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はてなキーワード: 義体とは

2021-11-14

anond:20211113190924

私は結婚できないし、

もうクロルデンみたいな人生送ってるので…

https://twitter.com/1970chione/status/1219591562239168512

というか、この世界ならゴーストのない義体があるし、

ゴーストダビングもできるから人形じゃなくて人間に近いものも手に入るし、

便利だよね

2021-10-28

anond:20211028135927

攻殻機動隊原作電脳化が進んでキーボード使わなくてもいいけど、電脳化が嫌な人は指がいっぱい生えてる義体で高速でキーボードを打つので対抗してるって話があったね。

2021-09-20

フェミニズム議連の抗議の件

抗議はしてもいい、というかするべきだと思う。

ただ、団体としてしかもそれなりに公的要素をもって、なおかつきちんと学習機会のある集団なんだから、理路はきちんとしておけと。

フェミニズムは、どんな人でも声をあげられるようにする運動だと思うからこそ、そう思う。

学がなくたっていい、知恵がなくなたっていい、倫理すら、反社の人だって、痛いことを痛いって言える運動で、今まで声を上げられなかった人に声をあげられるようにする力を与える運動なんだから

そういう本当に弱い人たちが、声をあげられる道筋を立てろよと思うのよ。

いや、弱くなくたって、言えない立場であるだって、言えるようにする運動だって思うし。

そもそもこういう行為を反撃的に使われだしたのが2000年前後代表的なのははだしのゲン閉架問い合わせだったりしたわけで、そういう時代も知っているだろうに、何やっているのと。

あれが警察機関としてPRに使うのはどうか、というのは確かにありうる視点だし、あの服装や造形が女性への差別性の再生産性を持っているというのは、確かにいかけるに値する問題だとは思う。

まあ正直それを言い出したら、将来的に整形だとか、もっと未来的に考えれば、義体としての顔や体が作られる時代になってきたら、どうなのかとか、個人的には思うけれども。

その上での話をしてほしいんだよなぁ。

率直に言えば、抗議の仕方も価値観も、昭和だなぁとは思う。

世間の反発の最大は、たぶん、その時代遅れにもある。

2021-08-26

anond:20210826223230

人間味をそんなに見せないからかもしれないけど、全身義体からというのは違うような気がしてる

原作の素子は割と人間味を見せてるんだけどなあ…何が俺の中で違うんだろう

2021-08-22

サイボーグになりたいね

ext3 なんか機械人間接触部分がすごい汚くなりそうで嫌なんだよな。変な汁出てそう

生体部分にはチップを埋め込んで、チップと神経を接触させて義体部分とは無線通信操作するようになると思う

靴を履くようなものだと思う

まあ靴の中は確かに臭くなるけど

2021-08-13

anond:20210813141002

やはり人類を救うには義体技術しかない

義体化があればKKOもイケショタになって受け入れられやすくなる

2021-07-08

anond:20210708212150

これは確かな筋から情報だけど

200年後には全人類の60%が義体化して呼吸が必要でなくなってるよ

2021-05-07

anond:20210507121605

原作だと高度なナノマシン技術があるから、それで実現不可能そうな色々なことが実現されているのではないだろうか

義体の全身の神経網はナノマシンで掘り進め?られて作られていたと思う

まり神経線維レベルの大きさのロボットが実現できていたと思う

もっとも、病院CTのような外部からの磁力で誘導しているような描写もあった気もする。似たような試みは現代にもありはするが

光学迷彩に関しては、東大などのプロジェクターなどを使う方法では当然実現不可能であり、

作者的には多分、物性とか素材の範疇で、CG環境球みたいなものもそれで受け取れるし、

環境球の様な情報を元に発光するような微小な要素で衣服などが構成されているのではないかと私は考える

もちろん、そんなことは現在科学技術では不可能ではあるが、SF的なありえない未来ナノマシン技術は便利な道具で、

例えば銃夢でもナノマシンでなんでも構成されていたりするため、かなり無茶苦茶なことができてしまっている

原子分子レベルロボットとか、カメラとか、発光する何かとか、漫画に比べれば不完全なものは実現できてるけど、

実現できたとしても、まだまだずっと先の話に思える。

それより、アップルシードブリレオスとかの方が攻殻機動隊よりも未来なのに実現できそうな気がする

というか、中国台湾フィリピンと小競り合いを始めて第三次世界大戦につながるのなら、

これから来たるべき世界攻殻機動隊よりアップルシードのような世界かもしれない

ランドメイトが実現する意味があるかはよく分からんが、そんなもんより今熱いのはドローンである

既存兵器がどんどん無人化されている

無人爆撃機は当然、これから戦車装甲車無人になる日が来るかもしれない

AIMLボタンを押せば勝手命中させるぐらいの精度になったり、

自動運転装甲車兵隊を運んだりする時代が来るかもしれない

もっとも、自動運転戦車装甲車を実現するためにDARPAチャレンジが行われていたりもしたが、

余裕でアメリカ大陸横断を走破できるとは言い難い代物であり、今でも実現に難はあるだろう

しかし、戦場走行するのと、そのへんの市街地走行するのなら、

自分戦場の方が実現しやすい要素も多々あるように思っている

戦場なら狭い路地を丁寧に走行する必要もなく、人を轢き○して問題になることも減るかもしれない

人と共存する環境での走行を実現するのは難しいが、戦場なら問題なくなるかもしれない

もっとも、現在アメリカ軍では完全に自律したドローンの導入は否定的である。つまり勝手走行し、勝手に敵を撃つ、という人間判断を挟まないロボット兵器には否定的であり、電子戦というか電波妨害されて墜落、場合によっては乗っ取られるリスクがあっても、無線による遠隔操作を重視している。よって、人類初のAI爆撃機空母を離着艦したあのニュース例外的ものといえるかも知れない。あくまでそういう試みであって、ナイトライダー映画に登場する人間と会話するステルス戦闘機みたいなものはまだまだ実現は難しく、できたとしてもロボット暴走した場合などを想定する軍に導入は否定的であろう

考えてみれば、デュナンナッツ父親カールは、今のアメリカでいうところのプレッパー

ミリシアみたいな人たちの中にいるとも考えられる

いわば第三次世界大戦を想定して、自分の娘を訓練し、鍛え上げたかである

実際、今のアメリカでは過激ミリシアプレッパーが来たるべき戦争に備える名目で、

自分の子供を学校に通わせず、サバイバルや銃、防毒マスクの使い方を教える、

核シェルター生活させるなどして問題にもなっているらしい

2021-04-13

なんで障害のものを無くす方向に行かねえんだよ

駅のホーム障害者が使えるシステムを作れ!じゃなくて、

障害者が健常者と同じ駅を使える車椅子を作れ!

の方が圧倒的に建設的だろ。

多様性だとか、障害があってもいいなんて考え方はクソだよ。

眼が見えない人が安心して暮らせる社会じゃなくて、

眼が見えない人の眼を見えるようにする社会の方がいいだろうがよ。

駅なんかに文句つけてる暇があったらパワードスーツ義体技術が発展してないことに文句つけろよ。

anond:20210413164201

え、いまどき全身義体化に抵抗感ある身体保守派のかたですか?

おっくれってる〜、頭のネットワーク構造見直したほうがいいんじゃない?(先進煽り

2021-01-19

anond:20210116233743

ロボットものは基本SF寄りだし、魔法少女との相性はあまり良くない。

ストライクウィッチーズとかシンフォギアとかビビッドレッド・オペレーションとか、装甲娘とかのアームドガール系が近いぐらいか

本人が全身義体(ロボ)で、ネットワーク空間がほぼ魔法の粋な「紅殻のパンドラ」は、実質サイボーグプリキュアだと思ってる。

2020-10-12

anond:20201012175139

やっぱり脳だけとりだして全身義体化するのが手っ取り早い

2020-09-22

anond:20200922123511

こういう身体アイデンティティ問題攻殻機動隊みたいな義体ができたら全て解決するから技術開発に全振りすればいんじゃね?という立場になって久しい。

性別を変えるのはもちろん、人種も、マッチョマンになるのもロリ美少女になるのも犬になるのも多脚戦車になるのも自由自在世界を目指そう。

2020-09-18

日本を救うたったひとつの冴えたやり方

総理は人工AIにして義体アシモで声は初音ミク政策増田で聞けば完璧じゃね

2020-09-12

今日のRimWorld

・ 作りすぎてとうもろこしが溢れた。バイオ燃料になった

ホップからビールを作った。夏でもストーブつけっぱなしだったので部屋温度調整に失敗して全滅した

・ どうでもいいけどホップだけでビールができるゲームは勘弁

ガチョウを買った。意外と温度調整がシビアだったらしく有精卵1ダースが夏の暑さで即死した

原住民の襲撃で住民の足が吹っ飛んだ。移動速度めっちゃ遅くなったので義肢手術をした

・ 地中から機械虫の襲撃で住民の耳が吹っ飛んだ。義体化したくて不機嫌な人だったので人工内耳つけた

タバコ的なもの中毒になった者をドラッグ使用不可にしたら禁断症状で住人を罵ってメンタルマイナスにさせるようになったので毎日ビール投与して黙らせたらアル中になった

ラブラドールレトリーバーを買ってコロニー内で放し飼いにした。定期的に住人が和むので雰囲気が良くなるらしい

殺人鬼ヨークシャーテリアの大集団が来た。タレットとライフルで全滅させた。20匹くらいいた。捌いた肉は全部ペットフードになった

2020-08-10

攻殻機動隊アニメを初めて見た子供ときから大学入った直後くらいまでは、そのうちに現実でも電脳義体技術がすすんで当たり前になって、生来の顔や体から自由になれるといいな〜とか、

そこまで行かなくとも武装のないタチコマ的なのが街を闊歩してるといいな〜と思ってたなあ…

2020-07-22

anond:20200722062722

底辺労働者義体化してリモートで動かせるようにしよう!管理費用も手間も安く上がる!底辺労働者には油が切れまで250年間働いてもらおう!きっとそれがいい!

2020-04-24

攻殻機動隊が大好きな自分ドロヘドロを見て号泣した

攻殻機動隊SACというアニメをご存知だろうか。

2002年放送されたそのアニメは、当時ネット黎明期だったとは思えないほど

技術によってもたらされる人々のドラマリアルに描いている。

放送から18年経つが、技術が発展した今だからこそより楽しむことができるほどだ。

たことない人はぜひ見てほしい。

 

自分はこのアニメが大好きだ。初めて見たのは12年前。

当時インターネットはすでに日常の一部になっていて、話の内容はとても身近なものだった。一気にハマった。

SSSの3D上映も見に行ったし、渋谷のIGストアにグッズを買いにも行った。

そうして1ファンとして楽しんでいたある日、攻殻の新作が発表された。

ARISEというシリーズだ。

 

正直、受け入れられなかった。

まあ、それでも、シリーズが違うということで納得はできた。

攻殻機動隊は、漫画版も、GITSも、SACも、それぞれ違う世界出来事なのだ

 

攻殻が好きなまま時代2019年になった。

そしてあるプレスリリースを目にした。

攻殻機動隊SACの続編が出るのだ。しかも、2045。SSSの15年後になるらしい。

一気に心拍数があがった。そして、キービジュアルを見て一気に血の気が引いた。

だれだ、この女は。

おそらく少佐だろうその女は、自分の知らない見た目をしていた。

ただ、少佐義体を頻繁に乗り換えていた。少佐の見た目が違うくらい、些細な問題だ。

そう言い聞かせて、ちゃん文字を読む。

フルCGアニメ。嫌な予感がした。

 

正直に言おう。自分神山健二の3DCGアニメが嫌いだ。

ゲームが好きで3Dモデルを見る時間が多い自分には、

正直彼が作った009の映画は耐えられなかった。

いや、しかし、それも何年も前の話だ。

最近神山監督もっとうまい3DCGアニメを作ってるに違いない。

Netflix神山監督制作しているULTRAMANを見た。嫌な予感は更に深まった。

妙に女っぽい体型の男が、話しながらずっとせわしなく体を動かしている。

後ろのモブの動きが鼻につく。

アニメのようにデフォルメされたモデルモーションキャプチャーリアルに動くと、こんなに気持ち悪いのか。

しかしたら、自分は、攻殻機動隊の新作が生理的に見れないかもしれない。

 

不安を抱えながら、それでも時間は流れ、ティザームービーが公開された。

 

PS2だった。

 

いや、この際、妙にきついハイライトや、色気のない影、

テクスチャー感が凹凸と合っていないヤシの木には目をつぶろう。つぶりたくないけど。

本当に衝撃なのは少佐が、地面に降り立つときSEが、軽かった。

まるで、見た目の少女相応の軽い音をたてて、全身義体少佐は車から降りた。

些細なSEだ。が、自分の求めてる攻殻機動隊SACは見れないだろうな、という確信を抱いた。

ただ、その後田中敦子の声を聞けたのは最高だったけど。

 

自分がどういう感想を抱こうと、制作は進むしPVはどんどん公開される。

当初SSSの15年後と聞いて想像した、年季の入った9課メンバーはいない。

シワがないのだ。体型が幼いのだ。もはや前作よりも若く見える。

しかし、前回のPS2かくやというPVを見て期待値は地に落ちていたので、思ったよりもショックは受けなかった。

音楽菅野よう子じゃないし。

まあ、声優が同じだし一回はみたいな、くらいの気持ちだ。

 

そうして公開までの日常を過ごしていたある日、

何気なくNetflixランキングに入っていたドロヘドロを見た。

それは、未来3DCGアニメだった。

3DCGアニメって、今、こんなにいいものが作れるんだ。

アニメならではのかっこいい演出自然モデルケレン味のあるモーション、

気がつくと、自分は泣いていた。

 

なんで攻殻機動隊はこうならなかったんだろう。

攻殻機動隊の3DCGアニメがこれだったら良かったのに。

俺はバトーのシワも、少佐の年増感も大好きだったのに。

リアルになんか動かなくていい、アニメには静と動、かっこよく動いていれば誇張してたっていい。

あんリアルにもデフォルメにもよりきれていない中途半端モデルになるくらいなら、

俺は攻殻機動隊SAC作画のまま続編が見たかった。

ももう、2045が出てしまったら、俺が見たいSACの続編は一生出ないんだ。

悔しくて涙が止まらなかった。

 

そして、ついに攻殻の新作が公開された。

今、途中まで見てる。

やっぱりモーションキャプチャーはやめてほしかった。

なんで少佐とトグサが同じような動きしてるんだ?

少佐は、今まで散々「一目で全身義体だとわかる」と言及されてたんだ、

ただ立ってる時にも義体らしく無駄な動きは無いはずだ。

…そんな怒りもただ虚しい。

 

自分みたいなファンは、いわゆる老害ってやつになるんだろうな。

老害は、もう二度と見れないだろう、production IG作画攻殻SACを夢見て寝ることにするよ…

2020-03-17

攻殻機動隊原案にしたクソ漫画があるんだが、

アニメ化されて押井版はまだしも神山版にも共通するかもしれない

根本的なところで勘違いしてないか

シロマサ漫画右寄りだと言うことを

アップルシード原作OVAもそうだが、OVAテクノロジーを脅威みたいに描きがちである

まりバイオロイドガイアタルタロスなど=間違った科学である

シロマサ漫画の斬新だったのは、

巨大コンピュータが登場すれば人間に反乱するし、人造人間バイオロイドターミネーターのように反乱するし、いきすぎたテクノロジー人間マイナスになる、

といったようなマンネリパターンをなくしたことだった

人間はどこまでも欲望に忠実に際限なく技術を進め、資源を貪る

その辺、ドミニオンでさえマイナスに書かれることはなく、ブアクはグリンピースクローリスを奪って自分だけの地球を手に入れたが、それだけである

どこまでも人間は愚かだが、だからと言って破滅の日が来るわけでもなく、ウイルスや菌、科学物質大気汚染された街をマスクをしたタンクポリスが、ボナパルトが駆け回るだけである

どこまで行っても、我々には目の前の仕事日常しかないのだ

大友は左寄りだった

AKIRA雰囲気マンガだが、テクノロジーをどこか悪しきものとして描いてる

アップルシードガイアを含むコンピュータ群は人間を守るために、人間が創ったバイオロイドを失敗作と考え処分しようとした

ここでも人間はどこまでも守られてる

そして、人間である主人公の二人はバイオロイドを、というよりは秩序、天性の警官職務義務感のようなもので動き出す

シロマサ漫画主人公は圧倒的に警察、軍、公僕、暴力装置である

そして、主人公はそこに疑問を微塵も感じない

その徹底した人間賛歌と言えば聞こえはいいが、人間エゴの側なのだ

シロマサ漫画では逆襲のシャアなんて成り立たない

攻殻機動隊も、そもそも義体という発想にマイナスな反応をする人が多い

端的に言えば、シロマサ漫画は楽観的なのだ

人類の将来に徹底的に楽観的だ

必ず人類科学技術で神が与えし困難を打破し続けると考えている

それはキリスト教的にもおかしくないもの

しかし、攻殻機動隊原案にした作品群は暗い、なぜここまで悲観的になるのかというぐらい暗いのだ

科学技術の負の側面だけに注目しすぎだ

シロマサはそういったマンネリを打破したのに、原案にした漫画で逆にテクノロジー=悪みたいに描かれてしま

非常に悲しい

自分は、原発事故科学=悪ではなく、管理杜撰さ=悪であって、前者の考えの人が非常に多いことにあらためて驚いたが、だったらガスも水道もなしで生きてみろである

もう、逆戻りはできないのだ

そのジレンマから原発や、それ以外のアプローチが考えられ、スリマイルもあった、仕方がないことだ

しかし、金で誘致するだけして、場当たり的な対応を繰り返し、レガシーシステムを維持してきたフクイチは、震災関係なく、どこかでこうなる運命だったのだ

神が与えし知恵、科学杜撰傲慢に扱えば、そのしっぺ返しはあるだろう

科学問題があるのではない

問題があるのは人の管理、知恵との向き合い方だ

2019-12-17

[] #81-13「AIムール」

≪ 前

担当者さん。俺たちは難しいことを何一つ言っていない。機械を、ムカイさんを使い捨てるような真似はやめてくださいっていう、すごくシンプルな話なんです」

別に使い捨てるようなつもりは……」

「見え透いたこと言わないでください。ムカイさんは他社から借りてきた、派遣アンドロイドなんでしょう。そのムカイさんにリーダー役職を与え、その割に権限は譲らない。何かあったときスケープゴートにする気マンマンじゃないか

「それは私の決定ではなく、上が……」

「その“ウエ”って奴が言ったら、オマエは何でも従うのか。一体、何を“タントウ”しているんだ」

交渉を俺たちに任せていたムカイさんが、ここにきて饒舌になった。

どうやら担当者の取り繕い方に苛立ち、我慢ができなくなったらしい。

「ワレは……いや“ワレワレ”は貢献してきた。人間たちができない仕事や、やりたくない仕事区別なくやった。なのに、人間ならば当然ともいえる要求すら受け入れられないのか」

ムカイさんが口元をガクガクと動かす度、担当者の顔が歪んでいく。

ピリついた空気が、こちらにまで伝わってくる。

「そんな要求、通るわけがないでしょう。機械人間と同等の待遇になんて……」

「それを決めるのは“ウエ”なんだろう? オマエは言われたことを大人しく実行すればいい。ここにいる、その他の機械と同じようにな」

ムカイさんは新型のAIでも真似できないような、渾身の皮肉を言った。

それが止めとなり、平静を保とうと必死だった担当者の中で“何か”が切れてしまったようだ。

幻聴だとは思うが、嘘じゃない。

本当に、その時「プツリ」という音が聞こえたんだ。

「そんなこと! 私が一番分かってるんですよ!」

担当者叫びは、それほどまでに俺たちを驚愕させる音圧だった。

…………

担当者は今まで溜め込んでいたのだろうか。

こちらの反応を窺うこともなく、自身の遍歴を語り始めた。

「『ラボハテ』の内定を貰ったのは幸運だと思いました。大企業ですからね」

実際、最初は順調だったらしい。

しかし時が流れるにつれ、彼は自身の成長と、技術開発の進歩がどんどん離れていっていることに気がついた。

大体のことは機械でできるし、それを自給自足できる企業だ。

無能はもちろん、凡人では追いつけないほどの距離感が生まれていた。

「一人雇うのにだって年間数百万。福利厚生なども加味すれば、もっとかかるでしょう。その費用を開発にあてた方がいい……なんて自分で考え出したら潮時です」

それでも辞めたくない場合、『ラボハテ』は会社員簡単に切り捨てたりはしない。

しかし、必要のない人材を泳がせておくほど優しくもなかった。

「『ラボハテ』は障害者向けに精密な義体を取り扱っていることでも有名ですが、それを推し進められるのは身体障害者を多く雇っているからでしょう」

「なるほど、社員モルモットにしているわけっすか」

「言い方悪いぞ、カジマ」

「いいえ、あながち間違ってもいません。私には同僚がいるのですが、彼は1年前に両目を義眼に変えました」

「え、まさか……」

当人いわく「事故失明たから作ってもらった」らしいが、彼は疑念を振り払うことができなかった。

「本当にただの偶然かもしれません。でも同僚は以前、『ラボハテ』を辞めるかどうかで悩んでいて、そのことについて私とよく話し合っていたんです。そうなってからは、おくびにも出さないのが不気味でたまりませんでした」

そして疑念は恐怖へと変わり、彼もまた選択を迫られる。

AIムール』の話が持ち上がり、異動の希望者を募っていたのだ。

「二つ返事で受けましたよ。事実上左遷ですが、あそこでビクビクしているよりはマシだと思いましたから」

けれども、あくまでマシってだけだ。

そこで担当者となった彼は、ますます自分の無力さを思い知らされる。

「もしかしたら、この『AIムール』という会社は、いらない社員自主的にやめさせるって意図もあるのかもしれません」

彼は彼で過酷境遇があるってことなのだろう。

その点については俺も何も言えない。

だけど、それはそれとしてムカイさんの現状をどうにかすべきなのは変わらない。

「オマエラ、もういい」

しかし、そう言葉を続ける前に、今度はムカイさんが俺たちを制止した。

「いや、でも……」

「どうせ無意味だ。ならば、さっさと辞めるに限る」

こうしてムカイさんは『AIムール』を去り、俺たちは不本意な学びを得たまま職場体験を終えた。

…………

それから数週間後、『AIムール』は相変わらず俺たちの学校近くに構えている。

タイナイが自分ブログで今回の件を書いてはみたものの、大した話題にはならなかった。

「一部のオカルト好きに都市伝説扱いされるくらいだよ」

それでも多少の変化はあった。

あの一件後すぐ、あの担当者が俺たちの意見を具申してくれたようだ。

「即却下されたらしいがな」

それどころか、学生現場をいいようにされた責任を問われて『AIムール』を辞めることになったらしい。

そんな簡単に辞めさせられるなんて、あの担当者もムカイさんと同じ“スペアの頭”だったってことか。

「俺たちのせいだな……」

「思い上がるなマスダ。ヤツはもとから、そのつもりだった。むしろ感謝していたぞ。“自分尊厳を取り戻した”ってな」

「え、ムカイさん、知ってるの?」

ムカイさんによると、あの担当者現在『256』で働いているんだとか。

「よく分からないがエージェントだとか何とか言ってたな。少なくとも『AIムール』にいた頃よりは、いい顔をしていた」

まあ、あそこは顧客からの悪評は絶えないが、給与労働環境はいいか社員にとっては望むところだろう。

「ムカイさんは最近どうなの?」

「ワレは自宅待機だ」

「だったら久々に家に行ってもいいか? 弟のやつが、近頃ムカイさんを見ないってボヤいていたからさ」

「構わん。どうせオマエの弟は、来るなと言っても来るだろうからな」

望むと望まざるに拘わらず、周りは緩やかに変化していく。

それらの変化が良いのか悪いのか。

自分は順応できるのか、許容すべきなのか。

正直なところ良く分からない。

それでも言えることがあるならば、斜向かいには今もムカイさんが住んでいる。

今回の話で断言していいのは、そこくらいだろう。

(#81-おわり)

2019-11-28

スマホができるなんて思ってなかった

小学生ときにはケータイあったけどスマホができるなんて考えたことなかった。電脳メガネはいつかできると思ってたけど、その前にDSみたいなケータイができると思ってた。10年後には義体化できるようになってるかもな。

2019-11-05

anond:20191105164910

そこは「人間味」

人間性」ってそりゃまだAI義体で生きてるわけじゃないですから・・

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