はてなキーワード: 動物園とは
いや、実際のところ、ベストセラーはやっぱりすごい。こどもの感性にピッタリフィットした場合、誇張抜きで100回ぐらい読むから「これで1,000円? 激安やな!」って思うんです。
以上、1歳から2歳の成長過程でこどものハートを盗んだ順。このへんは、もう、ほんと聖書と書いてバイブル。
一方で、お散歩ついでに図書館で本を借りるときは、ディスプレイされている絵本を気楽にポンポン借りる。2週間に1回、5冊借りて帰るとして、1年で100冊超。そうすると、もし本屋で見かけたら「誰が買うんや、この絵本」と思うような一冊が、こどものハートをがっちりつかんで離さない、ということがあるわけです。
前置きが長くなってしまった。というわけで、あらためてバンドメンバーの紹介させてくれ。
トリスウィスキーのキャラクターでおなじみ柳原良平のベストセラー絵本。シンプルな絵で人間のいろいろな表情を描く。
前置きの趣旨だと「ちょっとマイナーな絵本を紹介します」って感じになると思うじゃろ?いきなりベストセラー絵本です。だって、こどもが気に入ったんだから仕方ない。
自分が小さいころ読んでもらってなかったので「あんまり絵が好みじゃないな」と思って買わずにいたけど、借りて読んだらこどもがドはまり。内容が面白いのではなく、読んでる大人が絵本の表情をまねる顔が面白いだけ、という声もあります。
ところで、この絵本を読んだことのあるお父さんお母さんにききたいのだけど、「かなしいかお」と「ないてるかお」って同じにならない?ワイの表情筋が死んでるだけ?
ゾウやトラ、ライオンなどの動物の顔や体を、実物大の写真で見せる動物図鑑。
2冊目にして、絵本ですらない。でも、こどもが気に入ったんだから仕方ない。自由に書くのがおれのインターネットだ。
閑話休題。よくあるかわいらしいイラスト調の図鑑(これはこれで楽しい)だと、ネコと区別がつかないトラやライオンも、この図鑑だとシッカリハッキリ大型肉食動物。「こいつに首をかまれたら死ぬな」という雰囲気が、近所の動物園で遠巻きに見ているよりもリアルに伝わります。この図鑑を見て以降、こどもはトラのことを「かわいい」とは言わなくなりました。ワニのページに至っては、開くと半泣きになります。
この本はシリーズがたくさんでていて、どれも本当に面白いけど、「ほんとの大きさ動物園」「もっと! ほんとのおおきさ動物園」の2冊が特によかったです。
いないいないばあ!のゴットンのデザインでおなじみ、新井洋行の赤ちゃん絵本。
「何が面白いのか、大人にはわからん」が「しかし確実に赤ちゃんの心をつかんで離さない」系絵本。amazonのレビューにも「息子が11ケ月のときに図書館で借りてきましたが、他の本と食いつきがまるで違い、即購入しました」「図書館で借りたらとてもお気に入りになったので購入しました」と書いてありますが、マジでうちの子もそうだった。他の絵本とは、安いルアーと青イソメぐらい食いつきが違います。この本と「だるまさんシリーズ」と「いないいないばああそび」は、10カ月~1歳半ぐらいまでのあいだ、我が家の主力として権藤権藤雨権藤していました。新井洋行の絵本は他にもたくさん借りてみたけど、これがダントツでよかったです。マジおすすめ。
しかけ絵本。カラフルなお面のページをめくると表情豊かなどうぶつたちの顔が見える。
tupera tuperaの「やさいさん」や「くだものさん」、エリック・カールの「はらぺこあおむし」のような仕掛け絵本の「お面バージョン」をイメージしてください。…THIS IS IT !!(byマイケル)。もしくは、
しかし、上記の諸作品とこの絵本の違うところは、読み終わったあとに各ページを使って、文字通り「お面」として遊ぶことができるところです。これが楽しい。めちゃ楽しい。
こどもも「絵本が読みたい」というよりは「お面で遊びたい」ってかんじで持ってきます。2歳になったばかりの今現在、こどもはたぶん、この絵本が一番好き。
この絵本を読むと、うちのこどもは、絵本の中の恐竜の傍若無人なふるまいについては「きょうりゅうさん、ねないといけないね」とか「きょうりゅうさん、よくないね」と冷静かつ客観的にコメントします。でも、いざ自分が寝室の電気を消されると、絵本の中の恐竜と同じように、小一時間泣きわめき、あの手この手を使って「1秒でも長く起きていたい」と大暴れします。そのギャップが、あまりにもかわいい。かわいいかわいいかわいい!
というわけで、図書館に返却後、夫婦満場一致で即購入しました。これまでの4冊は「こどもが楽しむ絵本」でしたが、これは「読んでいて大人が楽しい絵本」。たぶん、こどもはそこまで好きな絵本ではないです。寝かしつけに悩むお父さんお母さんにオススメ。
書き出すと長くなってしまった。つまり、何が言いたいかというと
ってことだよ。
朝、いつものように玄関を出ると家の前にキリンがいたので驚いた。
そういえば昨日、酔っ払って動物園から連れてきたのだったと思いながら、時間もないので、せっかくだからキリンに乗って出勤することにした。
キリンは、ゆっくり歩いているように見えるけれど、実際は足がとても長いので、その一歩はとても速い。
私は通学や出勤で歩いている人たちをどんどん追い越していった。
たまに、自転車やバイクに追い越されたが、トータルでみればたくさんの人を追い抜けたので、嬉しかった。
気がつくと、もう会社の近くまで来ていた。キリンのおかげで、私はいつもの半分の時間で会社に着くことができた。
キリンの背から降りると、キリンと私は名残惜しそうに少しの間見つめ合った。
実際、私はとても楽しかったし、キリンも動物園の檻の中にいるよりはずっと楽しかったのではないかと思う。
私が「送ってくれてありがとう。」
と言うと、キリンは首を一度縦に振って、背を向けて歩き始めた。きっと動物園に帰るのだろう。
キリンは一歩ずつゆっくりと歩いていった。そしてあっという間に姿が見えなくなってしまった。
と思って、私は少し悲しくなった。
よくいらんことを言ってしまう。
彼女の車に乗ると大抵、GREEENかファンモンか西野カナかWANIMAが流れて、役満すぎるなぁと思いながらいらんこと言わんように頑張るんだけど、どうしても「浅いなぁ」と呟いってしまったり、西野カナのハピラキ〜♪のくだりで笑ってしまう。
この前だと、あるバンドのバラードが流れてて「back numberの劣化版が流れてんねぇ」と言いたいのを必死で我慢して「何かこのバンド、back numberに似てるね」と言ったんだけど、会話してるうちに結局ポロっと「back numberの劣化版やんwww」と言ってしまった。
彼女の優しさに甘えてるからやっちゃうんだろうけど、褒めようとしても「歌詞がまっすぐでいいやん」って言い切る前に自分で笑ってしまうし、難しい。
【追記】
ブコメとトラバ見ながら、俺より深刻な「いらんこと言ってしまう病」のやつこんなにいるやん!!と笑ってしまいました。いや、みんな俺が深夜に書いたクソ文章に時間費やしてくれてありがとう。愛してる。やっぱ、完璧な文章よりも欠陥のある文章の方が叩きやすくてコメントしやすいよね。いやー、その気持ちわかるわかる、俺はブコメではやらんけど、現実世界ではやってしまうので気持ちは痛いほどわかるよ。
あと、「back numberの劣化版」って文章だけでなぜか俺がback numberを好きと勘違いしたアスペの方々がわりとたくさんいて面白かった。いや、なんならback numberもクソだと思ってるよ。でも、流行ってる音楽くらいは普通チェックするでしょ。
西野カナなんか女子高生から送られてくる手紙をマーケティングして歌詞を練ったりしてて職人だなぁとは思うけど、それはそれとして浅いじゃん?歌はめっちゃ上手いけど歌詞は浅いじゃん!?!?www
という感想なんだけど、皆んなはそう思わんのかしら。ブコメとトラバ見ながら皆んな絶対俺が挙げたアーティスト心の中ではバカにしてるやんwwと思ってしまったよ。
あーあと、「上司の娘にそれ言えるのか?」って意味わかんないコメントあったけど、俺の彼女は上司の娘ではないし、ましてや上司でもないよ?皆んな、彼女のこと上司と思いながら話してるの?疲れない?大丈夫か?
まぁ、俺が高尚な音楽の趣味を持ててるのかはしらんけど、音楽の趣味が違うくらい別にえーやん。気持ちよくなるツボは個人で違うんやからと思ってるよ。でも、「ハピラキ〜♪」って流れてきたら笑っちゃうし、突っ込まざるをえないでしょ!!
というわけで、大多数の人は興味がない、もしくは読まないであろう追記をしました。
また、なんか面白い突っ込みあったらみんなどしどし書いてねー!それでは。
【追記2】
いやー、昨晩はですね、久々にBBQみたいなことして酔ってたんですよ。。というさらに傷を深めるアル中DV男みたいな言い訳をしときますわ。
あと、ブコメ読んでたら1人くらいADHDを指摘する名探偵がいたんですが、その通りだよ!病院でついでに書かされた「果実のなる木」の絵によれば頑固で抑圧がすごいらしいよ!いらんこと言う性質はコンサータでは治んないみたいよ!内弁慶って指摘は完全に当たってるよ!
それと、増田は何聞いてんの?っていうご質問があったんだけど、こんなに人格否定されてるやつに名前を出されるアーティストも可哀想だなぁと思いつつ、おすすめしたい衝動が抑えられないのでいくつか書きますわ。
えーと、
[[ここに好きなもの書いてたんだけど、こんなに最低な増田が好きって言ってる映画とか音楽をこれから自分が好きって言いにくいな…(意訳)という文章を見てしまったので消しとくわ。いやまじでごめんよ。]]
ブコメ読み返しててやっと気づいたけど皆さん「浅い」って表現が気になってんのね。じゃあ、なんて言えばよかったんだろう。「なんじゃああああこの歌詞、気に食わん!」とか?いや、全然改善されてないですわ。すまん。
ここで叩かれることで少しまともな人間になりたいって書いた割に直す気無いっていうご指摘ありがとうございます。いやー自分でもびっくりしてるんですよ。昨日なんか反論の文章が酔いも手伝ってどんどん出てくるんだもの。
「上司や上司の娘に にそれ言えんのか」問題もさー、いやもうちょい彼女に対して尊敬の気持ちを持てよって言われればわかるけど、変な例えされるとアスペだから反論したくなるじゃん?上司って言われるとそれは尊敬じゃなくてただ権力持ってる相手に従ってるだけやんとか。みんな今さらか?って驚くと思うけど、これ書いてる今もどんどこ反論の言葉が頭から湧いてるの我慢してるんやで。
あーでも我慢できないからこの毒だけは吐かせといてくれ。そんなに趣味が合わんのになんで付き合ってんのって意見あるけど、それは音楽の趣味が合わないだけでその人自身を浅いと決めつけたり別れようなんていう狭い心を俺が持ってないからだよ。別に音楽の趣味がクソでも他に尊敬できるとこがあればえーやん?
音楽disる時も「俺我慢できないから、俺がdisったら1disりにつき1殴りくらいでチャラにしてくれ」ってわりとまじで頼んだけど、まあ上手く行きませんね。
ということで、もうみんなの興味も本当になくなっちゃっただろうけど、追記しました。
皆さま、良い休日を!
追記3
やーやー皆さん、元気?
ブコメとトラバ見てると、俺のクソみたいな性格に燃料をくべるなーー!!って叫びたくなるくらい反論したくなるけど、もうわりと文章を書くエネルギーが発散されてるので、特に無いんだよね。
って書いたけど、やっぱふつふつと底から湧いてきたから書きますわ。やるぞー。
いやみんなさー、俺みたいに性格はクソじゃ無いんだろうから難しいだろうけど、いっぺん俺になりきって全てのトラバとブコメを読み返してほしい。俺と同レベルかもしくはそれ以上にどうしようもないやつがちらほらいるでしょ?いや、向こうはあくまで動物園の檻の外から面白がってるだけだろうから、わざわざ「こいつこいつ!」って檻の中に引き摺り込んだりはしないけどさ、そんなごみみたいな意見見てたら自分も一緒にゴミまみれになりながら戯れたくなるじゃん。
ブコメでさ、少しでも突っつけるとこがあったらすぐに突っついてるやつがここにもコメントしてんだろうなぁと思ったら、ムカムカしてバカヤロー!!って言いながら突っつき返したくなるじゃん?
だってやつら、すぐに俺が言ってることを拡大解釈もしくは捻じ曲げて、もはや俺ですら無くなってる虚像を叩いてるんだよ。「あーこいつは一体誰と戦ってるんだろー」って無視できるクールガイだったらいいんだろうけど、俺は抑えがきかずに、「俺はこっちだぞ!!」ってぶん殴っちゃうんだよ。
全然関係ないけどさー、この前ブラックパンサー見たら、主人公が「愚者は壁を作り、賢者は橋を作る」みたいなこと言っててさ、いやいや!お前らみたいなのがそうやって愚者とか上から目線でさも正しそうなこと言ってた結果がポストトゥルースでトランプ当選したんじゃねーかよ!!反省しろ!!って無駄にイライラしてしまったわ。
あーあと、俺が1番傷つく系のコメントは「この人……あっ(察し)」みたいなのとか、「この人好きだけど、絶対に関わりたくない」みたいな感じのやつだよ。本当に俺が嫌いな奴はそれするといいよ。
20年来の友人が二人いて年に1,2度一緒に旅行するわけだけど、周囲の評判はあまり芳しくない。
スケジュール次第なので自分も含めて3人でいくこともあるし2人で行くこともある。
日本の知人には理解してもらえないことを認識したので極力伏せているのだが、最近では外国人にも理解してもらえないことも認識した。
連中に言わせると40過ぎのおっさんが一緒に旅行をすることは異常らしい。
一応言っておくとゲイではないけど、二人ならツインの部屋に泊まることに抵抗はないし三人でも同様で旅館なら同じ部屋。
だからといって別に一緒じゃなきゃ嫌というわけでもなく、シングル3部屋のこともある。
こんな距離感を理解できない人が世の中にはかなり多いっぽくて悲しい。
コンパニオンを呼ぶとか風俗方面の邪推をされがちだけど、それも違って一緒に旅行している間はそういうのはなくて。
一緒に旅して観光地めぐって温泉入ってアホみたいにバイキングの食事を食いまくったりして寝て帰る。
そういう普通の旅をおっさんがやって何が悪いのだろう、別に誰にも迷惑かけてないよね。
おっさんが3人でいちご狩りしたっていいじゃない、ふれあい動物園で遊んだっていいじゃない。
ほぼ、記憶は残っていない。思い出も無い。
覚えているのは断片的なもので
私一人ギア無し自転車で何キロも山道登ったこと。行きも帰りも死にそうだったこと。
飛び出して見えるアトラクション?映画館みたいなところに行ったこと。
叔父さんと、斜め前に座っていたスキンヘッドの怖い顔したおじさんが
「ひゃぁ!」と悲鳴をあげたこと。(ディズニーは10回以上行ってるはずだけど、1回しか覚えていない)
兄弟にニンテ○ドー64のコントローラーで頭を殴られ出血したこと。
兄弟が居間で「アゲハ蝶」を爆音で流し、どんどんボリュームを上げてったこと。
1.ゾンビやエイリアンやロボットや形容し難いナニカでパニックになるやつ
大体グロ。ハンバーグ一生分作れそうな程にはミンチ肉が出てくる。
話通じないケダモノでも話通じるけど噛み合わないバケモノでも最終的に血飛沫と肉片が飛ぶ。
2.デスゲーム
キモさと可愛さとムカつくオーラを足して3で割ったり割らなかったりするマスコットがいる。
3.転生
なろう出身小説コミカライズとか。エロと俺TUEEEEE中心。もう飽食。
工夫してハッタリ系とか勘違い系とか意味不明過ぎる系もあるけど大体同じ。
4.ほのぼのや美少女モノにみせかけた鬱やハードSFやシリアス
ハートフルってお前それ「heartful」じゃなくて「hurtful」の間違いだろ。
偏見だけど。
夫が出て行った。
同棲とはいっても、結婚式の資金を貯めようという目標で、私の実家で、母も一緒の同居生活。
夫の肩身は狭かっただろうと思う。不自由の無いようにと私自身気を使っていたつもりではあったし、母も気を使ってくれてはいたが、それでも、本人が一番気を使ってくれていたと思う。
当時、私は派遣社員、夫は契約社員だった。とはいえ夫は、同棲を始める一年半ほど前まで、働いていなかった。前の会社を試用期間中に勢いで辞めて、そこから転職活動もそれほどしないまま、半年。他にも理由は様々あるが、とにかく私達には金銭的な余裕が無かった。
私は一人っ子で、正直親はとても過保護だ。それもあってか、私の実家での同居を母から提案された。私の本来の実家はドのつく田舎だった。中学受験をして私立に通い始めた際に、母と二人で中学に通いやすい所に越してきた。
父は変わらず田舎の方の実家に住んでいるため、母と三人での同居生活だった。
この同居生活での肩身の狭さや、ストレスも、夫が出て行った原因の一つではある。
しかし、大きな理由は、ここのところずっと、揉めていたことにある。
揉めていた原因は二つ。
一つは、籍を入れるほんの二週間ほど前に、その数ヵ月前に夫が義両親に大金を貸していたことが判明したことだ。
勿論、私は相談さえ受けておらず、判明した際はうろたえたし、信じられないと泣いた。もしもそれが、ほんの数万円ならそれほどまでにならなかったと思う。ただ、その金額は夫の給料の二ヶ月分近い金額だった。
調度、貸していた時期から、「お金がない。きつい。」と何度も口にしていた。ただ、日頃の生活で派手にお金を使っている様子もないし、何故なのかが不思議だったことをよく覚えていた。外食などで夫が支払ってくれることもあったので、お金がないのは私のせいではないかと、何度も謝ったこともあった。
しかし、違った。謝る私に対して、夫は私のせいではないと否定してくれることも、親にお金を貸したせいだと話してくれたことも、一度もなかった。
相談してもらえなかったこと。話すタイミングはあったのに話してもらえなかったこと。たまたま判明しなければ恐らくずっと知らされずにいたこと。
これらが嫌だった。
婚前であったし、お金をどう使うか、私が口を出すのはおかしいような気もした。
ただ、昼食代がかからないようにと夫に頼まれて、毎日夫よりも早起きをしてお弁当を作っていたのは私だ。
また、短期間でお金を貯められたのには、私の両親の協力もかなり大きかった。父が実家で作っているお米を持ってきてくれるからお米は買わなくてよかったし、母も食料品を買ってくれることが多く、食費にお金を使うことは少なくて済んでいた。こういう両親の気持ちを踏みにじられたようで、私の気持ちを踏みにじられたようで、ただただ、悲しかった。
夫はかつて、気軽に友人や職場の人にお金を借りたり貸したりしてしまう金銭感覚の持ち主だった。それに関しては、信頼を失うことにも繋がりかねないと何度も伝えてきて、本人も納得はしてくれていたし、貸し借りをすることはなくなっていたのだが。その相手が、両親というのは、盲点だった。
しかし、よくよく考えると、一番最初に言わなくてはならないことだったのかもしれない。 思い起こせば、同棲を始める前にも、義両親は夫に「働きだしたら月に10万は家に入れてほしい」と言ってきたこともあった。結婚を考えている息子に対して求めることではないのではないかと、その時も、夫ともめた。
そう考えると、息子が貯めたお金をごっそりと持っていってしまうことは、何ら不思議ではなかった。
本当に何かしらの理由で、金銭的困っていたのであれば、仕方がないのかもしれない。私だって、万が一自分の親に頼まれたら、相談をした上で、自分の生活に影響がない範囲でいくらかは貸すだろう。
ただ、調度夫が貸した時期の直前に義両親が車を新車に買い換えていたことを聞いていた。だからこそ、信じられないという気持ちだった。ましてや自分達だって経済的に豊かではないし、現にお金を貸したせいで余裕は全くなくなっていて、自分達の生活が圧迫されている。
結婚を考えていて懸命にお金を貯めている息子からお金を持っていかなければならないほど、金銭的に余裕がないのなら、新車に買い換えるのはおかしいのではないか。
他所の家のことながら失礼だとは思いながらも、夫に言った。この発言がありえなかったのだと、後に言われた。
しかし、私からしてみれば、義両親のしたことこそが、ありえなかった。
もう一つは、義両親が夫に借りさせた消費者金融のローンを返していなかったことだ。
つきあい始めて一年にも満たない頃、夫から、弟の学費分の奨学金を親が生活費に使ってしまって学費が足りなかったから、自分がネットで手続きをして消費者金融で借りた、と話してきたことがあった。
なぜそこで夫が借りなければならないのか。自分ではもう借りられないほどあちこちから借りているせいなのではないか。色々なことが頭を駆け巡った。
聞いてみたところ、母親はインターネット等に疎く、自分がした方が速いからそうした方がいいと思った、とのことだった。
親のためとはいえ、何故そんなに簡単に借金をしてしまうのか、どういうことか分かっているのか、など、この時もかなり揉めた(というか不機嫌になられた)が、精一杯丁寧に説明をしたつもりだった。そして、親に頼まれてももうお金は借りたりしないと約束してくれた。
今回借りたものもすぐ返したから大丈夫だ、とも言っていた。もうすでに返済されていると、夫自身も思っていたのだ。
判明したのは、今月の初めだった。消費者金融のことをふと思いだし、完済はしているかもしれないが、解約したのかどうか夫に尋ねたところ、解約したかは分からないとの答えだった。嫌な予感がした。義両親に確認するよう頼んだところ、解約していないどころではなかった。そもそも返済自体が終わっていなかったのだ。二年近く前の借金をいまだに毎月数千円ずつ返しているという。理解ができなかった。消費者金融のホームページでシミュレーションをしたところ、その数千円の半分以上が利子になり、元金は半分も減っていなかった。
入籍前にも、私は消費者金融のことや、借金のことを再三夫に聞いていた。本当に返済が終わっているのか、他に借金はないか、等。当然ながら、夫は不機嫌になるし、ないの一点ばりで、義両親に確認することもなかった。私も、不機嫌になられるのが嫌で、しつこく食い下がることをしなかった。これがいけなかったのだろうかと、自分を責めたけれど、よくよく考えると、私は何も悪くない気がした。
確かに、こんな疑惑を抱いたまま入籍した私の見通しが甘かったことに関しては、私にも非があると思うが、大丈夫と言われたら、それを信じるしかなかった。
義両親への確認を怠った夫は確かに悪い。ただ、夫にはまるで、借金が残っていることの何がいけないのかという知識がなかった。その借金が残っていることで、車が欲しくなったときに車のローンが組めなくなる可能性があること等。それは、どうしようもないことだ。
でも、何より、やはり私は義両親が許せなかった。籍を入れる際に、本来であれば、夫に伝えるべきではなかったのか。
そして、何より、息子に借金を背負わせた状態で、自分達は新車に買い換えたり、頻繁に日帰り旅行に行ったりしていること。これはおかしくはないかと。
夫がお金を貸してからというもの、私の何処かへ行きたいという訴えはことごとく、「金ない。きつい。無理。」で却下されてきた。何処かといっても、遠方への旅行ではない。ごくごく近場の動物園や、水族館でさえも、却下されていた。
しかし夫はやはり、義両親の味方だった。
思えば、今まで夫と揉めたことの原因は、9割近くが義両親が何かしら言ってきたか、今回のように何かしらしてきたか、のどちらかだった。そして毎回、夫は義両親の味方だった。
入籍前ならまだしも、籍を入れてもそうなのだと気付いたら、やるせなかった。私の存在意義とは何なのだろうか。私は家族ではないのか。
夫に問うと、家族だと言った。
違うと思った。
実は夫は出て行った後、一度帰っては来たのだ。
しかし一週間足らずでまた、同じような話題になり、また、出て行った。
帰って来た後も、話し合いをする度、「もう嫌だ」「無理」「こんな話しんどいからしたくない」「もう別れる」などと口にして来た。その度に、簡単に別れをちらつかせるのを止めてほしいとは言っていた。けれど、「気を付ける」の言葉とは反対に、不機嫌になるとそれを口にしていた。
そして、これは以前からそうだったが、不機嫌になるとあからさまに声色を変えて、普段では絶対に呼ばないのに、私のことを「お前」と呼ぶ。これが私は一番嫌だった。これに関しても、止めてほしいと伝え、「気を付ける」と言ってはいた。「気を付ける」といった次の日とその数日後にはまた不機嫌になった際に「お前」と言われたけれど。
夫は、話し合いをするのが、苦手だ。口下手というのか、どう表現したらいいのか分からないが、
話しているうちに話が脱線して、最終的に何が言いたかったのか伝わってこない、そんなタイプだ。
また、こちらが質問したことに対して、頓珍漢な返答をしてくることも多い。これはどうやら、こちらが投げた質問に対して、頭の中で考えを巡らせた結果、行き着いた感想や感情を口にしているらしかった。つまり、夫の中では筋が通っているのだ。しかし当然ながら、私には夫の考えていることが分かるわけではないのだから、頓珍漢な答えが返ってきた、となる。そして、どうしてそうなったのかを尋ねると、「(言いたいことを)全然分かってくれない」と、また怒る。
話をするのが少し苦手なことは仕方がないが、上手く言葉が出て来ず私に言い返せない時、イライラして座っているソファを叩いたりするのは、やめてほしかった。
私自身、説明をするのは得意ではないし、話をするのも、それほど上手くはないと思う。
文章だって得意ではないし、こうして振り返りながら書いてみてもとりとめもないものになってしまう。
ただ、それでも、夫のことを分かりたくて、私のことを分かって欲しくて、私なりに精一杯話してきたつもりだった。
夫が出て行って、それが全て、無駄だったと言われているような気がした。
夫が今後どうするつもりなのか分からない。
私も、今後どうするのがいいのか、まだ分からない。
情けないことに夫が出て行ってから、食事をしても殆ど吐いてしまう状態が続いている。薬を飲んではいるが、胃痛もなかなかおさまってはくれない。
ただそれでも、今は、待つしかないのだ。