はてなキーワード: 矯正とは
私はくせ毛だ。
髪はうねるし生えぐせもある。
この髪がずっとコンプレックスだった。
ブラシで髪をとかす音も軽やかさなんて欠片もなく、ゴワシュッゴワシュッって感じ。
合宿でクラスメイトと一緒に過ごしたとき、彼女たちがほとんど無音で髪をとかしていて衝撃的だった。
そりゃそうだ。音量が桁違いすぎた。
どうにかしたいと親に泣きついた。
美容師にはストレートパーマでは太刀打ちできないと言われ、縮毛矯正をかけた。
しかし当時の縮毛矯正は不自然なほど直線になるもので、これも辛かった。
私は髪の毛一本一本が太くて黒くて、一本一本がしっかり見え、まるでワイヤーの束。
これをしたあと学校に行くと誰もが二度見するし陰でひそひそ言われた。
独特の薬品の匂いは1週間ほどつきまとい、毎回気分が悪かった。
しかしそれでもサラサラなストレートではあったので、母は仕上がりに大満足で定期的にさせられた。
髪を肩より長くすることを母は許さなかった。
今のまま縮毛矯正をしていれば髪は短いままでもまっすぐだ。
長い髪は洗うのも乾かすのも手間がかかるし、面倒くさがりでがさつな私には無理ということだった。
それが変わったのは15歳のときだった。
美容院に行く頻度も激減し、髪は伸びた。
学校に行かないし勉強もしないから時間はたっぷりあり、面倒くさがりな私でもシャンプーもドライヤーもちゃんとした。
腰の少し上くらいまでのロングヘアになった。
すると、あれほどうねうねしていた髪はかなり落ち着いた。
髪が長くなり一本一本が重くなったためにうねりが減ったらしい。
うねりが減ったから縮毛矯正をしないという選択肢を選べようになった。
適当につまんだ毛はほぼ確実に枝毛であり、枝毛じゃないきれいな毛を探すという暇つぶしをしていたほどなのに
枝毛を探しても見つけられなくなった。
抜けた毛を引っ張ってゴムのように伸ばす遊びも、いつの間にか引っ張っても伸びなくなって遊べなくなった。
コンプレックスがなくなって、外出もするようになった。
高校は一度中退してしまったが入学しなおしたし、まあまあな大学にも行った。
もう10年以上経つが、あれ以来髪を鎖骨より上にしたことはない。
もっと早くロングヘアにすればよかったと思う。
具体的に抜き出して引用してみ?
これはマストな
話逸らして答えなかったら聞き続けるから
そんでそういうのもまさに君みたいな思考力薄弱な正義マンのテンプレパターンでさ
そうやって「迫害者」みたいに悪のレッテルをはりつける以外の議論能力はほぼゼロ
なんでそんな無様な状態かというと、普段から正義マンで楽をしてるからだよ
「真面目に考えた形跡はない」ってのは、結局君が気に入る考えが出るまで「形跡はない」って言い続けるだけだろうし。
そういうことは1案でも2案でも真面目に考えたアイデアを出してから言うことだよ。
でなければただの居直り。
君のは
「ケアすればいいだけのこと!」(どんなケア?どう施行する?)
「ケアしたくない貶したいって言ってる悪い奴がいる!」(現実的なこと考えるのは出来ないけど”悪い奴”を責めるは簡単ラクチンだねー)
そもそもまともな答案を1度でも出してから偉そうな口を叩くこと。
そして君は答案を出せない。
自分は正義の味方で、悪い奴を責める、そういう気持ちいい世界感でオナニーがしたいだけだから。
宿題もまとめておいてあげるね
地元に帰ると最終学歴が中卒で社会に出たような連中の話を聞いたりする。
高校くらいのときに中卒と一時期遊んでいたが彼らの周囲の人間はほとんど中卒(定時制やら高校に行くが中退)だ
地元の誰が強いだとか悪いだとか本当に低レベルで低知能な物差しである。
彼らは何もしていないか仕事をしている。※仕事をしていても偉いと思ってはいけない。
だいたいは不良(これも中卒)先輩つながりで仕事に就く。
そのほとんどは土方である。※「土方」と本人たちは当たり前のように自称している。
昼間は仕事をして仕事が終わると原チャや単車で友人と合流したり女友達とたむろする。
先輩に呼び出されて彼らはどこかへいつも行っていた。
次の日あのあと何していたのか?と聞くと大した用もないのに呼び出されただけだと愚痴を言っていた。
彼らはこのように無駄に朝まで過ごしたり、夜はそのまま暴走したりひったくりをしたりしているだけだ。
仕事をしているからといって真面目なわけでもないし、ほとんどは社会に迷惑をかけている存在だ。
いまの子供らと20年30年と年齢差があるかもしれないがツール(SNSなど)が増えただけでやっていることはそう変わっていないだろう。
男子の草食化、性欲が無いなど言われているが、それもこいつらの世界ではそんな変化はないのではないだろうか。
だいたい15歳から16歳で童貞は卒業するし女の場合は年上の先輩にあこがれるので中学の時点ですませているのが多い。
私もそのような繋がりからすぐに彼女ができたし出会い系サイトをよくやっていた。あの時代のほとんどはスタービーチなどをやっている。
たまに18歳で彼女ができたやつを知ったときは「え!? 遅っ!」という反応しかなかった。
それほど彼女ができるとか童貞を捨てるというのは普通の感覚なのだ。
むしろ高校生活で何もしてないやつらは何をしていたのだろうか、といまだに思う節はある。
中卒の連中とはたまに遊んでいた(原チャでコンビニにたむろしてタバコを吸うだけ)が、ごく普通の人とも遊んでいたし、アニオタの友達もいた。
彼に魔術師オーフェンが面白いというのでその本編ではなく外伝を読んだ。たしか無謀編だったか。そんなオーフェンも今年になって再アニメ化だそうだ。
中卒のやつらは18になるころには単なる犯罪者になっている。
彼らは鑑別所にいったり少年院にいったりたばこどころか草(ガンジャ)や早いの(覚せい剤)をいったりしている。
18になると車の免許をとるので車のチームに入るのが多かった。当時は池袋ウエストゲートパークなどがはやっていたのでギャング系が多かったと思う。
石田衣良による負の功績は大きい。
それより少し前にドラゴンアッシュがじぶらなどのヒップホップをかなりメジャーにしたことでそっち系のファッションも広まっていた。
ギャル系のブームで、男子ではサーファー系やギャル男もいて、選ぶならヒップホップなどのB系か前述のどっちかである。
ちょっとおしゃれをしたいやつはB系でもなぜか髪を伸ばしていてミスマッチがひどかった。
車のチームに入ると意味のないドライブや深夜から朝にかけてずっとナンパをするのである。
そして、どこどこのだれだれが揉めているだとか、誰かの先輩の女とやったのでそいつを捕まえるなど、延々と揉め事を繰り返す世界線へ突入してゆくのである。
彼らは当然いま社会問題となっているあおり運転を平気でするし原チャを幅寄せしてけんかをふっかけたりする。
原チャに乗っていて襲撃されたという話をきいたことがある。白色のハイエースが幅寄せしてきて停められて中から全員バットを持った連中が出てきてどこのやつだと
殺されそうになったそうだ。
彼はこの出来事を地元の先輩に話をすると今度はその連中が白色のハイエースを片っ端から探す。彼らは武勇伝として話をするのでまわりまわって
白色のハイエースの連中がどこの人間なのか判明するとそいつらの縄張りまでいってけんかをふっかける。
そして喧嘩をしたりヤクザがでてきたりして白のハイエース側が「筋違い」となり彼らにお金を用意しろということになるのである。
まあひったくりなどをしてお金を集めるのであろう。白のハイエースの後輩つまり15歳から16歳のヤンキーデビューした人らにも至急金を集めろとなるのである。
そうして彼らはお金集めのために後輩を深夜に呼び出したりするわけだ。
やがてこのような生活に馬鹿馬鹿しく感じると20代前半で彼女もできたしとか、落ち着くのがかっこいいと思い込んでいる単純な不良は仕事一筋になり始めるのである。
これらは遊びはごく普通になるがやはり根は社会のクズなのだ。車ではあおり運転をするし暴力などをちらつかせて周囲になめられない負けないようにするのだ。
しかし、彼らは単純なので、簡単に操ることができる。とりあえず敬語で話していればいいのだ。不良同士だといくらでも馬鹿がいるので、同じ年くらいと思えばタメ語で話すやつがいて
あいつ舐めてるのか?となり良い印象がないまま喧嘩に発展するのである。そして、とりあえず武勇伝とやらをすごいなと褒めてやればいいがあまり食いつくと仲良くしてくるので
注意が必要だ。かれらは馬鹿なので気がよくなって飲みに連れて行ってくれる。普通のやつが勘違いして元不良とかと接点を持つとあとで大変な目にあうのだ。
まれにいる酔うとキレるやつとかだ。不良同士なら喧嘩ができればそれでいいが、普通のやつはそれができないのでたいていは殴られ支配下におかれるなんてこともある。
親しくなると彼らは金遣いが悪く馬鹿なのですぐに金を貸してくれと言ってくる。しかもやばいのが金を基本的に返さないのだ。
彼らが返すのは自分より力がある人間だ。つまり先輩だとかヤクザだとかそういうたぐいだ。
ほとんどはブラックだ。借りても途中から返さない。返すわけがないというのが彼らの認識だ。しかし金に困るので犯罪を犯す。
私の知っている限りほとんどの中卒や高校中退は犯罪者だ。当時の人らのうわさ話を聞くとやはりヤクザになってそのあとどこかへ消えたとか、
刑務所に入っているだとか、入っていただとかを耳にする。
たまに大卒も悪いやつはたくさんいるという人がいるが、実感するだけでも大卒なんて真面目なやつしかいないのが事実だ。
2010年の法務省『矯正統計年報』によると,同年中に刑務所に新たに入所した者の数は27,079人です。この27,079人の学歴構成を整理
⑫:不詳 ・・・ 21人
「新たに」であるが、こうなるようだ。※小卒中学中退などというのはおそらく古い世代だからあまり気にしなくていい。
②+④+⑥を「小・中学校卒」,
⑥+⑨を「高校卒」,
⑩を「大学卒」とします。順に10,609人,4,919人,812人なり。この数を,2010年の『国勢調査』から分かる学歴人口(男性)で除して,3群の刑務所入所率を計算
「小・中卒の率が飛び抜けており,この群の入所率は全体の4.6倍,大卒の27.5倍です。」となっている。
http://tmaita77.blogspot.com/2013/03/blog-post_21.html
男女とも,中学校卒業というカテゴリーが最も多くなっています。
男性入所者では42.1%,女性入所者では37.6%を占めます。均すと約4割。
刑務所入所者の5人の2人が,中卒の学歴ということになります。
当然ですが,高校進学率95%超,大学進学率50%超という今の社会において,
中卒者はこれほど多くはありません。2010年の『国勢調査』の抽出速報結果によると,
15歳以上人口のうち,最終学歴が小・中学校卒業の者が占める比率は,男性は14.3%,女性は16.7%です。
社会全体の学歴構成を勘案すると,刑務所入所者は,低学歴層に明らかに偏しています。
刑務所の入所率
男性でいうと,
小・中卒の入所率(219.0)は,
http://tmaita77.blogspot.com/2012/02/blog-post_29.html
ヤクザにもいい人がいるなんて少数であってもヤクザはヤクザ、みんなクズでひとくくりするように、
中卒は危ないとひとくくりにして、つるむべきではありません。ヤクザと並べるな?
刑務所入所率が219倍。それでもいい人はいるはず?と性善説を信じて友達作り、人脈をしたい人がいるならどうぞ作って下さい。
中卒のほとんどは不良だったやつら。それ以外のわずかな人なんてなかなか出会えませんよ。まあ出会ってる人は出会ってるんだけどなんて言うけどね。
それはたまたま。
偶然。
読んだかぎりでは上手に「女性」できてると思うけど…。めっちゃがんばってる、今までの人があまり良い人やなかっただけやない?
飲み会で男性をおだてて雰囲気をよくしたり、ノリよく接することはできるけど、じゃあ一対一で親密になりましょうってなると途端に駄目になる。
別にダメやないと思うよ。一対一になったら誰だって多少はかまえるやろ。ふつうふつう。
言い寄ってきてくれてるのかな〜って人と一緒にデートをしても、奢られるのは見返りを求められそうで怖いし、触られると感情が無になるし(虐待されている時に感情を無にして耐えるときと同じやつ)、かわいい仕草も言葉も、褒めそやすのもできない。
奢られた場合は笑顔で「ありがとう」で十分やと思う。見返りを求められることほとんどないし。万が一求められても「そんな器のちっさい人やと思わんかったわ」みたいなこと言ってバイバイして終わり。
ボディタッチも嫌やったら我慢せんでいいんやで。表情や言葉にして拒否するのも大事。直接言うのが怖かったら「自分はまだそこまで心の準備できてない」みたいなこと言えば良いし。我慢するの良くない!
かわいい仕草とか言葉って、大人の女やったらたまに使うのはありやけど、日常的に使うものではないと思う。
その代わり会話をする。普段考えてることや、相手がどんなものに興味を持ってるのか聞いてみる。
でもさぁなんとなく思うけど、男性は多分そういうの求めてないよね。初対面の女の子とは深い会話じゃなくて、キャッキャすご〜いみたいなの言われたいよね、あと異性に奢るボディタッチを拒絶されるのってしょげるよね、わかるわかる。
わかるけどさ〜〜〜私もいち人間としてポリシーなどもあり、でもそこはお互い様なので折り合いをつけて少しずつ仲良くなりましょう、みたいなことを一生懸命説明する。
男性にもよるけど、そういうのを好む人が多いのは私もなんとなく感じる。女に対するそんな変な幻想をどこで育んできたんや…みたいな人はたまにおる。
けどそんな都合の良い女おらんってか、仮にそういうふうにこっちが振舞ってメリットがあるならやるけど、ぶっちゃけ今の時代あんまりなくない?それやったら無理にキャッキャ振舞わんでもいいと思う。自分の好きなように生きようや!
そして男性に言われる。
これ。これがくると大体連絡は途絶え、私はまたやってしまった、気になってる男性だったのに「女性」ができずに失望されてしまった〜〜〜って3日くらい落ち込む。
なんやその返し。ちゃんとした人やったら、心の中でそう思っててももう少しオブラートに包んで別の言い方するで。「君って論理的だね」っていきなり言われたらこっちもびっくりしてなんて返していいかわからんわボケ。
勿論そこだけじゃなくて、動きがヘンだったりガサツだったり、よく見たら顔が悪かったりとか、総合的にみて失望してるんだろうとは思う。
たまーーーに「もうお前には失望したわ」って言う人おるけど、アンタが勝手に期待して勝手にがっかりしとるだけやろ。知らんがな。
もし、自分自身でも自分の動きや見た目が気になるんやったら、今がチャンスやと思って一生懸命磨こ!いい女になろうや~!
でも、期待に満ちた眼差しでいきなり目の前に現れて、それで頑張って応対していたのに失望した顔でいきなり立ち去られると、自然災害のように理不尽な辛さを味わうので結構しんどい。
どんどん「女性」をやるのが怖くなる。
おかげさまでいない歴=年齢である。
別にいない歴=年齢でも問題ないと思う。そんなん世界中にどこにでもおるわ。言わんかったらバレん。
正直、このまま特定の男性と親密になる努力をするより、同じように「女性」をしない同性の友達の子と、人間やって生きていけたらいいな〜と思っている。
ひとり、とても気が合うぴったりの子がいるんだけど、彼女はとても可愛く、そして(多分)異性愛者なので友達以上は無理だろうな。
気が合う子おるんや!良かったな~
あとパートナー探しに必死になるのわかるけど、必死なりすぎると物事を客観的に見られんことなるから、ほどほどにな。
「失望された」ってとらえるのではなくて、「こんな変わったやつとはよ離れられて良かったわ」って思うのはどう?思うってか事実やけど。
コミュニケーションや気配りもできてるし、自分をそんな責める必要ないと思う。私はあなたのこと素敵な人やなって思ったよ。
こんなに素敵な人が落ち込んでるのもったいないなと思って、コメントしてしまいました。
良い日曜日を!
飲み会で男性をおだてて雰囲気をよくしたり、ノリよく接することはできるけど、じゃあ一対一で親密になりましょうってなると途端に駄目になる。
言い寄ってきてくれてるのかな〜って人と一緒にデートをしても、奢られるのは見返りを求められそうで怖いし、触られると感情が無になるし(虐待されている時に感情を無にして耐えるときと同じやつ)、かわいい仕草も言葉も、褒めそやすのもできない。
その代わり会話をする。普段考えてることや、相手がどんなものに興味を持ってるのか聞いてみる。
でもさぁなんとなく思うけど、男性は多分そういうの求めてないよね。初対面の女の子とは深い会話じゃなくて、キャッキャすご〜いみたいなの言われたいよね、あと異性に奢るボディタッチを拒絶されるのってしょげるよね、わかるわかる。
わかるけどさ〜〜〜私もいち人間としてポリシーなどもあり、でもそこはお互い様なので折り合いをつけて少しずつ仲良くなりましょう、みたいなことを一生懸命説明する。
そして男性に言われる。
これ。これがくると大体連絡は途絶え、私はまたやってしまった、気になってる男性だったのに「女性」ができずに失望されてしまった〜〜〜って3日くらい落ち込む。
なにが男性は論理的会話を求むやねんと思うが、まぁ理詰めされたら男女問わず嫌だよねわかるわかる〜〜〜。
勿論そこだけじゃなくて、動きがヘンだったりガサツだったり、よく見たら顔が悪かったりとか、総合的にみて失望してるんだろうとは思う。
でも、期待に満ちた眼差しでいきなり目の前に現れて、それで頑張って応対していたのに失望した顔でいきなり立ち去られると、自然災害のように理不尽な辛さを味わうので結構しんどい。
どんどん「女性」をやるのが怖くなる。
おかげさまでいない歴=年齢である。
正直、このまま特定の男性と親密になる努力をするより、同じように「女性」をしない同性の友達の子と、人間やって生きていけたらいいな〜と思っている。
ひとり、とても気が合うぴったりの子がいるんだけど、彼女はとても可愛く、そして(多分)異性愛者なので友達以上は無理だろうな。
ケーキの切れない非行少年たちの話で盛り上がっているので昔のことを思い出した。
学生時代、個人経営の学習塾でバイトをしていたことがある。対象は近所の小中学生で、受験勉強に熱心な生徒もいれば友達と一緒に遊びに来ているような子もいた。その中に何人か忘れられない生徒がいる。少しぼかすところもあるけれど、大体は実体験だということを承知して頂きたい。
Nちゃんは小学校高学年で、生まれつきの難聴で補聴器を付けていた。補聴器をつけていれば通常の生活ができるということで学校は普通級に通っていたのだけれど、大人数の授業では不十分だから少人数制の塾でカバーをしてもらいたいという親からの要望だった。実際Nちゃんの入塾テストは低学年からやり直しレベルのひどいもので、「これは相当頑張らないとまずいな」と1体1で指導をしていく方針になった。
Nちゃんの指導は困難を極めた。例えば「2ダースの鉛筆を3人で分けたら1人何本になるのか」という問題では「2+3=5」と立式する。「1ダースは12本だよ」と言うと式をすぐに消して「12+3」とする。「分けるから何算を使うのかな」というとまた消して「12-3」にする。仕方がないので24本棒を書いて3等分して見せて、やっと「12×2÷3」の式が出来上がるが、計算ではなく鉛筆に見立てた棒を指で数えて初めて8と答えを出せるのである。そもそもNちゃんは九九はギリギリできても、簡単な割り算が暗算でできない。割り算の筆算はギリギリできて、24÷3ですら筆算の式を立てていた。
最初は「耳が不自由だから理解ができないのかな」と視覚化を用いてみたりNちゃんに聞き取りやすいように話し方を工夫してみたりといろいろ試してみたが、根本的にNちゃんの理解力がないのが原因なので結果は出せず。親は100%耳のせいだと思っていたので「私が健康に産んであげられなかったから」と嘆くばかりで根本的なNちゃんの問題に目を向けられない。
時間が経つほど、Nちゃんのヤバさは浮き彫りになる。四則演算ができない、小数と分数の概念がない、大きな数を数えることが出来ない、面積の公式は覚えられても図形を前にするとどこをどうすればよいかわからず、当てずっぽうで式を立てる。面積を求める問題で三角形の内角が表示されている問題で、内角どうしを合わせていた。それでもNちゃんは答えが正しくないことがわかると式を消して、また適当に式を立てる。式を消さないよう指導すると、その日は家に帰って大泣きしたようで、親から激しいクレームが来た。
結局そのクレームがきっかけでNちゃんは塾をやめていくんだけど、Nちゃんはわからない問題があると頭をあげてニコッと微笑みかけてくる。最初はかわいい仕草だと思っていたけれど、それから様々な子と接するうちにあれはわからないことを誤魔化しているサインだとわかった。笑えば全部解決できるという学習をしてしまっていたのかもしれない。
もう一人、印象に残っている生徒がRくん。彼は地域のスポーツ少年団に所属しているのだが、教育熱心な家の都合で入塾させられた。本人は基本無気力で宿題も忘れがちだし、雑談で気持ちを乗せようとしても積極的に話す子ではなかったので淡々と授業を進めていくしかなかった。
彼もNちゃん同様の困難はあったが、彼はNちゃん以上に文章の読解ができなかった。「つばめは春に日本にやってきて子育てをして、秋に南の国へ帰ります」という文があって「つばめはいつどこへ帰りますか」という問いに「つばめ 春」と答える。「わるいことばかりしているとおばけがやってきて虫の姿にされてしまうぞ」という文で「どうすると何にされてしまうのですか」という問いに「おばけ 悪いこと」と答える。特に後者のような現実に起こらない出来事を想像することが著しく困難で、課題で出されたイソップ童話を読んで主題を答える問題に「動物が日本語を喋ってるのが面白い」と答えていた。確かに「物語で一番気になる、大事なところを書く」と指導したけど…。
彼はスポーツに専念するということで一年くらい通っていたが、とうとう最低限の読解力を身につけさせることはできなかった。親は「仕事で忙しくて構ってあげる余裕がないから塾で面倒みて欲しい」の1点張りで、彼の問題点を気にかけることすらなかった。
その他にも「お月見の存在を知らなかった小学生」とか「レタスやきゅうりやトマトを盛り合わせた料理をサラダと答えられなかった小学生」に「50音が書けなかった中学生」などのエピソードがあるけどキリがないので割愛。
それからしばらく立って某学習塾に就職したけど、研修でいかにもな熱血講師に「子供はね、全身で話を聞いてあげれば必ず答えてくれるものなんです、本気で子供に接すれば、子供は絶対理解するから」と熱弁を振るわれてからこちらも本気でやる気を無くしたのと生徒が人として相応しくない行動をとったときに注意をしたところ保護者数名に逆ギレされたことがきっかけで1年経たないで辞めてしまった。今は学習塾とは関係ないところで子供と接する仕事をしているが、グレーな感じの子を見るとどこか支援で繋げればマシになるのにと思うことは多い。
「ケーキの切れない非行少年たち」も読んだ。彼らに必要なのは確かに適切な支援だった。しかし一介の塾講師(しかも学生バイト)に何ができたのかといえば、何もできないに等しかった。彼らの困難を知っていて、でも出来ることは何もないとその場を作ろうだけで最終的には見殺しにした。もっと保護者とケンカしてでも彼らを支援に繋げることができたのでは、とも考えるけどそんな人生をかけたようなことをする余裕は間違いなくなかった。保護者だってそんな面倒くさい問題から目を逸らしたいという気持ちになるのも理解出来る。
しかし、彼らを矯正することも果たして善なのがと言えば自信が無い。「ケーキの~」は舞台が少年院などだから更生することが前提にあるけれど、Nちゃんが自分の頭で考えられるようになって、自分の問題に直面するよりあの誤魔化し笑顔を続けていた方が幸せかもしれないと残酷なことを考える。その辺は当事者の問題なんだけど、当事者やその周囲の人間が問題を認知できないことが問題であるというのが「ケーキの~」の重要な部分だと思う。
支援したいけどまず問題を当事者たちに認知させるのがクソ面倒くさいから見て見ぬふりが横行する。この構造を何とかしないといくらテレビで「発達障害が~」とか言っても何も変わらない。このままだと特に何も変わらないよ、変わらない。
全国で行われる矯正展が、刑務所に対する理解促進になることは否定しない。だが、ここで上がった売り上げは受刑者には一切還元されないことは殆ど知られていない。売り上げは全て矯正会という刑務官の互助組織に吸い上げられ、彼らの福利厚生費に当てられている。 https://t.co/6eh2LhryaQ— 本間 龍 ryu.homma (@desler) August 10, 2019
「刑務所作業提供事業収益」が公益目的会計の公2の項に49億強計上。
同じ会計で、原材料購入費が33億強、国庫納付金が10億弱。給料手当が3億。その他、支払手数料が3600万、支払消費税が5000万などこまごまとした費用が計上されている。
ふーん、まあある程度以下の年齢じゃ本人も覚えてないだろうし
何回吠えてもないモノはあることにはならんよ。
話してない訳ねーじゃん。
そもそも拡大解釈はしてないしな。二次被害?出鱈目を指摘されたら被害ですかそうですか。
こっちはその出鱈目こそ被害なんですよ。
「矯正」されるべきは君だよ。
ふーん、まあある程度以下の年齢じゃ本人も覚えてないだろうし
そういうイキり(自分だけは特別と思い込む)の時期も女性にもあるわな
夫が妻の意見や統計を拡大解釈して他の被害女性への二次被害攻撃に使ってる事実まではさすがに話してないんだろうし
そんな夫を世間一般なみの常識にあうよう矯正するのも能力ある妻が努力で乗り越えてくれるといいな、妻さんに期待してるよ
おわり