はてなキーワード: 有職とは
90年代前半、自分が18歳の時に区役所に住民票と戸籍謄本を取りに行った際に父親の名前を聞かれたので答えたところ、違うと言われて怒られた。「君、自分の親の名前なんで知らないの?おかしいでしょ」
父の名前は音読みで通っていて、父の親、つまり祖父母も音読みで呼んでいたし父自身もそれが本名だと言っており仕事で使う名刺の振り仮名も音読みだった。
更にもっとおかしな事に気が付いた。父方の祖父母の名前も違う。普段使っていて手紙や軽い法的文書(学校に出す認書など)にも書き、預金通帳にも記され、付き合いのある人に呼ばれる名前は通名だったのだ。本人が全く名乗った事もなく出てきた事もない本名が別にあったのである。
更に自分の苗字も今まで使っていた当用漢字と違い、戸籍では旧字体だという事にも気が付いた。知らなかったので学校の学生証も卒業証書も銀行口座も当用漢字で、それで通っていた。
何れも父方の関係である。何故こういう風になっているのか良く判らなかった。が、調べる方法を知らなかったしものを知る大人が近くに居なかったので説明を得られなかった。
その後10年以上が経過して図書館で調べる方法を知り、更にネットという道具を得た。その結果歴史的な背景がある事が判った。我々はほんの十数年前の事すら知らない。核家族化によって大文字の伝統から外された風俗も伝授されない。
日本は中華文化圏の周縁にあった。独立した文化ではあったが風物の認識には漢籍(中国で書かれた書物)が参照される。梅雨があるのにそれを無視して「四季」なんていうのもそうだ。漢詩での季題に倣って詩やうたを詠んだ事に由る。
昔の中国では親に貰った本名を親を除いて他人が呼んではいけない。本人も使ってはいけない。これは諱(忌み名)であり墓場まで持って行く。他人が本名を呼ぶのは殺人に値する非礼である。
この風習が日本でも倣われ、江戸時代まではやはり出生時に親に貰った本名は親以外が使ってはいけなかった。幼少時には幼名を使い成長した後には仮名(けみょう)を使う。仮名というのは後世の歴史用語であって当時の人達は本名を絶対使わないのだから「名」といったらこれのみである。
武士の場合は朝廷の官名を名乗った。大岡越前守の越前守は律令制時代の越前国の長官だ。それを名乗っている。水戸黄門は変則的で黄門は中国での中納言の事である。漢籍=知的であるので漢語で名乗ったものだ。~~左衛門~~右衛門というのは宮廷の衛兵の事だ。だから家光公なんて言い方は後世のもので当時の人は絶対に言わない。言ったら死刑だ。
外国の報道では天皇の名にemperorを付けるが日本語の報道では絶対に名を呼ばないのはその名残である。
明治になるとこの風習は廃され、どこでも本名を使う事が定められ、諱の併称も禁止された。だから明治以後は本名一本主義である。
…のだが実際は人々は従わなかった。相変わらず通名も使われ続け、更に一般化したのが有職読みだ。
有職(ゆうそく)読みは訓読みする語を音読みする事である。特に名前での使用が顕著であった。
例えば名付けする時に音読みも訓読みも出来る名にする。本名は訓読みとして戸籍に記す。だが一般に使うのは音読みの名前とした。
一般と言っても法的な行動含めほぼ一生の生活の全部である。不動産を買ったり婚姻届け出す以外ではそれで問題は起きなかった。現在常識化している正しい本名をどこでも使うのを求められるようになったのはバブル以後の30年位でしかないからだ。
だから歴史で伊藤博文(ひろぶみ)と習っても、当時の人はひろぶみなんて呼ぶ人は恐らく一人も居ない。呼び方は「はくぶん」だ。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13120057343
「イヌカイ キ」とフリガナを振っている。日本人の名に「き」はちょっと変だが、訓読みの本名を音読みするのが当たり前なのでそう書いてあるのである。当然本人の名乗りだけでなく世間の通りも「き」なので当然の事だ。
戦前の新聞を見れば歴史で習うのと違い、政治家の名前はほぼ全て音読みのフリガナが振られている。原敬なら「ハラ ケイ」である。
戦後になると流石にこの風習は廃れた。特に戦後生まれの団塊世代はこの倣いに従わなかったし、その親である戦中派の多数派も有職読みで子を呼ぶ事をしなかった。
しかし保守的な家庭ではこの倣いを続ける所もあった。それが私の父方だったのだ。祖父は旧職業軍人で戦後も神社や右翼人士と付き合いがある右翼シンパであった。
こんな感じで段々とこの倣いは細くなって行ったのだがバブル期~90年代前半にトドメがさされた。
銀行口座はそれまでハンコと通帳だけを参照するもので、本人確認もろくに行っていなかった。だから仮名での口座開設も簡単であり、銀行自体がそれを止めていなった。日本人で外国人名の口座をもっている人もいるし、法人格獲得していない社名でも口座が開設出来た。
だが当時日本はストックの急拡大により急激に国際的な地位を獲得しつつあり、マネーロンダリングへの対策を求められる事になった。これで仮名での口座開設は不可能になり、本人確認書類も必要になった。口座の文字は本名の字と一致させる必要がある。
更にIDカードが常に参照される社会になって行った。90年代初頭では「欧米では何するにもIDカード提示させられるのでID携行必須なんだよ」というのが珍しい事として語られていたのだが、90年代後半の日本はその欧米と同じ状態になっていた。
こうして本名との完全一致は常に求められうようになったので有職読みとか通称使用とかは完全に無くなって行ったのであった。
だから私が区役所で怒られる数年前までは細々と続いていた風習であったが、現代っ子であった私は自分の周囲がそういう古い倣いに従っていた事に気づかずに居たのである。
そして私を叱った区役所の役人は自分が生まれた頃にはまだかなり現役の風習に気づかず40年以上生きてきたのである。更に戸籍や住民票を扱う部署に配属されてなお知らなかったのである。常識とは視野を狭くする事の一例だ。常識があるが故に保守的な風習が認識できないというのは寓話的だ。
こういう事が判ってから母型の家系を調べると、やはり曾祖父母として認識されていた名前が戸籍に出てこないケースがあった。認識されていた名前と本名が違うのだろう。
現代っ子の自分は時代の常識に則り祖父母の名を本人に代わり書く時も本名を使うようになったが、この辺の知識が無かったのでその時バツが悪い思いをしているだろうという事に気が付かなかった。直接聞いた訳ではないが生まれてから数十年それが名前であったのだから言うまでもない。
親にキラキラネーム付けられて成人してから変名するケースが増えているが、この問題も昔の知恵なら問題にならない。
そもそも親がまともかバカかというのは子がベット出来ないギャンブルだ。そしてやたらとおかしな名前をつける親というのは戦前には結構いた。ダジャレで付けたり有名芸者の名前付けたり、バカ親は戦前でもバカ親である。
でも通名を別につける方法が残されているから問題が無い。「親に貰った名前を変えていいのですか?だって?親に貰った名前を名乗れるかよ!」と言えたのだ。
更に変な読みを付けられても有職読みすればいいのだから問題ない。「今鹿」で「なうしか」と付けられても「こんろく」と名乗ればいい。これは今でも教育現場でも会社でも本来の読みに固執しているのが問題であってそんな例外なきルールなんて精々30位の歴史しか無い。困った問題が続出しているなら破棄すればいいだけの問題だ。
なので硬いルールと思っているものが実は30年程度の風習でしかない事に気が付くべきだし、柔軟にしたら解決する問題もあるという事に気づくべきだ。伝統というものは伝統と思っているものの外側にある事がある。そしてその伝統が問題を解決する術を持っている事もあるという事に気づくべきだ。
最後に、あの区役所のおっさんにこの「自分の親の名前の読み方を知らない理由」を言って聞かせたいもんだが、もう鬼籍に入っちゃってるだろうなぁ。あんたの叱責のおかげで日本の伝統について知ることが出来たぜ。
漫画買わずに高額な買おうか迷っていた高額な本を中心に買ったので合計10万弱、99,887円でした。
他の電子書籍ストアでも半額くらいの割引はよくやっているけど、書籍指定で半額(おそらく出版社が費用負担)なので、
今回のような、どんな本でも高率割引(おそらくストアが費用負担)は珍しい。ストア立ち上げ時にしかやらないんじゃないかな。
問題点は、他のストアでも半額時に結構な量の本を買っているけどあまり読んでないことなんですよね…
東洋経済新報社の何周年かで、東洋経済新報社の本は全部半額!みたいなセールの時も結構な量を買ったけど、
まだ全然読めてないのです。まぁ、老後の楽しみということで。それまでストアが存続していればいいけれど。
購入した本のほんの一例
イタリア料理大全7744円
すしのサイエンス4389円
チーズの教本〜「チーズプロフェッショナル」のための教科書4180円
憲法 第七版3520円
JAGAT DTPエキスパート認証試験スーパーカリキュラム 第13版準拠4703円
有職装束大全5386円
子育てしながら働ける社会になりつつあるからというのは大きいんじゃないかと予測している。あとは氷河期世代の中・高年化を受けて、20~30代の平均所得が上がってるかなという気もしている。平均年収が他世代と比べて低い氷河期がほぼ40代になってるから、というのもあるのかもしれず、分からんのだけど。
保育園の数とか、女性有職者数とか産休後の職場復帰者数とかのデータと並列させて見てみると傾向が見えるかもなぁとは思ってるんだけど。国交省が、産休からの復職者のデータを出してるんだけど正社員は復職率が上がってるだけどパートだと逆なんだよね。女性は出産前後で仕事辞めてパートタイムになるひと(ならざるを得ない人も多かったり)するので、データだけだと実態が分かりにくい。ただ、自分が働いてる中で得てる感覚だと正社員の復職率の高さが特出率の若干の増加につながってるかなぁという感じはある。
自分で調べてないあくまでも予測だし、そもそもまだ短期間なので傾向が見えない可能性もある、あくまでも予測。
あとは高収入カップルは、一時的に子育て外注費で家計マイナスになってでも2人目を持つという人も多くなってるので、貧富差も調べるともっと面白い傾向が見えるかもしれない。団塊ジュニア以降も昭和生まれが続いて、彼らの子供時代は、分業家庭で子供が2人というのが比較的標準的な家族モデルだったから、所得や生活環境が許せば二人以上欲しいという人は少なくないんだろうと思う。なので、稼ぎが少ない男と子供1人を主に養うよりは、稼ぎが自分と同程度以上の男と子供を複数持ちたいんだろうなと、上昇婚の理由も何となく符丁が合うという感じ。
流行ってる(ガチャゲーが世に溢れている)理由は面白いからではなく、儲かるから
ユーザーの中で流行ってるのではなくて、ゲーム会社達の中で流行ってる
なぜ儲かるかというと、ああゆうくじ引きに弱い人間(昔からかなり居る)がガンガン金を使ってしまうから
手口としては、無料でガチャを回せる石を配って引かせて → 偶然大当たりするとその快感が忘れられずにハマる奴が出てくる
あとユーザーに当たりを自慢させる(これはユーザーがTwitterとかで勝手にやってくれる事が多い)
→周囲数名が当たりを報告しだすと、羨ましくなるし、あと自分も当たるような気がして引いてしまう奴が出てくる
https://anond.hatelabo.jp/20200606130339
ちなみにそういう誘惑に耐性がある奴は無料で遊べてラッキーだと思ってる。
人気上位のゲームはキャラクターやストーリーが魅力的だったり普通にゲームとしての面白さがある。
<追記>
最近は「まあまあ金はあるけど車は要らないし目ぼしい家電は揃えちゃったし使いみちが無い」みたいな有職独身がけっこう居て、そいつらの需要にマッチしているというのもあると思う。
どこにも吐き出せないからここで吐き出す。
友人の名前はDさんとしよう。
長年仲良くしていたが最近いらいらすることが増えて連絡を無視している。(ブロックすればいいのだがそれは事情があってできない)
通知が来るたび気が滅入る。
今年の初めまではお互いに呼び出しあって遊んでいた。
電話も良くしていた。
最初のきっかけは、旅行に行こうとなったときのこと。(確か2月)
どこ行くホテルどうするという話をしていたときに友人が言ったひとこと。
めんどくせっ 脊髄反射的にそう思ってしまい、連絡をスルーし続けたら一瞬縁が切れた。
結局旅行は流れた。
その後は普通に接していたんだけど、最近エスカレートしてきたから次第に距離を置くようになった。
・電話をかけてきては言葉にならない声を発する。そんですぐ切る。かけてきたんお前だろ。
・「自分には○○(運が良ければ仕事になる趣味)しかない」の妄言。○○するのは辛いけど~みたいなアピール。
比べることじゃないけど俺は仕事しながらそれやってる。
・異性漁りを趣味と言いつつ「自分は同性愛者」だという矛盾した言葉。
この辺りがストレスになってきた。本当はもっとあるんだけど特定されそうだからやめとく。
貸しても返ってこないじゃんそれ。
そのあとご飯行こう(ちょっと高いとこ)って言ってきたのは本当に意味が分からない。
Dさんも色々大変なんだとは思う。
精神科通いだし。
けど、そこまで面倒見きれない。
俺もその片棒を担いでいるのだろうか。
かつて同級生だった俺たち。
過去に歩んだ道が同じでも、今と未来が交わっていないと合わない。
合わないんだよもう。
早く向こうから手を引いてほしい。
「家族の家事は女の仕事」になるのは今の2~30代でも同じみたいだ。
増田の指摘どおり上の年代の中に若い層を装って愚痴を発散させてたり女を装って書いている男すらゼロだろうとは言い切れないし
ネットの記事は実在しない空想のAさん20代だったり、記者が盛ってる例も多いだろう。
しかし、じゃあ男がいうほど家事をしているか?と言われると答えは違うと思う。
スーパーに行くとわかる。
夕方18時から閉店までの間に行くと男は依然少数派だし、かごの中を見てみると「家族のための買い物」であろうと思われる例が非常に少ない。
スーパーにいる「働いている男が買っているもの」は明らかに独身の男の買い物内容だ。
休日に行くと家族連れは増えるが、明らかに妻がメインで買い物をしている。夫がかごに入れるものは「子供の健康のためのもの」というより、自分のための嗜好品だろ?的なのを振りかざして「おーい!これ入れて!」ってやってる。
保育園や幼稚園の教諭に、「父親が送りや迎えにくることって増えましたか?」と聞いたことがある。
40代以上は全員、「90年代までに比べたら確実に増えた」と答えた。
ただし、増えたといっても依然主力ではないとも。
そりゃそうだ。
男性の育休取得率は数パーセントで、妻が月単位・年単位で取るのに比べ、男の育休は日単位で妻が有給を使い果たした後のピンチヒッターであることが多い。
さらにその育休の内実も、「育休を取ったが子とは別に行動していた」パターンが多いという調査結果が先日出たばかり。
少し前の統計だが夫婦の有職率と家事・育児の分担の割合の統計を見たことがある。
しかしすべての組み合わせで妻の家事・育児負担が8割前後以上あった。
「妻有職・夫無職」でも妻が毎日数時間を第二の職場で労働しているのである。