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はてなキーワード: 搾取とは

2023-10-01

何故男性の性被害(ジャニーズ問題に限らず)だけがいつまでも軽視されるのか

結局の所、ジャニーズ性加害問題ですら、いつもの萌え絵とそれを愛好する日本オタク男達が原罪である」という、オタクバッシングの叩き棒にされてしまっている様だ。


ジャニーズ問題で露呈した「子どもへの性犯罪」に甘い日本萌え絵カジュアルに消費される異常さ

https://www.businessinsider.jp/post-275995


これがもし仮に日本女性アイドルグループ、例えばAKBハロプロ等で起こっていたとしたら、とてもじゃないが別の何かに罪を当て擦る事は出来ないだろう。

何故、ジャニーズというか男性へのセクハラに関する問題だけはこうやって別の物に擦り付けようとするのか?

世間はとっくに知っていたのにだんまりしていたマスコミアニメ漫画責任押し付けているだけでは?

普段性的搾取とかほざいて色んな方面言いがかり付けまくってる連中がジャニの性被害に関してはだんまりするか

「私達女はもっと辛い苦しみを味わっている!!!!」と被害マウントセカンドレイプをしているのは何故か?

世間が甘いのは「子供への性加害」じゃなくて「男への性加害」なのでは無いか



元々オタクバッシング自体が、各種差別ネタが色々コンプラ厳しくなり擦れなくなってきたのと同時期に広まり出した代替品みたいなものだった事を考えると

ジャニーズ性加害問題の追求逃れのために、必死で行われるオタク叩きは二重三重人権問題扱いだと考えている。

何故世間の片隅で密かに生きているだけで、ここまで差別されなくてはいけないのか。

アウティングしていない性被害サバイバーの一人として、世間女性達による、男性の性被害の軽視、セカンドレイプ責任転嫁と加熱する差別が、本当に許せない。

2023-09-30

anond:20230930133423

ODAの行き先とか調査した資料を見ればわかるけど、そういう腐敗した国の中抜きって日本の比じゃないよ

先進国支援は5%も当事者にとどかないで途中で中抜き搾取されてたりする

2023-09-29

anond:20230928093006

玄洋社ゲンヨウシャ)↔幻冬舎ゲントウシャ) 

1字違い

おそらく玄冬は「糸冬」(終)の意味を兼ねているだろう

言動社、玄能社とか、援用社、遠洋社ではないわけだ

オワリ(尾張)の社と言えばトヨタが思い出される

紡績工場自動車工場は、女性迫害してきたはずである

オワリ(幻冬)が山田詠美とか百田尚樹などのミーム拡散する

サブリミナル効果が用いられているに違いない

で、業界別の労組がないから、経営者扇動家等は搾取が楽なんだろうな

はい終わり

anond:20230929061708

本格的なショタ性的搾取がこれからも続くのならまだしも鬼畜変態ショタ性癖持ってたのジャニーだけなんだろ

今もショタ食い行為が残ったメンバーにより続いてるのなら問題だけど

そうでないなら現メンバーを叩いてやんや言う必要ないやん

ジャニーズの立ち位置を狙ってる事務所ワラワラ居るだろうし

しろジャニーズを叩いてる側から工作員臭がするよ

2023-09-28

anond:20230928183200

無駄をなくしたいなら現金を配ればいいのだ

中間業者不正搾取もなくなるしわざわざ換金して目減りすることもない

フェミニズムへの反発の理由

日本男性とりま環境レベルが3(男性主観的生活のしやすさは15〜30くらい。搾取で成り立ってるなど民度レベルが3。下位+高齢男性民度は3だが、上位/若い賢い男女の民度水準は15〜30に近づいていると思う)、

日本女性とりま環境レベルが-15だとすると(特に性の扱いや妊娠出産において地獄)、


日本フェミニストが参考にして取り入れようとしてるアイディアというのは民度20とかなんだよね。もちろん、自ら望み行動し勝ち得るのが民主社会なので、当たり前の権利行使しかいから何の問題もない。

ただまあそうすると日本高齢男性が自ら作り上げてきたバカ国家民度3世界を民度教養という水準で大きく上回る。生活のしやすさが高いだけに変わる気にならないのだろう。これも、自ら望まず変化を実現しない自分たち民主選択であって悪いことでも何でもないのだが、民主主義を理解できない知能や教養に乏しい男や下位男性は自らの低い民度のせいで民度3世界に住んでるわけだから変に見えるのかもな。側から見ると自業自得自分らで作った地獄を自ら喜んで維持存続してるだけなのだが。フェミニズムへの当てこすりみたいなアホ願望を実現させようとする輩もいるが、とにかく思想民度が低い。経済でもそうだが、人を喜ばせない民度低いビジョンや変化は反対に合うので実現しない。



まあ、このまま、女性たちが高い民度20生きやす20くらいの社会を作り上げると、日本全体の教養常識や考え方を大きくレベル上げすることに繋がって民度自体高まることができるんじゃないかなと思ってる。今の日本はアホすぎて生活保護叩きとかしてる民度3多すぎだから

フェミニズムの実現によって、日本社会多数派生活保護の意味などの現代人類常識理解できるようになり民度が高まったら、そこから男性社会民度底上げされていくかなと未来予想している。

とりあえず、日本がマトモ国家になるためには、戦う相手は多すぎるのだが、そのほとんどは老害男性なのだが、フェミニズムを進める男女や有識者が、フェミニズム普及のプロセスを経るうちにいかにして有識者社会に貢献すべきだったのか、今から何をするべきなのか、民主主義はどうすればよかったのか、に気付いてくれて他の分野の問題解決もつながる可能性に期待している。

anond:20230927094141

デスストランディングシャワーシーンなんか何度も見てるとノーマンリーダスが気の毒になった

女がやられてるのは見慣れてるけど男が性的搾取されてるの見ると気の毒になるのなんだろうな

2023-09-27

anond:20230927185923

個人事業主搾取する業界構造が悪い』と『稼げないのが悪い』はぜんぜん違う話だぞ

インボイス反対してる人たちに今ひとつ共感できない理由

インボイス悲鳴を上げてる業界って、雇用したくないか必要ときだけ個人事業主を安く使い倒してついでに消費税分も発注側が財布にいれちゃうような、労働者搾取してるそもそも問題がある業界ばっかりじゃん。

個人事業主側にしても、個人でやるってことは腕一本でやっていくだけの覚悟必要なわけで、インボイス分程度の値上げ交渉もできずに個人事業主なんかやるもんじゃないでしょ。いい機会だからここのところの諸々のコスト増分も含めて値上げ交渉をしてみて、それで駄目だったら向いてないからとっとと就職したほうが良いよ。

まあインボイス問題のない制度だとは思わないけど、インボイス程度の変化を受け入れられる余裕もない業界は一回焼け野原になって、搾取されている個人事業主解放してあげたほうが結果的には良いと思うけどね。

👩「俺が君を守るってなに?(笑) いったいなにから守るのwwww」

👩「性加害者の99.8%はジャッポス!!!女性搾取される被害者!!!ダンボール授乳室に安全なんてない!!国の税金で鍵付き授乳室300万円を即座に設置するべき!!!!」

https://anond.hatelabo.jp/20230926161616

まじできもいです。

AKBオタとおんなじで、君たちも小児性愛者なんだろう。

本当に恥ずかしいと思った方がいいよ。

自分たちが楽しくても、周りから見たら変人として認識されてることに気がついてください。

アイドルなんて性的搾取しかない。

anond:20230926161616

所属していたらもれなく性的搾取されていたと報道されたらどうなると思う?


そう報道されるようになった原因は喜多川社長であり事務所ですよね。

anond:20230926161616

>まず性的搾取は良くない。

せやな

ジャニヲタの8割がジャニーさんの事については知っているし、だからどうとかも思っていない

???

性的搾取は良くないんじゃなかったのか?

修学旅行とか部活合宿とかで校長が夜布団に潜り込んで股の辺りでゴソゴソしてたらどうよ。なあ。なんとも思わんのか?

anond:20230926161616

そうやって被害者配慮し続けた結果、被害者が増え続けていたことについてはどう思ってんの?やっぱりお前らジャニオタジャニーと同罪の性的搾取者だよ。地獄に堕ちろ

はあ?きちんと?どこが?嫌々渋々認めただけだろ?

会社ジャニーさんもその時きちんと認めている。


事実そうなんだろ。ジャニーがそのために作った団体であり施設なんだから

被害者自分だけではなく「ほぼ全員」と出している事がジャニヲタにとっては腹ただしい。

2023-09-26

anond:20230926161616

性的搾取は良くない

ジャニーさんの事について

>どうとかも思っていない

>知らないフリをしてあげることの方がいい

????????

ジャニーズ性加害だけじゃない公然の秘密

ジャニーの性加害ってマジて沢山の人が知ってたのに当たり前のように放置してきたじゃん

海外メディアが取り上げて叩いていい雰囲気が出来始めてから勝ち馬に乗るが如く石投げ始めるの本当に愚民丸だしだから辞めたほうがいいぞ

思い起こせば、統一教会問題もそう

宗教金銭搾取なんて散々ネタにされてたもの事件が起きてから急に騒ぎ出す

そういうの辞めよ?

これから必ず問題になる公然の秘密教えるからからきっちり問題にしていけよ

それはドーピング問題

とあるアンチドーピングを掲げたボディビルフィジーク)団体がある

なんとこの団体アンチドーピングを掲げながら、結果を残すにはドーピングがほぼ必須の状況になってる

お前らはボディビルなんて興味ないからどうでもいいと突き放すんだろうが、お前らが大晦日見てた格闘技外国人選手にはゴリゴリドーピングしてたやつがい

最近話題になったやつがいるな

当たり前たが、ボディビルドーピングが当たり前になり、そのドーピングノウハウは様々なスポーツに波及する

子供の薬物使用にも繋がっていくから

お前らはそうなってからやいやい騒ぐ愚民なんだろうけど、いい加減にそういうの辞めなよ

anond:20230926164259

性的虐待女性支配搾取が大きな問題になっている」から、「障害者女性人生パートナーができるのはおかしい」ということ?

anond:20230926161616

1行目だけで残りに何が書いてあるかわかっちゃった!

まず性的搾取は良くない。

「◯◯さんって悪い人じゃないんだけど」から話が始まったら100%◯◯さんの悪口だよね

「まず性的搾取は良くない。」はセカンドレイプ開始の合図!

anond:20230926164042

はいダウト

福祉現場では、障害を持つ女性に関して、性的虐待女性支配搾取が大きな問題になってるのでこいつは何も理解していないただのこどおじネトウヨ

ジャニヲタ歴25年くらいのババアが思うこと

まず性的搾取は良くない。

ジャニヲタの8割がジャニーさんの事については知っているし、だからどうとかも思っていない。

知らないフリをしてあげることの方がいいだろうから

あの人たちは努力や苦悩を見せることが美学人達ではない。

最近ではドキュメンタリー番組とかあるけれど、あれは見せれる一部であり、あれもエンタメとして見せてるだけで

本当の部分なんて本人達しか知らないし、知らなくて良い。

私たちキラキラ輝く彼らを見て、いつまでも輝いていられるように応援するだけの存在

彼らが裏で鼻水垂らしながら泣いていようが、彼女に弱音吐いて甘えていようがそんなことは知ったことではない。

彼らだってそんなかっこ悪い裏の部分見せたいと思ってるとは思えない。

常に完璧キラキラしている部分を見せていたいと思っているはず(じゃなきゃあん職業できない)

から知らないフリをしている。

ただ、やはり耐えられない子だっているだろう。

過去裁判になった例もある。

会社ジャニーさんもその時きちんと認めている。

岡本なんちゃらくんが売名と言われてしまうのは、過去裁判になっているし、数年しか在籍していない、在籍中もカスジュと呼ばれる類いのタレントで何年も前に退所している。

かつ、もうその本人(ジャニーさん)は亡くなって3年以上経つ。

タイミング的におかしいと言われても仕方がない。

そして上記に加え、被害者自分だけではなく「ほぼ全員」と出している事がジャニヲタにとっては腹ただしい。

自身トラウマになってしまたことは本当に可哀想(この表現が正しいかはわからないがこれしか出てこない)だと思うし、訴える事は間違っていない。

しかし他のタレント所属していた経験のある人たちを巻き込むな。

冒頭で書いた通り、オタクは「見て見ぬフリ」をしている。騒ぎ立てない。

それが悪いことでもあるのかもしれない。

ただ、小学生高校生の多感な時期に、ジャニーズ所属しているというだけで学校隠し撮りされたり噂されたり、後をつけられたり、精神的な苦痛を味わう彼ら。

SNSが発達して、たいして親しくもない人たちから有る事無い事流されてしま時代に、所属していたらもれなく性的搾取されていたと報道されたらどうなると思う?

テレビジャニタレ映るたびに一般視聴者

「この子ジャニーに…」と思われながら見られてしまうのどう思う?

デビューしてある程度地位のあるタレントならまだしも、Jr.として頑張っている小さな子たちなんて学校で何を言われるかわかったもんじゃない。

実際被害に遭っていない子たちまでそんな目で見られてしまう。

そちらの方がセカンドレイプよりもタチが悪くないだろうか。

私はそこに腹を立てている。

訴えるのであれば

本人が生きているうちに

自分だけで戦ってほしかった。

そんなのセカンドレイプされても仕方ないとは言わない。

だけどジャニーズ応援してるオタクスポンサー、現役タレントを巻き込んでること忘れないでね。

万物黎明』は人類歴史を誤解している・続きの続きの続き

農業の到来

平等から階層へ、男女平等から著しい男女不平等への転換は、一般農業と関連しており、このことはグレーバーとウェングローにかなりの問題を突きつけている。彼らは選択に関心があるため、唯物論的な議論を避けたり、環境が人々の選択を条件づけ、制限する方法について考察したりすることに固執しているようだ。

農業は、約1万2千年前から世界の多くの場所独自発明された。狩猟採集民は食料を共有し、持てる以上のものを所有することはできなかった。しか農民たちは定住し、畑や作物に投資するようになった。そのため、一部の人々が自分の取り分以上の食料を手にする可能性が生まれた。

やがて、凶悪犯やいじめっ子集団が集まって領主になることもあった。窃盗や略奪、家賃小作料、労働力雇用税金、貢納、什分の一など、さまざまな方法でこれを行った。どのような形であれ、このような階級的不平等は常に組織的暴力依存していた。そしてこれこそが、ごく最近まで階級闘争が対象としてきたものなのだ

農民狩猟民族にはない弱者だった。彼らは自分土地、畑を開墾し灌漑するために費やした労働、そして作物の貯蔵に縛られていた。狩猟採集民は離れることができた。農民はそうではなかった。

しかし、グレイバーとウェングローは、農民が余剰を生産し、蓄えることができたからこそ、階級社会搾取国家、そして偶然にもジェンダーによる不平等可能になったのだという、この物語に立ち向かった。

フラナリーとマーカス

2012年考古学者のケント・フラナリージョイス・マーカスは『不平等創造』という素晴らしい本を出版した。彼らは、世界のさまざまな地域農業がどのように不平等をもたらしたかをたどっている。

しかし彼らは、その関連性は自動的に生じたものではないと主張する。農業階級可能にしたが、多くの農民平等主義の社会暮らしていた。農業発明階級発明の間のギャップは、数世紀単位で測られる場所もあれば、数千年単位で測られる場所もある。

フラナリーとマーカスはまた、地元凶悪犯や領主権力を掌握しても、後に打倒されることが多いことを、注意深い実例を通して示している。多くの町や都市では、エリート考古学的記録に現れ、その後何十年も姿を消し、また現れる。事実上階級闘争は決して止まらないのである[5]。

ジェームズ・C・スコットフラナリーとマーカスの壮大な比較研究は、人類学根本的に変えた1954年エドモンド・リーチの著書『ビルマ高地政治制度』や、アナーキスト政治学者であり人類学者でもあるジェームズ・C・スコットの研究において先取りされていた。[2009年、スコットは『統治されない技術』(An Anarchist History of Upland Southeast Asia)を出版した。同書は数世紀にわたる東南アジア全域を対象としている。

スコットは、平原王国の稲作農民の多くが丘陵地帯に逃亡したことに関心を寄せている。彼らはそこで、「焼畑」移動耕作者の新たな民族集団として再出発した。彼らの中には、より小さな階級社会を作り上げた者もいれば、階級を持たずに生活した者もいた。そのすべてが、下の王国国家からの絶え間ない奴隷化軍事的襲撃に抵抗しなければならなかった。

技術

ある意味では、グレイバーとウェングローはリーチ、スコット、フラナリー、マーカス仕事を土台にしている。ウェングローは結局のところ、フラナリーとマーカスが要約している考古学の変化の一端を担っている。そして『万物黎明』には、スコットの影響が随所に見られる。

しかし、グレイバーとウェングローは、一方では技術環境と、他方では経済的政治的変化との間にある、他の著者たちの結びつきを好まない。

フラナリー、マーカス、スコットの3人は、テクノロジー環境が変化を決定するのではない、と注意深く述べている。それらは変化を可能にする。同様に、穀物農業発明自動的階級格差国家をもたらしたわけではない。しかし、それがそうした変化を可能にしたのである

階級関係階級闘争技術環境の変化は、階級闘争の舞台を設定した。そして、その階級闘争の結果が、平等と不平等のどちらが勝利するかを決定した。グレーバーとウェングローはこの重要な点を無視している。その代わりに、彼らは常に、そのような変化を即座に必然的ものとする段階論の粗雑な形式問題にしている。

この生態学思考に対するアレルギーが、彼らが人類進化に関する新しい文献を扱おうとしない背景の一つであろう。

これらの文献はすべて、人類となった動物たちが、自分たちの住む環境自分たちの身体、競合する捕食者、自分たちが発明できる技術生計を立てる方法に対して、どのように社会適応を築いたか理解しようとするものである。偶然にも、彼らはその生態系と状況に対処するために平等主義的な社会を築いた。それは必然的な結果ではなかった。しかし、それは適応だったのだ。

一方、グレーバーとウェングローは唯物論者ではない。彼らにとって、生態系技術について考えることは、彼らが望む選択革命不可能にする恐れがある。例えば、古代メソポタミアに関するスコットの本が、特に穀物農業が不平等をもたらした物質的な理由を強調しているため、彼らが満足していないのはこのためである

これは些細な問題ではない。私たちが今直面している気候危機は、人類が新しい技術と新しい環境適応するために、社会をどのように変えていくかという問題を浮き彫りにしている。平等人類存続のための政治は、今や深遠なまでに唯物論的でなければならない。

ジェンダーの不在

グレーバーとウェングローが環境人間存在物質的基盤にほとんど関心がないことは、これまで見てきたとおりである

同じように、彼らは階級という概念や、階級関係階級闘争についての議論ほとんど宗教的に避けている。グレーバーは確かに、そしておそらくウェングローも、階級関係階級闘争について理解している。彼らは、階級が何をするのか、そして実際、自分がどの階級人間なのかを知っているが、階級関係社会変革の原動力として扱うことはできないし、また扱おうともしない。

これと同様に目を引くのは、グレーバーとウェングローがジェンダー社会的構築に対して関心を示さないことである。彼らはミノア・クレタ島における母系制のほぼバコフェンを再現する一方で、女性は養育者であり、男性はいじめっ子であるという家父長制的なステレオタイプ散見する。

平等は常に私たちとともにあったというのが彼らの主張であるため、グレーバーとウェングローは、人類性別による不平等起源についてほとんど何も語っていない。

男女関係進化については、基本的に3つの学派がある。まず、進化心理学者たちであるが、彼らの主張は非常に保守的であるジャレド・ダイアモンドナポレオン・シャグノン、スティーブン・ピンカーは、不平等暴力競争人間の本性の基本であると主張する。彼らは、男性進化によって他の男性競争するようにプログラムされているため、強い者が女性支配し、より多くの子どもをもうけることができるからだと言う。これは残念なことであり、幸いにも西洋文明はそのような原始的感情部分的に手なずけてきたとピンカーは言う。

偉大な生物学者であり、トランス活動家であるジョーン・ラフガーデンは、こうした考えを『薄く偽装されたレイプ物語』と正しく表現している。このような議論は実に忌まわしいものであり、そのためだけにグレーバーやウェングローが否定したのは間違いない。

非常に長い間、フェミニスト人類学者の間では、第二の学派の考え方が支配的であった。この学派もまた、女性男性の間の差異本質化し、女性男性の間に何らかの不平等があることをあらゆる社会で当然のこととして受け入れていた。

私たちが支持するのは第3の選択である歴史学人類学考古学の記録に顕著な特徴がある。人々が経済的政治的に平等社会暮らしていたほとんどの場合女性男性平等であった。また、経済的に不平等階級社会存在したところでは、そこでも男性女性支配していた。

私たちにつきまとう疑問はこうだ:なぜなのか?

グレーバーとウェングローはこの問いに取り組んでいない。彼らは性差別について何の説明もしないし、男女関係がどのように、あるいはなぜ変化するのかにも関心がない。しかし、彼らは性差別主義者ではない。彼らは何度も女性抑圧の事例に触れているが、それは一過性のものである。彼らの関心事の中心にはないのだ。だから私たちには印象的な一致に見えるが、彼らにとっては蜃気楼なのだ

複雑な採集

グレイバーとウェングローの説明重要な部分は、農耕と階級的不平等、そして国家の出現との関連を軽視しようとする決意のもと、階級的不平等戦争さらには奴隷制さえも存在した狩猟採集民のグループに焦点を当てている。考古学者は彼らを「複合狩猟採集民」あるいは「複合採集民」と呼んでいる。

レバーとウェングローは、先史時代の人々が無国籍平等主義的であったか暴力的で不平等であったかのどちらかであったという証拠として、これらの人々を取り上げている。それは証拠が示すところとは違う。[7]

典型的な例は、フランツボースによって研究されたクワキウトル族と、カナダ西海岸コロンビア川フレイザー川の近隣の人々である。この川と海岸では、莫大な数のサケ遡上していた。限られた数の隘路や漁場を支配する者は、莫大な余剰を蓄えることができた。コロンビア川のギャレスがその一例だ。少人数で10ポンドサケを獲ることができた日もあった。

それは例外的なことだった。場所によって差はあった。しかし、沿岸部河川全域にわたって、サケ資源豊富であればあるほど、考古学や文献記録には階級間の不平等が表れている。富の不平等はしばしば極端であった。また、これらの人々は複雑な軍事技術を持っており、大勢戦士を乗せ、数人で何カ月もかけて作るような大きなカヌーを使っていた。

事実上農民田畑に囚われていたように、これらの人々は漁場に囚われていた。そして農民と同じように、サケ漁師たちにとって貯蔵は不可欠だった。考古学上の記録を遥かに遡ると、彼らの骨や歯を調べると、年間の食生活の40%から60%がサケからもたらされていたことがわかる。サケは数週間しか獲れないので、その食生活の大半は乾燥サケによるものだったに違いない。

農民と同じように、環境的制約と新技術階級社会可能性を開いていたのだ。こうした過程は、『万物黎明』にはまったく見られない。そのかわりに、50年前の学部生がクワキウトル族について語った、浪費的で貪欲ポトラッチ饗宴の民という、お決まり説明がなされている。この説明は、その後の膨大な研究成果を無視している。

天然痘梅毒人口の6分の5を失い、金鉱探鉱者によって征服され、そして蹂躙され、最終的にはカナダ政府によってポトラッチの宴が禁止された人々の中で、あの無秩序な宴は、権力にしがみつこうと必死だった支配階級によって管理された伝統的な生活の祭典であったことが、今ではわかっている。深い物質的な悲劇が、非合理的茶番劇として語られている[8]。

西海岸漁民けが「複雑な採集者」だったわけではない。世界中には他にも例がある。しかし、それがいかに少ないかは注目に値する。さら考古学者たちは、現在より7,000年前より古いものひとつも見つかっておらず、14,000年前より前に戦争があった証拠もない。

複雑な採集民の数が少なく、その起源が新しいのは、技術問題かもしれない。確かにカリフォルニア沿岸のチュマシュ族が不平等戦争を発展させたのは、紀元600年以前に大型の外洋用板カヌーの建造を習得してからである

彼らは「複合型採集民」の第三の例として、フロリダ南部カルーサ族を選んでいる。ある意味では、これらもまた、支配的な首長戦士階級格差奴隷制度、高価な戦争カヌー、海の哺乳類、ワニ、大型魚の漁業依存する漁民であった。

グレーバーとウェングローは、カルサ人を「非農耕民族」と表現している。しかし、彼らが認めているように、カルサの漁民もっと大きな政治の中で支配的なグループであった。他のすべての集団は農耕民であり、カルサ人の支配者に大量の食料、金、奴隷にされたヨーロッパ人アフリカ人捕虜を貢納していた。その食料によって、カルサ族のエリートたち、そして300人のフルタイム戦士たちは働かずに生活することができた[10]。

続き→https://anond.hatelabo.jp/20230926143955

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