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2020-03-03

参議院ランダム化案

anond:20200302185407

こんな仕組みだったらどうなるか思考実験

選出方法

任期は基本6年、3年ごとに半数改変、解散無しは従来の参議院と一緒。

メリット

デメリット

俺的結論

参議院をいきなり変えるのは無理だとして、例えば国政モニターみたいな制度があるが、それを準議員というレベルにまで拡張してはどうか。

法的に力を持たせて

  1. 国会の1/3が賛成して重要だと決議した法案については、それらの人の半数の賛成を要件とする
  2. もしそれらの人の半数が反対する案件国会で決議するには、国会では2/3以上の議決がなければならない

みたいな形にするとか。

議員のみたいな人たちは、副業としてある程度準議員活動ができるように補償する。賃金費用等は当然出すし、企業学校などに当選した人物活動できるように配慮を求める、と言う。

昔ならこんな制度やったら大変だったけど、今はITの力があるので、投票などもある程度電子的に安全に行えるはず。

例えば…

最近地方でけっこうやってる「子ども議会」みたいなのあるじゃん

そこで子どもらは、みんなで仲良くしましょう的なネタが出てくると思っていた訳よ。

ところが、実際にやってみると、通学路で危険場所がある、とか、学校で使われている道具が古くて駄目、とか、果ては、地域行事子どもより大人の方が多くなってて楽しくない、みたいな話まで出たりして結構色々と気づきがある訳よ。

で、実際に本会議の方に上程されたりして。結構上手くいくんじゃないかね。

なんで上の方にいくほど関わりたくないようなアホが残ってるのか疑問だったんだけど、バイアスが逆で、一緒に仕事したいと思える方ほど転職先見つけて出て行っちゃうんだよなあ。

ていうのを退職者連絡見ながら思ってた

2020-03-01

コロッたかも。ビビってるだけかも。

医者に行ったわけじゃないし、行くと迷惑かもしれないんで診断されたわけじゃないです。さらネット情報ビビってバイアスかかってるかも。

ここ一週間調子が悪い。悪いと言ってもちょっとだるい程度。火曜くらいか風邪っぽい感じで、体が少しだるい。体が冷えると鼻水が少し垂れてくるかな。ただ大人しくしてれば調子悪いことに気づかないくらい。だるさを感じるのは体を動かした時で、仕事肉体労働なので重いものを担いで階段上がったりする時に、普段よりも息が上がりやすく、息が上がった状態だと数歩はふらつく感じがある。それも歩きながら深めに呼吸するようにしてれば落ち着いてくる。

繁忙期に体がきつくなるとドリンク剤を飲んでしまうんだけど、木曜の寝る前にドリンク剤を飲んで朝おきたら、あれ治った?って思うくらい調子良かったけど夕方くらいから戻ってきちゃったw

火曜からずっとそんな感じで、日によって少しだけ喉が痛かったりする。仕事は休んでない。この程度の調子の悪さだと休ませてくれといいづらい。誰かにうつしてしま可能性を考えると休んだほうがいい、と思うのだが、コロナちゃんかもわからんし、軽い症状でお医者の手を煩わせるのも良くないし、もしコロナなら俺が院内感染可能性になるなんて怖い。検査も色々大変そうだし。

幸い仕事はやり方次第であまり人と関わらないようにすることができるので体調が落ち着くまではその方向で頑張ります

普段風邪が長引くことがあまりないのでたまたま今回ながびいてるだけかもしれませんけど、状況がね。

anond:20200301143806

なんか「本当はもっと酷いに違いない」と信じたがる習性ってあるよな。

異常性バイアスって言うのかな。

噂の力

もしどっかで感染したら戦犯扱いなんだろうなぁ

それに加えてSNS感染軽視の発言をしていれば「コイツ人の命を何だと思ってるんだ!」とかいって総叩き

更にスタバフラペチーノでも注文していた日には「感染者のくせに出歩きやがって!」とかいって大炎上

終いにはツイッター眠いって呟いただけでも「眠かったら寝ろ!何で起きてるんだ!」とかいって意味不明因縁まで付けられる始末

人間の行動にバイアスがあるのは周知の事実だが、それは進化心理学的には必然であり結果でしかない

だが、人々の行動がITによってログとして残るという事に対しては必ずしも適応的でない

さあ人間達は一部の天才が作り出した便利な道具を上手に使いこなすことが出来るだろうか?

なんてね

そんなことはプロメテウス神話時代から何も変わらず延々と繰り返してる

グローバルネット時代技術輸入のボトルネックはなんだろう

ある程度の技術レベルまでは追いつけるのは、明治日本を考えればわかる。

とはいえ、あるレベルまでで限界になるのでは、というのが今の日本アメリカ中国を見ていると感じてしまう。

世界中日本人は留学したりしているのに技術キャッチアップが遅れてきているのはなぜか。


中国が追いついているのは、アメリカで学んだ人が戻ってきているのだからわかる。

日本場合は戻ってこない、というか戻るとしてもキャリアパスが無いとか、生活水準が低くなるとか、まぁ色々あるんだろう。

人の流動があれば技術レベル底上げされる。

アメリカ国内でも業界内で人の移動があるからこそ、底上げされているように思える。


海外技術を取り入れいようとするWeb系でも、例えば一例として、Apache EChartsや、MapVといった中国から技術アクセスしているように見えない。

企業で使う場合はともかく、個人レベルでもバイアスがかかっているように見える。

アメリカメディアしかも一部の大手メディアが報じるかどうかで、日本に輸入するか決まっているように見える。

欧州からはほぼ皆無に見える。

2020-02-29

anond:20200229143157

必要度の高い人=高くても買う人」の図式は誤り。必要ないけど金に余裕がある者が買う、を排除できていない。社会貢献じゃなく、単に市場の調整弁に過ぎない。

人間自己正当化バイアスを強く持つ生き物。いちいち大義名分を据えないと生きていけないほど弱い。素直に金儲けのため、と言い切ればいいのに。余計に胡散臭い

anond:20200229105531

インフルエンザと違って薬もワクチンもないんだが

ニュース見てる?

中国含め世界中パニック起こしてるのにまだインフルエンザぐらいと思ってるの?

正常化バイアスか?

2020-02-28

暗数バイアス

自分に都合の悪い統計はやたら暗数のせいにしたがる性質のこと

2020-02-27

生存バイアスを除くのは本当に大変だ

生存バイアスを除けば、成功するかどうかはほとんど運っていう要素もある

けど成功者は「自分はこうやってうまくやってる」という

自分が運だけの人間だったと認められる人は少ない

すると当然のように共通項が見えてくる

共通項を勝ちパターンだと思ってしま

でも実際は共通項をやっていても失敗した人が大量にいるかもしれない

かといってそう言う人は声をあげないか情報が足りない

結局藪の中になる

藪の中のまま、曖昧なまま進んでいくしか無い

 

ちなみに起業家は本当に運要素が強いと思ってる

しかし大変優秀な彼らですら実力だと思っている人が多い

2020-02-26

老人ほど周囲のことを考えない

また本日韓国で70代の老婆が感染後も長距離バス乗って移動しまくっただってよ。

老人になると想像力もなくなり他人への配慮もなくなり、無神経で傲慢になるんだろうな。さらに正常バイアスだけはかかっていて。

儒教は失敗だったようだな。

anond:20200226141244

「やっていける人」という時点で、生存バイアスな件

2020-02-24

マジレス anond:20200224011634

ネガティブバイアス(生存本能で悪い情報ほど強く印象に残る/それを利用して視聴率プレビューを稼ぐ)ってのがあるので、

ニュースを見てると結果的に処理しきれない不要な悪い情報を集めることになるので

投資とかやってなきゃ別に見なくたっていい

[lifehacker]暗いニュースばかりが続いてもポジティブさを保つ方法

https://www.google.co.jp/amp/s/www.lifehacker.jp/amp/2016/01/160116bad_news_stream.html


ただし、もしも世間話題になっていることを知りてぇな〜ってなったら

まずやることは、ネットで聞くではなく、大手メディアニュースサイトを見ること

なぜって?大手メディアニュースサイト記者名が書かれて文責があるから

そして大手メディアであるほどその責任は重い

これをしないと『ネットde真実』を患い、

妄想聖戦を繰り広げているヤフコメブクマカ世界に一歩足を踏み込むことになる

ワイは海外サイトおすすめだよ

2020-02-23

anond:20200223173650

卒論なんてそんなもんだし、他の男子も30人くらいは似たようなものからそこは気にしないで良いと思う。

修士では勉強研究のやり方だって変わってくるし、「真面目」と自己評価できるだけでも素晴らしい。

男性の多い分野・コミュニティに参加してくる女性はあえてそこを選んでくるから優秀、というバイアスあるかな

実際優秀で魅力ある人が経験上多いし。

そこはしんどさに加担していると思うので申し訳ないが、ズルでも下駄でも工学部卒業できるなんて世では十分有能な部類なので、今後も精力的に研究がんばってください。

自己肯定感の低さをなかなか捨てられない

自己肯定感が低いのは害悪だと思いつつ、なかなか捨てることができない

一つには「自己肯定感を低めにすることで、天狗にならずに生きていくことができた」みたいな考えが自分の中にある気がする

それは正しくない、ような気がするが、因果応報寓話を多く聞き過ぎたせいか自己肯定感を低く保つ方向にバイアスがかかっている気がする

もう一つは「自己肯定感を低くしておくと、自分評価に反して周りが高い評価をしてくれる」という状況が好きなのかもしれない

これはある種の甘えのような気がする

いずれにしろ自分を正確に見積もるのは難しい

2020-02-20

anond:20200220013102

安易どころかベストだろ

もし致死率100%なら隔離以外の選択肢ない

乗客には自衛してもらい感染者には死んでもらうしかないんだよ

致死率が低いからお前が勝手バイアスかけてるだけ

2020-02-18

ラブライブのあのポスターをさ

一般人に「これスカート透けてるように見える?」って聞いたらそうだと答えるはずだ!みたいなことをフェミの方が仰ってるの見たけど

聞くのであれば「このポスターどう思う?」だよな

いかけの段階でバイアスかけて自分に有利な答え引き出そうとしてない?

公共の場ポスターがあったとして、大抵の人はそのポスターは横目に見るか見ないかくらいで

まず見るのは文字とかの情報、次に見るとしてもまず顔じゃん

最初からスカートのシワに注視して透けてるかどうか見る一般人かいないでしょ

それとも俺が知らないだけで一般人って常に脳内ピンク色なの?

2020-02-17

anond:20200217233000

まぁ、わしの周囲にもキモオタ男もいたけどさ、「話し方がきもいレベルセクハラ認定されたら、その人も、たまったもんじゃないと思うで。

「付き纏い」とか、リアルに何か実害があったら、それは写真なり、ボイレコなりで証拠とって、会社コンプライアンスに回すとか、適切な処置をしてくださいとは思うけどな。

しかし、オタクと触れ合う時は、最初に「“こいつキモいバイアスがかかって、なんでもセクハラに見えてませんか?」っていうのは疑った方がええかもしれん。

それ、普通に差別やと思うから。大体、小学生の時とか、クラスいじめられてる人って、そういう“こいつなんかキモい”って思われる人やん。

anond:20200217114124

横だけど、本当にそう見えるし、「自分にそう見えているほうが正しくて、賛成しないやつらが間違っている」とか考えるのはヤバイと思うぞ。

 

バイアス、俺にもお前にもあるにきまってるだろ。

 

穏当に発言しているオタクの数とかカウントしない、どころか、そういう人はフェミ派(=自分の味方)にカウントしちゃってるだろ?

俺らもそうだって。穏当なフェミことなんか、オタに理解があるとカウントするよ。

anond:20200217114644

認知バイアスを指摘されただけで「アレルギー」とか言い出すの完全にバイアスかかってんじゃん。自覚しか

2020-02-16

この生きにくさの原因を知りたい。

ひとつ自分で考えているものがあるけど、もし違ったら当事者の人に申し訳ないし、無意識バイアスをかけているかもしれないから何とも言えない。

でも診断こそされていないものの、父方に言動が変わっている親戚が多いのは事実なので、やはり「自分そうかもしれないな……」と考えてしまう。

人間関係の構築とか(腹を割って話せるひとはほぼいない)、運動(水泳と高跳びはトラウマ)とか、体型(低身長で高度肥満)とか、部屋の片付けが苦手とか、色々コンプレックス拗らせすぎてて正直生きにくい。でも人に笑われたくないし、人から怒られたくもないので、普通の人が出来ることは頑張りたい。ちゃんと楽しく生きたい。親より先に死にたくない(伯父が病気で急に亡くなったとき祖父の悲しみ方と老い方を見てたら、それは出来ねえよ……)。

長所より短所が目についてしまってるのは損だよなあと思うけど、どうしたもんかね……。

2020-02-14

anond:20200213023008

本能由来の行為食事以外のことは、排泄も隠そうとするよね。現代人は(昭和までは立ちション結構あったよね)。これは、衛生面的に理にかなっていそう。隠した方が、他の人に不衛生な物が拡散しづらくなるだろうから

一方で、生殖行為は、昼の姿と夜の姿が違うってのが、人間に残された動物的な最後の部分かな。動物的な生存バイアスについては、評価が難しいと思う。それよりも、文化的生存バイアスの方が、現代では比重が大きそう。無防備状態睡眠出来るって、扉に鍵がついていて、社会的にも整備されているからだろうな。

道徳的な振る舞いが、出来るかどうかが、社会的文化的指標となっていそうではある。

2020-02-13

anond:20200207185501

 今更だけれど思ったこと書くね。

 エンタメに飽きたら、世界史勉強をするのがいいんじゃないかな。

 この元増田の言っていることの全部が正しいとは思わないんだけれど(たとえば「海外ドラマはお子様向けを卒業した十二歳向け」みたいな表現ね)、娯楽をある程度摂取するとパターンが見えてきちゃうのは本当だと思うし、たくさんの作品を鑑賞していると、脚本術について詳しくなくても、「この場面で伏線を張っているな」とか、「今このキャラクター物語をたたみに向かってるな」とか、何とはなしに見えてきちゃうよね。

 それに、月9ドラマなんかだと作業しながらでもそれなりに理解できるようにストーリーを作っているので、まどろっこしく感じちゃうのもよくわかる。自分全然見ない。映画なんかも、友達と付き合いで行く以外は、こじらせ芸術映画をたまに見る程度。なんでかっていうと、アート映画脚本術に従っていない、従っていたとしてもあからさまじゃなくて、どういうストーリーになるかほとんど予測がつかない。そこが楽しいから

 で、この増田勉強することにしたみたいだけれど、なんだかんだ言って、教養を得ることに向かうってのは、いい考えなんじゃないかな。

 自分なんかは、世界史をざっくりと勉強してみると楽しかった。ちょっと古い本だけれど、中央公論社から出ている「世界歴史シリーズ全三十巻を、数年前に読んでみた。正確には、学生時代に流し読みをしたものの再読だ。

 世界史を知っておくメリットはいくつかある。ニュースを流し読みしても大体のことが頭に入ることだ。でも、それとは別にそもそもすごく楽しいってのがある。いろんなファンタジーとかゲームとかの元ネタを見つけるとわくわくするし、遠い国の人たちの暮らしを知って空想するだけでも、毎朝の通勤時間が豊かになる。

 それと、このシリーズは、歴史地域ごとに分かれて書かれているので、ある出来事複数の巻で重複して触れられることがある。たとえば、モンゴルによるバグダッド破壊なんかはイスラームの勃興期と遊牧民を扱った巻にそれぞれ出てくるし、トルキスタンで起こったムスリムの反乱は、近代イスラームの巻と清朝末期を扱った巻の両方に出てくる。

 それの何が面白いかっていうと、同じ出来事見方によって評価全然違うってこと。当たり前なんだけれど、ある国では救国の英雄だけれど、別の国では冷酷な侵略者になっていることなんてざらだし、時代が変化することで評価が逆転したり、忘れられていた人に急に光が当たったりする。チンギス・カンモンゴルではヒーローだけれどほかの国では災厄以外の何物でもないし、バッハフェルメールといった人物も、忘れられていた時代があった。この世界史シリーズも著者によってバイアスがかかっていて、そこがかえって読みごたえがあるんだけれど、モンゴル担当した人が個性が強くて、「遊牧民文化は定住民のせいで低く評価されすぎ!」みたいな本を出していて、おかげでモンゴル残酷行為が若干省かれちゃっているのが難点。

 これってまさに芥川龍之介の「藪の中」みたいな感じで、互いの証言矛盾しているから頭を使わないといけなくて、下手な娯楽よりもずっと面白い。いや、自分現在起こっている日本中国韓国との証言の食い違いは、あまりいい気持がしないんだけれど、それがたとえば何百年も昔のことだと、それがとてもロマンチックに感じられる。聖地奪還の情熱燃えていた十字軍も、アラブから見れば「なんか辺鄙なところから蛮族が来たぞ」みたいな印象しかない、みたいな話だ。

 話がそれてしまったけれど、自分が言いたかったのは、頭の中に複数物語を併存させておくことで、自然物事に対して客観的になれるメリットがある、ってこと。しょっちゅう増田表現の自由だとかセクハラだとかいろいろと炎上したりしているけれど、ある人の意見絶対視しなくて済むようになる。Aという視点ではこうだけれど、Bという観点からだとこういう意見が当然出てくるだろうな、ってのが読めてくる。読めてくると、「この人ならこういう反応をするだろうな、この専門家ならこういう発言をするに違いない」ってのがわかってきて、こっちも必要以上に感情的にならなくて済む。元増田は「悪化する大衆メンタリティ」という表現で、そういう荒れがちな場をちょっと下に見ている感じもないではないけれど、議論にすらなっていない議論から距離を取ることができるようになると、余計なストレスを感じなくて済むのは確かだ。

 それに、複数見方ができるようになると、例えばムスリムから世界史を見たらどう見えるだろう? 女性史の観点からならどうだろう? って、多くの人に受けいれられている歴史見方を疑ってかかれるようになるので、やっぱり楽しい

 他にもいろいろメリットがあって、基礎的な知識があると、ほかのことを勉強していてもすごく楽しい古典文学を読んでいてもすごく面白いし、百年前のあの憧れの人と同じ本を手に取っているって興奮できる。文豪たちと同じ詩を読んで感動するのはいものだ。科学医学歴史についてざっくりとでもいいので学ぶと、自分生活は先人のものすごい技術的蓄積の上に成り立ってるんだなって思うし、自然科学の基礎的な素養があると、ぽっと出のインチキ治療法には引っかからなくなる。哲学史について軽く触れるだけでも、学生時代にしたような哲学的思索は、ギリシアインドが二千年前にとっくに通過した場所だってわかってはっとする。女性地位がどう変化したかをたどってみると、「女性は『常に』被害者だった」みたいな極端な意見には大きな疑問符をつけることができる。

 それと、こうやって三十巻ざっと読んで思ったのは、自分歴史観はバイアスがかかっていたんだなってこと。たとえば、ギリシアローマ歴史は一巻にまとまっていて短すぎるって思ったし、中国歴史ももう少し細かいところに触れてほしいって思ったけれど、たとえばムハンマド時代からアッバース朝滅亡までが一巻ってのはちょうどいいって感じられて、これってつまり自分イスラームのことをまだまだ知らないってことだよね、って思えたりして、バランスが悪いなあって。自分の考えは、ちょっと偏っているかもしれないって、疑えるようになるってのもまた、勉強する楽しさの一つだ。

 あと、いろんな知識が増えると、いろんな人が自分よりも前に書かれた本について言及しているのをたくさん見つけることになるんだけれど、この世界がまるで巨大なシェアードワールドみたいな感じがして面白い自分古典を読むのが好きな一番の理由がそれかもしれない。さっき述べた、互いに矛盾するような証言でさえ、この世界がどれほど「作りこまれいるか」、いいかえると複雑なのかを教えてくれているみたいで、興奮する。

 自分通勤時間と昼休みしか読書をしないエンジョイ勢だけれど、こういう勉強ってのは一生やっても飽きない気がしている。娯楽を馬鹿にするわけじゃない。でも、「娯楽の場がぎすぎすして嫌だな」ってときには、ほかに楽しいと思える遊び場を持っておくのは、いいことなんじゃないかな。

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