■参議院ランダム化案

anond:20200302185407

こんな仕組みだったらどうなるか思考実験

選出方法

• 立候補者は事前に非常に簡単な手続きで登録する。アンケート程度で手軽に立候補できるもの。Webでも郵送でもなんでも手軽でOK
  • このとき、自分の属性を自己申告しておく。年齢、性別（その他も含む）、職業、居住地、宗教思想信条、出生地
  • これに加えて、自治体で抑えている数値化できる情報も加わる。収入納税額、健康保険の利用状況等々
• 国は国勢調査他の全数調査や各種社会保障の利用状況などをさらに細かく厳格に実施して、情報を収集し、統計学的に権威付けされた（イニシャライズされた）方法でどういう属性の人が何人議員になる、と言うのを決める。
  • ポイントは、立候補者の比率で当選者の数を決めるのではなく、客観的統計から国の縮図となるように決めること。
• 後は完全に公平とわかるランダムな算出法（宝くじみたいなのでもよい）で立候補者から決まった人数の当選者を決める。

任期は基本6年、3年ごとに半数改変、解散無しは従来の参議院と一緒。

メリット

• 統計的には考え得る限り公平
• 多様な意見を取り入れることが可能
• 選挙活動をし当選できる奴しか議員になれない、と言う最大のバイアスが排除できる
• 当選議員にロビイストやノイジーマイノリティの影響を排除できる

デメリット

• 統計的にはある程度公正だが、マイノリティには果てしなく厳しい状況になる可能性
  • 例えば、アイヌ民族や琉球民族の子孫、みたいな属性の議員は統計的に1名に達しないと思われる。
• 政治の素人が当選するため、プロと政党政治を前提としていた制度の多くが成り立たなくなる
  • 質問が会派別になってる、等々
  • 実際には当選人名簿が公表された段階で、各政党の担当者が当選者のところにうちに入ってくれと勧誘することになるのかな。すると以下の問題が
• 当選後には当然いろんな人、政党やらなんやらが群がって食い物にしようとする事が想定される。悪人詐欺師はもちろん、善意で地獄への道をせっせと舗装する人も
• 本当に統計的に正しい状況になるか？等の手法開発ややり方によってかなりの偏りが出る
• ふさわしくない人も当然かなり出てきて、今のノリのままだと絶対にスキャンダルが多くて荒れる
  • マスコミ問題と言うより、今のように各政党間…場合によっては、同じ政党の中の権力争いでスキャンダルを利用するようなのが発生し続けると破綻する

俺的結論

参議院をいきなり変えるのは無理だとして、例えば国政モニターみたいな制度があるが、それを準議員というレベルにまで拡張してはどうか。

法的に力を持たせて

1. 国会の1/3が賛成して重要だと決議した法案については、それらの人の半数の賛成を要件とする
2. もしそれらの人の半数が反対する案件を国会で決議するには、国会では2/3以上の議決がなければならない

みたいな形にするとか。

準議員のみたいな人たちは、副業としてある程度準議員活動ができるように補償する。賃金や費用等は当然出すし、企業や学校などに当選した人物が活動できるように配慮を求める、と言う。

昔ならこんな制度やったら大変だったけど、今はITの力があるので、投票などもある程度電子的に安全に行えるはず。

例えば…

最近地方でけっこうやってる「子ども議会」みたいなのあるじゃん？

そこで子どもらは、みんなで仲良くしましょう的なネタが出てくると思っていた訳よ。

ところが、実際にやってみると、通学路で危険な場所がある、とか、学校で使われている道具が古くて駄目、とか、果ては、地域の行事で子どもより大人の方が多くなってて楽しくない、みたいな話まで出たりして結構色々と気づきがある訳よ。

で、実際に本会議の方に上程されたりして。結構上手くいくんじゃないかね。

Permalink | 記事への反応(2) | 09:40

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