はてなキーワード: 仮想敵とは
小林よしのり信者は「コヴァ」と呼ばれ若年右翼の代名詞となる。
各板の住人と摩擦を起こし「嫌韓厨」と呼ばれるようになる。
これに辟易する空気につけ込んだネット右翼が「テレビ局は在日に支配されていて韓流をゴリ押ししている」などと吹き込む。
この頃から「ネット右翼」「ネトウヨ」といった呼称が登場し、「嫌韓厨」に取って代わるようになる。
麻生太郎がローゼンメイデンを読んでいた、とする都市伝説が広まる。
後に否定されるが、当時は「麻生は漫画好き」との評判が先行してオタクからの支持を得た。
2chからレスを転載するいわゆる「まとめブログ」が登場して「嫌韓コピペ」などもまとめられる。
2005年から2007年にかけてVIPPERとの抗争があり、いくつかのまとめブログは閉鎖に追い込まれる。
オタクからも嫌われていた福田に対し、人気の高い麻生はネット上で歓迎された。
その際、(2007年の参院選で大勝しており)次の衆院選で政権奪取の公算が高かった民主党が仮想敵となる。
初期の人気ブログが閉鎖したことで「痛いニュース(ノ∀`)」などの新興勢力が台頭し、ネトウヨのポータルサイト的な役割を果たす。
またゲハ系の「はちま起稿」「オレ的ゲーム速報@刃」、アニメ系の「今日もやられやく(やらおん!)」などが人気を集めはじめる。
ニコ動とまとめブログは2000年代後半において2ch文化をネットユーザーに輸出する最大の拠点であった。
「ネトウヨVSそれ以外」の戦いだったのが「自民党支持者VS民主党支持者」という形になりはじめる。
東方神起・少女時代・KARAなどK-POPを中心として流行する。
俳優・高岡蒼甫の訴えをきっかけに「フジテレビはK-POPを優遇しすぎている」との理由でデモが起きる。
対韓感情の推移を眺めると竹島問題のときだけ急激に悪化するのが分かる。
やらおん・はちま・刃・ハム速・ニュー速VIPブログに対して転載禁止の沙汰が下る。
まとめブログの衰退とともに政治議論の舞台はTwitterへと移っていく。
民主党は壊滅的な打撃を受けて撃沈、反民主が親自民へと流れ込む。
「親自民&反民主(=マジョリティ=ネット世論)VS反自民(マイノリティ)」という図式が完成する。
以下蛇足。
アメリカ大統領選挙におけるドナルド・トランプの勝因に「ポリティカル・コレクトネスへの反発」「ポリコレ疲れ」が挙げられる。
日本の政治議論にもポリコレ・フェミニズム・グローバリズムなどのレイヤーが被さるようになる。
これが煽りなのかなんなのか判別はできないけど、こういう素朴な声が上がる可能性は十分ある。異文化を理解するというのは、こういうおぞましさを越えることだ。本当の意味で異文化がコミュニケーションしたら、当然こうなるのだ。「異文化」が「怖い」のは当たり前なことなんだよ。
些細なことなら、また一時的なことであれば、「片方が片方の文化のやり方に嫌々従う」形で見せかけの「交流」をすることは十分可能だ。たとえば力で(外交)、あるいは金で(経済)。だがそれはコミュニケーションでなくただ物理で殴っただけだ。そこにはどんな「理解」もない。戦争で勝った? 征服した? それで朝鮮半島の人々は日本を理解したか? 残念ながら、力は何も解決しない。そんなことは歴史を見ればよくわかる。では、どうすれば?
お互い「わからない」ことを前提とする世界で、初めて「ルール」が現れる。私たちは「ルール」を通して初めて異文化を「理解」することができる。そこで「ルール」はすなわち共通語として機能する。
日韓は、これまで共同の仮想敵(つまり北)を置くことで、見せかけの融和関係を保ってきたに過ぎず、本当の意味での共同ルールも作れていないし、従って外交関係も築き上げてこなかった。共同の「敵」がいる状態ならそれでもなんとかなった。むしろ、そのツケを払わないで済ませるために共同の「敵」を要請してきた。極東に橋頭堡を築きたい大国の思惑がそれを後押ししてきた。そうして極東の人々は構造的な不和の状態を日常にしてきた。そして、そこから得られる甘い汁は、私たち自身をもどっぷり浸している。
だが、もう無理だ。そういうごまかしは永遠には続かない。私たちはそろそろこの「不和」の真実に気づき始めている。その不和と直面しない限り、この極東の人々に未来はないということに。
何を言っているのかと思われるかもしれないし、明確な統計データを持っている訳ではないから体感に過ぎないけれど、
小中学校の教育現場に携わっていると、少なくとも小中学生の大半は左派的思想である。
何故なら、学校教育がバリバリの平和教育を行い、戦争を先導した右派批判を行っているからで、
例えば沖縄への修学旅行後、米軍基地問題の感想文やレポートを書かせれば、9割以上の児童は米軍反対の旨を記す。
では何故、それが選挙権を得る頃になると若者の右派支持率が逆転するようになってきたかと言えば、
これもあくまで推測の域を出ないけれども、学校教育以外のネット等に影響されて右派になるからだろう。
ここで重要なのは、若者が左派から右派になる動機や理由である。
左派の方々は「馬鹿な右派に騙されてるからだ!」と思っておられるかもしれないけれど、
個人的にはむしろ「化けの皮が剥がれた左派に幻滅したから」という理由が多いと思う。
実際、単純に若者が右傾化しているだけなら若者の投票率はもっと伸びてもおかしくないはずだが、
若者の投票率が低いままなのは、単純に右派にも左派にも、政治そのものに幻滅している人が多いから…かもしれない。
例えば私の場合、少なくとも高校生の頃までは典型的な左派であった。
良くも悪くも先生のことを盲信する真面目な児童だったから、ホント典型的な左派だったと思われる。
大学に入ってからも憲法9条の会などに参加したことがあったし、下手すりゃ天皇制にも反対だった。
そんな私の、学校教育を真に受けた右派と左派のイメージはと言えば、
・右派:攻撃的,戦前に「売国奴」などと罵る,街宣車等怖い,粗暴な人達のイメージ
・左派:理性的,平和思想を体現したような優しい人達,良い先生のイメージ
といった感じであった。
馬鹿みたいな話かと思われるかもしれないが、学校教育のみを真に受けてればこうなる。
右派の酷い情報も入ってくるが、右派の期待値は元々酷いものなので「やっぱり!」としかならない。
が、
左派の酷い情報は「え?あれ?私の思ってた左派と違う…」とパラダイム転換を迫られる。
例えば、先日話題になった遊戯王の作者のインスタでの投稿に「売国」というワードがあったけれど、
これは学校教育的にはいわば「忌避すべき右派」を象徴するワードであって、これを左派が使ってはいけなかった。
「独裁」というワードだって、日本のみを見れば一理あるとしても、
普通選挙が無くてデモが起きている香港や、政権批判をすれば捕まる監視社会の中国のリアルと比べれば、些か言葉が強すぎる。
沖縄の米軍基地問題でも、毅然と、粛々と平和を訴えているのかと思いきや、
実際には犯罪紛いの強硬手段や暴力・強迫行為に手を出す左派の情報が、今では飛び込んでくる。
首相の演説を妨害するレベルの「安倍やめろ」コールもそうだし、
山本太郎前議員が最高の言論機関である国会で、マイクやペーパーを奪って実力行使で採決を止めようとした光景もそうだし、
「優しい理性的なイメージだった先生が、その裏では実は粗暴で口汚く攻撃的だった」という衝撃が走る位、
左派に幻滅するに足る情報は、学校教育で培われた左派のイメージが崩れる情報は、今の時代いくらでも飛び込んでくる。
『「武力を持たなくたって、話し合いで解決できる!」と主張している人達が、
同じ国の中ですら野蛮な実力行使に出ているのに、まして違う国の言葉も文化も異なる相手を、どう話し合いで解決できるんだ』とも思われるだろう。
そうして左派に幻滅するだけならまだしも、盗人にも三分の理があるように、そのタイミングで、
学校教育では全く触れられなかった、右派の中でも比較的理性的な主張にも触れれば、今度は不良にも実は優しい側面があった的な逆転現象が生じかねない。
良き隣国だと思っていた韓国が、レーダー照射問題や慰安婦合意撤回等々の無茶を通してくる様を目の当たりにすれば、
左派の理しか教えられず、右派の毒に耐性を持たない若者が「学校教育に騙された!」という短絡的思考に走り、右派に翻っても無理はない。
もっとも、だからといって左派全てが攻撃的だというつもりはない。
これは香港のデモや、右派・左派問わず共通して頭を抱えている問題だと思うけれども、一部の攻撃的な暴徒化した勢力のせいで、
全体のイメージが毀損されるのは、一部の過激な情報が悪目立ちしやすいネット社会の問題だと思う。
呉越同舟で「一応共通の仮想敵を見据えているのに、同じ船の上で内輪もめしてる場合じゃねぇ!」
…という理由から、攻撃的とはいえ、腐っても同じ方向を向いている身内を表立って批判しにくい気持ちも分からなくはない。
ただ、学校教育という折角の明確なアドバンテージを確立できている左派は、それを活かそうとするならば、
右派以上にそうしたイメージ戦略に気を遣わなければならないと思う。
それは逆転現象を生みかねない諸刃の剣でもあるし、昨今の右傾化云々は、まさにその産物なのではないかと、個人的には感じている。
男性の生きづらさを語る記事によくつくコメントで「その辛さの解決をどうして女性に求めるんだろう? 辛さを理解しあえる男同士で連帯したり癒しあったり慰めあったりした方がいいだろうし、女もそれなら反発しないのに」みたいなのがあるけど、大多数のシスヘテロの男は男が嫌いだから、男同士で慰めあっても心が救われないよ。
女だけじゃなく男も、男が嫌いだし醜いし暴力的だしキモいし仮想敵だと思ってる。
ミサンドリストが男を叩く言葉みたいだけど、ぶっちゃけアレって男から見ても大体同意できるよ。
口喧嘩テクとして「それは偏見で差別だ」って言えばポリコレ大義名分を武器にしやすいから反論するけど、実際ほぼ納得できる。
男性の特徴は危険な環境での兵隊としては優秀だけど、安全なリラックスできる環境で生活を共にし、協力しあう相手としては不適格。
それでも兵隊(現代では企業の同僚も含む)同士である程度は手を取り合わなきゃいけないから、ファックコミュニケーションやホモソという、互いの醜さ・暴力性・キモさなど欠点を強調して見せあうことで「俺等の欠点はそういう芸風だからむしろアリ」と誤魔化してなんとか受け入れあう手法を開発し、ギリギリ友情もどきを作っている。
でも結局のところ男は男が嫌いだから、その悩みや苦痛や精神不安定や孤独を男同士で埋め合うことは無理。
連帯ってのも、ターゲットを決めて一斉攻撃するみたいな破壊的運動ならできるけど、互いに慰め支え合うみたいなのはごく表面的にしかできない。
女が言う「結婚しない老後でも、心許せる女友達がいれば楽しく孤独じゃなく生きていける」みたいなの、男には無理。結婚相手かどうかはともかく、女性パートナーが必要。
なので男の生きづらさや寂しさを救うには女が寄り添うしかない。AIが慰めになる未来はまだまだだ遠く、動物はさすがに人の代わりにはならない。
男は男が嫌いだから、その心を救ってあげられるのは女しかいない。
女性の神秘視や、結局男は女に勝てない、本当に怖いのは女、どんな覇王も女が泣き所になりがち、みたいな思想が未だに広くあるのは、女を悪者にする目的だけではなくこの女の選択権を畏怖しているせいもあるかもしれない。
ただし男は肉体的な力(とそれで稼いだ他の力)でもって、選択権のある女に歪んだ選択をさせることができる。
十分な力を持たず、かといって女性の自発的選択では選んでもらえない男は、変質者行為をしたり鬱憤をネットでぶつけたりといった、女性に害は与えられるが自分を選ばせ救ってはもらうという本来の目的にはつながらない、益のない力の振るい方をすることになる。
追記:
身近な知り合いが男同士でも楽しそうで屈託なく遊んでるよ、という人。
その屈託なさそうに見えることこそが、「上手な男らしい強がり」である可能性を考えた方がいい。
男同士が遊ぶことに楽しさがないわけじゃない。
ただ安心して弱さを見せ合い、ベッタリともたれ合うことはできない。
いわばスポーツや対戦ゲームみたいなもんで、調子のいい時、面白いとき、人生が恵まれている時にお互いのいいところを出し合うぶんには男同士が楽しいが、具合が悪くて辛くて悲しくて貧しくてグズグズな時にそのグズグズを男同士で絡ませ合うのは気持ち悪くて大体の人には無理だ。
そんなろくでもない性である男を女が助けるデカい負担を考えてないって反応あるけど、いやいや、男を醜く暴力的でキモいとまで言い切ってるのにそれと付き合う負担を考えてないわけない。
……別にないんじゃない?
女には、我が身を犠牲にして飢えてる男を助けるか、男を見殺しにするかの選択権が与えられている。
まあ、選択権があることを認めたらその選択の責任を問うやつも出るだろうし、それを避けるために「幸不幸を女に委ねるな、男だけでor個人だけで幸せになる手段もある」と主張することで、男の生殺与奪権もその責任も女にないとする意見の方がメジャーだろうけど。
でも俺は人は個人では幸せになれないし、男は男だけじゃ幸せになれないと思ってるよ。
それはつまり、万人が最低限幸せに生きるべきだっていう正義への接近は、衣食住についてはもうちょい近づけるかもだが、孤独に苦しむ人間についてはもう行き詰まりだねという絶望でもある。
この匿名な上にこんだけ批判されてる記事に「わかる」と本音の弱音を語った奴ら、お前らはマジで偉い。
敬意を表する。