はてなキーワード: 今はもうないとは
断交しても経済的に問題はないという筋書きが多いのだが、1972年の出来事をもう忘れたのかという気がする。
半官半民の日本航空が、国交を断絶した「地域」へ航空機を飛ばすのはまずいということでつくられた子会社だ。
日本の大手電機メーカーが、その断交した(はずの)「国」の資本に吸収されたのはいつのことだったか。
国交を断絶することがイコール絶縁することにはならないのだ。
もし、そう思い込んでいるならアメリカ映画の見過ぎだ。
かつて、日本空港の免税店にこっそり貼られていたポスターに気がついた人も多いだろう。
「キューバ製の葉巻をアメリカに持ち込もうとすると、税関で没収されます」
日本が国交のない国へ経済制裁を加えることができるのは、貿易が行われているからである。
最近長文の増田書いても誰もブクマもトラバもしてくれない。せめてもしかしたら誰かに見てもらえたかもしれないって思ってるけど増田だとアクセス数全然わからないから本当にこの世に私が書いた増田が誰にも見てもらえてない可能性がある。悲しい。
自分のブログやってた時ぜんぜん人が来なくて悲しくてアクセス数はもういいからとりあえず誰かに見て欲しくてはてな匿名ダイアリーに思ってることを書いたらたくさんブクマもらえて本当に嬉しかった。もちろん何の報酬もないけどとにかく嬉しかった。ブクマがのびていく様子を見たくてなんどもなんども更新して新しいブコメやトラバがないかって馬鹿みたいにチェックした。ホッとエントリーに入って総合1位になったところはスクショまで撮った。
増田を書き始めた時は思ってることや考えてることがたくさんあって文章に熱があったのかな。今はもうないのかな。だから誰にも見てもらえないし、誰にもかまってもらえないんだろう。
とにかく誰かにかまってほしい。悲しい。今日も死んだように生きる。悲しい。外が明るくなってきた。悲しい。
元々本家である2チャンネルの避難所として誕生しましたがいつからか顔文字NGの文化ができあがりました
また長文を読むIQを持ち合わせてないのですぐにショートし荒らし認定されます
・may板
img板と違うところは作品に批判的な態度をとっても排斥されないところです。
・jun板
エロ板です。
特殊性癖すぎてお世話になってことは一度もありません。
何がエロなのかを考えさせられるところです。
・img板
初期の刺激的な人目当てで集まったけど残った面白くない人たちが面白くないことをしている典型的な末路です。
ここではいじめる対象を常に探しているのでちょっとでも変わったことや批判的なことを書くと即IDが出ます。
IDとはdel機能のポイントが一定数溜まったときに出てくるものです。
でも出るだけで出たからどうかなるということもありません。
delが多すぎると今度は「なー」といって発言すべてが自動削除されますが、
IDをみて溜飲を下げるようなストレス発散機能といった認識で良いと思います。
・nov
・dat村
おそい
前に西之園萌絵が嫌いな人はシリーズをどこまで読んだのか↓というのを書いたとき
http://anond.hatelabo.jp/20160215141400
エゴサして反応を見ていたら時系列が分からない、どれから手をつければいいのか?と言ってる人多かった(流石多作の森博嗣先生)
ただ、気軽に森ミステリィ沼に誘うことを趣味にしている身として、ドラマ、アニメ化が行われている二人からキャラ読みを薦めてみたいと思う。
基本的には「S&Mはどこから読んでもいい by作者」はずなのだが、きっと誰もそんな薦め方しない。
ここでは犀川と萌絵に関わる本を、出来るだけネタバレ無しで時系列説明しながら並べていきたい。
アニメは大体忠実に作ってるので、原作を読みなおすかアニメを見直すかは自己判断。アニメは「四季 夏」が混ざってる他、オリジナル描写も。
この時点で萌絵は大学一年。しかし高校時代にブランクがあるので19歳。犀川は32歳。
そこから発行順。
(とりあえずここまでが、当初予定されてたまでのシリーズ5連作だったらしい。なのでその知識を入れると、「ここまでが面白い」という偏った感想を抱くかも)
・封印再度 を機に微妙に二人の関係が変わっているような気がするので、読み飛ばすにしてもこの巻は読んだほうが良い。
ここから最終巻まで、萌絵はずっと大学4年生。22歳~23歳までの話。
一緒に見たほうが良い、というトリックがあるわけでも無いけれど一部リンクする。
萌絵のパーソナリティの問題としては「夏のレプリカ」は読んだほうが良い。この話のネタバレはググるな。
すべてがFになる の四季とか島田文子さんとか諸々が出てきます。
10作でS&Mシリーズ完結。でも犀川と萌絵の話はまだ終わらない。
この巻は完全にS&Mの続編、「萌絵 秋」なのですが。Vシリーズを読まないとわけのわからないキャラも出てきます。
「あのレゴ」の意味が書いてます。すべてがFになる、有限と微小のパンの残った謎解き。アニメにもなってません。
(四季4作は基本的にS&MシリーズとVシリーズを読んだ人向けのスピンオフ作品)
ちなみに「四季 夏」にも一瞬、犀川先生出てくるよ。Vシリーズ全体のネタバレがガッツリ書かれてるからお気をつけて。
二人の関係に大きな動きがあります。「四季 秋」の途中ぐらいの時系列。
……正確に言うと新作は収録されてませんが、S&MシリーズとVシリーズの番外短編を時系列としてまとめて再録した一冊です。
Vシリーズをなにひとつ読まなくても、S&Mシリーズとして読めます。オチをちゃんと知りたければVシリーズを読むしかない。
さぁここまで来たら、Gシリーズを発行順に読んでください。Gシリーズは1巻完結ではなく連作。
萌絵がD2の27歳、国枝研究室での後輩たちとの話を描いています(萌絵の内面のお話がたくさん出てきます。犀川先生とのラブコメも健在)。
と言いたいんですが、話が進むごとに時間がどんどん飛びまして。萌絵ちゃん別の大学の助手になります。
ここで時系列的にXシリーズが開始。Xシリーズでは助手萌絵が登場。こちらは独立性があるのでどれからでも読めるはず。
XシリーズはVシリーズの流れを汲み、GシリーズはS&Mシリーズといった印象。
そしてGシリーズに戻って
西之園准教授の誕生です。西之園先生!この巻はS&Mシリーズ、Gシリーズの同窓会といった感じ。
しかし犀川と萌絵がガッツリ出てきて、Gシリーズのメインキャラは大学を卒業し……今後どうなるのか。
ちなみにこの巻で島田文子さんが再登場。
どうやら
>あの夏、あの島の研究所にいた島田文子さんが主人公です。5月刊行!
とのこと。時系列はさらに飛びそう。全12巻らしいので、あと3巻ですね。
まぁここまで行くと説明せずとも読んでる人が居ると思うのですが、読み直したいとか、もう追ってない、とか言う人用のまとめでもあるんで。
四季からの百年シリーズからのWシリーズとか(Wシリーズ評判良いっすね!)まだまだ沼は広がってるんで。
みんなでまた森沼につかろう。
(何度か投稿失敗してごめん)
数年前、アイドルを追いかけるための資金が尽きて手を出したのはJKリフレと呼ばれるバイトだった。
家が厳しかったため、黙ってバイトに応募してそのバイト先から家に連絡が行くことを恐れた自分は
『なら逆に絶対家に連絡が行かないようなバイトをすればよいのでは?』と考えて、JKリフレのバイトに応募した。
こんなところで身バレもクソもないし、第一その店は今はもうないし、なんだかバイトしてた時のことを語りたくなったので語る。
『一瞬』と書いたが、本当に数ヶ月しかそこで働かなかった。人気もなかったので、自分目当てで来るお客さんもいなかったし、勤務時間中はクソ汚いビルにある待機室でTwitterしてるか、未成年なのに勝手に登録させられたアダルトチャットでアダルトではないチャットをするか、フリーで来たお客さんにつかせてもらうかのどれかだった。それに、リフレというものが本当にリフレしかしないところだと信じてバイトに応募したため、お客さんとは話したり手のマッサージしてあげたりしかしなかった。
リフレと書いたが、そういえばリフレじゃなくなったんだった。勤務初日は仕切られたクソ狭い空間にマットとティッシュがあり、そこでお客さんにマッサージしてあげるというシステムだったが、二日目からは指導が入ったかなんかでマットがあった場所には机と椅子二つ、それとティッシュというシステムに変わっていた。
ティッシュがあるということはそういうことである。当時JKリフレという風俗まがいなバイトに応募したくせに変なところがピュアだった自分は、なんでティッシュが置いてあるのか意味がわからなかった。だから、勤務二日目で自分を指名してくれたお客さんに『いくら?』と聞かれたときは真面目に店の料金システムについてお話した。
働いてた店は人気あるところだったので、人気ない自分でもフリーのお客さんにつかせてもらえたしまあまあお小遣いの足しくらいは稼げたと思う。
詳しい料金システムは忘れたが、お客さんが店に払った代金の半分が支給された。
店内でのコミュニケーションワークが人気ない自分には一番の仕事でやった回数も多いけど、たまにお散歩コースと呼ばれるお客さんと自分が外に出るというものもやった。お散歩コースだと店内とは違ってスタッフの目がないし、カラオケやホテルに誘う人ばかりだったのであまり好きじゃなかった。
自分は最低限稼げたら良いという人間だったので、周りのリフレ仲間がやっていてもアダルトチャットでアダルトなことは絶対しなかったし、そういういかがわしいことをして給料とは別にお客さんからチップを貰うなんてこともしなかった。まあリフレでバイトしてる時点でなかなかいかがわしいことをしているのだけど。
お店には色んな女の子がいた。入ったときから数年間ずっと年齢が15で止まってる人気ナンバー2の女の子、出勤日が決まったらすぐ予約で埋まるナンバーワンのめちゃくちゃ可愛い女の子、父親くらい離れた男性と同棲していてその人を養うために働いている高校生の女の子、『気持ち良いことをして稼げるなんて最高』と待機室で叫んでいた女の子、中学から夜の仕事をしていて足が洗えない女の子、本当に色んな女の子がいた。
どの子とも仲良くなれなかったが、なぜかその子たちの個性は覚えている。強烈すぎて。
そういえば辞めたきっかけを思い出した。
働いてた店は人気店だったし、女の子たちのいわゆる個人的な裏オプションも豊富だったため、某掲示板にその店オンリーのスレッドがあった。
待機中は暇だったのでそのスレを覗くのが日課ですらあった。まあ人気なさすぎて自分の名前は1回も出てきたことないけど。
そこに『4月から規制が厳しくなるから指導が入るかもしれない、それが入ったら店は終わり』的な書き込みを見つけたので、ぴったり3/31で辞めたのだった。
結論を言うと、本当に指導というかなんというか、裏オプションのことがバレて指導どころの騒ぎじゃなかったらしい。
店は潰れてオーナーは逮捕されてたし、店で働いていた女の子たちもみんな補導されたと聞いた。
辞めて良かったのだ、自分は。
なんで急に語りたくなったのかというと、またそのような店で働こうと考えているからだ。
正直あんなとこで働いたら普通にバイトするのが馬鹿らしくなる。普通のバイトで1日稼げる給料は、3時間あれば稼げる。
馬鹿だと思うだろう。思われてけっこうである。何と思われようとここは匿名ダイアリーだしね。
【追記】
ブクマコメで「普通のバイト1日分の給料が3時間で稼げるって風俗にしては少ない…」ってあったけど、
風俗じゃないからね!?www 風俗まがいなことしてたら普通のバイト1ヶ月分の給料3日あれば稼げるんじゃないかなー。
人気ある子は1日で。
【追記その2】
たくさん反応されてて驚いた。誰も見ないだろうけどコメントに反応させてね。匿名ダイアリーでこんな反応もらったことなくて素直に嬉しい。
アイドルを追いかけるためにバイトをしていたが、そのアイドルはジャニーズではない。
某名古屋の女のアイドルのライブ行く交通費がなくてバイトしてた。結局交通費捻出できなくて知り合いの男ヲタに往復出してもらった。
今バイトしようとしてる理由はジャニーズ。女のアイドルから足を洗ったらジャニーズの沼にハマっていた。
数ヶ月を一瞬と表現したのは、数ヶ月の間勤務していた日数が20日もないから。いつ出勤してきてもOKだったので、土日どちらか6時間とかそんな感じで出勤してた。
何人も言ってくれてるけど、身の破滅ですよね。しそうだなって自分も考えてる。
そうだ、『摘発』だ。その言葉が出なくてモヤモヤしてた。働いてたお店摘発されてオーナー逮捕されちゃいました。調べたら出てくるよ。だってニュースになってたもん。
ティッシュは結局手汗すごいお客さんに手めっちゃ揉まれた後、手を拭くのに使っただけだ。マットがなくなって店内での裏オプ行為は減ったけど、某掲示板いわく机の下にもぐって抜いてくれる子とかいたらしいから、やっぱりそういう使い方するんだね、ティッシュは。
アキバの客層は知らないけど、普通の人しか来なかったなあ。友達と一緒に来た若い人から柔道の先生、普通のサラリーマン、片道2時間かけて来たコミュ障の人。
僕はコミュニティのメンバーではないし、プロジェクトや仕事などで絡んだことは無かった。
そんな程度で個別で会うことも、遊ぶこともなかった。
とあるウェブサービス上で多少のやりとりをした。そのサービスも今はもうない。
それから、狭い場所で何人かと一緒に酒を飲み食事をした。それも数年前。
「道で出会って、知り合いになった生き物がふと見ると死んでいた。
そんな時なんで悲しくなるんだろう。そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ」
そういうことかもしれない、ただ、それだけのことかもしれない。
一瞬の辛味しか無かった僕が悲しんで、ましてやダイアリに上げていいか分からない。
分からないけど、上げずに居られなかった。
まずこれ。一次放流って言葉を知って下さい。最初に吸い出して流す「神」が匿名性(今はもうないが)を信頼してWinnyに流す。
次に主に無職とか学生とかアジア人とかいわゆる無敵の人がアホでも手に入るWebに流したり、あるいは善良なアホが身近な人間に手渡ししたりする。
別にWinnyが使えなくてもWinnyで流されたものを落とすことはできるんですよ。
Shareは開発の経緯から言ってWinnyが存在しなければ開発すらされなかったことは明らか。Torrentに流れるものはWinnyやShareに最初に流れたものの横流しがほとんど。
そーかもね。でも現状Winnyと、(それに影響を受けて造られた)ShareやPerfectdarkといった既に逮捕者が出てる不完全なソフトが相変わらず使い続けられてることを考えれば、「金子氏より上の能力を持っていて同じ事をやろうとする人間」はいないとみなして良いのでは。
歴史のifなんかいくらでも考えられるし、これだけだと根拠薄弱だから海外の話もしておくと、FreenetやStealthnetやTorなどといった海外産ネットワークはあるけど、いずれも速度や匿名性の面で難があり「そういう用途」にはほとんど使われていない。
要するにWinnyが出てから10年、世界中見渡してみてもWinnyに匹敵するソフトはWinnyの影響を受けた日本のソフトしかなく、Winnyを超えるソフトは存在していない(ShareもPDも現状では匿名性にWinnyと大きな差異はない)。
そらまーね。でも例えば大手TorrentトラッカーでPSPのゲームのDL数見てみて下さい。1万越えはざら。10万を越えてるものすらある。
一応言っとくとトラッカーひとつでのDL数だけでそれだ。他にもTorrentばらまいてるサイトは山のようにあるし、それと同じかあるいはそれ以上にShereやWebでも拡散されている。
匿名掲示板に巣食う割れ厨と一言一句同じ言葉をHNとはいえ名前晒して公言できることに尊敬の念すら覚えます。ぜひゲーム以外にもその思考を広げ実行に移してみてはいかがでしょうか。
この度行定勲監督・吹石一恵主演で映画化が決定した『ゲーセンで出会った不思議な子の話』。だが、書籍化・映画化が決定しても、このストーリーの書き手は決して名乗り出ることなく、ネット上ではこのストーリーに対し、様々な点から疑いが提出され、果ては低迷するアーケードゲーム業界によるステルスマーケティングではないかという説まで浮上している。
私は、ある裏情報筋から、このストーリーの書き手のIPアドレスを入手した。そして、エヌ県エフ市というある郊外の市から書きこまれた、という所まで書き手の所在を特定し、早速現地に向かった。
まず私はその街にゲームセンターがないかを探した。すると、今はもうないが、かつて「UTOPIA」というゲームセンターがその地にあったことが、分かり、そのゲームセンターに昔よく行っていた男性に話を聞くことが出来た。彼に、いつも帽子を被り、格闘ゲームをやっていた女性に心当たりはないか聞くと、彼はこう言った。
「あーあの女か!あいつはひどい女だったよ。なんだい、お前もあの女に騙された口なのかい?」
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その男性によれば、帽子をかぶり、奇妙な振る舞いをする女性は確かにいたという。だが、そのような女性を男性が放っておくはずもなく、彼女の周りは常に男性で囲まれていたという。
「あなたも囲んでいた一人だったんですか?」
その女性は機会があればあらゆる男性にアプローチをかけていた。例えばふたりきりで居る時に急に泣き出して見せ、理由を聞くと、自分は家庭で居場所がなく、そのためこのゲーセンに入り浸っているのだと言ってみたり、あるいは「あなただけに打ち明ける秘密」として、自分は不治の病であり、もう長くはないのだと言ったり。そのようなアプローチに非モテ童貞が転ばないわけがなく、彼女がゲーセンで囲んでいた男性の一人を連れてラブホテルに行く姿も、度々目撃されていた。
当然、そんなことをしていれば人間関係はめちゃくちゃになる。その女性をめぐってのいざこざがそのゲームセンターでは日常茶飯事のこととなり、ゲームセンターの治安は悪化、客足は遠のいた。そのゲームセンターが潰れた理由の一端は、あの女にあるんだよ!と、男性は語気を強めて言った。
だが、ゲームセンターが潰れたことにより、そのただれた人間関係も自然に瓦解した。そして、時間の経過により、いつしか囲んでいた男同士の間で、「同じ女を追いかけた者同士」という仲間感が生まれ、今では良い飲み友達になっているという。
「まぁこんな郊外の狭い人間関係の中じゃあ、いつまでもいがみ合っていても仕方ないからな!同じ穴を共有した者どうし、まぁ兄弟みたいな関係なのよ。がはははは!」
正直、このようなホモソーシャルは私にとってはとても気持ち悪かったが、それはともかく、私はその「兄弟」にも話を聞いた。しかし話を聞けば聞くほどに、その女性は、掲示板で語られたような可憐で無垢なキャラクターとは異なる存在に思えた。しかし一方で、その容姿や、外から見た雰囲気は、驚くほどあの掲示板で語られた内容と一致しており、そのことが私を困惑させた。
その女性は、今どこでどうしているのかを、なにか情報を持っていないか聞くと、彼らは口を揃えてこう言った。
「いや、全然知らねぇ。そういやあいつはどこ行ったんだろうなぁ……」
調査はここで行き詰まった。
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あの「不思議な子」は今どこで、何をしているのか。手がかりを知るために、私はその街で聞きこみを開始した。すると、ある女性教諭が、彼女の行方を知っているかもしれないというので、私はその女性教諭に話を聞きに行った。
その女性教諭は、今は教師を辞めていた。彼女に、帽子をかぶった、「不思議な子」の行方を知りませんかと聞くと、彼女はこう言った。
「あいつは、死んだよ」
その女性は、元々彼女の教え子であった。そして、卒業後も頻繁に会っていたそうだ。その関係が、教え子と教師の関係どころか、友情を超えた親密なものであったことは、その女性について語る言葉の端々から見て取れた。
女性はとても不安定な人間だった。とても自己中心的であるように見えて、実はとても繊細で、誰かから嫌われていることが分かると半狂乱になり、彼女に怒鳴り散らしたという。「あの子はね、誰にも同じように好かれたかったんだよ。とっても、弱い子だったからさ。」そう彼女は言った。
そして、ある日、女性はある男にこう言われた。「お前みたいなビッチ!死んでしまえ!」と。
「次の日、この街の外れの崖から、あいつは飛び降りたんだよ。」
女性は飛び降りる前に、彼女にだけ電話を掛けた。その内容は、自分を悪しざまに罵った男性の罵詈雑言であった。いつものことだったので、彼女が受け流していると、彼女は最後にこう言った。
『結局、セカイは、あたしのことが嫌いなんだよ』
「私は、あの子の『セカイ』にはなれなかったのさ、結局。」
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私は、彼女から、その女性が飛び降りた場所を聞き出し、そこに出かけた。掲示板に書かれたストーリーの書き手がどんな奴なのか、それはもう、私の関心からは外れていた。どうせ、最初に話を聞いたような連中が、面白がって掲示板に投稿した話なんだろうと、そんなふうに思っていた。
そして、市の外れの崖に行こうとした時、私は一人の青年が、私の前を歩いていることに気づいた。その青年の手には、あの、トルコキキョウがあった。
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「ええ、私があのお話を書いたんです。この下で眠るあの子に、何か物語を捧げようとね……」
青年もまた、あのゲームセンターの常連の一人だった。ただ、青年は、女性を取り囲む男どもの輪の中には入れなかった。遠くから、その女性を見つめていたけれど、声をかける度胸はなかったのだ。
ただ、一回だけ青年と女性は、会話をした。喫煙所で、その女性に話しかけられたのだ。にっこり笑いながら、「君は、格ゲーはやらないの?」と。
「今思えば、ずーっと見つめられていたことに、気づいてたんでしょうね(笑)」
青年が「格ゲーはやらない」と答えると、彼女は格闘ゲームのことを沢山語った。ストリートファイター4というゲームのさくらというキャラクターが可愛いとか、そんな話を。
「ただ自分は、正直憧れの子に話しかけられたことで頭がいっぱいで、彼女が話す内容は全然頭の中に入ってこなかったんですがね」
そして、一方的に色々なことを話しかけられて、最後に彼女はこう言った。「一回で知りたいこと全部知れるほど、簡単じゃないよ~」と。
「でも結局、私が彼女と話せたのはその一回きり。そのあとすぐ、そのゲームセンターは潰れてしまって……」
そして青年は、その女性の思い出を抱えたまま暮らしていたある日、ある女性が、崖から飛び降りたということを耳にする。そして調べていくと、その女性は、あの憧れの子であったことを知った。
「それが分かると、居ても立っても居られなくなって、そして、気づいたらあの物語を書き上げ、掲示板に投稿していたんです。」
そしてその物語によって、青年は彼女をこの汚れたセカイから救い出し、自分との、「永遠の愛」の中に、匿ったのだ。
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気づけば、話すこともなくなり、私と青年は無言のまま海の向こうを見つめていた。
この話を発表すれば、この青年の「永遠の愛」は破壊され、セカイにあふれる汚らしいゴシップネタとして消費されるだろう。だが、私はそういうことをしなければならない職業だ。だからしょうがないんだ……と、私は一人自己憐憫に浸っていた。
そんな時だった。海の向こうから、「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」という音が聞こえてきたのは。
「一体なんだ!?」と思い、私と青年が海の向こうを眺めると、そこには
クジラの上に、キャスケット帽をかぶった、ショートヘアーの、吹石一恵によく似た女性が、立っていた。
クジラは猛スピードでこっちに向かい、崖に突っ込んだ。あの子は空に向かって羽ばたき、そして、青年の胸に飛び込んだ。そして、彼女はこう言った。
彼女「ずっと待ってたんだよ、あなたが、私のことを呼んでくれるのを」
青年「え、それっとどういう……」
彼女「鈍感だなぁ君は。」
彼女「わたしは、ずっと君が、わたしを好きだって言ってくれるの、待ってたんだよ。」
彼女「でもひどいなぁ、私のこと、物語の中とは言え、殺しちゃうなんて。そんなに薄幸美少女が萌えなのかい?この~」
青年は呆気に取られたようだったが、しばらくすると、何が起きているのかに気づき、そして、まるでこどものようにわんわんと泣き出した。そう、悔し涙ではなく、嬉し涙を。
彼女「君は、絵を描くのが好きとかいう風に書いてたけど、それは本当?」
青年「いや、絵は全然描けないwコピックマルチライナーっていうのを見かけて、その言葉の響きが良くて、つい使っちゃったw」
彼女「そっかー。わたしも絵は全然描けないよw格ゲーはどうだい!」
彼女「よーし、私が特訓してやろー。お姉さんに任せなさーい! 」
もう、私がここに居ることはお邪魔だろう。そう、物語の結末はいつだってこうあるべきなんだ。
あ、そういえば一つ言い忘れたことがあったことがあったっけ。それを言っておかなきゃ。
俺「トルコキキョウの花言葉はね、永遠の愛なんかじゃないんだよ。
希望 さ。」
もう日本は、伝統的な社会じゃなくなってしまったので、「大人」とは何かには、統一的な見解はない思う。
昔だったら元服とか、イニシエーション(バンジージャンプみたいな)があったと思うけど、今はもうないんじゃないかな?
代わりの模造品ならあるけど。たとえば、童貞処女を喪失したら大人だ、とか、就活(つらいイニシエーション)して社会人になったら大人だ、とか。バブルのころは就活が楽だったので、いまみたいなニュアンスはなかったんじゃないかと思う。
社会のためになにかする人・一員が大人(社会人)という考え方もできるけど、伝統的な社会とは状況が違う。
どう違うかというと、代わりがいっぱいいる、というところが違う。金で買える。
伝統的な社会では、大人になればオリジナルなポジションがそれなりに与えられたと思うけど(村社会は狭いから)、現代ではそれは非常に難しいと思う。ほとんどの人は、代替可能な仕事しかしてないよ。だから家族を大切にしないとね!
重要なのは、「何が大人か」ということよりも「自分にとっての大人とはどういう人か」を考えて、そうなれるように努力していくことでしょう。
ttp://lynceus.seesaa.net/article/7647931.html
今はもうない「JAZZLAND」という雑誌で、ユニークな文章を書いている。
当時から文章の芸は冴えている。
「ジャズ喫茶のマスターになるための18のQ&A」(「JAZZLAND」昭和50.8.1号)
Q1 ジャズ喫茶を始めたいと思うのですが、さしあたって一番要求される資質は何でしょうか?
A 恐れを知らぬ行動力です。
Q2 それでは一番不必要なものは?
A 知性です。
Q3 現在大学に在学中ですが、卒業はした方が良いでしょうか。
A 経験から言うと、卒業証書の表紙はメニューにぴったりです。
Q4 好きな女の子が居るのですが、ジャズ喫茶のマスターとしては結婚していた方が得でしょうか、それとも独身でいた方が得でしょうか?
A あなたが一体何を指して得とか損とか言ってるのか、よく理解できないけれど、この世の中で結婚して得をすることなど何ひとつないのです。
Q5 よくジャズ喫茶のマスターは女の子にもてるっていう話を開きます。そんな時、客の女の子には手を出していいのでしょうか?
A まったくの取り越し苦労です。
Q6 レコードは最低何故必要でしょうか?
A 度胸さえあれば15枚でOKです。
Q7 でも、「ファンキー」や「DIG」に行って、レコード棚やオーディオを見る度にガックリして、僕なんかにとても……という気分になるのですが?
A そんな所に行くのが間違っているのです。国分寺に来なさい。
Q8 僕は前衛ジャズに弱いので、それ以外のジャズを中心にやりたいのですか?
A お好きなように。
Q9 お客に文句は言われませんか?
A もちろん言う人は居ます。気にしなければいいのです。
あなたのお店なんだし、好きなようにやってみて、儲かるのもあなた一人だし、赤字を出して首を吊るのもあなた一人なのです。
Q10 お酒を出すつもりなのですが、酔って騒ぐような人が居たらどうしたらいいのでしょうか?
A 「戦艦バウンティ」という映画が昔ありました。その中で異端分子は全員船から突き落とされていました。
Q11 「スイング・ジャーナル」に広告を出すべきでしょうか?
A もちろんです。その上に「スクリーン」と「週刊平凡」に広告を出せば効果は抜群です。
Q12 僕はコルトレーンの『至上の愛』が嫌いなので店には置かないつもりなのですが、
友人は“『至上の愛』のないジャズ喫茶なんて…と言います。どうでしょうか?
A バカは相手にしないことです。
Q13 ジャズ評論家にコネがきくのですが、レコ-ド解説やコンサートをやった方が良いでしょうか?
A テスト盤をもらうだけくらいの方が賢明です。ロシア革命の時、一番最初に銃殺されたのはジャズ評論家だったそうです。
Q14 ジャズ喫茶という職業は一生続けていくに値いするものでしようか?
A 田中角栄にとって土建業が一生続けていくに値いする職業なのか?
川上宗薫にとってポルノ小説家が一生続けていくに値いする職業なのか?
猫にとってキヤツト・フードが一生食べていくのに値いする食物なのか?
非常に難しい問題です。
Q15 僕にとってジャズ喫茶はまるでなにか青春の里程標のような気がするのですが、 こういう考え方は間違っているのでしょうか?
A 間違ってはいませんが、明らかに誇張されています。
Q16 それではジャズ喫茶とは一体何なのでしょうか?
僕はそれは、人生における一種の価値基準のようなものではないかと思うのです。
茫漠とした時の流れの中で、僕たちの人生がどんな風に輝き、どんな風に燃えつきていくのか?
ジャズの中に沈みこんでいる時、僕たちはそんな何かをみつけだせるような気がするのです。
Q17 そういう考え方は少し誇張されすぎてはいませんか?
A すみません。その通りです。ただ僕の言いたいのは、ジャズ喫茶のマスターがそういった使命感を忘れたらもうおしまいだっていうことなのです。
結婚した友達と話していると、彼女と独身の私が遠くに隔たってしまったと痛感することがある。
きっと彼女から見た私ももそうなんだろう。10代20代をともに過ごしたけれど、あの頃のような近しい感じは今はもうない。
遊びに行くと、昔とは違ったへんな沈黙時々生まれるから、きっとお互いにそのことはわかってる。
でも、せっかくここまで続いた縁なので、これからも続いたらいいなと思っている。
今は付かず離れず付き合っていく時期なのだろう。
その友人から相談を受けた。
「知人が、最近連絡をくれない」というものだ。
知人も結婚していて、忙しい仕事をしているので、時間があわないから遠慮しているのじゃないか、とありきたりなことを言ったら帰ってきた答えは違っていた。
「私に子供が生まれてから、電話はつながらなくなった。メールはなかなか帰ってこなくなった」言葉がなかった。友達と知人は、私とよりずっとずっと仲が良かったことを知っているから。
私達は、同じ学校で教室で机を並べて勉強をしていたあのときから、本当に遠くに来てしまった。
私は、それまで、友達と私の間に生じたのは、友達の結婚という事柄による立場の変化が大きいと思っていた。
大間違いだ。結婚は、時間の経過によって生じた事象の象徴にすぎないんだ。
結婚している同士ですら、こんなに隔たってしまっている。時間は残酷だ。
出会ってから、15年が経った。15年前にはもう戻れない。
15年後の私達はどうなっているのだろう。
これからも離れていくばかりなのかな。さびしい。
色々考えて脱オタしてて凄いなあ。触発されて脱オタから軽い服オタになった童貞を書いてみる。
まずファッション誌を数誌購読して穴が開くまで読み込んだ。
良いと思ったものを切り取ってスクラップブック作ったりもした。
メンノンとジョーカーの二つで良かったと思うけど、それに加えてレオンを好んで読んでいた。
周りからは笑われたけどこれ一番面白かったんだ。
載ってるのは大体高級なもので見てるだけで楽しかったし、落ち着いた格好が好みなのでおっさん向けのが性に合っていたんだ。
雑誌に飽きた頃、適当に服を買っていく。ブランドショップに入る勇気は無いから良くわからんパッとしない店で買ってた。
その頃買った服は今思うと信じられないくらいダサく、後に全てゴミに出した。
何故ベルボトムなんかに手を出したんだろう。レオンか、レオンの影響なのか。いくら無駄になったかわからない。
そのうち2chファ板に住み着いた。同時期にあ界のふぁっしょん板(今はもうない)にも住み着く。といっても読んでるだけ。
その空気に馴染み偏った知識が溜まってくると、基本的に全てを罵り嘲る風潮の中に比較的誰もが認める定番ブランドの定番アイテムがあることに気づく。
リストアップしたらそれを扱ってるお店に突貫。
定番のアイテムの定番の色のものを適当に試着して買って逃げ帰る。
定番を揃えてしまえば結構見られるようにはなった。
後はどんどんのめり込み、雑誌やネットで見て気になったものを実際に見に行って、気に入ったら買っていくだけ。
失敗を繰り返しながらも自分のスタイルを確立していき、女性にもお洒落と言われるようになった。
他人の相談に乗れるようにもなった。
今ではもうすっかり飽きているので服は殆ど買っていない。消耗が激しいものはgap無印ユニクロでなんとかしてる。
服にハマっていた頃に買ったものを大事に着ればしばらくは大丈夫。良いものは手入れすれば結構長持ちする。
ちなみある程度お洒落になってもコミュニケーション能力が致命的なので真正童貞。おおキモイ。
秋葉原無差別殺傷事件について知ったのは友人からのメッセンジャーがきっかけだった。
まだマスコミによる本格的な報道が始まる前で、ニュー速で勢い13万なんていうスレを見て浮かれていた事を覚えている。
それから徐々に情報が公開されていき、見慣れた中央通りにおびただしい数のパトカーと救急車が道路を閉鎖している映像や、加藤容疑者と警察官が対峙し逮捕へと至る画像、そして血を流し倒れている被害者達を見た。これは只事じゃないぞ、と感じた。
僕は秋葉原に毎週行くようなヘビーなオタクではないし、何かに帰属意識を抱くような人間でもない。
だから今回の事件も今までと同様に、偏向報道をするマスコミとアンチマスコミを貫くネットを程よく消費しつつゲームやってるんだろうな、なんて思っていた。
だけど予想とは裏腹に、時間を経るに従って、僕は強い喪失感を抱くようになっていった。
「~は死んだ」なんてクリシェを自分が使うことになるなんて思わなかったし思いたくないのだが、そう表現する他ない感情だった。
だが、事件前の秋葉原と、これからの秋葉原を僕はどうしても接続できなかった。
あの事件は、これからどんな時でも秋葉原に影を落とすだろう。僕が中央通りを横切る時は必ずあの事件を思い出すだろう。
その時に抱く感情は、これまでの秋葉原にはまったくなかった感情だ。僕はたぶん、どこかで秋葉原という街を信頼していたのだと思う。
死とは連続性が失われ、再生不可能な形で唐突に、そして理不尽に切断されることなのだと知った。それは人も街も変わらない。
秋葉原は死んだ。
秋葉原は死してなお、新しい文化を生み出したのだ。本当に偉大な街だ。
今後の秋葉原は歩行者天国も暫く廃止するという話だし、実質的な意味でも大分変化していくのだろう。
今はまだその気になれないけれど、もう少し経って心の整理がついたら秋葉原に行こうと思う。
「ぼく、将来大きくなったら、力仕事を全くしない人間になるんだ!」
そんな生活に常々不満を持っていた小さい頃の自分。
その気になれば一年中全く運動しなくても生きていける大人達がキラキラと輝いて見えた。
頭しか使わない仕事について、重いものを持たされる肉体的疲労やチームプレイスポーツの精神的苦痛とは無縁になりたい――
運動能力の平均値と一般的イメージによって無条件に力仕事を免除される女の人がうらやましく、唇を噛み締めることも数多くあった。
天気がよければ外で運動、雨が降っても体育館で運動、と、どちらに転んでも絶望的な結果しか生まない体育の恐ろしさに何度も打ちひしがれた。
そんなとき励まされたのが、力仕事はしないと14歳の時点で誓った、という京極堂の台詞。
フィクションながらも、自分と同じ信念を持ち、それを実現している姿勢に大きく心を打たれた。
その後、夢の実現にもっとも大きく近づいた一歩。
それはちょうど20才の頃、生涯最後の体育の授業が終わった瞬間だった。
これで二度と強制的に運動させられる機会はなくなる…!
ずっと欲しがっていたものにも関わらず、小学校入学以来ずっと続いてきたその苦しみの突然の終わりに実感が沸かず、そのときはまだ半分宙に浮かされたような気分だった。
それでも後から思い返す度、体育がなくなったということは自分にとってやはり非常に大きな変化だった。
なにしろあれほど一分一秒が長く感じられる時間は他になかったし、「ペアを作って練習しろ」と言われ暗澹たる気分になることも、
息が切れているのに意に反して走らされることも、飛んでくるボールに神経をすり減らすことも今はもうない。怪我をすることも少なくなった。
でももちろん、夢はそう簡単には叶わなかった。
イベントでのテント設営の手伝い、引越しや長旅で避けて通れない重い荷物の運搬、工場での製造実習――。
力仕事が発生してしまう機会は日常のあちこちに潜んでいて、常に注意深く意識を巡らせていないと、すぐにその魔の手に絡みとられてしまう。
それでも今現在、おおよそ体力仕事とは縁のない職場で働くことが出来るようになっている。
今後望まない体力仕事をすることは、もはや一度もない…という確証は持てない。
けれど、子供の頃の自分に胸を張れるほど、運動をせずに住む環境にいる。
もし今、同じような夢を抱えている子がいるのなら、ぜひ将来への希望を持って今を耐えて欲しい。
きっと将来、その夢を叶えることはできるのだから。
西澤保彦なら、「依存」「七回死んだ男」が個人的ツートップ。次点は選び切れないが「麦酒の家の冒険」か「方舟は冬の国へ」。タック&タカチシリーズとSF的要素を前提としたミステリシリーズ(「複製症候群」「人格転移の殺人」「瞬間移動死体」etc)はガチ。読んで損はない、と思う。
加納朋子はなんていったって、アリスシリーズ(「螺旋階段のアリス」「虹の家のアリス」etc)!年下の美少女に振り回されるおじさん、というシチュエーションに惹かれる人なら読むべき。いや、普通の日常の謎系推理小説なのだけど。「ななつのこ」「沙羅は和子の名を呼ぶ」「ささらさや」もオススメ。
篠田真由美は「アベラシオン」!建築探偵初期もいいけど、やっぱり「アベラシオン」!謎めいた車椅子の美少年。招待された怪しげな洋館。曰くありげな三人の女。見え隠れする過去の因縁……こういう雰囲気が好きならば是非。まあ作者の常として若干耽美ですが。
柴田よしきはニコニコ保育園シリーズの関係でハードボイルド認定。「フォー・ディア・ライフ」「フォー・ユア・プレジャー」どっちも素晴らしい。私立探偵+保育園経営、というギャップに惹かれたらどうぞ。主人公はどうしようもない男だけど憎めないキャラではある。しかし腐ってる私が珍しいことに山内には引かれないのだなー
有栖川有栖はとにかく江神先輩シリーズ(「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」)でFA。新作も出たしこれを期に。文庫版の装丁が可愛いと思う。
近藤史恵はモップシリーズ(個人的名称。「モップの精は深夜に現れる」「天使はモップを持って」etc)をオススメする。連作短編。掃除の達人が謎も掃除しちゃって、相談者の心の悩みも掃除しちゃう話。「茨姫たたかう」とかの整体師(だったかな)ものもおすすめ。
倉知淳は「過ぎ行く風はみどり色」がガチ。出てくる人出てくる人みんな善人過ぎて泣ける。逆に「星降り山荘の殺人」は騙されたー!って一度は驚けるんだけど、そこしか読めるところがない上に読後感が……
殊能将之は「ハサミ男」一択。これはもう読んでとしかいえない。
辻村深月はね、デビュー作は作者と同じ名前の登場人物がいい子過ぎてウザーとか思ったもんだったけど、悔しいことにそれ以降出てるのは全部面白い。「凍りのくじら」と「スワロウハイツの神様」がツートップかな。特に後者。下巻のある一節だけで泣ける泣ける。
森博嗣は新SMシリーズの一作目があまりにも面白くなさ過ぎて最近はチェック緩み気味。それでも、「封印再度」と「今はもうない」「そして二人だけになった」は傑作だと思う。というかSMシリーズ10作は読んで損はないはず。「すべてがFになる」が読みにくければ、二作目から入る、という手もあると思う。私は「封印再度」から入った(F思わせぶりすぎて読みづらかった)。
海堂尊はとにもかくにも「チームバチスタの栄光」が素晴らしすぎる。その後二作は大分落ちて、「ジェネラルルージュの凱旋」でちょっと持ち直したか、て感じ。とにかくバチスタを読むべし。そしてバチスタが面白くても、逸って残り二作を買うのは罠だ。田口先生出てないと面白みが著しく下がる(個人的感想)。
小路幸也は初期の恩田陸が好きな人なら、「空を見上げる古い歌を口ずさむ」は気に入ると思う。あと「東京バンドワゴン」。
…
(追記)
恩田陸なら「六番目の小夜子」「木曜組曲」「三月は深き紅の淵を」「黒と茶の幻想」「ネバーランド」「光の帝国」は間違いなく傑作。
浅暮三文は「ダブ(エ)ストン街道」。貴志祐介なら「黒い家」で、小林泰三なら「人獣細工」。
打海文三なら「愚者と愚者」で、沢村凛なら「サウスポーキラー」で、上遠野浩平なら「パンドラ」。
古橋秀之なら「ブラッドジャケット」で秋山瑞人なら「イリヤの空、UFOの夏」で須賀しのぶなら「惑星童話」「ブルーブラッド」で氷室冴子なら「銀の海金の大地」で小野不由美なら「風の海 迷宮の岸」。
木原音瀬なら「檻の中」「箱の外」で、月村奎なら「そして恋がはじまる」。榎田尤利なら魚住シリーズ。
そういえば檻箱と魚住は最終話の構成が似ていて面白いなあ。
…
名前あげた人は基本的にどれも面白い!間違いない!
//記憶を頼りに書名挙げているところが多数のため、間違ってるかもですよー
ハンドソープがなくなったから、深夜営業のドラッグストアに買いに行く。
檸檬石鹸とか普通に売っててなんか懐かしいなーなんて思いながら、泡の詰め替え用がなかったので違う物を買って帰った。
その日から使い出したのだけど、なんだかそわそわしたような気になって落ち着かない。
特に、不都合があるわけじゃないのに。なんでだろうと思ってた。
しばらく使っていて、やっと思い当たった。
これは、おばあちゃんの家の石鹸と同じ匂いだと。
それから、そわそわした気持ちも理解できた。
おばあちゃんの家は、夏休みにいられる特別な場所だったからだ。
こんな風に思いがけず、懐かしいものに出会ってしまった。
大人になる途中に色々あって、あの場所は人手に渡ってしまい家は取り壊されて、今はもうない。
ハンドソープも使い終わり、今は普段通りに泡の詰め替え用を使っている。
それなのに、あの夏に一人だけかえってきてしまっている。
今までどうもありがとう。大体俺が君にものを教えるようなことが多く、そんなに対等な付き合いではなかったかもしれない。でもまだまだしばらく俺は君を愛するつもりでいたし、こんなにはやくだなんて予定が狂ってしまう。
ちゃんと最後まで愛せなかったのがとても後悔している。四月の末に髪を切りに長崎に行く。できればそこで会いたい。好きな人のすんでるところに行くのにどうして素通りできるかしら。げんなりするくらい最高のスーツで行くよ。別に何もしないから会ってほしい。だって好きな人に会うのよ。遠慮なんてできないでしょう。愚痴を言うつもりじゃなくて少し過ごしたいだけなんだけど。未練とかじゃないですだって本当に好きだもの今付き合ってるとかそうでないとかぜんぜん関係ないです。
少し余裕を見せすぎたかもしれないけど、本当に愛していたよ。愛していたと書くのはその新しい彼への気遣いで本当のところ全部完全に嘘です。だって今だってそうだもの。ああそれならクラシックのコンサートなんか行かなかったよ。君に会いに行くべきだった。その価値があった。
まだ途中なのにという思いしかないよ。ああもう、すぐ別れて来週には別れてくれると僕としては本当に嬉しい。
本気で文章を書くことは最近忘れていて今回この文章も気持ちが強すぎて十分な力が出てないかもしれないけど、だからこそこれだけ素直に考えていることを書くのは久しぶりです。
僕が先生やそのほかのすべてを愛するように強くあなたを愛してはいないと思っていたかもしれないけれど、いいえ強くいつも心に思っていたよ。添削もしてない文章でしかも空いてるところに文脈無視で入れ込んでいるのですからどうにもアンバランスかもしれませんけど、これ以上素直に考えてることそのまま書くのはほかにないんです。
だからこそ、別れる前にもっと会ってほしいとか電話がほしいとか相談してほしかった。俺が人生のけっこう大きな時間を君と会うために割いた。自分でそうしたかったからです。軽い気持ちなんてありえないわ。
就職を決める昨年度は自分にとってとてもつらい時間帯だった。そんな時間を一緒にすごしてくれたのはなにより嬉しかったし。もうすこし一緒にいたかったけれど。「別れたらすぐ電話して。すぐ会いに行くから」
仕事の話をあまりしなかったのも君の話をたくさん聞きたかったからだし、弱音を吐かなかったのも君が寂しくてつらいと思うから。流行とか冷めるとか関係なくいつだって強く強くつよく気にしていたんですよ。
人並みの幸せを捨てる覚悟で生きてくその覚悟がちょっと揺れるくらいの好きでしたけれどとても悲しい。ご飯が美味しいのが憎いぐらい悲しい。なんでこんな日に俺は幸せを感じられる。
日記の話をしたとき、突っぱねたのを少し後悔している。こんなことなら毎日一本書いていたよ。
さみしさを感じ取ってあげられなかったのが少し悔しい。どうしてもっと相談してくれなかったのか。それなのにブームが去るなんて馬鹿みたいだわ。あなたにそんなにすべて見せきれていないですよ本当に。
こんな文を書くなんて想像できました?これだけ強く愛してたのわかっていた?寂しいってわがまま言ってくれたら明日仕事でも会いに行ったよ。どうして言ってくれなかった?
それにしても今日が車検の日だなんて不運でしかない。そうでなかったら今すぐ長崎まで車で会いに行くのに。愛しに行きたかったけど、その機会も今はもうない。
はやく彼と別れて。
もしもそれがいやであなたの気持ちがそうでないのなら。
浮気してください明日車が帰ってきたら。うーんとね一生のお願い。