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2023-07-25

逆に聞くが「おもしろミステリ」って何?

https://anond.hatelabo.jp/20230725215629

これ書いてる増田ミステリ全然読まないのね。で、知人から「まずは『十角館の殺人』とか『殺戮に至る病』読め」って言われて読んだのよ。

正直言うがこの2つ面白いか? キャラクター観が激古くて読むに堪えないって感想がかなりでかい

もちろん、大ネタトリックはそこそこ驚いたので悪くはなかった。でもそれにしたって描写がかなり厳しいと思っちゃったんだよ。

まあ本音を言えばタイトルアオリよ。自分がどうやら小説を読むときキャラクター描写ストーリー偏重しすぎるきらいがあるので、例にあげた2つのおもしろさがわからないのは当たり前というか、どちらもそういうのを狙ってる作品じゃないよね。だからおもしろく思えないのは単にnot for meってのはわかる。

でもなお思っちゃうのはさ、世間的になんであんなにこの2作品が褒められてるのかが逆にわかんなかったんだよ。

で、逆張りでもなんでもなく知りたいのよ。ミステリファン的に

この辺でアドバイスあったら教えてくれないか? 世間的に褒められてる作品理解できないの、多分自分のレセプターが歪んでる可能性があるのでラーニングしたいんすよ。でもミステリに関する知識マジでいからとっかかりがなくてすごく困ってる。

追記

めっちゃコメントきてるありがとう!めちゃくちゃたくさん反応もらって追いきれてないけどすげえ助かる!整理するんで少し待ってくれ!

追記2

いきなり訂正なんだけど俺めっちゃミステリ読んでたわ! みんなが挙げてくれてた作品だとこんな感じだわ!

でも上に挙げた奴あんまりミステリミステリって気持ちで読んでなかったわ!

最初書かなかった事情を書くとさ、こないだたまたま見かけたおすすめミステリ100冊みたいな文章の冒頭に「『十角館の殺人』読んでないならまず読め。こんな文章読んでる場合じゃないんよ」って書かれてたから『十角館の殺人』読んだらピンと来なくて困ってたんだよ。「ミステリとは一体なんなんだ……?」みたいな気持ちですよ。でも全然読んでた! ごめん! 俺が間違ってた!

これはみんなが色々教えてくれて少しわかったと思う。そもそも本格ミステリ」と「新本格ミステリ」というジャンルの間に「社会派ミステリ」ってのがあったんだな。その反動新本格が出てきた。なんか「『本格って単語がついてるミステリ』がわからないならミステリのことがわかってない」みたいな気持ちになってたけどそんなことなかったんだな……。

十角館の殺人とかも、描写がちょい厳しいなってのも時代的なこと考えたら理解はできる。こないだヤマシタトモコの古い作品読んだら「ホモ」って言葉連呼されまくってて「マジで?」ってなったの思い出した。10年程度で感覚全然かわるし30年あれば言わずもがななんだよな。

いやさ「本格ミステリ」とか言われてる作品がピンとこなかったらちょいビビっちゃったんですよ。だって「本格」がわかんないなら「ミステリ」って何? って感じじゃん? でもあんまり気にしなくてよさそうだな。いろいろなミステリがあっていい! そういうことか!

自分が好きなSFとかが「SFとは認めん!」みたいなこと言ってる作家多かった経験からすげえジャンルに対して身構えていたんだけど、当たり前だがいろいろな楽しみ方があるんだな……。ありがとう。そこマジでわかってなかった。ミステリファンは全員「本格ミステリわからんやつはミステリことなんもわかってない」くらいに白眼視されると思ってた(冗談じゃなく本気で思ってた)。これは俺の偏見だったわ。本当にすまん。

どうやら世間的には日常ミステリとかキャラが経ってる新本格とかたくさんあるっぽい。みんなが面白いって言ってくれた作品追っかけてみる。ありがとう!!!

とりあえずみんなが言及してくれたレコメンド列挙した。

多いわ!!!

lady_joker 100文字では書けないのでこっちに書いた。推敲していないので、チビを迎えに行ってから直すかも https://anond.hatelabo.jp/20230726161801

fushigishiatsu 増田友達になりたい、という文章を書きました。https://twitter.com/3216/status/1684044848628916224

フレンド!!!

あと面白かったのがこの方のブコメ

bokmal 子供の頃親の本棚エラリー・クイーンを読んだらおもしろすぎて、小遣いで古本買い集めたけど、大人になってから読むと「おもしろいけどそこまでか…?」てなった。子供ゲームブックと小説区別しないしなー。

気のせいじゃなければエラリークイーン挙げたのこの方だけ?

2023-04-09

[]4月8日

ご飯

朝:おうどん。昼:カップ焼きそば。夜:牛丼サラダ豚汁キムチたまご

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみ

神田アリス推理スル

EVEシリーズを見事に復活させたElDiaからの発売で、志水はつみがシナリオライターを務めた百合ショートミステリアドベンチャー神田アリス推理スルの感想を書きます

高校生神田アリス主人公学校で巻き起こる様々な日常の謎を、茶道部部長にして魔女と称される佐和良義、幼馴染の穂高らと解き明かしていくストーリー

短編連作のような構成で、複数事件解決していきながら縦筋が進んでいく。

百合とあるだけあって、女性同士の恋愛が毎回の事件にも縦軸にも関係している。

情緒ある風景や季節の描写などの地の文に文量が割かれていて、雰囲気を感じさせるシーンが多いのが特徴的だった。

恋愛についての感情や性欲にまつわるの揺れ動きについても文量は多めで、特に主人公が興奮したとくにお腹下半身に熱の滾りを自覚するところは面白かった。

ミステリについては、非常に面白くなかった。

1話より2話が、2話より4話が面白くなく、どんどんミステリ部分が楽しくなくなっていった。

(3話はミステリ一切無しなので楽しめた)

あらすじの紹介のところで便宜上日常の謎に分類したものの、正しくはないだろう。

馬鹿にする意図はないので、Twitterバスるために作品コケにする気を衒った言い回しでチョケたくはないが、ここまで面白くないと何かこういう遊びをして揶揄うことで元を取りたくなる気持ちもなくはない。

1話フーダニットものの、犯人特定に至った経緯が良くわからず、何故かタイミングよく犯人犯行現場に戻って証拠隠滅を図ろうとしてくれたおかげで見つけられたという結果オーライ推理

その上、犯行動機というか、そもそも何がしたかったのかのか何が何やらで、女の子同士の恋愛でそれをミステリの謎と関連させたい、という気持ちが先走りすぎていて、意味がわからなかった。

2話もホワイダニットものと言えなくもないが、そもそも謎というか単にヒステリー起こしただけで、根本的に謎が謎として成立していないので、解決と言われてもだった。

こちらも、ある精神疾患にまつわる思春期少女の悩みをミステリ風の謎と絡めたいという気持ちが先走りすぎてて、その謎の部分を謎として提示できていなかった。

4話は本当にただただ面白くなかった。

所謂「すれ違いコント」系の謎だが、教師から生徒への問いかけで、口頭ならまだしも文章でそんな言葉を選ぶわけがないし、それを誤解する方も誤解する方だしで、これをコメディでなく、ガチでやってるのは流石にキツい。

縦筋にまつわる解決も、解決というか解釈に過ぎず、何故10年間も思い悩んでいた人間がそんな解釈を一度もせず、かつまだ知り合って間もない人に別の解釈を教えられそこに何の根拠もないのに信じ切ったのか理解できなかった。

徹頭徹尾ミステリの要である議論」がないせいで、女性同士の恋愛という結論に向けて一直線に進みたいという気持ちの燃料が強すぎたように感じた。

謎にまつわる議論よりも、恋愛風景に関する描写をしたいのであれば、ジャンル選択見直してもらった方が良かったんじゃないかなあ。

恋愛に関するストーリー面白く、完璧超人で見た目は美人系な年上ヒロインが実は心が弱くて、見た目は可愛い系の主人公身体は弱いし頭はヒロインに劣るものの心の強さがあり、互いに自分に無いものを求めて好きになっていくという展開がちゃんと丁寧に書かれている。

文章の濃さに関しては好き嫌いはありそうだが、女性女性を好きになる気持ちを濃厚に書きたい、当然恋愛ながら性愛についても書きたいという意図たっぷり伝わってくる。

体臭にまつわる表現などのフェチを感じさせるシーンもあり、上部の綺麗なところだけでなく、色々と書きたいところが沢山ある気持ちが伝わる。

それでもやっぱり、ミステリに関しては不平を書いた通りで、コメディ色の強い作品、例えば倉知淳東川篤哉シリーズ探偵もの短編集や矢崎存美のぶたぶたにそっと添えられていたら、ベテラン作家の茶目っ気として笑って楽しめた可能性がなくはないような気がしなくはなく、本当になかったので、面白くなかった。

謎に関しては膨らませ方なので、謎がしょぼいという点だけを持ってクオリティが低く面白くないと言っているのではなく、その謎に対する議論が不足しているという点が面白くない。

百合ミステリの二輪で進むはずが、百合車輪がやたら大きくて、ミステリ車輪が極小な上に故障していて、上手に進めていないような感想になりました。

2018-11-05

[]11月4日

○朝食:ご飯卵焼き、具沢山スープお金払えば泊まってない人でも食べられるビジホの朝食コーナーで食べて見た、美味しかったけど高かった)

○昼食:ポテチコアラのマーチ

○夕食:鍋焼きうどんサラダ

○間食:お腹すいたからなんか買いに行くかも

調子

はややー。

今日もお休みだったので、部屋でのんびりゆっくりはややんむきゅむきゅしてた。

まずNetflixで「日本で一番悪い奴ら」という映画を見た。

コメディに分類されてたけど、恐ろしい怖いお話で、僕にはちょっと合わなかった。

そのあとは、倉知淳のほうかご探偵隊という小説を読んだ。

ミステリーランドほとんど買ってたけど、これはその頃から未読だった。

真っ当なジュブナイルで、真っ当な本格だった。

ここ最近自分の中で変化球が続いてたので、こういうど真ん中な作品を読むとまた、心が引き締まるというか、ミステリって楽しいなあ、とワクワクさせられた。

中でもグッときたのが「こうやって、事件可能性をみんなであれこれ話し合うのが、こんなに楽しいとは、思ってもみなかったよ。」というところ。

うそう、ミステリとは議論であるというモットーを掲げているだけに、ここはとても共感できた。

実際、作品においても後出し情報ほとんどなく、議論推理にページ数の大半を使っているのがとてもとても好印象。

結末も、叙述トリックなどのサプライズ奇天烈物理トリックに頼ったものではない、ロジックよりの展開で大満足。

えーっとあとゲームね、ゲーム……

なんか自分がどんなゲームが好きで何を楽しんでたのかわかんなくなっちゃった

こういう時は、無理にゲームせずに距離を置いた方がいいと思うので、当分の間はゲーム日記というタイトルだけど、ゲームの話は少なめかもです。

わかんないけど、明日急にモチベーション上がるかもだし。

2008-07-25

ミステリ読みが本を読まない彼女新本格派を軽く紹介するための10冊

まあ、どのくらいの数のミステリ読みがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「ミステリ読みではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、 その上で全く知らない新本格派の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、アニメのことを紹介するために見せるべき10冊を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女ミステリ布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うシリーズものは避けたい。できれば一冊完結、長くても数冊のシリーズものにとどめたい。

あと、いくら基礎として本格派の知識が必要といっても古びを感じすぎるものは避けたい。古典好きが『Yの悲劇』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

ミステリはいわゆるNHKの「名探偵ホームズ」的なものを除けば、コナン劇場版アニメ程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

すべてがFになる森博嗣

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「メフィスト以前」を濃縮しきっていて、「メフィスト以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。S&Mシリーズとしてもぎりぎり10冊、四季シリーズとして考えれば残り4冊だし。

ただ、ここで密室談義全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいいタスクだろうと思う。

「猫丸先輩シリーズ倉知淳

アレって典型的な「ミステリ読みが考える一般人に受け入れられそうな新本格派(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

ミステリ読みとしてはこのシリーズは“青春もの”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

人形こたつ推理する」我孫子竹丸

ある種のミステリ読みが持ってる安楽椅子ものへの憧憬と、我孫子竹丸のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも我孫子竹丸らしくない

の二人をはじめとして、ミステリ読み好きのするキャラ世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

クラインの壺岡嶋二人

たぶんこれを見た彼女は「井上夢人だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。二人のコンビがその後続かなかったこと、「99%の誘拐」が実際の誘拐犯罪で参考とされたこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

「塗り仏の宴 宴の支度」、「塗り仏の宴 宴の始末」京極夏彦

「やっぱり新本格派はキャラクタあってこそだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「百鬼夜行」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかける京極の思いが好きだから。

断腸の思いで削りに削ってそれでも分冊で各800ページ以上、っていう長さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

宴の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが森や高田だったらきっちり400ページにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所に頭下げて迷惑かけて分冊した上で各800ページも書いてしまう、というあたり、どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえ京極がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

「二銭銅貨」江戸川乱歩

今の若年層で乱歩を読んだことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。金田一耕助よりも前の段階で、江戸川哲学とかトリック技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がこの時代に書かれていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミステリ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるコナン劇場アニメでしかミステリを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

八つ墓村横溝正史

横溝の「目」あるいは「話づくり」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。「ミステリはやっぱり大量殺人だよね」的な感覚ミステリ読みには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ八つ墓村の結末は犯人自殺(のようなもの)以外ではあり得なかったとも思う。

「最低五人は殺さないとミステリとしては失格」というミステリ読みの感覚今日さらに強まっているとするなら、その「ミステリ読みの気分」の源は八つ墓村にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

六枚のとんかつ蘇部健一

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。こういうばか風味のミステリをこういうかたちで小説化して、それが非ミステリ読みに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

涼宮ハルヒの消失谷川流

9冊まではあっさり決まったんだけど10冊目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にハルヒを選んだ。

すべてがFになる」から始まってハルヒで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、YouTube以降のラノベの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10冊目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

最後のは「涼宮ハルヒの消失」にして欲しかった。

その通りですね。書き直しました。

soundsea 綾辻有栖川が欲しかったような。

crowdeer 綾辻入れなきゃ始まらない、絶対うーんと言わせたい/かと言って「軽く紹介」するものじゃないだろうしなぁ。

ほんとうは、横溝正史やら江戸川乱歩新本格ではないので、代わりに入れればよかったんですが、

綾辻行人有栖川はほとんど読んだことないので。にわかですいません。

wideangle 『F』もなんか違うよねえ、と思ってしまう。

やはり最初を綾辻にするべきだったのでしょうが、前述の通りということで。

http://anond.hatelabo.jp/20080721222220

2008-06-09

友人に勧める本のこと

最近友人が「読書を始める!」と言い出したので、嬉々として本を貸している。ちなみに彼女希望は、「文庫で/設定が難しくない/SFとかファンタジーじゃない/短い長編か/短編集/文章が読み易くて/ハッピーエンド」である。なかなか難しい。短編集か短い長編のあたりが特に。

一応一冊目は伊坂幸太郎の「死神の精度」を貸してみた。次は瀬尾まいこの「優しい音楽」と「幸福な食卓」。その次は古処誠二の「UNKNOWN」。この辺りで、「オチがある話が好きなのかもしれない」と言い出したので、加納朋子アリスシリーズ/乙一/若竹七海の連作短編もの/倉知淳の猫丸先輩シリーズ、と貸してみた。

実はこの後が思いついてなかったりする。恩田陸の「光の帝国」「ネバーランド」「木曜組曲」あたりかなぁ。森岡浩之の「夢の樹が接げたなら」とか読んで欲しいんだけどSFだから無理だろうなあ(ハッピーエンドとも言い難いし)。

彼女は全然小説を読まない人だったので、私が貸している本の種類が偏っていることを知らないと思う。普通江国香織とか唯川恵とか吉本ばななを薦めるのかもしれない。でも私は彼女に最終的に「銀河英雄伝説」を読ませることを企んでいたりする。このことをちらりと母に言ったらば、アルスラーンから攻めたらよいのではないか、という助言を受けてしまった。ファンタジーじゃないから、といってアルスラーンを読ませるのと、SFじゃないから、といって銀河英雄伝説を読ませるのはどっちがひどいだろう?

というか、そもそも長さ的にNGだし、オチ好きってところがミステリ向きっぽいから銀英もアルスラーンも違うな、と思う次第。「ハサミ男」とか島田荘司とかか。西澤保彦は「開いたとき黒すぎて嫌だ」と拒否を食らったしな……

次は何がいいだろう?こうやって貸す本を考えるのはなかなかわくわくして楽しいことだと再確認している。

2007-10-18

http://anond.hatelabo.jp/20071018114522

西澤保彦なら、「依存」「七回死んだ男」が個人的ツートップ。次点は選び切れないが「麦酒の家の冒険」か「方舟は冬の国へ」。タック&タカチシリーズSF的要素を前提としたミステリシリーズ(「複製症候群」「人格転移殺人」「瞬間移動死体etc)はガチ。読んで損はない、と思う。

加納朋子はなんていったって、アリスシリーズ(「螺旋階段アリス」「虹の家のアリスetc)!年下の美少女に振り回されるおじさん、というシチュエーションに惹かれる人なら読むべき。いや、普通日常の謎推理小説なのだけど。「ななつのこ」「沙羅は和子の名を呼ぶ」「ささらさや」もオススメ

篠田真由美は「アベラシオン」!建築探偵初期もいいけど、やっぱり「アベラシオン」!謎めいた車椅子美少年。招待された怪しげな洋館。曰くありげな三人の女。見え隠れする過去の因縁……こういう雰囲気が好きならば是非。まあ作者の常として若干耽美ですが。

柴田よしきニコニコ保育園シリーズ関係ハードボイルド認定。「フォー・ディア・ライフ」「フォー・ユア・プレジャー」どっちも素晴らしい。私立探偵+保育園経営、というギャップに惹かれたらどうぞ。主人公はどうしようもない男だけど憎めないキャラではある。しかし腐ってる私が珍しいことに山内には引かれないのだなー

有栖川有栖はとにかく江神先輩シリーズ(「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」)でFA。新作も出たしこれを期に。文庫版の装丁が可愛いと思う。

近藤史恵はモップシリーズ(個人的名称。「モップの精は深夜に現れる」「天使はモップを持って」etc)をオススメする。連作短編掃除の達人が謎も掃除しちゃって、相談者の心の悩みも掃除しちゃう話。「茨姫たたかう」とかの整体師(だったかな)ものもおすすめ

倉知淳は「過ぎ行く風はみどり色」がガチ。出てくる人出てくる人みんな善人過ぎて泣ける。逆に「星降り山荘の殺人」は騙されたー!って一度は驚けるんだけど、そこしか読めるところがない上に読後感が……

殊能将之は「ハサミ男」一択。これはもう読んでとしかいえない。

辻村深月はね、デビュー作は作者と同じ名前の登場人物がいい子過ぎてウザーとか思ったもんだったけど、悔しいことにそれ以降出てるのは全部面白い。「凍りのくじら」と「スワロウハイツの神様」がツートップかな。特に後者。下巻のある一節だけで泣ける泣ける。

森博嗣は新SMシリーズの一作目があまりにも面白くなさ過ぎて最近はチェック緩み気味。それでも、「封印再度」と「今はもうない」「そして二人だけになった」は傑作だと思う。というかSMシリーズ10作は読んで損はないはず。「すべてがFになる」が読みにくければ、二作目から入る、という手もあると思う。私は「封印再度」から入った(F思わせぶりすぎて読みづらかった)。

海堂尊はとにもかくにも「チームバチスタの栄光」が素晴らしすぎる。その後二作は大分落ちて、「ジェネラルルージュの凱旋」でちょっと持ち直したか、て感じ。とにかくバチスタを読むべし。そしてバチスタが面白くても、逸って残り二作を買うのは罠だ。田口先生出てないと面白みが著しく下がる(個人的感想)。

小路幸也は初期の恩田陸が好きな人なら、「空を見上げる古い歌を口ずさむ」は気に入ると思う。あと「東京バンドワゴン」。

(追記)

恩田陸なら「六番目の小夜子」「木曜組曲」「三月は深き紅の淵を」「黒と茶の幻想」「ネバーランド」「光の帝国」は間違いなく傑作。

浅暮三文は「ダブ(エ)ストン街道」。貴志祐介なら「黒い家」で、小林泰三なら「人獣細工」。

打海文三なら「愚者と愚者」で、沢村凛なら「サウスポーキラー」で、上遠野浩平なら「パンドラ」。

古橋秀之なら「ブラッドジャケット」で秋山瑞人なら「イリヤの空、UFOの夏」で須賀しのぶなら「惑星童話」「ブルーブラッド」で氷室冴子なら「銀の海金の大地」で小野不由美なら「風の海 迷宮の岸」。

木原音瀬なら「檻の中」「箱の外」で、月村奎なら「そして恋がはじまる」。榎田尤利なら魚住シリーズ

そういえば檻箱と魚住は最終話の構成が似ていて面白いなあ。

名前あげた人は基本的にどれも面白い!間違いない!

//記憶を頼りに書名挙げているところが多数のため、間違ってるかもですよー

どこかに

ミステリが好きで、綾辻行人とか北村薫とか有栖川有栖とか加納朋子とか若竹七海とか倉知淳とか清涼院流水とか篠田真由美とか近藤史恵とか西澤保彦とか仁木悦子とか黒田研二とか読んでて、

メフィスト賞が結構好きで、殊能将之とか辻村深月とか小路幸也とか森博嗣とか京極夏彦とか好きで、

このミスだと海堂尊水原秀策いいね、って思ってて、

日本ファンタジーノベル大賞大好きで、恩田陸とか浅暮三文とか畠山恵とか沢村凛とか愛して止まなくて、

SFだと森岡浩之とか野尻抱介とか小川一水とか梶尾真治とか山本弘とか好きで、

ホラーだと貴志祐介とか小林泰三とか最強と思ってて、

ハードボイルド系だと打海文三とか柴田よしきとか大沢在昌とか逢坂剛とか真保裕一とか藤原伊織とか気に入ってて、

電撃からコバルトまでラノベには全部チェック入れつつ、上遠野浩平とか時雨沢恵一とか古橋秀之とか秋山完人とか須賀しのぶとか高殿円とか三浦真奈美とか氷室冴子とか小野不由美とか好きで、

ちょっと腐った方向にも対応可で、実はBLバリバリ読むよ、木原音瀬とか榎田尤利とか月村奎とか好きだよ!なんて人はいないものか……

いやもうこの際レンタルマギカの黒羽と影崎について萌え語りに付き合ってくれるだけでいい。猫屋敷といつきに関して賛同してくれるだけでいい……!

 
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