はてなキーワード: ゴミ箱とは
餌を自力で集めることが出来ず、誰かの食べ残しに群がり、餌場には糞と雑音だけを残す。
俺達にはそれしか出来ない。
ストリートチルドレンが中華屋の裏でゴミ箱の中身を荒らすように、マックの裏手の鍵をこじ開けてフードディスポーザーをフードディスペンサーであるかのように扱うように。
俺達に出来ることは自分で自分のすみかを荒らしながら、誰かが持ってきてくれる餌に無遠慮に群がることだけだ。
個人ニュース、5ch、まとめサイト、そしてはてなブックマーク、自分で情報を集められない俺達の強い味方だった。
だがこの餌場も俺達の糞にまみれて、ちゃんとした餌をくれる人達の多くは逃げてしまった。
SNSでは駄目なんだ。
俺達の目は節穴だ。
Twitterは気づけばわさらー団やサザエbotのようなゴミで埋め尽くされ、JINやはちまが実はゴミのようなサイトだと知った時に気持ち悪くなって丸ごと捨ててしまった。
この世界にはきっとどこかに情強だけが集う秘密のDiscordチャンネルが無数にあるのだろうが、情弱の俺達に見つけられるはずもない。
俺達はこのまま干からびて死んでいくのだろうか?
新聞に戻れというのか?
飲食業で働いていると、いろいろと廃棄というのが出てくる。
和食でバイトをしていた時、さつまいもの「つる」という珍しい部位が廃棄されることになった。
新鮮だったので店長に「持って帰っていいですか」と聞いた。
「いいよ」と言ったので、季節のモノだったので毎日持って帰って炒め物にしていた。普通にうまかった。
すると3日目くらいに店長が「もう持って帰るな」と言ってきた。理由は不明だった。
ケチくさい以前に発想が低劣すぎてばかばかばかしくなって、それがきっかけで数か月後に辞めた。
つまるところ、「無料で与える」という行為が(たとえ損はなくても)イヤだ、という低劣な子供じみた発想なのだ。
今までで一番クソなワクチンバイトだったので、長くてごめんだけど誰かに聞いてほしい。
(長くなりすぎたので追記は一番下にまとめた)
まずざっくり言うと、はじめに聞いていた内容と違う仕事をやらされたり突然出勤調整をされたりしたが、そもそも看護師は県の認識では【労働者ではない】とのこと。要するに何かを訴える権利すらないと伝えられたのである。
県の看護協会を通じて募集があり、その後は埼玉県と直接のやりとりをしていた。
・期間(供給状況で前後する場合あり・施設メンテナンスのため休みになる場合あり)
・業務内容
なのでてっきり県との直接雇用的な感じだと思っていた。
(肝心なところが抜けていたが、今回は謝金の扱い。しかしこれについてはそもそも謝金の定義から外れていると思ったので後述する)
ところが、
契約書がなかった。この時点で怪しいと感じて確認するべきだった。
一旦当初の内容と違う!の話に戻る。愚痴が止まらず長くなったので流し読みしてほしい。嘘、ほんとは長いけど読んでほしい。し誰かに詳しく教えてほしい。
8月頭はワクチン供給が遅れたことで実際には開始が半月後ろ倒しとなった。それもムカつくけどそれはともかくよ。
〈勤務時間について〉
当初メールの文面では、【8:30~19:30で休憩1時間(実働10時間)】となっていた。
今までのバイト先では早く終わったとしても、「早く終わったのは全員がスムーズに動いたからである。偉い。」という考えだったので、事前に言い渡された拘束時間分の給料が支払われていた。
てっきり埼玉県もそのようになると思っていたが、早く終わったら1分でも早く帰ってくれとのことであった。
一般的にワクチン充填→ワクチン接種→接種後の観察の順に仕事が終わるが早く終わったところから一刻も早く帰るようにとのことだった。
しかしこちらはローテーションというか午前午後で動いており、午後の仕事がワクチン充填だった場合には、みんなと同じ量の仕事をちゃんとこなしたにも関わらず運悪く早く帰らされることになる。
このあたりはフリーで働いている看護師の生活に直結するので初日からピリついた。
それなら募集時に伝えておくべきだろう。
〈接種枠の拡大〉
当初1日の接種数は看護師10人で900人程度/日とのことだった。
ところが蓋を開けたら850人/日だったのは最初の1週間程度で、その後予告なく増加し増員無しで1010人/日の接種を強いられ、最終的には1280人/日枠へと拡大した。
まだ会場に慣れておらず、初めましての人たちでスムーズではない時期に1.2倍にするというのは相当イカれている。(中にはワクチン業務未経験者もいた)
会場運営側も慣れておらず案内がモタつく上、こちらは時間的にも余裕がなく接種と接種の間に息つく暇もない。喉はカラカラ。接種が追いつかず昼休みが1時間取れないこともあった。
これがせめて全員経験者であるとか、看護師の人数に余裕があるとかで余裕を持って業務にあたれるのであれば文句はない。
・休みなく接種することで集中が切れミスが起こる可能性があり危険である。
・予約人数を元に戻すか増員してほしい。
と県の担当者に訴えた。
1250人は10人であたるにはさすがに無理があるため、追加勤務を募集すると言い出した。追加採用かと思われたがまさかの出勤を増やせとのことだった。
人によって接種スピードや充填スピードが違うので、どこの会場でも誰かが誰かの負担をする必要がある。これは仕方ないが、異常に遅い人がいると疲弊する。ただでさえ長時間の労働で本当は追加勤務できる体力など残っていない。
しかしこうして埼玉県は、誰かが出ないとその日出勤する他の人が苦しむという状況を作りだした。
「私が出ないと人手が足りなくて休憩も取れなくなってしまう…2連勤で疲れてるけどかわいそうだから行かなきゃ…」みたいな善意の搾取。最低。
そもそも1250人への拡大を想定していたなら最初から多く採用するべき。
しかも私達の訴えには全く耳を貸さず、キャンセルを見越して更に1280人の予約枠に拡大したと言い放った。はて、私達も人間なのだが。
・長時間労働に追加勤務を強いるのはますます危険なのでやめて欲しい。
・12人/日だと余裕がなく、経過観察ブースで何かが起こったときに対応しきれないため、追加採用と13人/日の運用へ切替えて欲しい。
「追加採用は現時点で検討していない。また、保険(賠償保険的なもの)の都合で看護師は1日12人しか雇えないのでこれ以上は増やせない。」
「国からどんどん打つように言われているので予約枠は減らせない。」
この1250人接種についてはマジで危険だったし、何か事故が起こる前に対応しろと言い続けたことでようやく10月から3名の追加採用が叶った。(しかし1日の上限は12人/日のままである)
ごめんまだある!
〈ワクチンについて〉
当初モデルナの接種会場とあったが、突然「来週アストラゼネカの接種があるのでお願いします。資料読んでおいてください。」ときた。おっと聞いてない。
アストラゼネカはmRNAワクチンではなくウイルスベクターワクチンであるため、扱い方が変わってくる。
オランウータンだかチンパンジーだかのアデノウイルスベクターワクチン。一滴でも溢そうものなら次亜塩素酸で拭かなくてはならない。
しかもこちらは不織布ガウンを身に纏い、マスクにフェイスシールドの完全防備で細心の注意を払って充填、接種作業をするのだ。
もちろん誰もアストラゼネカワクチンを打ったこともなければ接種していない。
モデルナやファイザーは注射液が白濁しているが、アストラゼネカは無色透明のため入っているのかどうかがパッと見分かりづらい。
ドタバタの中進んでいたため、中身が入っていると勘違いして空のシリンジを打つということも起こった。(筋肉に微量の空気が入ること自体が問題なのではない)
本来あり得ないことが起こるくらい、余裕がなかったのだ。
こんな大事なイベント、一週間前よりもっと前から分かっていたはずなのに一言「来週お願いします」で済まされた。
埼玉県の場合は事前に薬剤師がチェックしてくれていたので異物混入バイアルについては接種会場には届いていない。該当ロット以外にも弾かれたものはあったのでよくあることで、隠していたというより報告するまでもないという認識だったのでは。知らんけど。
〈見通しの甘さ〉
9月に入り全国的に接種が進み、接種率は日毎に上がっていたこと。
また会場自体は11月までなので、10月で1回目の接種が終了する。10月から一般と未成年への接種や当日受付が始まることも予め分かっていたこと。(まだ打ってない方はぜひ)
このことから9月の頭の時点で今後の接種数が減少することは予測できたはずだが、発表された10月のシフトは今まで通り週4日入れられていた。
そのため別の仕事を入れることはせずにいた。
しかし9月末になって突然「別の会場ががら空きなのでこちらも勤務調整して週3日にする。」と通達された。なぜ今言う…わかっとったやろ…
今更そんな事を言われても直前に代わりの仕事が見つかるはずもない。
追加採用された3名に至っては、勤務調整されることすら私達が伝えるまで説明されていなかった。曜日抑えてきてるのにただの休みになるって…
完全に県の見通しが甘すぎただけなので、シフトが出ていた10月の収入が単純計算で3/4になるのは1ミリも納得いかないし何らかの補償をしろと十数人で訴えた。
結局県からは「見通しが甘くてすみません。でも初めてのことだったので分かりませんでした。」「税金なので補償は出ません。みんな削っているので我慢してください。」的なことのみに留まった。
「補償はやはりできない。納得してはもらえないと思うけどこれ以上は絶対に減らさないと約束します。」とのことで進展はなし。
税金税金言うけど、税金湯水の如く使って医療廃棄物どっさり捨ててるのはどこだよ。その医療廃棄物の回収代金は私達の県民税でもあるんですよ…
医療関係の方なら分かると思いますが、注射器を捨てるゴミ箱や消毒に使ったアルコール綿などは専門の業者にお金を払って回収してもらっているもの。
大きいペールだと回収に数万円かかると聞いたことがある。(詳しくは不明ですすみません…)本来はケチってケチってぎりぎり閉まるくらいまで使わないと怒られる高価なゴミ箱。それを半分にも満たないくらいで毎日交換することを平気でしているくせに、税金税金言われたくない。
4ヶ月あるし民間とは違って面倒くさそう…なんらかの契約書的なものがあるのだろうと思っていたが、募集時のメールの文面と同じようなこと(期間、時給、勤務時間)が書かれた紙ペラ1枚が配られただけであった。
県職員の態度を見るに、どうせ使い捨ての駒なので相談すると言いつつ11月までスルーで良いだろう感が出ていたが、あれこれ納得がいかないので各自で色んな所に相談をしていた。
なんでこれを書くまでに至ったかと言うと、ごめんなさいを言うのは現場に来ている担当者のみで、上の人が一切出てこないから。
初期対応でもっと誠実に対応してもらえたらそこで少しは収まっていたと思います。
そうでなかったためにこうして書きました。
接種率や供給量、予約数によって期間が変更になることも理解しており、これ以上どうにもシフトが増やせないことも分かっている。
ストライキしたいけれど、やはり全員でストライキキメるというのは現実的に難しいというのと、フリーター的にお金がもらえなくなるのは生活に直結するので困る…という狭間でストライキまで辿り着かない。
直前の勤務調整と、せめてもう少し事前に伝えられていたら仕事にありつけたのにという機会の損失について相談。
→労働条件の切り下げにあたる。本来稼げた分が稼げなかったので補償の対象となるだろう。紙ペラが労働条件通知書にあたるかは見てみないとわからないが違うかも。労働者に通知することは必須なので、通知せずに仕事をさせているという普通ありえないことが起こっている。まずはどういう契約なのかを再度確認してみてとのこと。
こことはワクチン業務は関係ないとのことでワクチンセンターの本部へ回される。
意訳でごめんだけど
Q.契約書らしき契約書がなかったが、県と看護師はどのような関係なのか。
→契約はしていない。労働条件通知書も出していない。業務委託でもない。単純に報酬。
Q.では契約していないし勝手に来て働いただけで労働者ではないということか。
との説明だった。こちとら謝金やが源泉徴収クソほど引かれとんねんだし社会保険がなくても労働はするだろ…
呼ばれてるから勝手に来たわけではないけどさ、看護師じゃないとできない仕事をさせておいてその言い方?と声を荒らげそうになったが大人なので耐えた。
埒が明かないので、この話はやめて簡素すぎる給料明細に移った。(合計勤務時間・源泉徴収・支払額しか載っておらずどう計算しているのか分からない。昼休み削られた分が正しく計算されているのかこれでは分からないため全体に説明してほしいと伝えた。)
クソムカつくので終話。
ここでも労働相談センターと同じ質問をしてみるが、やはり契約がないということがあり得ないとのことだった。
県から契約書なし、ただの報酬、労働者ではないと言われたと伝えると、県がそんなことするんだねとのこと。
でも曜日や時間の拘束があり、接種や観察など資格を持つ看護師だからできることをしているし実態としては完全に労働者と考えられるとのこと。契約もせず仕事をさせているのは良くないので県の人事委員会へ相談してみてとのこと。たらい回しがすごい。
Q1.保健医療部に労働者ではないと言われたが、労働局には実態としては完全に労働者と言われたが、では私達は何なのか。
が、
労働局からこちらに回ってきているということは問題であると判断したのだと思うけど、人事委員会は県の職員を守る場所。契約がない以上県の職員ではないので担当者にこのような問題が上がっていると伝えることしかできずこちらは動けない。質問や不満については県の担当者から返答させる。終了。
とりあえず県の機関に相談しても進まないので国に相談するべきか
労働条件通知書などの契約書は一切交わしていませんが、では今私達は何の対価になるのでしょうか。働いたからではないのでしょうか。では労働って何?
保証は出せないというが他自治体のワクチン接種バイトだと、日程を抑えた分で自治体都合のキャンセルの場合には出しているところもあるとのこと。
短期だから契約は交わさない。労働者ではないとなると、どこに相談しても解決に繋がらない=声を上げることはできない。これが県の仕事でまかり通るならば、一般企業だって同じことをしていいことになるのでは?
契約せず働かせて、例え文句が出ても「お前は労働者じゃないから補償は出ない」「組合も作れないから泣き寝入りオンリー」で許されてしまうなら、すべての会社がブラック企業化してしまうのでは…
今回の県の対応は看護師の誰も経験したことのない酷さだったので誰かに読んでほしくて全て書きました。進展あれば追記するかもしれません。
思ったよりも多くの反応をいただいた。
・時給について
しかし県の接種センターは11月まで続くこと、私以外にも多くの人が働いていてこの訴えが全員の総意ではないし、公表しないでと思っている人もいるだろうから一旦そうさせてほしい。
募集が出た7月は接種率がクソ低かったのと、職域も進み全国的に人手が足りていなかった時期。県内の接種率&国家資格だから出来る仕事&急務だったことを考えると個人的には妥当な金額だったと思う。
普通の看護師バイトよりワクチン接種は割がいいのも、短期間でお金が欲しかったのも事実。3回目があるなら働きたいのも本音!(「看護師 ワクチン 求人」で何となく出てくる)
私は何よりもお金が欲しくて働いている。
また、頼まれた仕事はしているし「時給が高いのだからそれくらい我慢しろ!」はおかしいはず。時給は関係なく条件は守られるべきだ。
また、これは埼玉県の接種会場の話で、市町村は対応が異なるためどこの会場でもこうなっているわけではない。他でも働いたが派遣を挟んでいる自治体は私の感覚ではまともだった。
労基へとの声もありましたが、相談した人によると労働者として契約していないため相談を聞くだけだったとのこと。
同じように労働組合を作ろうにも、労働者じゃないと言われてからはどうにもできないため、コメントで頂いたようなところに相談をしようと思う。
・謝金について
謝金扱いだから労働契約がないとのことだったが、時間や勤務場所が拘束されていること・この仕事をしろと指示されていることなどから、「使用従属関係」が発生するのではないか。
また、謝金の場合100万円以下は源泉徴収率が10.21%と見たのですが普通に乙で引かれているので8月の給与は20%引かれている。県が実際どう認識しているのかは不明。
また、県と看護師の関係についてはメールで統括参事という方から回答が返ってきた。誰ェ。
文章になると更にムカつくので読んでみて欲しい。
"看護師の皆様への依頼は、保政第569-1号通知に基づく業務応援(つまりは雇用関係になく、スポットで応援を依頼している)という業務形態です。
そのため、労働基準法は適用されないこと、及び、休業補償は行われないことについて、何卒ご理解くださるようお願いいたします。"
なぜこれを最初にしっかり説明しなかったのだろうか。どういう関係かも明示されず働かせて、声を上げたらこれって。民間よりよっぽどブラックだ。
資格がある人にしかできない仕事を応援でやらせたの?あんなに追加勤務強いられてたのにあれって応援依頼だったの?応援しなかったら接種進まなかったのに?ハァ〜〜???
アイマスを引退した。グッズやブルーレイはあげたり売ったりして特に好きな物以外手放した。
この部屋ってこんなに物がない部屋だったんだと思わされる。
部屋だけじゃなくて自分の身体まで軽くなったような気がするのはきっとアイマス界隈の呪縛から逃れられたからだと思う。
担当とプロデューサーという言葉は最初は誇らしかったけれどだんだん課金しないと、グッズを買わないと、イベントに行かないとと重荷になっていた。
タイムラインでは元気なプロデューサー達がグッズを箱買いしたりイベントに行ったり交流をしたりとにかく楽しそうで、私も最初はそれが楽しかったはずなのに今はもう楽しめなくなった。だから冒頭のように整理をしたわけだ。
この文だってその整理の一つで、こうして気持ちを書くことで一番最後に捨てたい想いをネットの片隅のゴミ箱へ放り投げようとしている。
アイマスの人達はほとんどの人がいい人達だった。全員とまでは言わないけれど、担当が誰であれ古参にも新規にも等しくあろうとしていた。すごいと思う。
だけど、そのあまりにも光であろうとする姿勢は私のようなオタクには少し眩しすぎたのだと思う。
曲やソシャゲのイベントが出る度に必ずしもいいとは思えないことがあった。そしてそのことを吐き出そうとすればタイムラインでは称える声しか見られなくて、その差に打ちのめされてしまう。
だからいい人達はマイナスの言葉を言わないようにするし、言わせないような空気を作る。公式が出してくれたんだから文句を言わずに楽しもうね、と。
私はいいと思ったものはいいと、悪いと思ったものは悪いと言っていいと思うし、その本当の反応を見せることで運営もこれがウケたあれはウケなかったとわかると思っているのでそこが合わなかったのかもしれない。
きっとプロデューサー達には運営が出すものはいい物しかないよってキラキラの笑顔で言われるだろうけど、盲信することができなかった。
次のジャンルでは私もいい人でいられたらと願いながら。
お世話になりました。担当は降りてしまうけれど、時々様子は見に行きます。いつか正面から一ファンとして応援ができたらいいなと思っています。
「気を付けてね」と上から目線の妻が悪いよ。
こんなゴミ箱のゴミを集めて掃除機をかけてなんて小学生でもできるような仕事をして金をもらっている。俺1人がやるより本当はあの働いている沢山の職員が10分かそこら手を動かせば終わってしまう、必要のない仕事だ。本来は俺に配っている予算なんぞ削減して自分達でやればいいのだ。
それは違う。
たとえどんなエリートでも人間は生きてる限り何かしら汚すしゴミも出す。
職員の一人が元増田に「俺が清掃やるから、君は俺の書類仕事をやってよ」と言ってきたとして、元増田は仕事を替わってやってあげられるか?
やってあげられないだろう。
ちなみにネチネチ言ってくる上司の小言は聞き流していい。
「パパ何やってるのって言われて清掃してる、清掃員って(笑)」
「清掃員だよ……掃除とか、頑張ったよ……」「あっ……」
一年が過ぎてもあの、人を見下した笑い声が耳から離れないでいる。職場について、制服を着込んでからはずっと聞こえている。早く脱ぎたくて仕方がない。なんの必要があって植えたのかわからない木の落ち葉を掃き掃除する時もそれは聞こえてくるし、決まりきったコースでぼんやりしながら掃除機をかけている時も聞こえてくる。
綺麗と汚いの違いがよくわからないでいるので、トイレ掃除だとか床のモップ掛けはそれよりももっと嫌だ。汚いと罵る上司が見本として便器を磨いてみせても、磨いた前と後の違いが全くわからない。洗ったはずの制服が汚いと言われるのも違いがわからないし、だいたいこの上司は俺が隠れてサボっているのではないかといつも疑っている。節電のために電気を半分消していると、スマホを見ているのを見つからないように消しているんだろうと、指示した当人が言ってくる。そんな上司当人よりも、ろくな教育も受けさせずにバイト同然の契約社員を無理やり管理職にした中小企業の方が嫌になる。サービス残業させようとしてくる上司を躱して帰ろうとすると、お前はいつも逃げるように帰ると罵られる。俺が逃げているのはあの声からだ。たとえ寝る間際になって、急にあの声が聞こえてきたとしても、仕事中よりは幾分マシだからだ。
こんな仕事を9年も続けているが、奴らにとっては9年も20年も変わらないだろう。冷笑され嘲笑される対象は俺だ。俺が最低賃金で働いている間に奴らはあの、俺を嘲笑した笑い声一つで10万円近く軽く稼ぎ出している。あれがそう、というよりもだいたいのレイシストがそういうものだ。ちょっと謝罪して、ほとぼりが冷めるまで火事場から遠ざかり、戻ってきたらほいほい稼ぎ出し、一年が過ぎればもう誰も覚えていない。覚えているのは俺くらいだ。いつだってレイシストというのは自分のあざ笑った人間のことをすっかり忘れて、俺の関係のないところで楽しく暮らしているのだ。
そう。結局彼女達はこの世に沢山いるレイシストの中の1人に過ぎず、たまたま彼女の声が他のレイシストよりもでかかっただけなのだ。あの笑い声が聞こえるのは、そもそも本当に一年前だったのか?俺は気が付かないふりをしていたのだ。俺が清掃をしている様を横目で見ている利用者達や職員の、見下したような目を。あの声を俺は本当のところ9年前からずっとずっと聞いてきたんじゃないか。初めて聞いた時からあの嘲笑は聞き覚えのある声だったじゃないか。世間一般的に清掃員という職業が見下されているのだから、その一般的な見解として奴らは清掃員のことをヘイトしていたに過ぎない。
エッセンシャルワーカーに感謝をみたいな運動を見た時、俺はNYのアジア人差別反対運動を思い出した。差別されているから急に感謝を。なんて言い出すのだ。医者に感謝を、運送業に感謝をとか言いながら、ドアを開けた途端消毒スプレーかけてきたりするような話などを聞いたりしても、関係ないのに俺がやられてるように思ったりした。俺なんぞに共感されても運送業もアジア人もいい迷惑だろうけど。だから通行人にありがとうとかお疲れ様とか言われても、つまりそれは自分が上の立場の人間だと思って、見下しているから出る言葉なんだろうななどと思ったりする。こんなことを言うと被害妄想だと思われるかもしれないが、どういう人間を見ても清掃員を本当は見下しているんだろうなという風にしか思えなくなってしまった。実際一回年寄がなんか君達のような若い底辺の人々が頑張ってこそこの国は云々とかなんとか話しかけてきたことがあったし。全く悪気もないような風でそんなこと言うんだもんな。
こんな風に思うのは何より俺自身がこの仕事を、自分自身の行っている仕事を見下しているからだ。こんなゴミ箱のゴミを集めて掃除機をかけてなんて小学生でもできるような仕事をして金をもらっている。俺1人がやるより本当はあの働いている沢山の職員が10分かそこら手を動かせば終わってしまう、必要のない仕事だ。本来は俺に配っている予算なんぞ削減して自分達でやればいいのだ。そんなに自分の手が汚れるのが嫌なんだろうか。実際のところ俺はお前らのこと皆汚いと思っているけど。毎日捨てられる紙ゴミプラごみ生ゴミ腐った食い物ゴミ箱に貼りついて離れないテープ、人間の体から出てくる糞手垢脂髪の毛、あらゆる汚らしいものを拾い集めていれば、同じように人間は汚いのだということがわかる。この職についている人間ならばそんなことは一番はじめにわかることだ。
元々俺自身が俺の仕事と、そんな仕事についている俺自身を見下しているから、周りの人間が同じように俺を見下しているように見えるし、実際に見下している人間が現れることで答え合わせが済んでしまったような形になってしまったのだ。もう俺には周りの人間が全員雪花ラミィに見えるし、尾丸ポルカに見えるし、獅白ぼたんに見える。こういうとただの被害妄想だという風に他人は言うだろうけど、しかしレイシストとそうでない人間の見分けなんてつくのか?僕は見下していませんとか言われても、それをどう証明しろっていうんだ?
だけど俺にはそうやって周りの人間を憎んだところで何もできやしない。もしも俺が自分を見下した奴らにテロしてやろうと、マスクもせずに街に繰り出しコロナをもらったとしても、仕事場に出れば透明の手袋やマスクを付けさせられ、職域接種により耐性をつけた職員達にはウイルスが届くことなく、俺だけが誰もいない部屋で死ぬことになるだろう。感染対策で守られているのは俺ではなくあいつらなのだ。
できることは精々増田に駄文を書き連ねて、世の中に忘れるな忘れるなと囁き続けることだけだ。世の中に雪花ラミィ、尾丸ポルカ、獅白ぼたんという名前を見た時に、こいつは10月2日に清掃員をヘイトしたVtuberだなと認知させることくらいだ。後はこの文章を世の中に存在する無数の雪花ラミィ、尾丸ポルカ、獅白ぼたん達に送りつけて、俺が増田であり匿名でありAnonymousである限り、俺はお前達の近くにいるぞ。お前達を憎んでいるぞと伝えることで、ほんのわずかに不愉快な気持ちにさせることくらいのことしかできない。10月2日、明日はお前達が俺をヘイトした一周年だ。
俺はいるぞ。お前達の使っているあらゆる建設物の中に俺はいるぞ。お前達を憎んでいるぞ。磨かれた床を見るたびに思い出せ。ゴミ箱を見るたびに思い出せ。お前が忘れても、俺だけはお前のことを忘れはしないぞ。