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2024-09-19

なぜジョージアロシア追随に動いたか

キーワードは「一貫して右派民族主義」 「ウクライナの第二戦線回避

ジョージア(旧グルジア)はソ連から独立したグルジア人主導の国家である

当然ながら多民族国家であるものの、民族主義の影響が強く少数民族オセット人とアブハジア人は中央政府から弾圧に反発して独立と同時に武装蜂起し、現在実効支配が及んでいない。

1993年には国際連合グルジア監視団(UNOMIG)の国連平和維持部隊派兵されている。

その後もオセット人自治州南オセチアソ連時代からグルジア共産党距離のある地域で100年以上融和できていない)では電気水道を止められるなどしていた。

2008年ジョージアのサーカシヴィリ政権南オセチアとUNOMIGの警察活動攻撃した。

ロシア人に死者が出たこからロシア軍が介入し、5日間で首都攻撃され、和平し戦争終結した。

ここら辺で反ロシア感情一時的に強まったものの、そもそも「米英に踊らされて戦争に突っ込んでしかも負けた」という批判も強く、民族右派割れていた。

以降の流れ



ここまでの流れでグルジア民族主義者の100人に99人はサーカシヴィリを米英の犬扱いするようになり、

サーカシヴィリ一派を復権させることでウクライナ戦争の第二戦線コーカサス地方に作られるのではないか?と安全保障上の懸念が生まれた。

親米派ですら今アメリカと接近するには危ないという見解が強まり西側価値観距離を置かれているのであった。

2022-03-11

ロシアさんの負け犬っぷり一覧

主な国家による経済制裁

各種団体による制裁

民間企業による制裁

ロシアに起こった事


ロシアの反応

トラバより引用して追記

2022年3月6日政令で非友好国の法人知的財産権は許諾なしで使用できる


雑感

金融制裁による経済危機と、外資系企業撤退による富裕層雇用壊滅が根本的に打撃が大きすぎるし、

外資系企業撤退によるインフラともいえるほどのサービスAmazonSNSクレジットカード)の利用停止が与える生活への影響が非常に大きい。

それに対するロシアの反応が、それをやったらもう企業は戻ってこないとか、自滅だろうと言うものになってしまってるのも痛い。

もう純粋軍事的に見ても不可能に思えるけど、仮にウクライナ東部制圧できたとしても、ロシア崩壊していくのは止まらないだろう。

とは言え、ロシアは完全に崩壊するまで止まる事は出来ないのだろう。こんなの付き合いきれなくて分離独立模索する共和国もうまれるだろうし国が一つ消えるなぁ。

typographicalerror ロシア国民は本当にしんどいと思うので侮蔑的な言い方をしてるのは割と腹が立つ

日々罪のないウクライナ人、子供などの非戦闘員、が死ぬたびに、死者一人につきプーチンを支持したロシア人1000人死ねと思う位

親ロシア派クズもろとも激しく怒ってるので、苦しんだ所で何とも思わんね。爆弾や銃でむごたらしく殺されるよりもマシだ。

2022-02-26

anond:20220226001657

ワイは思ってなかったけどな

そもそもロシアクリミア戦争してから十年も経ってないやん

アブハジアオセチアでもやってたわけやし

国際ニュースに無関心やったってだけの話やろ

2022-02-22

anond:20220222230838

南オセチアアブハジアの時は大して騒がなかったのにドネツクルガンスクでは大騒ぎする人ばかりやからしゃーない

プーチンウクライナで越えた回帰不能

プーチンが、ついにウクライナ内部に樹立された「人民共和国」の独立を承認した

これは一連のウクライナ戦争において、今までで最も重大な回帰不能点(ポイント・オブ・ノーリターン)だ。クリミア併合よりもその重大性は大きい。

クリミアドネツクルガンスクの何が違うか。それは「戦争前の地位」だ。

戦争前、クリミアウクライナ内部において「自治共和国」の地位を有していた。ロシアクリミア併合は、このクリミア自治共和国が「クリミア共和国」としてウクライナから独立宣言し、その後ロシアとの併合条約を結んだ、という形式になっている(ロシア連邦制の国であり、国内にいくつもの共和国がある。タタルスタン共和国サハ共和国チェチェン共和国あたりが日本では有名だろうか。したがってクリミアも、併合後は「クリミア共和国」としての地位享受している)。

ある国家内の自治領域独立宣言を行うこと自体はよくあることだ。たとえば、ソ連解体も、ソ連に属していたウクライナ共和国ベラルーシ共和国といった連邦構成共和国ソ連から離脱宣言するという形で行われた。ユーゴスラビア解体に際しては、スロベニア共和国クロアチア共和国といったユーゴスラビア連邦内の共和国独立宣言を行い、それを西欧諸国が強引に承認するということもあった。

もちろん、クリミア地位共和国よりも一段劣る「自治共和国」であり、ウクライナ憲法国土の不可分性を謳っていたのだからクリミアの「独立」が上の先例と並べられるかという疑問は出てくる。しかし、それに先立つ2008年に、自治共和国よりもさらに劣る「自治州」の地位にあったコソボ独立宣言を、コソボセルビア領土だと明記されたセルビア憲法に背く形で欧米日本承認した以上、「なぜコソボ独立はよくてクリミア独立は駄目なのか?」という反論にもそれなりの説得力があった(ウクライナ憲法は守らねばならないがセルビア憲法は守らなくてもよい、というのはセルビア人への蔑視差別意識があると言われても仕方ないのではないか?)。

だが、ドネツクルガンスクについては話が違う。これらの地域は、ウクライナ戦争前にはなんらの根拠も持っていなかった。ウクライナ共和国内のドネツィク県とルハンシク県に過ぎなかった(ウクライナ語のオブラスチは「州」と訳されることが多いが、「県」でも間違いではない)。戦争中に親露派武装組織――つまりロシアの手先――が占領した領土を「自治共和国」だと勝手宣言したにすぎず、ウクライナは当然それらの地位変更を認めていない。

まり満州国だ。あれも、中華民国において確立された自治領域ではなかった。関東軍占領し、溥儀を傀儡に立てて建国宣言した。プーチンのしていることは関東軍と同じだ。

クリミア併合までは、「欧米が認めたコソボ独立と同じことをしているだけだ、それの何が悪い?」と、いちおうは国際法に則った言い訳ができた。ドネツィク・ルハンシク両県への軍事介入も、「あれは現地の武装勢力勝手に騒いでるだけで、ロシア正規軍は何も関与していない」という白々しい建前をいちおうは貫いていた。ここまでは、色々とツッコミどころはあるだろうが、最低限の国際的な建前を意識した行動だった。

それが、ドネツクルガンスク両「人民共和国」の独立を認めたことで、ついに越えてはならない一線を越えた。他国領土勝手樹立された政権承認する。これは明白に国際法を踏みにじる行いだ。なんの言い訳もできない。ロシアは完全に無法国家になった。

もともとかの国に遵法精神など期待する方が無駄だったといえるのかもしれない。しかし少なくともこの半世紀、ロシア国際法を建前としては尊重しようという姿勢を見せようとはしていた。その姿勢すら見せようとしなくなったというのは、やはり重大な転換点といえるだろう。

そして、世界には、「紛争によって勝手宣言された自称自治州自称独立国家」が多く存在する。今回のプーチン独立承認は、それらにも影響を及ぼさずにはいられない。

真っ先に思いつくのは、沿ドニエストル共和国だ。モルドバ領内のドニエストル川左岸地域が、ソ連解体モルドバ独立きっかけに自治宣言した。その後、独立宣言し、ロシア事実上後ろ盾についてはいるが、あくま国際的にはまったく認められていない。

あるいは、北キプロス・トルコ共和国の例を挙げてもよい。キプロス共和国内でトルコキプロス人の武装勢力が(トルコ軍の協力を得て)占領した土地勝手に「共和国」と宣言したが、当然トルコ以外にはまったく認められていない(余談だが、国内に非承認国家を抱えた紛争中の国がEUに入れてしまったのは本当に制度バグだと思う。ギリシャがゴネるから入れざるを得なかったんだよな……なお、国連提案した南北統合案を蹴ったのは南側な模様)。

もっと言うと、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦では、セルビア勢力占領した土地勝手に「スルプスカ共和国」を建国した。現在ボスニアにおいてスルプスカ共和国連邦構成する共和国として認められてはいるが、コソボと違ってその独立承認される見込みがない。戦争前には存在しなかった国だからだ。内戦時にクロアチア共和国領内で樹立されたスルプスカ・クライナ共和国も、最後まで国際的承認されることはなかった(なお、スルプスカ・クライナ共和国クロアチア軍の大攻勢によって崩壊し、数百年にわたってクロアチア居住してきたセルビア人が大量に難民として流出することになった。ザ・民族浄化典型である)。

ドネツクルガンスク両「人民共和国」の独立が、これらの紛争地域にどのような影響を及ぼすのかは何ともいえない。国際的監督下に置かれ主権制限されているボスニアの一部であるスルプスカ共和国や(現在ボスニア高等弁務官民主的に選出された政府高官罷免権などを持っているので実質的EU保護国であり主権国家とはいえない。なんで国連入れたの?)、国連による再統合交渉が続けられ、かつ形式的にはEU加盟国の一部である北キプロス・トルコ共和国に与える影響は小さいかもしれない。だが、何も影響がないということはありえないだろう。

そして世界のどこかには、未来ドネツクルガンスクがあるはずだ。ロシア行為は、それらの地域独立を夢見る人びとにとっての範になる。本当に、越えてはならない一線だった。

なお、このへんの危うさを一番わかっているのが中華人民共和国である。かの国は、コソボクリミアアブハジア南オセチアも、一切承認しないという態度を貫いている。チベット人ウイグル人に対してジェノサイドを行い台湾への締め付けを強めているだけに、一方的独立宣言の恐ろしさをよくわかっているのだろう。もちろん中華人民共和国による少数民族への抑圧は決して宥恕されるべきではないが、しかコソボ独立は認めながらアブハジア独立を認めようとはしないどこかのダブスタ国家に比べれば、遥かに道理というものをわきまえた行動ではないだろうか。日本政府は今からでもコソボアブハジアに対して一貫した態度を取ってほしい。

2021-02-11

容姿に関する言及禁止法(容禁法)」が施行されて早30年

2074年、他人容姿について言及することを禁止した「容姿に関する言及禁止法(容禁法)」が日本施行されて早くも30年になる。

容禁法は、2041年フランス施行されたのを皮切りに、2050年には国連加盟国230国全てで同様の法律施行され、昨年には遂にアブハジア共和国施工したことで、地球から容禁法がない地域というものがなくなった。

これにより世界中で、他人に対し「かわいい」「きれい」「かっこいい」「ブス」「ぶさいく」といった容姿に関する言葉を投げかける人間は消えた。

日本においては、2044年に容禁法が施行されたのと合わせて特別高等警察特高)が復活した。

特高容姿について言及している者がいないか日夜監視をしており、もし容姿を褒めているところを特高に見つかってしまえば即逮捕である

尚、容禁法への抵触行為は、強盗致死罪や外患誘致罪と同じく、初犯でも執行猶予がつかない重罪として位置付けられており、容禁法での逮捕とはすなわち刑務所行きを意味する。

日本では、30年前の施行当初こそ「やさいい(優しくてかわいいor優しくてかっこいい)」や「人柄もいい(容姿もいい)」と言った一見内面を褒めるふりをして、外見を褒める脱法行為が数多く見られたが、施行翌年の2045年に街中に仕掛けられた盗聴器を介し、警視庁本部にあるマザーコンピューターが即座に自動学習をして それらの言葉犯罪行為認定するシステム通称クモの巣』)が完成したことで、脱法行為を犯す人間は激減した。

10年ほど前には未成年者の容禁法違反が頻発し、「キレる若者」「若者の心の闇」といったテーマを連日ワイドショー特集していたが、当時の容禁法の検挙率を見ると実際には年齢が上がるほどに検挙率が高くなる傾向となっており、むしろ若者ほど容禁法を守っているという状況であった。

現在においてもその傾向は変わっておらず、たまに容禁法で逮捕ニュースを聞くと、だいたい70歳以上の男性でるあるため、近年では「老人の暴走」といった揶揄を受けてる。

2074年現在では、容姿を売りにする仕事は一切なくなった。

テレビに映る人物は、容姿よりも知的さや人格を求められ、今やテレビタレント東大京大出身者でほぼ8割を占めている。

イベントコンパニオンキャバクラホストなども、以前は闇の世界営業をしていたようだが、今では完全になくなり、最早、歴史教科書の話である

また、化粧品会社美容院なども斜陽産業となり風前の灯火となっている。

人々は、容姿では褒められないので、どんな容姿人間であれ内面研鑽ビジネスでの成功を目指すことによって自分自身評価価値を高めている。

内面研鑽ビジネスでの成功も、どちらも後天的努力によって差をつけられることであり、それこそが真に正しい人間の優劣であると誰もが信じている。









吉岡権太は、夏休みを利用して福井県に来ていた。

この春から高校生になり、念願だった恐竜化石発掘調査アルバイトに初めて参加したのである

一人っ子だった権太にとって、3歳の誕生日に両親からもらった恐竜図鑑は幼少期に誰よりも一緒の時間を過ごした弟のような存在であり、幼稚園卒業式では「大きくなったら恐竜になりたい」と言って周囲の大人たちを笑わせた。

小学校に上がってからの夢は恐竜博士で、高校生になった今は恐竜研究者になり恐竜図鑑編纂に携わりたいというより具体的な将来設計を描いている。

そんな恐竜一筋の権太にとって、化石発掘調査アルバイトは夢への第一歩と言ってもよかった。

採掘場の一画に腰を下ろし、タガネとハンマーを一旦脇に置き、採掘場の小石を左手でどかしながら右手スコップで穴を掘っていると、5分ほど掘ったところで1冊の古びた本が出てきた。

ボロボロ簡単に破れてしまいそうなその本の表紙には、大きく赤い文字で『FLASH』と記されており、水着女性が妖艶な笑顔こちらに向けていた。

その本が何かとても悪いものであると感じた権太は、急いで人がいない場所に移動したうえで、本をそっと広げてみた。

「極上のマシュマロボインちゃん?」

最初に開いたページに記されたその言葉は、15年の人生で初めて目にする単語の羅列であった。

なぜ水着女性が表紙なのか、極上のマシュマロボインちゃんとは一体何なのか、権太には全く理解ができなかった。

ただ、混乱して思考が整理できていないはずが、恐竜図鑑を眺めるとき以上に興奮している自分がそこにいることに気が付いた。

3歳で初めて目にした恐竜図鑑ティラノサウルスよりも、5歳のクリスマスに買ってもらったスピノサウルスのおもちゃよりも、6歳で初めて訪れた福井県恐竜博物館よりもずっとずっと興奮していた。




3週間後、福井県でのアルバイトを終えた権太は、こっそり持ち帰ったFLASH入りのリュックサック自分の部屋に置くやいなや、すぐにリビングでくつろぐ父親の元に直行した。

国立大学出身で、一部上場企業執行役員を務めている博識な父親であれば、『極上のマシュマロボインちゃん』の意味をきっと知っているはずである

いつものように夕飯前にソファ新聞を読んでいる父親の前に立ち、権太は興奮を抑えながら聞いてみた。

「お父さん、極上のマシュマロボインちゃんってどういう意味グーグル検索しても全く出てこないんだけど、これってどういう性格女性を褒める時に使う言葉なの?」

権太は興奮を抑えようとしていたが、抑えきれず自然早口となっていた。

父親の回答がなかなか出てこないため、権太は待ちきれずに続けて自分が思っていることを父に伝えた。

「俺、将来は水着女性を載せた図鑑を作りたいんだ。水着女性には恐竜と同じような未知なるロマンがあると思うんだ!」

父親言葉を全く発せずに権太を見ていた。

いや、表情から察するに言葉を発しないのではなく、発せないのであろう。

目を見開きこちらをじっと直視しているが、新聞を持つ手が震えているのが分かった。

怒りとも悲しみとも絶望とも言える目をした中年男性が、そこにいた。

ふと視界を移すと、台所料理をしている母親が泣き崩れているのが目に入った。

権太はそこで初めて、とんでもないことを言ってしまったのだと理解ができた。







――――――――――――







「権太、何してるんだよ。特高の見回りがくる前に早く安全場所へ移動しようぜ」

「悪い、ちょっと恐竜図鑑を読んでいた」

「こんな時に恐竜図鑑!?革命軍リーダーのくせに全く呑気な性格してるなぁ」

「呑気な性格FLASH革命軍の隊員なら、性格ではなく容姿言及したらどうだ」

「うるっせーな。さっさと隊員に指令を出してくれ」

「極上のマシュマロボインちゃん……か……」

「何か言ったか?」

「なんでもねーよ。」



古びた恐竜図鑑リュックサックしまい、権太は叫んだ。

「よーし、それじゃあ、全員ネオ新橋の闇キャバクラに逃げるんだ!誰一人として捕まるんじゃねーぞ!」




恐竜研究者への第一歩となるはずだったあの夏のあの日……。

あの日、権太の踏み出した一歩は、美しいものを美しいと言える世の中を取り戻すための戦いの一歩となったのである

 

2009-09-19

中国分裂 七つの理由

< 宮崎正弘近刊 >

中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)

本日 全国主書店一斉発売

中国近未来をいま一度考えてみると、これまでの固定概念的な地方軍閥地域対立、王朝の腐敗、衰退という文脈から分裂に至るというシナリオは遠のき、むしろ現代中国に拡がった新しい空間、すなわちネットにおける反政府言論というゲリラ戦争、イスラム思想連帯という見えない武装戦争利権争いの集大成としての個別経済ブロック化、他方ではグローバル化に波に乗った資産海外逃亡などが次の舞台の開幕を告げるであろう」(あとがきより)。

「つねに未来リスクに満ちていると仮定すれば、わたし達は日常的に危機に対応するシナリオを幾通りも用意しておく必要があるだろう。賢者は最悪に備えるという箴言もあるように、中国が分裂しないという保障は何処にも存在しないのである」。

米国英国も分裂気味なうえ、カナダも恒にフランス語圏の分離独立運動を抱えている。イラクにはクルド独立運動グルジアにはオセチアアブハジアという「国内国」との紛争、スペインにもバスク独立運動。。。。。。。。。」

フランス人口学者エマニエル・トッドは1976年にソ連の崩壊を予測した。当時、だれも彼の予測に耳を傾けなかった。あり得ないと踏んで、その仮説を嗤った。

ソ連を構成していた十五の共和国のうち、バルト三国ラトビアエストニアリトアニア)はすぐに西側に飛び込み、カフカスグルジアモルドバアゼルバイジャンモスクワ離れが激しく、そして”スラブ三兄弟”といわれたウクライナ、ベラルースモスクワと袂をわかった。この趨勢をみていたイスラム中央アジア五ヶ国も便乗して独立した。カザフスタントルクメニスタンウズベキスタンキルギスタジキスタンだ」。

この事態は中国未来の分裂を予測させる。

「そもそもチベット、新彊ウィグル自治区内蒙古自治区、旧満州はそれぞれが独自の歴史をもつ漢族とは異なる国家だ」。

「チトー大統領の強引な手腕で「国家」を形成したユーゴスラビア連邦は重圧な桎梏が消えると血なまぐさい殺戮を開始し、北からスロベニアクロアチアがさっさとセルビアに反旗を翻し、ボスニアヘルツェゴビナとの紛争に手間取る間にモンテネグロマケドニア独立セルビア孤立した。加えてコソボ事実上独立宣言をしており、ユーゴは六つの分裂から事実上は七つの分裂国家になる。

この伝でいけば中国が七つ前後に分裂するという議論はまったくおかしくない(本書の仮説は七分裂だか、必ずしも分裂後の中国が七つになるとこだわっているわけではない。五つかも知れないし、或いは十数に大分裂を引き起こすかも知れない)」。

本日発売

中国分裂 七つの理由』(阪急コミュニケーションズ、1680円)

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%88%86%E8%A3%82-%E4%B8%83%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1-%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E6%AD%A3%E5%BC%98/dp/4484092344/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1253137807&sr=1-1

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 「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

     平成21年(2009年)9月18日(金曜日

 
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