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はてなキーワード: 南オセチアとは

2024-09-19

なぜジョージアロシア追随に動いたか

キーワードは「一貫して右派民族主義」 「ウクライナの第二戦線回避

ジョージア(旧グルジア)はソ連から独立したグルジア人主導の国家である

当然ながら多民族国家であるものの、民族主義の影響が強く少数民族オセット人とアブハジア人は中央政府から弾圧に反発して独立と同時に武装蜂起し、現在実効支配が及んでいない。

1993年には国際連合グルジア監視団(UNOMIG)の国連平和維持部隊派兵されている。

その後もオセット人自治州南オセチアソ連時代からグルジア共産党距離のある地域で100年以上融和できていない)では電気水道を止められるなどしていた。

2008年ジョージアのサーカシヴィリ政権南オセチアとUNOMIGの警察活動攻撃した。

ロシア人に死者が出たこからロシア軍が介入し、5日間で首都攻撃され、和平し戦争終結した。

ここら辺で反ロシア感情一時的に強まったものの、そもそも「米英に踊らされて戦争に突っ込んでしかも負けた」という批判も強く、民族右派割れていた。

以降の流れ



ここまでの流れでグルジア民族主義者の100人に99人はサーカシヴィリを米英の犬扱いするようになり、

サーカシヴィリ一派を復権させることでウクライナ戦争の第二戦線コーカサス地方に作られるのではないか?と安全保障上の懸念が生まれた。

親米派ですら今アメリカと接近するには危ないという見解が強まり西側価値観距離を置かれているのであった。

2024-08-18

専守防衛戦争抑止効果がない」

古代人過ぎて泣けてくる……。

基本的現代においては「侵略NG」というコンセンサスがある。

ただしイスラエルを筆頭に横紙破りしてる国もあるが、基本的には何かしらの大義名分を作って戦争をする。

近年の例

有志連合アフガニスタン侵攻(2001-2021年)

 国連憲章第51条によって定められ、事前に国連決議必要としない集団的自衛権の発動

有志連合イラク侵攻(2003-2011年)

 国連安保理決議678号(決議1441号が履行されなかったと主張)

 ※支持国のうちオランダイギリス不適切な侵攻であったことを認めている

エチオピアアメリカソマリア侵攻(2006-2009年)

 国連安保理決議1725号による進駐

 ※ただし積極的戦争拡大について国連EUアラブ連盟非難している

ロシアウクライナ侵攻(2022年-)

 国連憲章第51条によって定められ、事前に国連決議必要としない集団的自衛権の発動

完全に大義名分が無かった例

南オセチア紛争(2008年)

 ジョージア軍のCSTO平和維持部隊への攻撃により発生

 当事国ジョージアでサーカシヴィリ大統領不適切命令が原因と決着済み

アメリカシリア不法占拠(2016年-)

 特に説明はないがアメリカ中央軍の1000人程度がシリア政府承認を得ずシリアの一部地域占領している

 イランはこれを理由アメリカ中央軍をテロ組織指定している

イスラエルヨルダン川西岸および東エルサレムへの入植(2016年-)

 国連安保理決議2334号違反

 ※アメリカ拒否権行使せず成立し、ネタニヤフ政権はこれを無視すると宣言

建前

基本的に何かしらの建前があって事を起こすと、ある程度の国際的支持が得られることがわかる。

その建前を根本から破壊するのが専守防衛だったり非武装だったりする。

攻撃できない相手に「攻撃されたので、されそうなので攻撃します」とは言えないからだ。

とは言えダメな例の通りやるやつはやるので、そういう政策を取るかどうか自体議論余地があるのは認める。

認めた上で日本のように世界10位程度の軍事費を費やしながら専守防衛を盾にするというのは、結構有用な仕組みではある。

もちろん建前を建前とするためにあれこれ工夫は必要なのだが、言うだけタダなんで積極的に用いたい。

さっさとジブチから自衛隊を引き上げて引きこもろう!

2022-04-02

ウクライナジョージア区別つかない馬鹿は黙っていればいいのに

南オセチア、ロシア編入へ住民投票 ジョージアは非難」のはてブがひどい。

ロシア系住民でも、今のロシア併合されて何か良い展望があるとは思えないけどなー

侵略して賛成するロシア民族以外はシベリア抑留して空いた家に賛成するロシア民族を住まわせて、住民投票するやばい国家ウクライナでも万単位拉致現在進行形で行われている

こんなコメントに☆が大量についているとか、はてな民知的水準も地に落ちたもんだな。

そもそも南オセチアに「ロシア系住民」「ロシア民族」なんてほとんどいねーよ。

ジョージアの主要民族ジョージア語(南コーカサス語族)を話し東方正教を信じるジョージア人だが、国内はいくつもの少数民族がいる。アブハズ語(北西コーカサス語族)を話し東方正教イスラム教を信じるアブハズ人と、オセット語(印欧語族イラン語派)を話し東方正教を信じるオセット人だ。彼らはロシア語(印欧語族スラヴ語派)を話すが、民族的にはスラヴ人ではない(南部アジャリア自治共和国にはジョージア語を話すイスラム教徒が住んでいるが、それはここでは割愛する)。

彼らは、ジョージア政府によるジョージア語やジョージア文化押し付けを嫌がり、「敵の敵は味方」の論理ロシアについている(オセット人については、コーカサス山脈の北側ロシア連邦に属する北オセチア共和国があるという事情もある。彼らは国境で分断された民族なのだ)。そしてロシアは、アブハズ人やオセット人にロシア国籍を与えている。つまりここで言われているロシア国籍者とは、そのほとんどが民族的には非スラヴ人のアブハズ人やオセット人だ。

ジョージア人は、ソ連時代にはロシア語やロシア文化押し付けを嫌がり、ついに独立を達成した。それ自体は素晴らしい。

では、なぜアブハズ人やオセット人がジョージアから独立を目指してはいけないのか?

なぜ、ロシア語やロシア文化押し付けられて嫌だったはずのジョージア人が、自国少数民族ジョージア語やジョージア文化押し付けようとするのか?(アブハズ語やオセット語とジョージア語は語族が違う。つまりロシア語とジョージア語くらい違う言語だ)

ソ連末期のジョージアでは、南オセチアではちっともジョージア語が通じない、と嘆く投書があったそうだ。トビリシロシア語が通じないと嘆くロシア人みたいな支配意識であり、露骨ジョージア人中心主義だよな。少数民族権利を重視するリベラルはてな民の皆様におかれては、まさかアブハズ人やオセット人の少数民族としての権利否定したりジョージア人の自民族中心主義同調したりすることはないだろうが……

もちろん、アブハズ人やオセット人は、独立を目指す紛争過程で、アブハジア自治共和国南オセチア自治州にいたジョージア人を追い出している。これは民族浄化だ。こういった点を問題にするのなら議論のやりようはある。

でも、南オセチアには独自オセット人という少数民族が住んでいる、程度の知識も持ってないのは論外。ウクライナ史についての雑な理解を振り回してジョージア問題いっちょかみしようとするのは害悪。彼らにも独自言語文化への権利がある、くらいの見識も持てないのは、ジョージア大使館プロパガンダに毒されすぎ。

今次の露宇戦争、こういうふうにロシアや周囲の事情に詳しくないのにしたり顔で頓珍漢なコメントするやつが倍増したので本当にイライラする(キエフキーウと書くべき! って言ってるやつがゼレンスキーって書いてるの見ると失笑ちゃうよね。日本政府は今後キーウと書くのなら責任を持ってゼレンシキー表記するように)。なんもかんもこんなアホな侵略戦争おっ始めたプーチンが悪い。プーチン責任を取って腹を切れ。ロシアもなんか伝統衣装とかあるだろ、そういうの着てキエフ城の門の前まで行ってキンジャールで腹かっさばくんだよ。ショイグを介錯につけてもいいぞ。とにかくこんなアホな戦争とっとと終わらせやがれ老いぼれ独裁者が。

2022-03-10

追加  紛争映画ウクライナ関連映画

ちょっと10人)ブクマついたけど元増田の『あの日の声をさがして』『オーガストウォーズ』の方を読んで~

anond:20220309233900

5デイズ』 南オセチア紛争舞台映画。 『3デイズ』『4デイズ』という映画があるが関係ない。

煉獄』 第一次チェチェン紛争舞台映画 元ネタ1994年 - 1996年なのだがなんと1997年にはもう公開されている。死に描写がとにかくグロい、トラウマになるという評判。日本では未公開。円盤も発売されていないじゃないかな?(未見)原題はЧистилище 

Youtubeで探せば予告編は見られるだろう。

『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』 2019年最近映画なので、今回のウクライナ侵攻ともあわせてちょくちょく話題になっている。

ホロドモールが主たる題材。主人公実在イギリス人ジャーナリストガレス・ジョーンズの行動を描いた本作にも、『オペレーションミンスミート』に政治家将軍といった大型著名人以外に若き日のイアンフレミングが出ていたように、デビッド・ロイド・ジョージ政治家)やジョージ・オーウェルが出てくる。 ジョージ・オーウェルは動物牧場共産主義国家の恐ろしさを批判的に描いた人として有名ですよね。


ブラック・シー』 フィクション黒海に沈んだUボートに積まれた金塊をめぐる映画第二次大戦題材の現代モノ。一獲千金を夢見るくたびれやさぐれロシア人が今風。クリミアあたりと勘違いしていたが調べたらジョージア沖という設定だった。

ハンターキラー 潜航せよ』 フィクションロシア国防大臣クーデターを起こしてロシア連邦大統領を…という話。俳優以外ウクライナ関係なかった。すまん。

2022-03-09

増田にみてほしい、ソ連崩壊後のロシア戦争を描いた映画2本

ソ連ロシア戦争映画って言うと第二次大戦大祖国戦争ものばかりでなんか食指が動かないよねという増田対照的な2本をお勧めするよ。

1)『オーガストウォーズ』(2012年ロシア映画

2008年南オセチア紛争舞台

キービジュアルは『トランスフォーマー』を連想させるような巨大ロボがドーンとでてきているけど、これは空想の中でしか出番がない。

主人公の息子が、勇敢な巨大ロボットと共に闇の帝王と戦っている、という空想に耽っている。

なんやかんやあって南オセチアグルジア国境戦争が始まってしまい、離婚していた父親に会いに行った息子ちゃんとが巻き込まれて、モスクワにいた母親主人公)が息子を助けに…というお話

CGでのロボ変形シーンはトランスフォーマーばり。ジェネリック

ロシア政府全面協力だけあって、プロパガンダ匂いが強烈。実物の戦車もカッコよく描かれてて、敵軍を吹っ飛ばすとやった~ってなるほか、当然ながらロシア軍人が外面も内面イケメンで、惚れてまうやろ…となる。

ロシアマッチョさは少年が「空想世界(≒逃避)」を捨て、現実世界に戻ってくるところにも表れている。

面白うてやがて寒々しい露映画かな。


2)『あの日の声を探して』(2014年フランスグルジア映画

1999年第二次チェチェン紛争舞台ダブル主人公制度。(最近メジャー映画で言うとノーランの「ダンケルク」みたいな)

Aパートチェチェンにおける虐殺家族を殺され、一人生き残るもの精神的ショックから失語になってしまチェチェン少年難民キャンプなど、行く先々でむき出しになった戦争の結果そのものに直面する。

Bパートロシア普通青年。町を歩いていたらささいなことで警察言いがかりをつけられ、そのまま懲罰的兵隊にさせられてしまう。

大日本帝国軍のシゴキ・イジメを思い出させる軍隊描写からまりこっちのパートも実に刺さる。AB交互に進んでいく作品。Aの方、赤十字に引き取られた生活善意制度でありながら少年にとっては却って辛い描写とか、もうね…

こちらはロシア政府が協力したわけではないのですが、寒々しい荒野をあるくこどもと実機の戦車の進軍の対比など、何とも言えない「リアル」さが力強い。

2022-03-06

anond:20220306223828

わかった、俺の書き方が悪かった

0かそうじゃないかの話をしているわけではない、0かそうじゃないかに加えて、報道の程度を言いたいのだ

地上波テレビでどれだけやってるの?

地上波はクソだから見ないという人はBSニュースとか見るんだろうが、時間制約上なかなか特殊ものが選ばれたりすることもある

紹介してもらったのはテロであって紛争ではないように思う(テロは内紛の一形態とも言えるが)

南オセチア紛争とか、ほとんどやってなかったじゃん

2022-02-22

anond:20220222230838

南オセチアアブハジアの時は大して騒がなかったのにドネツクルガンスクでは大騒ぎする人ばかりやからしゃーない

プーチンウクライナで越えた回帰不能

プーチンが、ついにウクライナ内部に樹立された「人民共和国」の独立を承認した

これは一連のウクライナ戦争において、今までで最も重大な回帰不能点(ポイント・オブ・ノーリターン)だ。クリミア併合よりもその重大性は大きい。

クリミアドネツクルガンスクの何が違うか。それは「戦争前の地位」だ。

戦争前、クリミアウクライナ内部において「自治共和国」の地位を有していた。ロシアクリミア併合は、このクリミア自治共和国が「クリミア共和国」としてウクライナから独立宣言し、その後ロシアとの併合条約を結んだ、という形式になっている(ロシア連邦制の国であり、国内にいくつもの共和国がある。タタルスタン共和国サハ共和国チェチェン共和国あたりが日本では有名だろうか。したがってクリミアも、併合後は「クリミア共和国」としての地位享受している)。

ある国家内の自治領域独立宣言を行うこと自体はよくあることだ。たとえば、ソ連解体も、ソ連に属していたウクライナ共和国ベラルーシ共和国といった連邦構成共和国ソ連から離脱宣言するという形で行われた。ユーゴスラビア解体に際しては、スロベニア共和国クロアチア共和国といったユーゴスラビア連邦内の共和国独立宣言を行い、それを西欧諸国が強引に承認するということもあった。

もちろん、クリミア地位共和国よりも一段劣る「自治共和国」であり、ウクライナ憲法国土の不可分性を謳っていたのだからクリミアの「独立」が上の先例と並べられるかという疑問は出てくる。しかし、それに先立つ2008年に、自治共和国よりもさらに劣る「自治州」の地位にあったコソボ独立宣言を、コソボセルビア領土だと明記されたセルビア憲法に背く形で欧米日本承認した以上、「なぜコソボ独立はよくてクリミア独立は駄目なのか?」という反論にもそれなりの説得力があった(ウクライナ憲法は守らねばならないがセルビア憲法は守らなくてもよい、というのはセルビア人への蔑視差別意識があると言われても仕方ないのではないか?)。

だが、ドネツクルガンスクについては話が違う。これらの地域は、ウクライナ戦争前にはなんらの根拠も持っていなかった。ウクライナ共和国内のドネツィク県とルハンシク県に過ぎなかった(ウクライナ語のオブラスチは「州」と訳されることが多いが、「県」でも間違いではない)。戦争中に親露派武装組織――つまりロシアの手先――が占領した領土を「自治共和国」だと勝手宣言したにすぎず、ウクライナは当然それらの地位変更を認めていない。

まり満州国だ。あれも、中華民国において確立された自治領域ではなかった。関東軍占領し、溥儀を傀儡に立てて建国宣言した。プーチンのしていることは関東軍と同じだ。

クリミア併合までは、「欧米が認めたコソボ独立と同じことをしているだけだ、それの何が悪い?」と、いちおうは国際法に則った言い訳ができた。ドネツィク・ルハンシク両県への軍事介入も、「あれは現地の武装勢力勝手に騒いでるだけで、ロシア正規軍は何も関与していない」という白々しい建前をいちおうは貫いていた。ここまでは、色々とツッコミどころはあるだろうが、最低限の国際的な建前を意識した行動だった。

それが、ドネツクルガンスク両「人民共和国」の独立を認めたことで、ついに越えてはならない一線を越えた。他国領土勝手樹立された政権承認する。これは明白に国際法を踏みにじる行いだ。なんの言い訳もできない。ロシアは完全に無法国家になった。

もともとかの国に遵法精神など期待する方が無駄だったといえるのかもしれない。しかし少なくともこの半世紀、ロシア国際法を建前としては尊重しようという姿勢を見せようとはしていた。その姿勢すら見せようとしなくなったというのは、やはり重大な転換点といえるだろう。

そして、世界には、「紛争によって勝手宣言された自称自治州自称独立国家」が多く存在する。今回のプーチン独立承認は、それらにも影響を及ぼさずにはいられない。

真っ先に思いつくのは、沿ドニエストル共和国だ。モルドバ領内のドニエストル川左岸地域が、ソ連解体モルドバ独立きっかけに自治宣言した。その後、独立宣言し、ロシア事実上後ろ盾についてはいるが、あくま国際的にはまったく認められていない。

あるいは、北キプロス・トルコ共和国の例を挙げてもよい。キプロス共和国内でトルコキプロス人の武装勢力が(トルコ軍の協力を得て)占領した土地勝手に「共和国」と宣言したが、当然トルコ以外にはまったく認められていない(余談だが、国内に非承認国家を抱えた紛争中の国がEUに入れてしまったのは本当に制度バグだと思う。ギリシャがゴネるから入れざるを得なかったんだよな……なお、国連提案した南北統合案を蹴ったのは南側な模様)。

もっと言うと、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦では、セルビア勢力占領した土地勝手に「スルプスカ共和国」を建国した。現在ボスニアにおいてスルプスカ共和国連邦構成する共和国として認められてはいるが、コソボと違ってその独立承認される見込みがない。戦争前には存在しなかった国だからだ。内戦時にクロアチア共和国領内で樹立されたスルプスカ・クライナ共和国も、最後まで国際的承認されることはなかった(なお、スルプスカ・クライナ共和国クロアチア軍の大攻勢によって崩壊し、数百年にわたってクロアチア居住してきたセルビア人が大量に難民として流出することになった。ザ・民族浄化典型である)。

ドネツクルガンスク両「人民共和国」の独立が、これらの紛争地域にどのような影響を及ぼすのかは何ともいえない。国際的監督下に置かれ主権制限されているボスニアの一部であるスルプスカ共和国や(現在ボスニア高等弁務官民主的に選出された政府高官罷免権などを持っているので実質的EU保護国であり主権国家とはいえない。なんで国連入れたの?)、国連による再統合交渉が続けられ、かつ形式的にはEU加盟国の一部である北キプロス・トルコ共和国に与える影響は小さいかもしれない。だが、何も影響がないということはありえないだろう。

そして世界のどこかには、未来ドネツクルガンスクがあるはずだ。ロシア行為は、それらの地域独立を夢見る人びとにとっての範になる。本当に、越えてはならない一線だった。

なお、このへんの危うさを一番わかっているのが中華人民共和国である。かの国は、コソボクリミアアブハジア南オセチアも、一切承認しないという態度を貫いている。チベット人ウイグル人に対してジェノサイドを行い台湾への締め付けを強めているだけに、一方的独立宣言の恐ろしさをよくわかっているのだろう。もちろん中華人民共和国による少数民族への抑圧は決して宥恕されるべきではないが、しかコソボ独立は認めながらアブハジア独立を認めようとはしないどこかのダブスタ国家に比べれば、遥かに道理というものをわきまえた行動ではないだろうか。日本政府は今からでもコソボアブハジアに対して一貫した態度を取ってほしい。

2022-01-25

anond:20220125142324

割とマジでロシア系住民(正確にはロシア語第一言語住民)が多い地域を切り取るつもりじゃないかな。

クリミアのように編入するのか、南オセチアのように事実上保護国として独立させるかは知らんけど。

2017-10-11

anond:20171011193704

グルジア紛争南オセチアグルジア紛争で、

前段として、南オセチア独立国にしたいオセチア人とグルジアとの戦争があった。

そのため、紛争地域に三か国(南オセチアグルジアロシア)による平和維持軍が投入されていた。

また、グルジアでは親米野党政権を取り、戦争準備を行っていた。

(この辺はロシアグルジア双方が、相手が準備をしていたと言っている)

無人偵察機撃墜、小規模な衝突を経て、グルジア南オセチアに侵攻、平和維持軍攻撃

ロシアはそれを侵略と見なして反撃し、戦争へと突入していった。

グルジアが侵攻した理由不明

ウクライナ親ロシア派武装勢力紛争は、本当に泥沼だと思う。

国際司法裁判所は、ロシアによる親ロシア派武装勢力支援証拠不十分としているけど。

ウクライナ騒乱については、正体不明部隊PMC跋扈していたので、また別の闇が深い。

結局、ウクライナで起きたことは、緩衝国における、NATO側とロシアとのパワーバランス綱引きにすぎない。

最初極右勢力に加担して機能不全に陥れた国はどこなのか。そこが問題だよ。

2010-08-28

プーチン語録

テロリストは便所に追い詰めて肥溜めにぶち込んでやる」(1999年チェチェン武装勢力に関して)

ソ連が恋しくない者には心(心臓)がない。ソ連に戻りたい者には脳がない」(2000年

日本は、不倫近親相姦を題材とした小説紙幣印刷して流通させるほど社会堕落したのか」(2000年7月沖縄サミット日本首相森喜朗が二千円紙幣を各国首脳に配布した時に)

「あれは沈んだ」(2000年9月ロシア原子力潜水艦クルスクが沈み、乗員118人が死亡した事件について)

「我々の敵はテロリストでなく、ジャーナリストだ」(2001年5月

「もしあなたがイスラム過激派になりたくて割礼が必要ならモスクワに招待する」 (2002年11月、「チェチェン住民を抹殺しようというのか」というフランス記者の質問に対して)

「(地球温暖化のおかげで)毛皮のコートを買う金も節約できる」(2003年9月、気候変動会議の開幕式で)

国歌演奏中は行儀良くするように。歌詞を知らないなら、せめてガムを噛むなと選手に伝えて欲しい」(2004年6月サッカー欧州選手権ロシアスペイン戦開始前の国歌斉唱で)

「謝罪は1回すれば十分だ」(2005年5月第二次世界大戦の際にソ連ドイツ密約を交わしソ連バルト三国併合を取り決めたことに対して)

バルト三国ロシアの小銭」(2005年5月ソ連によるバルト三国支配への批判に対して)

「かわいくてついやってしまった」(2006年7月クレムリン宮殿中庭少年シャツをめくって腹にキスするというスキャンダルを起こす。後にこう釈明)

中世のように、汚職する公務員は手を切り落としてしまえばいい」(2008年3月ロシア国内汚職の横行に関して)

医者を送り込んで始末しなければならない」(2008年7月ロシア石炭大手企業であるメチェル社によるダンピング脱税疑惑に関して)

「睾丸を縛ってつるし上げてやる」(2008年8月南オセチア紛争の際、グルジア大統領ミヘイル・サアカシュヴィリへ向けて)

2009-08-08

南オセチアをめぐるロシアグルジアのドンパチから一年

一年たって冷静になったかというと、あんまり変わっていない。

グルジアグルジア人優遇政策に対し、いつでも逃げられるように、南オセチア州のオセチア人は、ロシアパスポートを入手していた。ロシアパスポートを持っているということは、ロシア国民であるという事になる。南オセチアは、二重国籍者の自治州となっていたわけで、ロシアロシア国民を守る義務があるし、グルジアグルジア国民を守る義務があるというわけで、二重国籍者達を、両方の国家が守ろうとして、戦争になってしまった。

最初に砲火を開いたのはグルジア軍であり、ロシア軍の反撃は、当然となる。

この騒動の原因は、グルジア側にある。グルジアグルジア人優遇政策によって、オセチア人が冷遇された事から始まっている。正式に国籍を持ち、国民である以上、平等に扱わなければならなかったのに、それが出来なかったという点で、グルジアの人々には、近代国家資格が無い。どこかの強国に支配してもらった方が良いだろう。

南オセチアの人々がロシアパスポートを入手し、二重国籍者になってしまった事も、問題をややこしくしている。

日本でも、外国人参政権とか、多重国籍の容認とか主張している政党があるが、多重国籍者というのは、どっちつかずの蝙蝠みたいなモノで、どちらの社会にも、溶け込む気が無いということになる。

国家を否定し、市民だけで社会運用すればうまくいくという考え方は、Anarchism(無政府主義)の主張である。軍隊を無くせば戦争が無くなるというのであれば、警察を無くせば犯罪が無くなり、消防署を無くせば火事が無くなり、医者を無くせば病気が無くなるのであろうか。

過去のAnarchist達は、既存の組織破壊し、社会が上手く回らなくなったところで、今度は自分達が組織を形成して、社会の中枢を握り、独占するという行動を取っていた。要するに、アナーキズムの実体は、既得権益層を追い出して自分達がそれに成り上がりたいという運動でしかない。

社会における運動というのは、基本的に、利益を追求する為の運動であるが、全体の利益を追求せずに、個々の利益を追い求める人ばかりになると、社会は低迷を始める。その低迷の中で利益を確保しようとし、出身民族優遇のような個別の利益を求めると、オセチア動乱のように外患誘致にまで至るのである。

移民外国人労働者という内乱要因を、わざわざ導入したがるのは、それが正しい事だと信じているのであろうか。だとしたら、死ななきゃ治らない病気にかかっていると診断せざるを得ない。

2008-08-19

若ノ鵬逮捕についてちょっと

ロシア出身の若ノ鵬は素行の悪さで有名だった。5月の夏場所では、敗れた腹いせに支度部屋の風呂場の棚を殴打して破壊。審判部から注意を受けた。6月のロサンゼルス巡業では会場へ向かうバスの集合時間に遅れ巡業部から厳重注意を受けていた。また本場所の出番前の支度部屋でヘッドホンから大音響音楽を流すなど、常識を逸脱した行動が目立っていた。

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2008/08/19/01.html

まあ負けてロッカー殴ったとか、バス遅刻したとか、ウェイティングルームではヘッドホン爆音で集中とか、

格闘家としては」

常識の範囲内でしょう。大麻服用者を狂人に仕立て上げようとしたけど大したエピソードも得られずグダグダになってる感。

やっぱりたぶん彼らの認識としては「出稼ぎ格闘家」なんだろうね。格闘家が痛みを和らげるためにアルコールその他の薬物に頼るのはよくあること*1。ましてやカフカスのど真ん中、北オセチアの出身となれば。

そう。「彼ら」は北オセチアから来た格闘家達。

露鵬白露山兄弟、いとこ同士の若ノ鵬阿覧。そしてルスラン・カラエフアラン・カラエフもいとこ同士だ。

北オセチア共和国。場所はわかるかな? Wikipedia南部連邦管区またはカフカースを見てもらうと確認しやすいんだが、中央アジアコーカサス地方チェチェンのお隣、停戦したんだかなんなんだかの南オセチア自治州グルジア)はもちろんお隣どころか同民族の異国家だ。

ここに住むのはオセット人。古くはかの悪名高きスキタイの血を引き、モンゴル帝国でも外国人部隊として大活躍した、尚武の誉れ高きイラン系山岳遊牧民族

南オセチアはいまだ(公式には)グルジアの支配下。北オセチアチェチェン攻略、南オセチア紛争でロシア軍重要駐屯地となっている。カフカス地方はなんだか20世紀極東のようだね。はあ。

そして中央アジア周辺といえば麻薬だ。パリの国際麻薬監視団によれば「中央アジア諸国の農民の月収は 5 ドルしかなく,半数は貧困脱出のために麻薬生産に従事してい」るとのことだし、国際麻薬統制委員会1999年レポートによれば「中央アジアカフカスでは、不法作物の栽培、および、ヘロインをはじめとする薬物の密売と乱用が急速に広がっており、犯罪件数も増大している」。チェチェンじゃ、民族派の車に警官ヘロインを仕込んでしょっぴく、なんてこともあるとか。誰が搾取してんのかね。

っていうかそもそも大麻コーカサス地方原産。

あっちのほうの紛争地域ばっかり旅行するのが趣味大学の先輩がいたが、いわく「コーカサス地方の国によっては大麻煙草よりライト嗜好品」だそうで。あんまりおれもハッピーピースなヴァイヴスな大麻推進派じゃないほうだけど、少なくともヘロインコカイン覚醒剤と同等に考えるべきモノでもないことぐらいは知ってるよ。

体一つで言葉も通じぬ極東へと出稼ぎをせざるを得ない中央アジアの戦士たち。

麻薬ゴロゴロしてる戦場で暮らさざるを得なかった兄弟たち。

そしてまたロシアの草刈り場となった故郷、そこに残した愛しい祖母を思う従兄弟たち。

個別の罪を減ぜよと言うつもりはないけど、叩く前に少し想像してみることがあってもいいんじゃないかな。

サイゾーがしつこく書いてる嵐の大野は正直どうでもいい。

##

*1) id:Midasさんの指摘によれば食欲増進のためではないか、とのこと。そっちのがありそうですね。8/20 13:00追記

2008-08-10

http://anond.hatelabo.jp/20080809235347

南オセチアロシア領に入りたがってるんだろ?

でも、米政府グルジアの領土一体性を尊重しろという。

政府チベット中国領土の一部とはしているけど、やっぱ対応の違いが目についてしまうな。

2008-08-09

いいかげんなソースだがグルジアまとめ

事実関係認識に混乱があるかも。

グルジア - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A2

南オセチア - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%B7%9E

発端

http://mainichi.jp/select/world/news/20080807dde007030032000c.html

インタファクス通信によると、南オセチアを実効支配する独立派政府は、勢力圏内の要衡をグルジア治安部隊が占拠したため、砲撃戦の末に奪還したと主張。一方グルジア側は、グルジア支配地域の村が砲撃されたため反撃したと主張している。独立派政府グルジアの砲撃で住民3人が負傷したと発表グルジア側は死傷者はなかったが、数十軒の住宅破壊されたとした。

軍が砲撃開始

http://mainichi.jp/select/world/news/20080807dde007030032000c.html

グルジア軍の司令官は8日、グルジアテレビを通じ「われわれが一方的に停戦したにもかかわらず、独立派が攻撃を継続した。憲法秩序回復のため攻撃に踏み切った」と説明した。

グルジア軍の攻撃に対しては、南オセチアに隣接する同じ民族ロシア連邦内の北オセチア共和国や、グルジアから同じく分離独立を求めるアブハジア自治共和国の独立派勢力が義勇兵派遣し、グルジアと闘う姿勢を見せている。再燃した南オセチア紛争が、カフカス全体に飛び火する懸念もある。

安保理緊急会議

http://mainichi.jp/select/world/news/20080808dde001030035000c.html

ロシアテレビ局は、現地の特派員電で少なくとも15人が死亡したと伝えた。90年代の紛争が再燃し、現地に駐留するロシア平和維持軍を巻き込んだ本格的戦闘につながる恐れも出ている。国連安保理はこの問題に対応するため、緊急会合を開くことで合意した。

グルジア軍司令官は8日、グルジアテレビを通じ「われわれが一方的に停戦したにもかかわらず、独立派が攻撃を継続した。秩序回復のため攻撃に踏み切った」と説明した。

グルジアのサーカシビリ大統領は7日夜、国民向けテレビ演説で独立派政府に「グルジア領内での最大限の自治」を提案し、ロシアに「保証人」となるよう求めていた。

ロシアの強攻策

http://mainichi.jp/select/world/news/20080809k0000m030145000c.html

メドベージェフ大統領は8日、「犯罪者は罰せられなければならない」とグルジア側を強く非難した。

NATOの声明

http://mainichi.jp/select/world/news/20080809ddm007030058000c.html

グルジアからの分離独立を求める南オセチア自治州に対するグルジア軍の攻撃を受け、北大西洋条約機構NATO)のデホープスヘッフェル事務総長は8日、事態に懸念を表明、全当事者に対し「軍事衝突の即時停止と直接対話」を求める声明を発表した。

国連安保理決裂(露と米英仏)

http://mainichi.jp/select/world/news/20080809k0000e030009000c.html

安保理各国は状況への懸念と停戦の必要性では合意しているが、紛争当事者武力行使の放棄を求めるロシアに対し、米英仏は「紛争当事者武力行使放棄」がグルジアの自衛行動をも規制する可能性があると主張し、対立している。

EUの対応

http://mainichi.jp/select/world/news/20080809k0000e030028000c.html

使節団派遣はクシュネル外相南オセチア情勢の悪化を重く見て、米国、OSCEの担当者協議の上、決めた。仏政府は声明で「敵対行為の停止と交渉の速やかな開始」を呼びかけ、ロシア側に対して「グルジアの主権と領土の一体性の尊重」を促した。

また、EUのソラナ共通外交安全保障上級代表は8日、ラブロフ露外相、ツケシェラシビリ・グルジア外相と相次いで電話協議し、即時停戦を求めた。EU行政府欧州委員会報道官も同日、記者会見で「信頼醸成措置による紛争解決に向け、貢献を拡大する用意がある」と述べた。

日本外務大臣の反応

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080809k0000e010042000c.html

高村正彦外相は9日午前、南オセチア自治州をめぐるロシアグルジアの武力衝突激化に対し「深刻な懸念と憂慮を表明する」との談話を発表した。

「すべての当事者」に「武力行使の即時停止」を要求。「グルジアの領土一体性が尊重されることを期待する」として同自治州の独立は支持できないとの立場を示し、当事者間の対話による早期の事態収拾を促した。

ライス米国長官の反応

http://mainichi.jp/select/world/news/20080809k0000e030008000c.html

ライス米国長官は8日、ロシアに対して「航空機ミサイルによる攻撃を中止し、グルジアの領土の一体性を尊重して戦闘部隊を撤退させることを求める」との声明を発表した。

政府南オセチアの分離独立は認められないとの姿勢を明確にしており、ロシアの軍事介入に強く反発している。

1400人死亡?

http://mainichi.jp/select/world/news/20080809dde001030007000c.html

グルジアのサーカシビリ大統領は8日深夜、テレビを通じ、ロシア軍空爆南オセチアへの進攻作戦でグルジア軍兵士ら30人が死亡したと述べた。グルジアテレビロシア軍黒海沿岸のグルジア港湾都市ポチなどを空爆したと報じ、首都トビリシでもロシア軍空爆を警戒して住民の避難や「戦略的な施設や重要国家機関」の撤退が始まったと伝えた。ポチへの空爆についてロシア側は確認していない。

福田首相の反応

http://mainichi.jp/select/world/news/20080810k0000m010024000c.html

ロシア人道支援に全力を挙げる方針

http://mainichi.jp/select/world/news/20080810k0000m030079000c.html

ロシアメドベージェフ大統領は9日、グルジア軍が進攻した南オセチア自治州の現状を「人道上の大惨事」と指摘

グルジア、「戦時状態」承認

http://mainichi.jp/photo/news/20080810k0000m030078000c.html

大統領によると、戦時状態の承認戒厳令非常事態宣言を超えるもので、戦闘への総動員態勢を組むことを意味しているという。大統領は9日の会見で「グルジアは負けない」とあくまで戦闘を続ける考えを示した。

メドベージェフ大統領は9日、「住民を守る必要がある」として停戦には応じない考えを示した。

ロイター通信によると、ロシアのアブハジアへの攻撃呼応し、独立派武装勢力も戦闘準備を始めた。

素人なんで、もっとちゃんとしたのをえらい人お願いします。

あと、こういうときのソースってどこを引っ張るのがよいんでしょうか?

 
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