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はてなキーワード: 3月11日とは

2023-04-02

4月オールアンラーキーデイズ

毎年3月11日9月11日不謹慎だという連中や、「何らかの記念日だし普通の日とすべきだ」と書かれたアンサイクロペディア、全てにぶちぎれた増田が1年全ての日付(8月32日11月31日なども含める)を不謹慎の日と扱うリスト

それがオールアンラーキーデイズ(All anrakki days)だ

このリスト著作権なんかねぇから日めくりカレンダー薄い本もなんだってしてもらってもいいぜ

決め方

以下の順番でその日に起きた出来事をチェック

基本は日本縛りだが、あまりにもデカすぎる事件事象場合や、不謹慎がない場合海外対象に入る

  1. インターネットミーム化したものなどのネット炎上事件増田らしく)
  2. 東日本大震災台風豪雨などの未曾有の自然災害
  3. 世界レベルで起きた戦争の開戦・終戦日(世界大戦及びそれに匹敵するレベルのもの冷戦など)
  4. 1900年以降に起きた戦争テロ等の軍事行動殺人事件ロシアウクライナなど)
  5. 1900年以降に発生した交通事故(空>海>陸の順、死亡しない場合は除外)
  6. 世界的に炎上問題行動を起こした人間誕生日(本当に話題が無い時に書く)

4月

2023-04-01

4月オールラッキーデイズ

毎年6月24日8月6日不謹慎だ叫ぶ人々や、3月11日を「何らかの記念日だし普通の日とすべき」と書かれたアンサイクロペディア、これら全てに怒りを感じたので増田は何ならそういう日の幸福な側面を扱ってやるというリスト作りました

それがオールラッキーデイズ(All lucky days)です

4月

他の日付

最後

  • ヒント

今日は何の日か分かってるよナ

本番は翌日に発表するゼ

2023-03-13

3月11日誕生日の人はどうすればええん?

祝ってええんか

2023-03-12

3月11日、曾祖母が亡くなったらしい

102歳。大往生だよね。

母方の実家福島浜通り、ということで2011年に曾祖母はがっつり被災している。それ以来「様子がずっとおかしかった」と聞いている。心のね。

そりゃそうだろうって感じ。なんせそっちのほうの親類は流されて、未だに見つかってない人も、沢山居たらしいから。

私は顔も名前も知らないけど、それで亡くなった血の繋がった人はわりといたらしい。

最後に曾祖母に会ったの、私が小学生とき。もう何十年も会ってなかった。会ったところで私と分からいかもしれないが、携帯も持たず施設にいて大叔母にあたる人が世話をしてたので結婚した報告もしてなかった。

両親に「お前は若いし忙しいんだから参列も香典もいらないからね」と言われたので、通夜最後の対面の時に、私の代わりに謝っておいてくれとだけ伝えておいた。

古い考え方の人ではあったので、嫁入りしてきた祖母や、叔父らのお嫁さんたちとは折り合いがよくなかったことは知っている。鎌で蛇の頭狙い撃ちにしたり、素手イタチとっ捕まえたり、豪快で偏屈な人ではあったけど、私には優しかったし、優しかったという年頃の記憶で止まっている。

10歳未満の子供なんて役に立たなかっただろうに、田んぼや畑に一緒に行って手伝いをして、大した仕事もできないのに、偉いねえって褒めてくれた。

かにも従兄弟がいるけれど、曾祖母とそうして過ごしたのは一番年長の私だけ。

軟膏や樟脳、線香のにおいがする曾祖母だった。腰が曲がってて、骨と皮みたいな手で、爪が丸くて。目と爪は、曾祖母と、母と、私は同じ形だなとか。

そんなことだけはよく覚えている。


この10年しんどそうだった、と今になって教えられたので3.11だし誰かに連れていかれたのかもしれないな、楽になったのであれば良かったんじゃないか、なんて思っている。

母方の実家の墓、車でないと行けないようなとんでもない山の中にある。数える程しか墓石がなく、戦没者墓地のほうが大きいような、山の斜面にあるような場所

そこに曽祖父も、祖父もいる。ゆくゆくは祖母もそこにいくんだろう。もう後継ぎのいないあの家の墓に入る人は以降いない。

宿題漫画雑誌を持ち込んで夏休みを過ごした、あの日本家はいずれ取り壊すらしい。そこに曾祖母はいないし、あの畑もない。仏壇もない。夜中に鳴り出す柱時計も、ネジを巻く人がもういない。掘りごたつに炭を入れることもないし、縁側の雨戸も腐り落ちていくんだろう。

もう一度くらい、顔を見せておけばよかったな。そしたらそういう思い出に上書きしてボケたなぁ、嫌な人になったなぁとか、可哀想だなぁと思ったかもしれない。そしたらこんなに寂しくなかったかもしれないし、こういう後悔もしなかったと思う。今日明日、曾祖母葬式らしいので、もう少しだけ、曾祖母の顔を思い浮かべて過ごしてみようかと思う。

 問題動画インスタグラム3月11日投稿されたものです。

 動画の内容は高校生とみられる人物が「東日本大震災のこれを観てる方 生きていてとても嬉しいです また死んでしまった人は お墓で聞こえないと思うがwwほんとに悔しいです ザーメン」と笑いながら犠牲者からかうものでした。

マルクス主義外人で草

3月12日に食べたパンの思い出

2011年3月11日

その頃は実家から都内まで通勤していた。電車は止まってしまい、帰宅難民になった。

同じように都内で働いている妹、そしてお墓参りのために、たまたまその日に上京していた母も家に帰れなくなった。

線路が陥没したため、最寄り駅までは行く事ができない。途中駅まで行く電車に乗り、私と母はバスを乗り継いで翌日なんとか帰宅した。

妹は隣駅に住んでいる同僚と一緒に行動しており、同僚のご家族都内まで車で迎えに来てくれたので、その車に同乗し、家まで送ってもらって帰ってきた。


「○○ちゃん電車止まっているけど、私今日の夜ディナーを予約してるんだ。一緒に行く予定だった友達はたぶん来れないと思うの。でも、お店はもしかしたら営業してるかもしれないから、一緒に行こうよ」

家に帰れねー、どうするかと考えていた妹に、同僚は声をかけたという。

銀座の予約の取れないイタリアンで、諦めるのは悔しいから、と誘われた妹は、店はやっていないんじゃないかと思いつつも帰る方向は同じなので同僚についていく事にした。

しかし、店には着けたが、臨時休業となっていた。

やっと取れた予約だったのに悔しいくやしいと店の前で嘆く同僚に、「せっかく来てくださったので、いつもはしないんですが、よろしければどうぞ」と、店員は包みを渡した。一度店内に戻ってわざわざ包んでくれたのだ。妹は自分は元々予約していた客ではないと言ったが、妹の分もくれた。

その後、同僚のご家族が迎えに来たので、妹は包みを持ったまま帰宅した。


当時父は単身赴任関西にいたのでおらず、母と私も帰宅して、ようやく三人揃ったけれど、実家付近は断水していて、水が出ない。初動の時点で地元にいなかったので、買い物などもできなかった。家には食べる物がほとんどなかった。

水は近所の井戸を使っているおうちから分けてもらい、それでお湯を沸かして、食事をした。

そして――妹がもらってきた包みの中身を食べた。中身はパンだった。それも結構ボリュームの。

「このパンめちゃくちゃ美味しいね

フォカッチャかな」

銀座のなんてお店だったの」

「えー、覚えてない……」

女三人で美味しい美味しい言ってパンを食べた。美味しい物って食べるとほっとする。色々出遅れしまって、これからどうしようって不安になっていた時だったので、すごく気持ちが楽になった。

後々店名が発覚して、「あー、あの有名な店か!」ってなった。シェフのお名前は、あまりこの手の事に詳しくない私でも知っている。

パンを渡してくれたのは、オーナーの采配だったのか、店員さんの機転だったのかはわからないけど、あの時はどうもありがとう

メディアでお名前を見ると、震災の次の日に食べたパンの事を思い出す。

もう一回あのパン食べたいなって思いながら、まだお店には行けていない。

2023-03-11

重要厚生労働省公文書改ざん1

若草ミドリ

@wakakusamidori_

·

3時間

暇空さんが立ち向かう困難女性支援法。

その1/16議事録が、3/7にやっと公開されました

ですが

会議配信を実況していた方の記録から推測する限りでは

議事録が『改竄』された可能性があります

それは 村木さんの意向

ワンストップ支援センター」を

関係機関として特別扱いすること。

若草ミドリ

@wakakusamidori_

根拠となるのは、くつ(ku2)さんの実況記録

議事録比較を取ったところ

疲れを自覚する18ページ以降はやや雑になるものの致命的な間違いはほぼなく

かなり精度が高いといえる貴重な記録です

若草ミドリ

@wakakusamidori_

·

3時間

返信先:

@wakakusamidori_

さん

そして9ページ 近藤さんワンストップ支援センターに関する意見

実況記録では審議委員会公募についてでした

実況に『無い』文が議事録に有るのは記録漏れでも

実況に『有る』文が議事録に無いのはここだけ

議事録の流れも不自然

16ページも後になって突然、村木太郎さんが同じ意見を述べる構成

若草ミドリ

@wakakusamidori_

ここ

ここです

ワンストップ支援センター

そしてその東京担当

『SARC東京

推測するに これらこそが議事録の公開が遅れた理由

村木夫妻が無理をしても特別扱いたかった団体

まりは困難女性支援法の急所の一つ

どのような組織なのか?

ぜひ調べてみてください

午後7:13 · 2023年3月11日

https://anond.hatelabo.jp/20210719131432

はてブの「人気コメント」のアルゴリズムが一部変更されたらしいので確認のためのサンプル

私たち心理的安全性を誤解していたかもしれない。 - Qiita

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/qiita.com/sun33/items/c5a946f7dac3bcceb9c0

2023年3月11日20時01分ごろデータ取得

人気コメ順位スター個数順位スターしたユーザー順位スター個数スターしたユーザーブクマの早さ順位
11192878
243434091
322575537
4543836129
5355433221
677232076
7662922325
888171756
999151395
101091313103
11118729
121255230
121255305
121255477

おおむねスターを付けたユーザーの人数の順にランキングされているのだが、2位と3位、6位と7位の間で順位が入れ替わっていた。被スター人数11位以下から下剋上ランクインは無かった。

トップ10に入ったのは長めのブコメのみ。

ブックマーク861
コメント有りブックマーク97
公開ブックマーク582
スター総数470
スターを付けたユーザー245
公開ブックマークスターも付けたユーザー66
セルフスターを付けたユーザー1
スターが1つ以上付いたブックマーク46

スターユーザー数3位から掲載順2位に1ランク上がったコメント

心理的安全性を確保するためには、みんながみんなに気を遣う必要があるので、好きなように言いたい放題になるというわけではない。心理的安全性自分は好きにしていいと解釈する人はヤバいので組織から外すべき。

スターユーザー数2位から掲載順3位に1ランク下がったコメント

正直、心理的安全性って航空業界の「クルーリソースマネジメント」を再発明しただけだし、IT屋以外がGoogleとかの事例から学ぶより先に航空会社の事例を学んだ方が良いように思う

スターユーザー数7位から掲載順6位に1ランク上がったコメント

法律を遵守することを教育され遵守することを目指せる人間だけの組織でないと心理的安全性は実現できない、ということが「ハラスメントやり放題じゃん」っていうコメントからも読み取れる(それ以前の問題だが)

スターユーザー数6位から掲載順7位に1ランク下がったコメント

ちなみに業績悪化すると心理的安全はあっという間に吹き飛びますGoogleが身を持って示している)


参考:

2023-03-03

人気コメントアルゴリズムを一部変更しました

https://bookmark.hatenastaff.com/entry/2023/03/03/150301

人気コメント順位を決定するアルゴリズムにおいて、これまでよりも「人気コメント全体の健全性・多様性」という観点を重視する変更を行いました。

馬鹿げた痴漢対策橘田いずみテンプレな嘘をつきます

https://twitter.com/May_Roma/status/1634344918167572485

May_Roma めいろま 谷本真由美

@May_Roma

イギリス痴漢じゃ済まなくて道路脇で強姦されて殺されちゃうからな。ニュースみてないんだね…暗くなったら歩けねえよ。日本は500倍安全だよ

引用ツイート

橘田いずみ🇬🇧ロンドンに居ます

@izugyoza

3月8日

みんな日本安全な国と言ってるけど、毎日痴漢にあってた学生生活電車ポケットから携帯まれ無い様に気をつけるイギリスと、身体を触られない様に気をつける日本とどっちが平和なのか、海外に居ると考えさせられる。海外痴漢の話すると信じられない顔される。

午前9:06 · 2023年3月11日

しょせんフェミはどこに住んでいてもバカで嘘つきです。

本気の痴漢対策など不要です。

角川まんが学習シリーズ日本の歴史』&『世界歴史』1000万部突破記念 全巻無料公開!

全巻無料公開期間:

3月4日(土)正午12:00 ~ 3月5日(日)正午12:00

3月11日(土)正午12:00 ~ 3月12日(日)正午12:00

※ 各期間で公開される内容は同じものとなります

https://comic-walker.com/news/detail/2490/

なぜ先週誰も話題にしなかった

野球熱狂で忘れ去られた震災

3月11日東日本大震災が起きた日だから日本人にとっては特別な日の筈だが

テレビは先日開催されたWBC話題だらけで殆どその事に触れてない

番組表を見ても中身は野球の事ばっかりだ

以前は3月11日だけでなく、その前後にも特集や最低でもニュースで触れる程度の事はしていたんだがな

結局こうやって震災記憶とか教訓はどんどん忘れ去られていくんだろうな

今でも復興費の使われ方とか除染や処理水の問題とか被災地問題とか原発問題があるのに

大半のテレビメディアにとってはそれよりも野球の方が大事らしい

東京五輪の時も思ったけど、スポーツっていうのはこうやって問題を覆い隠す効果があるんだろうな

こんな国じゃ色んな問題が何年経っても解決しないわけだ

3月オールアンラーキーデイズ

今日3月11日9月11日を毎年不謹慎だと叫ぶ連中や、「何らかの記念日だし普通の日とすべきだ」と書かれたアンサイクロペディア、全てにぶちぎれた増田が1年全ての日付(8月32日11月31日なども含める)を不謹慎の日と扱うリスト

それがオールアンラーキーデイズ(All anrakki days)だ

勝手にまとめたリストから勝手日めくりカレンダー薄い本商品化もなんだってしてもらってもいいぜ

決め方

以下の順番でその日に起きた出来事をチェック

基本は日本縛りだが、あまりにもデカすぎる事件事象場合や、不謹慎がない場合海外対象に入る

  1. インターネットミーム化したものなどのネット炎上事件増田らしく)
  2. 東日本大震災台風豪雨などの未曾有の自然災害
  3. 世界レベルで起きた戦争の開戦・終戦日(世界大戦及びそれに匹敵するレベルのもの冷戦など)
  4. 1900年以降に起きた戦争テロ等の軍事行動殺人事件ロシアウクライナなど)
  5. 1900年以降に発生した交通事故(空>海>陸の順、死亡しない場合は除外)
  6. 世界的に炎上問題行動を起こした人間誕生日(本当に話題が無い時に書く)

3月

2023-02-06

2月オールアンラーキーデイズ

毎年3月11日9月11日不謹慎だという連中や、「何らかの記念日だし普通の日とすべきだ」と書かれたアンサイクロペディア、全てにぶちぎれた増田が1年全ての日付(8月32日11月31日なども含める)を不謹慎の日と扱うリスト

それがオールアンラーキーデイズ(All anrakki days)だ

決め方

以下の順番でその日に起きた出来事をチェック

基本は日本縛りだが、あまりにもデカすぎる事件事象場合や、不謹慎がない場合海外対象に入る

  1. インターネットミーム化したものなどのネット炎上事件増田らしく)
  2. 東日本大震災台風豪雨などの未曾有の自然災害
  3. 世界レベルで起きた戦争の開戦・終戦日(世界大戦及びそれに匹敵するレベルのもの冷戦など)
  4. 1900年以降に起きた戦争テロ等の軍事行動殺人事件ロシアウクライナなど)
  5. 1900年以降に発生した交通事故(空>海>陸の順、死亡しない場合は除外)
  6. 世界的に炎上問題行動を起こした人間誕生日(本当に話題が無い時に書く)

前月にトラップだとかスルーだとかでうるさいから簡潔に説明してやったぞ

さぁ今月はロシアウクライナのある月だぜ

2月

2023-01-18

anond:20230118011244

広島8月6日まれ長崎8月9日まれもこんな気持ちなのかも。

仙台福島にも3月11日まれはたくさんいる。

12歳まで東京で、震災と無縁で生きてきたというのも大きいか

東日本大震災当日に産まれた

今日東日本大震災の日を気仙沼で過ごした方の投稿を見てふと思い出したことがある。

私は2011年3月11日東日本大震災の当日に産まれた。

ただ、産まれ場所大阪でその後12年間を府内で過ごした。

12歳になった頃、親の転勤で宮城県気仙沼市に引っ越した。

LINE交換をする際にアドレス帳誕生日登録することがよくあったり、QRコードLINEを交換すると自分で設定した誕生日がそのまま向こうにも登録されることから相手自分誕生日が伝わることが多々あったのだけれど、私が2011年3月11日に産まれたことを伝えると、皆口を揃えて「震災の日!?」と驚いたような反応をしていた。

その後驚きは好奇心に変わるようで、どんな状況で産まれてどうやって震災を乗り越えたのかを矢継ぎ早に聞いてきた。

私はその度に申し訳ない気持ちになりながら「産まれ気仙沼ちゃう大阪や。」と答えていた。

すると相手は突然興味を失い「んだらば」とか「なんだもねえ」とか言ってこの話を終わらせた。

他の誕生日の人は「〇〇と誕生日近いっちゃ!」とか「有名人で誰と誕生日一緒?」とか言われてるのを見ていたから、中学生だったこともあって毎度少しへこんだ。

これは大人たちも同様いやむしろ私にしてみればもっと冷たく感じられて、私が誕生日を伝えたあとに大阪出身であることを伝えると、「んだばえがっだべ」のような、震災過酷さを身をもって知っているからこそ、知らない者を部外者として扱うようなニュアンスの反応がよく返ってきていた。

どう表現したらいいかからないがとりあえず、私の身を案じて「危ない目に遭わずに産まれることができてえがっだべ」と言ってくれている感じではなかったのだった。

さっき読んだ投稿にもあった「しあわせはこべるように」という曲は転校先の学校でも毎年歌われており、その後黙祷を捧げるのがお決まりだった。

そんな空気から、登校しても他の友人たちと全く同じようには祝ってもらえず、なんかしんみりした誕生日を毎年過ごした。

もちろん、誕生日ではなくて私自身の問題で友人たちのように祝ってもらえなかった可能性もあるかもしれないけれど、、、

それにしても、12歳になるまでの誕生日は周囲からの邪気のない祝福も含めてクリスマスと同じくらい明るく楽しい日だったのに、12からの数年間は全く違うものになってしまったと感じていた。

こんな体験を重ねるうちに、私は極力誕生日他人に伝えないようになっていった。

最初から大阪で産まれたので震災とは関係あらへん」と言えればいいのだが、誕生日を聞かれただけなのに「大阪まれであることも自分から伝えるのは嫌な奴だと思われそうでできなかった。

当時すでに、東日本大震災被災者のことを思えばこんな感情を周囲に吐露することも憚られるだろうという分別も流石につく年頃だったので、今までずっと誰にも話さずに生きてきた。

18歳からまた大阪に戻ってきたので、しばらくそんなことも忘れていた。

今日読んだ投稿で当時のことを思い出し、「震災がなければ一緒に大人になっていたかもしれない人の存在をふと思うことがある」といった主旨の文言を見て、「あの時の大人は私との会話の中でそういった人たちを思い浮かべてたんやろなあ」とひとり合点した。

なんとなく書き留めておく。

anond:20230117174727

3月11日に毎年のように「東日本大震災」の定期券を買わされた

俺もこれが一番わからんかったのだが、ものすごく好意的に読み取ると、

東北住まい被災して紛失した日から通勤定期券半年ごとに更新することになり、

しかも同じ目に遭った人がおおすぎて列が長いってことか?

それはそうと神戸被災者も長野被災者も北海道被災者も原爆記念日被災者も大変だったとおもうのでお大事に、ご安全

2023-01-17

anond:20230117092733

すまない、本筋とは関係ないとはわかっているんだが、前文の意味理解不能すぎるので、書かせてくれ。いちゃもんではなく、せっかく面白い調査やっているのにもったいないと思ったから書く。

3月11日に毎年のように「東日本大震災」の定期券を買わされた

どういう意味? 東日本大震災定期券って何?

・~普通の日とすべきだ」というのにぶち切れて

わからん。何に対する怒りなの。

・全て皮肉的に扱うため、Engrish表記日本語Typoを用いる。

さっぱりわからない。「Engrish表記日本語Typo」なんてどこにも出てこないけど。それになんで「Engrish表記日本語Typo」を用いることが皮肉になるんだ?

・366日(+α)

(+α)て何なの。

1月オールアンラーキーデイズ

オールアンラーキーデイズ(All anrakki days)とは、3月11日に毎年のように「東日本大震災」の定期券を買わされた増田が、アンサイクロペディアの「3月11日東日本大震災でもあるけど、それより前は何かの記念日だし、その後も誰かの記念日でもあるので普通の日とすべきだ」というのにぶち切れて366日(+α)を全て不謹慎の日として扱ってそれをリストアップした一覧のことをさす。

全て皮肉的に扱うため、Engrish表記日本語Typoを用いる。

決め方

以下の順番でその日に起きた出来事をチェックしている。 基本は日本縛りだが、あまりにもデカすぎる事件事象場合海外対象に入る。

  1. インターネットミーム化したものなどのネット炎上事件(ここは増田なので
  2. 東日本大震災台風豪雨などの未曾有の自然災害
  3. 世界レベルで起きた戦争の開戦・終戦日(世界大戦及びそれに匹敵するレベルのもの冷戦など)
  4. 1900年以降に起きた戦争テロ等の軍事行動殺人事件ロシアウクライナなど)
  5. 1900年以降に発生した交通事故(空>海>陸の順、死亡しない場合は除外)
  6. 世界的に炎上問題行動を起こした人間誕生日(本当に話題が無い時に書く)

なお1月3月11月12月雪崩による災害6月9月にかけては台風などによる豪雨などの土砂災害安全地帯ほとんど存在しないことが判明している。

1月

2022-11-23

すずめの戸締まりメタ映画なのでは?(ネタバレ感想)

二週目見たので。

メタ映画として

特撮の白倉プロデューサーメタネタ作品に取り入れることが多いんだけど、ライダー戦隊映画の「スーパーヒーロー戦記」なんか、敵が「お前らネタ切れでモチーフ被りまくりオワコンじゃねえか!」なんて台詞を吐くんだよね。

シンエヴァでも、(しばらく観てないのでうろ覚えだけど)シンジ綾波の会話中、「使徒、襲来」から「シン・エヴァンゲリオン」までのタイトルが「作中のスクリーンに」流れる

どちらも、作中のキャラではなく観客に向けた表現であり、またシリーズファンでないと伝わらないネタでもある。

「すずめの戸締まり」も3.11メタ的に、観客を意識して作られた映画なんじゃないかな?みたいな。

文系は作者の気持ちを考えてろ、なんて言葉があるけど、昔は作品にゃ「作者の意図」ってのがあって、それを読み取るのが正しい読み方なのだ、って学校でも教えられてた。

でも後から、「文章を読んで書いた奴の気持ちなんか分かるわけねーだろ」「それをどう読み取ったか、読んで何を考えたか大事だろ」的な考えが出てきて、作者ではなく読者を主体として考えるべきじゃね?みたいになって、そんで、多様な考え方を尊重しようみたいな話に繋がったり繋がらなかったり。

まぁそんな感じで、被災した人もしなかった人も、311経験した人なら色々考えるし語りたくなるよね、的な?

タイムリープと予定論

タイムリープものとしてみた時、あのシーンは実はこういう場面だったんだ!って気持ちよさは薄い。(自分が観た中だと、平成ジェネレーションフォーエバーのネタばらしが一番気持ち良かった)

で、先のことは全部決まってる、ってやつね。最初ちょっと引っ掛かったんだよ。仮に扉が閉じるの失敗して震災起きちゃったとしても、結果は決まってるからしょうがなかった、ってことにならね?みたいな。

ただ、幼すずめにとってというより、現すずめが言うことに意味があったのかな、とも考えたり。現すずめにとっての先の未来は不確定なんだし。

雑多な感想

全体的に、「間」を大事にしてるっつーか、日常描写に尺割いて丁寧に撮ってるなーという印象。世界観説明はセリフで軽くすませて、子守りシーンはしっかり描写する、みたいな。それが不満な人もいるだろうけど、個人的にはそこが良かった。娯楽としての面白さって、つまりセックス&バイオレンスなわけで。盛れば盛るほど下品楽しい作品にできる。ヒロインとのキスシーンなんて大抵の映画ノルマのように入ってるけど、すずめのそれは上品で、個人的にはちょうどいい。

ダイジンの草太に対する認識というか、すずめから草太への好意に気付いてたのか無頓着だったのか、気にしながら見たがいまいちからず。ただ自分の方が愛されてると勘違いしてるのはビンビンに伝わってくる。哀しい。

ウチの子にならない?ってすずめから声かけてたんだな。

親子喧嘩のウチの子じゃない、自転車の仲直りもダイジンは見てたんだよな。で、色々考えて、結局自分はすずめの子にはなれない、と悟ったんやな…

二週目だとダイジンヘイトチャージクソ猫っぷりが違う意味面白

初見の時、ダイジンは要石に戻る覚悟決めて車に乗ったんだなと思ってたがそうでもなかった

ダイジンは抑え切れずに抜けてしまったのか、ダイジンが抜いたって感じでもないよな~?

草太さんの記憶バンクじゃん!ダイナミック回想じゃん!とかいらんことを考えた。

初見時、エンドロールで稔君が迎えに来てるの気付いてなかった。フェードアウトしたのかと…

吉幾三流れるなら新幹線のとこだろうけどどこで流れたんだ?

追記

書いてから読み直したら、メタフィクション震災なんも関係あらへんやん!俺は何が言いたかったんだ?

視聴者存在認識してるみたいなメタ発言と、フィクション自己言及としてのメタフィクション混同してたんだろうか…?

実際はハイコンテクストってのが近いのかしらん?

う~ん。しかし、作中で3月11日に発生した震災と、現実3.11は別の話だよね?要石も閉じ師も現実には存在しないし、みたいなことは考えてた気もする

コピペだけどYOSHIKIのこれすごいな

2008年

3月(再結成コンサート後)「新曲入りのアルバムを発売する」

2009年

新曲が5曲入ったアルバムを年内に出せる」

ほとんど完成している。半分新しい曲で、半分は古い曲の英語バージョン

2010年

4月3月からレコーディングしていて6月に完成する」

7月 「9割以上が出来ていて秋に発売する。出なかったら逆に俺たちが困る」

絶対ます」「出なかったら腹を切る」

2011年

1月 北米EMI Musicと3年契約を結ぶ。年内にニューアルバムを携えてのツアー発表

8月SUMMER SONIC出演会見)「99.5%はできあがっている。年内には出す予定」

11月「今のこの時代に十数曲並ぶものを出して何の意味があるのだろう」

2013年

5月「今の時代アルバムという形態で良いのか」

「出せと言われればすぐ出せますけど」

「ピンとこないんですよね。タイミングですよね」

タイトルは『X JAPAN』でいこうかなと」

10月アルバムがいつ出るとか、もう言いたくない」

アルバムはもう出ないと言った方がいいんじゃないかな」

2014年

11月来年4月に完成。80%くらい完成してます

10曲以上はもうレコーディングも終わっているけれど、いらない曲がある。次に人前に出てくるまでには完成させます

12月Mステスーパーライブ出演時) 「来年8月にアルバムリリースして、そこから第2の世界ツアーを廻る」

2015年

2月25日インスタに「X JAPAN Master Album Sequences 2.24.15」と印字されたCD画像投稿

3月「今回は本当に出ると思う。今年の後半くらい。完成度は90%」

7月ウェンブリーアリーナライブの前日である2016年3月11日にアルバムを発売する」「12曲程度、すべて新曲。「Jade」「I.V」「Born to Be Free」は入る」

8月1990年頃に作った、いい曲過ぎて出したくなかった「L’arme」が収録されるかも」

2016年

2月3日 PATA大腸憩室炎及び門脈血栓症の為入院したことにより、ウェンブリーアリーナライブが延期。同時にアルバムも延期。

2017年

3月4日 延期していたウェンブリーアリーナでのライブが行われたが、その前日に発売されたのはX JAPANドキュメンタリー映画「WE ARE X」のサウンドトラックだった。

4月1日「6月30日に発売する。タイトルX JAPAN

その1週間後、花占いの結果、延期を発表。エイプリールフールにあえて言ったと発言

アルバムは全部で13曲入る。これ以上増やさない。今年中に出るのは絶対。間違いない」「出なかったら叩いてください」

7月Scarlet Love Songは収録されない」

7月23日「(アルバムは)年内は出ません」

「期間が色々あって延びたことによって、色んなサプライズが入ってきてます

9月「今までのアルバムの中で最高傑作。このアルバムが世の中に出たらメンバーファン人生が変わると思う。Toshlの神がかっている声をすべて引き出せた。今回は一切妥協せずにレコーディングできた」

10月アルバムはほぼ完成している」

10月15日「アルバムの発売は、多分来年の春ですね」「完成はもうする」

「2人ほど素晴らしいアーティストフィーチャリングで登場します」

2020年

1月3日

「鬱っぽくなった」

X JAPANと聞くだけで体中に蕁麻疹が出てくる」

アルバムって言葉も嫌いになってきちゃった。アルバムなんか出さない。知らない。」

「出したい時に出す。あまり期待しないで欲しい。自分が出したい時に出します。あんまり今は出したいと思わない」

2022-11-17

「すずめの戸締まり」を観たら要石で後ろから頭を殴られた

新海誠の新作映画、「すずめの戸締まり」を観てきた。これがどうにも周囲の人間に話がしづらいというか、未視聴の人に「どうだった?」と聞かれたときに応えづらい、しかし観た所感、体験だけは誰かと共有したい気持ちがすごくあるので書く。

この作品について語る上では、この映画が何を主軸に据えているかは避けて通れない。なので多少のネタバレ有りということは承知の上で一読されたい。

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この文章現在30代、11年前は20代前半だった人物が書いている。

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本作のあらすじを簡潔に書く。

九州に住む主人公少女すずめが旅の青年草太と出会う。草太は日本中廃墟にある「後ろ戸」と呼ばれる扉を締めて回る「締め師」だ。すずめはその草太との出会いをきっかけに後ろ戸の脇に埋めてある「要石(かなめいし)」と呼ばれる石を抜いてしまい、その結果後ろ戸が開き、中から現れる巨大なミミズ地震を起こしてしまう。(椅子になる呪いなどについてはここで書きたいことではないので省く。)

抜かれた要石は「ダイジン」という名前の猫になり、登場人物たちはダイジンを追う過程東北被災地を訪れることになる。

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これは2011年3月11日日本列島を襲った未曾有の災害東日本大震災を主軸に据えた映画だ。

いきなりテーマについて述べるが、「この映画が何を描いているか」は本作エピローグで草太の口からわかりやすい形で語られている。

「人々が失ったものへの無念、悲しみが忘れられ軽くなったところに後ろ戸は開く。」

一度しか観ていないので正確なセリフではないが、このような趣旨言葉が語られる。

「後ろ戸」とは現し世(現実)と常世(とこよ・霊界のような場所)を繋ぐ扉であり、そこが開くと扉から巨大なミミズが現れ(このミミズは締め師である草太、主人公のすずめにしか視認できない)、空から地上に落ちることで地震を起こす。

後ろ戸は廃墟にあるものだが、廃墟であるが故に、その地での災厄の記憶、失われたものへの想いは風化していく。そこには要石という石が埋めてあり、再び扉が開き災害が起こらないよう守っているのだ。

この映画は我々が体験してきた被災記憶が風化されないよう、呼び起こすような映画だ。そして未視聴の人に説明をするのが難しいのもそのためだ。

映画館に足を運んだとき自分は事前情報を全く入れずに行った。そして何となく映画を観始め、巨大ミミズ地震を起こし、物語舞台神戸へ移ったところで「おや」と思い、オープンカー首都高を経由して東北道へ向かい始めたところで確信に変わり、そして気付かされた。「忘れていた」と。

忘れていたわけではない。事実としてはまだ記憶に新しい。ただし映画の中で鳴り響く緊急放送津波で一掃された土地、そういったもの映画の中での情報感触は、普段触れる情報とは全く異なったレベル自分記憶を呼び起こすものだった。その点に関しては映画スタッフ美術演出の面々に感服させられた。

からこそ、「東日本大震災のその後の物語だ」ということすら知らずに観るべきだ。なのにここにこんなことを書いていることについては矛盾にもほどがあるのだが。それでも、あのはっとする体験は代えがたいものだったように思う。

その点からまずこの映画の良かったのは、テイザーや物語冒頭でわかりやす過ぎる形でテーマを明かさない点だ(それでも屋根の上に船が乗っているのだけれど)。これも意図した演出なのだろう。

これが少しでも YouTube予告編で明かされていようものなら、こんなに「観てよかった」と思うことはなかっただろう。

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この作品について語る上で、村上春樹短編集「神の子どもたちはみな踊る」、特にその中の一編「かえるくん、東京を救う」を避けては通れない。

こんな話だ。

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東京で働くうだつの上がらない銀行員中年男性が、ある日かえる出会い(「かえるくん」、とかえるくんは指を立てて訂正した)、かえるくんと共に地下に眠る巨大ミミズと闘い巨大地震を阻止する。その後男性は病室のベッドで目を覚ますが、傍らには闘いでボロボロになったかえるくんがいる。ふと気がつくとかえるくんの身体からボトボトミミズが現れ、男性身体ミミズに飲み込まれたところで、男性はその夢から覚める。

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こんなに似通えば嫌でも取り挙げたくなる。

この小説1995年日本で起きた阪神淡路大震災を柱に据えた小説である

1995年オウム真理教による地下鉄サリン事件と立て続けに起こり、日本安全神話が崩れた年だ。

作者である村上春樹は、この年を経て、地下鉄サリン事件関係者被害者へのインタビューを行い、「アンダーグラウンド」という書籍をまとめ、普段我々が当たり前と感じて暮らしているこの社会他者との関係性、足元の地面ですら、ありとあらゆるものが決して確かなものではないという危うさを看破し、小説への考え方について「デタッチメントからコミットメントへの転換があった」と語っている。簡潔に述べるが様々な関係性を一旦切り離して書くのではなく、コミット、深く関わっていく姿勢への移行だ。

氏はこのコミットメントについては、「日の光も届かない深い井戸の底へ降りていき、その中で手を取り合うような行為」というような言葉表現している。光の一切届かない暗闇、自身身体と周囲の空気現実と非現実境界曖昧になる。死に近い場所だ。

人の日常生活では感知し得ない深い場所心理、そういった部分で他者と手を取り合うこと。自分は氏の言うコミットメントをそのように捉えている。村上春樹はそのような時を経て2000年にこの小説を描き下ろした。

翻って本題の映画はどうだろう。いつも地の底に潜んでいる「地震を起こすミミズ」というモチーフ、すずめが自身ルーツである過去と向き合い、草太と再開を果たした、井戸の底のように現実霊界境界が危うくなる「常世」。何から何までが一対一対応というわけではないものの、通ずる部分があるように思えてならない。

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神の子どもたちはみな踊る」は善悪二元論ではなく陰陽論の物語集だ。

太極図、という白と黒勾玉が互いに合わさって円を作っている図を見たことがあるだろうか。

こんなのだ

白黒互いの勾玉の中心に、相反する色の小さな点が存在する。

善悪明暗などの世の中の事象は二分に切り分けられるわけでなく、互いにグラデーションにように折り重なり、それぞれが互いに内在し合うものである、という考え方であり、太極図はそれを表しているように読み取れる。

太極図について、ちょうど三角関数を学んだとき単位円の中で動径をθに合わせて回したように、円を描くように眺めると良い。

日が暮れるように、徐々に陽に陰が重なっていく。やがて陽がすべて陰に飲み込まれるが、その陰の中心には陽が内在する。

かえるくん、東京を救う」の最後のシーンはまさにそれだ。主人公ミミズを飲み込み、それを夢として目を覚ますが、ちょうど「夢でしかない」くらいの点となって主人公の中に静かに存在する。

この小説中の作品に関して言えば「かえるくん、東京を救う」に限ったことではない。

宗教二世を描いた表題作神の子どもたちはみな踊る」にせよ、バンコクホテル神戸に住む男の存在を思う研究者女性にせよ、海辺焚き火にあたる男女にせよ、自身の中には消して割り切ることのできないもの存在し、それですら目を背けることはできない自分自身なのだ

その点でいえば、主人公すずめを育て上げながらも苦悩を抱えたまま中年期を迎えた叔母や、キャラクターが極端に振れるダイジンのあの姿に、どうしても自分勾玉の形を照らし合わせたくなってしまう。

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映画自体の話に戻す。

我々が当たり前のように立っているこの足元、地面というのは確かなものではない。しかし一方でそれをある程度信頼した上で営んでいかなければならない生活がある。するとその表層上の信頼感によってその奥底にはら危険性をつい忘れてしまう。

東京都心の上空を巨大ミミズが覆い、今にも落ちて地震を起こそうとする。そこで一瞬ミミズ描写が消える。ミミズはすずめと草太にしか見えていないのだ。ずごごごご、と地震前兆のような地鳴りが響いてきそうな予感を、スクリーン越しに観ている我々は感じるが、作中の街ゆく人々はそれに気付かず日常生活を送っている。

そこの描写が本当に良かった。地震はいつもこうやって突然にしかやってこないんだ。そう思わされる。知ってはいるがいつも忘れている。今日この映画館に足を運んだ俺だってそうだった。そう思い知らされる。

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少し自分語りをする。ここは読み飛ばされても差し支えない。

東日本大震災の発災当時、自分東北地方からは離れた実家の部屋で揺れを感じていた。

2回目の大学4年生だったと思う。その年度も卒業の見通しは立たず、試しにやってみた就職活動も上手くいかず(リーマンショック直後の年だ)、大学にも足が向かず、鬱々とした日を過ごしていた。

インターネットに張り付いて、東北地方や東京情報をひたすら追っていた。津波が町の何もかもを薙ぎ払っていく様子が全国に衝撃を与え、日が暮れるに差し掛かり日本全体が絶望に飲まれていくような空気を感じたように記憶している。

当時地元から離れた東京で働いている友人が数名いた。幸いにも彼らに大きな怪我はなく、交通機関による帰宅が困難となり、渋谷から半日かけて家まで歩いた、などという話を聞いた。

日本は強かった。余裕がない中でもそれぞれが自助共助に取り組み、生きながらえようとしていた。各大手企業にしても、サントリー被災地飲料水を発送し、ソフトバンク公衆 Wi-Fi無償開放した。当時流行っていた Ustream では日本若者NHK による被災状況の中継をカメラ撮影して流し、その行為の是非について当時の NHK Twitter 担当者自身責任判断でそれを認め、情報共有を助けた。Evernote有償の容量無制限サービス日本人に向け一時無償提供を行った。

今ではウクライナ戦争真っ只中のロシアプーチン大統領の「ありったけの物資を今すぐ日本に送れ」の大号令のもとに支援を行い、アメリカ軍作戦名 Operation TOMODACHI を実行し日本に対し援助活動を行った。

しかった。社会の一員として何かを為せている人たちが立派に見えて仕方なかったし、事実立派であった。大混乱で帰宅避難がやっとという友人たちでさえ、懸命に行動している姿が眩しく、自分が情けなくなった。俺は何をやっているんだ、と。

あれが人生の転機になった。転んでばかりの青年期、気持ちも前を向かず、ただただわがままばかりでいつも誰かのせいにしてばかりだった生活と、ようやく決別することができた。まずは目の前の事を片付けて四の五の言わずに働けと、アレがしたいコレはしたくないではなくどんなに小さく些細でも社会の中の一コマとして人のために出来ることをせよ、と自分に言い聞かせた。

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東日本大震災から11年。

働き始め、転居をし、新しい人間関係を築き、仕事もも若さでは乗り切れない年になりつつもやり甲斐を感じながら生活をしている。

10年間生きていると色々なことがある。見聞きしたもの体験した記憶は、古いものから後ろに流され色褪せていく。

あの頃自分が感じた、鮮明ではなくなった様々を、しかし、劇場唐突に思い出させられた。「お前はあの時どうだった、今はどうだ」と。

そこに前述の草太のセリフだ。2011年東北地方に向けて自分が抱いた思い。それが忘れられ軽くなっていたところに、この映画は重さを再度伝える石となって自分にのし掛かったのだった。

あの時あの日本社会全体の空気感を体験した人が、今観るのに本当に良い映画だった。難解すぎず、わかりやすく、無駄がない。

新海誠の新作となれば中高生大勢観るのだろう。ただ時間が経つのも早いもので、今の高校生でも発災当時は5,6歳だ。そういった世代災害の恐怖を知る目的ならば「東京マグニチュード8.0」辺りを見ればよい。良い作品だ。

もしあなたが「君の名は。」や「天気の子」のような純度の高い恋愛ファンタジーを、あるいは「秒速5センチメートル」のようないじらしい恋愛アニメを期待するならば、この映画は応じない。

この映画はあの時を生き、その後を生きてきた人へ向けた作品だ。そしてそういう人たちとこんな風に、観た後の感想を共有したい。

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これで最後だ。

東北地方に差し掛かったところで、ドライバーの「綺麗なところだ」というセリフに対し被災であるすずめは「綺麗?ここが?」と無感情な様子で返す。

遠くで震災を感じていただけの自分のような人間と、実際に被害に見舞われ大切な人や物、土地を失った人との間には、やはり件に対する感じ方にはどうしようもなく深い断絶があると思う。

やり切れない想いに対しては哀悼の意を持たざるを得ない。その上で、外野から眺めていただけの立場に立ったこ文章不快に感じる部分があれば、そのような人がいれば、謝罪したい。しかしながら今のところこれが、11年経った今、この映画を観て自分の感じた率直なところだ。

またしばらく経ったら観に行ってみようと思う。

2022-11-15

anond:20221115120605

3月11日

その時、俺は自転車に乗って爆走していた。

下宿から実家へ帰るのに、約束時間を少し過ぎていたから、急ぎ気味で登り降りのある坂道を爆走していた。

すると、どうしたことか。

いつもなら道が空いているはずの時間帯なのに妙に道路渋滞している。

あれ、この辺でなにかイベントってあったっけ?

しかもあろうことか、路肩に駐車している車がカーセックスのように揺れに揺れているではないか

おいおい、みんなカーセックスみたさにノロノロ運転してんのかよ、お盛んだな。

実際は頭がピンクなのは、俺だけだったのだが、当時は急いでいた事もあり、本当に揺れに気づかなかった。

実家に戻ったときに、大きな地震があった事を初めて知った。その時聞いたラジオ東北の中で宮城県だけ、被害状況の報告がなかったのをどうしてだろう?と不思議に思っていた。

2022-11-14

【滅茶苦茶ネタバレあり】「すずめの戸締まり世界設定について

この記事にはすずめの戸締まりの重大なネタバレを含みます!!

これから観るつもりの人は回れ右!!観るつもりない人もこれだけ読んでもおもんないし回れ右!!観た人だけスクロールしてくれ!!!




























すずめの戸締まり観てきた

すずめの戸締まりを観てきた。ネットネタバレを踏みたくないのと、たまーにレイトショー映画を観ると気分が良くなるので公開初日レイトショーで。感想としては「すずめちゃんカッコイイな」とか「やっぱ映像綺麗だな」とか「今回はPV演出やらなかったんだな」とか「ドライブしてるあたりが一番面白かったな~」とかそんなところ。個人的には君の名は。と天気の子には及ばないけどなかなかい映画だった。ネットでもいくつか既視聴者感想検索してみたが、刺さった部分の感想は人それぞれでありつつ、それなりに好意的評価が多かったように思う。また、劇中でははっきり名前こそ出さなものの、「東日本大震災」が起こった世界を正面から描き、主人公の追悼と成長を描いている点も、今のところはおおむね評価されていた。一方で、事前の予告では東日本大震災を直接的に取り扱った物語であることは示されておらず(私の知る限りでは、緊急地震速報流れるシーンがあるとかその程度の周知だったと思う。小説読めばわかったらしいけどまぁ読まないよね)、物語後半に割と不意打ち的に311描写があることへのある種の懸念と、個人的嫌悪感を示す人も多少見られたと思う。これらのレビューについて、皆それなりに首肯できる部分もあり、個人の感想と照らしあわせながら楽しく読ませてもらった。でも、これらの世に出てきたレビューを読みつつ、個人的に気になった点が一つある。

みんな「世界観と設定」について、全然話題にしてないな?ということ。この映画の最大の瑕疵、というか問題点になりえるとしたらこ世界設定の部分だと感じていたので。

まりにみんな何も言わないので、匿名ブログを書いてしまった。匿名なのは卑怯といわれるかもしれないが、そもそもブログやってないので…。

すずめの戸締まり世界観と設定

すずめの戸締まり世界観と設定について、私が映画をみた限りでの理解を以下に記す。あくまで私の理解なので、誤っていたらご指摘ください。

  1. 日本列島には、「ミミズ」という意思なきエネルギー生命体のようなもの存在している。
  2. ミミズ日本各地の廃墟に発生する「後戸」を通じて「常世」という裏世界から現世に表れ、災害を引き起こす。劇場内で配布された特典「新海誠本」では災害や疫病を引き起こすと書かれていたが、劇中での災害はすべて地震の様子。
  3. これを止めるためには、「閉じ師」と呼ばれる代々受け継がれた役職者たちが、「後戸」を占める神道的な儀式を行う必要がある。
  4. また、ミミズを封じるために「要石」と呼ばれる半神たちが2柱、それぞれ2カ所に封じられている。作中で閉じ師の草太が無理やり要石にされ、すずめはそれを解除するために奔走する。この要石たちは最初から神ではなかったようで、元々の要石であったダイジン、サダイジンが要石になる前になんだったのかは不明。姿形通り猫だったのか、それとも草太のように人間だったかもしれない。
  5. この世界では(名前こそ直接的にだされないものの)東日本大震災にあたる災害が作中では12年前の3月11日に発生しており、多くの死者を出しているようである。すずめの母もこの時亡くなっている。また、福島県に帰還困難区域が発生している描写から原発事故も起きた様子。
  6. 東日本大震災ミミズのせいで起きたものかははっきりとは明言されていなが、否定するセリフもなく、ミミズによるものと考えるのが自然
  7. 物語終盤、要石の封印が解けたこからミミズ活動が活発化。東日本大震災の起こった東北圏でもう一度大災害が起こりそうになったため、すずめと復活した草太がそれを止める。

どうだろうか。列記すると滅茶苦茶カルトな設定だなと思う。作中ではもう少し自然に描いているのは確かだ。でもそもそもこの映画を観たら、「映画として面白かったかどうか」とは別に「この設定が受け入れられるか否か」がかなり心に引っかかるのではないだろうか。個人的にはちょっとウェッという感じで、この設定使うなら311じゃなくて君の名はのように架空災害として扱うか、もしくは311ミミズ由来のものじゃなかったことを明示しとくべきじゃないかと思った。福島地震に遭遇するシーンでミミズが現れないことから、「あぁ、すべての地震ミミズ由来ってわけじゃないのね…」と少し安心したら、そのあとの「草太さんが抑えてくれてるんだ!」というセリフでずっこけた。ほんとにカルトだよ。

「結局創作なんだからいいじゃん、現実創作は別だよ」という意見もあるかもしれないが、311は実際に起こった災害であり、それを作中で扱ったにも関わらず原因ミミズなんです、はちょっとなんか、私はイヤですね、という感じ。

ちなみに「作中では311は止められなかったのか?」という至極当然の問いに対しては作中では特に答えはないが、ファンコミュニティ間では「そもそも震源地が海だから無理だった」とか「草太の父世代の閉じ師が出てこないことから察せる」とか色々考察があるようである。まぁ書いててむなしくなるような話題である

なお、現実世界の話をすると阪神淡路大震災震源淡路島南部直下型地震関東大震災神奈川県西部東京湾北部山梨県東部震源三つ子地震だったといわれている。作中でもふたつの震災は起こっているっぽいので付記する。

なぜみな口をつぐむのか

上のような設定について、私は「みんな特に何も違和感をもたなかった」とはあまり思えない。みんな「違和感があるけど口にだしていないだけ」なんじゃないか……と、他人心中勝手想像している。ツイッターやインスタ等の短文SNSだったら確かに面白かった!芹澤いいわ~」で終わりだろうけど、ブログレビューサイトで長文のレビューかいててこの世界設定に触れないとかあるの?と思っている。ただ一方で、確かに語りにくいよなと感じる部分もあって、これもその理由を列記する。

  1. そもそも震災の話なので口に出しにくいから。…映画感想ではなく直接的に311の取り扱いに至る話になるため。「すずめちゃんが前を向けてよかった」とか有体な感想をいうのとはわけが違う。それこそ親族が亡くなった人が大勢いるのが東日本大震災であり、うかつに口を出せない。そもそも被災者達の感情が優先されるべきでは?という遠慮が先にくる。
  2. 海監督本人は真摯に描いてるつもりで悪気はないっぽいから。…悪気がないのはわかるので、現時点で強く批判する気持ちにもなれない。
  3. まだファンしか観てないから。…公開から一週間もたっておらず、新海誠ファンしかみていないため、批判意見を言わない、積極的に言おうとしない。

1について、実際の被災者の方はどう思っただろうか。上記の不意打ち的な311描写も含めて、東北劇場では結構トラウマえぐられた人も多いのではと勝手心配をしている。ちなみ当時東京に住んでいて被災といえば計画停電くらいだった私でも、日記のシーンと燃え盛る瓦礫のシーンはちょっと心にきた。

2については皮肉抜きに新海誠尊敬する。「シン・ゴジラ」も「君の名は。」もアフター311映画ではあったが、東日本大震災のものとしては取り扱わなかった。押しも押されぬ超人監督として、期待のかかった商業映画東日本大震災をメインテーマひとつに据えた心意気は本当に見上げたものであると思う。扱い方は個人的にはうーんではあるが。また、ここで難しいのが、すずめの戸締まりにおいて311はメインテーマの「ひとつ」でしかないところである311映画ではない。

3については、これからファン層以外にリーチしたときにどうなるのか気になるところ。例えば金ロー放送したときとかさ。

今後の評価について

現在ネット上で閲覧できるレビューはほぼファンによるもので、おおむね好意的ものが多い。これから本職の映画評論家や、メディアによるレビューが始まるだろう。彼らはおそらくこの世界設定について、ファンレビューのように目をつむることはできないのではないかと思う。上記1のような問題もあり、どのような評価がされるのか気になるところである

ちなみに、IGNJapanの11月12日(公開翌日)付レビューでは以下のような一文がある。

>> しかし僕が気になったのは別のことだ。3.11後の物語性や震災歴史、そして天災を鎮める世界観として神道を引っ張ってくる意図についてはこれからメディアでの評論レビューで嫌になるほど言及されるだろう。そこに自分の関心はあまりない。 <<

この筆者本人は関心がないそうだが、記載の通りよくもわるくも嫌になるほど言及されるだろう。

結局のところ

みんなどう思った?俺はめっちゃ違和感あった。映画のできそのもの否定するわけじゃないけど、世界設定については滅茶苦茶やんけって思った。気にならないって人のほうが多いのかな?

2022-11-13

震災アレルギー表記(※多少ネタバレあり)

震災映像を描画する上でアレルギー表記の様に記載されるべきなのだろうか

私は全く被災しなかったし、ボランティアとかで救助に行った訳でもないので悲惨な状況はほとんど目撃していないし

何となくテレビで見た衝撃的な映像が頭に残っているだけで、今は3月11日になっても特に黙とうをすることもなく普通に生活しているけれど

今回の映画を見た際にはPTSDになった人に対して、多少の配慮はあってもいいんじゃないかと思った

既に震災から10年以上経過してるし、すずめと同じくらいの高校生だと当時のことを覚えていない人もいると思けどそれでも映画を見て

ふとした瞬間に思い返すかもしれないし、中には周りで人が亡くなったことを時を覚えている人にはつらい過去を思い出させてしまうんじゃないか

すずめが震災被災者でそれを乗り越えるっていう設定は結構ネタバレになるし、事前に地震地震アラート表現があります制作側が告知していながら

震災のもの表現があると言うことには触れなかった点から制作側はあえて今回の映画内で震災表現があることを告知しないことを選択したんだと思うんだけど

すずめの日記3月11日が黒塗りされてるシーンを見て震災テーマ(?)にしたんじゃなくて、実際に描いたんだと分かると映画の冒頭で子供のすずめが彷徨っているシーンと

後半でお母さんを探す子供のすずめを見て受ける感覚が違ったし、日常生活の何気ない「行ってきます。」の一言があそこまで心を揺さぶられるとは思わなかった

被災していない自分でもそこそこ、来るものあったから実際に被災した人の中には結構、堪える人もいるんじゃないかと思う

被災者ではない第三者勝手被災の代弁をするのは余計なお世話だと思うけど、それでも震災表現があることを伝えた上で見るかどうかの判断選択させてもいいんじゃないだろうか

隠し味に卵や牛乳を入れている事を本当に隠して食べさせないように、同じくらい配慮があってもいいんじゃないかな

ただ、そうなると震災表現を描く度に注意喚起必要になるから、どこまで(いつまで)必要なのかが分からなくなってくる

とりあえず一度の視聴じゃ全てを見れていないので後日、改めて見直しに行く予定

ちなみに見ていて一番辛かったシーンはサービスエリアで鈴芽と環さんが言い争いをしている場面だった

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