はてなキーワード: 元カレとは
少し経って彼は就職、「お金がなくても二人で幸せに暮らせたらいいね。あまり稼げなくてごめんね。」と言いつつ、賃金が安くても時間が短くて仕事の内容が楽で軽い職場を選択していた。
家賃と光熱費は折半だったけど、急な出費とか細かい修理費用とか、税金とか保険料とかもろもろの雑費をほとんどこちらが払っていて、貯金ができないので自分はキツくても給料のいい職場に転職した。家事は半分ずつだけど少し相手が多くやってくれてたかな
ある日、彼が私のためにしていることを話していて、毎日セックスをしてあげることと、毎日労わる声をかけることだったとき、彼が自分の私用で払えなかった家賃を立て替えて欲しいと頼んで私から借りたお金を使って私にプレゼントを買ってきた時に、プチっときて別れました!
お前が金がなくてもいいよねって転職もスキルアップもしないで毎日遊んで暮らすために賃金を妥協する分を補填するために私は働いて疲れてセックスなんてしたくなくて、お前がしたいだけだよねそれ、声をかけて話聞くより寝かせてほしくて、プレゼントはお金返してからしてほしいというかその場合普通バイトとかして補填するんじゃ?
それ私の貸したお金で家賃分払ったから浮いたお金だよね????
お金を出さない男の考える二人で協力しようには、貯金も税金も年金も将来設計も何も含まれてないと気づきました!!デートは割り勘がいいとかサイゼでデートできない女は心が汚いとか言ってるような男って元カレ並みに浅はかで幼稚なのが透けて見える。将来設計を真剣に考えられる人間じゃないと性格が合わないから仕方ないよねー
それでも元カレが出てくるんでしょ?
上 先生と私
一
わたしはその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。
O.I先生とのことをここに書いていく。
年度末に狂った行程で車中泊旅行を決行した私は、2番目の先生の診察予約をすっぽかした。
それはひどいことになったね。
なんかストレス性失声?とかいう状態になって、まじでほんまにアウアウアーしか喋れなくなっちゃった。
2番目の先生は診察キャンセルを叱らなかった。でも転勤していなくなっちゃった。
そんで入れ代わりで赴任したのがI先生。
第一印象。若っ。
新卒かと思うくらい童顔で頼りない感じだった。
でもなんとなく1番目の先生と、これ言ったら本人にまじキレられるかもだけど、ぶっちゃけコレコレさんにも似てたwww
I先生が私の主治医になってから、私はまた失声になって泣きたかった。
ほんとに私はまた声を取り戻した。
「娘のこんな華やかな表情、久しぶりに見ました」。
ううん、なれてなかったよね。
https://anond.hatelabo.jp/20220118205437
相談所の担当の人に、2回目は会いたくないと伝えると、遠回しに高望みだと諭される。もう、こういう人の中から選ばないといけないのか?
まず大前提として、その行間から漂う「年齢等の事情もあり手っ取り早く相談所を利用しているが、私は本当は自由恋愛で相手を見つけられる」という意識を捨てろ。元増田の恋愛経験・恋愛力を否定はしないが、少なくとも、生活圏内で自然に出会える範囲の異性の中から生涯の伴侶を29歳までに見つけられなかった或いは繋ぎ止められなかった程度の自由恋愛力である。そんなものは役に立たない見栄でしかない。
次に、「もう、こういう人の中から選ばないといけないのか?」とあるが、そのとおりですが何か? としか言いようがない。何故かと言えば、相談所の人が最初に選んでくれたその3人が、現時点でその相談所で活動している男性の内、少なくともスペック的には元増田の希望条件に合った中で最上位級であり、以降はスペックが下がっていく可能性が高いからだ。故に、以降はスペック部分を妥協するかスペック以外の部分を妥協するかしかない。それがどうしても嫌なら自由恋愛市場(婚活アプリ含む)に戻ればいい。ちなみに先週あたりにバズっていた婚活女子増田みたいに、相談所より自由恋愛(断言するが婚活アプリは自由恋愛市場である)向きの人も確かにいるので、やる気と時間をかけられるなら(←重要。普通の人は無理)、並行して利用してみればいいだろう。
で、以降は自由恋愛市場に戻ることを選択するなら読む必要はないが、相談所で活動するなら読んでいただければと思う。罵倒にならないように配慮する。
・専門学校卒
学歴で容赦なく弾く男もいるが、普通は相談所側から、どうしても譲れない場合を除いて専門卒以上OKとしろと指導されるはずだし、逆に特に理由もなく4大卒とかに拘るような男はやめておく方が良いので問題ない。
専門職だし、その年収で嫌がる男は多くない……というか相談所で嫌がるなと指導されるはずである。問題ない。
恐らく、所謂「普通の見た目」で、職業柄筋肉もついてらっしゃるのだろう。相手がよっぽどルックスに拘らない限りは少なくともデメリットではない。なお相談所で美人じゃなきゃ嫌だとか言う男はバカなのでやめておく方が良い。
その年齢でその預金額は普通にすごいのでまったく問題ない。なお、「いくらあります!」と言うよりは、「毎月約〇〇円くらい貯金するようにしてます」、と言う方が堅実な印象を相手に与えられるであろう。
その趣味を否定しないが相手に正直に話すのは論外である。元増田がどんな言い方をしてるのか知らんが、「映画を見るのが好きだが、職業柄感染リスクの高いことはできず、なかなか出かけられないのでNetflixを使ってます」程度が良いと思われる。ジャニヲタなのは少なくとも初回では言うな。ついでに言うと生活に支障をきたすレベルのヲタ活をもししてるなら即刻やめろ。
そうは言うがぶっちゃけ何円以上希望とかあるだろ? 正直になれ。例えば、同じ地域、同年代で正規雇用の男性の平均年収くらいは欲しいとか。そういう「気にしない」とか言いつつ本当は気にしてるみたいなのが、まずスペックで絞り込む相談所的には最も厄介である。ついでに言うと、よっぽど運が悪い事情等が無い限り、平均年収を大きく下回るような仕事しかできない男は病気があるとかよっぽどアホとかなのでやめておく方がよく、そういう意味でのフィルターとしても年収は機能するので考えろ。
・相手の親と同居したくない
まともな男なら相談所から指導されるはずなので(略)。ただ、もし比較的田舎在住なら、敷地内同居くらいまで妥協する必要はあるかもしれない。
・ギャンブルやらない人
月数万以下の「趣味」としてやってる人はOK、くらいまで妥協する必要はあるかもしれない。要は生活に支障をきたすレベルでなければOKということだ。実際、そういう男はけっこういる。なお、趣味としてやってる自負のある男は「ギャンブルはやってないけど趣味でスロット打つor馬券買うよ」とかいう場合もあるので、そういう意味でも要注意事項ではある。
・39歳以下
・子ども1~2人ほしい
+10歳までOKとか素晴らしい。まったく問題ないが、子供欲しいならむしろ+5歳くらいまで絞ってもいいと思われる。婚活で出会う→結婚→妊娠出産まで、どんなに最短でも1年半くらいはかかることを計算に入れておけ。
一人暮らししようがしてまいが家事をやらない奴はいるので、一人暮らし経験には拘るな。家事ができることには拘っていい。というかこのご時世、まったく家事をやる気のない男はよっぽど激務で年収高いとかでもない限り普通に地雷案件なのでやめておく方がいい。
・太ってない
なるべく妥協しろ。例えばぱっと見の印象でちょいデブくらいまではOKみたいな。芸能人・芸人さんとかで「この人まではOK」みたいなイメージをしておくといい。
・煙草吸わない
問題ない。
元増田のスペックおよび相手への希望条件は総じて問題ない。であれば相談所の職員さんの言う「高望み」とは何か? 率直に言えばスペック以外の部分に求める基準が高いということである。文章からの印象でしかないが、特に、相手の「察する力・気遣い力」に対してが高望みだと感じる。元婚活男として言うが、相談所にいるような男でスペック的に問題ない奴は、総じて「相手を察して自分からアプローチする」のが大の苦手であり、だからこそ相談所にいるのである。遠回しに言うな。
例えば一人目として挙げている男なのであれば、「職業柄そういうのが気になるのでやめてもらえないか」とハッキリ伝えるべきであったろう。相手の男は元増田が何故それを気にするのか察せられなかったので、自分の知識内で「潔癖症なのかな?」と思ったに過ぎない。そんな低お察し力の男は嫌だと思うかもしれないが、できれば「察せられなくても、はっきり伝えれば理解を示してくれる・改善できる男はOK」程度まで意識を変える(それはつまり妥協するということである)ことをお勧めしたい。
元増田さんは本当にちょっぴり意識を変えれば多分すぐ結婚できるので頑張ってください。
・元カレ(SE)とは4年付き合ってたけど都内でコロナ緊急事態宣言中にデリヘル呼びまくって性病感染したのがきっかけで別れた。
・デリヘルを自宅に呼びまくった
つまり、結婚相手としては非常に問題があった可能性が高く、ぶっちゃけ言ってしまうと
「元増田さんが恋愛的な意味で良いと感じる男性は結婚相手としてはクソなタイプ」
もう、こういう人の中から選ばないといけないのか?
と見下している「こういう人」の方が結婚相手としては適している可能性が大いにあります。元増田さんが相談所での活動を継続されるのか自由恋愛市場に戻るのか知りませんが、元増田さんが恋愛的な意味で良いなと感じた相手はむしろ危ないかもしれない、そう心の片隅に置いておいてくださいませ。
うまくいかないことが今日1日でありすぎて、体調が悪くて横になりたくて仕事を切り上げてきたのに、全然眠れない
コロナで地元にも帰れなくて、楽しみにしてた予定はキャンセルになって、あーなんて孤独なんだろうと思った
サイフを落として、やけになって食べて、明日も仕事で、財布を探さないといけない。家に帰りたい
表では誰の悪口も言わないようにしているけれど、近頃は増田で愚痴ばっかり言ってて、そういうのって多分人にわかるんだ
全ての人から嫌われているように感じてしまって辛いけど、こんなクズみたいな自分にもちゃんと話しかけてくれるんだから優しいよな 仕事だとしても
今優しくしてくれる人が、今まで自分がちょっと疎ましく思っていた人だったり、
頑張って良い関係を築こうとしても空回りで、
元カレから自立して絶対結婚して幸せになってやるなんて思ってたけどやっぱり無理だよ
こんな私にずっと優しくしてくれたのは親と地元の少ない友達と元カレぐらいだよ
多いじゃんってもしかしたら増田では言われるかもしれないけど、心のありどころが地元にしかないのに帰れないから今は独りぼっちだよ
元カレが応援してくれたから頑張ろうって思って、いつか幸せになって元カレにもう1回会いたいと思ってたけどほんとはそんなの求めてないな
田んぼがなんかめっちゃ広がってるところで元カレと二人っきりで彼が死ぬまで過ごせればそれでよかったのに
私のめちゃくちゃな我儘に何年も付き合ってくれたあの人は多分聖人だと思う でもそんな彼の堪忍袋の緒を切らすほどのクズ女だった
他の人探したい探さなきゃ、でもちょっといいなと思った人はぜったい別の人のものなんだもう あーあ今だってあの子と仲良くしてるんだろうなあ
そのたびにやっぱり元カレが好きだと思うの、なんだかとっても最低なしぐさだなと自分でも思う
でも別に振られなければ元カレ一筋だったしなあしょうがないじゃん
なんか書いてたら自分でもクズすぎて笑っちゃった。一人だと気がくるってしまうんだ
こんな私にもしんぱいしてくれる親がいて、でもああ、依存してばかりじゃいけないよね
友達から「そういやあんたの元カレのアカウントなんとなくずっとフォローしてるけど最近めっちゃ拗らせてるわ… あんたより後に彼女できたことないしあんたのことに未練あるツイートもしてて正直ヤバい」と言われ、存在を完全に忘れていた元カレのアカウントを見ることにした。
・何もかもが受け身
・拒絶されたくない/傷つきたくなくて相手の懐に入ろうとしないが、相手から自分の懐に入ってくるのを待ってる
・自分の懐に入ってもらうためのコミュニケーションや振る舞いや見た目の努力は特にしていない(そのくせ自分はモテないことを理解しているが、モテなくても人と深い関係を築こうとする積極的な姿勢がない)
待っていれば誰かがすぐ来るような人間でもなければそれに近付く努力もしていないのに受け身だし、たまに自分から行ったかと思いきや相手の懐に入ろうとしないまま懐に入ってもらうのをただ待っていて、当然ながらそれじゃ誰とも進展しないんだけど特にそんなの気にしていない素振りでいながら、周囲の仲が良かった友達はだいたい結婚していて交友関係が昔と違ってくることに焦るし、存在するのかしないのかが曖昧な同調圧力を勝手に感じ取って苦しんでいるし、結婚して子供がいるというステレオタイプな幸福を得られないことにいつまでも引きずられている。そんな様子が手にとるように分かった。とにかく受け身なのに「俺は今の状態でも平気だし幸福」と「結婚できなかった俺…」を交互にツイートしてるだけ。挙句自分よりクズな人が結婚できて何故そいつらより優れている俺は結婚できないんだとほざく。多分クズはお前より人の懐に入れるしそこから深い関係を持てるから結婚できるんだよ。好きになってもらう努力なしに好きになってもらうのを待っていたらそりゃただ年月が経つだけだわ。自分から好きになったら拒絶されたりキモがられたりするのが怖いかもしれないが、愛を与えられるのを待つより自分から愛を与えに行けよ。お前は初手でキモいとは思われない人相と性格してるんだからせめて関係の引き際をもっと後ろ倒しにしてみろ。自分がただ待ってれば成功するタイプの人間じゃないと薄々分かってるんなら、自分から好きになるべきだろうよ。自分を好きになってくれそうな「属性(趣味とか)」を持つ人間に自分からアプローチしてみろ。demographicではなく属性でだ。ただぼんやり座っているだけのお前に漫画のように好意を寄せてくれる人はいないかもしれないがお前の行動に応えてくれる人ならきっといる。伊集院光も「マニアはいる!」と言っているのだから。今の状況が自分の望まないものだと分かっていて、今後年齢でさらに厳しくなることも理解しているなら、今からなりふり構わず玉砕でもなんでもしろや。玉砕もまた人生の思い出だ。金があるのに結婚できないと嘆くなら何故ダメなのかの要因を理解して対策を取るために相談所行くなりオフ会主催してみるなり行動を起こしたらいい。経験を目的とした人付き合いを拒絶するな。経験のために付き合ってるとさえハッキリ言わなければ絶対そんなもんわからねーから。経験がないからインターネットの偏った知識で行動原理が決まっちゃうんだよ、世の中の女性全員が男を晒し者にすることはないしお前は優しいやつだからそんなことされない、安心しろ。というか自分が晒し者になるのを恐れているくせにお前も私と付き合ってから得たセックスの体験や体の相性を晒してるじゃねーか共通の友達も見てるのにそれ言うか???ほんと気持ち悪いからその話は鍵垢か増田でやれ。キモいおっさんになりたくないとか言いながらその発言はキモくないのか???せめてその垢では言わなくていいことだと考えるストッパーを作っとけや。私を晒し者にしやがったから今こうしてやり返したけどお前にはもう少し幸せな人生送って欲しいもんだよ全く。
松田聖子と神田正輝に「今の気持ちは?」と聞いた記者がいたことがいたく炎上していた。
それは当然だ。実の娘をなくして憔悴しきった人に聞いていいことじゃない。
しかし、記者を叩いている連中もその次の瞬間に前山剛久に辛辣な言葉を書き込んでいる。
というか、アレが本物だったとして、前山叩きに走るとしてもあまりにも安直すぎる。
前山を擁護できるような情報は書かないし、神田が一方的に被害を受けているようにしか書かない。(まあ、よく読めば誓約書書かせるのは「えっ?」ってなるけど)
文春砲が放たれた後、前山は自分を擁護するツイートにいいねしたり、追悼文を出したが、これに対するネットの反応は
「本当に悲しかったらエゴサなんてできない。この期に及んで自己保身とは。やっぱり文春は正しかった」
「薄っぺらい追悼文。このタイミングでわざわざこんな追悼文出すのは文春が正しい証拠」
総じてこんなものばかりだった。
いやいや、もともとあんたらに「文春は正しいと信じたい」という気持ちがあって、それに沿うように前山の行動を解釈してるだけじゃん。
前山が自己保身のことを考えていると言って、悲しんでいないことの証明にも、文春の記事が正しいことにもならないよ。
例え大切な人を亡くして悲しい状況であっても、ゴシップ紙に悪評垂れ流されて食い扶持と選手生命を同時に失いかけてたら気に掛けるのは当たり前だ。
私もそうだし、多くの人はそうだと思うのだが、ネットの住民は人格者の集まりらしい。
(ただ、擁護ツイートにいいねをしたのは隙を見せたという意味で安直だったと思う。)
あと、感情で繋がった恋愛の「愛」は血で繋がった親子の「愛」とは違う。
自分がときめかなくなれば、例え相手が自分を好きなままでも別れようと言うのは至極当然だ。
フられた側は愛情が裏切られたと感じて傷つくが、それは誰が悪いとかそういう問題じゃない。
ときめく・ときめかないで別れたり別れなかったりするのが恋愛なんだから、例え絵にかいたような聖人君子同士の恋愛だろうと「傷つける」ということは起こりうるはずだ。
タイトルだけ見ると意味不明な俳句(シチューは冬の季語)のようだが、先週末に私が実際に体験した悲劇なので他の増田たちに対する教訓としてここに書き記しておく。
不織布マスクの紐が切れてしまい手でマスクを押さえていたところ、「これ良かったらどうぞ」とピンク色のマスクを差し出してくれたのが彼女だった。
正式に婚約しているわけではないが、双方の親にも紹介しあっており、私も彼女も結婚を前提として付き合っていた。
先週金曜のクリスマスイブ、「私がご飯つくるから部屋でゆっくり過ごそうよ」という彼女からの提案に乗った私は定時で仕事を切り上げた。
道中で手土産として適当に見繕ったスパークリングワインとデザートを購入し、予定通り19時前に彼女の部屋に到着。
その日彼女が用意してくれていた夕飯はクリームシチューとバケット、サーモンのソテー、サラダなどなど。
私たちはテレビを見たりくだらない雑談をしたりしながら、ゆったりとした時間を過ごした。
翌日は何の予定も無いからと遅くまでNetflixを見ていたせいか、目が覚めるともう時計は12時を回ろうとしていた。
私よりも少し先に起きていた彼女が朝食兼昼食としてベーコンエッグを作ってくれていた。
「昨日のシチューの残りが少しあるけど食べる?」「食べる!」
私はなにも考えずシチュー皿にご飯をよそって温めたシチューを上からぶっかけた。
「何してるの?」
「ご飯にシチューかけて食べると美味しいじゃん。ほら、ワンプレートで済むから洗い物も減るし」
「いやそういう問題じゃなくて、ご飯にシチューかけて食べるとかありえなくない?」
「・・・(うちの実家じゃ家族全員こうやって食べてたんだけどな・・・)」
「そんな下品な食べ方してる人なんてこれまで一度も見たことないよ!」
「悪かったよ、折角作ってくれたのに変な食べ方して本当に悪かった。もう絶対にしないから」
そうやって私は何度も謝ったが彼女の機嫌が戻ることはなく、食事が終わったあとも無言の時間が続いた。
スマホをいじりながら二人で無言のまま過ごすこと約1時間ほど。
「今日中の仲直りは無理かな、とりあえず一旦撤収して間を空けよう」と決断し「嫌な思いさせて本当に悪かった。今日はとりあえず帰るよ」と立ち上がった私に対し
彼女は「色々考えたけどやっぱ無理かな。別れよう」と切り出してきた。
「は?なんで?ご飯にシチューかけただけだよ。それにもう絶対にやらないから」
「駄目。無理。ご飯にシチューをかけた行為だけが許せないんじゃないの。そういう行為が普通の生活をこれまでずっと送ってきたわけでしょう。
そういう人とこれからも付き合っていくのが無理なの。私の従姉妹も結婚して1年で離婚したんだけどやっぱりそうだったの。
旦那さんがご飯食べるときにクチャクチャ音を立てる人だったんで、付き合ってるときに何度も注意して直させたの。
でもね、それが直ってもやっぱり駄目だったんだよ。お風呂場でシャワー浴びながらおしっこしてるところ見たんだって。私もそんなの絶対無理だから」
(シャワー浴びながらおしっこって普通にしてるけどやってるなんてとても言える状況じゃないな・・・)
「だからね、増田君のことは好きだけど私増田君とは一緒に暮らせない。別れよう」
そして私は何も言い返せないまま、彼女の部屋を後にした。
唐揚げ弁当に入ってるレモンをハイボールに入れて呑むのもギルティ、唐揚げの下に敷いてあるパスタを食べるのもギルティ
なんなら彼女ルールでは納豆にネギを刻むのもギルティかもしれない。
私が30年近くライフハックだと思って実践してきた色々なことは、彼女にとっては憎むべきライフファックだったわけだ。
クリスマスに彼女にフラれ、何もやることが無くなってしまった私は街をふらふらと歩いた。そして酒でも飲んで全てを忘れることにした。
酔い潰れてしまいたい、そう思いながら呑んではみたがそういうときに限ってなぜか全然酔わない。
2軒目の店を出て路地を歩いている私に黒服の男が声をかけてきた。
「シチューご飯豚野郎にはおっパブみたいな下品な店がお似合いだな」と自嘲しながら私は男の手招きに応じて店へと入った。
薄暗い店内に通され、薄汚いソファーに座って待つこと3分ほど。酷く歯並びの悪い女の子が私の横に座ると身を寄せてきた。
おっぱいパブには入ったもののそこまでおっぱいを触りたいわけではない私はその子のとりとめもない話に耳を傾けた。
その話を要約すると「コロナで普段からマスクをするようになってこれまで以上に歯並びがコンプレックスになった。マスクを外したとき男性が露骨にがっかりするのが本当に辛い。
ここでお金を稼いで歯の矯正をしたい」ということらしい。私はその話を聞いて素晴らしいことだと思った。
「ちょっと聞くけどさ、もし彼氏が白ご飯にシチューをかけて食べてたらどう思う?」
「は?そんなの別に普通だよ」 良かった、この子は私の側の人間であった。
「つかさ、わたしの元カレがガチ屑でさ。何回ゴムしろって言っても絶対にしないし、出す時に人の顔に精液かけてくることもあったし。」
なるほど、それに比べれば私の行為の方がよっぽどマシに違いない。
「おにーさんだっていきなりシチューぶっかけられたら嫌でしょ、ほんとマジありえねーし」
その子の何気ない一言に私は脳天をスレッジハンマーでぶっ叩かれたような衝撃を受けた。
そうだ、私は何もかも間違えていた。今この瞬間に至るまで「なぜご飯にシチューをかけるという愚行に及んでしまったのか」とずっと悔やみ反省し続けていた。
しかしそれは大きな間違いだった。正しいのは私で断罪されるべきは彼女。私があのとき取るべき行動は彼女にシチューをぶっかけて立ち去る、その一択しか無かったのだ。
間違いに気づくきっかけを与えてくれたお礼をせねばなるまい。
店の出口までの見送りの際に「これ歯の矯正と豊胸手術の費用の足しにして」といって二千円札を一枚渡した。
「貧乳バカにすんな、死ね!」そう言いながらチップを受け取る彼女の笑顔はとても魅力的だった。
店外に出て私は何も考えずコートすら羽織らないで外出してしまったことを後悔していた。突き刺すような冷気が私を取り囲む。
全身の震えが止まらない。でも震えているのは寒さのせいではなかった。