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2020-08-22

AI時代将棋の真の楽しみ方

anond:20200822071725

こんなダラダラした長文で初心者がわかるか?

仕方ないから俺がAI時代将棋の真の楽しみ方を教えてあげよう。

とりあえずAbema基準な。

Abemaの将棋チャンネル評価値をパーセンテージ表現していて初心者にも分かりやすい。

しか無料

オススメです。

優勢は60%を超えたら、勝勢は80%を超えたら。

これが目安。

55%-45%とかならほぼ互角。

5%程度の変動で一喜一憂していると疲れるぞ。

気楽にいこう。

同じ60%でも意味が違うことがある。

たとえば「パッと見えるうちのどの手を選んでもだいたい60%」と

「唯一の正解を指せば60%だけどそれ以外なら40%」とでは

だいぶ状況が違うことがわかるだろう。

特に「唯一の正解」というのが人間には指しづらい手だったりすると

実質的には「40%」で劣勢だということになる。

まり60%の状況で何か指して40%に下がってしまったとしても、

それは「大悪手」とは限らなくて「本来の状況に戻っただけ」かもしれないのだ。

「唯一の正解」すら実は怪しい。

ソフトが示す「最善手」は思わず「正解」扱いしてしまいがちだけど、

ソフトものすごい勢いで強くなっているので、

今年のソフト来年ソフトにボロ負けする程度の実力しかない。

来年にはその手は「不正解」になっているかもしれないのだ。

ソフトが示す最善手を指しても勝てないかもしれない。

ソフトが言う最善手とは「ここから先の十数手ぜんぶ俺が言うとおりに指したら勝てるで」というものかもしれない。

いわば「ここから崖をよじのぼって細い桟道を時速100kmで走り抜ければ近道やで、でも一歩でも足を踏み外したら死ぬで」みたいなもんだ。

そんな手を指せば人間は死んでしまうので違う手を指すしかない。

それはけっして「悪手」ではないのだ。

90%でも圧勝とは言えないかもしれない。

数値上は90%-10%でも実は「一手違い」ということもある(たぶん)。

まり一手でも遠回りすれば相手側が逆にこちらを詰ませてしまうかもしれないのだ。

しかもその詰みが人間には気付けないようなものだったりすると、ぜんぜん別のところを指したりしてまた詰みが消える。

そうなると評価値はあっちへいったりこっちへいったり大揺れしてしまう。

これは「互いに悪手を指しあっている」のではなく「なーんか人間の知らんところでソフトがちらちら変なもん読んでんな」くらいに捉えておこう。

まとめ

ソフトの読み筋はあくまで目安にすぎない。

評価値のちょっとした変化に囚われすぎることなく、解説棋士の一週間の予定でものんびり聞いていよう。

ちなみにAbemaのコメント欄パーセンテージ1%でも減るたびに「やらかしたあああ」「悪手きたあああ」などと騒いでいる人たちはわかっていてやっているので気持ちよく無視しような。

2020-08-21

anond:20200821014256

BigHopeClasic 省略の美。一局一局についてもっと筆を走らせたいという欲を抑えて最小の記載にとどめている。それは難しい技巧で成功するとは限らないけどあえてその筆致に挑んだ筆者もまた盤上の棋士と同じ位置にいる。



どうせブクマカゴミ共は雰囲気だけしかわからんから

「あえて挑んだ」

ってことにはならないだろ

しろブクマカみたいないっちょ噛み野郎を狙い撃ちした文書だよ

将棋界はこれから長い受難の期間になるかもしれない

最近、みる将になったWeb生業にした、AIちょっとわかるプログラマーだが、藤井2冠の将棋を見て、これから10単位将棋界が暗黒の時代突入するのではないかと思った。

将棋界でこれから起こること

おそらく、AIによって棋士ごとの気風がなくなる。

木村一基9段であれば「千駄ヶ谷の受け師」、久保利明9段であれば「捌きのアーティスト」など、棋士ごとに棋風があるが、AIはただ相手を詰めにいくだけだ。

藤井2冠の偉業はすごいし、一時のミーハーを大量に将棋界に引き込むのは間違いない。

ただ、従来から将棋を見ている層は、棋風のない棋士達の将棋を見て、将棋から離れてしまうかもしれないと思った。

これから出てくる棋士は、間違いなくAIを取り入れている棋士ばかりになる。

最短手数で相手を詰めにいく将棋ばかりになるのではないか?これは将棋として面白いのだろうか?

これからの棋風は勉強に使っているソフト名前になるかもしれない。

藤井2冠を倒すには?

最後に、藤井2冠が一番負ける確率の高いパターン考察しておく。

記者から質問で、藤井2冠は「よくわからなかったんですが」とか「難しい展開で」とかよく言っているが、おそらく短い将棋であれば30~40手で、普通将棋であれば60~70手で、おぼろげながら詰みの道筋が見えてるはずだ。

あと数手のうちにこうなれば勝ちだとか、そういった形成判断ができている。

将棋は中盤以降、打てる手の幅が狭くなる、藤井2冠を倒すには中盤になる前の打てる幅の広いうちに、藤井2冠が長考して頭の疲労を誘うような手を打つしかない。

ここ最近藤井2冠が負けた、渡辺明3冠、丸山忠久9段はこのパターンだ。

ただ、3勝や4勝が必要タイトル戦で、今の藤井2冠を倒すのは至難の業だろう。

最年長名人獲得→羽生九段

最年長初戴冠→藤井二冠

みたいな流れがもうひとり居た気がするんだが思い出せない。悲願達成の直後に天才若手棋士に下されるドラマ

でも今 Google将棋のことを調べようとしてもページを繰っても繰ってもニュースばかりで Goooooooooogle

木村一基の不撓の闘い

藤井聡太棋聖が瞬く間に二冠、そして八段となり、世間は大きく湧いている。

けれど、ここでは、番勝負で敗れた木村一基九段の話をさせてください。

悲願は実る

将棋ファンをやっていて一番辛かった瞬間は、と問われれば、2016年の第57期王位戦番勝負第7局を挙げる。このシリーズ通算6回目のタイトル戦挑戦となった木村一基八段(当時)が、羽生善治王位相手に3勝2敗と先行し、悲願の初タイトル王手をかけていた。しかし、第6局、第7局と木村は連敗する。またしても、悲願の初タイトル獲得はならなかった。これで木村は、あと1つでタイトル、というところで8連敗を喫した。あと一つは、どこまでも遠い。

いつもは負けた後も気丈に振る舞う木村だが、この日は様子が違った。記者質問言葉が詰まる。言葉が、出ない。結局、言葉を発さないまま、木村右手を小さく振って質問をさえぎった。8度目の正直。期するものはどれだけだったか。胸にこみ上げた思いはどれだけだったか。胸が潰れるような思いだった。こんなに辛いことが世の中にあっていいのか、と思った。

この時、木村43歳。次々と若手が台頭してくる将棋である。43歳の木村に残されたチャンスは多くない。もしかしたら、これが最後のチャンスだったのではないか。そんな思いが頭をよぎった。

そんな思いが頭をよぎったことを、私は今でも恥じている。

それから3年後の2019年木村は再び王位戦で7度目のタイトルに挑む。そして、豊島将之王位(当時)を相手に、4勝3敗でタイトルを奪取。史上最年長記録となる、46歳での初タイトル獲得である。43歳で8度目の正直を逃し、それでもなお、木村は這い上がってきた。そして、ついに悲願は実った。解説会場で見守っていたファンは、立ち上がって木村拍手を送ったという。この悲願は、将棋ファンにとっての悲願でもあったのである

将棋ファンをやっていて、一番辛かった瞬間と、一番嬉しかった瞬間。その両方を味わわせてくれた木村一基は、私にとって特別棋士である

ついにタイトルホルダーとなった木村一基王位も、1年後には初めての防衛戦を迎える。2020年7月、第61期王位戦木村の前には、まだどこか慣れない和服に身を包みながらも、凛とした佇まいで盤の前に座る挑戦者がいた。

藤井聡太七段(当時)。厳しい、あまりに厳しい防衛戦が幕を開ける。

遠い勝利

番勝負第1局。藤井七段の先手番で角換わり。木村王位は、38手目に△4四歩と突く。これは、「攻めてこい」という手で、ここを突くと先手の猛攻が始まる。強い受けを得意とする木村。初めて上位者として臨むタイトル戦。藤井七段の攻めを堂々と受け止める覚悟で突いた歩であった。

当然、藤井七段は次の手から攻めかかる。厳しく、刺さるような攻め。藤井が攻め、木村が受ける。それが延々と続いた。受けを身上とする木村である面目躍如の粘り強い受けが次々と飛び出す。絶体絶命と思える場面でも、受けはある。藤井の攻めが止まり、一手でも木村に攻めの手が回れば、たちまち逆転である

しかし、その手は最後まで回ってこなかった。藤井聡太七段、攻め始めてから守りの手を指すことなく、攻め倒しての快勝。盤上に衝撃波が残るような、そんな幕開けとなった。

第2局。先手番の木村選択したのは得意戦法の相掛かりであった。この戦型は、定跡が整備されておらず、一手一手が難しい戦いになる。お互いの構想力、真の力量が問われる戦型ともいえる。木村藤井、互いに盤上没我し、深い読みで盤の底の海を泳ぐ。2日目の午後になってもまだ本格的な戦いが始まらない。あまり難解な応酬の中、一歩抜け出したのは木村だった。8六に角を上がった手が、藤井も困ったという好手。深い読みと、これまでの艱難辛苦に裏打ちされたような丁寧な応対。木村がついに優位に立った。

しかし、藤井は全く楽にさせてくれない。逆転に向けて絶えず圧をかけ続けるような指し手で、木村を追い詰めていく。序盤、中盤で考えに考え、優位を掴んだ木村。終盤まで来ると、時間が残っていない。時間に追われるように指した手は、わずかに足りなかった。木村一基、2連敗。終局後、遠くに目をやった姿が印象的だった。

迎えた第3局。第2局と第3局の間に、藤井は初タイトル棋聖を獲得していた。これでこの番勝負は、初タイトルの史上最年長対史上最年少の番勝負となった。果てしない苦難の末にタイトルを手にした木村に、彗星のごとくタイトルまで上り詰めた藤井が挑む。同じタイトル1期でも全く対照的であり、意味が違う。将棋神様がどこかで筋を書いているとしたら、将棋神様が憎い。

戦型は矢倉。先手番の藤井が、土居矢倉に雀刺しという温故知新の構想を披露する。盤上を転換する角が輝いている。改めて、恍惚とするような構想力である。またしても藤井の攻めを木村が受け止める展開となるが、藤井の攻めは淀みなく、木村、苦しい。

はっきりと苦しい90手目。木村は自陣に銀を打った。うめき声が聞こえてくるような苦しい銀打ちである。この手を見て、中継画面を思わず凝視した。辛抱も辛抱、鬼辛抱の受けである。ここに銀を打ったところで、幸せになる未来はなかなかやってこない。それでも木村は打つ。これまでも打ってきたし、ここでも打つ。

中継を見ながら並べていた将棋盤に、木村の手つきを真似しながら何度も銀を打ち付けた。自慢できるような華麗な手ではない。しかし、これが木村の手なのだ

「これが木村一基だ」。そう念じながら、何度も、何度も打ち付ける。報われてくれ。幸せになってくれ。まずは一つ、返してくれ。

木村の執念の粘りに引きずられたのか、藤井が終盤に一手寄せを誤る。辛抱を続けてきた木村に巡った最終盤の大チャンスであるしかし、そこから木村が優位を掴む手は相当に見えづらく、難解だった。突然現れた勝利へのか細い糸だったが、木村、惜しくもこれを掴めない。番勝負は3連敗、あっという間のカド番となった。

2020年8月19日王位戦番勝負第4局。カド番の木村は、相掛かりに命運を託す。敗れはしたものの、第2局で優位を築いた得意戦法に全てを懸けた。

カド番とは思えないような積極的な指し回しに、藤井も一歩も引かずに応じる。激しい突っ張り合いの末に封じ手を迎えた。飛車に銀を当てられた藤井。36分の考慮に沈んだ末、次の一手を封じた。飛車を逃げるか、バッサリと斬ってしまうかというところである。そして、後者は相当に勇気がいる。

封じ手の場面、ある一手を思い出した。藤井聡太代表する一手の一つ、「△7七同飛成」。場面は異なれども、あれも飛車をバッサリと斬る手であった。鮮烈な一手が去来して、予感を巡らした。そして、翌日開かれた封じ手藤井棋聖はやはり、飛車を斬り飛ばした。

一歩も引かない突っ張り合いは2日目も続く。しかし、局面藤井に傾いていった。終盤の局面は、見れば見るほど、木村にとってどうしようもない。全てを悟った木村王位は、潔く駒を投じた。藤井王位誕生し、木村にとっての初の防衛戦の幕が閉じた。

木村から見て「0勝4敗」という星取りは、正直すぐには信じ難い。紙一重の、いや、間に紙一枚もないような攻防の中で、残念ながら木村勝利を掴むことができなかった。どこまでいっても勝利の遠かった番勝負。そこには、歴然たる「差」があるのかもしれない。しかし、木村一基王位は、初めての防衛戦となるタイトル戦で、最後まで全力で戦い抜いた。彼が初めてタイトルを獲得した時、解説会場でファンたちがそうしたように、今回も立ち上がって、全力で拍手を送りたい。

折れない心

藤井王位は、記者会見で木村の立ち振る舞いから学ぶことが多かったと述べていた。それは、偽らざる実感だったと思う。多くのタイトル戦を経験してきた木村だが、これまでは全て挑戦側。上位者として迎えるのは初めてで、しか相手自分よりも30歳近く年下の若者、加えてこのコロナ禍の中での異例づくめのタイトルである。戸惑う部分は大きかったはずだが、それを感じさせないくらい、木村の振る舞いは堂々としていた。

初めての封じ手所作に戸惑った藤井棋聖。優しく所作を示したのは対戦相手木村であった。その封じ手、通常は2通であるが、今回は3通作成することを提案したのもまた木村である。通常より多い1通は、販売し、収益豪雨災害被災地などに送ることを想定したチャリティーである

目を覆うような負け方をした後でも、感想戦リードし、記者質問にも気丈に答える。厳しい番勝負の中でも、木村他者へのまなざしを忘れない。あと一歩のところで敗れ続けてきた。苦難に満ちた将棋人生が、棋士木村一基を創っている。

感想戦の後、駒箱に駒をしまう。タイトルホルダーとしての最後所作を終えて、木村一基王位戦は幕を閉じた。47歳。あの時より、4つ年を取っている。しかし、木村一基はまた戻ってくる。苦しい手しか残っていなくても、まだ指し続ける。「百折不撓」折れない心は、木村の信念である

今度は、微塵も疑っていない。

2020-08-20

ご飯を減らしてスポドリを飲め!」

「白米は糖分の塊!砂糖猛毒!」

どっちも滅んでくれー

いやマジでさ、なんで有名な企業たちがこんなエアプ健康論ふかしてくんの?

BPO案件の手前やぞ?

スポドリ飲みすぎて食生活崩壊骨粗鬆症パターンとか小中学校の保健体育ですらやるのに何故お前らがそんなミスを?

棋士二歩するようなもんか?

anond:20200820171015

あーそれ

「今までプロが培ってきた技術蹂躙

っていうの、コンピュータ名人が負けたときに起きてるから

悲しがってた人もいっぱいいたよ

その後に、初期からコンピュータに学んだ若い棋士活躍するのは予想されてたこ

2020-08-19

anond:20200814173947

棋士教養問題じゃなくてさ、

藤井システム」とか将棋戦法にカタカナ語が増えたのは平成に入ったあたりから

島朗あたりの、カタカナ語がかっこいいと思っているおじさん世代が台頭したからに過ぎない。

高輪ゲートウェイ」の名づけと同じ構造じゃないかな。カタカナが入っていると格好いいというわけ。

最近でいえばコロナ禍でロックダウンクラスターソーシャルディスタンスウィズコロナとか、

全部日本語表現可能概念を、あえてカタカナ語で言いたがるのと同じ構造

あと「矢倉将棋純文学」は格調高いという意味でなく、

「男女のもつれのようなネチネチとした展開になる」という含意なので。

2020-08-15

囲碁教室今日おやすみ

 お盆中だから、ということだ。お陰で今日の昼御飯子供達をせっつきながら慌ただしく食べることはなく、のんびりできていい。

 このご時世で親戚回りもできず、外に遊びにも行けず、ハイパー暇なので、最近の子ども囲碁事情をただの碁好きなだけで素人であり、我が子が子供囲碁教室ボランティア運営)に通っているというだけの私がわかる範囲だけだけど書いていく。

子ども囲碁大会の規模が年々大きくなっている。

 県内大会だけの話だけど、毎年参加人数記録を更新している。ただ、地方少子化が進んでおり、県内囲碁教室があまりなく大会も開かれないという県もあって、そういう所から子供達が越境してきて大会に参加しているという事情もある。囲碁人口の増加だけじゃなくて集約化されているようなのだ

大規模な子ども囲碁大会全国大会の予選を兼ねているものだが、ほとんどの子全国大会予選には出られない。

 子ども囲碁大会は二つのセクションに別れている。棋力認定戦と全国大会予選である。どちらに参加するかは個人自由なのだが、基本的には囲碁教室先生に声を掛けられた子が予選に出場するって感じだ。

 棋力認定戦でぶっちぎり優勝してもただ昇級・昇段できるだけである……というのを、保護者ちゃんと解っていないケースを見たことがあるんだが、そこで揉めると当の子供と教室先生可哀想なので、わきまえて欲しいところ。

 数年前、全国大会予選会が開かれないことがあった。その時は大会主催者とかなんかお偉いさん達が協議した結果、推薦枠で一人の子試合をせずに全国に進んだ。県内の有力選手の中に、その子匹敵するような子がいなかったらしいと聞いた。なんだろう、プロの門下生だったのかな? ここら辺をズルいと保護者が思っちゃうとやっぱり辛いのは子供囲碁教室先生である。今の囲碁界の感じだとプロになれる子とただの囲碁を嗜む子供の間にはとても越えられない壁があると私は思う。

地方囲碁大会にのんびり参加している時点でもうプロになる見込みはほぼないと思って、保護者あきらめた方がいいと思う。

 けど、親としてはやっぱり頑張ればプロになれると思っちゃうのかなあ。夫婦揃って教室大会についてきては子供右から左から激励して追い詰めている親がいるけど。

 いきなり世界レベルの話をするけど、囲碁二大強豪国の中国韓国では囲碁スポーツと見なされていて、まだ幼い子供達の中で才能のある子供達を手厚く厳しく育成している。

 日本囲碁界も最近世界でめっきり通用しなくなってきたということで、子ども棋士英才教育に乗り出しているけど、そういうのは基本的には都会だけの話で、私が住んでいる地方では、まず少子化甚だしい中で子供達に囲碁を普及することから頑張らないといけない状態

 多くの囲碁少年少女囲碁を知るのは早くて保育園幼稚園の年長さんで多くは小学生から、すーごいゆっくりペースで碁を覚えていくという状況で、英才教育を受けている子供達には到底敵わない状態だ。

 スポーツとしての囲碁陸上とか野球とかがそうであるように体力溢れる若いうちが強い時期なので、小学生から趣味範囲内で頑張ってももう遅いのだ。

 かつてフィギュアスケートタラ・リピンスキー五輪最年少優勝をしてその直後に引退したこと問題になり、五輪出場に年齢制限が設けられたが、囲碁にはそのような質の制限はまだない。ずっと制限のないままでは、これから囲碁若さこそが強さであり若いしかやる価値のないスポーツになっていく。

 囲碁強豪の韓国はすでにそんな状況になっているようだ。韓国内や世界タイトルを若手棋士が取りまくることによって、プロ棋士は盛りを過ぎた途端に収入を得られなっているそうだ。これから自分家族を持ち養っていかなければならないという時期に食えなくなるとなれば、態々囲碁棋士になろう、あるいは我が子を棋士にしようと思う人はそのうちいなくなるだろう。

 日本において、子供プロを目指して囲碁修行をするというのはそうとう特殊事例だと思うけど、いずれ日本囲碁界も世界の潮流に呑まれていくとすれば、将来棋士になって良いことはさしてないだろうと思う。

囲碁が安く学べる時期はそろそろ終わると思う。

 うちの子が通う囲碁教室地域囲碁好きなお年寄り達のサークルが面倒を見ている。ボランティアから授業料がすごく安い。他の教室もだいたい似たような感じだと思う。ボランティア人達がいなくなったら、囲碁教室もなくなってしまうだろう。だが、ボランティア人達年代特定年代に偏っていて、後から入ってくるひとは多くなさそうだ。

 囲碁人口を絶やさないためにまずは子供達に囲碁を知ってもらうことから、ということで、ヒカルの碁ブームの頃から囲碁普及を頑張って来た人達が、ヒカ碁第二世代小学生になるまで持つかどうかというのが問題最近は中邑菫ちゃんの登場だったり、将棋藤井聡太君の活躍ちょっと便乗できた(近場に子供将棋を習える場所がないので仕方なく囲碁に流れて来たというケースがある)ので、少子化の酷さのわりに地域の子囲碁人口は減っていないのが救いだけど。

 趣味囲碁を教えてくれる人がいなければプロ棋士インストラクター教室に通うしかないが、それはかなりお金がかかることだし、囲碁は少数の人の高等遊戯になるだろう。

 我が子がお安く囲碁を習っていられる今の状況はもうすぐ終わるかもしれないというのに、ただの数ある習い事選択肢ひとつとして厳しい目で保護者が選別しようとすれば、子ども囲碁教室寿命は益々短くなると私は思っている。

将棋ゲームだけで強くなれる時代

棋士藤井 聡太の将棋トレーニングかったら驚いた。もうさ、将棋ゲームソフトで強くなれるんだなと。

対局を自動保存してくれて

いいて、わるいての評価してくれる。

逃した詰みを問題にして作成してくれる

解説はるびつきの親切設計

ひらがながよめれば

ゲームソフトだけで強くなれます

2020-08-11

囲碁における脱入門法。

 思ったより注目されたなぁ。

anond:20200810105533

 子供達が打っているのを見ると、宿題の成績はいいのにいつまで経っても何も知らない人みたいな打ち方をしている子が多いように思う。出された課題と実戦が結び付いていないんじゃないかとおもう。

 宿題を頑張ってるのに、大会ではボロ負けして嫌になって辞める、というのでは報われない。

 宿題ばかりが高度になっていって打ち方は永遠の入門者みたいな状況を脱するために、覚えていた方が良いことをちょっと書いておく。

※ある程度基礎用語を知ってる前提でお送りします。

石を取るのは一回休みと同じ。

 入門するとまず石を取ることを教えられるので、なんぞ!? と思うだろうけど、そうなのである

 何故石を取るのが一回休みになるのかといえば、後手に回るからだ。後手に回る、というのは相手に対して攻撃する機会を喪う、あるいは相手から攻撃を喰らうということを意味する。

 石を取ることによって相手に大ダメージを与えることも時にはある。例えば五目の石を取ると、取った跡地は自分の五目ぶんの地になる。そして、終局のときに取った石のぶん相手の地を減らすことが出来る。すなわち

 自分の五目の得+相手の五目の損=十目の得

 ということになる。

 だが、その十目の得が対局全体を俯瞰してみて果たして高い価値があるのか? ということを私達は考えなければならない。五目石を取り上げたばっかりに、相手の模様に攻め入る隙を喪ってしまっては、相手が模様を堅牢にして、二十目も三十目もの大きな地を作り上げてしまうかもしれないのだ。

 という訳で、石を取るという行動はリスクと表裏一体なので、どうしても必要な時以外はしない方がいいのだ。

石を取られないように継ぐこともやはり一回休みと同じ。

 ということは、相手に一回休みをさせたければ「石を取ってやるぞ!」と脅しをかけるように打つことである

石を取る手筋は石を取る為だけでなく駆け引きに使える。

 例えばシチョウという手筋がある。シチョウが盤面に出現すると、シチョウに抱えた方はそのまま取りたくなるか、取れたと思って油断するだろう。一方、シチョウに抱えられた方は、あーこの石はもう取られだわー、と諦めるだろう。だが、諦めるのはまだ早いのだ!

シチョウに抱えられたら、シチョウアタリが打てる。

 シチョウアタリが打たれた時、シチョウに抱えた方が何の対策もしなければ、抱えられた方は抱えられた石から動き出して脱出することが出来る。これはシチョウに抱えた方に大損害をもたらす。

 だからシチョウアタリが打たれると、抱えた方は脱出される前に抱えた石を取るか、あるいはシチョウアタリの手前に打って妨害する(ゲタがいい例)。

 そしたら抱えられた方はシチョウアタリからの二間開きや鉄柱などで相手の模様を荒らすことが出来るという訳だ。

 一方、抱えた方はというと、シチョウアタリを打たれたからといって唯々諾々と抱えた石を取る必要はなく、その石を取ることと盤上の他のエリアに先着することや相手の弱点をつくことなどと天秤にかけて、石を取る・取らないを判断することになる。

 つまり、一つのシチョウの出現によって、黒白双方に相手を罠にハメる機会が訪れる。囲碁における読みの応酬というのはこういうことで、これはただ詰碁だけを練習しても磨かれない部分なのだ

模様は地を作る為だけでなく、相手を袋叩きにするために張るもの

 模様を張った部分がそのまま地になる訳ではない。模様の張り合いから双方囲いあって、一つもタイマンをせずに一局終わらせることもできなくはないが、そうすれば先手(黒)有利なので白は負けそうである。なので模様を張るのは程々にして、タイミングを見計らって相手の模様内を荒らしにいくことになる。

 模様を張ることを地を作ることと思っていると、敵が模様の深部(だと自分では思ってた処)を抉ってくればたちまちパニックを起こしているうちに相手に崩しようのない地を築かれてしまう。自陣の中に敵陣を十目作られると、

 敵陣(+十目)+自陣(-十目)=二十目の大損

 となるので大変だ!

 いざ自分の模様の中に相手侵入したらどうするか、まずはヒャッハー! するべきである自分が数で勝る場所相手が単騎で飛び込んで来たのだ。これは袋叩きにしてやろう。

 相手を左右・上下から小突いて小さい地しか作れないようにしてやる。すると、小突いているうちにこちらは石数がより増えて、漠としていた模様が段々堅牢さを増しやがて大きな地になっていく。但し、相手にあまり接近して取ってやろうとすれば、逆に敵はそれを利用しながらちゃっかり地を作ってしまうので注意。

 と、まあこれだけにしておく。

 囲碁ゼロから始めると、詰碁、石を取る手筋、布石からの序盤の定石ちょっと、あとは実戦に勝る修行はない! とばかりに対局しまくる方向性になりがちだと思う。ガチ棋士養成する道場や塾ではもっと違う指導をするのかもしれないけど。

 詰碁や手筋や定石なんかは、正解があるので指導する方としては、採点が楽なんだろうけどさあ。勉強する方も分かりやすくていいんだけど、それらは筋トレのようなものだということを認識して欲しい。

 いざ対局しようとなったら、囲碁駆け引きゲームであるということを知らなければならないけど、ただ対局しているだけで自力で気づくのは容易ではないから、初心者向けの教本を読んだり、打てる人からアドバイスを受ける必要がある。

 

追記

id:Hasta_luego 囲碁は後手番があらかじめ得点を持って始まるので、先手が攻めないといけない設計になってなかったっけ。”

 はい、確かに白(後手盤)が六目半~七目もらうことになっています囲碁はどうしても先手有利だからです。しかも白は基本的に強い方が持ちますので、黒は先手でもそんなに有利でない場合もあるかもしれません。

 なお、よほど棋力差がある場合はハンデを少なくされたり、黒の方が逆に数目貰えたりします。

追記②】

初心者のための実戦解説を書きました。

アプリ『みんなの囲碁』の15級との対局です。

https://anond.hatelabo.jp/20200815185543

2020-08-09

将棋ルール改正案

「一手目と二手目(お互いの初手)は飛車を動かす手でなくてはならない」ってルールを追加するだけでだいぶ面白くなるはず。

角換わりしか出てこない今のプロ将棋マジでまらないし誰の将棋を見ても変わらない。初手で型を決めさせることでどういう対抗の関係にあるのか見ててわかりやすいし、棋士ごとに個性も出て面白いと思う。

後手は先手の手を見てから相性のいい場所に合わせられるから先後の差も減るはず。居飛車したいなら3筋か4筋に振ればいい。何ならその後2筋に戻しても振り飛車相手のハンデとしてはちょうどいい手損。

以下初手ごとの簡単考察を書く。

1八飛車

一間飛車というより、居飛車指したい場合。あとで2~4筋に戻す手損は前提だが、形を安定させて居飛車の駒組みを進められる。

3八飛車

飛車。初手から決め打ちすると速攻の仕掛けは厳しそうだが、居飛車三筋に途中で振るのは珍しくないので先に振ってもそこまで違和感はないはず。

4八飛車

四間飛車。攻めは強烈な戦法だが、初手から決め打ちすると速攻の仕掛けは作らせてくれないだろう。↑と同様の理由で悪いことはない。

5八飛車

中飛車居飛車党で中飛車指す棋士も多く、玉の位置も左右どちらでもアリで汎用性も高い。一番強そう。

6八飛車

四間飛車振り飛車といえばこれ。八筋からの攻めができない居飛車四間飛車は強いはず。

7八飛車

三間飛車。実質0手で7筋に振れるため早石田系の速攻の攻めが見えて相手へのプレッシャーになる。相手の駒組みを制限しつつ普通に振り飛車を組める。

まとめ

将棋連盟さんよろしくお願いします。

もうすぐ初の女性棋士誕生する

3段リーグでたたかってる西山さん。

将棋は4段でプロです。

前回は次点プロになりませんでした

次点になった人は8割りプロになってます

今回は?

昇段圏内です。

応援するの楽しい

もうすぐ初の女性棋士誕生する

3段リーグでたたかってる西山さん。

将棋は4段でプロです。

前回は次点プロになりませんでした

次点になった人は8割りプロになってます

今回は?

昇段圏内です。

応援するの楽しい

2020-08-07

anond:20200807190027

棋士女流棋士では話にならないくらい強さが違う。

俳優女優もそいうこと。

結局、女優というのは美貌に下駄を履かされているだけ。

将棋の中継画面にAIの読んだ最善手が出るのって楽しいの?

人間よりもAIの方が将棋が強いってのはもう周知の事実じゃないですか

そうすると画面に出てる次はこの手っていうのはもうこれが正解なわけですよ

同じ手を指せば「おっ正解じゃん」

違う手を指せば「こいつ間違ったぜ」

こうなるともう視聴者気持ちでは指し手を減点するしかないんだよね

プロのはずの棋士素人が上から評価する仕組みなわけで

これで誰が得するのさ

2020-08-01

anond:20200731165427

eスポーツあくまスポーツでありプロやそれと同等レベルで公の舞台に出る者は興行を行なったり企業広報活動を担うことを期待される。

将棋にしても最近藤井聡太棋士渡辺明棋士話題の取り上げられ方を見る限り、単にその将棋の指し方を論ずるに留まっていないことは明らかだ。

ロボコン試合を模してはいるがあくまコンテストであるルール中立性はあやふやスポーツとしては毎年欠陥だらけ。ほとんど運で勝ち上がっているチームや理不尽トラブル棄権するチーム、はなから勝つことを放棄し奇抜なアイデアの実現に全フリしたチーム等々がこのコンテストを彩っている。そして勝負として成り立ってはいないことを誰も気にしていない。ロボコン学生に対する教育の一環として行われている行事であり、学生自身問題解決のためどう行動したか、設定した目標をどれだけうまくクリアできたかが主な観点なのだ

関大受験のため予備校に通う者を非リアと笑う者はいないし

選抜高校野球大会に出場する球児を「月一のカラオケで未だに湘南乃風を歌っていそう」と馬鹿にする者もいない

それと同じようにロボコンの出場者を馬鹿にするのもナンセンス

話が長くなったが要はロボコンeスポーツを同じ括りで語るなってことだ。

エラー出してもへらへらしてるプロ野球選手

炎天下でダラダラ汗流しながら1人でマウンドに立ち続ける高校球児ぐらいの隔りがあるんだから

そりゃロボコン学生容姿を弄るのは顰蹙買うよ

でもeスポーツ選手がそんな洗練潔白で純情無垢存在ではないしそんなもの折り込み済みだろ

2020-07-29

anond:20200729164017

大谷翔平選手藤井聡太棋士芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべき

https://biz-journal.jp/2020/07/post_170678.html

国が結婚相手を決めるべきだと思う

理想相手結婚できたんだとドラマを作って繰り返しNHKとアベマで流せば30年後は国が選んだ相手理想結婚になってる

2020-07-27

anond:20200727173000

女流棋士のせいで女性棋士が生まれないんだという説もあるので難しいところである

本職の人からも愛されるリアルジョブ創作物

なにがあるかな~。

ぱっと思いついたのは

のだめカンタービレ

ヒカルの碁

リーガル・ハイ

あたりか?

(さっそく音楽家棋士というピンと来づらいジョブエントリーしてすまない…)

半沢直樹狂言回し面白がられてるだけなのか?それともある程度本職目線で愛されているのか?で判断に迷う。

--

19:04

リアルジョブに対して

幽霊出るのにリアル

リーガルハイのどこがリアル

などと言われてますが、ヒカ碁リーハイリアル物語だという話をしてるのではなく、

棋士弁護士など「現実存在する職業」を指して「リアルジョブ」と申しています

大谷翔平選手藤井聡太棋士芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべき

おっしゃる通りだな

日本英雄にふさわしい配偶者特殊部隊を使って外国から拉致してでも日本に連れてくるべきだ

https://www.excite.co.jp/news/article/Buzzap_65111/

2020-07-26

anond:20200726185843

ギャラのランクしか見てないからだよ。

棋士本業がアベマ出演ではない上に、将棋文化振興のためというお題目のもとで安いギャラでしか契約していない。

スタッフにとって、安いギャラの人というのは、ぶっちゃけ三流芸人と同じ扱いしかできないし、

大勢市民の命を救った大英雄というわけでもないんだから、そこを期待してはダメ

2020-07-25

anond:20200725170741

人権無視とか言ったって、本人だって人権なんてことはわかっていて、非常に稀な素質を持つ有益人間について人権を停止してもいいんじゃないかってところから始まってるんだから人権重要性をいくら指摘したところで平行線だろうよ。

「どの業界でも遺伝子トップを決める」と思っていて、かつ、「国が配偶者を決めることで遺伝子コントロールできる」と思っていて、かつ、「国にとって有益天才配偶者を決める事は許される」の3つがそろって、初めてああいう考え方になる。 最後の、許されるかどうかの倫理的問題については指摘しやすいからみんな誤ってると指摘してるが、それ前の2点についても誤りだからね。

こういう論法採用すると

「本人だって全分野に適用できない、分野の精査が必要なことはわかっていて単なる例としてあげている」というのも成立しちゃう

大体、藤井聡太棋士って何だよ。将棋に少しでもリスペクトがあれば、棋聖か、棋聖になる前の発言でも7段っていうだろ。報道でも、全部そうなっているだろ。藤井聡太棋聖に「棋士」ってつけてる有名人、初めて見た。リスペクトも何もなく、完全にバカにしている…

この話とはずいぶん離れた話になってる。

君はどちらかというと本筋を批判したくて枝葉を突いてるというより

将棋ファンかなんかで藤井棋聖に対する無礼が気に入らなくてついでに本筋も叩く理屈捏ねてるタイプなんだろね。

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