はてなキーワード: 鶴の一声とは
差別主義とは、私たちが生きている内に消えることも変わることは無いと思う。
この世界は、少しずつの積み重ねた時間により、緩やかに意識が変わっていく。
だれかの鶴の一声で変わるなら、すでにこの世界は争いも差別も何も無いだろう。
本日、ツイッターにて注意喚起のように長文メモのスクショが回ってきた。
オタク界隈なら、よくある事で読み飛ばすが、今回はさっと読んで、じっくりと読み返した。
そして、あまりにもその内容に頭にきた。
簡単に内容を語るなら、とある駅で見知らぬ男に声をかけられ話しながら道案内をした。
その男に渡された飲み物を飲み、意識を失い目が覚めたら性暴力を受けてホテルにいた。
という内容だった。
被害者はあくまでも被害者で、全ては犯罪者が悪い。そこは変わらない。
肉体でも精神でも変わりません。
傷つけたならば、踏みにじったならば、それは犯罪です。
少し、話はそれるが
よくネットで叩かれ答えは出ないまま話が終わってしまう話がある。
夜道でレイプされたなら、「そんな夜道に歩いているのが悪い。」
何故そんなことを言えるのか?を考える。
大多数の人間が犯罪に手を染めないように、大多数の人間は、被害にあったことがない。
ネットという世界で繋がっていても、それは見ず知らずの他人であるから言える事なのであると私は思う。
もし、家族や恋人がその被害者になった時、同じセリフが言えるだろうか。
もし言えるのなら、それはその人間の人間性が何かおかしいので、見切りをつけるべきである。
しかし、もし身近な人間が被害者になった時、「被害者にも非がある」と、言った人間は、
被害者に寄り添うような言葉をかけるだろうと思う。「君は悪くない。全て悪いのは犯罪者である。」と言うだろう。
誰にでも優しくするのは難しいかもしれないが、身近な人間くらいには、優しくあろうとするのが、常だと思っている。
ここで一番初めの話に戻るが、
まず一つ、被害者は悪くはないのだろう。
善良な心を持って道案内をした。そこまでは良いだろう。
しかし、道すがら少し言葉を交わした程度の相手が差し出した飲み物を飲んだのが、間違いである。
まず飲まないだろう。
普通飲まないだろう。
むしろ何故飲んだ?と問いただしたい。
知らない人から貰ったものに口を付けるな。と教育はされなかったのだろうか?と疑問である。
スクショ投稿の利点は、膨大な文字数を数ツイートでまとめられるところにある。
少し見ていくと、警察には言わないと言う内容があった。
それは、やはり周りの職場や友人など、その他大勢の現実世界で会う人間には知られたくないから。と言う。
ここで疑問が生まれるだろう。
「そもそもこんな話は嘘だろう。と言う人間のツイートが見える。」
少し想像をして見ましょう。
まず、警察に行くとする。
同じく、また別の日に何回も警察署へ行くことになるのかも知れない。
そこで、仕事をしている社会人。月曜〜金曜で9時から17時まで仕事をしていると仮定する。
警察署へ赴き、時間を割く行為。仕事を休んで警察署へ行くことにする。
しかし、数日なら誤魔化せるかもしれないが、休みの理由を話せと言われるかも知れない。
上司に休みの理由を話さねばならない状況に陥った時、素直に言う人間と、全てを隠し通せる人間の2種類がいる。
隠し通して、休みをもぎ取ることもできるかも知れない。
そして、休みの理由を、性暴力を受け警察署へ行くためである。と話してみる。
世間一般常識として、「傷付けられた人間には優しくあるべき」と言う無意識化の共通意識がある。
しかし、人の口に戸は立てられない。
そこには、「かわいそう」や「酷い事をされたね」の同情の目。
股を広げられ、犯罪者の性処理を受けたのだ。
世の中のR18ジャンルでそれはあるのだ。
「痴漢」「レイプ・陵辱」そう言うものを、フィクションとして、作品としてこの世にある。
それを悪だと言わない。
表現の自由だろう。しかし許されるのはフィクションである。と言う点である。
しかし、そのフィクションを現実の世界に重ねる人間がこの世界には多いのだ。
ごく普通に生きた一般人(オタクと呼べる人間ではない。と言う意味での一般人)でも
一般人でも、そう言う犯罪紛いを題材にしたジャンルに触れなかった人間などいないだろう。
言葉にしなくとも、その目が語る。
そうして被害者は、そう言う目に晒されたくない。と、泣き寝入りを決め込むのだ。
あなたなら、どう行動をとるか。それを冷静に考えて見ましょう。
許せないと、立ち向かうのも、また良いでしょう。
そして、私は立ち向かうべきだとも思う。
殺されなかった。命は取られなかった。
それだけでいい。
もしそう思うのなら、意識を改めるべきだと思う。
肉体は殺されなくても、精神が殺されているのだ。
けれども、その心は死ぬ。殺されるのだ。
性犯罪とは、被害者が今まで歩いてきた人生を、踏みにじる行為だ。
世界は変わらない。
大多数の人間が、性犯罪者、殺人の犯罪者などにならないように、
無関心である。
いくら、言葉で取り繕うとも、自分がどうにかしよう。など考えない。
現在、生きている人間が死ぬまで、死んだ後でも、この世界は、この世界の認識は差別は、変わらないだろう。
踏みにじる行為を知らなければならない。
踏みにじられない強さを持たなければならない。
抗うすべを、意思を。強さを、一人一人が持たなければならない。
それをやったら、それを言ったら、相手がどう思うか。
誰かがやると言う免罪符は、許されない。
理想を捨てるな。恥を捨てるな。
罪悪を知れ。偽善で取り繕うな。
さて、とっちらかった乱文を失礼した。
ため池決壊のおそれ 避難指示 広島 福山 (2018年7月11日 NHK)
広島県内のため池は、降水量が少なく農業用の水を蓄えるために古くから作られてきました。江戸時代以前に作られたり作られた時期が分からなかったりするものが、全体の65%を占め、豪雨や地震による被害をどう防ぐかが課題となっています。
ため池決壊のおそれ、なお避難指示 豪雨対策が進まない (2018年7月12日 朝日新聞デジタル)
農家の減少などで管理が課題となる中、16年度までの10年間で、ため池の被災は9千件近くあった。その原因は豪雨が7割、地震が3割だった。
西日本豪雨 ため池の危険性浮き彫りに 全国で20万カ所、対策進まず (2018年7月12日 iza)
広島県の担当者は、ため池の防災対策が進んでいない点について、「ため池の数が多く、対策には地元の同意や財政的な負担も必要。調整に時間がかかっているが、対策を急ぎたい」と説明している。
事業費なんと63%も削減 土地改良 これでは営農できない 生産拡大へ必要な事業の拡充を (2010年3月8日 新聞「農民」 農民運動全国連合会)
民主党の小沢一郎幹事長の「鶴の一声」でバッサリ削られた来年度の土地改良事業費は、今年度の予算額5772億円からなんと約63%削減の2129億円に。「だめだ。(土地改良政治連盟の)政治的態度が悪い。そんな所に予算をつけるわけにはいかない」(小沢幹事長、朝日新聞2月1日付)――こんな党利党略で土地改良予算が削られた結果、各地で事業が突然中断したり、計画の変更を余儀なくされています。
土地改良事業関係予算は、民主党政権で大幅に削減されたため、水路の補修や必要な圃場整備などに必要な予算が確保できない状況が続いてきましたが、自民党性が政権を奪還して以来、毎年予算を増額し、平成28年度補正予算と平成29年度当初予算の合計で、ようやく政権交代前の5772億円を確保することができました。
しばらくキャッシュフローの心配をせずともよくなった経営者ライフをいかがお過ごしでしょうか。
ステークホルダーが増え、IPOなど先々の展開を見据えた社内の制度・組織の再編などが行われ、
これまでは自身の鶴の一声で済んでいた事柄もなかなか動かないことに息苦しさを感じつつも、
そのステークホルダーのネームバリューも相まって、今までとはレイヤの違う方々と会う機会が増え、
ステージが変わった。フェーズが変わった。そのように感じていらっしゃることでしょう。
振る舞いや目線、注力すべき事柄を変えるべく、日々努力されていることと思います。
さて、今回はそんな経営者様に一つ、お尋ねしたいことがございます。
私のような立場でこのようなことをお尋ねするのは不躾な事とは理解しつつも、
真にあなた様を思いますが故の戯言でございます故、ご容赦いただますと幸いです。
いわゆる「お偉いさん」と話すこと、
あなたの足元にあるそれは、本当に「事業」と呼べるものですか。
あなたはあなたのその事業において「何を大切にすべきか」という確固たる仮説をもっていますか。
もしかしたらあなたは自社の置かれているフェーズを見誤っているのかもしれません。
何に頭を使うべきでしょうか。足元がお留守になっていないでしょうか。
今一度考えてみてはいかがでしょうか。
日本が北朝鮮のような独裁国家であれば、国家指導者の鶴の一声でロスジェネも引きこもりも少子化も非婚化も女性の社会進出も障害者の人権問題も、何もかも解決するのにね・・・。
なんて冗談は横に置いて。
違う、そうではない。むしろ言論の自由や民主主義が正しく機能したからこそ、その帰結として今の社会があるのだ。
だから、日本の政治は高齢者の方を見続けているし、メディアも老人の味方となっている。
若者にとっては「自分たちの意見が無視されている」と感じるかもしれないが、老人達にとっては、今の日本は「高齢者にとって最も住みやすい社会」になっているのだ。
何が言いたいかというと、言論の世界においては、数が多いグループにならなければならないということ。
ロスジェネ世代は、団塊に次いで数が多いけど、ロスジェネ世代同士は分断されているよね。
その象徴が、hagex氏と低能テロリストの事件という、ロスジェネ世代同士の傷付け合いだったのではないか。被害者も加害者も40代前半だったわけだし。
未だに中国スゲーとか言ってるやつ多いけど一回住んでみてから言えと思う。
という増田を読んだんだけど、これ系はサンプル数多い方が、実像がぼんやり浮かび上がってくると思うんで、住んでるどころか、旅行者として2都市に半日ほど訪れただけだけで書いてみたいと思う。
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町全体の清潔感について。
急増の街だけあって、汚いところがなかった。代わりに歴史を感じさせるものもなかった。
ぱっと見の印象で行ったら、大宮みたいな感じ。
駅前には大きなファッションビルがあって、お姉さんが鳩をあやつるショーをやっていた。
深圳方面からの高速鉄道の入り口である広州東駅はとても綺麗で近代的。
そこから地下鉄をのりつぎ広州火車駅は、おそらく北・四川方面や西・チワン自治区方面からの入り口で、地方民が多い。
駅前は広いが古びている、大規模なファッションストリートがあるが、18:00頃には営業を終了してしまう。
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深圳でも広州でもwechatpayの決済は早くて便利だった。
おどろくのは、たぶん60〜のおばちゃんでもwechatpayの決済にかる〜く対応してくるところ。
年寄りであっても変化にはとりあえず乗るらしい。
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深圳でも広州でも共産党の鶴の一声で内燃動力のバイクは禁止されており、すべて2輪は電動自転車だった。
そのこともあって、咳き込むような目だった大気汚染はなかった。
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地下鉄網
また、suicaのような交通系IDカードがすぐに買えるので、移動も便利。
しかし、改札通過時にいちいち荷物を安全検査に通さなくてはならない。
監視社会だ。
地下鉄は清潔で静か。混雑率も日本と大差ないが、車内でもさすまたをもった警官がうろついている。やっぱ監視社会だ。
構内にもホームにも警官はいる。しかしとにかく人が多い!常時通勤ラッシュ状態なので、警官も治安という意味の監視業務は投げ気味。
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人について
地下鉄で女の子がスマホをのぞきこんで、iInstagram的SNSで最新ファッションをチェックしていたのが印象的だった。都市部のティーンエージャーの行動だ。
みんな全体的にしずか。
店員はぶっきらぼうで、「こいつめんどくせえな」という印象を隠しもしない。怖い。
とにかく人々が若い。そして元気。
「めんどくせえな」感は出してくるけど、笑顔なんであんま心が冷たくならない。
基本的に心根が明るいんだと思う。
あと、広州地元っ子と思しき人のファッションセンスは新宿〜渋谷くらい。
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というようなところから、深圳っ子、広州っ子がもし日本にきたらどう感じるかを類推してみたいと思う。
深)なにこれ、小さっ、道狭っ
広)でもすげー綺麗だよ
深)深圳の方が綺麗だよ。まあ古い建物には味があるけどさ。うちはさっぱりないから。
深)でも
広)店員
広)しかも店夜までやってるよね、夜も賑やか〜
深)でも年寄り多くない?
広)それは思った。
広)それはない
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全体的には20〜30年前の日本といった感じではあったけど、それはキャッチアップに30年かかるという話ではない。
大都市部の消費生活に関しては、多分5年で日本と変わらないレベルの地域が出現して、急速に広がっていくと思う。
しかし、なんというか自由な空気みたいなものは、絶対日本のようにならないと思う。
抜く、抜かれるの話ではなく、まったく違う近代国家が立ち上がろうとしていると思えばいいと思う。
そのうち、テクノロジーやポップカルチャーも中国発のものの存在感は増してくるんじゃないかな。
長期政権を成立させるには、部下の反抗を防ぐことが大切です。どんな官僚も人間で、多くは家族を持っています。高い志も生活がかかれば保つのは困難。人事権を握れば、あなたの鶴の一声で高級官僚の人生を滅茶苦茶にできます。あなたに逆らおうとする官僚は激減します。
それでも気に入らない行動をする官僚は、見せしめに懲罰人事をすることができます。あまり不満を貯めると暴発するので、やり過ぎは禁物。空いたポストには、あなたの意のままになるイエスマンを据えましょう。
公文書はあなたの政敵に攻撃の材料を与えるだけの物です。どうしても隠せない部分以外はとにかく隠しましょう。「ない」と言えば相手はそれ以上の追及はできません。例えそれが重要な、すぐに破棄することなど考えられない文書でも、ないものはないんです。
万一文書が見つかってしまった場合は、担当省庁の不始末としましょう。
中にはどう頑張っても隠すのが困難な文書もあります。そういった文書は公開前に中身を都合よく書き換えましょう。バレなければどうということもありません。
書き換えて無難な内容になった文書を国民に見せることで、あなたを追及しようとする政敵の評価を下げることもできます。
国民の目を逸らすには、外患を大きく見せることが重要です。大国の指導者とゴルフでもして、同時に、仮想敵国に対しては厳しい対処をしていくことを大々的に報じさせましょう。落としどころを探る必要はありません。笑いながら写真に写っておけば外交はうまく行っていると誤認させることもできるでしょう。
まず、野党に票を入れた人間は自国民ではないという認識を持ちましょう。したがって、野党の意見を聞く必要はありません。あ、でも都合のいい野党は別です。野党内与党は便利なのでいっぱい使ってあげましょう。
野党がいい意見を出したときは、取り込んで自分の手柄にするのも大事です。これによって、野党には政策がないという印象を強めることもできます。
どうしても野党が言うことを聞かないときは数に物を言わせて強行採決しましょう。民主的に多数の議席を占めたあなたの党の権利です。強行採決に反抗する野党が欠席パフォーマンスをやったらチャンス! 野党は仕事をしていないと大々的に宣伝しましょう。
ネットに匿名で何を言っても、発言主が特定されることはほぼありません。あなたや閣僚が関わる組織の下部を利用したり、アルバイトを募ったりして、ネット世論を誘導しましょう。あなたに都合のいいことを言ってくれる人を徹底的に褒め倒すのも有効。うまく行けば勝手にあなたの思想を広めてくれます。
逆に、あなたに都合の悪いことを言う人は外国のスパイのレッテルを貼りましょう。もちろん、誰の指令か分からないよう匿名サイトや匿名アカウントを利用して。
何でも「伝統」と付けば、変えるのは容易ならざることであると認識付けられます。例えそれが100年にも満たない伝統だとしても、そのことを公言する必要はありません。過去の記録は曖昧で諸説あるものも多いですから、多少吹かしてもいいでしょう。
内閣の顔ぶれが変わらずとも、選挙に勝つと一時的に支持率が高くなります。ここなら勝てるというタイミングで解散総選挙に打って出るべきです。理由は適当にでっち上げましょう。どうしても思いつかない場合は「国難突破」みたいなふわっとした理由でもいいでしょう。
日教組は徹底的に潰さないといけません。少しでも日教組と関わりのある人間が質問に立ったら、とりあえず「ニッキョーソどうすんだニッキョーソ!」と野次っておきましょう。
国民が政治に与える一番大きな影響は投票ですが、なるべく行使させてはいけません。投票なんて無駄、面倒だという空気を作りましょう。無党派層が投票をボイコットしたらしめたもの、組織票で議席を取ることができます。
国民の権利は投票行動だけではありません。情報公開請求、デモ、井戸端政談だって政治を動かす原動力の一つです。こうした行為をすることを「ダサい」と国民に認識させましょう。極端な思想の持ち主を大きく取り上げて「政治の話をする奴は碌でもない」という空気を作り上げるのが大切です。
国民一人ひとりの政治に対する興味が低くなれば、より世論を誘導しやすくなります。
反政府メディアはその取材力をあなたの揚げ足取りに傾けてきます。そういうメディアにはフェイクのレッテルを貼りましょう。メディアならどこも飛ばしを書いています。そういった不祥事を利用して、信用ならないメディアだと印象づけましょう。
メディア不信に陥った国民は、あなたが仕掛けた政権側ネットメディアを愛読するようになるでしょう。
万一あなたの工作が発覚した場合は、徹底的に逃げを打ちましょう。大々的な調査は絶対にさせてはいけません。自分で調査すると言いながら時間を稼ぎましょう。
不正の実行犯はあなたではありませんから、尻尾切りも考える必要があるでしょう。尻尾を切る位置は気をつけなければいけません。切りすぎればあなたも危険に晒されます。長く残っていればまた掴まれてしまいます。
後は時間との勝負です。とにかくしがみつくしかありません。うまく行けば何か有事があって有耶無耶にできるかもしれません。祈りましょう。
「デレマスは宗教」という言葉をよく耳にするが、私はその言葉にいまいち合点がいかなかった。
というのもデレマスPは必ずしも運営を是とする訳ではないからである。
例えば、デレステでコンセントレーションという特技が実装されたとき、あまりの使い勝手の悪さに「コンセを早く修正しろ!」という意見が多数上がったうえ、それらが排斥されることはなかった。その甲斐あってかコンセントレーションは多少使いやすいように改善された。
以前某はてなブログの筆者が「アイマスは宗教」という言説を唱えて話題となった。私もその記事を読んでみたのだが、やはり「デレマスは宗教」というワードには納得がいかなかった。
しかし、筆者が感じていたであろう「なんらかの歪さ」には共感していた。
その正体は、つい最近に起こった「ツインテール騒動」を目の当たりにしてようやく明らかとなった。
私自身いじめを体験したことがあるから分かるのだが、よく言われる「いじめはされている側にも問題がある」というのは本当で、内向的で風変わりな者、所謂「異端児」がいじめの標的になることが多い。
いじめが発生したとき、必然的に前者がいじめられる側に、後者がいじめる側に立つ。
残りはいじめに加担する者、陰口を叩く者、そして静観するものに分けられる。
誰もいじめられる人を助けることはない。なぜなら自分がいじめの標的にされることは明らかである。
人は誰しも正義感をもっているものだが、いじめをされる恐怖には勝てない。
それこそ魅上照のような異常なほどの正義感がなければ進んで助けることなどあり得ないのだ。
だからいじめはなくならないし、いじめられっ子が不登校になるか最悪自殺するまでいじめは続くのである。
そもそもこの騒動は、とあるPが担当の髪型をツインテールにされたことに憤慨し、「これを許容したら、今後も俺のように趣向が否定される危険性があるから、みんなもイベントをボイコットしよう!」とツイートしたのが発端である。
私は正直言ってこの人の意見に賛同できなかったし、ボイコットの呼びかけも褒められるものではなかったと思っていた。
しかし、問題はそのツイートではなく、そのツイートに対して反応したPたちの言動である。
ある者は、「こいつ頭おかしいこと言ってるぞ」と明確な悪意を持ってツイートを拡散した。
またある者は、陰で「この人頭おかしい」と呟いた。
デレマス絵師は時流に乗るかの如く髪型変更のイラストを描いた。
その凄惨な光景は、さながら1人の「異端児」を寄ってたかって叩き潰す「いじめ」であった。
炎上したPは「いじめられっ子」、中傷リプを送った者は「いじめの中心人物」、RTした者や絵師は「いじめに加担した人々」、陰で呟いた者は「陰口を叩いた人々」、そして何も語らない者は「静観していた人々」のように見えた。
まさに地獄絵図であった。
と同時に、炎上したPを助けず、黙ったままでいた私自身を強く恥じた。
さて、ツインテール騒動からは少し脱線するが、過去に「城ヶ崎美嘉がロリコン」である2次創作がパタリと消えたことがあった。理由は明確で、中の人である佳村はるかさんが「美嘉をロリコン扱いするのはやめて欲しい(要約)」と発言したからである。
これは個人的な意見だが、2次創作者がロリコンネタを扱わなくなったのは、「佳村さんの意見を尊重しろ!」とPたちから袋叩きにされるのを恐れていた、すなわち自分が異端者扱いされることを恐れたからではないか、と思っている。結果的に佳村さんの発言はまさに鶴の一声となったわけである。
引きこもりを抜け出してなんとか新卒として入社したクソ田舎のWeb系企業。プログラマ歴約3年。
Web系で自称ベンチャーだったけど想像してたようなそんなキラキラしたもんじゃなくて、
官公庁系の入札案件中心でシコシコCMS構築するだけのエンジニアって名乗るのもおこがましいかなって業務内容。
給料もクソみたいに安くて(ぶっちゃけ茄子なし手取りで16万くらい 増税で新卒時より手取りは下がってる)、
むしろなんでこんな会社続けてたかって言うと、仕事中音楽聞いててもガム噛んでても多少遅刻しても、
会社行くのダルいからってだけで徒歩5分圏内在住だけど今日はリモートで、ってやっても怒られないくらい諸々ヌルくて
ただ社長の鶴の一声によるエンジニアの稼働率をあげよう運動が始まりそれも崩れてきた。
プライベートが暇な分Webサービス開発とか技術習得は割りとできてたけど、忙しいと今期アニメ追ってるだけでプライベートな時間が終わってしまう。
年度末とはいえこのクソ手取りで残業80時間オーバーオールサビ残なんてやってられんわ。
カンストレベルで快適になっていくPCデスク環境、どう考えても消費しきれない量のSteamの積みゲーにNetflixの動画群。
まあネト充生活は割りと送れてる気はするけど、スキル的にも金銭面的にも10年後の自分が
停滞した今のままの生活を続けているのを想像するとちょっと怖くなった。
今2年と10ヶ月目くらいで、そろそろ『とりあえず3年』の3年が終わるし、良いタイミングってことで退職しようかなと考えている。
半年~1年くらいニートやって、その間にちょっとだけ本気でマネタイズ狙ってWebサービスやアプリ開発してみようかしら。
腐っても3年もプログラマやってたら得意分野ならサーバ代と自分のやる気さえあれば割と何でも作れると思うし、金にならなかったらならなかったで
意識高いポートフォリオとして残せばIT人材の求人倍率7倍とか8倍とか言われてる昨今どこかしらのIT企業が拾ってくれると踏んでいる。
ただ月5万契約でニートさせろって親に交渉したら『妹や兄なら応援するかもしれんけどあんたは散々休んでるんだからもう勘弁して』
ってカーチャンに言われた。
っていうかIT系とはいえ転職先決まる前に(というかニートする気満々で)退職するのって客観的にどうなんやろか。
働きたくないんよ(´・ω・`)
中途入社は契約社員からという縛りがあったため、数年間の下積みに耐えていた。
元々、管理職候補として引き抜いてもらったこともあり、かなり上の役職の方々にも名前と顔を覚えてもらえていた。
それなのに、社長(グループ企業のトップ)の鶴の一声で「正社員化の無期限廃止」が宣言され、自分の未来が暗くなった。
増田の会社のように他部署への希望を出す人は、自分の周りでは見られなかったし、もちろん自分もそんなつもりはなかった。
そう決まった途端に、お世話になっていた人達から転職を薦められた。この会社に残っていても未来はないから、早く見切りをつけて出て行った方がいいと言われた。
「面接などで抜ける時間も気にしなくて良い」と職場全体でフォローしてもらえたおかげで、すんなりと転職先が決まり、今は新しい職場で真っ当に働いている。
本当は、待遇が悪くても残りたかったけど、周りの人達が口を揃えて反対してくれた。
やりがいや居心地の良さはあっても、長い目でみたら良くないと気付いていなかったのだろうと今は思う。
増田も、今は悲しいだろうけど、それだけの力があるなら別天地に行ってもやっていけるはずだから、どうか新しい道をみつけてほしいと強く願う。
どうなることかと思ったけど、なんとかそれらしくやっているな。単にNHKの撮り方が上手いのかなぁ…。
昔はなんの疑いも持たずに楽しくオリンピックを見ていた。オリンピックの開催経費がどこから出てくるかとか大人の事情を気にしていなかったから。
「オリンピックなんてクソだ!!」と思うようになったのは、石原慎太郎の鶴の一声で東京オリンピックの招致が始まってから。まったく都民の生活の足しにならないお祭り騒ぎのために貴重な税金が空費され、電通やイベント運営会社が肥え太るこの理不尽。
こんなことに使う金があるなら、都民生活の改善に役に立つことに回せっつーの。…が案外私の周りにはオリンピック賛成派が多い。50年前のオリンピックのときはオリンピックのためのインフラがそのまま国民のインフラとして役立つことになったけど、今は将来赤字垂れ流し施設になることが目に見えているのになぜなんだ…。
小池百合子が築地移転とオリンピックのスケジュールをめちゃくちゃにしてくれたから、無茶な突貫工事が行われるだろうし、また死人も出るだろう。
それでも開会式の中継を見ていると独特のときめきを感じるのは確かだ。が、自分達の生活の面倒もろくに見られない自治体がオリンピック招致して税金でこういうイベントやるのってどうなのよ。同じ韓国でもソウルのときは首都だけあって財政も人材も潤沢だったのか安心感があった。
この開会式会場が半年後にどんな姿になるか見ものだな。リオもソチもオリンピック会場は廃墟化したらしいからな…。お願いだから税金と役人使わないでオリンピックやってほしい。
そして地元の市民にまっとうな生活をさせられない自治体はオリンピック招致なんかに名乗りを挙げられないようにしてほしい。夏はすでにパリとロスしか名乗りを挙げていないらしいが、冬も財政基盤がしっかりして余裕のある自治体だけがやるようにしてほしい。
札幌が手を挙げるという噂があるけど、そこまで余裕があるんだろうか?北海道経済の中心なんだから札幌がコケると北海道全体の危機だぞ。私は基本的にイベントものを税金でやるのが嫌いだ。もっと優先順位が高いものがあるだろう…といつも思う。
なんだかんだ言って平昌オリンピックも今までどおり好きな競技は録画して見たりブルーレイに焼いて保存したりするんだろう。でも東京にこれが来るのかと思うと憂鬱になる。札幌もどうか考え直してほしい。税金を一銭も使わずにやってくれるならもっと安心していられるのにな…。
もうどうしようもなくて。
IT系の会社を何社か転々として、おかげさまでなんとか大手の企業にまで潜り込むことができた。
もういいかげんこのあたりで骨うずめるぞー、とのんびりを自分に言い聞かせつつがんばってたら、新卒の女性社員からパワハラだセクハラだという讒言が上司に上がってきた。もちろん事実ゼロなのだけどその部分の説明はどうでもいいからとりあえずパス。
上司はおろおろしてとりなしてくれたのだが、こういうのは一言でも表に出たらぜったい自分には勝ち目がないし、今後職場がギスギスするのにも耐えられない。即「辞めます」と言って退社した。慰留は断った。
けっこうデカいサービスを中心になって立ち上げたので、今でも広告を見ると胸が痛む。いなくなったあとは戦略的に迷走していて市場で苦戦中だ。
まあでも、そんなのは彼らがどうにかできることだ。ほんとうに困っているなら自分をあのとき辞めさせなかったろうし。
自分はそのあとひまつぶしに一人会社を登記から自前でやって立ち上げたりしたけど・・・どうしても怖くなる。
どこへいってもなにをやっても、けっきょくはあの新卒女性社員のように見た目がよかったりウケがよかったりする人間が鶴の一声かけさえすれば、自分などあっという間に消されてしまう。
とてもくやしくなる。
気持ちを切り替え、俺は改めてツクヒの捜索に乗り出す。
ツクヒの行方は見当がつかない。
だが、居場所を見つけるアテはあった。
魔法少女だ。
この町には魔法少女がいて、とある一軒で見知った間柄になった。
事情を話せば、協力してくれるはず。
確か市内で、クリスマスの催しに参加するとか触れ込みがあったよな。
イベントの関係者であるタケモトさんの鉄壁のガードによって、俺は強引な突破すら封じられていた。
「諦めろっての。無分別なファンとかが突撃してこないよう、関係者以外は通しちゃいけねえんだ。どのような事情だろうが、例外はない」
けど、ここまで来て諦めるわけにはいかない。
「頼むよ。サンタを、サンタを信じる子供を、それを大事にする人たちのために、どうしても必要なことなんだ」
俺は何度もタケモトさんに頼み込んだ。
「タケモトさん、去年のハロウィンのことを覚えている?」
「お前がイタズラあってのハロウィンだとか主張して、周りの制止を振り切って暴れようとしたときだな」
「結局、あれは失敗に終わったけど、最後にタケモトさんは自分の家を犠牲にしてまで、俺たちのイタズラを認めてくれた」
もちろん、それを認めてくれたのはタケモトさんだけじゃない。
他の大人たちも表面上は俺たちを止めつつも、正論だけでは学べない大事なことを知っていた。
「そんなんじゃねえ。イタズラが原則悪いことって前提は変わらねえんだ」
「でも、それが許されたり、認められる時もある。そういうのを“容認”っていうんだろ。サンタなんて嘘が大衆に根付いているのは、そういう考え方も大事なのを知っているからだ」
「ふん、大した理屈だな。だが、それと今お前を通すことは別の話だ」
そうして押し問答が幾度となく繰り返され、タケモトさんが絆され始めたとき。
「通してあげて」
魔法少女の声だ。
タケモトさんは溜め息を吐くと、おもむろに扉を開けた。
「先に進む前に、さっきの話の続きだ」
そのまま進もうとする俺に、タケモトさんは呼び止める。
「ハロウィンのイタズラが悪いものとは限らないように、サンタの存在も悪いものとは限らん。大人は、なにもサンタを使って子供たちを騙したくて、悪意があって真相を隠すわけじゃねえ」
「うん、分かってるよ」
「いずれ知る日が来て、傷つくかもしれない。だがそれを悪い思い出にするか、良い思い出に昇華できるかはテメェ次第だ。夢から醒めるのは、見ているものが夢だって気づいた時だとは限らんからな」
「タケモトさんは……できたの? 良い思い出に」
「大人だって誰かの子供だ。その子供が大人になった今、その夢の“お手伝い”に参加しているってのが答えだ。オレの話は以上。とっとと行きな」
タケモトさんは、俺を追い払うように手を振った。
もし仮に加計学園問題が東北だったらもしかしたら誰も文句つけなかったんじゃね?
さすがに震災復興を名目にすれば蓮舫の阿呆も政権批判出来なかったよね。
だって可哀想な東北には復興支援を沢山してあげてお金を恵んであげないと可哀想だもん。
多分これ場所が四国だから獣医師学会も四国なんかに獣医学部いらんだろ的な対応なんじゃね。
マスコミだって、本当に愛媛に獣医学部が必要だったんですかね。それが問題です(キリッ)とか言っちゃう有識者()出したりとか本当に四国ナメすぎ冷遇どころか無視だよ無視存在無視。
あーあとアーティストの全国ツアーとかも大抵、北海道東北東京横浜名古屋大阪福岡沖縄、みたいな。たまに広島公演とかあると歓喜だよね。四国じゃなくて中国だけど。
東北は震災起きて可哀想だからw杯も東京五輪も試合してもらえるんだよ。
高知辺りで津波で一万人くらい流されたら流石に全国の皆さんも日本に四国っていう地域があったことくらい思い出してくれるでしょう?
観光客だって東北より遥かに四国に来る観光客の方が少ないし数字として資料があるのに、地震があって東北の観光が下火になってるからとか言って国は東北東北連呼して支援してあげるんだよね。
本当に地震が東北で良かったよね。九州も大雨で大変な被害があって良かったよね。
天災にすら縋らないと忘れられた地域のまま貧困と超少子高齢化が進んで消えていってしまうんだよ。
今在籍している会社には、D2で大学をやめて第2新卒として入社した。
いわく、我々は地方の古い化学メーカーだが、独自の技術を持っている。
既存のビジネスだけでなく、その独自技術を活かして新しいビジネスにも挑戦中だという。
自分の理科系キャリアが活かせる研究開発職として給与を頂いて働ける
それだけで十分ではないか?という思いもあり、当時はその会社のことをよく調べず、
面接官から言われた宣伝文句を、自分にとって都合良く解釈して、入社を決めた。
今にして思うと死亡フラグが立ち並んでいるような有様だが、実際に爆死した。
入社してすぐに、冒頭に書いた新ビジネスに関する開発部門に配属となった。
あまりにもレガシーな開発手法に固執し、業務を改善する気がない社員と
ぐちゃぐちゃなプロジェクト管理の両方について、強い無力感を覚えた。
次第に自分の人生のリソースを投入する意義を見出だせなくなり、精神的に堪えた。
自分なりに頑張ってはみたものの、働き始めて3年経った時に寝込みかけたので、
人事部に相談して、開発部門から管理部門へ異動させてもらった。
そして、ある日ふと気づいたのだが、自分が働く上で譲れないことは、
大学で学んだ専門を活かして技術者として働くことではなかったようである。
それを日々の業務改善や会社の意思決定へ反映させる一連の流れを
それに逆らえないプロパーは黙って言うことを聞いているだけらしい。
(彼らの言うことを聞かない人は、クビないし自分から会社を出ていっている)
その話を知った上で、今までに会社が上市している製品をあらためて振り返ってみると、
社長一派の鶴の一声で作られた、何がしたいのかよくわからないゴミ、
結果が出ないのがわかりきっているこんな環境下で、
ロボットみたいに作業している社員を見ていると、頭がおかしくなりそうな時がある。
誰でもできる作業だけをしているのに、年功序列制度で自分よりも地位や給与が高い社員と
自分のちっぽけな裁量とちっぽけな給与を見比べると、腹立たしい気持ちが止まらなくなる時がある。
自分だけがどんどんと世の中に置いて行かれているような気がして、焦燥感で身が引き裂けそうな時がある。
もう潮時だとは思うんだけど、でも自分のスキルやキャリアで転職できるのか不安だなあ。
疲れたよ。
安倍晋三の支持率が相変わらず下がらない。以前はこれぐらいのマスコミ攻撃を受けたら支持率が過半数を割り、自民党内部でも批判論が出始めていつ辞任するのかぐらいの論調になっていただろう。安倍晋三以前はみんなそうで一年ごとに首相が変わるのが珍しくなかった(これこそ民主主義だって海外から褒められていたよねー)。
それが安倍晋三の支持率は下がる気配がない。以前は一度見放したのに、いったいなぜなんだろう。
以前は何かあったらすぐ支持率が下がったのは、首相を変えればよくなると思っていたからだ。「ふさわしい人物」が首相になれば、国も景気もよくなると思っていた。
だが、何回も首相を変えてみて、どうもそうじゃないぞ、と国民が気づきだした可能性。政権与党を変えてみても何も効果がなかったので、もう首相を変えてもしょうがない、と思っているのかも。
小泉以後、ずっとマスコミが政権批判をして、それによって政局が動くというのを繰り返してきて、もうその動きそのものに飽きている可能性。
漢字の読み違えや経費で家族旅行など、いろんなスキャンダルが今まで出てきたので、国民が刺激に麻痺しているので、どんなスキャンダルが出てきても支持率が動かないのかも。
小泉以後、いろんな首相が政権を握ってきたけれど、経済政策を大々的に宣伝して実行した首相はほかにいない。せいぜい子ども手当やります、ぐらい。
首相の鶴の一声で黒田総裁を連れてきたり、記者会見やって株価回復させたり、消費増税を延期したり、リーダーシップを示して結果も出している。最近はアベノミクスを前に出さなくなったけど、このときの印象が強くて、安倍首相がやっているほうが経済は上向きになるんじゃないかと思っている可能性。
日本はここ数年右傾化したかのように見られているが、ずっと保守政党が政権を握ってきたバリバリ保守の国。あの手この手で保守層をがっちり掴んだ安倍晋三は、ちょっとの批判じゃビクともしない。今までの首相は分裂気味なリベラル層にも配慮しようとしていたから不安定だった。
日本会議も50年ぐらい地道に活動しているし、保守層の票はそんじょそこらじゃ動かなくなっているのかも。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.recordchina.co.jp/a156895.html
で「配給会社の買取だった」ことにブコメの話題が集中しているが、あちらの外国映画事情
(中国ではもちろん日本の邦画も外国映画である)について基本事情が全く知られていないようなので少々。
中国(厳密には中国本土)では外国映画の輸入(公開)に政府による本数制限がある。
(少し前に聞いた数字なので今年は少し違ってるかもしれない)
*末尾に追記
これが枠の全て。中国の映画オタは年間64本見るだけで「俺は今年公開された洋画全部見たぜ!」と言えるわけだw
当然、中国の配給会社は貴重な外国映画枠を確実にヒットが狙える作品にしか使わない。
外国映画が興収1億元レベルで終わったら(日本ならそこそこヒットだが)、中国ではたぶん買付け担当者の首が飛ぶ。
外国の映画製作会社としては当然a.枠で売りたいところだが、ここは大激戦区になるのでハリウッド大作や
ドラえもんのような中国市場で確立されたブランドIPのシリーズ作品以外は全くお呼びじゃない。
「なんで君名を売り切りなんて安売りしたんだ?」というより、そもそも輸入枠全体の9割をハリウッド勢が占める中、
「日本映画が中国で公開される」こと自体が年数本しかない狭き門で、実績の無いオリジナル新作アニメが
「中国公開に漕ぎ着けた」(=3億円ぽっちだがb.枠で売れた)だけでも、結構もうけものなのだ。
ブコメでは「中国では無名の監督の作品を7000スクリーンで公開した賭け」が注目されていて、
それは確かにその通りなんだが、そこは配給会社の光線伝媒にとっては、掛け金の一部でしかなかったはず。
「公開規模の大きさ」以前に「実績無い新規IPに外国映画輸入枠を使う」「緊急的な公開」の2点でも大きく賭けてる。
日本での公開から僅か1ヶ月で上映日程発表してるということは、買い付け交渉の開始はまず確実に日本での公開前だ。
すなわち日本での大ヒットという実績が出る前に、確実に稼ぐ使命のある外国映画枠を一枠使う決断をしてる。
もしかすると君名を今年中に公開するために、買い付けてた他の外画1本お蔵入りにして枠作ったのかもしれない。
字幕準備や上映スケジュール調整は特急でやる(その辺は中国企業の得意技だ)にしても、公開自体も異例なまでに早かった。
無名監督のアニメに火をつけるには日本ウォッチしてるようなアニヲタ連中の口コミ(=SNS)が火口として大事だから
「彼らの間で話題になってる内に」と急いだのだと思う。
なにせ中国には検閲がある。外国映画なら公開日程だってお上の内諾が(非公式だが)必要。
物があれば即上映できる国ではないのだ。
最近は綱紀粛正で「賄賂で何とでもなる」わけじゃないので、その辺の許可が間に合うかどうか自体も賭けだったはず。
「大宣伝と大量のスクリーン」は「日本での大ヒット」という一応の根拠あっての話なので、むしろこれは勝算が見込める賭け。
本当に博打を打ってるのは日本公開前から走っているであろう「外国の新規IP買い付け」と「特急公開の準備」の方だったはずだ。
「君の名は。」の中国大ヒットで「アニメ映画は中国市場で稼ぐといいいんじゃね?」という意見が散見されたが、
今年は恐らく興収1兆円超えてくる(日本の4倍以上だ)であろう中国映画市場だが、そこで邦画が稼げる額は
全邦画合計しても基本的に「数億円x数本/年」にしかならないのだ。b.枠を全世界の映画と争ってる限りこれが上限。
もちろん外国映画輸入枠の撤廃があれば別だが、ずいぶん以前からWTOで非関税障壁として問題にされているにも
関わらず、この制度は続いていて近々に撤廃されるとは思えない。何より中国政府に撤廃の動機がない。
(もちろん中国のことであるから、鶴の一声で一晩でひっくり返るかもしれないが)
「数年、あるいは十数年かけてハリウッドと戦える知名度やブランドを中国で築いてa.枠に食い込むのだ」
という長い目での種まきをやる話ならともかく、日本の映画業界の当面の飯の種として考えるのは
ブコメnovak777氏指摘の、けろっと氏による今年の外国映画輸入枠→
https://twitter.com/kerotto/status/806005804486639617
恐らくa.枠10増、b.枠10減、c.枠微増って感じなので、c.枠はハリウッド独壇場としても、a.枠が拡大しているとなれば
邦画にもa.枠に食い込むチャンスが出てきたのかもしれません。