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2022-01-04

anond:20220104133808

Zen4』搭載Ryzenシリーズ基本情報ついて

Zen4アーキテクチャーを搭載するRyzenシリーズについては2022年秋頃に投入が予定されており、デスクトップ向けCPUは『Raphael』、モバイル向けは『Phoenix』と言うコードネームで呼ばれています

アーキテクチャー的にはZen4は現行のZen3から大きく進化するメジャーアップデートになると見られています

Ryzenシリーズについては2020年に発売がされたRyzenが『Zen3』で世代的にはZenZen+、Zen2からZen3という事で第4世代呼ばれています2022年初旬には第5世代に当たる『Zen3+』が搭載されたRyzenの投入が予定されており、Zen4についてはその次に登場する事から第6世代になると見られています

なお、モデルナンバーについては2021年11月時点では不確定です。

これは、2022年初旬にモバイル向けZen3+搭載Ryzenデスクトップ向けに3D V-Cacheを搭載したRyzenが登場しますが、これら2つのモデルがどのようなモデルナンバーを与えられるかによって変わるためです。今時点では、Zen3+が7000シリーズに、3D V-Cacheモデルが6000シリーズになると言われているので、Zen4は8000シリーズとなる可能性はありますが、ここではまだ不確定としています

アーキテクチャ刷新TSMC 5nm採用で、IPCを大幅向上

Zen4アーキテクチャーではZen3に対して大きく進化すると見られています

Zen4アーキテクチャーを採用するEPYC GenoaのES品を手に入れた者によるリー情報によると、Zen3を採用するEPYC Milanに対してES品と言う段階で既に同一クロックでの動作Zen3に対して29%程度向上しているとの事です。また、動作クロックについてもZen3より向上を見込んでいるとの事でAMDCPUでは困難だった5.0GHzの壁も超えられるCPUになる可能性があると2021年2月時点のリークでは語られています

5nm『Zen4』RyzenIPC25%向上へ。性能は『Zen3』より40%増し

パフォーマンスが大きく向上している背景としては、Zen4ではTSMC 5nmプロセス活用する事や、I/OダイについてもGlobal Foundryの14nmプロセスからTSMC 7nmプロセス進化する事で全体的なパフォーマンス底上げに繋がっていると考えられます

スッポン現象と決別。ソケットLGA化されたソケットAM5が採用

Zen4 Ryzen "Raphael"採用のAM5モックアップ出現。TDPは最高170Wか

AMDRyzenシリーズ2016年に発売された第一世代Ryzenから長らくソケットAM4を採用しています。このソケットAM4ではCPUマザーボードを繋ぐピンがCPU側に搭載されたPGA採用され、CPUの取り扱いに関してはIntelなどで採用されているLGAマザーボード側にピンが搭載)モデルより扱いに注意が必要です。

特にこの機構ではCPUCPUクーラーを密着させるシリコングリスが固着すると、CPUクーラーを外す際にCPUソケットロックされているにも関わらず、CPUソケットから抜けてしま現象があります。これが、スッポンと言う名前で親しまれていますが、このスッポンはいわば無理やりCPUソケットから抜かれてしまうため、CPU側のピンが折れて動作不良に陥るような事態があります

そんな、AMDソケットAM4ですが、Zen4世代からソケットAM5へ進化する予定になっており、このAM5ではIntelメジャーだったLGA採用される事になっています

170W TDP seems to only be for a special variant, not the normal CPUs for sure

— ExecutableFix (@ExecuFix) May 25, 2021

ピンの数は1718本となっており、IntelのAlder Lakeで採用されているLGA1700に近いピン数になっています。ただ、CPU裏のレイアウトでは、Intel側がCPU中央付近に電源回路関係が敷き詰められているのに対して、AMDZen4では裏面は全て接触パッドが敷き詰められており、CPUの表側にヒートスプレッターに切り欠きを設けて、そこに電源回路関係チップが搭載されるデザインとなっているようです。

A first look at the AM5 socket, once again in the form of a 3D-render pic.twitter.com/84T6wUjpQ2

— ExecutableFix (@ExecuFix) July 29, 2021

最大コア数は16コアに据え置き。TDPは最大170Wまで引き上げられる見込み

Zen4 Ryzen Raphaelでは最大16コア据え置き。TDPは最大170Wに

Zen4アーキテクチャーを採用するサーバー向けCPUのEPYC GenoaではZen3アーキテクチャーを採用するEPYC Milanの64コアから最大96コアにコア数が増加する見込みになっていますしかし、コンシューマー向けのRyzenについては今まで通り16コアに据え置かれる見込みとなっています

16 cores it is for Raphael 😇

— ExecutableFix (@ExecuFix) July 13, 2021

また、TDPに関してはZen3搭載Ryzenシリーズではコンシューマー向けに販売されている製品ではTDPが120Wのみ、OEMなどに向けて販売されているモデルを含めると、65Wと120Wの2つのTDP製品存在しますが、Zen4 RyzenからTDPが最小は65Wと据え置きになるものの、95W、105W、120Wそして170Wの合計4つのTDP製品が登場する見込みとなっています。なお、この170Wモデルに関しては、パフォーマンスに特化した特別モデルのために存在するようです。

CPUクーラーはAM4と互換性あり?TPD 170Wモデルには280mm以上の水冷クーラー必須

Zen4 Ryzenではソケットが変更となりますが、AMDリー資料によるとクーラーに関しては既存純正CPUクーラー対応製品としてリストアップされるなどしているため、ソケットは変わるものの、高さやマウント形状に関してはAM4と互換性を持つ可能性があります

一方で、パフォーマンス特化モデルではTDPが170Wになるとの事ですが、この170Wモデルに関しては同じ資料によるとヒートシンクには280mm以上のラジエーターを備えた水冷クーラーが冷却には必要となると記載されています。そのため、Mini-ITXなどコンパクトな高性能PCを組み立てたいというユーザーにとってはハードルが高くなりそうです。

デスクトップ向けもGPU内蔵が標準に。RDNA2を搭載へ

Zen4 RyzenにはGPU内蔵が標準に。ソケットAM5のリー情報から判明

内蔵GPUが標準搭載になるのではないかと言う情報AMDソケットAM5の互換性について記載されたリー資料にて記載されています。この資料上のOn-Chip Graphicsと言う欄には"1 Dedicated"、つまりOn-Chip Graphics用に専用チップを有する事が記載されています。また、これらはソケットAM5に対応するすべてのFamily/Model Numbersにて同様の事が書かれています。この事から現行のRyzen 5000Gシリーズのようにモバイル版をベースとしたデスクトップRyzenでのみ内蔵GPU搭載となる扱いとは異なります

また、上に表示されている資料のページには記載がありませんが、資料原本には “Some OPNs…may not support GFX”、日本語訳で『一部OPNs(モデル)ではGFX(グラフィック)をサポートしません。』とわざわざ一部OPNsでは対応しないと書いてある当たり、GPUを内蔵したモデルが標準になる可能性は高そうです。

企業などでRyzen CPU採用したデスクトップをあまり見た事があるという方は少ないと思いますが、多くの法人向けPCではGPUを内蔵している事は必須条件とも言え、わざわざdGPU必要となる従来までのRyzenは大きなディスアドバンテージとなっていました。そこで、AMDではZen4 Ryzenからは内蔵GPUを標準搭載し、法人向け需要も取り込もうとしているのかもしれません。

CPU側はDDR4とDDR5に対応PCI Expressも5.0まで対応

AMD次世代ソケット『AM5』はLGA-1718に

ソケットAM5に刷新されるZen4 Ryzenですが、これに伴いチップセットも現行の500番台から600番台のモデルが発売されます。この600番台チップセットではIntel2021年11月に発売したAlder Lake-Sと同じようにメインメモリーにはデュアルチャンネルDDR5が採用される事となっていますが、CPU自体DDR4にも対応しており、Alder Lake-Sと同じように廉価モデルのためにDDR4にも対応できるようにもなっているようです。

PCI Expressの世代に関しては、Zen4 RyzenCPU自体PCIe Gen5.0に対応した設計になっています。ただし、マザーボードPCH自体PCIe Gen 4.0までの対応となっておりCPUと直接接続可能PCIeレーンだけはPCIe Gen 5.0に対応できるというマザーボードになりそうです。なお、サーバー向け製品であるEPYCやThreadripperなどはマザーボード側もPCIe 5.0に対応できる見込みのようです。

2021-12-30

ネットブート概要と端末を一元管理するメリット

ビジネス教育現場において、ときには1000台以上のパソコン端末を管理しなくてはならないケースがあります。この際、各端末を一元管理するために用いられるのが「ネットワークブート(=ネットブート)」です。

今回は、大学専門学校などの教育現場にも採用されることが多い一元管理システムネットワークブート」の概要と導入するメリットについて紹介します。

ネットワークブートNetwork Boot)とは

通常、コンピューター使用するためにはWindowsmacOSなどのオペレーティングシステムOS)を各端末に導入する必要があります。これに対して、情報処理ほとんどをサーバーで行い、ユーザー操作する端末自体の処理を必要最小限にする運用方法を「シンクライアント」といいます。「ネットワークブート」はシンクライアント方式の1種であり、構築したネットワークを通じて、サーバーからOSなどの情報を取得して起動するシステムのことです。原則ログイン情報を打ち込むだけでネットワーク内のどの端末からでも、アプリファイルなどの環境再現できるため、パソコン教室に設置するデスクトップパソコンなど不特定多数が使う環境に適しており、教育機関採用されやす理由の1つです。

ネットブートNet Boot)

ネットワークブートと同じ意味で使われることが多い「ネットブートNet Boot)」ですが、厳密にはネットブートmacOS機能の1つで、macOS Serverからの指示によって構築したネットワーク上のMacを起動・操作するシステムのことです。

この機能によって遠隔からソフトウェアインストールなども行えます

デスクトップ仮想化(VDI)型

ネットワークブート型と比較されることが多いシンクライアント方式の1つです。仮想環境作成したデスクトップ環境ネットワーク環境下の各端末に転送して操作する方法で、ネットワークブート型よりもカスタマイズ性が高いことが特長です。また、ネットワークブート型よりも少ないリソース運用可能である一方、サーバー上で処理しなければならないのでサーバーの負荷やライセンス料が増大する傾向があります

教育機関での利用においては、基本的に生徒は全員同じ環境で授業を受けたり、作業したりする可能性が高いため、VDI型の高いカスタマイズ性は必要ないケースが多く、ネットワークブート型が採用されることが多いです。

ネットワークブートメリット

シンクライアントソリューションであるネットワークブート」は、データなどをサーバー側で一元管理できるので、活用することでセキュリティ面や管理効率化などに大きなメリットを得られます

パフォーマンスが高い

端末側のCPUメモリで実行するので、導入したiMacなどの性能を十分に活用できますネットワーク環境PC台数が増えても、高速ブート可能なので高いパフォーマンスが期待できます

アプリケーションや周辺機器制限がない

インストールするアプリケーションや端末側で利用する周辺機器に、原則制限がなく使い勝手が良いのもネットワークブートメリットです。「ローカルディスクがないPC」という感覚で利用できます

管理が容易

詳細は導入先やシステムによって異なりますが、ネットワークブート運用管理システムを組み合わせて一元管理することで、各端末の状態簡単に把握できるほか、ログ採取サーバー設定・更新自動反映などが可能になります。これにより、少数の担当者でも運用管理が容易になるでしょう。

セキュリティの向上

近年、ネットブートが注目されている理由の1つが、セキュリティ性が高いことが挙げられます。各端末のデータサーバー管理するため、ユーザーが利用する端末にはデータは残りません。このため、データ流出などを未然に防ぐことができます

これらのメリットに加えて、教育現場ではクラス替えなどがあって従来とは違う端末を生徒が使うケースでも問題なく、同じ環境で利用することができるほか、必要台数分の有料アプリケーションなどを購入すれば良いので、全生徒分のライセンス料などを払わなくて良いといった特長もあります

ネットブート環境の構築は信頼性の高い業者

ネットブート環境を構築するためには、導入先の独自システムとの連携や構築方法をしっかりと把握して仕様書にまとめる必要があります。規模によっては検討から運用供給まで1~2年かかるケースもあるので、ネットブート環境の構築の豊富な実績と経験がある業者選びが重要になります三谷商事は1000台以上の大規模ネットブートを構築するなど、教育機関への導入実績を長年にわたって積み重ねています大学高等専門学校への導入事例をまとめているので興味のある方は確認してください。

※関連ページ:導入事例

 https://www.mitani-edu.jp/case

仮想化時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。


仮想システムを構築するにあたり、CIFS しか使えない NASバックアップ用に選定してきた SI 屋さんが居たので、CIFS と iSCSI のどちらが早いのか、試してみました。



テストに使う NAS は QNAP の Turbo NAS TS110

http://www.tekwind.co.jp/products/entry_6719.php

です。もう6年以上愛用して、カビが生えてもおかしく無い程に古いし, Marvell 800Mhz という低スペックな Qnap NASです。 100Mbps 時代のモノです。

昨年、HDDがお亡くなりになったので、3Tb の HDD に交換しました。ファームウェアはこんなに古い機械でも、QNAP シリーズの最新バージョンが利用できます

iSCSI は、今あまり見なくなりましたが SCSI ケーブル規格や、SASケーブル接続ハードディスクを、一般的IPネットワークで規格で仮想化したものです。

マウントするホストシステム側は iSCSI initiator, ディスクストレージ機能提供する側を iSCSI Target と呼びます

ホストからマウントするしない」はイニシエータ側のソフトウェア的な操作で行います。これは便利な機能で、ディスク故障などで、一時的物理的に取り外さなければいけない場合でも、ホストから操作だけで実際のケーブル結線の脱着を行う必要がないので、今時での SAS の外付けディスクドライブの様に、ホストシャットダウンして電源を切り、結線を外して修理、交換する、という必要がないので、ディスクデバイスの修理をホストの電源を止めないで実施できると言う、実に便利な事ができます

という事で、仮想環境では実に使いやすストレージデバイスなのです。

マウントするホストから見ると単純に SCSI/SASハードディスクに過ぎません。iSCSIストレージマウントしてからは、通常の増設ディスクの様にフォーマットして、ホスト側で使う一般的な XFS, ext4, NTFS などのフォーマットフォーマットする必要があります

LinuxiSCSI ターゲットからは、内部にターゲットとして使う「巨大なファイル」が、どん! とあるだけです。この巨大ファイルを、イニシエータ側に仮想ディスクイメージとして提供しています。当然シンプル仮想イメージなので、ファイルのものバックアップコピーすれば、ストレージイメージのものバックアップができます

※ qnap NAS場合iSCSI イメージは、 /share/HDx_DATA/.@iscsi.img の下にドンと作られるようです。

[Solved]How to mount iSCSI file?

https://forum.qnap.com/viewtopic.php?f=180&t=25322

[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] # pwd

/share/HDA_DATA/.@iscsi.img

[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] #

[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] # ls -l

-rw------- 1 admin administ 6442450944 Nov 12 2017 iSCSI-2015ace1-5a078d66.000

-rw------- 1 admin administ 1073741824 Jun 24 09:52 iSCSI-lun4-5d0de534.000

-rw------- 1 admin administ 107374182400 Nov 4 2015 iSCSI-nss01-56399e1a.000

-rw------- 1 admin administ 5368709120 Nov 11 2017 iSCSI-nss2015-5a06cf6d.000

-rw------- 1 admin administ 21474836480 Jun 22 17:11 iSCSI-test-56b3ce90.000

-rw------- 1 admin administ 5368709120 Jun 22 17:11 iSCSI-test-56b3ce90.001

[/share/HDA_DATA/.@iscsi.img] #

※ とても重要

CIFS/NFSファイル共有NAS と違い、iSCSIマウントして一つのターゲット制御できるのは、一つのホスト、一つのイニシエータだけです。複数ホストからイニシエータでマウントする(できちゃいます)と、ファイル排他制御は行われないので、ファイルシステム自体の不整合が起こります

まりファイル共有という目的には向いていない、という事です。あくまでも iSCSI ターゲットネットワーク上の仮想ディスクです。

もっとも、一つのホストからマウントしてファイルを保存して、いったんオフラインにして、ターゲットを別なホストからマウントする、という事はできます。また、ターゲットは一つの iSCSI デバイス複数作れるので、1台の iSCSI 装置複数ターゲット実装して、複数ホストから別々のターゲットイメージマウントする事は問題ありません。

極端な話、ホストハイパーバイザーは USB メモリSANブートさせて、後はマウントした iSCSI仮想イメージ上で、仮想マシンを動かす、HDDレスハイパーバイザー運用もできます

物理的な転送速度は、ネットワークの速度とディスクデバイスの性能に依存します。当然 10Gb baseネットワークカードHUB、高規格なケーブルを使えば、論理的な性能は 10Gbps です。大抵は NAS の性能がそこまで出ないのですけどね。ヨドバシカメラあたりで売っている 4,000 円程度の 1G HUB でも、そこそこの性能が出てしまます

距離は、IPがつながればどこでもなので、ホストコンピュータとメインのストレージを自社のサーバールームに置き、イニシエータを動かし、バックアップ用の iSCSI ターゲットデータセンターに置く、なんてこともできます

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感想(0件)

  • LUN -

iSCSI の耳慣れない言葉に LUN (論理ユニット番号 : Logical Unit Number)というのがあります

昔の SCSI は、 SCSI バスアダプタに7番のIDを振り、残りの 0 ~ 6 のディスクCD, Tape などに ID を振り分ける物理的な3ビットディップスイッチやジャンパ端子が付いていました。これが SCSI アドレスです。

まり初期のSCSI 規格では8つ分。

これが実に難物でした。特に複数SCSI バスアダプタカードをデュプレクス設定する場合割り込み番号も別々にするので、手が滑ってジャンパピンを飛ばして床を這いまわって探したり、難解なディップスイッチを前に数日悩んだものです。

まりつのSCSIバスには 0~7の合計8台(うち大抵7番はSCSI バスカード)の物理ユニットデバイスがつながって別々に見えたという仕組みだったわけです。

ところが SCSI バスを使った Raid コントローラが出てくると、ディスクの鈴なりが、一つの物理デバイスに見えてしまうわけです。これを「論理的仮想番号」に分割して、システムからは、単一の鈴なり Raid ディスク複数論理番号に分割したわけですね。

これが LUN というヤツです。

iSCSI 機器ターゲットも、内部のソフトウェア的に複数論理デバイスに分割して、複数ホストコンピュータから複数物理デバイスのように見せかけるわけです。

別々な LUN は一つ、あるいは複数iSCSI 機器によって、複数ホストに別々のディスクデバイスとして見せかけるンです。

まぁ、いい加減な説明なので、他所で調べてください。

https://en.wikipedia.org/wiki/Logical_unit_number

Qnap NAS場合iSCSI ターゲットウィザード形式簡単作成できますEXT4 ファイルシステム上で、オンラインでも簡単サイズの拡大ができるので、 Windows の Storage Server のように NTFSVHD 形式ではないので、そこそこ性能が出ますが、いかんせん古さと遅さは否めません。

Qnap NASiSCSI ターゲットの設定は、偉そうな Linuxサイトに書いてある程、面倒なことはありません。ストレージマネージャから iSCSI タブにあるウィザードに従って iSCSI ターゲット名に任意名前を付けると IQN にその文字列が追加されるだけです。わざわざ vi エディタに「正確に」綴りを間違えずに設定する必要もありません。ここでは Chap 認証は付けませんでした。

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16405779.jpg

機械は古いのですが、逆に言うと、「古くて遅い」ため、サーバーNASとの接続プロトコルの性能差が、如実に現れる事になります

QNAP TVS-951X 10GBASE-T/NBASE-Tポート内蔵

10GbE接続対応 NAS

Windows10 の MicrosoftiSCSI イニシエータは「コントロールパネル」>「システムセキュリティ」>「管理ツール」の中にあるので、ここで、設定済の iSCSIターゲットを」 「検索」して選んで「接続します。Chap 認証を付けておいた場合ターゲットで設定したパスワード必要でしょう。

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16412132.jpg

新規作成して、接続した後は、フォーマットされていないため、ディスクマネージャからフォーマットして使います。ちなみに、フォーマットして利用した iSCSI ターゲット仮想ディスクは、他のマシンマウントすることもできます。つまりHDDを取り外して、他のPCに繋げる事と同じことですね。

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ちなみに opeSUSE で使うにはこんな感じになりました。

open SUSE Leap 15.1 で iSCSI NASを使ってハマった

https://islandcnt.exblog.jp/239328437/

  • CIFS の性能を見てみる -

一番イラつくのは、巨大なファイル転送でしょう。という事で 3G 程ある SUSE LinuxインストールDVDISO ファイルを CIFS でコピーしてみます

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16414334.jpg

3分11秒かかりました。1Gビットネットワーク12~3% 程度の帯域を使って通信しています。明らかに古いNAS の性能が足を引っ張っているようです。

スループットは 150Mbps 程度で全体の最大15%程度でしょうか。

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16415832.jpg

次に iSCSI マウントしたディスクコピーしてみます

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16422170.jpg

初速は出るのですが、その後は、ボロイ TS-110 の性能がモロに出ます。それでも 20 MB/s から 25 MB/s 程度は出ています

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16423835.jpg

2分25秒でした。 大体20%程度のスループットです。





--

数字に弱い私の脳みそですが、 iSCSI は CIFS より 1.5倍くらい早い、という事が言えます

Zabbix で QNAP TS-110 の I/O を見てみると、前半の CIFS アクセスより後半の iSCSI アクセスの山が高い事がよくわかります

仮想時代NAS 選び - やっぱり iSCSI は早い。_a0056607_16425860.jpg

CIFS を使ったリモートディスクマウントは、他のPCからアクセスができる、というメリットがありますが、iSCSI単一ホストからアクセスしかできません。<--- これ重要.... -- もっとも、ターゲットストレージ複数作って複数サーバーから異なるデータ領域アクセスはできますが -- バックアップ用途や、サーバー増設ストレージとして考えれば、良い選択であると言えます

もっとも、iSCSI デバイスのものは、ターゲット単位で別々なホストから接続できますしかし同じターゲットで別々のホストからイニシエータから繋ぐと、とても笑いごとにならない事態になるので、普通やりません。

ハイパーバイザー同士で一つのターゲットを共有してライブマイグレーションしたことはあります

こうした性能のわずかな違いが、仮想システムハイエンド領域で違いとなって出てきます。なお Qnap でも openiSCSI でも Windows Storage Server でも取った領域そのままのサイズのでかいファイル作成されるようです。

国産 NAS の「ハイエンド」と称する「LANxxxx」などのモデルでは Windows Storage Server を使って NTFS フォーマットしていますWindows Storage Server は見た目 Windows サーバーのものなのですが、ところどころちゃんデチューンされているようで、SOHOけが限度です。

こういった国産 NAS メーカー製品カタログでは、「ハイエンド」は Windows Storage Server を搭載して、低価格NASUnix 系のシステムで「低価格」を謳っていますが、そもそも、上位モデルは、CPUメモリの性能が高いものが使われています。性能が違うのは当たり前なのですが、あまり性能が出ないだろうと思います

Windows Storage Server じゃなくて、ちゃんとした Windows Server と CAL 買えよな、という事なのですね。

このあたりは独自OSNAS としてチューニングした Qnap や Synology, asuster などの iSCSI 機能付きの NAS を中規模ネットワークのミドルレンジNAS として利用したほうが良いと思います

仮想環境でのネットワークタッチストレージ(NAS)は、本回線(構内LAN)とは切り離し、ストレージ専用のネットワークとして独立して運用させるのが基本です。サーバーNAS間で凄まじい通信が発生します。サーバーNICが2ポート以上のものが推奨されます

  •  誤解していけないのは --

iSCSIあくまでもネットワーク上のストレージのみの機能提供するものであり、ファイル共有の手段ではない、という事です。

NAS をCIFSで使うと NAS が持つ独自アクセス権限を設定しなければなりません。セキュリティも当然 NAS 独自機能で設定します。

iSCSIあくまでも「外付け SCSI デバイス」のネットワーク版なので、マウントする側のOSのものファイルシステムセキュリティ機能アクセス制限ホスト側の機能をそのまま利用できますセキュリティ的には、マウントする際のパスワード制限しかないので、独自ストレージネットワーク内に配置すべきで、ユーザが使う構内ネットワークに配置すべきではありません。

2021-12-29

anond:20211228214231

CPUがどうやって命令をより早く処理してるかわかる?

パイプラインって言うんですけど、そのパイプラインの段数をある程度までは増やしたほうがスループット上がるんですよね。それと同じです。

例えばコンビニでは:

 会計待ち行列スペース → カウンター店員バーコード読み・客が支払い機で支払う・店員が袋詰め)

っていう2スペースしかないんですけど、

スペースが空くまで待ってる人は先へ進めないわけです。

最新スーパーなら4スペースに分かれてます

 会計待ち行列スペース → カウンター店員バーコード読み → 客が支払い機へ移動して支払う → 客が袋詰めスペースへ移動して袋詰め

客がカウンターから支払機へ移動した時点で、待ち行列の次の人間カウンターへ進めるわけです。

場所を取って作業段階を細分化することで、後ろで待ってる人がどんどん先の作業へ進めるわけです。

所要時間

バーコード読み10秒

支払い10秒

袋詰め10秒

仮定すると、

待ってる人が2人いる場合

コンビニでは10x3=30秒かけてやっと1人が終わってカウンターが空いて2人目をやるので、60秒かかります

スーパーであれば40秒で終わります。1スペースは10秒で空くので、二人目は一人目の10秒遅れで終えられます

2021-12-28

anond:20211228113523

使ったことないので何とも言えないけど、一応検討して買わなかった理由は以下の通り。

・n79非対応 ミリ波非対応

ワイヤレス充電なし

指紋認証なし

 

これらが許容されてミドルスペックCPUでいいなら値段は相応だしいいと思うよ。カメラはわりといいし、google photoバックアップ制限OKだし。

2021-12-27

俺は未だにGTX750tiとSATASSDを使っているんだが?????

CPURyzen 5 3600だが?????

60fpsしかでねえからモニタも60hzで済む

anond:20211227084908

「やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ」

CPUと同じで、温まったら効率が落ちるだろ

なぜ冷却しない…

(あ、常温超伝導なら問題ないのかな…

2021-12-18

anond:20211218143244

CPUパワーを勝手に使うのは犯罪逮捕されるけど

通信量を勝手に使うのは合法であり許されるという警察お墨付きが出ているぞ

anond:20211218103912

フライトシミュレーターってGPUはそこそこでよくて、CPU良くないとだめなんじゃなかったっけ

2021-12-15

anond:20211213193156

Youtubeでちらっと自作動画を見たことあるけど、すごい高性能で高価なCPUを使って自作して、うまく動かないとか、やたらとピカピカ光るPCを作ってたりとか、「水冷って必要ないんですけどね」と言いながら水冷PCを作ってしばらくしたら水が漏れたとか報告してるとか、あまり自分でやってみようと思うようなもんじゃなかったな。

anond:20211215092648

そうね。そのへんなら趣味でも遊べるね。FPGAPDP-11とか見た覚えがある。

もっとシンプルに4ビットCPUくらいならロジックICの組み合わせで作れちゃいそうだし、なんならディスリート部品トランジスタ単体を組み合わせてww

anond:20211215075452

FPGAか。

フルに自分設計してもいいし、RISC-Vでもいいし、メーカー提供CPUでもいいし。

少し遊んだら、別のCPUに変えてもいい

anond:20211215073257

そういうのはそういうので、SBCシングルボードコンピュータ)というジャンルがそれなりに盛り上がっている。主に8ビットCPUボード。たまに68000とかも。いわゆるレトロコンピューティング趣味ね。あのへんなら個人趣味でもなんとかなるレベルから

anond:20211213193156

CPUメモリドライブを交換、増設してスペックを上げるところに夢があったけど、最初に組んだものからスペックを上げる必要がなくなってきてるかな。あと互換性というか仕様がころころ変わって交換できなくなった、できてもあまり嬉しくないみたいな

2021-12-14

anond:20211214140020

2019年後半~2020年前半の1年間は、メモリ最安値で、

Ryzenブームもあって作り時だったね。

いまはCPU/GPU半導体問題で高くなってきたので割高かな。

2021-12-09

anond:20211208183831

ゴミOSって…

Docker使うならIntelCPULinuxしか選択肢ないだろ

M1 MacDocker動かすためだけにZENNに25517字書くとかアホだろ…

現状ならWindowsのWSLやHyper-Vの方が遥かにマトモだし、

一番いいのはWindows消してLinuxインストールすることだと思う

というか、今、先週到着した新マシンを初めて立ち上げて色々やってたんだけど、

Windows 11も色々クソというか、クソ以前にヘンテコな直訳で失笑させられたんだけど、

単にGUIなんて表面的なものOS価値比較されがちなのは

そりゃ、世の中の普通の人は技術的なこと知らんのが普通やろというだろうけど、

技術的なこと抜きにしても、そんなに今のGNOMEデスクトップが悪いとも思えない

GUI否定的Linusも今のGNOMEはそんなに悪くないみたいに言ってた記憶がある

QtベースKDEGNOMEより遥かに軽くなったが、UIとしてはクソだと思う

今のGNOMEとかUbuntuデスクトップ環境はスマホみたいになったと揶揄されるが、

11inch 2in1ノートPCUbuntuを使うと、タブレットのようにも使えて個人的には快適だ

Ubuntuだとハードウェア対応しないということもそんなにない気がする

不安なら、例えばDell米国ではUbuntuプリインストールして売ってるマシンもあるので、

日本で同じマシンを購入して、Windows消せばいい

一応だがUbuntuにほぼ対応している安心感がある

技術関係ない、プログラマーとかでない消費者視点でも、

GUIなんかより、セキュリティ個人情報をやたらにMSAppleDellHPが取得しないか

やたらとハードウェア要件とかで足切りして、買い替えを促さないか

それにも関連して、デバイスドライバとかが長く対応し続けるか、

なんだかんだ中身がオープンであり、使用しているユーザーが多いほど、寄らば大樹だと思う

WindowsマシンデータレスキューでもLinux活躍すると思う

なんだかんだバックアップとかでも安心感がある

というか、Appleは枯れた技術としても安心感のあるUNIX文化不安にさせるだけなので、

20年近くAppleユーザーだったが、もう二度とMacは買わないと思う

Mac買うぐらいなら、もう一台Windowsマシン買う

2021-12-03

anond:20211202115550

ああ、そういうことなのか。

そう思って聞いてると、新作のスパイクがどうこうとかパフォーマンスがどうこうとかヒストリーがどうこうとか、

CPUだの洋楽だの韓ドラだののオタクが言うことと似ている気がしてきた。

ますますうざいな。

anond:20211203100554

俺も、何でも自分勉強するのが好き。

仕事的には、自分の得意分野を伸ばした方が良いんだろうけど、好き嫌いの好みとしては、自分が触る範囲は一通り理解して納得したい。

なので、統計学から経営学心理学論文も読んじゃうし、フロントエンドも作っちゃう(趣味で)。

車輪どころかトンカチと釘から発明したい。

いつか、CPUから作れるようになりたい。

2021-11-28

PCケースファン要らない説

新しく自作PC組んだんだが、ケースファンなくてもCPU温度30度以下だぞ!

パソコンオタクは「ケース内のエアフローが〜」とか言うが、本当はCPUファンだけで十分なんじゃないか

割と高性能なLinuxマシンを持て余している

自宅サーバー(Minecraftサーバー)を作りたいなと思い、自作PCを組んだ。

詳細は書かないが、CPUが第11世代i5だったり、M.2 SSDがGen4だったりと結構良い構成だ。

で、サーバーを立てることに挫折した。

難しい設定ありすぎだろ......

宙ぶらりんになってしまったPC、どうしょう?

OSUbuntuからそれなりに所有欲は満たせる(私はOS好きでウチにはMacWindowsAndroidiOSもある)。

ただやはりもったいない。家に転がっていたPCパーツ+5万円くらい使っている。

Linux(OSを入れ替えても良いが)マシンのなんか良い使い道はないものだろうか。

2021-11-24

おまえらまだ8バイトCPU使ってるの?

おっくれてるー

半導体って戦略考えられる人って日本にいるの?

日本人って窮地に陥ってから逆転する戦略を立てるのが下手だと思っている。

ニュースでは、日本半導体はどうやって衰退したのかを説明する人や、昔はどうだったとか、そういう話ばかりだ。

日米半導体貿易摩擦だとか、かなり古い話をしている。

投資金額が違うといったわかりやすい数値に飛びついていたりもする。(金は大事だがそれだけでなんとかなるレベルではない)


日米半導体貿易摩擦を原因とするのであれば、なぜ韓国台湾米国に見逃されたのか、明確な説明を見たことがない。

中国半導体話題になるが、どういう企業があるのか名前すら報道されないし、どういう製品があるのかも報道されない。

中国半導体の追いつきがヤバいと言っているが、詳細について報道されないので、有名所を上げることができる人もいないだろう。


EDA半導体設計CADソフト群)について、まともに説明しているのを見ない。

CPUGPUに関してはニュースバリューがあるのか興味関心があり、TSMC話題になるが、プロセス研究の先端というとimec、CEA-Leti、IBMだ。

日本にはNEDOがあり、そこに期待しているだろうが、産業への移行が失敗してるのは多い。

先のimecなどと何が違っているのか明確に分析するのは必要だろう。(imec側に合わせろと言ってるわけではない)


技術者給料を上げればなんとかなる、という段階も超えてしまっている。

大学との産学連携というのも、既に大学研究しておらず、その段階も超えている。

1人,2人のコンサルカバーできる規模を超えているし、5,6ページのニュースでわかるようなものでもない。

anond:20211124114039

PCの性能競争がひと段落ついて、競争に置いて行かれたPCやパーツが余っていたのを安くで仕入れて売りさばく会社が増えた。

今はそのポジション中国がやってて今でもCPU5世代前くらいのノートなら3万くらいで買える。

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