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はてなキーワード: 死体とは

2021-01-04

エッセンシャルワーカーに金を

感謝より金だよね。

 

なんでさ、金融とかITとかさ、そこが金持ちになるんだろうな。

 

前澤さんの新事業をみても、ポカホンタスヘアーの女が広報するような感じは拭えない。

 

まあさ、そういうところは、一人当たりの生産性が高いんだろうね。

そうだろうよ。

 

恨みごとぐらいは言わせてくれ。

 

かく言う自分は、エッセンシャルワーカーではない。ただの事務職だ。でも、エッセンシャルワーカーの人たちより良い給料をもらってる。

高みの見物か。自分に腹が立つ。

なんで、こんな無能事務員が、汗水垂らして働いてる人より金をもらってるんだ。

 

死にたい

しかし、その死体を処理させるのも忍びない。

コロナで亡くなった人の葬儀で、請求書が来たけど高すぎて払えない、みたいなツイートが流れてきた。

死体って喋りも咳もしないしそんな特別扱いする必要あるの?

するとしても体の表面をアルコールで拭くくらいで十分だろ。

防護服やらゴーグルやらいらんだろ。

2021-01-02

anond:20210102165443

そんなラジオが一体経済全体に何の関係があるってのよ、、、、、、。

アホを踊らす起業家教育も完全に笛吹けど送らずになってるじゃない。そりゃそうだ、大量の死体が前に並べられてるのが見えてるもの

そうして、失敗した起業家の足元を見て起業家教育担当者にならせようという行為をする。ゾンビゾンビを増やすようなな。

金の動きをどう適性に保つか以外の解はないよ。頭いいだけじゃ新しいものは作れません。時間お金絶対必要

まあ、千人計画に対する読売新聞デマまがいの誘導からみても、アホが危ない道を歩んで、俺の餌にならないか社会は当分続きそうだけどな。

anond:20210102020923

パソコンネット回線が高くて希少だった頃は死体でもグロでも見放題だったな

anond:20201226144938

わかる。もし「嫌なものは見なければいい」が忠実に実行されたら、youtubeは残虐な処刑動画死体映像ばかりになってしまうだろう。

2021-01-01

anond:20210101211029

……うん

……葬儀等出たことが

……あるのかないのか忘れたけど

……インターネットにもたくさんあるんじゃないか

……死体

2020-12-31

anond:20201231043913

ジャンプ漫画アウターゾーンだな

津波で死んだ恋人を生き返らせるお願いをしたら死体で帰ってくる話

緊急事態宣言をしないまま、何がトリガー意識が変わるか興味がある

メディアを通じて人々に注意を促しているが、現実を見ると、もう飽きてしまっていて各々が勝手に緩めてしまっている。

有名でない政治家が死んでも、人々の意識は変わっていないように見える。

タレント感染したというニュースでも変わっていない。

画面の向こうの話になっている。


個人的な興味は、このまま緊急事態宣言を出せずにいた場合、何がトリガーで人の意識が変わるのだろうか。

身の回りの人がかかるタイミングだろうか。

1人目は、かかった個人の不注意として処理するだろうか。

2人目か、3人目か、それとも死人が出てからか、死体が処理できなくなってからか。

閣僚がかかってからか、総理大臣が死んでからか。

anond:20201231141519

漫画だが、

教会勤めの新刊ですが勇者の惨殺死体転送されてくるの勘弁してほしいです」

ではぐちゃぐちゃでも生き返る。

  

ただし神が勇者に与えた加護なので勇者以外は生き返らない

anond:20201231043913

ザオリクがある世界の死」を描けたRPG作品って結局一個もないんだよね。

なんでザオリクが効かないのかを説明できてない。

死体がグチャグチャに潰れてたらアウトだっていうならギガンテスに叩き潰されてもなんでザオリク出来るの?ってなっちゃうけどそれを乗り越えられてない。

まりRPGお話って結局はなろうと同じレベルハイファンタジー風ローファンタジーしかないってわけよね

2020-12-29

確実にデスマーチと戦っているプログラマーはこうなる

自分の生きている分をすてて 死体にちくなって デスマーチと踊ってる

だけど 確実に解体している マークを付けて 鍵だけ確実に抜いていく 最後は 一撃で マーチを止める

というか 最後に一撃でないと デスマーチ再生してしま

一撃で その デスマーチすべてを とめきる

 

そのために いろいろなものがひつようになる 今回はオーシャントリコまで もちだした まだ 実は生きている 死者の葬列を踊りながら 実は生きている いくつかの 葬列は 一撃で沈めておいた あれは 一撃ならとまる

2020-12-28

anond:20201228145737

払えない額の賠償要求されたら遺族も鉄道自殺すればいいだろ

大金要求するってのは要は金銭目的じゃなくて「お前の死体の片づけがやりたい。鉄道自殺して責任をとれ」が意味合い

まり死体の処理が面倒だから死が困るんだよ

自殺したいならまずは死に場所の片付けと絶食から

anond:20201228143413

俺は全く迷惑してない

殺人なのか判断が難しいリスクを受け入れるよりも、鉄道で明白に自殺されたほうが俺はい

死体を片付けるのは鉄道職員から要は自殺の名所で働きたいと志願した人だ

死体片付けが人生の喜びなんだろうから一般人は気にしなくていい

天才承認欲求犯罪傾向とパズル就活面接について

なにが天才なのか、という厳密な定義はともかく置いておく

とりあえず、この人はすごく頭がいい、は天才ということでいいとしよう

天才的で、承認欲求が強すぎて犯罪まで走ってしまったのではないだろうか、と自分が思う人は色々いるような気もするが、

日本比較最近の例としては酒鬼薔薇聖斗事件があると思う

それから宮崎勤である

宮崎勤宅八郎マスメディア扇動ロリコンだのアニメオタクだののイメージ視聴者に植え付けることに成功してしまっている気がするが、

宮崎勤パズル雑誌を愛読しており、独自パズルを考え掲載されもしている

宮崎勤パズル能力に関しては優れていたと思う

しかしたらgiftedと呼ぶに相応しい能力があったかもしれないが、幼女連続殺人を犯したというのは揺るがない事実であろう

酒鬼薔薇少年Aに関しては宮崎勤パズル雑誌のような話は自分は聞いたことがないが、

まず、彼は弁護士資格を取得していたと思う

なんとなくではあるが、彼は弁護士資格ぐらいなら余裕で取得できるだろうと思う

少年A人間的にどうかは分からないが、知的水準が高いだろうなと思ったのは、あの赤い字で書かれた犯行声明である

schoolのスペルを間違えたりはしているものの、知的人間だというのは十分感じられる

本人は別人を装うための偽装工作だと供述しているが、自分には納得できない

絶歌」を読んだわけではないが、報道されていた内容から考えるに、

少年が開設したHPタイトル存在の耐えられない透明さ」を納得させるようなものに思えた

死体に対する性的興奮、ナルシストなぐらいの筋トレ好き、ナメクジへの異常な執着などがあったようにうろ覚えだが記憶している

自分が思うに、少年A犯行動機性的興奮のためでもあったと思われるが、

そのHPタイトル存在の耐えられない透明さ」というのはかなり的を射ている気がしたのを覚えている

まり承認欲求である

しかし、それが普通の人の承認欲求レベルではなく、自分存在がいつも揺らいでいる、自分存在するかどうかさえいつも不安であるとしたらどうだろうか

ラヴクラフトの「アウトサイダー」のように、他者自分認識されて初めて人は存在するのであり、そして自分怪物であったことも明らかになるのである

少年A偽装工作と述べているが、いちいち鼻を突く挑戦的な文言偽装工作にそぐわない

もちろん、天然でこれが偽装工作だと思っているのかもしれない

しかし、あの赤字犯行声明偽装工作の裏から犯人少年A承認欲求が滲み出すぎてしまっている

宮崎勤将棋も得意だったようだしパズル能力も高かったと思われる

高校卒業後の1981年4月東京工芸大学短期大学部画像技術科に進学する。このころはパズルに夢中になり、自作パズルを専門誌に投稿したり、雑誌パズル回答者として雑誌名前掲載されることもあった。

宅八郎マスコミの作り上げたロリコンだのアニオタだのウルトラマンの切断技が影響しただのは疑わしい

部屋に収集したビデオは視聴目的というより収集目的であったようである

まり、膨大な積ん読である

このころアニメ同人誌を発行するが、態度や言動から仲間に嫌われ、1回だけの発行で終わっている。その後は数多くのビデオサークルに加入し、全国各地の会員が録画したテレビアニメ特撮番組ビデオを複製し交換・収集するようになるが、持つだけで満足してしまい、テープほとんどは自ら鑑賞することはなかった。ビデオサークルでは、ほかの会員に無理な録画やダビング注文をするため、ここでも仲間から嫌われていた。逮捕後の家宅捜索では6,000本近くのビデオテープを所有していたことが判明する。

無理なダビングを注文する、というのは極度の完璧主義者であったのだろう

天才かどうかはともかく、狭い領域に極端に執着するタイプであったのは事実だと思う

そして、宮崎勤犯行声明も、これもまた挑戦的な文面だったように記憶している

凡人の自分からすると、挑戦的な犯行声明など逆効果なようにさえ思う

雄弁は銀、沈黙は金ではないが、なぜ少年A宮崎勤犯行声明ではここまで挑戦的な文面になってしまうのか

コンプレックスの裏返しと述べるのは簡単だが、ここにも承認欲求の拗れみたいなのを感じるのは私だけだろうか

天才的な能力を持っていたかもしれないのでありながら、ここまで非人道的犯罪にまで走ってしまうと、その能力を役立てることも不可能になってしま

ただ、少年A少年院に入っても更生が難しく、出所後も出版物週刊誌の内容から更生できているとは思い難いところがある

座間事件もそうだったが、凡人の自分にはまったく理解できない話である

ではあるが、怪物のように思われるシリアルキラー人間であることに変わりはないわけで、

根本的なルールが異常であったとしても、その異常なルール根底に考えれば、なんとなくこんな気持ちだったのではないか、と思うところはある

少年Aにしても宮崎勤にしても、正解は自分けが知っていて、当ててみ?という優越感はたまらなかっただろうと思う

他人を試す優越感というのはどこにでも存在する

例えば、就職活動面接である

面接する側、雇う側だけが正解を知っている、就活面接はまったく情報が非対称なゲームである

面接官側というのは問題を出す側、パズルを出す側である

パズルを解くというのは、その挑戦に抗い、打ち勝つことで逆転する喜びなのかもしれない

anond:20201228022910

怖っ

被災地ってダンジョンのように時間が経てば死体が吸収されたりする「なろう小説」のような世界観なの?

anond:20201228022535

被災地にたった一つも存在しない死体をどうやってカメラに映せというのか

悪魔の証明

被災地なのに死体も血痕もまったく写り込まない感じ?

見せないから無かったことと同じです的な

もう日本版金盾を構築しちゃえよ

漫画書籍などを無断でインターネット掲載する違法海賊版サイト対策として、総務省は25日、スマートフォンなどの端末に、サイトへの接続制限機能の搭載を目指すと発表した。

ウイルス感染を防ぐセキュリティ対策ソフト海賊版へのアクセス抑止機能を加え、閲覧しにくくする仕組み。

2020-12-27

anond:20201227183328

いや、別に補助金を貰うのは構わないというか、寧ろ彼には貰って欲しいぐらいだ

それで承認欲求バリバリ迷惑行為をしなくなるなら治安の面でも良いのではないだろうかw

ただ、ブコメであまりにもギフテッドギフテッド書かれているので、ギフテッドかいわゆる天才定義

と言っても、今さっきWikipedia見るまで自分なりの定義勝手に考えていたわけだけど、

なんか引っ掛かるというか、ギフテッドってこういう話だったかなと思ってつい書いてしまった

饒舌になるのは良くないな

プログラミングでも天才的に優れている人はい

というか、歴史的にも天才と呼んで間違いない人はいるわけだけど、

それもレベルとかフィールドが色々だったり、

あと、自分の得意分野だと優れていると分かるけど、無関係の分野だと評価されないだろうなあと思う人もいるわけで、

特にゲームとかメガデモみたいな世界だと、グラフィックスとかの数学コードが他の分野の人から評価されない可能性があるわけで、

そういう意味でも、欠片?をちゃんと解こうと思ってなかったし、多分、解けないんだろうけど、

あと、マインクラフトのnotchもMENSA会員だったと思うけど、

マインクラフトもそうだけど、そんなに複雑で難しいことを敢えてしなかったのが斬新だったというか、

彼はボトムアップコードを書いていくタイプだと自分は思っているのだけど、

優れているしMENSA会員なんだろうけど、notchがギフテッドなのかはちょっとからない

というか、自分は凡人以下だと思うけど、難しい幾何学や数式を解くだけがギフテッド天才基準でないのであるなら、

自分で言うのもおこがましいけど、自分天才的な面はあると自覚している

というより、自分天才的な面があるし、自分から見れば他人の中に天才的な、先天的な才能の一面を見ることがある

それがトラック運転手だろうがレジ打ちだろうが、そこにそういうものが見出だせると自分は思っている

から、あらゆる職業従事している人を尊敬はしている

自分にはとてもできないことができてる時点で十分凄いと思うから

尊敬はしているが、人間性とかはまた別であって、人間性問題があるなら人としては信用できないわけで

まあ、天才だって食っていかなければならないわけで、俺は天才だ!だから雇え!というのはレオナルド・ダ・ヴィンチもそうだっただろうと思う

飛ばないヘリコプターとか構造的にどうよみたいな戦車の絵でパトロンから兵器発明研究開発する名目お金を貰う必要があった

そのお金がなければ生きていけないし、川辺で流体の絵を描いたり、墓場から死体を掘り起こして解剖してスケッチすることもできなかっただろう

レオナルド・ダ・ヴィンチギフテッド?というか天才の部類ではあるだろうし、

意図的に、俺は天才!と演出することも天才が生きていくためには必要なのかもしれないかもなあ…、うーん、わからん

しかし、ダ・ヴィンチ川辺の流体は渦がちゃんと描かれていたり流体シミュ的にも面白いなのだけど、

観察眼はあったんだろうけど、理解して描いていたか

描いたものから流体力学的な気づきがあったかはよく分からんのだよなあ

夏への扉よろしくダ・ヴィンチは実は未来から過去へ飛ばされたタイムトラベラーで、訳あって未来に戻れなくなった、

というなら分かってて描いた可能性もあるけど、そんなこともないだろうし

でも、あの飛べないヘリコプターも考えようによっては「いい線」行ってるとは思うんだよなあ

惜しいというか、そこじゃない感があるんだけど

うーん、自分から言い出して分からなくなってきた

天才とはギフテッドとはなんなのか考え直してきます

ごめんなさい

2020-12-26

 これから書くことは、すべて本当のことです。

嘘をつく人が嫌いでした。しかしながら、人間だれしも嘘をつく生き物でありましたから、僕は億劫でなりませんでした。この世界には、いったいどれほどの嘘があるというのでしょうか。それとも、嘘というものは、人間人間である以上、離れることのできない、いわば、足枷のようなものではないのか、などと考え、毎晩、眠ろうとも眠れぬ気持ちに駆られて、それから、戸棚の天板を外し、隠していた薬を口に運んで、それでようやく眠れる、というような生活を続けていたのでした。困窮した作家というのは、概してそのような生活をする生き物なのです。

知り合いの大塚くんが、わざわざ電車タクシーを乗り継いで、東京郊外にある小さな学生向けのアパートの一室にやって来て、金が無くなった、3万でいいから貸してくれ。貸してくれなければ、僕は明日にでも死んでしまうだろう、というのです。分かりきった嘘でありました。ははん、きっと彼は僕の弱さに付け込んで、競馬か、あるいはパチンコの軍資金を手に入れようとしているに違いない。僕はそう踏んで、やれ、お前のような人間に貸す金は、一円だって無い、と突っぱねました。しかし、大塚は酷くやつれた顔に、今にも死にそうな、それこそ、病床に伏した末期がんの患者のような姿で、半分泣きながら、僕にそれをねだるのでした。僕には、それを断る勇気がありませんでしたが、しかし、彼のそれを嘘であると見抜く自分の目が、また自分に嘘をついているのではないか、という疑念に駆られて、ひどく怖くなるのでした。

 とうとう、僕は彼に金を貸す決意をしたのでした。いいえ、正確には、彼の求めた額の、ほんの数分の一でしかありませんでしたが(何しろ、このとき自分も、金には困っていたのです)、しかし僕は、その、天性のだまされやすさ、とでも言うべきか、はたまた、お人よしとでも言うべきものに従って、彼にそれだけの金を、預けたのでした。そうして、しまいには、雨の降る寒空の東京に、感謝言葉……それも、見え透いた嘘でした…を口にしながら、いそいそと出ていこうとする彼を見て、僕は彼に、

「利子はいらんよ。きっと、君はい画家になる」

といって、小さくお礼の言葉を繰り返しながら、彼の背中が消えていくのを見送る始末なのでした。

 そんな小さな嘘をつく日々が、やがて行きつけの喫茶店のツケの催促状となって、僕の生活を、ゆっくり侵食し始めたのは、今年の夏になってからのことでした。ちょうど、大陸産の……はて、確かなんとかという、新種のウイルスだったと覚えています……が、巷の人々の生活を、ゆっくりと変えていくのと同じくして、僕の生活も変わっていきました。

 まずは、ある風俗嬢の話をしましょう。僕が住んでいる町は、決して良い場所ではありません。いや、僕の住むアパートの窓からきれいな太平洋の姿が見えることを除けば、とても人が住む場所とは言えないのです。人気のない、寂れた街。住んでいるのは老人ばかりで、皆、学生運動の時代の人々です。僕のような若い人は、確かに住んでいるのもいますが、しかし、数は、とても少ないでしょう。そんな場所で、僕はもう3年も住んでいます。住めば都、とはよく言ったものですが、あれがもし日本の都であるというならば、この国は、もうおしまいです。

 そんな街にも、歓楽街はあるのでした。僕はそこにある風俗店の、とある嬢と関係があって、それも、お金を払わずとも会ってくれるような、いわゆる「セックスフレンド」というやつでした。髪の毛を長く伸ばした、雅な彼女は、僕のことを襲っては、あなたとならどこまでも行きたい、というので、僕は困っていたのでした。僕からすれば、自分欲求を満たせさえすれば、他のことはどうでもよいのでした。それに、彼女もきっと、自らの境遇を少しでも良くするために、僕にすり寄っていたのです……いや、しかし、作家生活するというのは、彼女生活よりも、はるか地獄らしい地獄であることは、言うまでも無いでしょう。

 浮浪者の数、それが増えたという些細な事実に神経が過敏に反応したのは、その彼女が、ひどくやつれた顔で、いつもは情熱的な行為も半ばに、半分泣きながら、僕の方によりかかってきた時だったのです。

「どうした?」

彼女は、僕に抱き寄りました。乳はそれほど大きくありませんでしたが、悲しくありました。華奢な体が、いつの間にか、皮膚と骨だけのようになっていました。寒かったので、リモコン暖房つけました。部屋は暗く、ぼんやりとしていました。

仕事……無くなりました」

お金か?なら僕が」

「いいえ、いりません」

 彼女はぼそりと言いました。言葉が空中で、飽和しました。

「困っているのだろう? 大丈夫。僕は作家だ」

貧乏な人に恵まれるのは、嫌なんです」

 貧乏な人。

 僕はその言葉に、ただぽかんと、宙を見つめることしかできませんでした。

「そうか…」僕はそう言って、立ち上がろうとしましたが、彼女が僕の男根を触ってきたので、そのまま動かないようにしました。

彼女は、一流でした。芸術家でした。きっと、マネも、ゴーギャンも、彼女を見たら、モデルにしたいと思うでしょう。僕は彼女なすがままに、身を任せました。気が付けば、僕の横で、彼女が倒れているのです。そう、一流の芸術は、それを見ているときには、芸術とは思えないものなのです。すべてが終わった後になって、それがそうだったと気が付いて、それで、唐突に称えるものなのです。

から僕は、称えようなどとは思いませんでした。同時に、彼女を貶めようとも思いませんでした。ただ、せめて何かの助けにならないかと、思ったのです。僕は、彼女が一流の芸術家であることは知っていたのです。僕は、隣で静かに眠る彼女を起こさないように体を持ち上げると、枕元に、なけなしの現金を添えて、着替えをして部屋を出ていきました。ホテルの受付で、彼女がまだ寝ていることを告げ、足早に去りました。

寒い朝でした。僕の心も、冷たく冷え切っていました。口から吐く息が白く濁って、真っ白な東京に溶けていきました。きっと、その息の中に、僕の魂も溶けているのでしょう。あと何十万回と息を繰り返せば、僕はやがて倒れてしまうのでしょう。そんなことを思いながら、僕は行きつけの喫茶店へ向かいました。毎朝、彼女と寝た日の翌日には、その店で一杯のコーヒーを飲んで、焼き立ての目玉焼きを食べるのが習慣でした。

彼女自殺をしたと知ったのは、その翌日のことでした。

もともと、払う金もなかったのだそうです。部屋で、薬を飲んで死んでいたのでした。ベッドの上で。僕は、そう、きっとあの時、僕が目覚めた時には、彼女は部屋で、既に死人となっていたのでしょう。「この世で最も重いものは、もう愛していない女の体である」という言葉は、案外的を射ているのかもしれません。実際、彼女の体は、ひどく重かったのです。あんなに華奢で、弱弱しかったのに、です。

彼女体重は僕が最後彼女の…生きている彼女…つまり、生き生きとしているという意味での…彼女に会ったときよりも、20キロも痩せていました。彼女の住んでいる安アパート大家さんも、同じことを言っていました。僕が作家であると言って、なけなしの三流小説のいくつかを持っていくと、取材とのことであれば、と言って大家さんは僕を家に上げてくれました。初老女性でした。しわの多い、低い声の、優しそうな老婆でした。

過食症ですよ、ご存じですか」

「いいえ、まったく」嘘。この春、僕もなったばかりでした。

「食べては吐くのです。精神的な病です。この前、私のところで、彼女のために飯を作ってやったのです。彼女は一人で、5人前も食べましたが、その後すぐに、全部吐き出しました。きっと、胃袋の中身は空っぽなのでしょう。私はそれを全部ふいてやって、それから今日は遅いから早く寝なさい、と言いました。彼女も、いくらかそれを理解したようで、その日は早く眠りました。えぇ、目の色が、死んでいましたよ。あぁ言う人は、良くこのアパートを借りるんです。きっと、そうして、死ぬのです。ここは、自殺の名所なんです。あの樹海なんかよりも、ずっとね」

 いつの間にか、僕は老婆の話に聞き入っていました。滅びゆく人間の話を聞くのが、好きだったのです。枯れていく花を見つめるのを、趣味としていた僕にとって、それは当然でありました。

「ほかにも、死んだ人が?」

「いますよ。伝染病流行ってから、もう3人目です。みんな孤独ですから、私が代わりに葬式に立ち会っているのです」

 一人は、サラリーマンでした。職を失って、いわゆる、リモートワークというやつになったのだそうです。画面越しに仕事をしているうちに、あぁ、彼は、自分が、他人に見られない場所にいられることに安堵したのだ。そうして、ふと、見られないならば、死んでもいいと思ったに違いない。アパートの二階で、首を吊ったらしい。大家の話によれば、彼の部屋に入ると、糞尿を垂らしていたという。きっと、すべてをあきらめた死刑囚と同じ気持ちだったに違いない。

 もう一人は、哀れ、まだ若い女子大生。彼女は、部屋のドアノブにひもを括り付けて、死んだそうです。生気を失った人というのは、ちょうどゴム人形のようなのだとのことでした。体液で、部屋の床が変色するのです。皮膚は、とても冷たい、冷たい。彼女遺言は、ただ一行だけで、それ以外には、何もなかったといいます

寂しい

 この一行に、どれだけの言葉がないまぜになっているのか、きっと君ならわかってくれるはずです。僕も、同じことを、何度思ったのか分かりません。

 彼女は、卒業を間近に控えていました。卒業論文を書けば、良かったのです。しかし、彼女は、家庭の都合から、泣く泣く大学を辞めたのだといいます。僕とは大違いです。たくさんの猶予をもらった、モラトリアム人間とは大違いです。彼女はまじめで、多くの人に悲しまれたといいます。それも一度だって彼女のことを見たことのない人も。

 特にテレビ報道はひどいものだったといいます。僕は、もうずいぶん長いこと、テレビなんて言うものは、俗悪で、卑猥ものと一蹴して、見てもいませんでしたから、そんなニュースを知りもしませんでした。彼女の死は、政権批判タネにされたのでしょう。大家も、今の政治はだめだ、と漏らしていました。その言葉を聞いて、僕は悲しくなりました。

 一人の死です。これほどまでに、あっさりと、人が死ぬのです。

 僕は、大家に礼を言って、その帰りに、例の少女の墓を聞きました。近くの霊園にありました。立派な墓だったのです。きっと、僕は死んでも、こんな立派な墓は立ててもらえないでしょう。立ててもらえるとしても、僕は断るつもりです。

 雨が降っていました。カエルが、一匹、彼女墓石にできた水たまりで、ゲコゲコと鳴いていました。名前は、よく見えませんでした。僕も泣いていたのです。帰り際に、僕は一輪の花を見ました。何の花かは覚えていません。でも、とても、寂しいことだけは、覚えています

949。

 この数字が、何を表すのかは、ご想像にお任せします。きっと、僕のこの文章を読んだ人の多くが、ピンと来るはずです。だってあんなに毛嫌いしていたテレビが嫌でもついていて、そうして、毎日のように流れてくれば、誰だって敏感になるのですから

「またいつか」という言葉の空しさを知ります

僕は狭い6畳のアパートにいます学生向けの小さなアパートです。大の大人が、借りているのです。近所の人はみんな、学生です。

若い人というのは元気です。今日は、お隣の音楽学校の生徒が、バイト先の人たちと、ちょっとした遊びをしに行くのだといいます。僕がそれを知っているのは、アパートの部屋の壁が、とても薄いからです。前は、男と女の、汚い喘ぎ声が聞こえて、僕はいつも、すぐに部屋を飛び出して、近くの銭湯へ行き、用もないのに、やれ、世間話に花を咲かせる老人たちと、碁を打ったりしたのです。ですが、ここのところは、彼女たちの電話する声しか、聞こえてきません。あるいは、その、例の「リモート授業」とでも言うべきものを、受けているのでしょうか。

コロナ禍において[判読不能]、あるいは、私たち自覚を持つべきです。若者が[判読不能]なことをしているために・・私たちが悪い…また今度。

そんな内容のことを、表では言いながら、例の、「遊び」には、行くのです。きっとこう書いて、そう、君、この文章ネット上で見つけた下世話な君は、ここだけを切り取って、「若者の乱れた考えが云々」という、お決まり文句を言うのでしょう。僕がこう言っても、きっとそういうに違いない。お好きにしてください。僕は何もしませんし、それも見ませんから

 大人には、彼らの気持ちが分かるはずありません。きっとあなたは、この文章を読んで、そんな気持ち、皆同じだ。お前だけ特別なことのように語るな。それに、何だこの下手糞な文章は。お前は、太宰治にでもなったつもりか、というでしょう。

 みんなと同じ。

 そうです。その通りです。僕は、みんなと同じです。みんなと同じく、孤独なのです。きっと、あの病院で遅くまで働いているナース彼女も、同じです。きっと、街中へ出て、夜まで飲んでから帰る政治家も同じです。みんな孤独なのです。孤独から、寂しいから、みんな、死んでいくのです。

 みんな同じなのです。みんな同じ気持ちなのです。ですから、みんな同じなのです。

 なんとか、なる。

 そう書いた作家もおりました。みんな同じです。

 みんなで耐えましょう。みんなで耐えれば、良くなります。今こそ、農村地帯の、あの共同で助け合う気持ちが、大切なのです。みんな、そういいます

 僕の故郷では、旅人が殺されたそうですよ。バレないように、死体は埋めたそうです。ドラム缶でよく燃やしてから、埋めたそうです。みんな同じです。

 僕は作家です。ですから、僕は今、目の前で起きたり、耳で聞いたりしていることしか、書いていません。それ以外のことは、妄想は、一行だって書いていません。僕の知り合いが、首を吊りました。僕の知り合いが、電車飛び込みました。もうすぐ、始まります。みんな、合掌しながら飛び込むのです。こんな世界に、何の希望があるというのでしょうか。

 みんな「またいつか」と言って、去りました。そのいつかに、用があるのに。そのいつか、は、もうやってこないのに。

 いつか、という言葉は、とても面白いのです。いつ、という疑問の言葉に、か、という呼びかけを付けるだけで、日本人は、未来を指せます。そして、いまでないどこか、今でないどこかに、この「現在から伸びる直線上に、架空の点を置いて、それを呼ぶのです。ひもを引っ張り続ければ、必ず訪れる、「いつか」をです。

 でも、これを英語で言うと、とたんに「See you again」という言葉になって、変わります。「またお会いしましょう」というのが、直訳です。また、というのは、いつのことなのでしょうか。僕には、わかりません。

 経験は、僕と未来の僕の間に、差を作ります。もしも僕が生きていたとすれば、そこにいる僕は「彼は昔の彼ならず」という言葉通りになります。何か大きな災害が起きて、僕は死んでいるかもしれません。何か、特別なことがあって、僕は生きているかもしれません。

 一般化された苦しみを、言葉に起こしてみました。

 それでも、あなたは、大人という生き物は「みんなと同じだ、我慢しろ」というのですか。

 僕はそんなこといいません。「僕も同じです」といって、そばにいます

 それが、今の僕が吐くことのできる、精いっぱいの嘘です。

anond:20201226140142

紹介ありがとう

でも、すまん。

全部書ききれなかったから、書いてないけど、もう読んでる

別名義のもあらかた読んでる

自分はやっぱり、夏と花火と私の死体が衝撃的だったなぁ

あとZOOに入ってるブラックユーモア系の短編が好き。落ちていく飛行機の中で、とか

anond:20201226094758

足元に転がってる千人万人の死体の分まで貰ってるから

むかしあったな 情報を1つ ぬすまれた もはやどうでもいい 死体医学の参考にしてくれ 火を神から盗んだ次は おれから 何を盗むのか すきなだけ 死体レイプしろ医者ども そういう報道が合ったよ

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