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2022-03-09

増田にみてほしい、ソ連崩壊後のロシア戦争を描いた映画2本

ソ連ロシア戦争映画って言うと第二次大戦大祖国戦争ものばかりでなんか食指が動かないよねという増田対照的な2本をお勧めするよ。

1)『オーガストウォーズ』(2012年ロシア映画

2008年南オセチア紛争舞台

キービジュアルは『トランスフォーマー』を連想させるような巨大ロボがドーンとでてきているけど、これは空想の中でしか出番がない。

主人公の息子が、勇敢な巨大ロボットと共に闇の帝王と戦っている、という空想に耽っている。

なんやかんやあって南オセチアグルジア国境戦争が始まってしまい、離婚していた父親に会いに行った息子ちゃんとが巻き込まれて、モスクワにいた母親主人公)が息子を助けに…というお話

CGでのロボ変形シーンはトランスフォーマーばり。ジェネリック

ロシア政府全面協力だけあって、プロパガンダ匂いが強烈。実物の戦車もカッコよく描かれてて、敵軍を吹っ飛ばすとやった~ってなるほか、当然ながらロシア軍人が外面も内面イケメンで、惚れてまうやろ…となる。

ロシアマッチョさは少年が「空想世界(≒逃避)」を捨て、現実世界に戻ってくるところにも表れている。

面白うてやがて寒々しい露映画かな。


2)『あの日の声を探して』(2014年フランスグルジア映画

1999年第二次チェチェン紛争舞台ダブル主人公制度。(最近メジャー映画で言うとノーランの「ダンケルク」みたいな)

Aパートチェチェンにおける虐殺家族を殺され、一人生き残るもの精神的ショックから失語になってしまチェチェン少年難民キャンプなど、行く先々でむき出しになった戦争の結果そのものに直面する。

Bパートロシア普通青年。町を歩いていたらささいなことで警察言いがかりをつけられ、そのまま懲罰的兵隊にさせられてしまう。

大日本帝国軍のシゴキ・イジメを思い出させる軍隊描写からまりこっちのパートも実に刺さる。AB交互に進んでいく作品。Aの方、赤十字に引き取られた生活善意制度でありながら少年にとっては却って辛い描写とか、もうね…

こちらはロシア政府が協力したわけではないのですが、寒々しい荒野をあるくこどもと実機の戦車の進軍の対比など、何とも言えない「リアル」さが力強い。

 
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