はてなキーワード: 中二病とは
パッと思いつく範囲で書くと
うーん、学生時代は「天然」だとか「中二病的な精神力と行動力で頑張ったら、この院受かってた」みたいな…学生だから許されてたんだよな、天然と無鉄砲で何とかいっちゃった、みたいなやつ。
でも、社会人になったらそうはいかないよね。それに気づいた訳だから、「じゃあ、どうすればいいのか」という問題で、何が向いているかな、と思ってココで色々相談してる。
既に文末で答えている様に、何か専門的な技術を持った方が…と言う点は私も同感。今いくつなのかな?取り敢えず、あなたは「何をすればいいか」という目星は付ける事が出来ている訳だから、もっと前向きになっても良いと思うよ。
私は、あなたが言う様に「元健常者気取り」だけれども、個人的には「それでも前進してきた」あの時の「心の余裕」は欲しいと思うな。
今、私は焦ってしまって、正直言って冷静に自分自身を目標立てて…という様な事を考える事が出来てない。でも、こういう所で悩みを話して、少しでも建設的になれたらいいな、と思ってるよ。
お互いがんばろうね。
てか男同士の飲み会ってそんなセックスの話するの?40も近くなって飲み会でセックスの話でしか盛り上がったりマウンティングできなかったりするのつらくない???— 青柳美帆子 (@ao8l22) 2016, 1月 10
タラレバ娘はアラサー女性向け説教コンテンツだけどアラサーアラフォー男性向けの説教コンテンツ必要だよね…という話を昨日みんなでしていた— 青柳美帆子 (@ao8l22) 2016, 1月 11
「アラサーアラフォー男性向け説教コンテンツ」なんという甘美な響きだろう。そして、なんと俺向きなコンテンツだろう。ふふふ、熊代亨『融解するオタク・サブカル・ヤンキー』をもっとそっち方面にチューンした本をつくってみたいのう。— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2016, 1月 11
根性を入れてアラサーアラフォー男性向け説教コンテンツをつくろうと思えば、たぶん、つくれるはずだ!個人の自由と可能性をはき違え、ロストジェネレーションという言葉にもたれかかってきた人々の目を無理矢理開くような本は、たぶんボク得意です。— p_shirokuma(熊代亨) (@twit_shirokuma) 2016, 1月 11
なんというか、凄いですね。そんなに説教がしたいの?
あ、シロクマがね。これだけ引用すると誤解を招きそうなので補足しておくと、青柳美帆子氏はこれより前のツイートで「VERYの妻だけED座談会」における「男同士の飲み会では、愛人とのセックスは自慢になるが、妻とのセックスはむしろ恥ずかしいこと。結婚10年も妻とのセックスが楽しみだなんて言ったら、おそらく変態扱いでしょう」などの発言を批判的に引用していて、あくまでその流れで「アラサーアラフォー男性向けの説教コンテンツ必要だよね…」と書いているだけです。たしかにこの「VERYの妻だけED座談会」の人達は(青柳氏の引用を見る限り)批判されるべきですし、氏がそういう意味で「説教コンテンツ必要」と仰るのはわかるんですよ。
でも、シロクマの「個人の自由と可能性をはき違え、ロストジェネレーションという言葉にもたれかかってきた人々の目を無理矢理開く」っていうのは、そういうのとは全然関係なく、ほんとに単なる、シロクマが気持ちいいだけのいわゆる「説教」ですよねそれ。そして「たぶんボク得意です」という謎の全能感にも恐怖を感じる。青二才さんのことを若々しい中二病と評していたけど、この「たぶんボク得意です」が若々しい中二病()でなくてなんなのだろう……。
だいたい、無理しなくてもあなたの普段の言動がすでに説教コンテンツなので安心していいですよ。非常に不愉快だったので何度でも蒸し返すけど、「子供ができると考え方が変わるよ」系の人に反発して「私たちはコストパフォーマンスを考え、子供を作らない選択をしているだけだ。」と言っただけの人に、「人生のコスパを語りたいなら、まず人生のベネフィットを語ってみせろ」と絡む(なぜか「子供ができると考え方が変わるよ」側の人には言わない)、こういうのをまさに「説教」といいます。なるほど、 シロクマ先生の本はロスジェネから搾取した結果出来上がったロスジェネを見世物にしたものだっていう評価は正鵠を射ていたんだなーと改めて思いましたね。(「シロクマ先生と親しいはずの人」の発言が消えているため本当にこんなことを言ってたのかはわかりませんが)
ここにたどり着いた若い君へ
真面目で良い子なら知っておいて欲しい。
私が生きてきて、若いうちに知っておきたかったことを列挙する。
・アニメ、ドラマ、漫画、テレビ、ネットなどはなるべく控えた方がいい。知らないうちにそれらの価値観が君の価値観に変わっている。恋愛なら、それらの登場人物は美しい容姿を持っているため理想がありもしない容姿を基準にすることになるし、他の価値観においても容姿至上主義、完璧主義になったり、都合の良いものを求めがちになってしまう。それらはありもしないものだと理解しよう。
・友情は大切にした方がいいが、友人と時間を過ごしすぎると考えが偏ることは理解しておこう。関係が無くなることに怯えてただ維持するだけの関係は友情ではないし、引越しするなどの環境を変えることができる立場であればそんな関係は無くてもあまり変わらない。彼ら彼女らと交流することでどういうメリットがあってデメリットがあるのかは把握しておいた方がいい。
・損得勘定をするのは悪いことではない。狭いコミュニティだとそれは悪いことだと思われがちだが、それはそのコミュニティが自らの短所を認めたくないと思うが故であることもある。多くの個人やコミュニティはそれらの持つ欠点を認めたがらないし、改善のために欠点を指摘したとしても攻撃されたとしかみなさない場合がほとんどだ。「嫌なら出て行け」は状況によって正誤が分かれる。
・人と同じ、自分より下がいる、という状況は君に安心感をもたらすだろう。だけどそれは危険なことだ。君はそのままでいいと思わせるからだ。君は君が考えている以上に能力も魅力も無い。
・世の中を良くすることより、自分の安全や快楽を優先する人間がほとんどである。他人に期待しないほうがいい。
・人と差ができたときに見下したり誇示する行為は社会を不穏なものにする。そうなったら下のものを引き上げ、手助けをしよう。そうでないと、自慢に飽きたとき人生や社会にうんざりすることになる。
・儒教は年配の人でも広く尊厳を保つことができるが、行きすぎると改善ができない組織を生み出して結果全体が腐ってしまうことがある。
・若い頃はなんでもバカにしてしまうが、それは主に自分が優れていると思いたいからだ。大人になっても何かを貶して自分を大きく見せようとする人間はいる。しかしながらすべての事柄にはメリット、デメリットがある。バカにする材料は何にでも存在するので、デメリットのみを指摘するのは誰でもできることだと理解しよう。
・自分のことを頭がいいと思っている君は、何を根拠にそう思っているか考えた方がいい。「頭がいい」というのは抽象的な概念だ。君の人生を大きく動かす、または世の中で必要とされる頭の良さは勉強ができることではなくて、自分の頭で物事を考えることができる力だろう。勉強で得た概念や知識はそのための補助にはなるが、後者を重点的に養おう。
・平凡な人にとって学歴のメリットは、高学歴のコネを作れる、新卒キップが手に入る、学歴至上主義の人と話すときに説得力が増す、くらいだ。大学に入ればわかるが、学歴はミクロではその人の頭の良さを保証するものでは全くない。入試は本当に学問を理解していなくても解ける。中卒でも高卒でも頭いい人はいる。高校に入ってなくても大検を取って、大学にはいることは十分すぎるほど可能だ。受験生の大半は考えずにただ暗記をしているだけだ。
・人間は所詮動物の一種だ。理屈よりも本能に支配されがち。本や漫画にでてくるような人格者はほとんどいない。また、本能に支配されているがゆえに、友達が多い人、恋人がいる人、優秀な人に嫉妬をしてしまうことは自然なことだ。自分自身がその感情を抱いてしまっていることは隠さない方がいい。悔しいと思うのであれば、それを認め、何かしら努力をする糧にしよう。それしか君の魅力を変える手段はないのだから。
・人間のキャラは見た目よりも話し方と声質に大きく影響される。それらは変えることができるし、必要があるならボイトレに通うのも良いだろう。
・人と会話するときに緊張して声がこもったり、小さくなりがちだったり、あまり響かない声質であれば、声を出すときに共鳴させる場所を上の方(少なくとも喉仏より上)に移動させてみよう。ただし、声質を変えるには年単位の時間かかる。
・人間にも知能の差がある。大人でも理屈や理論を理解できている達成度も人によって違う。
・ノリが違う場合、無理に合わせなくても良い。君は君だ。無理をしているのは相手にも伝わるし、リア充へのただの憧れならやめたほうがいい。リア充は傍目からみたら羨ましいと思うが、実際はそれを維持するのにエネルギーを使いすぎてしまう。もちろん、それによるメリットもあるが虚栄心の強い人が多いので、君と生涯を共にするような人と出会うことは少ない。そういう場で交換した名刺はほとんど引き出しの隅で一度も見られる事なく眠るだろう。リア充であることは、お金と時間をかけてリア充である、イケているというステータスを維持していると考えるのが最も良いだろう。それは悪いことではない。君が「いい人間になるゲーム」が好みなように、彼らも「イケてる人間になるゲーム」が好みなだけだ。君が一般的にいいとされている、イケているものの別にやりたいことがあるのであれば、それを優先すべきだ。若い内は知らない内に「誰がいけてるかゲーム」に強制参加させられてしまうが、それに関わらなくても人生を楽しく過ごすことは可能だ。ただし、自分に合うかどうかは試してからでないとわからない。
・職や組織のグレードや規模に関係なく嫌な奴も無能な人もいる。
・人を変えることは難しい。その人に危害を加えてはいけない場合、嫌な人間と出会ったときは、自分が変わるか環境を変えるしかない。
・愛情や友情は不公平をもたらす。特定の人を優遇することでもある。
・たとえイジリや愛情でも貶しやマイナスの言葉は極力控えるべき。意外な言葉で人を傷つけることがある。若いうちは本当のことは言ってもいいと思いがちだが、それは思わぬ恨みを買うし、欠点や状況を受け入れられない人にとっては心にダメージを与えてしまう。容姿や資産などを持っている時は強い人間も、それらを失ったとたん弱くなることはあり得る。
・心の弱さは個人差があるが、立場や環境や状況によって人の心は弱くなる。弱っているときに傷つけられると、深い恨みを抱いたり、死んでしまうこともありうる。
・人は自分の経験や感覚から他者の気持ちや考えを想像する。そのため、その人が経験していないことや、その人にない概念について他者に思いやることは難しい。例えば痛みを感じない体質の人はなぜ人を叩いたらいけないのか理解できなかったという事例がある。
・人の考えは簡単に変わるし、それは環境にとても大きく影響されてしまう。スタンフォード監獄実験やミルグラムなどをしらべてみよう。悪人もおそらく環境が違えば悪人になりえなかった。君が世の中を良くしたいと考えるのであれば、悪くなってしまった人をどうするかではなく、どうすればそういう人間を生み出さなくていい環境を作ることができるかを考えよう。
・君は理屈で物事を考えることができるとしても、他者はそうではないことが多い。彼らはそういう環境で育ってきてしまったからだ。
・バカな人間を見たときに、見下してはいけない。それはその人がそういう風に育つ環境に原因がある(もちろん天性の素質もあるが)。運命が違えば、君がその人になっていたかもしれない。また、君の子供がそうなってしまうかもしれない。君がすべきことは、そういう人間を作り出さない環境を整え、世の中をかえることだ。
・「子供が可愛くない親なんていない」は嘘だ。例外は存在する。虐待されている子供にとってその言葉は毒になるし、追い詰めることのもつながる。耳馴染みのいい言葉、響きのいい言葉はまず疑ったほうがいい。ただし、それらは多くの場合には当てはまる。
・耳馴染みの悪い言葉に対して条件反射で拒絶する人は多く存在する。彼らはおそらく恵まれた環境で育ったか、世の中の危険などを自分の身近に存在することを認めるのが怖いのだ。だが、悪い面と良い面、両方を把握していないと正確な答えは導けない。
・現代において動物は人間の奴隷である。しかし、彼らにも意識は存在している。条件が少しでも違えば君は肉になっていたかもしれない、実験動物になっていたかもしれない。彼らに感謝しよう。
・若い内は自分の居場所を求める。それ故に他人と違ったキャラを自分に求める。自分に何も無い場合、理想の自分を作り出し、それが中二病をもたらす。自分が平凡であるなら素直に平凡であることを認めて、そこから何かに向けて努力しよう。それが本当の君のキャラになる。大人になると、男女ともに自分をしっかり把握して、その上で努力している人は魅力的にうつる。
・人間は自分の仲間か、自分より上か、自分にメリットはあるか、などで人を判断する。そして、それらに当てはまら無い人に対して恐ろしく残酷なことができてしまう。差別の恐ろしいところは、あらかじめ自分の仲間ではなく、自分より下と位置付けてしまうところだ。
・人は自分の望む情報を選択的に集めようとするし、望まない情報である場合、その情報の欠点を探し不要な情報だと思いたがる。これを確証バイアスという。多くの人が自分の考えにバイアスがかかっていると自覚してない。このバイアスを互いに自覚することができれば対話はより生産的になるが、確証バイアスがかかっているから確証バイアス自体を受け入れないという人の方が多い。
・事実であってもレッテルに騙されてはいけない。例えば痴漢をしてしまった優秀な科学者の意見はみんな軽視してしまうだろう。しかし、痴漢をしたこととその人の科学者としての知識や経験は分けて考えなくてはいけない。そのレッテルと、それの持つ有益な部分との関係を考えた上で情報の取捨選択をしよう。
・人は自分の長所で人間の価値を測ろうとする。人の評価の仕方が偏っていないか自分自身に問いかけよう。
・大人は自分が優位であるはずの立場を揺るがされるのが怖いからこそ、子供に子供らしさを求めることがある。
・理屈っぽさは悪いものである風潮に騙されてはいけない。ものごとを考える時は論理的に考えるのが一番だ。ただし、対人で理屈っぽく話すのは論外だが。
・新しい何かを考える時は必ず紙に書こう。その方が効率がいい。君は頭の中だけで何を考えていたかをまとめるほど頭はよくない。頭の中で解決できるのは経験したことがある事柄のみだ。
・不条理や理不尽は減らすことができる。でも、自分以外の人も巻き込む必要がある場合、既述の理由で多くの人はそれを面倒くさいとしか思わない。労力もかかるし、君自身に力が必要だ。それでも誰かが行動に移さない限り状況は変わらない。そのつけを払うのは後の世代だ。誰かが動くことでしか救えない人はたくさんいる。
・言い訳はしてもいいけど、それ以上に自分のダメだったところをあげよう。じゃないと君は成長できないしいつまでも変わらない。でも、本当に悪い環境だったらすぐに逃げよう。
・日記をつけよう。そして1日の中で、自分の良かったところ、悪かったところ、どう改善すればいいかを毎日書こう。特にどう改善すればいいかを考えるのに時間をかけよう。
・人間の魅力は動物的(美醜、強さ、声、体格、体臭、組織での立ち位置など)な要素と、理性的(行動、知識、思考力など)な要素がある。中でも動物的な要素の方が強力で、前者のみでも世の中やっていけるが、後者のみではなかなか生き辛い。顔やスタイルがいい人間は残念ながら得だ。また、説得力は動物的な魅力を持っている人の方が高くなる。
・自分を知ろう。なるべく画質のいいカメラで自分を日中に撮影し、ビデオで自分の話し方や立ち振る舞いを録画し、一つの単語を覚えるのに何回復習する必要があるかを試そう。カメラやビデオで自分を撮影してそれを見るのが苦痛な内は、自分で自分のことを認めれていない。ブサイクならブサイクを認め、そこからどうすれば魅力的になれるか考えよう。自分の欠点を認めれていない人間は痛々しくうつる。
・論理学と科学的思考と複眼思考を身につけよう。人の言うことは偏った意見であることが多い。
・身の回りで知らない単語が出てきたら、必ずメモしたり調べたりしよう。知らないことをゼロにするくらいの心がけのが良い。ネットで検索して出てくることを覚えるのはバカというのは極論だ。知っていると理解しているは違うし、理解していないと思考を発展させることはできない。また、記憶力は関連付けることで強化されていくので、知っている事柄を増やせば増やすほど、物事を覚えることがたやすくなる。
★☆☆☆☆
いやーつまんなかった。
10巻+外伝の計11冊も読んだのに、読了後に驚くほどまったく何も残らない。
いまんとこやまむらはじめの中で一番つまんないわこれ。
SF伝奇アクションなんて銘打ってあるけど、そんなご立派なもんじゃ断じて無い。
著者コメントにワーカホリック気味みたいに書いてたけど、確かに没頭して書いてるんだろうなって感じはした。
これまでもやまむらはじめのマンガは読者置いてけぼりで作中キャラだけ勝手に盛り上がってこっちは冷めた目でそれを見てるってのがあったけど、
深いようで浅い。
ストーリーにメリハリがないし、キャラの行動の動機も見えないから感情移入もできない。
バトルシーンもやっぱり下手。
人間同士な分、神様ドォルズのロボットバトルよりかはわかるけど、少しでも絵が荒れたりカメラワークがおかしくなると途端に構図とか動きがまったくわからなくなる。
日本では、「実績も能力も無い雑魚」が淘汰される仕組みだからな。
ニュージーだかの関係性()だの、フレンドリー()だのに影響されているらしいが、ニュージーがノーベル賞だしたか?医療技術で日本に追いつく可能性なんて100年たってもありえんだろ?
ロリコンだのラインだの言う前に、お前が能力示せ。関係性なんてどーでもいいだろ。結果をだせ結果を。
くだらねーニュージーレベルの科学技術にほだされてるんじゃねーよ。あんな所日本から見れば原人だぞ原人。低学歴には分かんねーだろうけどな。
ビッグダディーだの、アフリカにボランティアに言って~レベルの学生の話してんじゃねーよ。周りから見れば、「そんなこと知らなかったの?低脳すぎる」って話だぞマジで。
私は現在大学生なのだが、考えてみると、人生でいわゆる親友というものができたことがない。
その時々で仲の良い友人はいたし、学校生活を送るうえで困ったことはない。
しかし、学年が変わるたび、毎回リセットされていたように思う。
友人関係は移り変わっていくものなのは当然なのだが、私の場合は移り変わりすぎなのである。
親友がいないなどといった大層なものではなく、ただ単に人間関係が長続きしないだけともいえる。
そこで友人ができ、続いていくまでのプロセスを考えてみると、
といったプロセスではないかと思う。
そう考えると、私は個人的に仲良くなることができないようだ。
その原因を考えると、
1、飽き性 2、あまり人に興味がない 3、一人になるのに抵抗がない
の三つだと思う。
1について、同じ人とばかりいると飽きてしまうというところが私にはある。
同じ人といるよりは、いろいろな人と次々会話している方が、多くの考えに触れることができて楽しいと考えてしまうのだ。
2について、人の考えだったり、意見だったりを聞くのは前述のとおり楽しめるのだが、その人自身に興味はない。
人の行動や意見にはもちろん関心はあるが、その主体にはまるで関心がない。
3について、友人といるより一人の方がいいと中二病染みたことは言わないが、友人といるのも、一人でいるのもそれぞれのよさがあると思う。
よって、一人になる恐怖がないので、必死に友人を作ろうという努力はできない。
以上分析してみたが、結局何が心配かというと、結婚式に呼ぶ人をどうするかなあというところである。
そもそも相手が見つかるかという問題もあるが。
高校の頃、部活の先輩に、買いものに行くから手伝ってと、田舎駅に唯一あるショッピングモールに一緒にでかけた。
シルバーのネックレスを、男の子の好みで良いから選んでくれ。とたのまれ、中二病丸出しの十字架のネックレスを選んだ。
サイズの確認をしたい。と首を貸しだすと、うん、ぴったりだと言われ、レジに連れてかれた。
そのままでよろしいでしょうか。と、半笑いの店員の前で、彼女は言った。
これは、首輪だから。あうときはいつも、つけてて。こちらの返事なんてきかれて無かった。
十年以上たった今でも、朝起きると首にネックスレが残ってる違和感を覚えてさすってしまう時がある。
そういう日は、ウォッカを適当にあおる。そうやって今日も目覚めた。
こんなものに縛られ続けるぐらいなら、独りでいた方が良かった。
川本くんには生まれた理由があって、そのひとつは、母親なんだけど、その話はしないでおこうと思う。彼の母親のことをそんな風には言いたくないんだ。
それに、川本くんが生まれた理由は、そういうことじゃない。川本くんは、三人兄弟の末っ子で、誰からも愛されずに育った。
とにかくクラスでも浮いている存在で、何を考えているかもわからないし、そもそも何も考えていなさそうだし、
でもときおりすごく考えてるような言葉をいうので、やっぱり考えているんだろうな、という感じだった。
ある日川本くんがいったことがある。
そんなセリフを言う川本くんは、今で言えば中二病なんて言われるのかも知れないけど、僕にはそうは思えなかった。
(僕は後にあのことを知ったのだし、そのときは感覚でしかなかったけど、やっぱり何か感じていたのだと思う。)
とにかく川本くんは口が達者で、女の先生はよく泣かされていた。だから思うんだけど、川本くんが何も考えていなさそうってのは、
衝動的だったってことだけで、頭は良かったんだと思う。川本くんは、頭はよかったんだけど、どうしようもないくらいに衝動的だったんだ。
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川から上がると、そこには何もなかった。一面のお花畑?そんなものがあるなんて誰が言っていたのだろう。
本当に何もなくて、ただ、ぼくは泥まみれでぐしゃぐしゃで、ドブ底に沈んだコンビニ袋と何も変わらなかった。
空が曇っていて、雨が降っていた殊ぐらいが唯一の救いだった。
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川本くんが生まれた理由は、いくつかあるのだけど、そのどれも僕には書くことができない。
川本くんも知らなかったと思う。ただ、なんでそんなことを言い始めたかっていうと、とにかく、
知りたかったっていっても、そういうことじゃない。僕の言っている知りたいは君の言っている知りたいじゃなくて、
本当に知りたいってことなんだ。保健体育の先生が授業で話すようなことでもない。
道徳の授業で、はっぱのフレディ、なんて言ってる場合じゃない。僕の言っている知りたいはそういうことじゃないんだ。
あぁ、もしフレディが好きな人がいたらごめんよ。僕もあれは好きだ。
とにかく、川本くんもフレディは好きそうだったけど(何も言ってなかったけど)とくに僕と川本くんにとってはそれ以上のものではなかった。
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夜の水はつめたかった。淡々と、つめたかった。どうしたのだろう。
もうすぐ何かが消えると言うのに、僕はなにも感じない。冷たいだけだ。
川の水ってのはいつもこうで、淡々と誰かを飲み込んできたのだろう。
夜の光が差し込んでくる。僕にとっては、いつもと変わらなかった。
これが苦しいってこと。ううん。そっか。
普通は人生に絶望して、もうこの世界で生きたくないと考える人がすることだよね。
本当に本当に追い詰められた人間が死に対する恐怖を乗り越えて行う常軌を逸した行為、
それが自殺。
けどさあ、その逆に人生に対する希望が極限まで大きくなった人、
もしくは人生に対する執着が大きすぎる人がする常軌を逸した行為が
用意されてても良かったと思うんだよね。
例えばそうだなぁ、自分の性器を切除したら寿命が10倍に延びて老化が遅くなるとか、
特定の臓器を切除する、もしくはある手術をしたら死から免れるとかさ。
仮にそういう行為に「解脱(げだつ)」という名前をつけるとする。
これが現実に存在したら実際にやっちゃいそうな人たくさん思い浮かぶんだよね。
テレビとかでいきなり「女優の○○さんが解脱未遂!」とかテロップ出たりしてさ。
違和感なくない?
そんな空想を俺はたまにする。