2015-11-29

高校の頃、部活の先輩に、買いものに行くから手伝ってと、田舎駅に唯一あるショッピングモールに一緒にでかけた。

シルバーネックレスを、男の子の好みで良いから選んでくれ。とたのまれ中二病丸出しの十字架ネックレスを選んだ。

サイズ確認をしたい。と首を貸しだすと、うん、ぴったりだと言われ、レジに連れてかれた。

そのままでよろしいでしょうか。と、半笑い店員の前で、彼女は言った。

これは、首輪から。あうときはいつも、つけてて。こちらの返事なんてきかれて無かった。

十年以上たった今でも、朝起きると首にネックスレが残ってる違和感を覚えてさすってしまう時がある。

そういう日は、ウォッカ適当にあおる。そうやって今日も目覚めた。

こんなものに縛られ続けるぐらいなら、独りでいた方が良かった。

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