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はてなキーワード: 負け惜しみとは

2017-10-23

anond:20171023200558

そんな負け惜しみ言ってないでどれだけ議席とかけ離れてるのか言えばいいじゃん

口止めでもされてるの?

2017-10-05

anond:20171005153921

wwww

 そう思ってろよ。“教えてやる筋合いなんかねぇ”からさww

“お前の中ではそう”なんだろ? そう思い込んで指摘してくれる人間バカ呼ばわりしてればいいじゃねーか。pgr

 誰も突っ込んでくれない時点でオマエの頭の寒さは程度が知れてるんだよ。

頭がいいなら考えてみな? 商行為以外で金のやり取りがある状況ってのを。


 いいか? オマエにこんなに言及してやっても俺には何一つ得がないんだからな?

それでもヒントを出してやってる。その理由をまず考えろ。

 それから最初のたった二行が読み取れないようだが、俺は「商用として発展していない」と書いてるからな?

この時点でもう読み違えてるが、金のやり取りがあればすべて商行為だ、なんてのは人間として下劣過ぎるんだよ。オマエの仕事がそういう感覚なのかもしれないけどな。

 こうやって書くとどうせ金銭授受の定義だとか商行為とは何か、なんて話にもって行って逃げたがるんだろう。間違ってるのにオマエが気付けたとして、だが。

まずな? 自分の思った方向に話を持っていけないからって周囲を見下すその腐った性根を見つめなおせ。

 俺は考えろ、と言っている。

考えなしに書くから愚問になるんだ。

 自分の間違った思い込みを直したかったら考える習慣をつけるしかねぇんだよ。

webも、webを使っている人間も、絶対に全員がお前の思い通りには動かないしコントロールなんぞできない。

 以後、食らいついてきてるからチェックは続けてやるが単なる負け惜しみには返信しない。

もう少し考えて書け。

2017-09-24

anond:20170924113525

そういうのを負け惜しみという

それを書いて発表すること自体負け惜しみという

自分の考えは他人に伝わるだなんて子供じみた思いを持っていたのかね

君の考えは万の言葉を以てしても誰にも理解されない

君の考えは誤解され曲解され単純化され戯曲化される

それはそういうもの

言葉というインタフェース自体がもともとそういうものなのだ

2017-08-30

コンサルタントとしての失敗談

企業コンサルタントとして開発業務をした経験を、コンサルタントになりたいと思っている方の参考になればと思い書く。

業務を依頼した企業の方達は基本的に大雑把な開発目標を書いた数ページのパワーポイント資料のみ使う。

こちらはその数ページのパワーポイント資料を元に開発を行うのだが、詳細な定義や指示などは書かれていない。どこにも詳細な資料はない。相手の方達の頭にはもっと詳細があるのだがそれでも曖昧である

詳細を質問すると「当たり前」とか「自分で考えて」という回答率が高い。禅問答のようなやりとりで長時間になることが多い。

意図を推測しながら作業を行う。作業毎日時間になり、意図していたものと違うとやり直しさせられることも頻繁にある。命令口調で非常に疲れる。コンサルタントには業務範囲がなく何でも叶える必要があるのだ。

こちらも報告は基本的パワーポイント資料で行う。こちらが作成した詳細資料は見る時間がなく不要から要らないと言われる。

向こうの方達には専門知識が余りないと想定して資料を作る必要がある。曖昧ギャップが大きく適切に理解可能資料を作るのが大変である

報告のパワーポイント資料では、開発目標必要な開発項目のパターンを尽くした一覧表を求められることが多く、表の大半のセルが埋まっている必要がある。

セルを埋めるために明らかに重要でないことを調べるのに多くの時間を使う。

曖昧だったり未調査項目があると徹底的に批判される。未調査新規な内容があると批判されるので、数週間で開発できると分かってるのに、結局既存手法製品を利用して開発することになる。

非常に苦労したにもかかわらず、しょぼいものができる。

このような組がフロア内にいくつもある。他はもう少し詳細度が高く資料作成しているようだが開発内容はしょぼかったと思う。どうやって上手く仕事ができるのか分からない。

いわゆる上流工程はこのような「お役所仕事」を指すらしく、全社的にこの方法で開発している企業結構あると思われる。それが日本ソフト開発効率が悪く新規ものが出てこない理由の一つだと思っているが負け惜しみだろうか。

私は開発者チームに入って、詳細調査サンプル付きの資料を分担して作成して理解しあって、数年で世界初と言えるシステムを開発したことも複数回ある。開発チームのメンバーマネージャーはいるが基本的には対等な関係だった。高度な専門知識結構短期間でみんなが理解できるものなのだ。こういう企業にも何故か大抵せっかくの優れたシステム継続的改善していかないという別の問題がある。開発を行わないSEに引き継いで、優秀な開発者は別システムの開発に回されるのだ。

今では業務内容に「コンサルタント」や「パワーポイント」の用語を見かけると関わらないようにしているし、その手の経験をした企業とも(呼ばれないし)関わらないようにしている。

2017-07-20

https://anond.hatelabo.jp/20170719152942

他人共感できる能力社会を回すうえで重要だぞ。今後はきみみたいな人間がいることだし、それが低くても回るようにしなければならないのかもしれないが。

なんかモゴモゴした捨て台詞だね

でも普通にお前が認識能力思考力低いと思う

きみ、冤罪なんて存在しないって言ってた人じゃないの?

存在は認めるようになったわけか。

誰やねんw

負け惜しみにしたって意味わからんすぎてなんかもうね

2017-06-28

最近左翼ってまとめブログに完全敗北宣言してるよな

若者自民党支持してるって記事が出るたびにまとめブログの影響で〜とか、家族ネトウヨになってたって言うたびに保守速報がどうたらこたらみたいな

そりゃアホな左翼まとめブログ管理人のような賢い人間たちにネットの影響力で勝てるようにはなれないかもしれないけど、もうちょっと負け惜しみ以外の言葉出てこないもんなのかねえ

まとめブログ管理人みたいに暇じゃないから同じ手法はできないとか?

でも国会ウォッチャーなんて暇じゃないとできないよねw(結局あれはてサしかうけなかったね)

あんなんやるくらいなら左翼目線の人気まとめブログでも運営してみれば良いのに

そうすりゃ若者野党支持者も少しは増えるんじゃないの

2017-06-21

応用情報1点足りずに落ちたぞォォォォ!!!

午後が足りなかった。午後問題1回でも通してやっておけばよかったァァァ…!

午前だけ頑張って、午後は攻略法しか見てないから…(負け惜しみ)

みんなどうやった?

2017-05-16

風俗とかヤリサーってなんか怖くて近寄りがたいし

犯罪者になったりヤーさんに騙されて借金作るくらいならセックスできなくてもいいかなという

童貞負け惜しみですねはい

2017-04-29

「進んでいる国」と「遅れている国」の非線形進歩

ネトウヨ歴10年以上のオッサン負け惜しみに、ちょいと時間を割いて付き合ってくれ。

中国キャッシュレス化を報告する、ホッテントリ話題のこの記事

http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65890870.html


大学ネトウヨデビューし、中韓を横目で睨んで10ウン年、ここ数年で慣れっこになった敗北感を覚える記事の1つだ。

中国では既にリニアモーターカーが走り、「日本ではまだホームドアが普及してないのか!」と驚かれる今日このごろ、

すっかり追い抜かれた感が強く、この先突き放される一方であろうという事は疑うべくもない。


という基本的な流れは間違いないのだが、ちょっと立ち止まって考えると、

日本は「追い抜かれた」けど「追い着かれた」わけではないのではないか、と思ったのでここに書く。

どういう事かというと、進歩は段階的に連続的(線形※←誤用につき削除m(_ _)m)に起こるのではなく、中間段階をすっ飛ばし最先端から始まるのだ。

例えば、アフリカでは既にスマホが普及しているわけだが、別にアフリカはその前に黒電話ガラケーが普及した時期があったわけではない(のだろう)。

たとえ今の時点で電話ほとんど普及してない国があったとしても、その国に電話が普及する時に、今更黒電話から導入する事はないだろう。

その時点で最先端技術、すなわちスマホから普及するのだ。

追う側は、追い始めた時点の最先端から普及し始めるのだ。

中国キャッシュレス化がなぜ日本よりここまで進んでいるかというと、それは単に中国経済技術が圧倒的な速度で日本を抜き去ったから、というだけの事ではないのだろう。

おそらくその前(ほんの数年前)に電子マネーの「電」の字もない時代があり、ATMでの振込み、引き出しすらままならない時代があり、

「さあいい加減に便利にしてこうよ」となった時には既にスマホが普及していたので、今更Suicaみたいなカードを導入するメリットがなかったから、ここまでスマホでの決済が普及したのだ。

もしその時点で既にSuicaみたいなのが普及し、そうでなくても街のあらゆる所で24時間現金をおろせる環境ができていたらどうだったか

おそらく、キャッシュレス化は今ほど進まなかった事だろう。

利用する側はわざわざ導入コストを払って新しい仕組みを導入するメリットが薄く、利用する側がそうであるがゆえに、提供する側も積極的投資できなかっただろう。

仕組みが普及していないのならば、物乞い現金で貰わざるを得ないだろう。

要するに、今の日本がその状態なわけだ。

ホームドアについても同じことで、「さあ線路引くぞ、駅増やすぞ新しくするぞ」というタイミング最先端ホームドアという技術があれば、それが普及するのが当然なのだ

中国みたいに飛ぶ鳥を落とす勢いの国じゃなくても、これから線路を引くなら普通にホームドア最初からあるだろう。

日本が遅れているのは、ホームドア発明されるより前に鉄道が普及しきってしまたからだ。

ホームドアを設置すれば確かに今よりは良くなるが、既に鉄道が普及しきっているせいで、投資に見合うほどのリターンを期待できないから設置されないのだ。

私事であるが、最近PCを新調した。GTX1080とCore i77700Kを積んだ良い感じのやつ。

その前に何を使っていたかというと、5年前くらいに3万円で買ったLenovoミニタワー。

大幅なスペックアップであり、多くのライトゲーマー層のプレイ環境をごぼう抜きにしただろうが、

なぜそのレベルPCを買ったかと言えば、その前のPCがクソだったからだ。

もしその前にGTX1060辺りを積んだPCを持っていたら、このタイミングPCを買い換えようとは思わなかっただろう。

そして、1年後2年後に買い換える人は、もっとずっといいPCを使うのだろう。

まり、そういう事なのだと思う。

確かにキャッシュレス化では中国の後塵を拝し、指くわえて羨ましがっているしかない現状だ。

だが、それは「追い抜かれた」のであって「追い着かれた」のとは違うのだと思う。

極論すれば、日本より技術経済で後進の国(中国のことじゃないよ)であったとしても、インフラ日本を抜くのは当たり前なのだ

なぜなら、日本に次に最先端技術が普及するのは、今普及しているインフラが不便で不便で我慢がならんと、多くの人が移行コストを支払う機運が満ち満ちた時なのだから

から今は抜かれても仕方ない。うん。

2017-03-30

今日だけだから許してね

私は就活生だ。

私には4月からプロ野球選手になる弟がいる。 弟は幼稚園に入る前から今まで運動神経が良かった。めちゃめちゃよかった。何させても1番だった。逆に私は運動音痴、取り柄なし。何させても上手くいかなかった。両親は弟が小学生の頃から、弟の野球に付きっきりだった。土日は遠征、夜は送り迎え。中学校になると遠い街の強豪チームに入り送り迎えも遠征も加速した。家ではいつも野球の話。テレビプロ野球中継。家は賞状ホームランボール大会写真野球グッズが家中飾られた。私の部屋以外、全て野球だった。父も母も文字通り付きっきりだった。親戚に会うと弟の野球の話にしかならなかった。家の周りを歩くと弟のことを聞かれた。実家の99%は野球と共にあった。

私は大学進学で家を出た。野球さよならたかった。 そしたら弟も高校進学で家を出た。県外の寮に入った。なんやねん。と思ったけど、同時に帰省しても野球地獄じゃなくてよかったーーーと思った。だけどそうじゃなかった。高校野球は化け物だった。私が帰省してもしなくても、実家は常にお祭りだった。親は毎週車で長時間かけて県外の弟の高校応援に行っていた。高校入ればおさまると思っていた実家野球祭り高校野球があった。高校野球が終わればおさまると思っていた野球祭りも、スカウトがあった。そしてプロ野球があった。

地元就職するか、東京就職するか、迷ったけれど、ごめんねお母さん、東京就職するよ。私はもう野球は嫌なの。

野球が嫌だと思う、私も嫌が嫌なの。

才能ってすごい。努力ってすごい。負け惜しみで、こんなの恥ずかしいけれど、才能も努力継続できない私には弟がずっと羨ましかった。それだけの苦悩と努力とつらいことがあるだろうけれど、それだけの苦悩と努力とつらいことを体験できる弟が本当に羨ましかった。

親に注目される「何か」を探し続けた大学生活だったけど、野球にかなうものはなかったから、もう諦めます

素直になれず、心から応援できる姉じゃなくて本当にごめんなさい きっとすぐ、応援できるようになるから今日だけ許してください プロ、おめでとう 私の自慢だよ

はーーー就活がんばろう

2017-03-20

ポジティブな人ってほんとに幸せなのか

ポジティブすぎて逆にネガティブな人っているよね。

何事にもポジティブな側面を見出そうとする様が、逆に、世の中は全てポジティブにできていないと納得できない子どもっぽさを表しているように見えるというか。

たとえばお店で料理を頼むのに二択で迷って失敗した、みたいなとき、本当は失敗したと自分でも思っているのに無理やり「まあこの食材は体にいいからね」みたいなことを口に出して言う人。

しか自分も失敗したとき自己正当化のための考えを巡らすことはあるけれども、あんまり口には出さない。だってそれってただの負け惜しみだし。

自己正当化のための言葉を口にすることが我慢できないところに、人間的な未熟さみたいなものを感じてしまう。世の中のありとあらゆることはポジティブにできていないと不安かられるような、ある種の強迫観念にとりつかれてるんだろうな、みたいな。

もしそうだとしたらめちゃくちゃ小さい人間だなーって思う。失敗したって、別にそれ以上でもそれ以下でもないだろうが。なんでそれをありのまま受け入れられないのか。

2017-03-09

18歳

18歳になったか出会い系サイト使えるようになって、初めて知らない人と会ってホテルに行ってきた。

キスすらしたことないのに、知らない人とセックスの予定、簡単に決まってしまった。別になんのきっかけもなかった。バス時間まで家で一人で缶チューハイ飲んでなんとか気を紛らわせようとした。

身分証入ってるのとか持ってくの怖かったから駅のコインロッカーカバン入れて、コインロッカーの鍵だけ入った小さいカバン携帯だけ持って待ち合わせに向かった。

二重に整形するお金がほしくて、でもセックスしてみたかったのもある。

コンビニ前で合流してそのままホテル行った。

部屋入ったらいきなりベットビックリした。ほんとにベットしかなかった。一緒にシャワー浴びて、洗いっことか正直したくなかった。どうでもいいから。好きじゃないから。気持ち悪いとかはどうでもいいけど、その人の前で裸になるのも、おっぱい触られるのも、キスするのもなんとも思わなかった。

ファーストキスとか処女とか、そんな概念しょうもないと思った。

人生に負けたブスの負け惜しみなのかもしれない。

してる最中、こんな思いするなら1日中立ちっぱなしで働いて疲れて同じ値段もらう方がマシだと思った。放心状態駅前相手と別れて、地下街彷徨ってた。

カバンを入れたコインロッカー場所がわかんなくなって、とりあえずドトール入って、アイスラテ飲んで、また彷徨って、マックポテトを食べて帰った。

2017-02-28

ツイッター受験生の報告にクソリプ暴言の類吐いてるのって負け組負け惜しみとかじゃなくて

高学歴による侮蔑とかそういうのもふんだんにあるからより闇感が深そう。

2017-02-15

2130ごろのJWAVE、マスゴミ負け惜しみ

自分たちの思い通りに社会が動かないか社会は間違いだって??

虫酸がはしった。

あとから番組確認したら、朝日記者だった。案の定か。

既存メディアは正しいかソースとして信じるように、って??タコツボなのはあんたらもじゃないの?自分のほうが間違いかもって、少しも考えようともしないのな、マスゴミ人ら。

言っていることはブーメランだらけだった。

2017-02-03

http://anond.hatelabo.jp/20170203091557

サンクコストにとらわれるってのは、例えば

ゲームを買ったが開始10分でつまら無いと判断した。でも買った金がもったいないので最後までつまらんと思いながらやってしまう」

かいうのを言うんだけど、

例えばここでつまらんと思った時点で即刻ゲームをやめて売っぱらったとした場合

サンクコストにとらわれない合理的な行動」と、この例ではみなされうるんだが、

その場合でも、「ゲームを買ったのは失敗だったが、あのゲームはつまらんという話の種にもなる」

と思うこともできるし、それを「無いよりマシなメリット」と表現できなくもない。

まあ、はっきり言ってこんなメリットを見出すなんて負け惜しみじみてるし、合理的じゃないかもしれんが

サンクコストに囚われてることにはなりにくいと思う。

2017-01-28

和田アキ子紅白落選の話

ダウンタウンなう和田アキ子落選云々を語ってた。

「40回目だから出演させてくれてもいいじゃん」

「持ちつ持たれつだから大人対応して出演させてほしかった」

そんな事を求めてる和田アキ子に驚いた。

落選したのは今年の和田アキ子紅白に出るほどの魅力がなかったって事じゃないの?

それを大人対応で出演なんて言葉を出すというのが変。

紅白に初出場するメンツは、話題性があったり、地道に努力して参加する人たちもいるでしょうに。

そうやって和田アキ子芸能界大御所になるまで階段を登ってきたんじゃないの。

それを持ちつ持たれつなんて言葉でなぁなぁの関係で出場云々ってどうなのかな。

「今年はい区切り付けられると思ったのに落選たか来年は記念の年にできるように頑張るか!」って思うならまだしも

落選させられた。もう出演依頼がきても出ない」なんて子供がいじけてるような事言ってて

大御所様は歳を取ると、こんな情けない事を吐き出すのかと呆れ顔。

実力で大物と言われるくらいになったなら、最後まで実力で芸能界を歩き続けてほしい。

どこかのジャーナリスト都知事選大敗して延々と負け惜しみを言っていたけど

和田アキ子もそれに通じるものがあって、今回のあれこれはホント無様だなぁと思ったよ…。

2017-01-03

[] #11-2「バトルアンドファイト

≪ 前

前回までのあらすじ

俺、マスダ!

いま、この世界では『ヴァリアブルオリジナル』がすっげえ流行っているんだ。

かくいう俺も、その流行の住人なんだけどね。

今日も家で何気なくアニメを観ていたら、CMでなんてこったい!

新パック発売、しかCM放送と同時に販売だって!?

大変だ! 今すぐ買いに行かなきゃ!

俺一人だと年齢制限に引っかかって購入できないから、兄貴を連れてレッツゴーだ。

こうして、俺たちは町に繰り出したんだけど……おっと、ここから兄貴に語ってもらうよ。




くそお、どこもかしこも売り切れだ! ネットにも出回っていない情報からスタートダッシュは同じはずなのに」

数件ほど回っているが、店主から帰ってくる答えは「売り切れ」だった。

一応、いくつか在庫のある店はあったものの、新パック目的の人たちは多くいるようで混沌としており、泥沼の紛争地帯と化していた。

あの中を掻き分けるのは子供の力では難しく、もちろん俺はハナから興味がないので拒否する。

弟は指を咥えて見ているしかなかった。

「一部のコアなファン仕業です。これまでの発売時期や期間、アニメから読み取れる僅かな情報からヤマをはって、開店から並んでいたのでしょう」

いきなり俺たちに近づいて話を展開させてきたのは、俺の通っている学校OBであるジョウ先輩だった。

まさかあなたも……」

大人の中にも熱中している人間がいるとはメディアでも報道されていたが、まさか身近な知り合いにいたとは。

「小癪なのは意図的流通を少なくしている上、予約を受け付けていないことです。そうすることで店になだれ込ませて話題性を作り、購買層を煽っているのでしょう」

「平日のこんな時間帯に社会人が何やってんだよ」

弟がジョウ先輩に突っかかる。

口調が無意義で鼻についたらしい。

小童、覚えておきなさい。平日の昼間以外に働く人間だって多くいるのです」

「え、ジョウ先輩って夜間とかの勤務でしたっけ」

「ほほほ、兄弟そろってお子様ね。今日のワタクシは、有給ですのよ!」

今日、新パックが発売されることは正確には分からない。

まりジョウ先輩は新カードパックのために、発売時期にヤマを張って有給をとっていたことになる。

何日分使ったかは怖くて聞けなかった。

「既に5箱確保しました」

「5箱も!?

「同じカードでもデッキ複数入れることが可能ですから、多すぎて困るということはありません。それに運悪く目的レアカードを引き当てられないこともありますから、出来る限り確保しておきませんと」

ちくしょう! あんたらみたいな大人いるから、俺たちに1パックもこないんだ!」

「ほほほ、覚えておきなさい小童。これが“大人買い”というものです!」

「ひでえ! 子供みてえな大人だ!」

負け惜しみしか聞こえません。ほらほら、こんなところで油を売っていてよろしいのかしら?」

そもそも先に話しかけてきたのはジョウ先輩からのほうなのだが。

どうやら弟みたいな買い損ねた人間をおちょくって優越感に浸りたかったようだ。

「ワタクシはこれから開封作業で忙しいので、ごめんあそばせ」

ジョウ先輩は笑いながらその場を悠々と去っていく。

「くっ、まだだ。まだどこかに残っているはずだ!」

弟は踵を返し、走り出していた。

付き添うこちらの身にもなって欲しいものである

次 ≫

2016-10-28

残酷さを描ききらなかったTVアニメ響け!ユーフォニアム2』#4

エロゲー批評空間https://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/)には“なりそこね”というタグがある。名作になりそこねたという意味だが、それに倣うなら神回になりそこねた4話だった、ということになろうか。

映像演出は本当に素晴らしかった。みぞれの頬に落ちる優子の涙、みぞれを暗がりから光の射す場所へとすくい上げる優子、希美の「きゅーん、としてさあ」に撃ち抜かれるみぞれなど判りやすい箇所は言うに及ばず、心情を映し出す表情や、そんな顔をあえて映さず手元の動きで表現するカットなど、画面からにじみ出る感情の豊穣さに圧倒されっぱなしの30分だった。

が、それでもなお神回には届かなかったという結論は変わらず、そしてそれは原作横溢していた残酷さが意図的オミットされていたからに他ならない。

以下、原作ネタバレを含んで感想を書きつける。

 

残酷コンクール

一期からアニメを見てきた視聴者には明白だが『ユーフォ』は残酷さを多分に含んだ物語だ。努力してきたのにパート演奏を外れるよう指示された久美子に、後から入ってきた一年最後コンクールソロパートを奪われる香織。特に香織は、かつての“楽しい思い出づくり”という部の方針によって実力上位にも関わらず上級生へとAメンバーを譲ってきた過去があり、最後コンクールには期するところがあった。しかし新顧問の滝と決めた“全国大会出場”という目標に従って新入生の高坂麗奈ソロパートを吹くこととなった。

どんなに努力をしても席には限りがある。それに自分が座れるとは限らない。『ユーフォ』はそういう物語だ。

そして原作2巻、アニメユーフォ2』では「コンクールってなんだろう」ということを通してソレを照射する。

2巻のメインキャストのひとりである鎧塚みぞれコンクール否定的な考えを持っていた。

「私は嫌い。けっきょく審査員の好みで結果きまるでしょ」

「でも、そういうのなんとなくしかたないかな、って……思っちゃってます

しかたない? たくさんのひとが悲しむのに」

すみません……」

「私は苦しい。コンクールなんてなければいいのに」

はたまた吉川優子は「納得いかないことが多いのは確かなんじゃない。でも、結果がよかったら納得できる。今のあたしたちみたいにね」と前置きして言う。

「みんな夏休みを潰して練習してる。けどコンクールは優劣をつける。(中略)努力が足りなかった、劣ってたってことにされちゃう。超理不尽でしょ。(中略)ただ、去年みたいにみんなでのんびり楽しく演奏しましょう、っていう空気がいいかというとそんなことはなかった」

そして高坂麗奈はこう言う。

「よく音楽は金銀銅とかそんな簡単評価できないって言うひとがいるけど、あれを言ってもいいのは勝者だけだと思う。下手なひとが言っても負け惜しみしかないと思うし。だからけっきょく上手くなるしかないと思ってる。それに、たくさんのひとに聴いてもらえる機会ってそんなにないから。……わたしは好き」

三者三様ではあるが、ここで浮き彫りになるのはコンクール演者の積み上げてきた努力感情に対し残酷に優劣をつける場ということだ。それに傷つく者もいれば、上手くなるしかないと思う者もいる。どちらが正しいとかではなく向き合い方の違いだが、いずれにせよ久美子たちが立ち向かっているコンクールはそういう残酷さを孕んでいる。

 

もっと残酷友情の不均衡

ユーフォ』における残酷さの表現はそれだけにとどまらない。むしろ#4に関してはこっちが本論にあたる。それが鎧塚みぞれと、過去部員大量退部事件の際に吹部を辞めた傘木希美軋轢だ。

軋轢といってもみぞれ一方的感情をこじらせているだけで、希美はそれに気づいておらず今も仲の良い友人だと疑っていない。しかしここではそれに気づかれてさえいないというところがみぞれ絶望をより深くする。

オーボエ奏者である鎧塚みぞれ内向的性格で友人がほとんどいない。そんな自分に声をかけ、吹部へ誘ってくれ、日々を楽しいモノに変えてくれたかけがえのない友人が傘木希美だ。だが希美中学ときに吹部の部長をやるだけあって友人が多く、みぞれはその中のひとりにすぎない。だから上級生と揉めて吹部をやめるときみぞれ相談はおろか報告もしなかった。希美が辞めたことを、みぞれ上級生に訊ねて初めて知った。みぞれ希美の中における自分存在の小ささに酷く傷ついたのだ。しかし、そのことはどこまでも希美に伝わらない。原作から引用する。

もしかして、それでハブられたとか思わせちゃった? ちゃうねんで、そういうんと全然みぞれのこと嫌いとか、そんなんじゃまったくないから! ごめんな、勘違いさせちゃって」

(中略)

 べつに、大丈夫。そう、みぞれが小さく首を横に振った。

勘違いなんて、してない」

この断絶!

みぞれ自分の中の希美と、希美の中のみぞれの大きさの違いに傷ついている。その差の大きさに泣きそうになっている。しかしそんなみぞれ感情は、これっぽっちも伝わらない。

「ほんまに? わたしやばいことやってへん?」

「うん。大丈夫

 みぞれはそう言って、わずかにその目をすがめた。よかったー、と希美がはにかむような笑みをこぼす。その光景に、久美子は静かに目を伏せた。きっとこれから先、みぞれの抱える想いを希美が知ることはないのだろう。そう考えると、舌の裏側がざらりとした。

そばでそれを見守っている久美子には、ふたりの温度差が見えている。が、この歪みはアニメ版からオミットされてしまっていた。

理由はいくつか考えられるし、興味もあるが、ここでそれは論じない。この残酷なシーンには何の意味があるのかということについて考えたい。

 

残酷さの果てに報われるということ

ところで原作を読めばこの場でもっと残酷なのはみぞれだ、というところにだいたい落ち着くと思う。

アニメでもがっつり描かれたが、暗闇でひとり膝を抱えるみぞれを光の射す場所にすくい上げたのは他でもない優子だ(ちなみにみぞれ希美、優子、夏紀は同じ南中出身で、前者の3人は吹部だった。最後の府大会まさかの銀賞を取ってしまい、高校では絶対に金賞を取ろうと約束している(いちおうアニメ版でも僅かに入る回想でそれが判るようにはなっている))。

優子はみぞれに友人として強い好意を持っていた。しかし「だって、私には希美しかいないから」と言われてしまう。「そしたら何! みぞれにとってあたしは何なの!」と優子は怒るわけだが、原作は一歩進んでえげつない

「きちんと話してみ」

「え、でも、」

大丈夫、うちがついててあげるから

 優子は力強く断言すると、ずいとみぞれ希美のほうに差し出した。みぞれがうろたえたように視線をあちらこちらに巡らせる。彼女の細い指が、落ち着きなさそうに優子のセーラー服の裾をつかんでいる。希美はそれに視線を落とし、一瞬だけ切なげに目を細めた。

(中略)

 みぞれの瞳が小さく揺らめく。その唇が、安堵したような息を漏らした。優子の制服から、伸ばされていた手が離される。

みぞれ希美との話し合いの最中、優子にすがっていた。しか希美との和解成るや優子から手を離すのだ。アニメ版あすかが穿ったことを言うのはこのことを指している。

さらみぞれは「もしよかったら、練習付き合ってくれる? 私のソロ、聞いてほしい」と希美に言う。希美から言い出すアニメ版とは逆なのだ

手を伸ばさな希美に、気を良くしたみぞれ自分から手を伸ばす。

この時、自身をすくい上げてくれた優子の手を、みぞれがもう片方の手で握るなんてことはない。優子はどこまでも置いてけぼりにされる。

「私は嫌い。けっきょく審査員の好みで結果きまるでしょ」

しかたない? たくさんのひとが悲しむのに」

「私は苦しい。コンクールなんてなければいいのに」

かつてコンクールが持つ残酷性を批判希美が持つ無邪気な残酷さに涙したみぞれは、希美との形ばかりの和解に舞い上がり、かつて自分が受けた傷を優子につけるのだ。

香織の一番にもなれず、みぞれの一番にもなれない優子。彼女がこんどは残酷さの犠牲となるのか。いや、違う。

「でもさ、みぞれにはあんたが居てよかったと思うよ」

夏紀のひとことが優子を救う。

https://i.gyazo.com/7f157970e8ac9305555ba6c672244440.png

希美に向けてみぞれが満面の笑みを見せたとき、その後ろで優子はどんな表情を浮かべていたのだろう。

おそらく。

おそらく夏紀はそれを見ていたはずだ。優子の胸のうちに想いを馳せたはずだ。だから優子の行動をちゃんと報いたのだ。

残酷さの果てには哀しみだけが待っているんじゃない。心でつながっている友人が、あるいは神様がちゃんと見ていてくれて報いてくれることだってあるはずだ。残酷さの先にあるのは希望なのかもしれないのだ。

原作が描ききった残酷さの向こう側。それを零してしまったTVアニメ響け!ユーフォニアム2』#4。

できれば攻めきってほしかった、そう思った。

 

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