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はてなキーワード: 法則とは

2021-04-02

anond:20210402113120

カニンガムの法則という言葉を初めて知った。名前が付いていたとは。

カニンガムの法則を下敷きにしてみました

2021-04-01

anond:20210401174340

自分は今でいう陰キャだったので、歌詞は覚えてるけど、子供の頃は夕方おニャン子なんて観てなかったんだよなあ

から田代まさしとか片岡鶴太郎の全盛期を自分あんまり観てないから、YouTubeで懐かしの映像みたいなのがあっても記憶にない

おニャン子みたいなのは小中でも陽キャヤンキー嗜好品だったし、

アニメとかSF小説好きは宮崎事件に便乗した宅八郎マスコミ偏向報道扇動された陽キャに後ろからいきなり蹴られたりとか、

田舎だったこともあって、そういう差別普通に存在したよなあ

今は三鷹殺傷事件犯人トーマスとか、パチンカスとか、ヤンキーの方がアニメ好きなぐらいで、時代理不尽に変わるものだよなあ

(逆に自分の方がゲームとかアニメかに興味を失ってる。開発とか作り手側の話には興味あるけど

からおニャン子は当然、チェッカーズみたいなのも陽キャ側の嗜好品で、比較最近まで見るのも聴くのも嫌だったのだけど、

そういう幼少期もあったので、個人的日本楽曲が嫌いというか偏見があったのだけど、

自己満足他人が知らない曲を弾いて周囲を白けさせるぐらいなら、

不愉快だけど他人が喜ぶ楽曲を弾いた方がウケるというか、仮に自分が下手でも逆にある程度許される安心感があるというか、

(知らないものにほど攻撃的になる人っているからなあ…

庵野さんも言ってたような気がするけど、自分面白いことをやると売れない、だからやらないです、だったか

自分軸でなくて他人軸でないと色々とつらい面もあるし、

自分が嫌いな曲は耳コピできない、演奏できない、自分が嫌いなもの理解しようとしない、というのもどうかと思ったので、

チェッカーズとか奥田民生とか、ヒットした曲は好き嫌い関係なく耳コピしようとするようになったんだけど、

そうやってるうちにヒットの法則みたいものも見えてくるわけで、

逆にどれだけ他人日和らない曲を作るかの参考にもなるわけで、

ジュリアに傷心だったかな、耳コピすると作曲者意図を感じることがあって、なんか色々面白かった気がするし、

うろ覚えだけどチェッカーズ側で用意した別のジュリアがあったらしくて、それは結局却下されたみたいなのだけど、

それはそれで聴いてみたかたかもなあ、と思ったのでした

邦楽なんちゃってモータウンとか黒人音楽っぽいのも面白いんだよなあ

2021-03-31

今後のリトルナトメアの予想メモ

個人的に今後のリトルメアがどうなるのか、勝手に予想してみたことのメモ

コメントされても返信しないと思う

※完全な個人の予想

・1がDLCを出したので、1・2年後に出る。DLCに理髪士が登場すると予想

・3が発売されるのは5年後以降

・その間に、(ベリーリトルナトメアも実況や考察されているあたり)

ベリーリトルナトメアの続編か似たような派生したゲームが出る

・3の舞台予想として、ホテルベルマンが登場すると予想しているので、ホテルと、

まだ空が舞台になっていないため気球船や飛行機と予想、海底研究所と地下下水道もありえそう

・その他に絵にライトをあてるところの絵にいた白い男の子とか

その他、1の絵に登場していただろうその他のキャラが敵として登場すると予想

・だいたい123で話をまとめる法則から7つの大罪が全員揃うか黒いシックスの正体についてが話の核として登場すると予想

・1の後の展開なら、能力対決になるか、それか、シックスと3~5人メンバーを入れ替えながら進むと予想

ベリーリトルナトメアの気球に乗る前の話になる可能性もある

・2で貞子ネタスレンダーマンゾンビみたいなのが出たので、日本外国代表的な恐怖キャラが混ざったのが登場すると予想

ITとかブギーマンとかテケテケとか鬼あたり)

・1で素手、2で近距離攻撃だったから、3は玩具の銃とか遠距離攻撃ができるようになると予想

・銃が出るならバイオハザードネタタイラントが出ると予想

倍速を回復するために補正する必要があるもの

重力加速度

様々な動作に関わる定数が変わることになりますので補正する必要があります

現実に即していない誇張された重力加速度一見無関係に見えますがそうではありません。

視聴者無意識記憶している加速度ベースに誇張が行われるため、嘘の加速であっても変化の影響を受けます

特撮スローを用いて大きさを演出することができるのはこのおかげですが、それは倍速で演出が変わるということでもあります

運動の第2法則

F = ma ですので、見かけの加速度の変化でずれて見えてしまった力や質量補正する必要があります

たこの話はモーメントにも拡張できます人間の体は重心から離れたところに重量物が乗っていますし腕や脚は1m前後もある

わけですから、見かけの角速度や先端速度から類推される力の差は無視できません。

動作における周波数ピー

声で言うところのフォルマントです。

声のキャラクターフォルマントに影響されるように、動作キャラクター動作周波数に影響されます

音声におけるタイムストレッチ(「犯人ボイス」にならないような処理)が映像でもあればよいのですが、

残念ながら普通プレイ環境では難しいですから視聴者脳内補正する必要があります

2021-03-30

anond:20210330155012

太陽が地級の周りを回っているなんて常識 万有引力法則もしらないの? ただし 体積は考えず 中心点で考えるとする。

2021-03-28

嘘つき書記長と88人の大統領

コメディ映画2021年カナダ

あらすじ

東西冷戦下、ソビエト連邦書記長コーロヴナ・バベンコの

ちょっとした嘘が思わぬ形で国際問題となり、

米国大統領議会で弾劾される事態となる。

 

東西冷戦の融和を互いに図っていた米国大統領擁護しようと、

バベンコ書記長は嘘に嘘を重ねていくが、それが裏目となって米国大統領は結局辞任することになる。

そこから連鎖して、世界中の首脳が辞任していくこととなり世界は大混乱に……。

果たしてバベンコは嘘から始まった混乱を嘘で収束することが出来るのだろうか?

 

見どころ

書記長身長コンプレックスから始まった嘘が国際問題へと発展していくロジックが見事。

また笑いの法則とも見事にマッチングしていて、全体として論理的脚本に舌を巻く。

残念なのは予算不足だったのか映像面がチープなこと。

明らかに米国議会ではない米国議会大統領が弾劾されるのは滑稽だったが、

これは制作コメディとして狙ったものではないだろう。

東西冷戦下の国際情勢を理解していないとわかりにくい部分はあるが、

外国コメディ好きな人には文句なくオススメ出来る秀作。

2021-03-27

脈絡のない、狂気的な文章って意図的に書いたらすぐわかるよね

どうにか意味の通じない支離滅裂文章にしようとすると、「焼き芋の子育ては家庭科の犬のように広大だ」みたいな感じになる

ガチで頭のおかしい人が書いた文章は、たしかに同じように意味不明なんだけど、うっすらとその人に見えている法則がちらついてるのが一層気持ち悪くて、ああいうのを再現したいんだけどなかなか難しい……

ひろゆき発言をまとめた動画コメ欄を見て思うのだが

ひろゆき相談質問に解答しているのを論破法則だと勘違いしている人が多い。

ひろゆき相談者や質問者という個人にとって真である言葉を語っているだけで、いつでもどこでも誰にでも当てはまる言葉を語っていない。

ひろゆき信者はそれを一般論だと勘違いしてそれを傘に着て気に入らない物を裁こうとする。特殊論一般論として適用する滑稽なことを彼らはしているのだ。

2021-03-26

anond:20210326160423

本を読まないし勉強もしない。

慣性の法則ってのを人間に置き換えると惰性の法則と呼ぶ。

ほとんどの人間は惰性で生きてて行動しない。気にくわないことがあると行動しないで文句だけ言う。当然改善は為されない。

それが日本人という生き物。

2021-03-24

芸歴30年の彼が

偶然やっている芸を

我々が科学的に分析することで

法則性を見つけて彼を助けたいと思います

2重盲検法もあるので

論文を全世界に向けて発表後、事情を話すつもりです

匿名化してあるので大丈夫です

法則

2021-03-23

就活諦めて家族財産で一生過ごすことにした。

日大学を卒業した21卒だけど典型的社会不適合者で就活のものができなかった。

でもピケティがr>gの法則で示した通り、どうせ労働者としてあくせく働いても資本家には絶対に叶わない。

そこでもう働くことは諦めて自分家族財産効率的運用することで一生食っていきたい

一応大学1年の頃から株式投資経験はある

家の全財産はまだ全ては把握できないけど1億ぐらいあればいいなぁ。そうすれば利回り4%で回すだけで一生年収400万の不労所得生活が実現できそうだし。

2021-03-22

ドル

ハックニー馬[※1]のしっぽのような、巫戯《ふざ》けた楊《やなぎ》の並木《なみき》と陶製《とうせい》の白い空との下を、みじめな旅《たび》のガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いておりました。

 それにただ十六哩《マイル》だという次《つぎ》の町が、まだ一向《いっこう》見えても来なければ、けはいしませんでした。

(楊がまっ青に光ったり、ブリキの葉《は》に変《かわ》ったり、どこまで人をばかにするのだ。殊《こと》にその青いときは、まるで砒素《ひそ》をつかった下等《かとう》の顔料《えのぐ》[※2]のおもちゃじゃないか。)

 ガドルフはこんなことを考えながら、ぶりぶり憤《おこ》って歩きました。

 それに俄《にわ》かに雲が重《おも》くなったのです。

(卑《いや》しいニッケルの粉《こな》だ。淫《みだ》らな光だ。)

 その雲のどこからか、雷《かみなり》の一切れらしいものが、がたっと引きちぎったような音をたてました。

街道かいどう》のはずれが変《へん》に白くなる。あそこを人がやって来る。いややって来ない。あすこを犬がよこぎった。いやよこぎらない。畜生ちくしょう》。)

 ガドルフは、力いっぱい足を延《の》ばしながら思いました。

 そして間もなく、雨と黄昏《たそがれ》とがいっしょに襲《おそ》いかかったのです。

 実《じつ》にはげしい雷雨《らいう》になりました。いなびかりは、まるでこんな憐《あわ》れな旅のものなどを漂白《ひょうはく》してしまいそう、並木の青い葉がむしゃくしゃにむしられて、雨のつぶと一緒《いっしょ》に堅《かた》いみちを叩《たた》き、枝《えだ》までがガリガリ引き裂《さ》かれて降《ふ》りかかりました。

(もうすっかり法則《ほうそく》がこわれた。何もかもめちゃくちゃだ。これで、も一度《いちど》きちんと空がみがかれて、星座《せいざ》がめぐることなどはまあ夢《ゆめ》だ。夢でなけぁ霧《きり》だ。みずけむりさ。)

 ガドルフはあらんかぎりすねを延《の》ばしてあるきながら、並木のずうっと向《むこ》うの方のぼんやり白い水明りを見ました。

(あすこはさっき曖昧あいまい》な犬の居《い》たとこだ。あすこが少ぅしおれのたよりになるだけだ。)

 けれども間もなく全《まった》くの夜になりました。空のあっちでもこっちでも、雷《かなみり》が素敵《すてき》に大きな咆哮《ほうこう》をやり、電光のせわしいことはまるで夜の大空の意識《いしき》の明滅《めいめつ》のようでした。

 道はまるっきりコンクリート製《せい》の小川のようになってしまって、もう二十分と続《つづ》けて歩けそうにもありませんでした。

 その稲光《いなびか》りのそらぞらしい明りの中で、ガドルフは巨《おお》きなまっ黒な家が、道の左側《ひだりがわ》に建《た》っているのを見ました。

(この屋根《やね》は稜《かど》が五角で大きな黒電気石[※3]の頭のようだ。その黒いことは寒天《かんてん》だ。その寒天の中へ俺《おれ》ははいる。)

 ガドルフは大股《おおまた》に跳《は》ねて、その玄関《げんかん》にかけ込みました。

「今晩《こんばん》は。どなたかお出《い》でですか。今晩は。」

 家の中はまっ暗《くら》で、しんとして返事《へんじ》をするものもなく、そこらには厚《あつ》い敷物《しきもの》や着物《きもの》などが、くしゃくしゃ散《ち》らばっているようでした。

(みんなどこかへ遁《に》げたかな。噴火《ふんか》があるのか。噴火じゃない。ペストか。ペストじゃない。またおれはひとりで問答《もんどう》をやっている。あの曖昧な犬だ。とにかく廊下《ろうか》のはじででも、ぬれ着物をぬぎたいもんだ。)

 ガドルフは斯《こ》う頭の中でつぶやきまた唇《くちびる》で考えるようにしました。そのガドルフの頭と来たら、旧教会《きゅうきょうかい》の朝の鐘《かね》のようにガンガン鳴《な》っておりました。

 長靴《ながぐつ》を抱《だ》くようにして急《いそ》いで脱《と》って、少しびっこを引きながら、そのまっ暗なちらばった家にはね上って行きました。すぐ突《つ》きあたりの大きな室は、たしか階段かいだん》室らしく、射《さ》し込《こ》む稲光りが見せたのでした。

 その室の闇《やみ》の中で、ガドルフは眼《め》をつぶりながら、まず重い外套《がいとう》を脱《ぬ》ぎました。そのぬれ外套の袖《そで》を引っぱるとき、ガドルフは白い貝殻《かいがら》でこしらえあげた、昼の楊の木をありありと見ました。ガドルフは眼をあきました。

(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗《ききょう》いろの背景《はいけい》に、楊の舎利《しゃり》[※4]がりんと立つのは悪《わる》くない。)

 それは眼をあいてもしばらく消《き》えてしまいませんでした。

 ガドルフはそれからぬれた頭や、顔をさっぱりと拭《ぬぐ》って、はじめてほっと息《いき》をつきました。

 電光がすばやく射し込んで、床《ゆか》におろされて蟹《かに》のかたちになっている自分背嚢はいのう》をくっきり照《て》らしまっ黒な影《かげ》さえ落《おと》して行きました。

 ガドルフはしゃがんでくらやみの背嚢をつかみ、手探《てさぐ》りで開《ひら》いて、小さな器械《きかい》の類《たぐい》にさわってみました。

 それから少ししずかな心持《こころも》ちになって、足音をたてないように、そっと次の室にはいってみました。交《かわ》る交《がわ》るさまざまの色の電光が射し込んで、床に置《お》かれた石膏《せっこう》像《ぞう》や黒い寝台《しんだい》や引っくり返《かえ》った卓子《テーブル》やらを照らしました。

(ここは何かの寄宿舎《きしゅくしゃ》か。そうでなければ避病院《ひびょういん》か。とにかく二階にどうもまだ誰《だれ》か残《のこ》っているようだ。一ぺん見て来ないと安心あんしん》ができない。)

 ガドルフはしきいをまたいで、もとの階段室に帰り、それから一ぺん自分背嚢につまずいてから、二階に行こうと段《だん》に一つ足をかけた時、紫《むらさき》いろの電光が、ぐるぐるするほど明るくさし込んで来ましたので、ガドルフはぎくっと立ちどまり階段に落ちたまっ黒な自分の影とそれから窓《まど》の方を一緒《いっしょ》に見ました。

 その稲光りの硝子《ガラス》窓から、たしかに何か白いものが五つか六つ、だまってこっちをのぞいていました。

(丈《たけ》がよほど低《ひく》かったようだ。どこかの子供《こども》が俺のように、俄かの雷雨で遁げ込んだのかも知れない。それともやっぱりこの家の人たちが帰って来たのだろうか。どうだかさっぱりわからないのが本統《ほんとう》だ。とにかく窓を開いて挨拶あいさつ》しよう。)

 ガドルフはそっちへ進《すす》んで行ってガタピシの壊《こわ》れかかった窓を開きました。たちまち冷たい雨と風とが、ぱっとガドルフの顔をうちました。その風に半分声をとられながら、ガドルフは叮寧《ていねい》に云《い》いました。

「どなたですか。今晩《こんばん》は。どなたですか。今晩は。」

 向《むこ》うのぼんやり白いものは、かすかにうごいて返事もしませんでした。却《かえ》って注文《ちゅうもん》通《どお》りの電光が、そこら一面《いちめん》ひる間のようにしてくれたのです。

「ははは、百合ゆり》の花だ。なるほど。ご返事のないのも尤《もっと》もだ。」

 ガドルフの笑《わら》い声は、風といっしょに陰気《いんき》に階段をころげて昇《のぼ》って行きました。

 けれども窓の外では、いっぱいに咲いた白百合《しらゆり》が、十本ばかり息もつけない嵐《あらし》の中に、その稲妻《いなずま》の八分一秒《びょう》を、まるでかがやいてじっと立っていたのです。

 それからたちまち闇が戻《もど》されて眩《まぶ》しい花の姿《すがた》は消えましたので、ガドルフはせっかく一枚《まい》ぬれずに残ったフラン[※5]のシャツも、つめたい雨にあらわせながら、窓からそとにからだを出して、ほのかに揺《ゆ》らぐ花の影を、じっとみつめて次の電光を待《ま》っていました。

 間もなく次の電光は、明るくサッサッと閃《ひら》めいて、庭《にわ》は幻燈《げんとう》のように青く浮《うか》び、雨の粒《つぶ》は美《うつく》しい楕円形《だえんけい》の粒になって宙《ちゅう》に停《とど》まり、そしてガドルフのいとしい花は、まっ白にかっと瞋《いか》って立ちました。

(おれの恋《こい》は、いまあの百合の花なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕《くだ》けるなよ。)

 それもほんの一瞬《いっしゅん》のこと、すぐに闇は青びかりを押《お》し戻《もど》し、花の像はぼんやりと白く大きくなり、みだれてゆらいで、時々は地面《じめん》までも屈《かが》んでいました。

 そしてガドルフは自分の熱《ほて》って痛《いた》む頭の奥《おく》の、青黝《あおぐろ》い斜面《しゃめん》の上に、すこしも動《うご》かずかがやいて立つ、もう一むれの貝細工《かいざいく》の百合を、もっとはっきり見ておりました。たしかにガドルフはこの二むれの百合を、一緒に息をこらして見つめていました。

 それもまた、ただしばらくのひまでした。

 たちまち次の電光は、マグネシアの焔《ほのお》よりももっと明るく、菫外線《きんがいせん》[※6]の誘惑《ゆうわく》を、力いっぱい含《ふく》みながら、まっすぐに地面に落ちて来ました。

 美しい百合の憤《いきどお》りは頂点《ちょうてん》に達《たっ》し、灼熱《しゃくねつ》の花弁《かべん》は雪よりも厳《いかめしく、ガドルフはその凛《りん》と張《は》る音さえ聴《き》いたと思いました。

 暗《やみ》が来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から北斎《ほくさい》の山下白雨のように赤く這《は》って来て、触《ふ》れない光の手をもって、百合を擦《かす》めて過ぎました。

 雨はますます烈《はげ》しくなり、かみなりはまるで空の爆破《ばくは》を企《くわだ》て出したよう、空がよくこんな暴《あば》れものを、じっと構《かま》わないでおくものだと、不思議《ふしぎ》なようにさえガドルフは思いました。

 その次の電光は、実に微《かす》かにあるかないかに閃《ひら》めきました。けれどもガドルフは、その風の微光《びこう》の中で、一本の百合が、多分とうとう華奢《きゃしゃ》なその幹《みき》を折《お》られて、花が鋭《するど》く地面に曲《まが》ってとどいてしまたことを察《さっ》しました。

 そして全くその通り稲光りがまた新《あた》らしく落ちて来たときその気の毒《どく》ないちばん丈の高い花が、あまりの白い興奮《こうふん》に、とうとう自分を傷《きず》つけて、きらきら顫《ふる》うしのぶぐさの上に、だまって横《よこた》わるのを見たのです。

 ガドルフはまなこを庭から室の闇にそむけ、丁寧《ていねい》にがたがたの窓をしめて、背嚢のところに戻って来ました。

 そして背嚢からさな敷布《しきふ》をとり出してからだにまとい、寒《さむ》さにぶるぶるしながら階段にこしかげ、手を膝《ひざ》に組み眼をつむりました。

 それからまらずまたたちあがって、手さぐりで床《ゆか》をさがし、一枚の敷物《しきもの》を見つけて敷布の上にそれを着《き》ました。

 そして睡《ねむ》ろうと思ったのです。けれども電光があんまりせわしくガドルフのまぶたをかすめて過ぎ、飢《う》えとつかれとが一しょにがたがた湧《わ》きあがり、さっきからの熱った頭はまるで舞踏《ぶとう》のようでした。

(おれはいま何をとりたてて考える力もない。ただあの百合は折《お》れたのだ。おれの恋は砕けたのだ。)ガドルフは思いました。

 それから遠い幾山河《いくやまかわ》の人たちを、燈籠《とうろう》のように思い浮《うか》べたり、また雷の声をいつかそのなつかしい人たちの語《ことば》に聞いたり、また昼の楊がだんだん延びて白い空までとどいたり、いろいろなことをしているうちに、いつかとろとろ睡ろうとしました。そしてまた睡っていたのでしょう。

 ガドルフは、俄かにどんどんどんという音をききました。ばたんばたんという足踏《あしぶ》みの音、怒号《どごう》や潮罵《ちょうば》が烈《はげ》しく起《おこ》りました。

 そんな語はとても判《わか》りもしませんでした。ただその音は、たちまち格闘《かくとう》らしくなり、やがてずんずんドルフの頭の上にやって来て、二人の大きな男が、組み合ったりほぐれたり、けり合ったり撲《なぐ》り合ったり、烈しく烈しく叫《さけ》んで現《あら》われました。

 それは丁度《ちょうど》奇麗《きれい》に光る青い坂《さか》の上のように見えました。一人は闇の中に、ありありうかぶ豹《ひょう》の毛皮《けがわ》のだぶだぶの着物をつけ、一人は烏《からす》の王のように、まっ黒くなめらかによそおっていました。そしてガドルフはその青く光る坂の下に、小さくなってそれを見上げてる自分のかたちも見たのです。

 見る間に黒い方は咽喉《のど》をしめつけられて倒《たお》されました。けれどもすぐに跳ね返して立ちあがり、今度《こんど》はしたたかに豹の男のあごをけあげました。

 二人はも一度組みついて、やがてぐるぐる廻《まわ》って上になったり下になったり、どっちがどっちかわからず暴れてわめいて戦《たたか》ううちに、とうとうすてきに大きな音を立てて、引っ組んだまま坂をころげて落ちて来ました。

 ガドルフは急いでとび退《の》きました。それでもひどくつきあたられて倒れました。

 そしてガドルフは眼を開いたのです。がたがた寒さにふるえながら立ちあがりました。

 雷はちょうどいま落ちたらしく、ずうっと遠くで少しの音が思い出したように鳴《な》っているだけ、雨もやみ電光ばかりが空を亘《わた》って、雲の濃淡《のうたん》、空の地形図をはっきりと示し、また只《ただ》一本を除《のぞ》いて、嵐に勝《か》ちほこった百合の群《むれ》を、まっ白に照《て》らしました。

 ガドルフは手を強く延ばしたり、またちぢめたりしながら、いそがしく足ぶみをしました。

 窓の外の一本の木から、一つの雫《しずく》が見えていました。それは不思議にかすかな薔薇《ばら》いろをうつしていたのです。

(これは暁方《あけがた》の薔薇色《ばらいろ》ではない。南の蝎《さそり》の赤い光がうつったのだ。その証拠《しょうこ》にはまだ夜中にもならないのだ。雨さえ晴れたら出て行こう。街道の星あかりの中だ。次の町だってじきだろう。けれどもぬれ着物をまた引っかけて歩き出すのはずいぶんいやだ。いやだけれども仕方《しかた》ない。おれの百合は勝ったのだ。)

 ガドルフはしばらくの間、しんとして斯う考えました。

anond:20210322105538

宇宙物理法則に従って動いているに過ぎないため

2021-03-21

根拠のない仕分けが出来るもの政治力がある

自分けが何かしらの法則を知っていると思わせる

説明せず言い切る

電源の入っていないスマホをじっくり観察し

電磁波などを感知している風で指を儀式めいたように動かす

そして何か数字や常用しない言葉を呟く

そしてスマホの残り寿命が少ないと言う

買い替える者はその機種の寿命など気にせず新しいの手に入ってよかったじゃんみたいになり

実際に少なかった者は当たったすげぇとなり

そうでないものはより一層大事に扱ったからだねみたいになる

2021-03-20

anond:20210320155530

技術者は、資金調達技術人員手配の技術を軽視している人が多い。

資金調達技術者仕事じゃないから知らん、とか普通に思ってる人がいるけど、

資金調達には資金調達技術を持ってないと、なかなか調達できないんですよね。

出資者目線では、資金調達技術も含めて考えるから

技術者が、「技術的には可能です」と言えば、なるほど。実現可能なんだなととらえてしまう。

謙虚技術者は、「技術的には可能です」とは言わずに、

物理法則的には可能です」

無限時間があれば可能です」

「私が生きている間にはおそらく可能です」

くらいにいうのだ。

2021-03-19

おれはおかねのながれについてのほうそくをりかいした!

やっぱ、大手さんの中にはお金の流れについての「法則」を理解してるところあるなぁ…。

自分がこの「法則」を見つけてから、気づいた上で動いている人の存在を今まで確認できなかったけど、初めて「これ気づいてるな」って人を見た。

ちなみに、誰でも少し調べたら気づけそうな法則です

ぼくよりもデータを持ってる人ってくさるほどいるはずなんだけども、データが示す法則通り動いてる人って案外いないし、下手したら気づけてないです。

からビッグデータだなんだと言われても

データ集め方決めるのも、データ分析するのも人間やろ?」

と言ってます

データ多すぎ時代ですから

じゃあなんで大企業意識高い系の人らが

データ時代だ」

なんていうかといいますと…データとか知識って他人安心させる時に楽だからなんだと最近は思ってます

新しい法則を作るのではなく、裏付けるために使ってるうちは、データって根回しの道具で生まれてくるもの旧態依然だと思います

その辺、プロ野球見てたり、分析する時って面白くてですね…ラミレス監督データピックアップの仕方が独特だったり、去年のオリックス見てると捕手がしっかりしてる球団にだけはボコボコにやられてたり…新しい法則を作る面白さとデータリンクした事象があるから野球データ両方見るの好き

ぼくの中では全然違うジャンルの人だと思ってた人が、今研究中のピーキー性癖作品も描いてることに気づいて

「あー点と点が、線として繋がったー!!!

となった。

最近、人気の作家さんが意外なマイナー性癖を嗜んでることに気づくことが多くて

最先端はむしろそっちなのか?」

となってる

エロマンガ世界って科学技術世界みたいな構造担ってることに最近気づき始めた。

先端科学だけ見ると不可思議で軽視されがちだけども、それなくして実用的なものは生まれない。

エロマンガもかなり特殊なモノで研究された技法が、後に売れ筋作品進化させる糧となる。

代替品ではない独自進化

それまで、「変わった性癖実在するエロの一部を先鋭化させたモノ」というシャーロック・ホームズ実在する人物を誇張して作ったような考え方に基づいたものだと思ってた。

でも、上記の回答は受け手の発想で、作り手や分析する人の目線で言うと、もう1つ「進化過程」という意義もあるんやね

こいつ毎日のようにいろんな法則について理解しててすごいな。

そんなすごい「法則」を見出した人がなんでニートで極貧生活送ってるんだ……

2021-03-18

アニメOP,EDも良いの法則

何度も見聞きするので馴染んで耳障りが良くなるだけ?

2021-03-16

FXCMに出る女はヤリマン

絶対そうだと思う。

こういうお前らなりの法則が知りたい。

2021-03-15

anond:20210315001404

なるんじゃないの? 増田(anond:20210315001404)の世界では?

ワイは下記の話ししかしていないので増田(anond:20210315001404)の世界法則のことはあずかり知らない

明らかに満腹状態で高い店で食事をしようとしないように

明らかにメンタルが落ちている時に作品の鑑賞はしない

楽しめないからね

Newタイプ世界ってすごいなって感想

anond:20210314235710

アニメ業界作画マン物語らせん駄作になるって法則あるじゃん

たまたま取り巻きが優秀で若いうちに金ヅルも見つかっただけで、取り巻きを巻き込んで思春期から連なるルサンチマン的な感情作画に乗せて旧劇作れただけで、

ストーリーテラーとしては宮崎富野に遠く及ばない空っぽの人なんじゃないかだんだん思うようになってきたよ。その証拠に本人が充足されて会社経営なんて卑近活動を続けて結果このザマだしな。

1世代下だけど谷口とか水島のほうがよっぽど物語を作ることに真剣だと思うよ

2021-03-14

anond:20210312081842

まずまどか法則を書き換える最後最後で変身したヒロインラスボスを倒すためにこの世から消える(消える直前に時空検閲官の部屋みたいな場面がある)っていうトップ2と丸かぶりやんけ

[] 松竹梅法則

物事ランクが3段階(松、竹、梅)に分けられている場合、真ん中のランク(竹)を選ぶ人が多いらしい。

この心理的効果マーケティングなどでも利用されており、本命商品(竹)へ誘導するために安い商品(梅)や高い商品(松)も並べるんだとか。

なお、由来は異なるが、ほぼ同様の言葉として「ゴルディロックスの原理ゴルディロックス効果)」等がある。

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