コメディ映画(2021年カナダ)
あらすじ
東西冷戦下、ソビエト連邦書記長ヴコーロヴナ・バベンコの
ちょっとした嘘が思わぬ形で国際問題となり、
米国の大統領が議会で弾劾される事態となる。
東西冷戦の融和を互いに図っていた米国大統領を擁護しようと、
バベンコ書記長は嘘に嘘を重ねていくが、それが裏目となって米国大統領は結局辞任することになる。
そこから連鎖して、世界中の首脳が辞任していくこととなり世界は大混乱に……。
果たしてバベンコは嘘から始まった混乱を嘘で収束することが出来るのだろうか?
見どころ
書記長の身長コンプレックスから始まった嘘が国際問題へと発展していくロジックが見事。
また笑いの法則とも見事にマッチングしていて、全体として論理的な脚本に舌を巻く。
残念なのは予算不足だったのか映像面がチープなこと。
明らかに米国議会ではない米国議会で大統領が弾劾されるのは滑稽だったが、
これは制作がコメディとして狙ったものではないだろう。
東西冷戦下の国際情勢を理解していないとわかりにくい部分はあるが、
外国コメディが好きな人には文句なくオススメ出来る秀作。
Permalink | 記事への反応(0) | 09:55
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