はてなキーワード: 別売りとは
すごい分かるわそれ。あれこそ別売りして欲しい
夫の平日休、夫と行くと大変な事になるのは分かっているのだが、あえて夫と二人でちょっと遠くのショッピングモールのホムセンにラブラブお買い物デートに行った。案の定、夫はすぐふらふらとどっか行っちゃう。
今回の目当てはシャワーヘッドと盆栽を置くための木で出来た台。たったそれだけなのだが、やたら時間がかかった。
まずは木の台。最寄りのホムセンには木工品が一つも売られていないので、ここまで来ないと手に入らない。木工用品のコーナーに行ったが、置いてあるのは自分で組み立てる小さな木の台のキットばかりだったのでDIYスキルの乏しい私は絶望しかけた。だが、更に奥に踏み台のコーナーがあって、ちゃんと丁度いい出来合いの木の台が複数あった。
「これがしっかりしててよくね?」
と夫が指したのは一番高いやつで持ち合わせ的にちょっと無理だった。あんまりしっかりしては見えない感じのヒノキ材のニスも何も塗ってないのがあったので、それにした。
夫はそう文句垂れたが、どうせ日の当たる所に晒される運命なので、別にそんなに頑丈じゃなくてもいいと思った。
次にシャワーヘッド。売り場が分からなくてかなり探し回ったのだが、実は踏み台売り場のすぐそこにあった。やたら高機能でお値段1400〜2900円という価格帯の物ばかりなのだが、なんとなく高機能というか要らぬ昨日がやたら着いてるって感じでお値段の割にすぐに壊れそうな気がしたので、もっとシンプルなヤツはないかって探して見つけたのが498円のホムセン自社商品のやつと、798円のあんまり聞いたことのないメーカーのだった。あと、それより大きいサイズでTOTOのやつもあった。漠然と安心のTOTO。だけど、それに限ってアダプターが別売りなうえに、TOTOののアダプターだけが無い(値札もないのでそもそも入荷すらしていないようだ)。うちのホースにくっつくだろうか。この値段で、ホースにつかないので使えませんっていうのは痛いな、と私がつぶやくと、夫は、
「普通につきそうな気がするけど。でもつかないかもしれないな」
と言った。どっち!
結局、聞いたことのないメーカーの798円のやつをかった。シンプルなのはいいけど水の出る穴が少ないのがちょっと悲しい気がする。でも、ホムセンの自社製品のやつは同じ物を三年前に買ったら2年で水の出る穴のプレートが反り返ってしまい水漏れするようになったので嫌だった。まあでも、シャワーヘッドって意外と消耗品なのかな……しらんけど。
ついでに、せっかくここまで来たので花木と盆栽のコーナーも見た。沈丁花が好きなのであればいいなと思ったら、年初に来たときより沢山あった。なのに、どの苗にも全然惹かれなかった。その代わり、紅目木のミニ盆栽に妙に惹かれたので買った。お値段は約五百円。
夫はレモンの木が欲しいと言ったが、庭に植えるわけにはいかないし、かといって鉢植えでは実をならせたら木の本体が弱ってしまうので無理だから買わなかった。
お会計中、ふと背後を振り返ったら夫が自動販売機の前を何度も往復していたので、帰りがけにブラック無糖の缶コーヒーを買ってあげた。そしたら夫は言った。
「お昼は何がいい?」
おめー今財布持ってないだろ。
「スーパーで何か買って食べる」
そういう訳で、スーパーに寄って昼のおかずと夕御飯の材料を買って帰った。
買い替えた掃除機。
と言うか、良くなかったのはその親子ノズル。
更に言うと、良くなかったのはその子ノズル。
親子ノズル、知ってる?↓こういうの。
親子のノズルは、クリーナーヘッドのペダルをポン! と踏むだけで、子ノズルが現れる設計。ノズル交換することなく、狭いすき間や高い所などを掃除できる
掃除機の親子ノズルから、子ノズルの電動パワーブラシがなくなった。
今まで使ってた掃除機は子ノズルがモーター内蔵の電動パワーブラシだったのに。
価格コムやらでレビュー読んで、現行機種はモーターレスの子ノズルになってるのは知ってはいた。
けど、何らかの技術的工夫によって電動パワー子ノズルと同等の性能を保っているものと思ってた。
で、実際に使ってみたらまるで駄目だった。
掃き出し窓のカーテンの裾をやたら吸い込む。
なんでだろ?と子ノズルを良く見ると下方だけでなく前方にも開口してた。↓こんな風に。
imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/5/6/3/2/0/image3-2konozzle.jpg
で、前方に開口してるからか床面のゴミに対する吸い込み力が弱い。
何度か子ノズルを前後させるとホコリが僅かに取れたように見えるが、吸えたのではなく子ノズルのヒール部分に付いてるフェルトが拭っただけ。
なんでこんなになっちゃったの?
安物買ったから?
違う。
なんで?
原因を想定してみる。
今の掃除機、主流はスティック式。とにかく軽さとコンパクトさが求められる。他社製品に劣ってはならない。
子ノズルと親ノズルが合体した際に嵩張ってはならない。
だから子ノズルは前方開口に。
恐らくこんな理由でしょ。
と、改めてパナソニック掃除機カタログ見てみると、あれ?スティック式には親子ノズル付いてない。
だったらなんで?
上で画像を引用したAll Aboutの記事は2008年。当時で既にモーターなし子ノズル。
当時の掃除機カタログ無いから正確にはわからんが、メーカー貸し出しのレビュー記事だから廉価機種ではないだろう。
そんな長らくこのダメ子ノズルが受け入れられてんの?
モーター使った家電は動くからといってあまり長く使い続けないほうが良い、と聞いたのもあって買い替えた結果がこれ。
別売り用品扱いで良いから現行掃除機に取り付けられる電動パワー子ノズル式の親子ノズル付いたホース一式、アタッチメントって言うの?発売してくれないかなあ。
新品を買う習慣が抜けない
貧しかった学生時代の反発で就職してから新品を買うのが好きになったが、50代になっても全然変わらない。新品の方が好きになってしまった。新品にはメーカー保証が残っていて、派遣修理を頼むと修理員が説明をする。厳しい給料で開発してきた新技術を熱心に語る。そういうのを聞くのがすごく好きだ。
車も新車だし、服も靴も新品だ。椅子は座椅子。パナの加湿器もテントも大鍋も新品(大鍋は結婚祝いにもらった)。アマゾン専売の和平フレイズフライパンは蓋が別売りなのだが、それも新品で買った。横からおとしたためちょっとゆがんでいてきっちりしまらなくなったが蒸気逃がしにちょうどいい。
フェイルセーフなにそれ、蓋を閉めるたびに自分のミスを突きつけられているけど全然大丈夫。私は本人である。自分の些細なミスを引き受けるのは容易い。その蓋は「本来そういうもの」なのだ。2000円のぴかぴかのフライパンを買い、ちょうど2年したら皮膜がはがれてくるので鍋物用にしてまた炒め物用に同じ鍋を買う。煮込み(圧力)以外はすべてフライパンでやる。なにしろ底面が広いからガスの熱効率がいい(IHコンロは嫌い)。蓋は今日も目玉焼きを蒸し焼きにした。
オーブントースターはなくてウォーターオーブン。餅も魚も焼き芋も揚げないフライも全部こんがり。そういえば最近のコンロは過熱防止がついていて焼き芋ができないが土鍋の焼き芋窯(これも結婚祝い)も捨てずにとってある。
正直にいうと防水シェーバーを買って風呂でつかってたら防水のくせに中身がさびたので、保証期間内だと連絡したら修理よりはともう一セット送付されて来たけど古い方のさびをなんとかみがいたらまだつかえたので新品は未開封だ。つかえなくなったら次にあけて使う。一応過放電という言葉くらいは知っている。だが日常的に使いこんだ道具には特別な魅力がある。
住宅も10年前に買ったやつ。新しくても次々に汚れ壊れていく。修理に何度も業者を呼んだし(エアコン、エアコン、エアコン、ドア、食洗機、LAN、……)下水道高圧洗浄もシロアリ再施工も検討している。懐古趣味というか普通に生きるだけで大変だと思う。
食器も新品のパン祭りの方が好きだ。多くの人の手に渡って届く。百円ショップにはスレート皿とか、普通の食器コーナーにも柵を切っただけの刺身が高く見えそうな皿が売っててたのしいけど食洗機不可。開き直ったように、食洗機で自分を甘やかしながらものを愛している。実家からもらった器は母の顔を想像しながら取り出すこともあるけど、正直食洗機だと手を滑らすこともないのであんまり割らないし20年減ってないから普通にうちんちの皿になった。実家は地震が多い関東北部だからまあ避難といえなくもない。..あと赤い呉塗り?のお茶碗だけは全部食洗機ではがれてきたな。やっぱ藍染め最強。
状態が悪い中古もまた良い。手荒く扱われてきたものには独特のくたくた感がある。ナイロン・ポリエステルでスタジアムジャンパーみたいに暖かいのに身動きしやすい上着。20年前に親の買った正月の福袋からでてきてそこから着たおして親にも「まだそれ着てるの」とあきれられたけどポケットのはしがほつれてきただけだし着ればずっとほっかほかで暖かい。20年前に買った、首にヒモのはいってる色違いペアルックトレーナーも2歳ころの娘が抱き上げられながら首からヒモをすっかり抜いてしまってその娘が成人してから「おまえが全部抜いたからこっちだけヒモがないんだよ」といってくすぐったそうなカオをされる。今日も普通にヒモのない服を着てる。
本は同人誌が好きだ。12年前のジャンルすごかった、プロ漫画家が一斉に頼まれもしないのに二次創作同人誌を書き出してまるで自分で選べるアンソロジーだった。その前のジャンルはすごい人が多いとおもったらほぼのきなみプロデビューしてていやそこに混じろうとおもった自分すごいな?っておもった。プロデビューした方以外もなかなか捨てられないでいる。
そのあと公式アンソロジーがたくさん出るジャンルを見たが、テーマがきまっていたり無理矢理感があったりでいまいちだ。これは公式ということもあってたくさん売れて、そのあと古本にたくさん流れている。こういうのは古本でざっと目を通してすきな作家だけ切り取るのにも躊躇しなくていい。切り取らないけど。やっぱ古書店に放流するけど。資金に余裕ができたらとなりの土地買って書庫でも建てたい。
新しいものというのは、誰にも使われていないものだが特許や開発部や消費者の御沙汰を経て発売されている。自分には後世に残すべきものを見抜く目がない。最大多数の最大幸福は自分の幸福ではないので、選べる余地がある新品から選ぶ。まだ背の高い人が腰をかがめなくてよい台所が安価になってないのがイラつく。ただ古くてもいいものはブックオフスーパーバザールにいって見繕うのだけれど、だいたい見当がつく。
ああこれはまっさらだな、見た目で暖かそうなのに触ったら見た目より暖かくないからだ。
これは手入れが悪く見えてさびてるけど、直火にあたる金属はだいたいさびるから見た目ほど悪くないな。ただそれでもまだ高い。私が欲しいのはとなりの空き地の雑草をボヤにせず灰にするだけのための焚き火台だ。
これはすごく欲しいけどもしかしてもう持ってそうだな。やっぱ持ってた気がしてきた。だれか他の人に買われろ、おまえはいいやつだ。
そして、一番ほしいフィギュアはやっぱりブックオフになんかながれないな。なかなか再販されなくてプレミアついてメルカリで数万してるものをブックオフに売るやつなんかやっぱりいないんだな。
私の生活も歴史の集合であるが、モノは使い潰してどうにもならなくなってから捨てるものなので、めったに中古に売らない(本は放流はする)。
今日も、遠い小型家電ボックスに捨てるはずのモノに「これは遅いLANケーブル」とマスキングテープを貼っておく。さもないとまたゴミ箱をあさって再利用してしまう自分だから。
※追記1
元増田が消したのでなんかパロディが剽窃みたいになっててイヤ。なんで消すん……
おまえも消せよみたいな圧はあえて感じないよ
とおもったら普通にうちの回線が遅いだけだった。LANケーブルェ……
※追記2
「火を消そうとして水をぶっかけるとすごい音はするし灰かぐらはあがるし灰が水に溶けて強アルカリになって金属がさびて見た目が悪くてイヤになって売った」だと思う。
水に濡れた炭の始末にも困っただろうな。キャンプ場は炭をそのへんに埋めるの禁止だし。炭鉱みたいにいつまでも炭は地中に残るし。
貧しかった学生時代の名残だろうかと思いながら生活してきたが、30代になっても全然変わらない。それどころか使い古されたものの方が好きになってしまった。中古品には誰かの影が残っていて、耳を傾けるとものを言う。昔の何気ない日常を熱心に語る。そういうのを聞くのがすごく好きだ。
車も中古車だし、服も靴も半分は中古だ。椅子は中古のコンテッサ。パナの加湿器もモンベルのテントもクリステルの大鍋も中古。これは蓋が別売りなのだが、それも中古。鏡面仕上げの隅に磨き傷がある。その他に目立った傷はない。気軽にクリームクレンザーか何かでひと拭きしたところで、粒度が粗すぎたことに気づいたのだろう。
フェールセーフは機能したが、蓋を閉めるたびに自分のミスを突きつけられているようで我慢ならなかったのだ。ところが私は他人である。他人の些細なミスを引き受けるのは容易い。その蓋は「本来そういうもの」なのだ。少し奮発してぴかぴかの鍋を買い、うっかりから無用の傷をつけてしまったことにどうしても耐えられなかった。この悔恨の情が彼女の影を色濃くし、おでんを味わい深くする。
オーブントースターは知り合いの厨房のお下がりだ。ボロボロの佇まいが妙に魅力的で、もう使えないというのに無理を押して譲ってもらった。洗い場の棚にあったもので、戦場の罵声と泡まじりの飛沫にさらされ続け、2015年製とは思えない錆び方をしている。引き取るとき「グラタン用だったから...」と口を濁していたのが印象的だったが、電源を入れると漂うチーズの香りで腑に落ちた。私の好きな磯辺焼きがまずくなるため、しばらく使っていたのだが捨ててしまった。
正直にいうと中古の電気シェーバーを買ったこともある。先回りしておくが、いくらなんでも刃は取り替える。一応健康リスクという言葉くらいは知っている。だが日常的に使いこんだ道具には特別な魅力がある。いずれ中古住宅も買うだろう。割れた石畳が並び、炭酸カルシウムのこびりついた亀の子格子がついているといい。長く使われた板の間はゆるやかに窪んでいて、松の木は取り返しのつかないほど枯れているといい。秋めいてきて、私は出どころのわからない隙間風を止めるのに必死になる。これは懐古趣味が行き過ぎていると思う。
食器も中古の方が好きだ。それもできるだけ多くの人の手に渡ったものがいい。骨董屋も好きだが、掘り出し物を探しに行くというよりは単に古い食器を見に行く。欠けたり萎びたりしているもの、古いものほどよい。こういう目線も一つの美観だと思えなくもないが、その一方で品評基準や技術的なことはあまりわからない。開き直ったように、不完全な主観を甘やかしながらものを愛している。貴重性のようなわかりやすいものなら理解できるのだが、知れば物怖じの原因になるだけだ。かといって知らないまま使って台無しにしてしまっては寝覚めが悪い。人並みの道徳心が働く。したがって、ただ古いだけの日用食器が一番よい。器の前に座った昔の人々を想像しながら、手の中でくるくる回して欠けやひびに入った汚れを眺めるのが好きだ。あまり酒は飲まないが、熱い湯を李朝の徳利に移してから注ぐと、300年前の丸い赤ら顔がうっすらと蘇ってくる。底座はすり減っていないがヒビは濃く色づいている。清潔な卓の上で大切に使われていたに違いない。奥の間の文机には美しい硯が置かれていて...
状態が良い中古もまた良い。大切に扱われてきたものには独特の緊張感がある。タグが破れかかるほど繰り返し洗濯されているのに、型崩れもせずきれいに保たれている服。裏返しにしてネットに入れ、丁寧に洗って乾かしてもらっていたんだろう。自分は几帳面な人ではないので、几帳面の染み込んだ服は神々しくさえ見える。隅に手垢がつくほど読み込んであるのに、折り目の一切ない本を見たことがある。それは大正後期の本で、日焼けして小口にはポツポツとカビが生えていたが、中は一昔前のCGみたいに均一だった。人が何度も開いた本は湿気を吸ってごわごわしていくので、それとわかる。奥付に強い朱色で購入年月日が書いてあった。尾の長い達筆だった。日常生活を勝手に楽しまれるのは気味の悪いことかもしれないが、増田に書くぐらいはよかろと思う。
本は好きでも間の悪いことに古典や思想書が好きだ。浅学なので最先端の思想や技術を吟味するような知識はない。開拓された新天地を後から眺め、「おお」とのけ反ることしかできない。だから勧められて読むことはあっても新刊あさりをすることはない。死ぬまで教わる側だろうと思う。買うのは電子書籍を優先しているが、それはスペースが足りないからだ。遠慮なくびっしり引いた傍線や、付箋や、日付入の署名はいつでも恋しい。折り目もないよりはあった方が好みだ。
新しいものというのは、誰にも使われていないものだ。時代の御沙汰を経ていないものだ。自分には後世に残すべきものを見抜く目がない。最大多数の最大幸福というものが、わかるようでまるでわからない。誰かが作ったものに勝手な理屈でうなずき、あるいは名批評の情熱を譲り受け、誰かの生活を勝手に愛することくらいしか幸福に向けた積極性を持っていない。でも世の中の多くのものの価値は、そこにくっついた誰かの影ではないかという気がする。誰かの生活を愛する時間と時間の間に、それらの記憶と記憶の隙間に、ガスのように後の未来からゆっくりと幸福が満ちてくるのではないかという気がする。中古品を買い漁っているとき、この作用に期待しているという自覚がある。それらを構成するのは自分の記憶でなくとも良いのだ。
作った場所から直接やってきたものが、何か恐ろしい未知の存在に見えることがある。そこに何が宿っているのか、自分の目には判断がつかない。それはひとりでに明らかにはならない。誰かが指摘してはじめて、私達は宿るものの姿を見ることができる。ここまであえてこの言葉を使わずに来たが、どうしても気持ちが悪いので書いておく。私はこれが魂だと感じている。私が勝手にものの中に見出し、呼びかければ話し出す誰かの姿。恋人にもらったネクタイに宿ると感じるもの。死んだ犬の首輪に宿るもの。それに触れた子供の指に宿るもの。それを見た私の目に宿るもの。こうして文字にしたことでどこかのあなたの目に宿るもの。言葉と物とが受け継がれる中で、それは形を変えながら宿主を移り、誰かの指摘によって唯一性を獲得しながら無限に増えてゆく。歴史は生活の集合であり、魂の集合であり、決して失われない無限の価値だ。こういう虚構を片手に中古品を愛でている。あと中古品は安い。そこもいい。
たとえばこれ
60種類を食べ比べて選んだ安くて美味い袋麺ベスト20 - 東雲製作所
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/shinonomen.hatenablog.com/entry/2022/05/16/173044
まず
これな
20位中では最下位だけどコスパ考えると&味噌味っていうなかなか客の舌もこえてる味でそこそこの満足度を出すのは難しい
そこをおさえてるのが地味に光ってる
有名メーカーもいくらでもあるなかで20位にランクインさせてる慧眼をみてまずこのランキングは信頼できると思った
そんで極めつけこれな
トップバリュ、ネットでばかにされがちだけどまじでこれもいいんだよ
そりゃうまかっちゃんとかには劣るけどコスパ考えるとめちゃ健闘してるんだよ
こないだまとめ買いしたばっかだし
レンチンラーメン容器にこいつと卵ぶちこんで食うのはまじでいいわ
よくいえばあっさりめのとんこつ
わるくいえばうすくてとんこつ味というよりとんこつ風味っていう感じになるかもだけど
そりゃ高いのがうまいのはきまってるけど安いけどそれっぽさを追求してがんばってるのがわかってじっさいおいしいからほんといいんだよなー
このランキングにでてるので食べたことあるのは半分もないけど、こいつのランキングを信じれるからいつかはたべてやりたいとおもう
とはいえ行きつけのスーパーはおいてるのきまってるから新しいのに手を出すのはなにげにハードル高いんだよなー
完全に店依存だもんなー
ついでに
KariumNitrate 袋ラーメンのスープだけ欲しい。フライ麺も嫌いではないけど、スーパーの蒸し麺の焼きそばで食べるのが好き。
これね
俺も昔思ってメーカーに連絡したことあるけど、ありがとうございます検討しますっつって結局スルーされたわ
わりと郊外に住んでるしあると確実に便利なんだが……。
今のところ8割ぐらいの確率で年末には子供も生まれてくる。必要そう。
3列シートいらんがトールみたいなのは非力でN-BOXと変わらん気もする。
となるとフリードとか……アウトドア趣味ないしオーバースペックな気がするんだが。
スライドドアいらんならコンパクトカーでいい。そもそもミニバンのフォルムは好きではない。
近所見てるとあんまりないんだよなスライドドア。マツダのSUVがめっちゃ多い。
妻とはとりあえずカーシェアでいいんじゃねって話をしてるんだが。
前から予約する必要あるし、チャリで10分くらいかけて都度取りに行くのもな。
今日みたいな雨の日にサクッと車出して迎えに行けるのは大きい気もするが。
悩ましい…
結局、俺のミニバンなんかダサくねって気持ちに引っ張られてしまってた気がする。
自分自身オデッセイで育ってきているしいけんじゃねとも思ったが
わざわざ不便な方に行くことはないな。やっぱスライドドアの方向で考えよう。
いやしかし、車なんて不要という典型的はてな民だったはずなのに……。
特別何か問題があるわけでなく、まだ妊娠初期で確定していない。逆算して年末くらいかなって感じ。
高齢出産に差し掛かってるし流産になってしまうリスクも比較的あると聞く。
まぁこの辺はまた別の話ということで。
正面からの衝突安全性は普通自動車とそんなに変わらんのではと思っている。
自動ブレーキあるし。
レーントレーシングアシストあるから横風でもある程度対応できるだろうし。
最新だとEPBついて全車速追従ACCもあるぞ!!!!!うおおーっ!!!!
軽は車幅がない分横からの衝撃に弱くすぐ横転するという話は、納得感がありちょっと怖いところだが
正直これであとは1.3L直3とかストロングハイブリッドで加速が問題ないなら、悩まずこれにしてたと思う。
ターボで十分なのかね。ターボはターボでエンジンオイルのサイクルとか気になるんだが。
とか色々考えて試算していくと、そもそも普通車とコストそんな変わらない事に気づいた。
マイルドハイブリッドはハイブリッドに入るのだろうか。(スペック厨感)
ネット見積もりしたら結構高いし別の車でもいいのでは、となっている。
横転の危険性は下がると思うが、軽スーパハイトと変わらんのではという気がしてしまっている。どうなんだろ。
自宅前は交通量ないから、カーシェア取りに行って自宅まで持ってきて作業するのはできるかもと思ったが……。
やっぱ無理があるな。雨降ったら最悪になりそう。雨の時ほど車がいるのに。
家の前にあればなぁ。
なおカーシェア置き場まで軽で行って乗り換えるのは無理だ。
例えば帰省で使うなら5日間とか借りる事になるわけで、コスト的に普通車買っても変わらん気がするんだよな。
うーんやっぱ夏頃出るらしいシエンタの新型だな(自己完結)。納車間に合わんかもしれんが……。
比較的近くに住んでる義両親の足になりそうな予感もするし、3列の方がいいかもしれない。いやあえて2列に……?
斗比主閲子氏にはこれより育休手当が非課税なのを使ってなんかうまいことできんか聞きたいんじゃ。投信処分して譲渡益で均すとかどうかの。
まぁカーシェアで色々乗って考えよう。とりあえず今乗りたい車は新型ハリアーです。
あとちょうど書いて頂いて、別の話なんだが、チャイルドシートもどうするか全然わかんねぇんだよな。
なんかめっちゃ強そうだし気になってるんだが。
そういえば義父が日産信者で妻はずっと日産車で育ってきたんだよな。
なので、義両親に相談したら自動的に懇意の日産ディーラーに連れて行かれ、セレナを買うことになると思われる。
セレナ……名前が上がってこないがどうなんですかね。高速のランプ上がっていくCMは若干詐欺臭いなと思ってた。
俺はトヨタレンタカー使ってて(県内ワンウェイ無料が旅行で便利)近場のカーシェアもトヨタ車で、すっかりトヨタに誘導されてしまっているが。
いやー色々コメントいただいてありがたいありがたい。
個人的に
いま持ち家でないなら、将来どんな車庫と道で運転することになるかわからないから、あまり大きな車はやめておいたほうがいいかも
家族のためにミニバンを3台乗り換えてる身から言うとこれから子供にお金がかかるから、固定費は抑えた方がいい。新型シエンタやセレナは高い。5万キロ以下のスライドコンパクト中古にしとき。マジで。
あたりがよく刺さった。
そうね……買い物の熱に浮かされて冷静な判断できなくなってる感もある。
今後の生活のフットワークを考えれば、大きな車より軽の方がいいか、とも考えてきた。
それを踏まえて昨日寝ながら考えてたのは、やっぱりN-BOXにして遠距離は都度カーシェアを借りてくる案。
そもそも車に対しては、急病や駅への送迎などの街乗りと、帰省やレジャーという2つの利用シーンがある、と考えている。
街乗りは突発的に発生するからカーシェアだと厳しいが、レジャーなら前もって予定を立てて予約開始日の0時に押さえれば問題ない。
N-BOXとシエンタの差額を100万として、10年で均して年10万!
これをカーシェアで……使ってたらそんな変わらん気もするな。
と思ったが、安全装備がなぁ。ACCとかはまぁ高速乗らないからいらん。LTAもいらん。だが衝突回避支援はほしい。バックモニターも必須だ。
リセール考えたら新車でもいいかもなんだが、うーんじゃあやっぱりミニバン一本か?
ジジババも乗るから援助してってなると
うーん斗比主閲子案件不可避な予感。
セレナ、一応手は届くが家計のバランス考えたらやっぱ分不相応なんだよな。お察しください。
そもそも検討を始めたのが、テレビ神奈川のクルマでいこうの新型アルト回で結構よさそうだなと思ったのがきっかけだった。
ただ、ダイハツ・スズキはスマアシ性能どんなもんだろうという気持ちはある。
あとチャイルドシート関連の助言もあざす!
まずトラベルシステムで、1歳からトラベルベストがいいのかなと思った。
回転式は良さそうだけど、高そう(要出典)なのもありスライドドアならいらんかな。
トラベルベストは着脱動画も見たけど、それなりにスムーズに行けそうだし。
そういえばこの辺はGOの提供範囲内だから、非常時はタクシー呼ぶでもいけるとは思うんだよな。
じゃあいよいよレジャー用のカーシェアでいいかという感も……。
妻に軽+カーシェア案を話してみたら、長距離だと子どもがお菓子食べ散らかして吐く、それが長距離移動の現実という指摘が出た。頼れる~~。
……うーーーーーーーーーんどうすっかな。
とりあえず3年軽ハイトワゴンで過ごして下取り…いやいやコスト圧縮したいから軽にするのに意味ないのでは。
皿田きのこです。
って皿田きのこって誰よ?ってサジェストされるままに入力していく次第の手前
つーか!
すごくいい焼き肉屋さんだと思うんだな。
でさー
よくネットで見聞きする
シェフの気まぐれサラダとか俵万智のサラダとかお店で見たことないんだけど?
実際あんのかしら?
これずっと毎月ペンネじゃね?って
ぜんぜん気まぐれじゃないんだけど?って思うけど
あんまり色々考えるのが面倒だからって毎日変える要素をしなくてもいい同じって意味での気まぐれなのかしら?
俵万智さんのことはよく存じ上げないんだけど
一財産築いた人で
容器に入ったカップのサラダを宅配自転車便で頼めるようになったら、
商魂たくましすぎかよ!って思っちゃうわ。
よくインスタントジョンソンさんたちじゃない方の
インスタントラーメンとかお店の味を再現性を限りなく増した再現カップラーメンってあるじゃない。
ああいう具合に、
もう言わずもがなよね。
俵万智サラダって商魂たくましいコンビニサラダあったらあったでそれは筋道が立つのでは?って思うわ。
やっぱりついつい可愛いサラダがあったらサラダしてしまうのよ。
でさー
あれ私困ってることあるんだけど、
いかに私がサラダに付いていたドレッシング無駄にしてきたかって特筆したいぐらいで、
納豆のはあれ私辛子好きなので、
あとあの出汁のタレあるじゃない。
あれもさー
少なすぎるからもうちょっと量欲しいときの手っ取り早い解決方法を妹から伝授されてこれは!って本当に目から鱗だったんだけど
あの納豆についている出汁のタレ風な即席のそういうのができるのよ!
これマジ、
マジで試して欲しいと頃よ。
キリン!って麒麟の川島さんみたいに引っかからなくなったのが不幸中の幸いだわ。
だから、
サラダの最初から付いて中に入ってるドレッシングは無しがデフォルトにしてほしいことを声をフォルテッシモにして言いたいんだけど、
やっぱり人って2種類に分かれるじゃない。
たぶんローランドさんがローランドさんかローランドさんじゃないかって言うぐらいなレヴェルで
サラダにはもちろんドレッシングかけて食べたい人が多いと思うので、
私の意見はきっと少数は意見のマイノリティーのアイデンティティーかも知れないわ。
それよりも歯応えが欲しいときがあるので
クルトン別売りの方が追いクルトンきっとくる!って具合で追いクルトンしたいから、
どちらかと言うとそっちの方が大歓迎だわ!
納豆の出汁のタレは自分で醤油とみりんで調合できるってことよ!
今日はすごくなんだか
うふふ。
追伸。
間違えてカヒミカリィのリミックスアルバムを間違えて交換しちゃいそうになったし、
またさらに間違えてカヒミカリィとスーパーフライを間違えちゃダメよ。
新しく新商品の信じられる喜びも~って歌い出したくなっちゃうタイムゴーズバイのELTサンドって
違う違う!BLTサンドが美味しそうだったんだけど、
それをよそに
これいいわー。
ちょっとビターな感じのグレープフルーツのフレーバーがいいのよ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
AndroidスマホGalaxy Note9、Windows PC、iPad Pro12.9、Fire HD 10を所持
記号は良い★★★★★>>>>☆☆☆☆☆悪い
★★★★★iPad・・・対応してないことはほぼなく殆どのゲームがおそらく快適にプレイできる。OS保証期間もAndroidより長く、数年経ってもスペックも最新ゲーム対応してることが多い。
★★★★☆Androidタブレット・・・対応してないことはほぼないが快適さではゲームによっては高スペックタブレットでもiPadに若干劣る可能性。
★★☆☆☆Fireタブレット・・・低スペックでもできるゲームならプレイできるかもしれないが恐らくスペックが苦しい。
★☆☆☆☆Windowsタブレット・・・対応してない可能性が高い。エミュレータで可能かもしれないが快適ではないし手間もかかる。
★★★★☆iPad・・・快適ではあるがAmazon Kindleアプリで購入ができない。少しだけ手間がかかる。SDカード対応してないので容量に余裕持たせたいと思ったら端末価格が高くなる。
★★★★★Androidタブレット・・・言うことなし。SDカードも対応のものが多い。
★★★★★Fireタブレット・・・動作は若干重いが気にならない程度。Fireタブレットならアレクサの文章読み上げ機能も使える(らしい)。SDカードも対応。コスパも加味すれば最強。
★★★★★Windowsタブレット・・・勿論快適だがこの用途だけのためには無駄に高い。
★★★☆☆iPad・・・無料アプリでも簡易な文書作成や表計算などができるので、端末のみで完結する簡易な仕事やネットサーフィンなどの作業だけなら可能だが、サブPC的に使うとファイル管理仕様がPCと違うため使い勝手が悪くストレスが溜まる。WIndowsやAndroidに慣れてる人なら許容できない可能性が高い。
★★★★☆Androidタブレット・・・仕事や作業などにおいて無料アプリの使い勝手では若干iPadに劣る可能性もあるが有料込なら十分可能だろう。ネットサーフィンにおいてはiOSをはるかに上回る使い勝手がいいアプリを揃えている。ファイル管理の仕様もPCと大差ないのでサブPC的に使うこともまあ可能。Galaxy TabならDexモードでPCライクに使えて快適らしいが、しかしPCと比べると流石に制限があり劣る。
★☆☆☆☆Fireタブレット・・・OSベースがAndroidなのでAndroid同様に使えないこともないがスペックが足りず作業は文書作成ですらやってられないだろう。ネットサーフィンだけでも完全に快適には使えない。
★★★★★Windowsタブレット・・・勿論スペック範囲内であらゆることが可能だろう。アプリが豊富にあるしネットサーフィンなども快適にできるだろう。
★★★★★iPad・・・液晶タブレットやPC用アプリと完全に同様にとまでは行かないまでも絵の仕事に実際使っているプロが少なからずいるくらいだから単体で絵を描けるタブレットとしてはアプリ含め最強と思われる。メモ用アプリも高機能のものが揃っている。ただ高評価で有名なアプリは安いが有料のものしかない。
★★★★☆Androidタブレット・・・Galaxy Tabなどスタイラスペン対応端末なら快適に使えるだろうし、最初からスタイラスペン付属のものもあるのでApple Pencil別売りのiPadより安く済む。イラストやメモ系アプリの使い心地や書き味などはiPadに若干劣りそう。Galaxyなら純正メモアプリだけなら数年前のGalaxyNoteの時点でApple Pencilに劣らない書き味かつ無料。しかしサードパーティ製アプリだと遅延が発生する。現在は改善されてるかは分からない。
☆☆☆☆☆Fireタブレット・・・全くできないということもないだろうがスペック的な面で向かない。
★★★★☆Windowsタブレット・・・surfaceなどがスタイラスペンに対応しているしベースがWindowsなのでアプリ面では最強だが、ペンの使い心地がどの程度Apple PencilやGalaxy Sペンとどれほど勝負できてるのか分からない。
iPadを買えばいい。Androidでも悪くないがiPad系の方が快適安心。
それくらいならiPadの安いものや昔の安いiPadの整備品でも安いAndroid系でも十分使えると思うし財布と相談してどれでも好きなのを買えばいい。
1万前後のFireタブレットですら十分使えるのでコスパ最強、と言おうとしたが(書いてたが)、Fireタブレットには一つ注意点があるのを思い出した。
イヤホンジャックがあるので有線イヤホン使う人は問題ないが、ワイヤレスイヤホン使う人には向かない。
イヤホンを低遅延モードにしても動画再生で遅延を感じる。Amazon Primeの動画なら調整してくれるのか問題ない気がするが、YouTubeその他だと遅延が起こる。
スマホゲームやらないならWindowsタブレットが何でもできて最適。スマホゲームやるなら高スペックAndroidタブレットなら何やるにも及第点。
Chrome bookはPC同様にネットサーフィンできる上にスペック(GPU)的に本家Androidほど自由ではないが同じAndroidアプリを入れられて融通きくしコスパ的にかなりいいらしい。
iPad+Apple Pencilを買えばいい。Android(Galaxyタブ)でもいい。
大画面が良ければ現状Pro12.9インチ一択。その他は色々解説してるApple好きが多いので好きに調べればいいし迷ったらAirが丁度いい。Proは殆ど意味ない。
無印やminiも快適に使えるだろうが個人的にはスマホ持っててmini買う理由がよく分からない。どうせタブレット買うなら10インチ以上がいいと思う。
あと仕事やゲーム、動画編集などでガッツリ使うとかでなければ容量は128GBか256GBでいい。サブPC的に使えると思って安いところで512GBを買ってしまったが、ファイル管理仕様の問題でサブPC(メインPCの一時的SSD的な用途込み)で使えなかったので無駄な512GBになってしまった。
M1 iPad Pro12.9を買ってしまった自分が買う前の過去の自分に助言送れるなら2in1 WindowsタブレットPCを勧めたい。
結局作業にしてもネットサーフィンなど暇つぶしにしても画面が大きいならPCと同じように使えるのが1番使い勝手がいい。つまりWindowsがベストで、タブレット的にも使えたら持ち運んでの使用も楽でいい。
スマホ持っててPC持ってない、PC持たず不自由なく生きてこられた人ならPC的な使い勝手いらないだろうし結局安定のiPadでいいかもしれない。
なんでもそれなりに使えるタブレットがいいならAndroidのGalaxy Tabがいいと思う。自分も最新のGalaxy Tab S8+/S8 UltraとiPad Pro12.9で迷った。
自分の場合スマホゲームとほぼ訣別できてるしやるとしてもAndroidはスマホがあるので、Windowsタブレットが結局1番よかったと分かった。
ただWindowsは快適に使おうとしたらそれなりのスペックを要し価格が上がるので比較的低スペックでも快適に使えてPC同様にネット見れてChromeに拡張機能も入れられるChrome OSは使う内にやっぱあれもこれもしたい(本格的な仕事やお絵描き、スマホゲームなど)とか言う性格じゃなくネットサーフィンや電子書籍、動画で用途が完結するならよさそう。
ちなみにiPad買う前にいろんな動画やサイトでタブレットを調べてた時、「Android&Windows信者でもタブレット買うならiPad一強になってしまってる」という話を多くの人が言ってるのを見たが、買った結論としていうほどiPad一強じゃないと思った。ただApple Pencilは確かにいい使い心地。
先日、ラグジュアリー・トラベルをテーマにしたシンポジウムで基調講演を行ってきました。
「量か単価か」でも整理しましたが、ラグジュアリー、富裕層に向けた対応を行うことは労働生産性の向上に寄与し、絶対的な人数を抑えることで、いわゆるオーバーツーリズム問題にも対応できるようになることが期待されます。
でも、現実的には、なかなか、このラグジュアリー対応は現場では進みません。
日本はバブル期まで製造業社会であり、一億総中流とも呼ばれていたことに加え、日本型社会主義と指摘されるように、全体主義的発想、社会の階層化に対する否定的な発想が高く、富裕層に切り込んだ対応をすることは一般的ではなありませんでした。
基本的なマーケティング用語である「差別化」という言葉自体、かつては使うことが憚られたと聞いたこともあります。
今でも、行政や地域レベルでは、ターゲッティングによって、客層を絞り込むことに難色を示されることは少なくありません。端的に言えば、ラグジュアリー市場「にも」なら問題ありませんが、ラグジュアリー市場「に」となると、一気にハードルが上がるわけです。
一方、事業者サイドから見れば、前述のコラムで示したように、ミドル層の市場が膨張しており、ここにミートしていけば売り上げは増えていく訳で、対象市場をアッパー層に向けアップグレードする動機は弱い。
さらに、事業者の立場からみてラグジュアリー市場が「美味しくない」のは、その利益率が低いからです。
単価が高いのに、利益率が低い? とは、理解しがたいことかもしれませんが、論より証拠。世界最大級のホテルチェーン、マリオットのIR情報からセグメント別の単価と利益率を見て見ましょう。
マリオットグループのセグメント別単価及び利益率(IR情報より)
まず、単価を見てみるとラグジュアリー・セグメントではADR(平均1日単価)は$300前後、RevPAR(販売可能部屋数あたりの売り上げ単価)は$200強となっています。その下のフルサービス・セグメントでは、ADRが$170前後、RevPARは$120といったところ。これが、バリュー・クラスとなるアンリミテッドサービス・セグメントではADRが$130、RevPARは$100を割り込むことになります。
一方、利益率について見てみると、アンリミテッド・サービスは20%を超えるのに対して、ラグジュアリー・セグメントと、フルサービス・セグメントを合算した「フルサービス・セグメント」では10%にも届きません。
マリオットグループでは、収益についてはホテルブランド単位では公表しておらず、ラグジュアリーとフルサービスを合算したものしか出していません。
フルサービス・セグメントの利益率は2016年に上昇していますが、このタイミングで、マリオットグループは、スターウッドグループを買収しています。スターウッドグループのホテル(W、シェラトン、ウェスティンなど)が加わったことが原因と考えられます。
Wは数が限られることを考えれば、利益率の上昇に貢献したのは、ミドルクラスとなるシェラトン、ウェスティンであったと考えるのが自然でしょう。
絶対的な売り上げと利益額を見ても、スターウッドグループ買収前の2015年では、売り上げ(Revenues)はフルサービスの方が高いものの、収益(Profits)ではリミテッドサービスの方が高い状態でした。
買収後は、フルサービスの方が収益も高くなりましたが、これは(ミドルクラスである)シェラトン、ウェスティンの貢献でしょう。とは言え、売り上げではフルサービス$14,300ミリオン、リミテッドサービス$4,002ミリオンと3倍近い差があるのに、収益では$1,182ミリオン対$816ミリオンとかなり接近します。
マリオットグループのセグメント別売り上げと収益(IR情報より)
これらの結果は、ラグジュアリー・セグメントは「単価は高いが、儲からない」ということを示しています。単純な儲けだけを考えれば、バリュークラス、アンリミテッドサービス・セグメントに特化した方が良いとも言えます。
グループ全体で採算を合わせる
にも関わらず、なぜ、マリオットグループがJWやリッツ・カールトンといったラグジュアリー・ブランドを展開するのかと言えば、トップを作ることによって、バリュークラスのホテルにまで、そのブランド力を浸透させ、その競争力を高めるためだと言われています。
例えば、稼ぎ頭であるリミテッドサービスのコートヤードは、ADRを見ればわかるように、日本で言えば、一般的なビジネスホテル(北米は、全般的に日本より宿泊料は高い)であり、付加価値での勝負は難しい(=価格競争に陥りやすい)領域です。でも、ここに「バイ マリオット」をつけることで、マリオットグループという価値を持つようになります。本家のマリオットに比べれば、サービスは限定されるものの、マリオットに対してロイヤルティをもつ顧客は選好しやすくなります。また、CRM、ロイヤルティ・プログラムは共通化されているので、いわゆる「ポイント狙い」の人からも選好されることになります。
これは、マリオットのブランド力を高く評価してくれる市場では、特に有効です。例えば、銀座にできたコートヤードは、一泊3万円位で出ています。これは、北米のADRの倍近い金額であり、北米であればJWクラスです。
どういう交渉の結果、こうなったのかわかりませんが、マリオットというブランド力が作用しているのは否定できません。
また、若者であるミレニアムズ(多くは、まだ、富裕層では無い)にブランドの入り口として、バリュークラスのホテルを使ってもらうことで、生涯を通じた顧客になっていってもらうということも狙っていくことができます。星野リゾートが、近年、ビジネスホテル市場に乗り出しているのは、おそらく、これが狙いです。
つまり、ラグジュアリー・ホテルは、それ単体で儲けていくことは難しく、稼ぎ頭となるバリュークラスをグループ内にもち、全体で収益を確保していくということが必要になるわけです。
国内では、こういう取り組みをしているホテルチェーンは限定されているため、外資が入らなければラグジュアリー対応が進まないのは、ある意味、当然の帰結です。
ただ、これはホテル事業者の立場から見た時の話であり、地域としては、やはり、ラグジュアリー市場はとても「美味しい」市場です。
なぜなら、ホテルの売り上げが高いのに、収益が低いということは、その売り上げを立てるために各種の調達をしているということだからです。
端的な例は人件費です。
ラグジュアリー・セグメントでは、対応力の高さが求められますから、より質の高い人材を多く雇用することになります。これは働く側からすれば、自身のレベルを高めれば、キャリアパスが開けるということになります。
また、ラグジュアリー・セグメントでは、食材が「地のものである」「安全なものである」ということは売り上げと顧客満足を高めることに寄与します。これは、ラグジュアリー・セグメントを利用する顧客が「そうした価値観」と「経済力」を持っているからです。そのため、地元の農業者、漁業者は、こだわりを持った良いものをしっかり作った際の販路が広がることになります。
工芸品などについても同様です。部屋の調度品にしても、売店での取扱商品にしても、単価と顧客満足を高めるに、ホテルは、どこにでもあるものを並べるのではなく、できるだけオリジナルであり、ストーリー性を持ったもの(なぜ、ここにそれがあるのかを訴えられるもの)を揃えることが求められます。そうしたホテルの需要に応えていけば、多くの商工業者は、自身のこだわりを経済価値に変えていくことが出来るようになります。
ただし、こうした波及効果は、ラグジュアリー・セグメントのホテルを中心に、富裕層の利用が持続的に行われていくことが必要です。
持続的な取引関係がなければ、人材が自身のキャリアを掴んでいくことも、農業者や商工業者などが、こだわりを持った商品サービスづくりに取り組んでいくことも出来ないからです。
その意味で、単発のラグジュアリー旅行を誘致しても、地域にはほとんど恩恵はありません。瞬間的な売り上げには繋がっても、人材面についても経済的についても効果は極めて限定的だからです。
しかしながら、前述のように、ホテル側としては収益面だけを見れば、サービスを限定し、大量の顧客をさばく方が儲かるわけで、そちらに動こうとする動機が常に存在します。例えば、ラグジュアリー・セグメントであるにも関わらず修学旅行を受け入れる…というのは、そういう選択の結果でもあります。
そういう動きを抑え、ラグジュアリー・トラベルの恩恵を地域が受け取っていくためには、恩恵を受ける地域としても、核となるホテルが収益を確保出来、ブランド力を高められることが必要条件です。
例えば、富裕層は環境問題や健康問題に対する意識も高い傾向にあります。そうした価値観に合わせ、地域全体で環境負荷の高い製品(例:プラスチック製のストロー)を使わないようにしたり、ジョギングが出来るトレイルを整備したりといったことが考えられます。
地域とホテルが、適切なパートナーシップを組んで一緒に取り組むことで、富裕層が滞在したいと思うデスティネーションになることが出来るということを認識しておきたいところです。
サンワサプライは、11月30日にApple社のMFi認証を取得したiPhoneバックアップ充電器「400-ADRIP012W」を発売した。価格は9980円(税込み)。
サンワサプライ
iPhoneバックアップ充電器「400-ADRIP012W」
本製品は別売りのmicroSDを差し込んだ充電器本体に、iPhoneやiPadをLightningケーブルで接続すればバックアップが可能。15W出力でiPadも素早く充電でき、充電状況の確認とデータ管理は専用アプリ「HiCharger」で行える。
サンワサプライ
アプリではデータの暗号化も可能。ファイルを開く際にパスワートが必要となり、複数人で使用する際もプライバシーを守れる。サイズは43(幅)×28(高さ)×48.5(奥行き)mm、重量は約46g。
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2111/30/news116.html
面白いなこれ
なかなかな発想、プチイノベーションだと思う
VRChatはその名の通りVR空間でチャットをするゲームなのだが、最大の特徴として自分で作ったアバターを身に纏うことができる。
しかし、作るには技術も時間もかかるため、大半のユーザーはBOOTHで既に作られたアバターを購入し、髪の色や目の色、別売りで出る服や髪型を変えて利用している。
販売されているアバターは多岐に渡り、美少女やイケメンは勿論のこと、ケモノやロボットなど多種多様。
販売されているアバターには〇〇ちゃんといった名前を付けられているので、アバターそのもののファンも存在するような世界なのである。
商用利用を許可しているアバターもあるため、そのまま自作ゲームに利用したりVtuberになる人もいるくらいだ。
そんな中で楽しく遊んでいたが、ある日Twitterに販売されているアバターの〇〇ちゃんを丸々トレースし、〇〇ちゃんのファンアートです!という絵がRTされてきた。
線がフラフラなのに異様に整った顔や身体のバランス、整ったバランスに対してあまりにも稚拙な塗り、トレース絵の典型的なイラストだ。
最初に見た時はイラストが伸びなくてトレースしだしたんだろうな〜という印象だったが、日を追う事にRTやいいねの数がどんどん増えていく。
プロフィールを見たら、Skebやパトロンサービスもやっているという。トレースしたイラストでグッズを作成し、販売もしていた。
トレース元は商用利用OKなアバターなので、規約的には問題ないのかもしれない。(規約にクレジット表記必須と書いてあるのにクレジット表記どこにもないけど)
ただ、元々絵を描いていた自分からしたら、この上なく面白くない。
なんならものすごくムカつく。
たくさんRTをされるようになって、フォロワーも増えて、さもクリエイター側ですよみたいなツイートも増えていく。
持て囃す周りにもイラついてくる。
でもトレース元の〇〇ちゃんは商用利用OKだし(クレジット表記ないけど)多分悪いことはしていないんだと思う。
ただこんなトレース絵なんかより評価が低い自分とか、トレース絵だと知ってか知らずか持て囃す周りとか、日々RTが増え調子に乗ってるトレースしてる人とかそういう色んなものにイライラしてムカつくっていう愚痴でした。
※ちなみにポーマニとかクリスタの3D素材を使うことはなんとも思わないです。それはトレースなり参考なりにするためのものなので。
もちろん練習でトレースするのもいいと思う。でもトレースしたものを公言もせず作品として出されるとそれは…どうなの……って思う。
misochige いい加減ゲームの話題ぐらい「日本人が」にフォーカスをしないのが普通になってほしい。ゲームの中でまで国籍に拘るのはSTEAMで日本語音声別売りにする連中だけでもうお腹いっぱいだぜ
League of Legendsというゲームで、日本代表が過去最高の成績を出した。
その成績は何によるものか?
日本人のユーザーが集まるサーバーがあり、日本人のコミュニティが活発であること。
そういった日本の環境&成長を含めた結果なんだから、「日本の偉業」として喜ぶのは自然だ。
スポーツに国の色が反映されるように、eスポーツも国の色が反映される。
League of Legendsでは国ごとにスタイルの違いがあり、ヨーロッパ圏と韓国とで違いがある。
国ごとにeスポーツの文化が異なり、その国の環境が各国代表に色を持たせる。
であれば、日本に帰属意識が生まれるのは自然だし、代表戦で実況が日本びいきするのも当然だ。
他国のスーパープレーに感動することはあれど、やはり日本が活躍する時の感情とは別モノだ。
感情といえば、日本代表の外国人をどれだけ許せるか? という問題もある。
League of Legendsの日本代表の快挙には、韓国人の助っ人が大きく関わっている。
もっとも、その3人は長らく日本で活躍してきた選手だから、文句を言うつもりは微塵もない。
そもそもLJL(日本リーグ)は日本人のリーグってわけじゃないし。
釘を差しておくと、モヤっとする層は「韓国」という国を気にしてるんじゃない。
むしろeスポーツファンは、韓国に対して好印象を持つ人間が多い。
それに韓国はeスポーツ先進国で、League of Legendsの強豪国だ。
日本リーグの顔であるCerosが外れ、引き抜いた選手がスタメンになる。
となれば残念に思うのも致し方ない。
※この旧版になります。完全版は無料でnoteで公開中ですので、是非そちらの方をご覧下さい。
https://note.com/syosin_kai/n/nb97f2a0a193a
ちょっとゲームの歴史をかじったことがある人なら聞いたことがあるだろう言葉『初心会』。
とにかくこの言葉へのイメージは最悪だ。「真っ黒組織」「ゲームヤクザ」「歴史の闇」「悪の秘密結社」etcetc。
そんな初心会だが、はたしてどれだけの人が正確に初心会とはなんなのか、どのような悪どいことをしてきたのか、そして最後はどういうふうに消えていったかを語ることができるだろうか? おそらく、ほとんどいないのではないだろうか。
この初心会について、私が調べたことをゲームの流通の歴史を絡めてまとめて書き出すぞ。これで君も初心会マスターだ! ちょっと長いけど勘弁な!
もともとの任天堂は花札屋であり、そこからトランプやおもちゃを売り出したことは知っているかな? 創業は明治時代だ。
1960年代前半の任天堂は問屋を通じてテリトリー別に小売店を団体で集め、トランプやかるたの特売セールの景品といった形で温泉招待旅行などを行ったりしていた。そうした中、「ダイヤ会」という親睦会が問屋内で自然発生する。このときはあくまでローカルな親睦団体という形でしかなかった。
1973年2月、光線銃といったヒット商品が出始めたのをきっかけに、このダイヤ会を全国規模のきちんとした親睦会の形にしようとして生まれたのが初心会だ。ファミコンが生まれるずっと前だ。そしてファミコンはこの初心会に参加している問屋(59社加盟、その中でゲームに力を注いでいたのは30社ほどだったそうだ)を通じてのみ、流通させようとした。これには理由がある。
ファミコンのゲームはROMカセットだ。ROMカセットはCDと違って作るのが大変だ。発売日の三ヶ月前にはどれくらいつくるか数字を決めなきゃならない。一本つくるのに1000円以上かかる。もちろん任天堂は自前の工場を持っているわけではないから、他社の工場にお金を払って作ってもらうわけだな。(ドラゴンクエストシリーズは京セラがつくっていたらしい)
つくってもらったゲームソフトを売る。売れればいい。残ったらどうするか? ROMカセットはとにかく廃棄しづらい。体積があるから倉庫の在庫としては大変だ。処分するにも金がかかる。そのため在庫なしの売り切りスタイルであることが求められた。第一、このときの任天堂に「日本全国どこでどれほど、どのファミコンゲームが売れるか」という予測を立てる能力はまったくなかった。
それゆえ当時の任天堂社長山内は初心会の力を借りることにした。ファミコンとゲームソフトは全量初心会への返品なし買い切り制。在庫は持たず、追加の注文が重なってきたら再販というスタイルだ。ファミコンの専売権を与えるかわりに返品は勘弁してくれということだ。初心会は全国にその配下の二次問屋があるので、彼らを通じて全国の小売店にファミコンを売りだした。ちなみに当初の初心会参加問屋の意見としては「こんなもの絶対に売れない」だったそうだ。
ややこしいのがこの後、ファミコンの登場に衝撃を受けたハドソンとナムコがサードパーティとして参加することだ。当時の任天堂はサードパーティが現れることを予測していなかった。というか、まさか他社がファミコンソフトを作れるとは思っていなかった。そのためサードパーティ参加用の契約書をあわてて作る羽目になったという。(このときアメリカにてアタリがサードパーティであるアクティビジョンを販売差し止めで訴えていたが、後に和解し、サードパーティが合法化された経緯があるため、そもそもサードパーティを認めない、という選択肢はなかったものと思われる)
このときのナムコは簡単だった。ナムコは自前でROMカセットを作ることができたからだ。アーケードの雄はハードウェアを扱う力に長けていた。ナムコに対しては自社生産を認め、1本100円のロイヤリティを収めてくれれば問題ないという契約を交わした。
ハドソンが問題だった。ハドソンは能力こそずば抜けていたが、なにぶん会社の規模が小さかった。とても自前でROMカセットは作ることができず、任天堂に頼ることになった。
任天堂からしたらさらに想定外の事態だ。どうやればスマートにサードパーティ用のソフトを流通させることができるのか。任天堂はリスクを負うことなく、かつゲーム市場が適正に伸びていくための方法を模索する必要があった。
最終的な仕様は、まずサードパーティは一括して任天堂に製造委託費を払う。その中からロイヤリティを差っ引き、任天堂は工場にROMを発注する。作る数は任天堂、サードパーティ、初心会の3つで相談して決める。初心会はサードパーティが任天堂に委託したROMを全数買取、支払いする。これで決まった。
もちろんこれが全てではない。年末はクリスマス商戦を狙って多数のソフトメーカーがソフトを投入してくるので、思ったような数が生産できないので任天堂が拒絶する場合もある。初心会の見込み以上に売れると意気込んだサードパーティが、自前で在庫を抱えてリピートを狙う場合もあった。ROMカセットは作るのにとにかく時間がかかるから、リピート発注が来てもそのとき在庫がなければ応えられるのは早くて三ヶ月後だ(半導体の在庫事情によっては半年待たされることもあったらしい)。そうなればすでに需要は中古で落ち着いてしまう。そういう理由で初心会の注文数よりも多くつくるメーカーもあった。そのままリピート注文が来ず在庫になった? その場合は大特価で二次出荷するしかない。君はかつてゲーム屋でファミコン版グラディウスが新品980円で売られているところを見たことはないか? あれはつまり、そういうことだ。
この中で任天堂を非難する流れがあった。サードパーティがソフトを出すにあたり、任天堂はなんのリスクもなくロイヤリティを徴収していると。しかしこれはそもそもファミコンという当たるかどうかわからないプラットフォームを立て、リスクを負った会社が得るリターンとしてはむしろ当然ではないだろうか。不満があるならセガのように自社プラットフォームを出せばいい。ナムコも自社プラットフォームを計画していたらしいが、結局世に出ることはなかった。
ファミコン時代の流通はこういうことで決まった。このあたりの動きでは初心会があまり悪の組織っぽくなくて意外かもしれない。こんな証言がある。スクウェアの創設者鈴木尚が2003年岡山大学にてインタビューを受けたときの発言である。
>初心会っていう問屋集団が、ある時期は全くファイナンスの役割を果たしてくれてたわけですよ。あまりに量が大きくなると「すみません、お金ないんですよぉ」って言うと手形をくれるわけです。その手形を担保に銀行からお金を借りるわけです。実質的には、ある日突然ファミコン・ブームが終焉しない限りは、返ってくるだろうという。
この時期はスクウェアがファミコンに参入したての頃を指す。任天堂はROMの製造委託費を前払いで求めてくるので、どこかが銀行の代行をしなければならない。そこで初心会が(正確にはその中の一つの問屋だろうが)その役割を果たしていたということだ。
スクウェアはこの後ファイナルファンタジーで有数のRPGメーカーとして名を馳せることになるが、実は完全覚醒するまでにはもう少し時間がかかった。初代ファイナルファンタジーの初回出荷数は40万本で、これが最終的には80万本まで伸びる。次回作ファイナルファンタジー2にて70万本超えの実績を得たが、実はこれ、途中でかなり問屋内で在庫が残って大変だったという。しかしファイナルファンタジー3では初のミリオン超え(最終的には140万本)を果たす。それに伴い過去作も売れるようになって、リピードがかかったというわけだ。このあたり初心会はうまくスクウェアのバックアップに動いているように見える。
そう見えるのは、それはスクウェアが一流メーカー入りを果たしたからだった。ファミコン末期の他のメーカーはどうだったか? 1990年8月晴海にて「ファミリーコンピュータ・ゲームボーイ展示会」「スーパーファミコン発表会」が行われた。年末発売のソフト中心に初心会や小売店に対して各ゲームメーカーが披露する展示会だ。この展示会自体は1988年からやっている。
しかし1990年ではついに「受注ゼロ」のソフトが出始めたのだ。しかも一つや2つではなく、この展示会で並んだソフト(約100タイトル)のうち、3割が受注ゼロだった。この時点でファミコン市場は売れるソフトと、そうではないソフトの差が尋常ではなく離れていた。
この場合、メーカーには2つの道がある。一つは発売中止。もう一つは「任天堂には最低限の発注を行い、初心会には最大限の営業活動を続ける」というもの。もちろん初心会に対して売る気を見せるために大規模な広告活動をやれば発注はくるかもしれないが、その分当然損益分岐点はどんどん高くなる。もっとも有効なのは卸値自体を下げてしまうことかもしれない。
そうしてギリギリの攻防が続けられなんとか出荷したゲームはどうなるだろうか? 端的にいうと、人気ソフトの添え物として扱われた。初心会問屋は二次問屋や小売店へ向けて1本の人気ソフトに対してこういった不人気ゲームや、在庫の売れ残りゲームが抱合せで売りつけた。このときのレートによって「1対3」「1対4」などという言葉が生まれた。(場合によっては1対8なんてのもあったらしい)
さらにはバッタ屋ルートなるものも存在した。問屋の不良在庫を捨て値で買取、独自のルートで小売店に売る。このときの小売店はゲーム屋とは限らない。スーパー、ディスカウントストア、リサイクルショップと様々だ。なかには「お楽しみ袋問屋」なるものもでてきて、中身が見えないファミコンソフトの詰め合わせが一山いくらの世界だったそうだ。こういった不人気ソフトはワゴンセールをとてもよく賑わしてくれた。
ちなみに抱合せ販売は違法なので、公正取引委員会による排除勧告が初心会問屋に入ったことがある。ドラゴンクエスト4の頃だ。そのためかわりに「新作ドラゴンクエストの受注を行います。なおドラゴンクエストの他にあの大人気ソフト郡(大人気とは言っていない)のリピート販売を行いますので、ぜひ同時注文してくださいね」なんて手法が取られた。
これらの状況を任天堂は当然良く思っていなかった。もともと任天堂はアタリショックを目の当たりにして、「クズソフトの氾濫は市場を殺す」と認識していた。そのため、サードパーティには本数制限をかけた。が、サードパーティ自体が増えれば意味がなかった。子供向けのおもちゃであるために表現規制を敷いたが、クオリティチェックはまだこの時行われていなかった。どんどん増えるソフトと初心会の流通在庫は市場を殺す材料になりえた。どこもが不良在庫を減らそうとやっきになって価格をディスカウントしてしまえば、プレイヤーは適正価格でゲームソフトを買おう、という意欲が損なわれる恐れがある。
そこで任天堂はこの状況を打破すべくスーパーマリオクラブという組織を立ち上げる。一般のモニタープレイヤー2000人超を使い、彼らに発売前のゲームを二時間実際にプレイしてもらい、どこがどう面白いのか、つまらなかったのかを評価をする。評価は項目ごとに点数付けされ、集計されたデータは問屋や小売店に送られる。このデータは雑誌ファミリーコンピュータマガジンなどにも送られ掲載されていたので、知っている人は多いんじゃないかな。そしてこのスーパーマリオクラブはソフト売上の予測も立てるようになった。意外なことにこの素人集団の予測が的中した。後年はマリオクラブの参加者自身が慣れてきてしまい、その予測が外れるようになってしまったが。余談だがマリオクラブはこの後正式な任天堂の品質管理部門となった。さらにその後分社化が行われ、マリオクラブ株式会社となった。
任天堂としてはスーパーファミコンを機に一度市場をリセットしようと試みた。品質管理に売上予測、あまりに多くなりすぎた流通在庫。今ではピンとこない話だが、当時のゲームメーカーは「いったいどれほどのゲームが実際にプレイヤーの手に渡っているのか、どれほど流通在庫が眠っているのか」を把握する方法がほとんどなかった。商売相手は小売店やプレイヤーではなく、あくまで初心会だからこんなことになったわけだ。
当時の任天堂社長山内はこう語っている。「どれほどのソフトが売れるか、我々にはわかりようがない。流通のプロに任せるしかない」。これは初心会オンリーの流通を自己弁護した言葉と思われた。しかしこの言葉には「流通のプロでもわからないのなら、任せる意味がない」ということを含んでいる。この言葉の本当の意味はこの後判明する。
そうして新たなスタートをきったスーパーファミコン市場だったが、これは結論からいうと、なんら変わらなかった。むしろますますカオスになっていった。このあたりからいよいよ初心会の初心会らしい悪行が目立ち出す。厳密にいうとこの美味しい市場に目をつけた業者が、なんとか流通に入り込もうとし、初心会の中の一部(ここはもしかしたら一部ではないかもしれない)が彼らと手を組んだ結果なのだが。
・スーパーファミコン本体がほしい場合はアクトレイザーとの抱合せで(違法? 知りません)。しかもスーパーファミコン自体の掛け率は98%。場合によっては小売超え。別売りのケーブル(スーパーファミコンはAVケーブルが別売りだった)を売るほうが利益がでる状況だ。
・80万本の出荷実績があるサッカーゲームの第二弾が登場したとき、初心会のとある問屋一社が初回出荷数50万のうち25万を買い占めた。この25万は発売日に大量には卸さず、自前で在庫として抱え、市場在庫が枯渇して小売店や二次問屋が注文してくるのに対し、他のクズソフトとの抱き合わせ(違法? 知らない子ですね)で売りさばいた。
・とある問屋がメーカーに対して「うちは来週から社員旅行にでかけるんで、申し訳ないのですけど一週間早くソフトを卸してくれませんか?」と要望があった。それに応じて一週間早くソフトを送ると、なんとそのまま発売日よりも一週間早く小売店にソフトが並んでいた。社員旅行なんてそもそも嘘だった。
・メーカーに対してゲームソフトを大量に仕入れることを約束する見返りとして、その担当者個人の口座にリベートを送るように要求した。
(続く)
https://anond.hatelabo.jp/20210504185958