はてなキーワード: 推理小説とは
[2012/6/2 13:30 応用編追記。文字数制限で[応用編]人気トピの作り方、[応用編]Tipsをhttp://anond.hatelabo.jp/20120602131430に分割]
[2012/6/2 17:40、23:20 分割した方でブクマに返信]
[2012/6/4 2:20、8:30 釣りトピリスト / リンクを作成。http://anond.hatelabo.jp/20120604022123 ]
[2012/6/4 22:50 釣りトピ紹介をAnonymous Diaryで行うのがとても手間がかかるので、twitterアカウントを取りました。http://twitter.com/topisyu ]
[2012/9/18 TumblrでBlogライクに色々まとめてます。http://topisyu.tumblr.com/ ]
※引用はもちろん、転載も自由にして下さい(はてなの規約の限り)。ただし、出典は明示し、転載される場合は、本記事群は時々更新していますので、転載分についてもversionを最新に保つようにする努力をして下さい。
それはそれで楽しかったのだけれど、物足りない感が出てきて、この1ヶ月猛烈にトピック(略称「トピ」≒質問・相談)を立ててた。正確な数は数えていないけど、投稿したトピ数は30、掲載されたトピ数は20ぐらいじゃないかな。
掲載された20のトピのうち、1000以上のお気に入り(はてブ数、イイネ数みたいなもの)を得たのは3個、100~1000ぐらいが10個ぐらいなので、デビュー仕立てのトピ職人としての腕は悪いほうじゃなかったと思う。(誰かと比較できるもんじゃないけど。)
で、ROMってた時と違って、トピを立てる身になって分かったことが沢山あった。トピ職人してたことなんて、リアルでは恥ずかしくて誰にも言えないから、「王様の耳はロバの耳」みたいにどこかで吐き出したくて増田に投稿しました。
主に、
という章立てです。リンク先も含めると超長文です。お気をつけて。
最初に断っておくと、文中で紹介したトピは自分が投稿したものではないです。
発言小町を知らない人がこの日記見ることはないと思うけど、簡単に。
知ってる人は飛ばして下さい。
発言小町(はつげんこまち)は読売新聞社が運営するニュースサイトYOMIURI ONLINE内の女性向け情報サイト「大手小町」内の電子掲示板形式の投稿コーナーである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E8%A8%80%E5%B0%8F%E7%94%BA
ということで、読売新聞社版OKWave、2ch、Yahoo!知恵袋です。
トピ主と呼ばれる質問者が、質問を投稿し、それに閲覧者が"自由気ままに"(重要なポイント!)回答するというもの。
発言小町は、基本的に広告収益で成り立っているので、固定ユーザー数とアクセス数はとても重要です。だから、下劣なトピはブランドイメージを損ねるために載らないはずなんだけど、度を過ぎない程度の醜悪な炎上トピは歓迎される傾向があります。トピには実名はでないし、被害者も加害者も生まれないため、発言小町内で炎上してもそれが現実に影響を及ぼすことはなく、毎日小さな炎上が起きては消え続けています。
トップページはここだけど、
これじゃ質問がズラズラ並んでて見難いので、ランキングページから、気になった質問を見てみるのが入りやすい。
http://komachi.yomiuri.co.jp/ranking/
タブがいくつかあるから分かるように、発言小町には、2chの板みたいなものが、大きく10個のカテゴリーに分けられているので、自分が興味があるカテゴリーのランキングを見るというのが一般的な見方だと思います。
今日の時点でアクセスランキング1位になってるトピで、個別のトピの見方を紹介します。
個別に回答を見ていくもいいけど、それは猛烈な疲労感を生むだろうから、質問者(トピ主)のレスだけ抜粋して見る方が最初は楽かもしれない。一応、質問者は必ずお礼や事後報告するルールになってるので、内容はそれだけで分かる。
このトピだと、質問者は最初に質問して以降、3回回答してる。結果としては、トピ主であるクリシェ(フランス語で常套句という意味。)が息子の内定を断らせたかは分からないまま、トピが終了している。トピが白熱し過ぎてしまった場合に、結論が出るまでにトピが受付停止になってしまうことは良くある。
で、長くなったけど、ここからが本題。これが本当に書きたかったこと。
読売新聞社版OKWave、2ch、Yahoo!知恵袋といっても、それら3つのサイトと大きく違う点がある。
それは編集があること。
これが発言小町ならではの文化を生んでる。発言小町の原動力と言っても過言ではない。発言小町内では編集という用語だけど、2chの小町スレでは、この編集は、検閲と呼ばれている。(検閲をする編集部のことは、閲子と呼ばれています。)
発言小町の投稿ルール
ということで、質問や回答を投稿して掲載されるのは、2~3時間かかる。発言小町の編集部の人たちは、朝は9時から夜は24時ぐらいまで働いているので、当然、朝の1時に投稿してもすぐには載らない。あくまで、全ての質問や回答は検閲された上で掲載される。
で、この検閲にはいくつか種類があって、軽いものから順番にすると、
こんな感じの検閲が行われる。
当然、トピ主のレスは、多くの衆目を集めることになるので、縦読みの有無や過度に刺激的でないか、掲載されるまで時間がかかることが多い。だから、7みたいに、質問者のレスはいっぱいついているのに、しばらく経って日にちがずれたトピ主のレスが掲載されることがある。
で、この検閲の、特に2と6と7で、発言小町の各トピは流れが作られる。最初のほうでのトピ主を擁護するコメントや、トピ自体が釣りだと指摘するコメントはまず載らない。それやると盛り上がらないから。炎上したほうがアクセス数が増える。ただ、これははっきりと言えることではなくて、現象を見た後の結果論とも言えなくもない。最初にレスをするのは、もうとにかく鬱憤を晴らしたいだけの人たちだから罵倒が並び、それらを見てやってきた穏健派が穏当なトピ主擁護レスをするとも言える。
我々の目の前にあるトピは既に検閲後のものなので、これを証明することはなかなか難しい。お勧めは、試しに流れに歯向かうレスをしてみることです。何となく、実例を挙げられるとしたら、このトピ↓。
随分はてブされてたんで知ってる人も多いと思う。元ネタがあることははっきり分かるのに、誰もその元ネタを指摘してない。皆が盛大に釣られたと解釈するのが正しいかな?
検閲があるために、トピは盛り上がることになるのだけれど、結果的には釣り師からすれば釣り堀天国になっちゃう。2chなら不都合な質問でも答えないと釣り師としての腕を疑われるけど、発言小町だと、ちゃんと編集部が検閲してくれるから、不都合なレスは載らず、当然反論する必要がなくなる。閲覧者も、他の回答者も釣りだと気付かないで、マジレスが続いてしまう。悲劇。
じゃあ、そんな検閲がある中で、釣りトピをどうやって見分けるか、そして、どうしたら、検閲を上手く利用して、人気トピを作られるか、それが応用編になります。
長くなったので、続きは、はてブが15付いてたら書きます。id:testa_kitchen さん指摘ありがとうございます。はてなダイアリーで偉い人たちがしてたので普通のことと思ってました。私が悪いんでしょうか。続き書きます。
とりあえず、自分から見て、はっきり釣りだと分かるトピを紹介しておきます。
さっき、上に上げた「息子の内定を断らせたい」も多分釣りですね。
釣りをするぐらいしか生きている目的がない可愛そうな人たち(「釣り主」とします。)からすれば、発言小町は天国です。上に書いたとおり茶化す発言(やぬるいレス)は掲載さえもされない。純粋にマジレスばかりが残る。だから、釣りをするのは当然。
トピックを投稿する(トピを立てる)には、トピ主名、メールアドレス、パスワードを登録する必要があって、メアドを用意するのは面倒じゃないの?って思われるかもしれないけど、このメールアドレスは実在するかどうかの確認はされません。単に、トピ主であるかどうかを判断するための、IDでしかありません。だから、釣りをする下劣な連中は、出鱈目なメアドを記載するだけです。
それ以外に、釣りをしやすいのは、発言小町の回答者(いわゆる"コマッチャ")の性質にも一因はあります。発言小町を長く使っているコマッチャは、もう同じような話を何度も何度も何度も、それはもう沢山消化しているので、普通の相談には飽き飽きしています。それに、同様な質問であれば、質問をしようとしている人は過去の質問から検索して見つけるべきですから。だから、コマッチャは相談に対して、そのままシンプルな回答をすることはしません。自分の膨大なデータベースを利用して、質問者が抱えている真の問題点を洗い出そうとします。
例えば、
という相談が仮にあったとします。日常で相談を受けた普通の人と、コマッチャではこれぐらい反応の違いがあります。
と、何にも情報がなくても、過去の質問のインデックスを確認して想定できることを書いていきます。これが所謂コマッチャ特有のゲスパー(=下衆・guess+エスパー=下衆な推測)というやつです。
小町というと年収自慢をしている発言(「私の年収は、53百万円です」)ばかりという印象を持っている人は多いでしょうが、そんなことはありません。もっぱら、「専業主婦になりたいんですが」「年収1000万円です」「玉の輿に乗りました!」みたいなトピ限定です。ゲスパーのほうがよっぽどメインストリームです。
推理小説で犯人探しというのが分かりやすいと思います。これが当たると嬉しいので、コマッチャは自分の推理を書き込んでいきます。「え、これって回答じゃないよね?」と思うのは当然です。なぜなら、推理ですから。
このゲスパー以外にも、トピ主をdisって鬱憤を晴らしたいというニーズもあります。通常、極端な誹謗中傷は発言小町には載らないはずです。規約にも書いてあります。それが、非常に巧妙にコメントすることで、トピ主を徹底的にdisることが可能です。例えば、
は、
「トピ主の言っていることが良く分かりません。失礼ですが、日本語が母国語の方ではないんでしょうか?色々ご苦労があるでしょうけれど、トピ主から心が離れた旦那さんの気持ちは私にも分かります。」
に変換できますよね?もちろん、単刀直入にdisることも可能です。ただ、それは検閲で弾かれてしまうことを考えれば、一手間かけたほうがいいです。トピ主にダメージを与える発言が確実に掲載されますから。
このように、コマッチャ特有の癖があり、ネタにマジレスがされてしまう傾向があります。
発言小町の特殊性は、編集部による巧みな編集と、コマッチャのゲスパー・鬱憤晴らしテクニックによって生まれています。
ランキングに上がっているトピはほとんど釣りトピととらえた方が楽なんですが(実際は3割ぐらいです)、それだと楽しく発言小町を見ることはできないでしょうし、真剣に相談しているトピ主さんには可愛そうです。健全に小町が楽しめるように、釣りトピを見分けるコツを書きます。
釣り主は、ゲスパーを誘発させることを考えます。だから、さりげない一言を入れます。
普通の相談者は自分が相談したい内容に、秘めた願望・憎しみは入れません。事実を書きます。
釣り主は、人気のトピをチェックして、日々研鑽しているので、過去の人気トピをマネしたトピを立てます。
釣り主は、本気で相談していないので、個別のレスに答える気なんかありません。
釣り主は、相談が目的ではないので、レスは滅多にしません。レスやお気に入り数のてこ入れが必要になったタイミングでしか登場しません。
物語の確信に触れるようなこと、自分が設定していないことは回答できないので、釣り主は無視します。
釣り主は物語を進めるために、聞いてもいないのに定期報告をします。
数ヶ月、数年悩んだ問題でも、発言小町で相談すると1週間も待たずして解決することがあります。釣り主は沢山の釣りトピを立てなければならないので、一つのトピにそんなに集中できません。
こんな感じです。初期的に釣りかどうかを判定するのは結構難しいです。個別に解説が必要になってくるので。「これは、荒れるわw」と思ったら、釣りであるというのが分かりやすい判断基準ですね。
例えば、このトピは完璧に釣りですよね。トピ主名がnewmamaなのに、40代3人子持ちって。ミソジニーを生もうとしている酷いトピです。
夫が残業をしなくなりました
(続きは、時数制限で表示されないので、別に移します。質問への回答もそっちに。http://anond.hatelabo.jp/20120602131430)
アクセル・ワールドは素晴らしいライトノベル作品ですが、SF的な設定にも作者さんのこだわりが感じられます。おそらく、相当量の背景設定があるのではないでしょうか。
しかし、同じ作者さんのソードアート・オンラインと比較すると、アクセル・ワールドのSF設定には「大丈夫なんだろうか?」と思わせる部分がいろいろとあります。この文章では、その疑問点を取り上げ、最後に解決策を提案したいと思います。これ以降はアクセル・ワールドの本編11巻までのネタバレを含みますので、アニメのみ視聴している方は読まないでください。
まず一つ目の疑問点は、ブレイン・バーストプログラムが動作するニューロリンカーの処理能力についてです。
ブレイン・バーストプログラムがどのように動作しているのか、作中では明確な説明はないのですが、仮にバーストリンカーが装着しているニューロリンカー上で動作しているとするならば、1000倍加速時にはニューロリンカーは通常フルダイブ時の1000倍の処理を行わなければいけないということになります。
アクセル・ワールドの舞台は2046年となっており、もちろん、現代と比較してコンピュータの処理能力は格段に向上しているはずです。2046年と言えば今から30年後なので、逆に今から30年前のコンピュータがどのようなものだったかというと、民生用のPCでは、インテルの80286が動作していました。当時のCPUと今日のCPUを比較すると、その差は1000倍どころではありません。そう考えると、ニューロリンカーに1000倍の加速を可能にする処理性能があってもよさそうです。
ただここで注意しなければいけないのは、ニューロリンカーが民生品であるということです。作中の描写を見るに、ニューロリンカーには様々なスペックのものがあるようですが、ブレイン・バーストプログラムが特定のスペック以上でなければ動かない、ということはなさそうです。つまり、市販されているニューロリンカーはほぼ全て1000倍の加速に耐えうるスペックを持っていなければならない、ということになるのですが、これは民生品としてはオーバースペックでしょう。
民生品のスペックというのは、使用用途を満たしていればそれでよいので、それ以上のスペックは不要なコストになります。冷蔵庫を制御するCPUをPC並みのスペックにしても、製品の値段を高くするだけでしょう。つまり、ニューロリンカーを1000倍の加速に耐えうるスペックにするのは経済的合理性がない、ということになります。
この問題を説明する方法としては、ブレイン・バーストプログラムの実際の処理を行なっているのは中央サーバであり、ニューロリンカーは中央サーバが処理したデータを送受信しているだけであるという考え方があります。
実際、ブレイン・バースト中央サーバは、システム内部ではメイン・ビジュアライザーという別の名前で呼ばれています。この名前は、ブレイン・バーストプログラムのビジュアライズ(つまり、描画を含むゲーム処理)が中央サーバで行われていることを示しているのかもしれません。
ネットワークゲームをやったことがある方であれば、ゲームプレイをする上で通信にかかる時間が問題になることは知っていると思います。
例えば、コマンドプロンプトを実行して(Macであればターミナルを起動して)以下のようなプログラムを実行してみてください。
一行ずつ表示が行われると思うのですが、行の最後に表示されているのが、はてなのサーバと自分のPCとの通信に、往復でかかった時間です。私の環境では約17ミリ秒でした。
この時間は、どんなに送受信するデータサイズが小さくても、最低限かかってしまう時間で、一般に通信レイテンシと呼ばれています。一般に格闘ゲームは、60fps(1秒間に60回ゲームの状態を更新する)で作られていますが、1/60秒というのは約16.666ミリ秒なので、仮にはてなのサーバと私のPCでネットワーク格闘ゲームをやろうとしても、私の入力が相手に届くまでにが1/60秒過ぎてしまい、相手側の描画に間に合いません。つまり遅延が発生します。
これがリアルタイム処理を行う上での通信レイテンシの問題です。一般的に格闘ゲームのネットワーク対応が難しいと言われているのは、タイミング的に非常にシビアで、遅延が許されないからです。作中の描写では、そのような遅延が発生している様子は見られません。
それでは、通信レイテンシの問題も、30年の技術的進歩によって解決するのでしょうか?残念ながら、通常のSFの範囲内では不可能です。それは、光速度の問題があるからです。
よく知られているとおり、情報を光の速度を超えて伝播させることはできません。光の速度は1秒間に約30万kmです。これは途方も無い速度に思えますが、1000倍に加速した状態では、そうでもありません。
仮にブレイン・バーストプログラムが、現代の格闘ゲームと同様に60fpsで動作しているならば、1000倍の加速状態で1回の状態更新に費やすことのできる時間は1/60000秒しかありません。光が1/60000秒で進むことのできる距離は、たった5kmです。これでは、ハルユキ達が住んでいる杉並区からは、新宿までしか行くことができません。同じ区内の通常フィールド対戦ならなんとかなるとしても、無制限中立フィールドでの住んでいる地域が違うプレイヤー同士の対戦は、遅延が発生してしまってゲームにならないでしょう。ましてや、ダスク・テイカーとの決戦では、黒雪姫は沖縄から接続していたのです。
もちろん、超光速の通信を仮定すれば、これは全く問題ではありません。しかし、一般にSFでは、何か特別な理由がない限りは超光速の通信は行うことができない設定にするのが普通です。なぜかというと、それを許してしまうと、私達が現在暮らしている世界とあまりにもかけ離れてしまい、世界設定の構築が非常に難しくなるからです。SF的に考えるならば、安易にそれを取り入れるべきではありません。
それでは、この二つの問題をどのように解決するべきでしょうか?
解決策は次の通りです。加速時のバーストリンカーの脳は、能動的な活動を行なっておらず、中央サーバで計算された結果を受け取っているだけである。その代わりに、中央サーバ内に存在する、バーストリンカーと同等の思考モデルを持ったAIが能動的な行動を行なっている。
これはもちろん、アクセル・ワールドの世界全体が仮想空間であるというわけではありません。それだと超光速通信以上のなんでもあり設定になってしまいます。
この解決策を取り入れることにより、前述の2つの疑問点を解決できます。疑問点1については、ニューロリンカーは中央サーバからのフィードバックをプレイヤーに伝えるだけになりますので、負荷は格段に低くなります。疑問点2についても、リアルタイム処理は全て中央サーバ内で閉じることになりますから、通信レイテンシは無きに等しいということになります。
この解決策を取り入れるためには、幾つか解決しなければいけない点があります。
中央サーバからのフィードバックは、おそらく夢を見ているようなメカニズムで行わるのでしょう。ポイントを全損するとブレイン・バーストに関する記憶を消去されるという設定があるのですが、この設定が示す通り、ニューロリンカーは装着者の心理の奥底までをコントロールすることができます。「自分がブレイン・バーストをプレイしている」という夢を見せることは可能ではないでしょうか。
コネクタの引き抜きによる強制切断にも対応しているところを見ると、このフィードバックにもある程度のリアルタイム性はありそうです。ただ、中央サーバとプレイヤー間でリアルタイムのやり取りを行うのと比較すれば、技術的な難易度は格段に低くなります。
プレイヤーは1.8秒という短い時間に30分ぶんの夢を見ることになりますが、短い時間で長い(と体感する)夢を見る事は現実にもあることです。
中国の古い小説に邯鄲の枕という話があります。これは、若者が仙人から夢が叶うという枕をもらい、使ってみたところ、嫁をもらい出世することもできたが、全ては短い眠りの夢の中の出来事だった…という話なのですが、そのような小説が書かれるくらい、夢のスケールと現実のスケールは異なっているものです。
SFでのAIの描かれかたは、時代によって異なるのですが、近年では、「例えば通常のプログラムのように、1から人間の思考モデルを記述するという方法は困難すぎるのではないか」ということになっています。これは、現実世界のAIの研究でそのような方法が一向に進展しないことを反映したものです。
代わりに出てきたのが、思考モデルの元となるプログラムを作成し、それに人間と同じような身体感覚を与え、人間と同じようにコミュニケーションすることでAIを育てるという方法です。山本弘さんの「アイの物語」に出てくるAIがその典型です。
中央サーバ内のAIも、おそらくそのような方法で作られるのでしょう。ブレイン・バーストをインストール可能な条件は2つあるのですが、その中の1つに以下のようなものがあります。
1.出生直後(最長でも一ヶ月以内)からニューロリンカーを常時装着していること
:BrainBurst2039Wiki - インストール(作者自身が作成している設定まとめサイト)から抜粋
なぜこのような条件が必要なのか、最新の11巻時点でも、明確な説明はありません。しかし、この条件が、ニューロリンカー装着者の身体感覚を常時記録し、中央サーバ内のAIに与えるためであると考えれば筋が通ります。ニューロリンカーはその機能として装着者の身体感覚をフルスキャンできますし、データはためておいて接続されたときに送信すればよいので、常時中央サーバに接続している必要もありません。
出生直後からの装着が必要なのは、直後からのデータがないと本人とAIの乖離が激しくなってしまうからでしょう。ニューロリンカーを常時装着していることが条件なのではなく、中央サーバに本人のAIが存在するかが条件である、ということです。
また中国の説話の話になりますが、装着者と中央サーバ内のAIの関係は、胡蝶の夢で荘子が語っている思想によく似ているのだと思います。
これは、自分が蝶になった夢を見たとして、果たして自分が蝶になった夢を見ているのか、人間になった夢を蝶が見ているのかの区別に意味があるだろうかという話なのですが、中央サーバ内のAIが十分な精度を持っているのであれば、同じことが言えるでしょう。つまり、現実世界のハルユキがこの場合の荘子であり、蝶がシルバー・クロウであるということです。
この解決策を採用するのは、上記の2つの疑問点を解決できるだけではなく、その他にもメリットがあります。
脳のクロックをいじって思考を1000倍に加速するというのがアクセル・ワールドの前提となる設定なのですが、この解決策を採用するならば、脳がそのようなポテンシャルを持っている必要がなくなります。
もちろん、「短い間にリアルな夢を見る」ための脳の活性化は必要でしょうが、1000倍の加速と比較すれば困難度は低いです。中央サーバのマシンスペックを向上させれば、加速を2000倍にすることも可能でしょう。もちろん、加速を向上させればフィードバックも難しくなりますので、1000倍くらいがちょうどよいということなのかもしれません。
これは作中でハルユキ自身も言っているのですが、誰が、何のためにこんなとんでもない格闘ゲームを作ったのかというのがアクセル・ワールドの大きな謎の一つです。
もしこの解決策を採用するのであれば、その理由とはすなわち、AIを研究するためであると考えられます。
作中の描写では、この世界でAIが普及しているということはなさそうですので、もしAIの開発に成功すれば、その企業(もしくは研究所)は莫大な利益、もしくは名声を得られるでしょう。ブレイン・バーストを開発する十分な理由になります。
このシステムを運営することによって、
という研究ができます。加速というメカニズムも、研究にかかる時間を短縮するためであると考えれば説明が付きます。AIの研究のためには理想的な環境と言えるでしょう。
もちろん、この研究はとんでもないプライバシー侵害です。もしAIの開発ができたとして、このような手段で研究を行ったと公表すれば破滅を免れないでしょう。しかし、そのようなことを公表する必要はありません。運営者はブレイン・バーストを強制的にアンインストールし、それに関する記憶を消すことができるわけですから。研究が完了した段階で全プレイヤーに対してアンインストールを行えば、どこからもバレません。
ここまで長々と説明してきましたが、アクセル・ワールドの裏設定が実際にこうなっているという可能性は限りなくゼロに近いと思います。理由は幾つかあります。
最近あまり出てきていないので忘れられがちなのですが、アクセル・ワールドには「フィジカル・バースト」という設定があります。これは、意識を肉体にとどめたまま10倍に加速することができるというもので、ここまで説明してきた解決策と対極にある設定です。
これならまだ説明が付きますが、意識だけでなく、肉体全てを100倍に加速する「フィジカル・フル・バースト」に至っては、実際に脳が加速されているとしか受け取れません。また、AIの研究者がこのような機能を試験者に与えるメリットはないでしょう。
自分と同じ思考を持っているAIが中央サーバにいて、加速中はそのAIが思考している、とプレイヤーが知ったらどのような反応をするでしょうか?多分発狂するのではないかと思います。無制限中立フィールドで長い時間を過ごしてきたプレイヤーほどショックは大きいでしょう。
例えば、マンガ「銃夢」のキャラクターであるイドは、自分の脳がチップに置き換えられていると知って発狂してしまうのですが、そのような反応があってもおかしくないです。
正直そんな展開は読みたくないですし、ライトノベルに適した設定とは思えません。
こんな設定があったとして、喜ぶのは一部のSF厨だけでしょう。今まで説明してきた「SF的にはこうなるべき」というのは、フィクションという広いジャンルの中の、SFという狭い部分での正当性であり、SF以外はこだわっても仕方のない部分です。
例えば推理小説の分野にはノックスの十戒と呼ばれるルールがあるのですが、推理小説を読まない人にとっては、このようなルールはむしろ不自然に感じるのではないかと思います。
ライトノベルはむしろそういう縛りから自由であり、ひたすら「面白さ」を追求するべきだと思います。SFからいろいろな要素を取り入れるのは良いですが、縛られる必要はないでしょう。
というわけで、アクセル・ワールドをSF方面から考えてみました。突っ込みどころがいろいろあると思いますが、勝手な想像ですのでご容赦ください。
今月で境界例の女性との生活が終わり、自分の元にかつての平穏な生活が戻ってきた。
そして境界例の呪縛から解かれて余裕が生まれたせいか、彼女がとった理解不能な行動をもう一度改めて思い出し、
絡まった糸をほどくように一つ一つ「なぜ彼女がそう思ったか」「なぜ彼女がそういう行動をとったか」をゆっくりと考えるようになった。
その話をカウンセラーにしたら「なぜそんなに彼女の行動が気になるんです?」と聞かれた。
「今そういうことをしても何もプラスにはならないと思いますよ」だからやめた方がいい。それがカウンセラーの言い分だった。
とりあえず「ジェットコースターのような刺激的な生活が終わり極端に暇になったから」と答えようとしたけど求められている答えとは違う気がした。
でもいくら考えてもいい答えが思い浮かばなかったので、なんとなく「推理小説が好きだから」と答えてみた。
「推理小説って最後に探偵役が犯人がどういう動機でどういう行動をとったか、全部解説するじゃないですか。
逆に犯人の動機も犯行の手順もわからないまま「犯人の心理は最後までわからなかった。もう忘れよう」で終わる推理小説なんてあったら嫌じゃないですか。
それと同じだと思うんですけど」
カウンセラーは黙ってカルテに何か書き込んでて返事をしなかったので話を続けた。
「あと、彼女に限らず友達であれ同僚であれ、自分の理解の範疇を超える行動をとった時はなぜそうしたのか興味を持ちます。
それは私が知らないだけで、たぶんその人にとってはとても合理的な思考に基づいた合理的な行動だと思うんです。
だとしたらその人が考える合理性とはなんなのか知りたい。知って「なるほどな」と思いたい」
「じゃあワイドショーなんかで見る事件や芸能人のスキャンダルでも同じことを思いますか?」
「それは思わないです。友達や同僚なら考察するためのバックボーンをある程度持っているからそれを元に考えることができるけど、
ワイドショーの事件や芸能人のスキャンダルにはそれがないですから」
それを聞くとカウンセラーはまたカルテに何か書き始めた。
いったい何を書いてたんだろう・・・
気になる・・・
知りたい・・・
考えなしの大人が「本を読め」と言ったりするが、幼稚園の頃や小学生低学年までに
本の読み聞かせなどして、物語を言葉だけで浮けとる訓練をされていない子が読書の
習慣など持つ訳がない。
本を読む子が賢いのではない。賢い子が本を読むのだ。
大体、どう言う本を読めといえない時点で親も読書の習慣ないとしか思えない。
スプーンでしか食事できないより箸が使えた方が良いよね。程度には本が読めた方が良い。
フランス料理のフォーク、ナイフが使えるそんなレベルで読書など出来なくて良い。
本はお酒と同じで、多少嗜める程度で問題無いのだ。
読書は、知識と経験が無いと楽しめない。知識と経験を総動員して堪能するのだ。
だがこれは一種のスキルなのかもしれないと思ったはてブがあった。
推理小説の有名どころを挙げられても、読んでもちっとも面白くないと言う人物
が居たのだ。本読みは同じように堪能出来る物と思っていたが本が読めるのと、
だから本を楽しむ能力の無い人に本を読めと言うのは苦行を与える様な物だろう。
必要な読解力が備わっていれば無理に本を読む必要は無いのだ。
大体、人は自分の望む物しか読まない。それは人を偏らせ害と為す。
勝手に脳内補完する癖がついていて対人コミュニケーションが壊滅的だった。
だから本は人の糧にもなるが、溺らして人の成長を阻害することにもなる。
中学時代に勝目梓、菊池正行、菊地秀行、志茂田景樹なども良く読んでいた。
読んではいないが、都知事の障子ちんぽな本も中学生の子供に読ませたい物で
はないだろう。
架空戦記なども、超兵器があれば一発逆転的な作品が多く、宇宙戦艦ヤマトや
ガンダム等の一機の超兵器が戦況変えるなんてファンタジーが強調されてたり
する。
現役の自衛隊幹部が少数精鋭で航空機を揃えるな宣うバカが居たり、自分達の
造ったファンタジーに酔いしれてたりする。10億人の国に対峙するのにだ。
軍事は質と量なのに!!
話がそれてしまったが、結局本は本人の能力程度にしか読めないのだ。
そこら辺は周囲の人間が子の能力を伸ばしてあげないとどうし様もない。
漫画でも本でも読んでいたら、どう面白かったか聞いてあげたりするべきだ。
そうすることで読む力はついていく。
長文注意
迷ってました。
http://anond.hatelabo.jp/20120131004052
後者に決めました。
もちろんサプライズにしたい。
と思ったら、昼間も約束を平気で忘れたりする昨今。
忘れちゃ思いだし、忘れちゃ…を繰り返してる。
さっき、この件を思い出した時、
ここでもう一つ問題が…。
何度カーネーションを観る楽しみを奪われたことか。
そんな妻にサイズを聞いたら、
「ん?
………スイートテンならいらないよ(笑」
(笑ですよ、(笑 !!
もう頭にきて、
「絶対贈んない!」
って言ってやりました。
ええ、言ってやりましたともっ。
くだらない相談にバカにせずコメントをくれた方々、ごめんなさい。
いままで、QBは受動的な嘘 = 相手のミスリードを誘う に終始してきたと見られていますが
今回の9話では総合するに、能動的な嘘=事実と異なることを言える=ウソを言える。 が発生している。という事だと思います。
コレにより何が起きるかというと、ようするに、QBの言っていることは、いままではミスリードだったので推理小説のように読者が推理可能な物。
という事になり、小説のカテゴライズ的に言うなら、推理的魔法少女ライトノベルだとおもっていたら、魔法少女ライトノベルだった。
根元に戻れば、ワケワカンナイヨではなく、まったく君たち人間は、非合理的だね。というべきでした。
であれば、合理的に全世界のために、たかだか人間一人は犠牲にすることができるいきものである。という結論が導き出されます。
ただしこの事は、大のために小を殺すということであり、スケールの問題として、人間が(大)のために、それ以外の小をどうにかする。つまり、人間の種の保存を、すくなくとも、人類の危機がない限りは優先するという事は理解できる。という事を言っています。そして9話では具体的に、そのように死ぬ気になったらと、自己の生命保全が、主の保存よりも優先する可能性があることも発言しています。
超越生物であるなら、なぜ、種の保存を優先しない?と不思議に思うはずです。ここでも、ワケワカンナイヨと混乱しないとおかしい。しかし、混乱しなかった。よく理解しているじゃないですか。そう、そして、その事を理解していいないとQBの一連の能動的行為は導き出せない。(矛盾する)
ワケワカンナイヨというセリフでは、死を回避しない生物。超越した生物ということが導きだされるので、たかだか、宇宙の崩壊のために、能動的に行動する。という事は導き出せないので、それこそ、ワケワカンナイヨという感想だと。
とりあえず、新聞屋が端折ったのか、本人の知恵がそこまで回らなかったのかしらんが、
現状で丸腰戦略を取った場合、真っ先に日本を占領するのはアメリカ合衆国だと言う事を失念している。
既に国内に米軍は展開済みなんだから、そそくさと占領して、「丸腰戦略は間違いでした」という政権を樹立させるだけ。
中国の歴史書なんて、それこそ過去の為政者は徹底的に咎る伝統がある。
というか、作家と学者を同列に考えてるお前さんのほうがおかしいだろ。
あえて突っ込むが、
その資金を安全に海外まで運んで、きちんと運用されているのか監視し、場合によっては提案をしなければならないのだが、
それらを行うためのバックボーンはどうするのかね?
日本語が難しいんじゃなく
そうですね、「別のものが書きたくなる」というき、それが「本格推理小説」だけを指すとか、普通に考えてオカシイですよねw
「別のものが書きたくなる(本格推理小説を書くのが夢だった)」とか書く奴、頭悪いですよねw
そうですね、「別のものが書きたくなる」というき、それが「本格推理小説」だけを指すとか、普通に考えてオカシイですよねw
それだと、「別もの」=「本格推理小説」ですもんね。
http://anond.hatelabo.jp/20100818231642
2004年に解決済み。今図書館に歯向かうような身の程知らず、恩知らずな作家はいない。
最初は2000年頃、新古書店問題に絡んで貸与権の問題が出て来た物。日本ペンクラブが書籍にも貸与権を認めるよう求めていた。
ところが、推理作家教会が図書館にまで難癖を付け始めた。2002年から2003年にかけて推理小説作家が大挙して図書館への抗議声明を発表する異常事態に陥った。
これを2004年の春に日本図書館協会が一喝。推理作家の主張に何らの法的根拠がない事を示し、図書館業務へのいわれなき誹謗中傷に手厳しく反論した。作家からの再反論はなく(論争が続くと思われたのに、拍子抜けだ!)、攻撃がぱたりとやんだ。
図書館は教育と文化の発展の為のアーカイヴとして存在するのであり、作家の生活の為にある物ではない。推理作家の要求は正当性のない物で、図書館業務の崇高な使命を理解せず、私利私欲の為に図書館の独立性を侵害しようとする試みだった。文化の火を護れるかのたたかいであったと言える。もっとも数々の圧力に晒されながら文化を護り通して来た図書館に負けは最初からなかった。
色々と自分が嫌になったので、やけくそになって増田で思考を垂れ流すことにした。
小説を書くことを挫折した。
前々からそうなる傾向には気付いていた。書くことを全く楽しんでいなかったのだ。やれプロットの辻褄だの、やれ目を引くテーマだの、そういうことばかりを考えていて、シーンやキャラクターを生み出す楽しさを全く感じていなかった。
短編は何作かつまらないものを完成させられた。
しかし、長編は結局一作も完成させられなかった。次々に浮かんだ素晴らしき長編のアイディアは、執筆に入った途端思いついた当初の美しさが嘘のように無くなり、小説として書いていくにつれただの醜い駄文の山になった。矛盾満載、キャラが不自然、文章の流れがド下手、何よりつまらない。その時点で、もう嫌になった。
俺はそれを、「このジャンルは向いていなかったんだ」と現実逃避することにより自分を納得させ、諦める度に別のジャンルへ転向した。推理小説、SF、風刺小説、メタフィクション、現代物、官能小説、ライトノベル。少しでも興味のあるジャンルなら、あれこれと挑戦した。だけど、全部駄目。結局完成させられなかった。
最後の頼みだった自分の半生を元にした恋愛小説。それも駄目だった。書く途中で破綻している部分が何箇所も見つかり、もうそれで嫌になった。これなら書けそうと思っていたモノすら書けなかった。最後の頼みの綱だったが、書けなかった。
思えば、俺は何がしたいのだろう。何か、作ることに憧れている。
高校生の頃、ある作家に憧れ作品を作り出そうと思ったのは良いが、結局は駄目だった。色んな小説を読んで勉強をしたは良いが、全力を出し切れた、書き終わっただけで満足だと思った作品は、一つもない。
書いていて楽しくない。面白さの定義を考えている内に、何が面白いのかすらわからなくなった。従って、進むべき道筋が見えず、どういう努力をすれば良いのか分からない。分からない。何も分からない。楽しくない。自分の妄想を、ことごとく作り出せない。書き終わったとして、あまり達成感がない。自信がない。
そもそも、俺は本当に小説が好きなのか。好きじゃないから、面白さの定義すらわからないのではないか。
今分かった。俺は、ただ承認欲求が強いだけなのだ。褒められたい、ちやほやされたい、そういった類の欲望だけで創作を志し、更に言えば創作を続ける根本の理由もそれだけだから、自分の作品の不完全さに絶望し、最後まで書き上げることができない。これではとても絶賛されないからと、途中で諦めてしまう。
それでいて、小説をやめて今度は絵の道に進もうかと無意識に逃避しているのだから馬鹿馬鹿しい。絵なら小説よりも作り終えた作品の自己評価がもっと客観的にやりやすく、だから成長していくうちに自信を付けていけられるのではないかとか、絵なら小説と違ってネットの世界で受け入れられやすいのではないかとか、そういう甘えた考えばかりが頭を占めている。
デジャブだ。思い起こせば、俺は小説の世界にも作曲から半ば逃避して入ってきた。音楽理論ばかりに振り回され、作る楽しみを見いだせなくなり、挙げ句物語の世界でなら楽しんでやれるんじゃないかと甘えて、小説を書き始めた。でも、結局は駄目だった。恐らく、絵の道に入っても同じことを繰り返すのだろう。
それでも、何かの作品を作って賞賛されて、認められたいという欲望は、今現在全く枯れそうにない。
俺はこれからどうすれば良いのだろう。
今日の夢について誰か教えてほしい。
一人は知っている人で、もう一人は採点のようなことをしていて、うつむいているから顔はわからない。
後から気づいたのだが、二人の間には黒板があった。
部屋に入った自分は、遅刻したような気がして、(部屋にはその二人の先生しかいない)急いで知っている先生の前に座った。
椅子についてはどうかわからない。
そこで先生は意外なことを行動をしたのだ。黒板を自分の前に移動させた。
自分はハッとした。黒板の前に座るべきだったのだ。・・・・・
ここまでで疑問なのだが、なぜ自分は座るべき場所がわからなかったのか?ということだ。
なぜなら、自分の夢であるのに。ということである。
これは、いつも見る、ビックリするたぐいの夢ではない。いつもは状況が付加、プラスされていって、喜怒哀楽があるのだが、
今回は単なる付加ではなく、一度時間を戻す、という感じである。
表現しにくいので例えるならば、推理小説の自分が主人公であり、
トリックをしているのも自分(夢の背景をつくっている)ということだ。
このような夢は初めてみた気がする。
聞くところによれば、最近のガキどもは「ネタバレ」をやたらと嫌うらしい。昔から推理小説の犯人をバラすのは楽しみを奪うから良くないという認識はあった。
しかし、最近のガキどもは少し過剰に嫌いすぎていないだろうか?ネタバレを嫌うというのは、しょせんその程度の楽しみ方しかしていないという事である。
最近のバーチャル世代のお子様たちは、リアルに物事をイマジネーションを働かせて感じる能力が欠落していると聞く。まさにその通りだと思う。
リアルに感じられないから、ネタバレというたかが伝聞ごときで、興を削がれるのであり、リアルに楽しめる人間は多少ネタバレした所でどうということはない。
最近では「ゆとり世代」という言葉もよく聞かれるが、私に言わせれば、ゆとり世代はもっと前の世代から始まっている。想像力の欠如している世代は、今37歳くらいまでの
人がそれにあたる。これは物の見事に、ヴィデオゲーム世代、そして野山で遊ばなくなった世代に該当する。想像力が欠如しているから、
沢山の情報を得ないとリアルな実感を得ることが出来ない。したがって、実感しようとすると大きなコストが必要になってしまうから、実感無しの理解に甘んじることになる。
断片だけの情報から勝手に理解することで満足してしまうようになる。人間関係も互いの心を感じ合うことが無いから、表面だけの薄っぺらい付き合いで、
簡単に人を欺いたり出来てしまう。また、マスコミの伝える断片的な情報から勝手に真相を決めつけて「真の犯人はこいつだ」とか「この犯人許せない」とか言ってしまえたり
もするお目出度い脳も持ち合わせている。実感を重んじる人であれば、断片の情報で満足することはなく、自分で情報収集したり自分の具体経験を想起したりして考察する
ものである。君らよ。きちんと実感してから判定を下しなさい。