2009-08-04

ネタバレを嫌うバーチャル世代のお子様たち

聞くところによれば、最近のガキどもは「ネタバレ」をやたらと嫌うらしい。昔から推理小説犯人をバラすのは楽しみを奪うから良くないという認識はあった。

しかし、最近のガキどもは少し過剰に嫌いすぎていないだろうか?ネタバレを嫌うというのは、しょせんその程度の楽しみ方しかしていないという事である。

最近バーチャル世代のお子様たちは、リアルに物事をイマジネーションを働かせて感じる能力が欠落していると聞く。まさにその通りだと思う。

リアルに感じられないから、ネタバレというたかが伝聞ごときで、興を削がれるのであり、リアルに楽しめる人間は多少ネタバレした所でどうということはない。

最近では「ゆとり世代」という言葉もよく聞かれるが、私に言わせれば、ゆとり世代はもっと前の世代から始まっている。想像力の欠如している世代は、今37歳くらいまでの

人がそれにあたる。これは物の見事に、ヴィデオゲーム世代、そして野山で遊ばなくなった世代に該当する。想像力が欠如しているから、

沢山の情報を得ないとリアルな実感を得ることが出来ない。したがって、実感しようとすると大きなコストが必要になってしまうから、実感無しの理解に甘んじることになる。

断片だけの情報から勝手に理解することで満足してしまうようになる。人間関係も互いの心を感じ合うことが無いから、表面だけの薄っぺらい付き合いで、

簡単に人を欺いたり出来てしまう。また、マスコミの伝える断片的な情報から勝手真相を決めつけて「真の犯人はこいつだ」とか「この犯人許せない」とか言ってしまえたり

もするお目出度い脳も持ち合わせている。実感を重んじる人であれば、断片の情報で満足することはなく、自分情報収集したり自分の具体経験を想起したりして考察する

ものである。君らよ。きちんと実感してから判定を下しなさい。

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