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2020-07-24

死ねないだけで生きてきた

初めて死にたいと思ったのは小学2年生の頃だった。

家のすぐ隣に出来たゴルフ練習場の明かりが眩しくて、眠れない夜が続いた時だ。

死にたい」という明確な気持ちがあったと言うよりは、明日もこのまま寝不足学校に行って、

眠くてぼんやりとしているところを先生に怒られて、というのを続けるぐらいなら、いっそこのまま消えてしまったらいいのにと願っていた。

そうやって暗いイメージが湧き出しては止めることが出来ず、幼少の自分には長すぎる苦痛な夜の時間から抜け出したくて、

ベッドに横になったままできる限り精一杯長く息を止めるのを繰り返し「うっかり窒息死してしまえたら」と子供じみた自殺未遂を試み続けていた。 

次に死にたくなったのは高校2年生の時だった。

高2病とも言われるような、人生を斜に構えて無気力に過ごしては自身無力感に苛まれていた。

次第に学校もやや不登校気味になり、気が付けば「皆が真面目に勉強している中でフラフラ遊んでいる」というレッテルを貼られ、

たまに教室に顔を出そうものならクラスメートだけでなく教員たちから厄介者のような扱いを受けていた。

そんな時、家の薬箱から母親が昔飲んでいたらしい薬局の袋に入った睡眠導入剤を見つけた私は、

「これをたくさん飲んだら死んでしまえるかもしれない」と袋に入っていた束になったシートから錠剤を全て取り出して震える手で飲み干した。

どくんどくんといつもより大きな鼓動を打つ心臓が、自分死ぬかもしれないという不安と緊張と少しの期待のせいなのか、

それとも単純に薬の副作用だったのかは分からないけれど、私は暴れる心臓の音が家族に聞こえないように自室の中で布団に包まっていた。

暗闇の中で止めどなくほろほろと溢れる涙を流しながら、その時を待っていた、そして私の意識は途絶えた。

翌日、私は何事も無かったかのように、いつも起きる時間よりもだいぶ早くに目が覚めた。

遺書も残さず、数少ない仲の良い友人にも何も言わずに突発的に試みた自殺未遂だったけれど、

拍子抜けすると同時に、あれこれ残したりせずにして良かったと安堵していた。

まだ誰も目覚めていないキッチンに行って水を一杯飲んで、違和感を覚えた。

かめるように冷蔵庫に入っていたオレンジジュースを飲む、味覚が無くなっていた。

冷汗が止まらず、ただただ「どうしよう」という言葉が頭の中をぐるぐると回っていた。

自殺しようとして薬を沢山飲んだら味覚が無くなってしまった」などということを誰かに相談する訳にもいかず、

しばらくは生きた心地がしないまま、味のしない食べ物咀嚼するのはまるで砂や泥を食べている気分で、誰にも気づかれないように胃に押し込むことにひどく苦労した。

結局、三日も経たない内に味覚は元に戻るのだけれど、この時に「次に死ぬなら確実に死ななければいけない」と心に誓ったのだった。

 

次に死にたくなったのは22歳、大学留年した時だった。

真面目な学生では無かったけれど、なんとなく大丈夫だろうと思っていた淡い期待はあっさりと裏切られてしまった。

一応サークルには所属していたけれど、ほとんど活動に参加していなかった私は、文字通り大学一人ぼっちになってしまったのだ。

そんな私の唯一の心の拠り所はSNSの顔も知らない友人たち、その中でもとりわけ"メンヘラ"とカテゴライズされるような人々との交流だった。

最初は寂しさを埋めるためのアイテムだったはずが、尊大希死念慮に苛まれて生きるダメな人たちの存在可視化されることは私の良くない考えを加速させていった。 

あの頃を思い返すと、死にたかった、というよりも、いつ死んでもよかった、というのが正しかった。

私は名前も知らないおかしな人たちと浴びるように酒を飲むことも、サイケデリックな色をした「海外製」とだけ言われた錠剤をスナック菓子のように口へ放り込むことも、

そのまま外に飛び出して狂ったように遊びまわることも、怖いと思うことは何一つなかった

素面でいたくなかった、誰かと過ごしているようで、感覚けが宙に浮かび、幻覚の中を彷徨って倒れこみ、自分を取り囲む影と会話して過ごした。

路上はもちろん、駅の医務室や知らない人の家で目覚めることも日常茶飯事だった。

裸で目覚めて隣で眠る見知らぬ人を起こさないようにベッドを抜け出し、最低限の服と荷物だけ持って逃げ出したこともあった。

 一方で大学がある日は真面目に授業を受けていた。

離脱症状でガタガタと震えながら、倒れないように机に噛り付いて授業を受ける様は正しく狂人だったと思う。

ただ「死のうと思えばいつでも死ねる」ということが確かな心の支えになって、私は人より一年だけ多く掛けて大学卒業することができた。

真っ先に死ぬと思われていた私を残して、大学時代の悪友たちは4人が亡くなり、2人は隔離病棟入院していると風のうわさで聞いた。

 

気がつけば30歳を目前としている、生きてしまった、生き延びてしまった。

私は死ねなかった、自分長所や得意なものというのは思い浮かばないが、死ぬことは特別下手なようだった。

それどころか真っ当に就職して、結婚し、子供にも恵まれた、人は私のこと見て「幸せだね」と言うようになった。

ただそれでも「死にたい」という心の底に燻る感情は、初めて認識した時から今のこの時まで片時も消えてはいなかった。

から私は今夜も、精一杯長く息を止め続ける、「一度ぐらい上手くいきますように」と願って。

2020-07-18

少し酔っ払って帰った夜

猫を撫でてやるといつもよりごろごろ鳴く

大変気持ちよさそうに鳴いてから、にゃーごする

不思議なことに、酔っ払って帰った夜はいつもこうだ

手先の動きが細かくなるのだろうか。

普段より毛先や毛の流れを感じやすくなるような気がする。

ここだな

ここで焦らす

ここでにゃーごからゴロゴロご褒美

そして猫ちん陥落

ここまでいけば最高だけど、なかなかに難しい

自分が酔っている時は、素面の時よりもにゃーご難易度が下がる気がする。気のせいかもしれないけど、全然関係ないわけでもない気もする。でもやっぱり気のせいかもしれない。

はぁ、もうたまらん、もうどうでもいいから、お腹に顔を埋めて寝たい(もちろん、猫が許してくれない)

やめろよって繰り出されるキックがまたいいんよなあ…

はあ、もう、ねこたまらん

2020-07-16

妖怪に遭った話

オカルトではないが私は妖怪の話だと思っている

特定性別や嗜好や趣味なんやかんやを叩く為に書いてはいない

夏に遭った妖怪がおり、未だ夏になると思い出して気分が沈むのでネットの海に流して供養したい、そういう話だよ

オカルト話を期待した人はごめんね



悪魔



趣味を同じくする友人らと遊んだ帰り道、此方を見て悪魔だと罵倒する爺に遭遇した。

一行で済む話なのだが、供養であるのでもう少し語りたい。語るね。


その当時私は二十歳手前くらいの年頃だった。

高校生活は闇色を煮詰めた肥溜めのような暗鬱たる日々だった。要するにカースト底辺のクソ陰キャだった。

しかインターネットを通じて共通趣味を持つ他人と出逢い、親交を得て、なんだ生きるの楽しいじゃん、広いじゃん世界インターネットありがとう、という救済を得てもいた。

インターネットの海は広く、必然的現実世界での住所は遠い事が多く、オフ会となれば一大イベントだった。

少なくとも当時の私にとってはそうだった。

大学には行かず就職をする道を選び、そこで働いて得た給料を握り締め、バスに乗り電車に乗り飛行機に乗り、初めて『友達に会いに行く為のひとり旅』を経験した。

うきうきとわくわくでいっぱいだった。


冒頭に一行で纏めた『趣味を同じくする友人らと遊んだ』というのは、つまるところこの『オフ会』の事だ。


集まった面子と一頻り語り合い、飯を食べ、ショッピングに興じ、おやつを食べ、カラオケで歌い、プリを撮り、オフ会は至極健全に盛り上がり、感極まって泣く程楽しかった。


宿を取っていたので、いや、旅行からまりたいじゃんね。日帰りはやってやれないことはないが、余韻に浸る時間が欲しかろう。欲しかったのだ、私は。

ビジホの一室でひとりゆっくりとこの日を噛み締める為の時間が欲しかった。

泊まっていきなよと言ってくれる面子も居たが、それは畏れ多すぎてできなかった。比喩でなく嬉しさで爆発して死ぬと思った。

じゃあ次に逢う時はうちに泊まってねと言ってくれたその友人に、(また逢えるの!!!!????来てもいいの!!!!!!????)と内心で爆発しながら頷いてハグをして手を振った。


その、帰路だ。


とんでもなく楽しかった、私の青春は今からなんだ、皆やさしくて面白くて素敵な人達だったな、等というような幸せに酔いながら人気のない暗い夜の道をひとり歩いていた、その時。



前方から自転車が走ってくるのが見えた。

幸せに酔いながら歩いていた、とはいえ、そうかそれでは道の端に寄って自転車の通行を妨げないように歩こう、と思う程度には素面だった。

素面だったが、酔ってもいた。


道の端に寄って歩きながらも心は此処にあらず、楽しかった思い出ばかりを反芻していた。

であるからして、自転車を漕いでいるその人物が割と結構な声量で何か言葉を発しているらしいと気が付いたのは、すれ違うまさにその手前だった。


ところでそのオフ会というのは、ゴスロリを愛好する者達の集いであった。

ゴスロリの是非だのなんだのについてはここでは省く。

そして私は自分が着るならばゴシックが好きであった。


初めての友人と初めてのオフ会

しかもその友人らは趣味が同じ。

誰も私の服装嘲笑しない。

それどころか、皆が皆思い思いに目一杯ドレスアップして集う。

加えて、何より、若かった。


要するにこの日の私は勿論どえれぇ気合を入れたコテコテゴシックファッションに身を包んでいたのだ。化粧も然り。

ゴシックとか言われてもよう解らんという場合概念的な魔女想像して頂ければ、それで解釈はふんわりと一致する。


自転車に乗ったその人物はすれ違いざまこう言った。




悪魔!!!!!!!!!!!!




言われた私はこう思った。




魔女ですけど!!!!???)




しかながら見知らぬ爺にすれ違いざま大音量罵倒されるという体験は思い返す限りこれが初めてであった。

まりに驚いたものから足を止めてその爺が去りゆくのをぽかんと見送る格好になってしまったのだが、すれ違い終えて去りゆきながらもまだ尚爺は此方を振り返り振り返り、私を罵倒し続けていた。

否、爺が罵倒していたのは私ではなかった。私を通して何か概念的なもの罵倒し続けていた。


悪魔チリン)、女(チリン)、売女チリン)、悪魔チリリン)、女(チリン)、悪魔チリン)、悪魔チリン)、悪魔チリン……)……


夜の小路罵倒ベル音を響かせながら去ってゆく爺。

通り魔に遭った気分だった。


しかし私は魔女なので、えぇまぁ売女ではないのでそこは否定しますけど悪魔だったり女だったりはしますね…???????????????


という気分でもあった。

けがからなさ過ぎてそういう妖怪なのだと思うことにして正気を保ったのかもしれない。

私という個人罵倒していた訳ではなかったからかもしれない。

元より私の好むファッション一般には受け入れられにくい傾向であることと、虐げに慣れきった高校生活も一因としてあったのかもしれない。


当時の私はこの爺が一体何であるのか全く解らなかったのだ。ただ辛うじて、爺の見た目をしているから爺だということだけは解った。

結果、この爺には妖怪悪魔爺という名がつけられた。私の中で。


この妖怪悪魔爺はそれから数年経った今でも夏のこの時期になると私の心の中に勝手に蘇り、なんとも言えず遣る瀬無い虚無感を齎してはベル音を響かせ去っていく。


嘘だ被害妄想幻覚だなんだと言われるのも辛い気がしたのでこれまで誰にも言わずにいたのだが、例のポテサラ爺が現れたことにより、おそらく同類妖怪であろうこの悪魔爺の話もネットの海に流して供養したく、こうして記事を書いている。


来年からは私の頭の中に勝手に蘇らず、もういい加減成仏してほしい。

2020-06-15

今日、ひっさびさに居酒屋サイゼリアに昼行った。

しかし、今日立場運転手

ビールも無けりゃマグナムも無い。

しか無いなと思い、おつまみメニューはほぼ頼まず、ピザパスタ系の主食メニューのみ。

これはこれでもちろん旨いんだけど、やっぱ物足りないんだよ。

店出る時、ノンアルコール素面だったからか、油の胃もたれ感とかを感じたり、しばらく来ないでも良いかな…って思ったけど、夜呑んでて思い出したらやっぱプロシュート・辛味チキンポップコーンシュリンプエスカルゴモッツァレラトマト辺りでビールマグナム白をキメたいって思ってる。パンチェッタピザとか食べて、〆にイカパスタをキメる。これを1人でやるのが最&高

また行こう。

2020-06-05

anond:20200605051308

追記

眠気から文字を拾っては書き、拾っては書き、素面では考えてないようなことも書いた気がします。

私の地球にはHLなんて言葉は「まだ」ありませんが、HLという言葉が生まれたこともまた男らしさや女らしさのように尊いと思えるようになりました。

毒を吐き切ったのかもしれません。

NLと呼ぶことのエモさもわかってほしいし、HLと呼ぶことのエモさも(あるのであれば)わかりたいです。

ただ、これきのこたけのこなみに分かり合えない気がします。HLはNL共存することはなく、取って代わろうとしていますpixivで両方のタグをつけて好きな方を追えば、そのかわり絶対両方つけようね!って言わない限り認め合うことはできないのかもしれません。

人間は滅ぶべきかもしれません。

おやすみなさい。

2020-05-26

anond:20200525185824

ブスと書いたのはブスという容姿・特徴に言及しただけで別に悪く言ったわけではない。おおうこれ素面で言ってるのか。天才か。

この増田頭悪いっていうか気狂いだな。

注:ここでいう「頭悪い」「気狂い」はあくまでも増田状態客観的記述したものであり、何ら価値判断を含んでおりません。つまり悪口ではありません

2020-02-08

anond:20200208105202

心理的問題もあるよね。受付の人や案内係の人が素面だとちょっと不安になる場合もあるよね

私は会う前からでしたよ!

彼女は「恋愛」に対して斜に構えてる、20代後半中二病だった。自分の本当の気持ちを言わない。僕もなかなか言えないが。

二人でMDMAをすると「ぽかぽか自白大会」になるのだか、その時でも嘘つくくらいだ。

僕らはネットで知り合った。僕は「待ち合わせ場所に立ってた姿を見たときから好きでしたよ!」と素直に言ったら(素面でこんなことを言っても真実味が無い)、彼女は「私は会う前から好きでしたよ!」と、すぐさま言い返した。前世とかそんなことを言う彼女ではないから、ほんのちょっと考えて、会うまでのメールのやり取りや、僕がウェブに書いた文章とかで、好きになっていたんだ。と分かった。

このことは何回思い返しても、本当にうれしいことだ。

考えてみれば、つまらない人間と会う必要なんてないのだから彼女は、女の子は、男子が思っているより全然前にフィルタリングしているのだ。

2019-12-21

契約が結ばれた時と契約を履行するとき不連続

あるいは飲酒による判断力喪失

素面の時に料理を注文して、飲酒による判断力喪失した状態の時に 店が支払いを無理やり迫るのは不正ではなかろうか

あるいは

飲酒によって判断力が低下するのが予期できるんだから飲酒運転禁止酒類提供者へ課される理路なら。飲酒によって判断力喪失して代金の支払いが正常に行われなくなることが予期できるんだからアルコール提供する全ての飲食店では十分なお金を前払いするシステムにする必要があるべきだ

もしくは

飲酒によって判断力喪失した状態で結ばれた契約無効なら、ガチャ回すとき監視カメラや(タクシー運転手など)第三者によって泥酔していると証明されたら、爆死したカード代は返還されるべきだ

2019-12-18

多幸感幸福

多幸感はいけないおくすりでラリってるか、脳がバグって脳内麻薬バドバしてる状態のことで、そもそもまり肯定的意味ではないよね

オタクオタクらしい過剰な表現で好きなものを語る時に使っているのは知ってたけど

最近幸福感の言い換えくらいにしか思ってない人がカジュアルに使っててびっくりする

クリスマス多幸感」なんて素面で言うのはアンチキリスト教アンチ宗教の人しかいないでほしかったよ

2019-12-02

アルコール依存一歩手前

アルコールを飲まないと退屈だし、素面時間に耐え切れない。アルコールを飲むと次の日に鬱っぽくなって何も考える気にならないし、何もできない。何もできない自分でいることが耐えられなくなってまた酒を飲む。そしたら少し忘れられる。このサイクルが月に何回かある。

死にたい

2019-11-20

anond:20191120210250

酒はよく飲んでるよ

素面世界って退屈すぎない?

これで死ねたらいいけど、これはこれで重い障害になるんだろ

その前にやってよ

2019-09-24

エッチな話

エッチな話が好きだ。何に恥じらっているか詳しく知るのが好きだ。どこを感じているのか想像するのが好きだ。たまに素面に戻って、哲学的なことを考えだすのも好きだ。

2019-08-13

夏の魚

最近 健康に気を使うようになり、最低でも週1回、できれば3回は魚を食べるようにしている。

だいたいは大ぶり3切れのチリ産サーモン550円を買ってすぐ冷凍し、週の間に焼いて食ったり、刺身用のアジを買ってなめろうにしたりする位なのだが。

それらを買う魚屋で、今週は鱧が入っていた。

鱧。

京都料亭などで供されることで有名だが、関東では空想上の存在とされる霊魚(ウソ)。

身に小骨が多いので、食べるには細かい包丁ミリ単位で入れる「骨切り」という工程を入れねばならず、その事で更にハードルが高くなるのだが、その鱧はしっかり骨切りもされている。

もちろん食べたことはないんで興味はそそられるが、1尾1300円という破格なお値段。

「いやさすがに・・・」と思ったが、どうしても「鱧、美味しいよねー」と言ってみたい。それに骨切りもされてるし。

「えいや」で買い求めると、店員のオジさんはビニール袋に長い身を無造作に流し込み口を縛って提供した。

さあ買ったはいものの、こんな魚をどう調理したものか。

手元にスマホがあったのが幸いだ、レシピ検索すると、湯引きして薬味梅肉のつけ汁で食うと美味いらしい。

八百屋大葉ミョウガ、潰れてお安い紀州海を買いもとめ、これで準備は完了、幸い家には甘辛口日本酒、碧龍もある。未知の相手だが勝算は十分だ。

さて、お盆にやっつけておきたい読書洗濯運動不足解決するための全力バーピージャンプ最近新調したパソコンセットアップなどを済ませたら、夜になった。

鱧に向き合う時間である

待て。鱧だけでは晩餐が味気ない。

八百屋では一袋100円という別の方向で破格の生椎茸も買い求めていた。

これを切り分けて、バター焼きにする。

きのこバター文句のつけようのない組み合わせなのだ

バターで炒めた椎茸から森の息吹と旨味が混ざった香ばしい匂いが立ち上った。

信頼できる手堅いプレーヤーが脇を固めた。

あいよいよ主役の登場だ。

ビニールから取り出した鱧はやや魚臭かった。やはり足は早いようだ。

1回で食べきれない長い身を両断し、半分をジップロックに詰めて冷凍する。

まな板に残った鱧は3-4cm間隔で短冊状に切り分ける。

つけ汁も用意する。

紀州梅を叩き、みりん、酒、醤油と合わせる。

ミョウガ大葉は千切りにする。

ここからはあっという間だった。

沸かした湯に鱧を放す。

湯に放たれた身が柔らかな白に色を変え、くるっと丸まれば、骨切りされた鱧は鞠状に花をつける白菊のようだ。

すぐに上げて次は氷水に放つ。

その作業を数回繰り返せば、伝説上でしか知らなかった京料理、「鱧の落とし」が完成した。

晩餐は碧龍、カブ柚子甘酢漬け、紫キャベツピクルス椎茸バター焼き、そして鱧の落としである

まず椎茸

肉厚で程よく薫る森の香りに、グアニル酸バターの旨味。約束されていた勝利だ。

碧龍で口を洗いたいところだが、ここで酒を入れてしまえば、アルコール作用によりなんでも旨く感じてしまう。

それはそれで幸福だが、まずは初めての出逢いは酔った頭の夢見心地ではなく素面で向き合いたい。

鱧よ、お前の真価、透徹なこの目と舌で確かめさせてもらうぞ。

白菊を思わせるそれにミョウガ大葉を乗せ、梅肉に浸して口に運ぶ。

白い身は口の中でわずかな弾力を生じた後、柔らかに解け、蛋白質と繊細な魚の脂が梅肉の酸味と大葉ミョウガの鮮烈な香味と一体になって消えた。

滋味深い夏の味、これが鱧であるか。

こうなればもう酒と合わせて味わえばよりその滋味も際立つと言うもの

ええい、美味きゃ全ては良しなんだ、澄ましているお前も本当はそうなんだろう?

椎茸カブ紫キャベツ日本酒、鱧が入り乱れ、夜だ宴だ酒池肉林だ。

お盆の夏の夜、卓上で繰り広げられた饗宴口福快楽の余韻のなか幕を閉じた。

鱧よ、魚屋店頭でみた時、君を諦めなくて良かった。

思い出を残して淡雪のように消えた鱧だが、その半身はまだ冷凍庫にあって、後夜祭を静かに待っているのだった。

2019-08-09

anond:20190809122749

手がない人間義手つけると とか

耳が聞こえない人間補聴器をつけると とか

人工肛門とか人工臓器つけてる人 とか

素面でそういうこと考えたり

大昔の哲学かいものやらを考えた人 とか

みんなそういうこと思っているんだろうけど

精神についてお薬の人は

まずそれを感知したり認識したりする

もとになる部分ががこわれてるから

なにもかもしょうがないのでは

2019-08-05

休職中で悪名高き某メンタルクリニックに通ってんだけど、今日診察で「なんの薬が欲しいですか?」って言われて「?!」ってなっちゃった

それ素人患者に直球で聞くか?薬名とか素面で言えないんだけど。それを決めるのが医者仕事なんじゃないだろうか。

診断書と薬スムーズに出してくれるとこなかなか無いから仕方なく行ってるけど(まともな病院って即日予約とか出来ないから本当に仕事限界だった時はありがたかった)病気まともに治すなら転院したほうがいいんだろうな。

でも今まで個人精神科ガチャ大爆死民(薬すら出してもらえなかった)としてはビジネス空気が居心地いいんだよな。

2019-07-17

anond:20190717220739

そもそも民主政権から消費税上げたがっていたのは自民で、民主が後から乗っかっただけなのに、「安倍ちゃんは本当は上げたくないの…つらいお立場…君側の奸…俺たちだけは理解してる…」みたいなのよく素面で言えるな。

安倍が考えてるのはいかに自分責任を軽くした上で増税するかということだけだよ。

2019-07-16

話題デートレイプ記事読んだ

本人はレイプだと思ってないというのが本当に怖い

セックス素面でやろうぜ

飲んでも2~3杯くらいまでだ

ほんまセックス前に合意必要だな

anond:20190715161316

じゃあなんて相手泥酔させたうえでホテルに連れ込んだんだよ

素面ホテルに行くか、泥酔したなら帰してあげればいいだけだろ

こんなんただのデートレイプ

2019-06-24

anond:20190624104413

同意書にサインじゃダメなの?

もちろん普通同意書と同じように、脅迫されたり酪迷状態でのサインは効力を持たないとして。

別に酔った勢いで」もいいと思うけど、そのためには素面状態で予め合意をとっておく必要があるだろう。

マジョリティだけのための非言語コミュニケーションを前提にするからややこしくなる。

2019-05-29

飲み会に行って

お互い相手をうかがいながら羽目も外さず当たり障りのない話をし時間を過ごす。

違った一面が見れるとかならともかく素面とまあ変わらない。

お互いに時間を浪費することに意義があるのはわかっているのだけれども。

もちろん食事会も嫌です。

今度は飲み会のない会社に行きたい。

2019-05-28

anond:20190528230919

ワイはこれまで生きてきて素面になったことないやで

2019-05-24

anond:20190524200435

ありがとう素面になって読み返してみるとすごく恥ずかしい文章だよ。

内省してみただけだったんだけど、自分の中での主観言葉にしただけでそれを原理は言い過ぎだったね。

これからも「どうしてそこにおねショタが?」と考え続けていきたいし、シコってるだけじゃなくて一般化して説明できるアイデアを見つけたい。

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