はてなキーワード: 木曜日とは
と。
久しぶりに会えてうれしいな、楽しみだと思っていたら今日ラインが来た。
まだ?
と。
え?何が?
待ってるんだけど。
は?
今日でしょ。
いや、来週だよ。
なにそれ。
来週の木曜日って言ったじゃん。
とやりとりがあった。
だが、よくよく聞いてみると、彼女にとっての『来週の木曜日』は、22日なのだ。
俺はスマホのカレンダー開けてもらい、近くのカレンダーを見てもらい、一番左は日曜日だと説明した。
すると、なんじゃこれは!
と驚いている。
彼女は、月曜日スタートの手帳を子供の頃からずっと使っている。
学校の時間割も月曜日から始まるから、全てのカレンダーの一番左は月曜日と思っていたという。
こんな事があるのかとびっくりしてしまったが、実はは俺が間違っているんじゃないかと思い始めた。
来週の木曜日は、22日ですか?29日ですか?
残業を減らせというのは、管理職から言わせてもらうと、早く帰れという意味ではない。
もちろん、単語の意味は残業というものをしないようにしろという言葉であるから、残業しないという局面的な状況を表現しているのは確かではある。
単語そのままの通り残業を減らせ言う意味が残業をせずに早く帰れというのなら「早く帰れ」と言うだろう。
残業をするために事前に申請をしろというのが面倒で意味のない事だというのが、残業を減らせといわれても減るものじゃないという立場の意見ではないだろうか。
当方管理職から説明している残業を減らせという意思を説明しておく。
残業に限らず作業に必要な人員、時間、資材を申告してもらいたいのだ。
こちらはできるものだと思って指示を出しているわけだが、それができないという個人能力の限界があるのであれば申告してほしいのだ。
私の能力ではレポートの作成に約2時間かかる。これを今週木曜日の営業先訪問から帰る予定を16時と想定しているところかみると1時間残業になる。
そのような情報が欲しいのだ。その1時間は金曜に持ち越そう。金曜日に1時間、準備段階にもう1時間を用意したとして金曜に実労働内容は6時間を想定する。
一般の会社というのがどれほどのものかわからないが面接でさんざん質問攻めにして合格させたものを社員に登用しているものと思う。
なにができてなにができないのか、どれほどの能力があるのか、腕時計くらいしている人間を雇用しているのだろうから、自分の作業時間くらいは把握するものだろう。
場当たり的に仕事ができた、おわった、今日はのこった、個人の判断で明日にもちこそう、などといった管理職いらずの個人プレー集積結果がチームみたいなことがあるのか。
個人の受け持つべき仕事の内容をあげて必要時間を列挙して、お前の能力で解消できると見込んで負荷分散は必要ないだとか、個人の能力で作業時間を圧縮しろだとか具体的に残業になることを確認してからそれを個人に解消を求められた場合、それは会社としての機能をしていない、個人事業主に対して会社が仕事を受注している状態とほぼ同じなので、拒んだほうがよいのではないかと私は考える。
あなたは業務内容を管理する立場にあるのなら管理できているのか、管理した上で不条理にも会社経営の一部を経営者でもないのに担わされているのか、それとも管理職でもないのに管理をさせられているのか、ともあれ「契約内容に明記されていないから暗黙に了解されるであろう業務外労働」をさせられているのであれば、残業をしているしていないの前に「残業に相当する無料奉仕を会社に強いられている」ことにもなり得る。
これらを鑑みて、それでもなお自分の支払っているコストはそれ以上の価値があるものだとその会社に期待できるのであれば頑張ってもらいたい。
最愛のおばあちゃんがお昼頃亡くなった。
朝、妹にたたき起こされた。「おばあちゃんが救急車で運ばれたって!」母親からの電話をとった妹も目を丸くしていて、なんだか現実味がなかった。
おばあちゃんは高血圧持ちで、3年前の夏もそれで倒れていた。そのときも体の衰えに「しぬしぬ…」とこぼしていたが、高血圧以外の異常はなく、薬を飲むことで持ち直していた。
今年の6月ぐらいからか、おばあちゃんは自己判断で高血圧の薬を飲むのをやめた。薬を飲むのをやめて、少し経ったごろから気温がばかみたいにぐんぐんあがった。
むしむしした空気はおばあちゃんからあっという間に覇気という覇気を奪った。おばあちゃんはまた「もうだめかもしれない」と口にするようになった。
わたしは、家族のだれよりもおばあちゃんにかわいがられていた。一人娘である母が少しやきもちを焼くほどである。
おばあちゃんは少女時代のほとんどを戦争と共に過ごした。とはいいつつおばあちゃんの実家は田舎のお金持ちでだった。家にはお手伝いさんがいるような、当時にしては裕福な家庭だったと話してくれたのを覚えている。
子供の頃は足が速くて、トロフィーもいくつか持っているのよ、と嬉しそうにしていた。
おばあちゃんはお見合い結婚だった。成人したら家を出るのが普通だったのよ、と言っていた。
おばあちゃんは愉快な人で、少しわがままなところもあった。
おばあちゃんはすっとした切れ長の目の持ち主で顔は小さく、いわゆる美人の部類だ。そのためたくさんのお見合いの申し込みがあったそうだ。
その中からおじいちゃんを選んで結婚した。おじいちゃんはぱっちりとした二重まぶたを持ったハンサムなひとだ。
数ある中から気にいって選んだおじいちゃんも、結婚後に借金が発覚して、おばあちゃんは物心ついたときから私にその話をよくした。
お母さんがいうには、小さいころから二人は口げんかばかりだったという。それでも、わたしはおじいちゃんと口げんかをする元気なおばあちゃんだ大好きだった。
おばあちゃんの口癖は「借金のあるひと、田舎の長男とは結婚しちゃだめよ」だった。
これは、さっきも話したおじいちゃんの借金の件と、母の結婚相手が北海道から出稼ぎに来ていた長男坊だったことに由来する。
お母さんは、高卒で事務員として働いていた。その先輩社員が私のお父さんだった。お父さんはお母さんの8つ年上で、就職したばかりのお母さんとすぐに付き合い始めたのを快くは思っていなかったそうだ。
おばあちゃんは、私のお父さんのことを自分の息子としてそれなりにかわいがっていたし受け入れてはいたが、娘をたぶらかした男として、私だけに、内緒の話として、お父さんの悪口を教えてくれた。
わたしは、これがうれしかった。父親の悪口を受け入れる娘など、世間的には非常識かもしれないが、おばあちゃんとする秘密の共有がくすぐったくて仕方がなかった。
関東生まれのお母さんはもちろん生まれた時代も土地も違うお父さんの実家では苦労した。これがおばあちゃんがお父さんを少しいじわるな気持ちで見てしまう理由だった。
おばあちゃんは少女漫画のような人で、フリルとレースとリボンが大好きなひとだった。会いに行く度に満面の笑みで向かい入れてくれて、家族で一番の私の理解者だった。
おばあちゃんは、お父さんとお母さんが妹に甘いことを知っていた。だから、わたしをその分飛び切り甘やかしているのだ、と言っていた。おばあちゃんのそういうところがだいすきだった。
おじいちゃんに「おばあちゃんが元気がないから、会いに来てくれ」と言われた。わたしはいくら元気がなくとも私に会えば元気になるだろう、と能天気にも高をくくっていた。
ところが、玄関を開けてくれたおばあちゃんの声はか細く、首筋には骨と血管が浮かんでいた。おばあちゃんは笑ってくれなかった。
わたしはなんとかおばあちゃんを元気づけようとした。なかなか彼氏ができないこと、就活がままならないこと、妹の高校の話、昔飼っていた柴犬の話、お母さんの話……。
おばあちゃんは少しだけ笑ってくれた。だぁら、きっと元気になるだろう、そう思っていた。またね、とあのとき確かに、言ったのに。おばあちゃん。
そのあともおばあちゃんの具合はすぐれなかった、いろんな病院に行った。胃カメラもしたし、レントゲンも撮ったし、脳もスキャンした。以上はどこにもなくて、高血圧と気候の所為だと、安心していた。
そのうち、実は目が見えないと訴えたので、眼科へ行くと白内障だったことが分かった。すぐに手術が決まって、目がゴロゴロする、と言いつつ手術は成功した。先週の木曜日のことだった。おばあちゃんは、まだまだ生きると思っていた。
でも、全然そんなことなかった。おばあちゃんは突然倒れて、突然死んでしまった。おばあちゃん、わたし、就職も結婚も子供もまだだよ、ねえ、おばあちゃん。
おばあちゃんは藤とか、スミレのような淡い紫色がよく似合う品のあるかわいいおばあちゃんだった。わたしは、こんなにかわいくて、すこしわがままで、でもなんだか許してしまう女性を知らない。
世界で一番かわいいおばあちゃんが今日亡くなった。願うように、かみさまにすがるように叫んだ「またね」の約束はもう永遠に果たせない。
けれど、いつまでも悲しむことをおばあちゃんはよく思わないだろう。だから、わたしは世界で一番大好きなおばあちゃんへの愛のしるしとしてこの文章を残そう。
おばあちゃんの孫になれて、こんなに幸せなことはなかった。きっと、またどこかで会えると願っている。
おばあちゃん、このさきもずっとずっと大好きだよ。
1分遅刻した。
いつもよりやや時間に余裕をもって家を出たのに、
余裕があったせいで普段なら残り時間だけを気にして走っているところを歩いていたら、途中で今日が木曜日だと気付いてしまい、
余裕があったせいで油断してコンビニでヤングジャンプを読んでしまった。今思えばこれが失敗だった。
しかも余裕があるといっても150秒とかそんな感じだ。多分、普通それを余裕があるとは言わない。
ヤングジャンプは、キングダムだけざっと読んでテラフォーマーズとかは仕事帰りにするつもりだったのに、
キングダムを探してパラパラしてる時に見えたテラフォーマーズのヒキが強かったので引っかかってしまった。
結果的にいつも乗る電車に乗り遅れて、何とか間に合いそうな別の電車に乗ってギリギリに会社には着いたけど、
WindowsUpdateの更新インストールとかでPCが立ち上がるのが普段より遅くてズドン。
はあ……なにやってんだか……。
タイトル通りだ。
以前、ゲーム関連のメディアにつとめていた。ゲームニュースをひと通り扱い、垂れ流す、といったものだった。新規参入であったのだが、サービスインしてからニュースがおりてこず、ゲーム系ニュースサイトはともかく一般のゲームブログ的なところにも情報が遅れている、という状況がすぐ出来た。すぐだ。
スクだったりエニだったりする企業は、ファミ通と同じ情報が同じタイミングで降りてきているにも限らず、ファミ通発売から二週間後に発表お願いします、と来た。最悪だ。手元に資料があるのに、出せない。この状況はあまりにも苦痛だった。
もちろん協力的な企業がなかったわけではない。そこから漏れてくる話をまとめてみると、ファミ通が情報公開のメディア・タイミング・方法を企業と相談し、取り仕切っているようだ。いわばゲーム業界の広告代理店だ。
ということは、ファミ通以外のメディアが情報を新公開しようとすると、メーカーがファミ通のごきげんを伺わないといけなくなる。情報をスッパ抜いてしまうと、最悪ファミ通はその企業を扱わなくなる。当然広告効果は低くなり、ソフトが売れない。死活問題だ。
なぜこんなにファミ通が力が持っているかというと、老舗のブランド力はもちろんだが、コンビニ流通しているというところが大きい。コンビニ流通しているのとしていないのとでは部数に歴然の差が開く。また一般の人の目に触れる機会も多くなるので、広告効果はダントツだ。
クロレビでどんだけ低い点数で叩かれようと、ファミ通に擦り寄るしかメーカーには手段がなかったのだ。今でもゲームの新情報がファミ通の発売日である木曜日に集中していることを考えるとその構図は今も変わらない。
ファミ通以外のゲームメディアがあんまりふるわないのは、上記などの理由があるからだと私は考える。新規参入出来ず、個人ブログに速報で負け、情報規制をしかれる。言論の自由はそこにはない。んな業界で発展もくそもあるか。ゲーム業界の発展を妨げたのは間違いなくファミ通だ。逆に発展をさせたのもファミ通かもしれないが、今は老害でしかない。
------------
------------
任天堂もそこに業を煮やしたのか、それとも京都までファミ通の営業が来ないことに怒りを覚えているのか(←想像です☆)、自社で情報を発信することを始めているのは周知の通り。ちなみにウチの新規ヘボメディアにも任天堂は他と等しく扱ってくれた。等しいタイミングと量で情報をくれた。めんどくさいから一緒にしてただけかもしれないが、うれしかった。
そもそも話の前提として、当然ウチのメディアが新規参入でメーカーからなめられている、という状況もあったのかもしれない。
とあるワイナリー企業は「君んとこのメディアではウチのゲームのことを○○のパクリだ、と書きかねない」といったことまで言ってきた。普通の脳みそ持ってりゃそんな記事書かねぇよ。アホか。今ここで書くけどさ。
とあるワイナリー企業つながりで話すと、ゲームの攻略記事を書くとき、ワイナリーからもらったデータが80%ほど間違いで、デバッグをするようにデータを確認していた。ウチのメディアがなめられているからそんなデータをよこしたのか、それともそもそんな感じなのかはわからない。でもファミ通の攻略本でも誤植が多いということを考えると、同じように間違ったデータを流しているのだろう。攻略でもらったデータには細かいパラメータも書いてあった。この攻撃は○フレームとか。最近の攻略本はそれをそのまま転載しているから情報だけで分厚くなるんじゃね?とか考えてた。精査しろよ。
電撃とかファミ通以外の情報は知らない。誰か書いてくれんじゃね?
……という夢を見たのさ。夢の話ですから。
ヤフオクでよくAVを買うんだが、いい加減な詐欺まがいの出品者が多くて商品が届いてからがっかりすることが多い
俺のような人を減らすため、ヤフオクでのAVの買い方についてまとめておく
ちなみに対象はセル版のAVが欲しい人だが、レンタル落ちでもなんでもいいという人、AV以外が目的の人でも参考になることは多いはずだ
評価で2ちゃんや増田と勘違いしているような書き込みがあったら、要注意
あとで述べる会員版のオークファンでAVの相場を調べ、それより20%ほど安い価格で落札できるなら検討の余地はあるが
説明がクソなやつは対応もクソ
・yahooかんたん決済で実際に口座に入金があるまで発送しない
・日曜日にオークション終了にしておいて、土日しか発送できない
大体、こういうやつは、商品説明もいい加減だ
注文がやたら多い奴。これもあとで何言われるか分からないし、いきなり悪い評価を付けられるかもしれないので基本的には買わない
送料も何も書いてないやつはいい加減な奴が多いから気をつけろ。しかし、相場より安く買えることもあるから、ウォッチリストには入れておく
業者に多いが、状態がちゃんと書いてない(傷があるかもしれないとか)、何にでもあてはまり、言い訳も可能なことを書いてる奴は要注意
綺麗すぎるレイアウトのやつも少し気をつけよう。一見ちゃんとしているように見えるが、対応がすごく事務的だ。少しイライラするぞ
あと絶対NGなのが、商品と関係ない言い訳がましいこと書いてるやつ。「雨が降ってきたので売りに行くのもめんどだし出品する」とか。但し、一度見ただけ、引っ越しするのでヤフオクで処分しますなど、ごく普通の出品理由を書いているだけのものは可。
ほぼレンタルとみて間違いない
商品説明にすごく小さな字で「レンタル落ちです」と書かれているはずなので、ちゃんとチェックしよう
内容はセル版と変わらないが、レンタル許諾のシールなんかが貼ってあって、あとで自分が出品するとき相場より安く出品しなければならなくなる
気になったら質問しよう
犯罪だ
それに詐欺も横行している
物が物だし、結局泣き寝入りになるぞ
オークファンはプレミアム会員になると、アダルト商品も相場をチェックできる
絶対会員になっとけ
もちろんアマゾンでも見とけ
だいたいアマゾンの方が値段が高いことが多いが、たまに安く買えることもある
気に入ったのはアマゾンのカートに入れておいて、モノレートなどで相場の推移をチェック
本末転倒だが、100円200円高いくらいならアマゾンで買った方が結果的に得をする
まず、面倒なやり取りが不要
以前に買ったことがあったら「何日に購入済み」と出てくる。間違って同じものを買わなくてすむ
説明書きと違う内容(盤面が傷だらけとか)があっても返金、返品とかでちゃんと対応してくれる。ヤフオクだと報復評価が怖くて泣き寝入りだ
そして、古いものはあまり出回っていなく、半年に一回くらいしか出品されないようなAVも多い
全部、とりあえずアマゾンのカートに入れておいて、木曜日か金曜日の夕方くらいにまとめて検索しろ
うまくヒットして、相場より安ければ買いだ
自衛隊の全身である保安隊の根拠法である保安庁法(昭和27年法律第265号)においては,一定の官職については幹部保安官又は幹部警備官の経歴を有しないことが要求されていた。なお,同法の政府原案では,これらに加えて旧正規陸海軍将校の経歴も欠格事由とされていたが,議論の結果,削除された。
保安庁法(ほあんちょうほう)
(長官官房及び各局の職員)
第十六條⑥ 長官、次長、官房長、局長及び課長は、三等保安士以上の保安官(以下「幹部保安官」という。)又は三等警備士以上の警備官(以下「幹部警備官」という。)の経歴のない者のうちから任用するものとする。
この欠格事由が設けられた趣旨については,第13回国会参議院本会議(昭和二十七年七月二十五日(金曜日))において,内閣委員長河井彌八が次のように説明している。
内閣委員会におきましては、両法案につきまして、六月二日以降地方行政委員会との連合委員会を二回、人事委員会との連合委員会を一回、及び前後十回の内閣委員会を開き、その間に参考人の証言を求め、本法案の審査に万全を期したのであります。その審議の過程において問題となりました主なる点を申上げますれば、…第三に、保安庁の長官、次長、官房長、局長及び課長等、幹部職員には旧正規陸軍海軍将校を任用しないという政府の原案は、衆議院の修正において削除されているのでありますが、この点について政府の考え方を質しましたのに対し、政府は、何分にも軍隊に類似をいたしている実力部隊であるから、政治政策を支配するというような弊害に陷りやすい。これを民主主義を守るために予防しようという趣旨の規定であつたが、旧時代の一つの経歴というものを理由として、殊更に差別待遇をなすがごとき感を與えることは、今日の政治段階から見て適切でない。実行によつて効果を挙げれば、必ずしも法的に制限する必要はなかろう。こういう趣旨を以て削除したものである。こういう御説明でありました。これを削除したことによつて公然と旧正規陸海軍将校を保安庁の幹部として任用することはしないということを明らかにいたしております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/013/0512/01307250512069a.html]
即ち,保安庁内部部局の局長,課長が文官でなければならないことを定めた保安庁法第16条6項は,(※引用者注:保安庁は)何分にも軍隊に類似をいたしている実力部隊であるから、政治政策を支配するというような弊害に陷りやすい。これを民主主義を守るために予防しようという趣旨
で設けられたものである。
もっとも,この欠格事由に関する定めは,保安隊を自衛隊に改組した際に制定された防衛庁設置法(昭和二十九年六月九日法律第百六十四号)においては削除されている。
削除の理由については,防衛庁設置法案の審議に際して,第19回国会衆議院本会議(昭和二十九年三月十三日(土曜日))において,緒方竹虎大臣が次のように答弁している。
保安庁法による内局の任用次格制限を全部撤廃したのはどういうわけか。政府といたしましては、政治の軍事に優位するこの原則は絶対にかえぬつもりであります。ただいまも御指摘がありましたように、旧憲法のもとにおきまして、統帥権が独立をいたして、政治が必ずしも軍事の上に優位していなかつたために、太平洋戦争のような悲惨事を現出するに至つたのであります。従いまして、政府といたしましては、新憲法のもとに政治が軍事に優位するということは、これはどこまでもこの方針を堅持して、かえぬつもりであります。しかしながら、それと文民の優位ということは、おのずから異なるのでありまして、この旧軍人というものを今回の保安隊に用いなければ別でありますが、用いまする以上、その間に差別を設けずに、おのおの十分にその能力を発揮せしむることが、保安隊あるいは自衛隊を今後発展せしめる上にも最も重要なことであると考えまして、この間の差別は撤廃をいたしたい、そういう考えをとるに至つた次第であります。それだけに、今後この保安大学その他の教育は特に重要性を持つて参るのでありまして、過去における軍人の教育が一種のかたわの教育であつた、そのために大戦前の事態を引起したところに大きな考うべきものがありますので、特に今後の保安大学その他の専門教育について注意を払わなければならぬと覚悟いたしております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/019/0512/01903130512020a.html]
また,第19回国会衆議院内閣委員会(昭和二十九年四月六日(火曜日))においては,木村篤太郎大臣が次のように述べている。
○木村国務大臣 昨日も御質問の際に申し上げたのでありますが、建前といたしまして政治が軍事に優先する。御承知の通り旧軍人はなやかなりしときにおいては、この建前がくずされておつたのであります。これがわれわれの国を破綻に導いた一つの大きな原因ではなかろうかと考えております。そこで新憲法下におきましてはどこまでも政治が軍事に優先する、この建前をとつて行く、これが大きな一つの原則であります。
それでシヴイリアン・コントロール、わが国内ではこれを文民優先といつておりますので、建前といたして、今後創設されます自衛隊については、制服の者も平服の者も互いに手を取り合つて行かなければならぬ、ここで対立関係があつては将来に禍根を残すのだ、いたずらに対立相剋をしたなれば、また旧軍閥の復興のような不幸な目にあうのではないか、このときこの際、ほんとうに制服と平服とが互いに手を握り合つて日本の国防の第一線の任務について、国民の信頼を得なければならぬ、こう私は考えておるのであります。そこで御審議願つております防衛庁設置法案におきまして、現在の保安庁法におきましての次官、局長、官房長、課長の任につく者は三等保安正、三等警備正以上の者はなれないことになつておる。ひとたびそういう服を着た者は服を脱いでもなれないということになつておる。これではいかね。たとい一たび制服を着た者であつても、りつぱな人であつてその任にたえる者はならさせてもいいのではないか。この建前を私はとりたい、こう考えておるのであります。一たび制服を着た者がさようなポストにつくことができぬということになりますと、そこに恐るべき対立関係が出て来ることになるわけです。お互いにいわゆる人事の交流はあつてしかるべきだ、私はこう考えております。シヴリアン・コントロールのことを盛んに申されるのでありますが、えてしてさようなことで文民優先ということになりますと、上の方の者はわかつております。間違いありません。しかしややともすると下部において平服が制服よりも優等な地位についているのだ、お前たちはおれたちより下の者だ、こういうことを頭から考えて行かれると、今の相剋摩擦が非常に災いをなして来るのではないか、これではいかぬ、かるがゆえに一たび制服を着た者であつても、適材であれば内局において勤めることができるのだ、現在の保安庁法によるいわゆる禁札を取下げる方がよろしい、こういう考えから御審議願つておりまする防衛庁設置法案においてはさような制限を撤廃した次第であります。今後私はどこまでも第一の原則として政治は軍事に優先し、しこうして第二段においては制服を着ている者も平服に至る者も互いに手を握り合つて融合和合をして行こう、こういう建前をとつておるのであります。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/019/0388/01904060388020a.html]
このように,防衛庁設置法の設置にあたっては,むしろ内部部局に武官(制服組)を取り込むことによって背広組と制服組の対立を緩和することが企図された。この場合にも,最高司令官である内閣総理大臣が文民である以上,文民統制の原則は害されていないという前提に立っている。
なお,第19回国会参議院本会議(昭和二十九年三月十八日(木曜日))において木村篤太大臣により,内部部局への入局時に制服組出身者は制服を脱ぐのだから文官優位の建前は堅持されるとの説明も為された。
…そこでその内局の問題でございまするが、内局も決して、制服を着たまま自衛官が内局に入ることはできないのであります。(「その問題じやない、頭の問題だ」と呼ぶ者あり)入ろうと思えば制服を脱いで、そうして職員として内局に入つて来るのであります。これにおいて私は、いわゆる文官優位の建前は十分堅持できるものと、こう考えております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/019/0512/01903180512020a.html]
この改正については野党から強い懸念が表明されているが,少くとも,条文上は武官(制服組)出身者が防衛庁の内部部局に入ることが可能であることが前提となっている。
なお,文民統制(憲法66条2項)と文官統制(文官優位)とは区別して論じられている。
むしろ(昭和27〜29年という時代のためか),ここでは退役軍人を念頭に置く議論と制服組の処遇に関する議論との混線が一部見られた。