はてなキーワード: ファンアートとは
なんか誤認のひどいブコメがついてた。ミスリード狙ってるのか?
id:nowa_s 「キャラクター並びにモチーフとなる競走馬のイメージを著しく損なう表現」って書き方で、"健全"な表現(二次創作/ファンアート)と、馬ファンや馬主やJRAを不快にさせる表現の区別はやはり了解可能なんだな、と思った。
これではまるでウマ娘にフェミが「不健全」と判断する系統の二次創作がないかのように読める
実際は全くそのようなことはない。
pixivをウマ娘で検索するだけで、所謂宇崎ちゃん的なボディラインの強調された全年齢イラストから、陵辱系のエロ絵まで幅広く存在していることがわかる
あれを描いてる作家たちが公式側の要求をどう認識しているのかは不明だが、
いや、どこに飾られたか次第
ファンアートが違法かどうかなんて考えもしなかったけど、厳密にいえば違法なの?
それとコンビニのトイレを借りることが違法ってのもよくわからない
別に違法ではないってことじゃなく、とりあえず例に出したものについて解説して欲しい
解像度低い
企画に募集せず、無断で一般公開しているファンアートはBLや男性向けエロを含む同人活動と同じ枠組みでは……
「公式がOKしている企画があるから、そのガイドラインに則った二次創作なら企画に応募しなくてもOKが出てる」っていう考えは通用しないと思うぞ
最近、絵描きが「絵描くのが辛い」って言ってみんな消えてしまう。
私が支援しなかったせいなのかなって思ったけど、それは絵描きのみんなどう思ってるんだろうか。
でも、そんなこと言っても私は相互の絵RTするbotじゃないし、相互のこと有名にしたくてフォローしたわけじゃないし、互いの絵に胡麻すったり傷の舐め合いしたくて「フォローありがとうございますよろしくお願いします」って言ったわけじゃないし、でも、私のRT一つで寿命伸びるんだったら、変な意地張ってないで機械にでもなりゃよかったのかなあ、どうなんだろう。でもそれは私のTwitterの楽しみ方に反している気がする。
「キモイ意地張ってないでRTしろクソカス」といわれても仕方ないと思う。目に見える結果でやる気が出るのはマジでそうだし、自分もそういう時期あったし今でもちょっと思ったりするし、その気持ちを肯定したい。でも、それのせいでSNSが住みづらい場所になってしまうならもうやめてほしいって、思う。相互の絵が悪いわけじゃないし、相互の絵好きだし、相互が気に入らなくて貶めたいわけじゃない、ただ、「相互の支援しなきゃ」って言ってTwitter開くなんておかしいだろって。相互の絵一つ一つに引用RTで一生懸命胡麻すって(ほんとうに本心だったらごめんなさい)、それ楽しいですか。どの界隈でも同じくらいそういう人がいると思うだろうから、私のようなクソザコごときが何言ったって何も変わらないだろうけど、でも、ずっとずっと引っかかってた。
いいねとRTしなきゃ、相互じゃないんですか。絵描かなきゃ人権ないんですか。
自分の事有名にしてくれないなら興味もないんですか。
繋がりたいタグは、友達じゃなくて支持者を増やすためのものだったんですか。
相互にとって、わたしはどこまで行っても「1RT1いいね」でしかなかったんでしょうか。
それが間違ってるとは思わない。だけど、きっと正しくもないんだろう。
私はただ、相互がたしかに同じ日本国内に存在していてそれぞれの生活をしていて、働き遊び気が向いたら好きなだけ絵を描いて、私とおなじジャンルに夢中になっているところを、別のジャンルを楽しんでいるところでさえ、見ていたかった。(さすがに全員に対してそうとは言えないけど)
でも相互はそうじゃなかったんだなって思ったら、なんだか悲しい気持ちになってしまった。それはもちろん勝手に夢想してる私が悪いけれど。
いや、でも、正直気持ちはマジでわかる!!!!!!!!何日も何時間もかけてエスキースたくさんして、ラフも時間の許す限りブラッシュアップして、配色も塗りもめちゃくちゃにこだわって、時折エゴイスティックになってみたりして、そんなふうにしてようやく完成した絵があまり見てもらえないとさすがにつらい!!!!それは私もわりとあるしせっかく描いたんだからもっと見てよーとは思うし、見てもらうために恥ずかしながらアップする時間とか考えたりハッシュタグつけたり、はずかしい話だけどあんまりにも「これはめっちゃうまく描けた!!」と思う絵だったら時間たってから自分でRTしたりしてる!!!
でもやっぱり私たちがやってることってどこまでいってもファンアートで、二次創作で、人の作品を借りているだけでしかないから、そういうことは声を大にしてまで言えない。言わない方がいいと思っている。
高校1年生の時いろいろ教えてくれたり仲良くしていただいた方に一度お𠮟りを受けたことがあって、「見てもらえるだけの努力が足りていない」という言葉を私は今でもずっと覚えているし、それが人並みとは言えないかもしれないけど努力はしてきた。それでも伸びなかったときは、次は何描こうかなって前を向くことにしてる。みんなそうすればいいとは言えないけど、数字という無機質で無感情なものに縋らないでいることはそんなに難しいのかな、とは思っちゃう。
今日、「消えるけど垢は残すしいつか戻ってくると思う」と言っている人や、おそらく息をしていない人、絡みがあんまりにも少ない人、合わない人などを何人か相互から外してしまったけれど、正直めちゃくちゃに迷った。インターネットとはいってもその向こう側にいる人は生身の人間だし、リアルでもSNSでも壊してしまった人間関係が多すぎる故、関係を断ち切るって結構すごい事だと思っている。だから、いくら「またどこかで会えたらいいね」という軽い気持ちだったとしても罪悪感がつきまとってすごく、すごくつらかった。
でも、「戻ってきてくれるかもしれない」という希望を捨てたかった。もう終わりにしたかった。絵描きのたまごとして、絵を学んで生きている人間として、「伸びる伸びない」で絵を描く人を見ていたくなかった。絵やフォロワーを、承認欲求を満たす完全な道具にしている人を見たくなかった。絵が伸びなくて苦しんでいる姿だってもう見たくない。
やっぱり、私のせいだったんだろうか。私のせいでもあったかもしれないのに、関係を断ち切ってしまってよかったんだろうか。ってずっとずっとそれが離れない。
よほどの努力をしない限り「努力が報われる」とか微塵も思ってないしそんなこと言うつもりない、お願いだからもう、こんなことで苦しまないでほしい。こんなことで、いなくなったりしないでほしい。もちろん人間関係が辛いとか嫌がらせをされるとかもうこのジャンル飽きたとか、垢分けしたいとか、疲れたとか、それで消えるのはその人の強い意志だからいいけど、でも承認欲求が満たされない事を理由に病んでしまう、なんてことが最近あまりにも多い気がする。もちろんそれが全てだと思っている人もいるかもしれないし、私の悩みこそくだらないと思っている人の方が多いだろう実際。
でも私は、ずっとずっと疑問に思ってる。絵が伸びないから消えてしまった相互にとって私ってなんだったんだろう。私は、ただ自分の性癖をひけらかしてそれについてきてくれる人と楽しく話がしたかっただけ。相互とは、リアルともSNSとも違う近くて遠い友人でいたかった。誰にも言えない事を円になってこっそり打ち明けるような温かさが好きだった。時にお互いの事を褒めてえへへってするのもちょっと嬉しかった。それで、どこか別のジャンルに旅立ちたいからとブロ解する相互をバイバイってポジティブな気持ちで見送りたかった。(あまりにも理想的過ぎるけど)
なんか、私も相当に参ってて感情的でまとまらない文章になってしまったけど、今日バイバイした相互とまたどっかで会えるといいなって思いながらSNSがまた居心地の良い場所になることをちょっとどこかで祈ってたりもしてる。
(2.1 18:46 追記)
なんでTwitterのトレンドに載っているんだ、会社でYahoo見て焦ったわ。インフルエンサー編集者さんすごいね。
言葉が分からないとの記述あったんでそれもそうかと翻訳。すまぬ。
★マロ:マシュマロというWebサービス。匿名で感想を送れる。誹謗中傷などはAIが弾く。オタク界隈は使っている人が多い
二次創作界隈に身を置いている腐女子ですが、沼ったジャンルを一通り眺めて、フォロワー一桁だけど見事に埋もれている描き手を見つけて押し上げるのが好き。
だいたい絵馬と字馬は勝手に繋がって勝手に相互RTとかして褒め合って勝手に作品を上げるので放置していい
界隈を見ていると、あ、けっこううまいな、これはいけそうかも、中堅絵師にはなれるかも、本人もその気がありそう、という人を見つけて、フォローする
こういう描き手は古くからの垢でそのまま沼ってるか、新しい垢でFF10くらいで燻っているかどっちか。
前者だと、フォロワーは別ジャンルだったりするので数の割には反応がない。後者だと見てるだけの人や、フォロバとりあえずするだけの奴ばっかりで反応はまずない。
マロなんかやってたらこっちのもん。ちょこちょこアップする作品に丁寧にマロをする
よく字体を変えて複数、なんていうがそれはしない。閲覧者が少なすぎてばれるからだ。
いいねはかかさない。RTは読み専垢なのでしない。見る人いないし。
なんとなく描き手側もマロ主に気づいているだろうなとは思うがスルー
そういう日々を丁寧に過ごしていると、描き手は少しずつ頑張り始める。だって壁打ってる状態で、界隈の大手絵師とかにもRTいいねされない孤独環境で、一人でも反応が貰えるのが嬉しくないわけがない
その他ここでは言えないが色々やって、それなりに宣伝をしている。
そうこうするうちにぽつぽつとフォロワーが増えていく
大手絵師あたりがRTしはじめたらもうあとは勝手にあの辺と繋がっていくので、私の仕事は終了
まあここまでになるのは私一人の力ではないが、1桁フォロワーを2~3桁にするまでぐらいは頑張ってると思う。
もう私がいちいちマロを送らなくても神絵師と繋がり始めてRT感想もらいはじめるともう「マロが貰えるなんて思えなかった!嬉しい!」なんて言い出すこともなくなるので、一切反応せずに見守る1フォロワーになる
過疎ジャンル(カプ)をこうして盛り上げていくのがとても楽しかったのだが、先日、驚いた事件があった
すっかり神絵師と褒め合いリプしまくっている中堅絵師が、いきなりDMを送ってきたのだ
なんでだ私みたいなROM専に、とびくびくしながら見てみたら、初期にマロを送ってきたのはあなたですか、という内容だった
冷や汗が出た。なんで分かる。
もしかしてXXさんですか。と言われた。
DMの内容は、意外なもので、書き始めた当初、孤独に描いていたら、増田さんのいいねとマロが嬉しかった、と。
でもフォロワーが増えたら反応がなくなって、でもミュートされているようでもないし、見ると他の人には反応をしているようで、気持ち悪いかもしれないがTLを追いかけた
「もしかして底辺描き手を中堅まで押し上げる作業を自らやっているのではないか」と思ったと。
こえーよ。なんでわかるんだよ、てかなんでそこまで調べるんだ。普通そこそこの描き手になったら初期に応援してくれた読み専って忘れるんだぞ。明らかに態度悪くなったり反応鈍るんだよ普通は。
絵師様以外はおよびでない、となるんだよ。そういう人を腐るほど見てきて、それでよかったんだよ。
なのにこの人なにこわい。あなたにはいまチヤホヤしてくれる絵師や字書き仲間がたくさんいるじゃないか。いいねも桁違いでフォロワーも4桁になったやんか。
フォロワー1桁の時にフォローしたROM相手にDMとか、しかもそんなコナンみたいな事言ってくるとかなんなんこのひと。
と、まあ驚いた。薄ら恐ろしかった。
まあそれだけならともかく、なぜ本垢を知っているんだ。
本垢は描き手用で、あれこれ描いては支部にのせたりしている。フォロワーは4桁いるが、神ではない。なぜならカプ同人誌もだしていなければ、カプを明言していないからだ。
ファンアートを描いている、公式もフォローしちゃえる健全な垢だ。絵をRTされることはよくあるが、別にカプではないので界隈と接触することはない。
何をどう考えても本垢と連動するとは思えなかったが、その人は恐るべき洞察力で同一人物ではないかと思ったといいやがった。
何かは怖くて言えないが、いや、なんかすごい、コナン君がここにいた。
こんなDM無視すればよかったし、キモいわ、ってブロックしてもよかったのだ。だけどその人は、ブロックも覚悟で、どうしても伝えたかったと、あなたに当初本当に救われて、話も楽しくて、仲良くなりたかった、と伝えてきた
ROM専が絵師から仲良くなりたいって言われる事なんて99パーセントないからね。びっくりしたってもんじゃないよ、ヤバいこの人すごいなんか変!
と思って、興味本位で、通話した。今思ってもあの時よくそんなことしたな自分、って思う。
5時間くらい話してた。カプの話以外にも色々。面白すぎて、次の日も五時間通話した。
なんで始めて喋るのに「増田さんの性癖ってXXでしょ?」とか言えるのこわいよあってるけど。
「自分でどえろとかR18描けないけど見るの大好きで、XXXとか好きでしょ?だから自分は健全垢で、「カプとかはないです」とかbioに描いてるけど、裏でこんなことしてるんでしょ?」とか
うわあああ、こわいよこいつううううううう!その通りです。
気がついたら友達になってた。
本垢も相互になって、親しく私に話しかけてる友人を見て、界隈の神絵師さんが「お知り合いだったの?」と聞いてきたそうだ。
知り合いっていうか、あっちがこっちを無理矢理捕まえて引っ張り出した感がある
気の合う友達が出来て嬉しいけど、ドン引きされそうで出会ったきっかけは「DMしてた」とか適当に言ってるが、実際はなかなかホラーなのでここに書き殴った
流石にバズも収まったので、どうしても解きたい誤解だけ語る
正確には教えてくれなかったが、とりあえず過去TL全部探って書き込み時間を割り出して比較したりはしたと言っていた。エクセルシートにまとめたそうだ。
もともと人間観察や特定は得意な部類らしい。本垢の方は年単位で遡ったと言っていた。怖い。いや、あいつ本当に怖い。ネウロのHALの一部持ってるみたいな気がする
★どうして描き手垢でRTをしないのか
数回やった。いい効果はなかったのでやめた。描き手垢はファンアート垢なので、フォロワーが未成年だったり男性で腐嫌いだったりする人もけっこういる。
腐傾向のイラストなどをRTすると、それに気づいた描き手側が「公式も見るらしい健全垢にRTされた」のを嫌がり消したりするし、Fの反応も悪い。
ただのファンアートだから見ている人が多いんだうちのフォロワー。腐の人とあまり被ってない
覚えている人はいるが、最後は対応は妙にこなれた物になっているので、前ほど喜ばれない。感想言ってくれる人はもうたくさんいるしね。
神絵描きさんのリプの方が喜ばれる。年数たって4桁後半フォロワーになったら忘れてる人もけっこういる。
★好きでもないのに感想貰ったって哀しい
好き作家相手じゃないとこんなことできない。自分が好き!と思っていけそう!と思った人にしかやってない。感想はいくらでも書ける。大好きだから。
あと本当にただの気持ち悪い趣味。コメントで「ムッツリスケベ」って書いてた人がいたけど、この人多分同類だ。あなたの言ってる通りの思考回路です。
イラスト描いても全く評価されない、いつまでたっても上手くならない。
Twitterで一番評価されたのが、二次創作エロで100いいね、フォロワーは5年続けて200人。
ファンアート描こうとしたら断られた事がある。
そんな自分を変えたくて、たまたまフォロワー万越えな人や投稿毎に500以上いいね貰えるような人と交流を続けられてて、思い切って自分の絵のだめなところやこうすると良い、みたいな所を教えていただいてたんだが
「あなたの絵柄が好きなんですよね。
ってか、あなたの絵でヌきまくってんですよねw
はよ、次の絵描いてやーw」
「ここをこうしてみるともっといいよ。ってか、描けないとか言ってるけど、描けてんじゃん!(半ギレ」
…ハハァ、アリガトガジャマス。
……
糞がああああああ!数字見てみやがれええええ!このっ、何にも変わらんっ、この数字をおおおお!
何しても反応がないこのかんじうぉおおおおおおおお!
誰にもっ!必要とっ!されないっ!このっ!虚しさをぉっ!おれはで!ちやほやっ!されたいんじゃああああああああ!
てめえらのその発言っ!信じたいけど無理だわっ!
ぜってーおせじだろーがっ!そんなもんいらんわっ!
(…まぁ無意味に評価下げる発言なんかしないよなぁ。当たり前だよなぁ?)
自分は多分、絵が好きじゃないんだよな。絵描くの楽しいって言う人が羨ましい。
描いててワクワクする課程はあるけど、残り90%は苦痛でしかない。だからつらぁい!
そして、評価されない。から、最近は完成できない。もうこれ以上この絵に関わりたくないと思うのに、絶対どこか足らないんだと思って投稿できない。というか、進まない。
でも、絵を描くのは止められないんだよなぁ。落ち着かない。
■天才字書きを殺した
色々と歪んだ界隈にいた時の話。
そこは絵描きも字書きも皆入り交じっていて、アットホームな界隈だった。私はその中で生粋の絵描きとして活動していて、字書きさんとも割と交流があり、楽しくやっていた。
ある日その界隈に隕石みたいにある字書きが舞い降りた。
名前を適当にAとおく。Aは優しい人だった。明るくて面白くて、適度に頭がおかしい、いつも快活な人。そんなイメージ。
そして何より、Aの書く小説は本当に面白かった。ストーリーもちろんのこと、幼さを感じさせないし、独特の比喩から台詞使いまで唯一無二だった。感情の取り上げ方、描き方がうますぎて、残す後味から何から何まで、天才だった。
二次創作の字書きなんてたかが知れてる、なんて思う人もいるのかもしれないけど、そういう人は一度でもAの小説を読んで欲しい。本当にすごいから。
Aの小説には主に三種類くらいあって、
②多大な苦しみと切なさを残すバッドエンド
に大体分類された。
Aの小説の9割くらいは②か③で、ハッピーエンドの作品は限りなくゼロに近かった。①も去ることながら素晴らしいんだけど、Aのファンのほとんどは②か③目当てにしてたんだと思う。
ただでさえ二次創作の小説でバッドエンドなんて少ないのに、Aの小説のクオリティはとてつもないから、皆独特なAの小説を好きだった。
普段はバッドエンドが苦手な人でも、Aの小説だけは読む、って人も多かった。Aのはバドエンが濃厚すぎるけど、あまりに良すぎてバドエンがバドエンで片付けられなくなるみたいな。Aの小説はバドエンとかハピエンとかそういう垣根を超えた先で輝いてた。語彙力がなくて申し訳ないけど、とにかくすげえんだAの小説は。
Aが小説をあげる度にTLは湧いた。TLが全てAへの感想リプで埋まるのをよく見ていたし、Aの小説にファンアートをつける絵描きもいた。そういう私もよくAの小説のセリフに絵をつけたり、なんてことをしていたんだけど、その度Aはおかしいくらい喜んでくれた。1枚絵を描いただけなのに、毎度長文の感想をくれた。
それで隕石みたいに現れたAが、この界隈で名を馳せ始めた時、チラホラAに対して不穏なツイートをする字書きが見られるようになった。
「あの人は感想を貰っているのに私は〜」だとかそういうの。Aの名前を直にだす人はいなかったけど、まあAに向けているんだろうなと思った。Aへの悪口とかじゃなくて、Aの小説への称賛からくる自虐ネタみたいなもの。
最初の頃は可愛いもんだった。Aの周りの字書きの言うことも理解出来たし。実際私も、Aの小説を読み終わってAの名前で溢れるTLをみていると、他の字書きはたまったもんじゃないだろうなと思っていた。
私は色んな字書きの愚痴垢でも繋がっていたりしていた。その愚痴垢の中で呟かれるいわゆるAへの妬み僻みをみていると、たまに病的だなあと思う時もあった。Aの小説が上がったタイミングで「うわまた書いてる」みたいなツイートを見ると、流石に気分が悪かった。
履き違えて欲しくないんだけど、Aの小説へのアンチは一人もいなかった。Aの小説を苦手な人はいても、Aの小説を嫌いな人は多分居なかった。素晴らしすぎるから。
表垢ではAの小説を絶賛し、愚痴垢ではAの小説への嫉妬をぶちまける。そういう字書きを4人ほどみた。
その中でも一人はエグいのがいた。ほとんど病気のようにAへの嫉妬を露わにしていた。その人はAの小説が大好きだっただけに、苦しそうだった。その人はAのバドエン小説のせいで、バドエン字書きに変わった人だったんだけど、何よりこの界隈でバドエン字書きとして大成するにはAが圧倒的すぎた。失礼ながら、Aの小説の前で嫉妬とAの小説が好きな気持ちの狭間で苦しむ彼女に勝手に同情していた。これも失礼だけど、絵描きで良かったと少し思った。
Aの栄光は凄くて、小説を書きあげる度に出来はどんどん凄くなっていた。Aへのいいねが飛び交い、Aへの感想も溢れる。
Aは感想を貰う度に丁寧にコメントを返していた。「感想ありがとう」「嬉しい」「幸せだ」。そういう幸せそうなAをみていると、こんなに柔らかな人があんな地獄みたいな小説を書きあげているのだと思って、不思議な気分になった。そしてこんなに優しい人が周りの字書きを多大に苦しめているんだなあと思った。
そんな中、Aのマシュマロに一通のマシュマロが届いた。いわゆる焼きマシュマロ。「お前の小説が嫌いだ」「素人のくせにイキっている」「つまらない」そういう感じの言葉がレシートマシュマロの中に並んでいた。
Aは分かりやすく傷ついていた。Aはそれらの言葉に歯向かうようなことをせず、ただ「不快にさせて申し訳ない」「自分でもこのような小説は不謹慎でないかと感じていた」のようにツラツラと謝罪文を並べていた。
でも私は直感した。この焼きマシュマロはアンチからではなく、Aの熱烈なファンからだということを。Aに対するその文句は、Aの小説を全て読んでいないと書けないものばかりだった。過去のAのセリフや表現を指摘したり、その後でそれを痛烈に批判したりとかしていたから。
私の頭には、Aの小説へ手酷く嫉妬していた字書きのアイコンが浮かんだ。良くも悪くも閉鎖空間じみた界隈だったから。絶対あの中の誰かだろうと思ったけれど、そのメンバーが一人残らず「あんなの気にしないで」「そんなマシュマロ届いたAが可哀想」と励ましていたので、何も言わなかった。
それ以降、筆の早いAの小説更新がピタと止まって、ネタツイとかも明らかに減った。はしゃいでいたAが静かになった。あのマシュマロ主に気を使って、ではなく、Aはただショックで何も書けないんだろうなあと思った。
けど1ヶ月後くらいにAが小説を出した。TLは「久しぶりのAの小説だ」みたいなウキウキの文言で埋まっていた。そのAの小説は当たり前素晴らしくて、私も感想を空リプした。Aが得意とする胸糞悪い小説だった。
するとまたAのマシュマロにアンチ(に扮したファン)が来た。「なんだあの小説は」「前のマシュマロを参考にしていないのか」とかうんぬんかんぬん。私はとんだ言いがかりだと思っていたけど、Aは今までと比にならないくらい消沈していて、また謝罪会見を開いていた。
傷ついたAが全ての小説を削除しようとしていたから、他の相互がみんな慌てて止めていた。私も「あんなマシュマロ気にしないで」と言ったけど、届いたかは分からない。
Aはそれらのマシュマロが嫉妬から来るものだとは、全く気づいていない様子だった。Aは相互に「元気づけてくれてありがとう」「でもあんなのを書く私が悪いんだ」みたいなツイートをしていた。Aはそれに対する擁護が欲しい訳じゃなく、本心から謝ってるんだとヒシヒシ思った。痛々しかった。
それからしばらくAは静かにしていたんだけど、2ヶ月後くらいにまた小説をあげた。そしたらまた焼きマシュマロがきて、Aは「私が面白い小説を書けないから悪い。力量不足でした」のような返信をしていた。
そしたら追い焼きマシュマロが来た。「あんなに評価されておいて、力量不足の小説とは一体何なのか。いいねを押している人に失礼じゃないのか」みたいなマシュマロ。今までにきていた三通のマシュマロとは毛食が違った。というか悪口でもなく、単なる言いがかりだったし、なんなら嫉妬でしかなかった。
けれどAはしばらくして、字書きを引退した。アッサリ「垢消しますねー」と言っていなくなった。あれらのマシュマロのせいだとは一言も書いていなかったけど、絶対あれが原因だと思う。元々はあんなに楽しそうにツイートをしていたAが、普通にいなくなるとは思っていなくて、TLはAの引退を悲しむと同時に困惑していた。
AのいなくなったTLは寂しかった。作品倉庫は残しておいてくれたけど、いつ無くなるか分からないから全部読み返した。胸糞悪い中にちゃんとキャラへの愛が覗いていて、私たちはとんでもないことをしでかしたんじゃないかと思った。まさに惜しい人を亡くした、って感じだった。
嫉妬マロを止めることは出来なくてももうちょい何か声をかけていればよかった。そもそもマシュマロを募集することを止めさせていればよかった。
まあ今後悔しても遅いんだけど。
愚痴垢でAへの嫉妬をこぼしていた4人くらいの字書きの嫉妬ツイートは、Aの失踪を機にピタリと止んだ。しかしその4人の字書きから、Aの小説が読めなくなった寂しさにプラスして、清々しさが漂っているように思えた。偏見でしかないけど、いつか垢で「せいせいした」のようなツイートがされるんじゃないかと思ってた。そういう歪な空気感が字書きの間には漂っていた。
いつかAがこの界隈に帰ってきたらいいなと思っているが、きっともうない気がする。隕石みたいにAは二度と降ってこないと思う。Aの新しい小説を読むことはもうないような気がする。Aがここでの苦い経験を、次の胸糞小説にでも繋げてくれたらいいなとだけ思っている。
Aの小説がまた読みたい。