はてなキーワード: グリズリーとは
InscryptionのSteam実績獲得率の最も低い『ドクロの嵐』を取得したので記念に書く。獲得率は現在1.9%だ。積極的に攻略情報やネタバレを書くつもりはないが、これからプレイする予定の人は見ない方がいいだろう。
「マンティスゴッド」デッキで10回くらい繰り返してようやくクリア。運良く「複製」と「合体」のマスを交互に踏めて、最終的にマンティスゴッドを以下のように強化できた。
攻撃力 | 12 |
体力 | 20 |
印 | 三又攻撃 |
嫌がらせ | |
二回攻撃 | |
托卵 |
上記のカードは、攻撃力3体力5(焚火2マスで強化)二回攻撃(合成で付与)のマンティスゴッドを「複製」 「合体」を2回経て作ったものだ。これで攻撃力と体力を4倍にできたのだ。「托卵」は「複製」した際に変化した印だが、構わず「合体」した。
これで、1ターン目にマンティスゴッドを出して奥歯がジャラジャラと弾け飛ぶのを眺めるだけのクソゲーとなってしまった。カードを組み合わせたコンボもシナジーも一切なし。これがInscryptionだ。こうでもしなきゃグリズリーボスを突破できないからしかたがない。チャレンジで変更した初見のラスボスもマンティスゴッド1枚でワンターンキルを繰り返した。最終形態だけは2ターンかかってしまったが、初見ラスボスの行動パターンを理解する前に倒してしまったのだ。
Kaycee's Modのチャレンジは少しずつ難易度が高くなるとともにカードや初期デッキのアンロックが増えていくのが楽しかった。ゲーム本編が、CPU相手に対する競技性やストーリー(脚本)の巧緻さよりも(メタ的な演出も含めた)芸術性や謎解きに重きを置いていると感じたのとは対照的だ。
ただし、それもチャレンジレベル12をクリアするまでのことだ。チャレンジを積み重ねるごとに、「今のプレイは運が良かったからチャレンジポイントをもっと盛っても勝てたんじゃないか?」などと思うことがあったが、チャレンジ全増しはまさにそうした運の良さを前提とした苦行だった。グリズリーの群れを突破できる強力なカードを運良く作れて1ターンで倒すか、それができずに1ターンで倒されてゲームオーバーか、という苦行だ。
まあそれでも、苦行を突破した達成感はあったから、それはそれでよし。
Kaycee's Modの実績は全取得できたが、本編の実績はいくつか取れてない物がある。でも、本編のゲーム性(競技性)はKaycee's Modに劣るし、実績を解除するのもただの作業に過ぎないだろうから、Inscryptionのプレイはこれにて一区切りとするつもりだ。本編のプレイはとても楽しかったけれども、2回3回と同じ演出を見ても興ざめになることは間違いない。あくまでも初見だからこそ楽しめる演出なのだから。謎解き勢なら何度も繰り返して考察を深めるのだろうが…。
はじめの女性は気の毒だけど、私自身の知識が増えたのについては全員に感謝してる。
いままで、男はケア能力に欠けてるので不幸率と自殺率が高い、とか言われても実感なかった。
それが何を意味してるのかピンとこなかった。
このどちらもが個性を出した会話だ。しかしフィクションだからこそ、の架空の会話だったようだ。
これを言うと猫型ロボットの立場での会話を男に求めるのはパワハラとか言ってくるわけだ。ふむ。
人間性を内に秘めて外に出せない苦しみはどれほどのものだろう、そりゃあ自殺率が増えるわけだと腑に落ちたよ。
やっかいだと思う。気持ちを言葉にして表現できないなら女性の糾弾を通してしか観測できない、難しさがある。この方のレポートのように、自分を真面目と考えてるからこその危険性がある。
○ご飯
朝:サンドイッチ。昼:パン。夜:玉ねぎ、ニンジン、豆腐、シメジ。納豆。チーズ。
○調子
アスポン5凸のためにバブさんHL。
ターン数が決まってるので、全員がある程度ちゃんと殴れないとクリアできないから、野良は数こなさないとだなあ。(とか言いつつ明らかに僕が火力たりてない時もあるから悩ましい。いやなんか60〜50ぐらいをめっちゃ早くやられると辛い)
風、闇、水の三属性が終わって、残りは光と火と土。ちょうど折り返し地点。
終末やアスポンの5凸が終わっていくと、流石に初心者名乗るのが嫌味に取られそうですね。
個人的には全属性マグナだし、天司石完凸終わってないし、十賢者一人もいないし、超越一人も出来てないしで、まだまだまだまだと思ってるんだけどなあ。
○ご飯
朝:りんご。カップスープ。。昼:ズッキーニ、ピーマン、ウインナー、ソバのソース炒め。目玉焼き。。夜:白菜、ニンジン、鶏肉、エノキ、シメジの鍋。お雑炊。
○調子
流石人気コンテンツだけあるなあと思って横目で見ながら通り過ぎようとしたら、思わず二度見してしまった。
というのも、3人組でサイレンスズカ、シンボリルドルフ、ミニーザレディだった。
いや、ミニーザレディのコスプレする? 自由だよ、自由だけどする? 自作なの? それっぽいのを組み合わせてそう見せてるだけなの?
など色々考えて思わず二度見してしまったけど、パーカーで、目になんか付けてて、ウマ娘の耳で、完全にミニーザレディだった。
こだわりなんだろうなあ。すごい。
いや、マジでこれ大変だったので、ちょっと次の属性からはなにか緩和してほしいなあ。
使う未来も見えないしさあ……
マルチボスピックアップのファングライダーの超級武器も3種類全部完凸。
ほぼほぼ1日で全種終えれた、やりゃあできるモンだね。
これで超級武器集めが終わってないボスは、妖狐とグリズリーの二匹。
来週にはそのグリズリーと妖狐もあるので頑張ろう。
○ご飯
朝:なし。昼:マクド。夜:ピーマンとベーコンとパスタのニンニクオリーブオイル炒めにバジルをかけたやつ。にんじん茹でてて味噌かけたやつ。
○調子
・グラブル
ゲーム部分は、終末五凸マグナを揃えるためにヒヒイロカネ狙い。自発まったり派だけど、最近は速度が落ちてるのか、野良救援にフルオートでのんびりできることもある。目標まであと3個。例年だと年末生放送で一個貰えるので、そろそろ見えてきた。
ガチャ部分は、貯石が500連ちょい。目標はレジェフェス限定集め。一応、ポセイドンまでは集め切ったので、グラフェス側に手を出すか悩み中。グラフェス側は、黒騎士、シヴァ、シャレム、黄金の騎士、スツルムの5人が未加入。周年サプチケ使ったり、プレゼント系でぽろっと出たりして集め切ったとしても、更新を追いかけるのは辛そうだからレジェフェス側だけにしとこうかなあ。
・プリコネ
ゲーム部分は、特に目標はない。日課をこなしてるだけ。星6育成は毎月の目標にしているが、月の折り返しぐらいには終わるので。エクストラキャラはあと何回やれるんだろうなあ。
ガチャ部分は、貯石が600連ちょい。目標はツムギ、フェス限、初登場限定キャラ。
・ワーフリ
ゲーム部分は、超級武器集め。ファングライダー、グリズリー、ブラザーズ、妖狐と結構溜まってる。なかなか期間限定イベントが詰まってて恒常イベントの消化ができない。
ガチャ部分は、貯石が300連ないぐらい。目標はアニバで、もう少し。ただワーフリはキャラガチャ引かないとゲーム部分を遊ぶのが辛いところがあるので、アニバ以外でもちまちま引いてる。最近だいぶマシになってきてるから、貯石が捗るかなあ。
・ドラガリ
ガチャ部分は、250連ないぐらい。周年で2天井したばかりなので。
まだ全くゲーム部分を理解してないから、ガチャもフェスの時に引いてるだけで全然わかってない。
・ウマ娘
ゲーム部分は、長距離デジタル育成のために長距離因子集め。なんだけどモチベが向かずデジタルをダラダラ育成してる。
ガチャ部分は、700連ちょい。ガチャ部分の目標は完全に迷子なので悩んでる。デジタル以外に好きを見つけようとしてるけど、キリがなさそうだし悩み。友人サポカがわかりやすいかなあと思ってるけど、まあ周年までは待ちかなあ。
マスラダ・カイ。オリガミ作家であった青年。ニンジャを殺すニンジャ。
1−3部の主人公フジキド・ケンジからニンジャスレイヤーの代替わりをしている。フジキドは存命。
アケチ・ニンジャ。かつてオダ・ニンジャをゲコクジョした際にオダと一つになろうとした結果、腕を4本もつに至った強大なリアルニンジャ。
カナダ。故郷を懐かしんだアケチ・ニンジャによって生態系を歪められネザーキョウと称されている。
野にはカラテグリズリーなどの黒帯を生じた凶悪なカラテビーストが徘徊し、人々の間ではインターネットが惰弱なものとして禁止されている。
かつての舞台であったネオサイタマはアケチ・ニンジャの放ったハマヤが着弾した直後であり状況は不明。
https://anond.hatelabo.jp/20200322025040
They walked along by the old canal
A little confused, I remember well
And stopped into a strange hotel
( ・3・) ふたりは古い運河に沿って歩いた。少しまごついていたのをわたしはよく覚えている。そしてふたりはネオンの輝く奇妙なホテルに入った。
――「奇妙なホテル」とは?
( ・3・) ホールにフランク・ザッパの蝋人形でも飾ってあったんじゃないか? ああ、この strange というのは unfamiliar ということだな。――ネオンの輝く見知らぬホテルに入った。彼は夜の熱気に打たれるのを感じた。まるで運命のひとひねりと共に走る貨物列車がぶつかってきたようだった。
( ・3・) 夕暮れの公園にいたふたりが歩きだす。ネオンが光っているから、あたりはもうすっかり暗くなったんだろうな。「わたし」の記憶によると、少しまごついていたようだが……。
――「わたし」が出てきましたね。
( ・3・) ふたりの背後に忍びよる謎の人物……。落ち着かない心の内までお見通しとは、たいした観察力だ。
――……。
( ・3・) いや、分かってるよ。賢明なる読者諸氏ならば、「わたし」の正体は説明せずともお分かりになるはずだ、ってことだろ? 分からないとおかしい。ナボコフの『 』を読んで、「 」と「 」とが同一人物だと気づかないようなものだ。
――『 』は読んでいないのですが……。
( ・3・) だから少しは本を読めって。ただしまともな本だぞ。『死にたくなければラ・モンテ・ヤングを聴きなさい』みたいなのは読書にカウントされないからな。
――話を元に戻しましょう。
( ・3・) 三人称の物語だったはずなのに、一人称の「わたし」がぱっと現れて、さっと消える。聴き手は混乱するんだけど、何事もなかったかのように、彼と彼女との物語が続いていく。
――はい。人称の問題は後で見直すとして、脚韻についてはどうでしょう。
( ・3・) 1行目と2行目、canal と well は母音が合っていないんじゃないか?
――子音しか合っていません。脚韻は、強勢の置かれた母音以降の音が一致しないといけないので、この箇所は韻を外していることになります。そのうえ、1行目と2行目とでは旋律も違います。
( ・3・) 違ったっけ。
――違うんです。第一スタンザでは、1行目・2行目・3行目はきれいに韻を踏んで、旋律も同じかたちでした。ところが、第二スタンザでは、1行目・2行目で母音が揃わず、canal は上昇する旋律、well は下降する旋律です。というか、"I remember well" のところは、はっきりした音程がありません。そこだけ語りのようになっています。
( ・3・) 例の「わたし」が出てくるところだな。ひょっとしたら、わざと韻を外して、旋律も外して、「わたし」に対する違和感を際立たせようとしているんじゃないか?
――わざとかどうかは分かりませんが、定型から逸脱することで、聴き手の注意を喚起する効果はあると思います。
( ・3・) となると、韻を踏まないことにも意味がありうるわけだ――あれ、6行目と7行目、train と fate も韻を踏んでいないぞ。
――6行目は train ではなく freight train の freight が脚韻にあたります。
( ・3・) まず列車の概念があって、それからより具体的には貨物列車、という思考の流れではないんだな。まずフェイトという音の響きがあって、その響きが無意識の言葉の渦からフレイトをひっぱり出してくる。それから列車の概念がフレイトにくっついてやってくる。意味が音を追いかけているみたいで面白いな。
A saxophone someplace far off played
As she was walkin’ by the arcade
As the light bust through a beat-up shade
( ・3・) どこか遠くでサックスを吹いている人がいた。――これは順番をひっくり返さないとうまくいかないな。――彼女がアーケイドを歩いていると、どこか遠くからサックスが聞こえてきた。くたびれた日よけから光が差し込み、彼は目を覚ました。
――まだ覚ましてはいません。
( ・3・) ――彼は目を覚ましつつあった。彼女は門のところで盲人のカップにコインを入れた。そして運命のひとひねりのことは忘れてしまった。
( ・3・) 夜から朝になった。どこか遠くでサックスを吹いている人がいる。時を同じくして、彼女はどこかへ歩いていく。そしてまた時を同じくして、夢うつつで横になった彼の部屋に光が差す。一行ごとに場面が切り替わって、映画みたいだ。
( ・3・) どこかへ歩いていく彼女は、そのまま消えてしまう。盲人のカップにコインを入れる、というのが何か象徴的な行為なんだな、きっと。運命、盲人、テイレシアス、と連想が働くせいでそう感じるのかもしれないが。
――何を象徴しているんですか?
( ・3・) 何かをだよ。メルヴィルの白鯨は何を象徴しているんだ?
――何かをですね。
( ・3・) そう。ある行為や対象が何を意味するのか一義的に定まらないとき、その行為や対象は象徴性を帯びるんだ。ひとつ賢くなったな。
――とはいえ、門のところの盲人は運命を告げるわけではなく――
( ・3・) それどころか、彼女は運命のひとひねりなんて気にしてないんだな、ちっとも。
――強い。
( ・3・) 強い。運命に抗う者は悲劇的な最期を遂げるが、運命に関わらない者はいつまでも幸せに暮らすんだ。――じゃあ、ありがたい教訓も得られたことだし、次に進もうか。
――その前にひとつだけ。わたしが面白いと思うのは、彼女が去っていくのを誰も見ていない点なんです。まず、どこか遠くのサックス奏者は物語に関与しない。
( ・3・) 音だけの出演。
――部屋では彼はまだ寝ている。そして門のところの盲人には――
( ・3・) 彼女は見えない。なるほど、興味深い指摘だ。きみ、名前は?
――……。
( ・3・) 名前は?
( ・3・) アルトゥーロ、ありがとう。そんなところにも彼女の強さというか、優位性が表れているのかもしれないな。
He woke up, the room was bare
He told himself he didn’t care
Felt an emptiness inside
To which he just could not relate
――ハーモニカの間奏を挟んで、ここからは後半です。彼と彼女とがいっしょにいる、あるいは少なくとも近くにいるのが前半でしたが、ディラン先生のハーモニカを聴いている間に、彼女のいた世界は彼女のいなくなった世界に変わってしまいました。――では、どうぞ。
( ・3・) 彼が目を覚ますと、部屋は熊だった。
――クマ。
( ・3・) 「かすみの間」「うぐいすの間」みたいに、「グリズリーの間」だったんだよ。泊まった部屋の名前が。
――真面目にやりましょう。
( ・3・) 彼が目を覚ますと、部屋は空っぽだった。彼女はどこにもいなかった。どうってことはないと自分に言い聞かせ、彼は窓を大きく押し開いた。心の内に虚しさを――
――虚しさを?
( ・3・) 虚しさを感じた。で、その虚しさというのは、彼がどうしてもリレイトできない――
――He just could not relate to an emptiness inside ということです。
( ・3・) どうしても関わることのできない虚しさ?
( ・3・) おまえが引きたいというのなら。
――ランダムハウスにちょうどいい例文が載っています。I can’t relate to the new music of Miles Davis. マイルス・デイヴィスの新しい音楽はわたしにはしっくりこない。――1972年に『オン・ザ・コーナー』を聴いた人はそう感じたかもしれません。そもそも1967年の『ソーサラー』からして、もう調性は不
( ・3・) 自分自身の虚しさとうまくつきあっていけない、と考えればいいのか。――どうしてもなじむことのできない虚しさを感じた。運命のひとひねりによってもたらされた虚しさを。
( ・3・) さっき "he was wakin' up" のところで「まだ目を覚ましてはいない」って添削が入ったのは、このスタンザの "He woke up" が念頭にあったからなんだな。
――そうです。ここではっきりと目を覚ます。
( ・3・) 彼女はいなくなっている。大丈夫だと自分に言い聞かせるってことは、大丈夫ではないわけだ。窓を開けたら心の内に虚しさを感じた、のくだりはなんだか分かる気がするな、感情の流れが。ぐっときたぜ。
――まず部屋が空っぽだという状況が語られる。でも本当に言わんとしているのは、彼の内面が空っぽになったことです。開いた窓のところに立って外と内とを画定することで、内面という言葉が自然に導かれています。
( ・3・) きみ、名前は?
He hears the ticking of the clocks
And walks along with a parrot that talks
Hunts her down by the waterfront docks
( ・3・) 時計がチクタクいうのが聞こえる。言葉を話すオウムを連れて歩く。水夫たちがやってくる港で彼女を捜す。また彼女が彼を見つけてくれるかもしれない。どれだけ待たなければならないのか。もう一度、運命のひとひねりが生じるのを。
( ・3・) 時計の音が聞こえてくるのにあわせて、時制が現在形になった。ここからは彼にとってまだ過去の出来事ではないんだな。
――彼女のいない現実が、一秒ごとに動かしがたいものになっていく。コンクリートが固まるみたいに。
( ・3・) 「言葉を話すオウムを連れて歩く」は何を意味するんだ? アメリカ文学で鳥がしゃべるといったら、ポウの「ザ・レイヴン」だな。死に別れた恋人と天国で再会できるだろうかと訊くと、鳥は「二度とない」と予言するんだ。
――このオウムは実在するんでしょうか? どこからともなく現れましたが。
( ・3・) そこを疑うの? 「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」「エヴィデンスは?」みたいなものじゃないか。
――いえ、そうではなく、おそらく肩の上、耳元でオウムが話しているわけですよね、彼女を捜して歩いている間ずっと。それは暗喩ではないかと思うのですが。
( ・3・) おじいさんは暗喩としての山へ暗喩としての柴刈りに行きました。
――「周囲の人たちの話が、オウムの言葉のように空疎に聞こえてしまう」を暗喩的に言い換えると「言葉を話すオウムを連れて歩く」になりませんか?
( ・3・) 心ここにあらずだから、「よう、調子はどうだい?」と声をかけられても、「ヨウ、チョウシハドウダイ」と聞こえるわけか。まあ、そうかもしれないな。
To know and feel too much within
( ・3・) 内面を知りすぎてはいけない、感じすぎてはいけないと人は言う。わたしは今でも信じている。彼女はわたしの双子だったと。しかしわたしは指輪をなくしてしまった。彼女は春に生まれたが、わたしは生まれるのが遅すぎた。運命のひとひねりのせいで。
( ・3・) 「わたし」が出てきたな。二番目のスタンザでは存在をちらっと匂わせる程度だったが、ようやく正体を現した。
( ・3・) そう。三人称・過去のかたちで物語が始まり、彼女がいなくなって時計の秒針が意識に上ったときから三人称・現在になる。そして今、一人称・現在で「わたし」=「彼」が胸の内を明かしている。
――すべて過去形で書くこともできたし、すべて三人称、あるいは一人称で書くこともできたと思うんですが、どうしてそうしなかったんでしょう?
( ・3・) なんだか「学習の手引き」みたいになってきたな。時制が変わるのは、彼女の不在が彼にとって現在の出来事でありつづけているから。人称が変わるのは――そうだな、最後のスタンザの心情は、客観的に、距離をおいて語れないんじゃないか。まだ傷が生々しくて。
――第四スタンザの「部屋は空っぽだった」から「窓を大きく押し開いた」のあたりはハードボイルドの流儀で、あまり感傷的にはなるまいという抑制が働いているんですが、最後のスタンザになると――
( ・3・) 抑制が外れて、ついでに三人称の仮面も外れる。他人の物語であるかのように体裁を保っていたのが、保てなくなる。こういう効果を生むためには、人称の変化が必要だったんだな。