はてなキーワード: 方便とは
うーん。これはちょっと微妙な質問なんだけど、あなたは、政治の立場で語られる「人類愛・博愛」を文字通りの意味だと思ってる? あるいは、そうであるべきと考えている?
私は、少しそれとは違う立場で、文字通りの意味で「人類愛・博愛」を語るならそれはただの宗教になってしまうよ、と思ってる。いや、宗教においてすら、「無私の善行」はしばしば「現実の利益から見ると全くゼロとみなされがちな『神の恩寵』とか『来世の救い』など」の見返りがあるから現実から見ると「無私」に見えるだけで、たいていの場合、それが方便であっても、少なくともそれを行う人から見れば等価交換が成り立つから行われているんだよね。だから、「完全に自分に利のない行動を取れ」と人々に訴えることが一つの運動として成立するものだろうかと思う。たとえば、「あなたの良心からすればそれは正しい行為だと感じるが、『神』はそれを禁じ、信者はあなたに唾を吐き、あなた自身もそこから何の喜びも得られず、そしてその行動をとればあなたは確実に地獄行です。」というたぐいの行動があったとして、それを100%他人のためだけにできるような宗教家がいるのかな。いたら、それはもう聖人すら超越して救世主とでもいうしかない存在じゃないかなあ。でも、あなたが「リベラル」に求めてることってそういうことだよね。それは期待が過剰ではないかな。
だから、少なくとも私には、あなたの考えるような「文字通りの人類愛・博愛」を前面に押し立てて議論を展開されても、全く説得力を感じないんだよ。特に、政治という、それがもたらす現実の利益でもって成果を測るしかないフィールドにおいて、「人類愛・博愛」を掲げるのは、それが長期的には利益を生むと判断できるケースにおいてだけであってほしいと思う。保守と革新の違いとは、その「長期」をどれぐらいに見積もるか…という程度の違いであって、それぞれの判断は時に正しかったり間違ったりするけど、お互いに折衝しながら、その時々で短期あるいは長期の判断を使い分けるシステムが民主主義であり、どちらかが絶対に正しいなんてことはないと思ってる。だから、今回のような「目前にリアルな死の迫っている状況」で、たとえリベラルと呼ばれる人たちであっても、人類愛・博愛を前面に押し立てて主張を展開しないのは、むしろ当然のことだと思ってる。
つまり、私たちは民主主義が正しく機能するようにあらゆる努力を払い必要なメンテナンスを行うべきなんだけど、それを越えてどちらかの陣営の意見が絶対視されるような考え方については、少なくとも政治的な見解や行動については「それは違う」と言っていく必要があるんじゃないかなあ。それこそ相手が右でも左でも。そういう柔軟性を「リベラル」と呼ぶなら、まあ私は一応リベラルに分類されるんだろうけど。
余談だけど、だから「常に一定の支持政党がある」ことが当然であるようなものの見方って違和感があるのね。具体的に言うと、選挙のたびに「無党派層が〇%でその行方によって…日本は諸外国に比べて無党派層が多くて…」云々みたいな。「無党派層」にまるで定見がないかのような語り方は本当に疑問。党派的行動ってのは政治的な振舞いの一つの典型ではあるんだけど、特に議員の投票行動をめちゃくちゃ束縛する日本の議会の様子を見てると、むしろ所属政党をもってる人の方がある問題についての「自己の見解」を持ち合わせていないのではないかとすら思う。特に昨今”リベラル”と呼ばれてる政党の中の人に特にそれを感じるのは、極めて残念なことだね。
TPOを問うてる時点で、「偏見を助長」とかの性差別の文脈にないことを認めちゃってるんだよね。
偏見を助長する性差別的表現が、TPOによって許されたり許されなかったりするはずもなく。
ブロマンス? の方はもうずいぶん前に出版されたものなのでネタバレするけど、すごいBLの方は22日に出版されたばかりなので、極力ネタバレしないようにがんばる。では、ブロマンス? の方から。
同作者による小説『生誕祭』の続編。本作も『生誕祭』と同じく彰洋と麻美のダブル主人公。この二人が憧れの人・美千隆に振り回されつつ、お金儲けのためにそれぞれ奔走する。
『生誕祭』の終盤、美千隆に裏切られて復讐しようと思ったものの、けちょんけちょんに打ちのめされてしまった彰洋。だが、逃亡先の北海道まで、美千隆が探しに来てくれたことにより、懲りずに美千隆に着いていってしまった。
それから十年。彰洋は自身と美千隆しか従業員のいない小さな会社に勤めて、退屈だがそれなり楽しい雌伏のときを過ごしていた。
そんなある日、美千隆が復活を宣言する。時代はITバブル最盛期。バブル景気なんて長続きする訳がない。こんどは土地の代わりに株を転がし、大金をせしめて一抜けし、今度こそ二人で夢の王国を作るぞ! マンハッタンにでっかいビルを建ててやるのだ!
一方、やはり十年前に美千隆に切り捨てられて落ちぶれ名古屋に逃亡した麻美は、東京に舞い戻り、バーの雇われママに身をやつしていた。ところがあるとき、バーのオーナーが麻美に儲け話を持ち込んで来る。それはIT企業の若手起業家を騙して一攫千金を狙うというもので、しかもターゲットとなったIT企業をあの美千隆が狙っているというではないか。麻美は一生遊んで暮らせる金をせしめるため、美千隆に復讐するために、彰洋の元恋人である早紀を巻き込み、立ち上がるのだった。
『生誕祭』ではブロマンスというよりはポチとその飼い主みたいな関係性だった彰洋と美千隆だったけれど、今回は彰洋が成長し美千隆が少し老いたのもあって同じ夢を追う同志、ブロマンス感があった。
美千隆が過去に彰洋に言った「マンハッタンに自社ビルを建てるのが夢」「弟が欲しかった」という言葉が、彰洋をだまくらかす方便かと思いきや案外本心だったのかもしれない? と、胸が熱くなる一方で、王国のキング美千隆についに焼きが回った感じもあり……もはや自身には生き目はなく、夢は弟分の彰洋に託すのだろうか?……と、ちょっと切なくなる感じ。
最高に滾るシーンは美千隆が渾身の演技で麻美を騙す場面。麻美が金と美千隆に執着する理由は安定と愛情が欲しいからではなく、美千隆の隣で同じ夢を追いたいからだと看破してみせるところ。
結局のところ美千隆の相棒になぜ彰洋はなれて麻美にはなれないのか、それは才能の問題ではなく性別の問題でしかない。麻美にはどんなに努力しても越えられない壁を彰洋なら軽く飛び越えられる。最初から分かり切っていたが見ないふりをしてきたことを、当の憧れの人、美千隆に見破られて涙を流す麻美。実にエモい。引き立つブロマンス!! そう、私ら女にはどんなに願っても届かない夢ですな!
でも最終勝者は少年の心をいつまでも喪わないおっさんズではなく、現実的堅実的に復讐計画を練り実行に移した早紀だったというのが痛快だった。愛よりも友情よりも堅実。金に溺れた詐欺師どもより研ぎ澄まされたハンターが最強だなんて、かっこよすぎる……。
国外逃亡する羽目になった彰洋と美千隆がこてんぱんに打ちのめされてだめだめなコンビに成り下がるというオチまで着いて、憧れのブロマンスに泥を塗りたくる黒い快感に目覚めてしまった。
数多のBLの中でもかなり人気のあるタイトル。エロエロだけどストーリーに骨があって絵もすごく綺麗。少女漫画のようなキャラとストーリーが人気な商業BLのなかでは、異色かなぁ。
バーでピアノを弾いて暮らしているマレーネと、マレーネのピアノを聴きに通うリリーは両片想い。だがいくらマレーネがアプローチしてもリリーは応じてはくれない。それは二人が男同士だからというより、リリーの正体が人狼だからなのだった。
リリーが突然発情期に入ったところにマレーネが居合わせたのが縁で、二人は結ばれることになった。ところがマレーネは、実は人狼を迫害するマフィア・ガーランド一家の跡取り息子ヨシュ・ガーランドだった。
マレーネがリリーと急接近したころ、ガーランド一家の当主は人狼殲滅に狂い、唯一の血縁者である孫のヨシュを呼び戻す。かくしてマレーネはガーランドと人狼の抗争に不本意ながら巻き込まれることになった。
一方、人狼の側では、ガーランドとの抗争が70年前に起きた人狼大虐殺事件のような惨事の引き金になることが危惧されていた。抗争の激化から、ついに群れのリーダーであるキーファーは、ガーランド解体作戦を決行すると宣言する。そして、ガーランド幹部暗殺部隊のメンバーとして、リリーことコヨーテも指名された。コヨーテに割り当てられたターゲットは、ガーランド一家の跡取りヨシュ・ガーランドだった。
す、すごいものを読んでしまった……! というのが、4巻を読んで最初に思ったこと。正直、3巻までは普通に面白い映画みたいな話だなぁと思ったくらいだったけど、BLでここまで描くの!? 描かせてもらえるの!? と驚いた。まあ、これほどの画力と漫画構成力をもった作家だからこれが許されるんだろうなとは思う。
BLなのでラブとエロは盛りだくさんだけれど、隙あらば骨太の物語描写をしてしまうのがすごい。逆にいえば、BLってストーリーを台無しにしてでもラブ描けエロをかけっていうジャンルなんだろうな……。
人狼とガーランドの抗争の歴史と背景がちゃんと描かれている。そのことに驚きというか、一般ジャンルの漫画ではむしろそれが普通なのかもだが、よく描いたよなぁ。
今回はメインカプのマレーネとリリーだけでなく、アレンやキーファーなど脇役キャラの活躍や人物描写も豊富で良かった。ドミニクがいいキャラしていてかなり好き。
BLにはあまり出てこないし、これまでの座裏屋先生の漫画にはほぼ出て来なかった女性キャラがけっこうなインパクトを持って登場するのがいい。ミミちゃん! 私の推しのミミちゃん!!
猛烈に続きが気になるところで終わってしまったが、たぶん、5巻が出るのは1年後くらいだ。それまで頑張って生きねば……。
座裏屋先生の『シャングリラの鳥』もなかなか気になる展開なので、続きが待ち遠しい。すげえ連載を2本同時進行している座裏屋先生すごすぎる。
働かなくても無料でお金が振り込まれるクレジットカードを手に入れたら、
たとえ愛情がなくても、そのカードを失いたくないと思うのは自然なことでしょ。
それから、異性としてもうみれない理由をいくつか彼女はあげていらっしゃるけど、
それは全部後付けでしかない。
最初に異性としてみれないという感情があって、その理由として、後から思いついたことを挙げているだけなんだ。
だから、指摘事項を全て直したとしても、異性としてみれないという感情が治る訳じゃない。
今度は全く別な理由を挙げだすだけ。
ちゃんとした格好で、髪型もばっちり決めた日には、「私の知ってるあなたじゃないみたいで嫌い」とでも言いだすだろう。
家事の比重を上げれば、「あなたに家事をされると落ち着けない。エッチする気分になれない」
逆に家事の比重を下げれば、「私ばっかり家事をさせられてる。エッチする気分になれない。」
夏期講習がないときも自習室を使うと言っていたので、それを信じていた。
父親としては、本人の意見を尊重しながら適度な距離感のコミュニケーションをとりつつ、育ててきたつもりだったが、なにかが欠けていたのだろう。
あるとき予備校に行くはずなのに、違う方向の電車に乗る娘を見た。
そういえば、勉強しにいくにしては妙に化粧に力をいれている。嫌な予感がする。
ということで、隙をついて、娘のスマホをのぞいて見ると、案の定売春に絡んだ連絡をとった履歴がズラリ。
すべては把握できないが、おそらくこの夏休みに入るくらいから始まって、夏休みが終わるまでに二桁に達しそうな勢いだ。
避妊はしているようだが、この調子だと悪い男にいてこまされかねない。
売春に気がついたことはまだ本人には知られていないし、妻にも知らせていない。
年齢に応じた恋愛をするのは賛成だが、こんなカジュアルな売春はだめだ、と思っている。
本人にも性的な興味や欲求はあるだろうが、あきらかに金を目的としている。
月々の小遣いは多くはないけど、高校生の社交辞令くらいできるくらいはあげているつもりだった。
一応、証拠としてスマホ上でのやり取りは写真を撮っておいてある。
書いていても、ちょっと同様していて冷静な判断力を欠いているのを痛感する。
このような場合にどのようなアプローチをとるべきか、はてなの皆さんの意見を聞かせてほしい。
娘が相手に会いに出かけたところを街なかで捕まえて、二人で話しました。
スマホの中のことは言及しないでも、現行犯を捕まえて、ほかにいくつか怪しい点をあげると、本人はあっさり認めました。
コロナ禍での高3生活、学校での多くの友人を失うことがあったこと、
進路も決まるか不安で成績がなかなか上がらないことに対する不安などから、
この自殺願望がどの程度のものだったのか、本当に鬱なのかどうかは判断できませんが、
方便だとしても、とにかくまずは心療内科を受診しようという結果に。
そして、母親には言わない代わりに、もうこういうことはやめると約束させました。
説教したい気持ちはかなり抑えたので、こちらの考えはまだ十分に伝えられていません。
それでも、今後とも、娘の話を聞くことを続けていこうと思います。
アドバイスくださった方、ありがとうございました。大変参考になりました。
とくに、anond:20210821125957 さんで、娘に「逃げ場」を作っておくこと、anond:20210821150511 さんの妻と娘の関係に配慮すること、は、anond:20210821123722 さん怒るより心配モードで、とのあたりが特に。御礼申し上げます。
1月なのでまだ今ほどひどくは無い頃だ。
その頃、メディアは「保健所は逼迫している。頑張っている。」みたいな論調だった。
だが、亡くなったあとに色々話をきいているうちに、少なくとも管轄の保健所はそんなのは微塵もなかった。
保健所の連中は、「本人が大丈夫と言っている限り、何もしません」と言い放ったそうだ。
要するに自分で元気だと頑張る年寄りには冷たく、弱音ばかり吐く年寄りには手厚くするらしい。
まあ、後者に対しても割と冷たかったそうではあるが、入院調整ぐらいは片手間レベルでやってくれたらしい。
最終的には意識が朦朧とした頃に同居人が救急隊を呼び、同居人が必死に説得してやっと乗ることにしたそうだ。
結局、設備が整っていない広域病院に運ばれたが、数週間でこの世を去った。
本人は人一倍健康に気を使い、主治医にもまだまだ長生きすると自信を持って言われていたぐらいだ。
だが、逆にそれが本人自身の過大評価につながり、このような結果になったのかもしれない。
ちなみにわざわざだったので最初に書かなかったが、民間病院の連中は他人事であり、一切の信用はおけなくなった。
発熱するだけで門前払いだったらしい。亡くなったことをつげたら、門前で「残念です」と言われたらしいが、
増田は普段見ていないし、今の社会はもっとひどい有様なので、いまさらすぎる内容だと思うし、別に共感も批判もされることも期待していない。
ただ、もしこれを見ていて、まだ間に合う状況だけど同じような性格の人が居た人にだけ一言言いたかった。
「保健所の連中は信用するな。」
爾時世尊從三昧安詳而起。告舍利弗。諸佛智慧甚深無量。其智慧門難解難入。一切聲聞辟支佛所不能知。所以者何。佛曾親近百千萬億無數諸佛。盡行諸佛無量道法。勇猛精進名稱普聞。成就甚深未曾有法。隨宜所説意趣難解。舍利弗。吾從成佛已來。種種因縁。種種譬喩。廣演言教。無數方便引導衆生。令離諸著。所以者何。如來方便知見波羅蜜。皆已具足。舍利弗。如來知見廣大深遠。無量無礙力無所畏。禪定解脱三昧。深入無際。成就一切未曾有法。舍利弗。如來能種種分別巧説諸法。言辭柔軟悦可衆心。舍利弗。取要言之。無量無邊未曾有法。佛悉成就。止舍利弗。不須復説。所以者何。佛所成就第一希有難解之法。唯佛與佛乃能究盡諸法實相。所謂諸法如是相。如是性。如是體。如是力。如是作。如是因。如是縁。如是果。如是報。如是本末究竟等。
自我得佛來 所經諸劫數
無量百千萬 億載阿僧祇
令入於佛道 爾來無量劫
而實不滅度 常住此説法
我常住於此 以諸神通力
令顛倒衆生 雖近而不見
衆見我滅度 廣供養舍利
咸皆懷戀慕 而生渇仰心
衆生既信伏 質直意柔軟
一心欲見佛 不自惜身命
時我及衆僧 倶出靈鷲山
我時語衆生 常在此不滅
以方便力故 現有滅不滅
餘國有衆生 恭敬信樂者
我復於彼中 爲説無上法
汝等不聞此 但謂我滅度
我見諸衆生 沒在於苦惱
故不爲現身 令其生渇仰
因其心戀慕 乃出爲説法
常在靈鷲山 及餘諸住處
衆生見劫盡 大火所燒時
我此土安隱 天人常充滿
園林諸堂閣 種種寶莊嚴
寶樹多花菓 衆生所遊樂
諸天撃天鼓 常作衆伎樂
我淨土不毀 而衆見燒盡
憂怖諸苦惱 如是悉充滿
過阿僧祇劫 不聞三寶名
諸有修功徳 柔和質直者
則皆見我身 在此而説法
或時爲此衆 説佛壽無量
久乃見佛者 爲説佛難値
我智力如是 慧光照無量
壽命無數劫 久修業所得
汝等有智者 勿於此生疑
當斷令永盡 佛語實不虚
如醫善方便 爲治狂子故
我亦爲世父 救諸苦患者
爲凡夫顛倒 實在而言滅
以常見我故 而生憍恣心
放逸著五欲 墮於惡道中
我常知衆生 行道不行道
隨應所可度 爲説種種法