はてなキーワード: 寿退社とは
のに。
婚活女が、男に「結婚したい」と思ってもらうためには。料理が好き、家事全般好き、経済観念もそこそこあります!の家庭的メリット女子力()アピールが必要らしかった。
(人気の婚活本、愛されテクニック系の書籍、ブログなどを読む限り)
実際プロポーズの決め手は料理好きなところと、ふるさと納税の申し込みなどをきちんとやってくれる所(経済観念?)だったらしいから。
だってどれも別にライフワークにするほど好きじゃない(=作業)から。
(清掃業者になるくらい掃除好きとか料理研究家になるくらい料理好きとかそういう仕事にするレベルで好きならいいかもね)
その論理で行くと、そう言う家庭的女に食いつく男性は年収も【低〜中の上】くらいで
女性はこうあるべき!女子力とは!家事育児はお前の仕事!とか言うモラハラ予備軍な人になってしまうだろう。
※余談:年収が高すぎる人は家事もプロに外注したりするし、嫁にそこまで求めない傾向がありそう。
例) 若い金持ちはモテるから遊ぶ=そもそも結婚先送りしがちで嫁いない。
若くない金持ちは金持ってなかったら釣り合わないような若い子をトロフィーワイフ的に求めるから家事より容姿を求めがち。もちろん本人の外見等で例外あり。
高年収の人は置いておいて、要は、自分のママみたいな人が欲しいんだよね。美味しいご飯作ってくれて、身の回りのお世話を献身的にしてくれて、無償の愛を捧げてくれて。
さらに自分の子を生んで育ててくれて、稼いでくれる俺に感謝と尊敬をしてくれる、優しくて褒め上手な可愛い嫁が欲しいんだよね。
経済的に旦那に寄りかかるなら、旦那のママ代わりで尽くす覚悟はある程度必要なのかも。
今の30代以上の人の育った家庭(主に首都圏)の親世代は専業主婦家庭が恐らくメジャーなのでそのママのような良妻賢母が当たり前に求められるのかも。
でも今はうちのように正社員二馬力で年収もほぼ変わらない家庭も多い。
そうなると完璧な旦那のママ(専業主婦)と同じクオリティの尽くしをするには限界がある。
ただ、私も女として育てられてきた過程で、
『彼氏や旦那様のために美味しい手料理を作る、綺麗好きで子ども好きでママのように女子力の高いのが良い』
のような、女の子はこうあるべき、男の人に愛されて尽くして、それが女の幸せ!
とテレビドラマや女性向け雑誌のモテ技コーナー、また学校教育の中で染み付けられ、思い込まされてきたと感じている。
だから料理もがんばったし、彼女らしく、奥さんらしく尽くせることに幸せを感じたりもした。それも思い込みで、束の間だったけど。
私の家は貧しい方なので、親世代の中では珍しく共働きで、母は父より稼いでいたけど、それでも父は台所に立ったことも食器を片付けたことも掃除をしているのも見たことがない。
「男の子だったら塾に通わせたいけど…女の子はどうせ嫁に行くしな」
とも言われる始末。
今となっては「お母さんより稼いでないお前はなぜテレビ見て横になってるの?作って貰ったのに皿くらい片付けろよ。」と思えるけど、その時は思わなかった。
だから旦那が友達の奥さんのことを「あんな奥さん理想だなぁ。三歩下がって主人を立てて。」って言ってたのもそういう教育の賜物なんだと思う。
男も、女も、誰も悪くない。そう摺り込まれ、教育でプログラムされただけなのだから。
当時はそうしなければならない経済的(社会的?)事情があったのかもしれないし。
結婚してみて気付いたことで、男の人がずるいと感じてしまうのは、
独身時代同様、仕事や趣味に全振りして、職場ではそれなりに評価され、順当に昇進していくこと。羨ましい。
女性のように出産で1人産むごとに1年以上キャリアに穴を開けることもなければ、子どもがいる人は避けよう、と飲み会に誘われなくなることもない。
就活の面接で「結婚願望はありますか?折角育てて立場を与えてもすぐに寿退社や産休を取られてはねぇ…」と言われて悲しくて泣いたこともあったから。
でも女はそういうものと教育をうけ、それに納得しておきながら、結婚を望み、子どもを望み、今の生活を選んだ以上、私に責任がある。
今自分が選んだこの世界の中で、ただ家に尽くすだけの愛され婚活本の中の古きよきテンプレ女性像を目指すのではなく、
私は私らしく仕事も趣味も自分の好きなことをもっと頑張ればいいし、そのためには尽くしすぎず頑張りすぎないことを頑張ろうかな。
男性のことも妬んだり嫌いになりたくないし、男だからこうではなく、この人だからこんな魅力がある、と思えて家族を愛せるようになれたらいいな。
自分のことを家事育児ロボット(生活費稼ぎ機能付き)と思い蔑まず、1人の人間として大切にしたら、きっと旦那や周囲から大切にしてもらえる気がする。
「男は得してる」そう思えばそれを言い訳に頑張らなくなるから。
むしろ家事育児完璧にこなして旦那を愛しつつ旦那より稼げるようになったらかっこいいじゃん。はー、体力つけなきゃ。
黒人vs白人論争を男尊女卑に置き換えて語る人もいるけど、男女間で憎みあってもお互い不幸なだけと思う。
女だからを言い訳にせず、諦めることをやめ、しあわせになりたい。
だからせめて自分の子どもには、男尊女卑の摺り込み教育はしない。女も男も等しく価値のある存在で仕事でも夫婦間でも対等なライバルであっていいんだよと言ってあげたい。
こんばんは。
アラサー無職女です。去年の年末に退職したので無職歴だいたい4ヶ月半ってところですね。
もうすぐ失業保険が切れそうなのでそろそろ就活でもするか…と重い腰を上げてるところです。
退職理由はいわゆる寿退社です。なんだかものすごい前時代的な響きですね。でも前の職場ではそうやって辞めていく先輩がいっぱいいました。
私は田舎の、その地域ではそこそこな規模の医療機関で働いてました。
コロナで日本がこんな事になる前にギリギリ逃げ切った感じですね。
はっきり言ってラッキーでした。
先月の中ごろくらいに前の職場の同僚や後輩とリモート飲み会したんですけど、マスクは3月ぐらいからとっくに在庫がなくて、ガウンも底をついたみたい、という話を聞きました。
今月に入ってから元職場の人と連絡は取ってません。現場を去ってのほほんと専業主婦のまねごとをしてるような人間と電話するくらいならゆっくりと休んでほしい。という思いが強いです。
元職場ははっきり言ってブラックでした。常にギリギリの人員でなんとか業務を回していて、ひとり風邪で休もうものなら途端にパニックになるようなそんな職場でした。給料もとても安く、週一回のペースで25時間勤務があり、朝から次の日の朝まで拘束され、明けで帰った次の日は朝から普通に日勤、みたいな働き方をして手取りは17〜18万、みたいな感じでした。奨学金を返しながら一人暮らしして車の維持費を捻出するのは相当しんどかったです。
車を手放すことも考えましたが、車を手放すと通勤することも困難になるくらいの田舎だったので手放せず、メンテもろくにできないボロボロの車に乗ってました。
寿退社していった先輩たちだって退職の本当の理由は別のところにあったと思いますし、私だって1年ぐらい前から我慢の限界で、遠距離で付き合ってた彼氏をせっつきまくって入籍したような形です。
この業界はきついと分かっていましたし、覚悟の上でこの道を選んだはずでしたが、想像の上をいっていました。
働き方改革なんて夢のまた夢、サービス残業当たり前、有給?なにそれ?そんなもん取れると思ってんの?
そんな時にこのコロナショックです。
無理です。いくらなんでもひど過ぎる。
このコロナ渦が終わったら大量辞職の波が必ず来るでしょう。
最近仕事で少しだけ出世して、ずっと付き合ってた彼氏と結婚した。
周りの人からは順風満帆とかリア充じゃん!とか言われるけど、今私は猛烈にひとりになりたい。
職場が辛い。出世したといっても、小さなチームのメンバーから主任になっただけだ。産休、育休、それを見越して着任した幹部候補の後輩は寿退社。どうしようもなくなって、違う仕事をしていた私が主任にされた。
チームメンバーは何度教えてもマニュアルを見ない。私に聞く。あまりにも質問されるのでうんざりして冷たく突き放したら、そのあと1人で的外れなことを調べて、的外れな対応をして、とんでもないトラブルに発展したのに悪びれなかった。私のせいにされたし、私もほっといたからいけないんだろうなと思って質問攻めにまだあっている。
家に帰る。主人は忙しい。毎日行きは早くて帰りは遅い。家事はワンオペだ。何も手伝ってくれない。ご飯食べて、服をその辺にぽいぽいと脱ぎ捨てて、タバコ吸って寝る。
たまに夜の生活を求めてくるのが嫌でたまらない。セックスなんてもんじゃない、フェラで俺だけよくして♡という態度が透けている。というか、そういうことを平気で言う。私は舌打ちして背を向けて眠る。
仕事に行くことを考えると涙が出てくる。しかし夫は無神経なので、一度苦しくて愚痴半分の相談を持ちかけたら「舐められるからだよ!がんばれがんばれ!圧倒的な力を手にするしかないよ!負けるな!」しか言われなかった。だからキッチンの片隅でこっそり泣いている。
ひとりになりたい。家庭のことも仕事のことも考えないでいい日が1日だけほしい。そう思って、月に一度夫がいない平日に休みをとって、夜ご飯を作るまでの間自分のしたいことだけをする日をとってなんとかバランスをとっていた。
取っていたのにこの騒ぎだ。
コロナで夫が在宅になった。平日に休みをとっても、夫が家にいるから1人になれない。夫がいると見られない好きなDVDも、アニメも、夫がいると「また食べてるの?太るよ?」と嫌味しか言われない甘いものも、何もできない。目の前が真っ暗になった。
明日、こんな事態になると思わなかった自分が一月前に申請した休みの日だ。仕事には行かなくていい。でも家には夫がいる。好きなDVDも、好きな甘いものも、何もできない。
夫が気を遣ったのか、「明日俺も休みにしたんだ!2人で過ごそうね!」とにこにこ話してきた。でもあなた私がいると楽だから嬉しいんでしょう。言葉の代わりに涙しかこぼれなかった。
心配する夫の顔が嫌で、なんでもないよと無理して笑って逃げ込んだトイレでなんとか吐き出そうと思ってこれを書いている。そろそろトイレが長くて心配した夫が来るだろう。それを考えただけで嫌になってくる。
夫のことは嫌いじゃない。でも職場でまた妊婦の引き継ぎを受けるために席を移動する時に、チームの人に言われた「えー、席変わっちゃうんですか?便利だったのにー」という言葉が耳に残って離れない。夫もどうせ私のことを便利に扱いたいだけなんだって思ってしまう。みんな私を消費していく。
ひとりになりたい。山奥でひっそり死にたい。でも捜索にかかるお金のことが心配で今日もどこにも行けない。いっそ私が病気で死んでしまいたい。
嫌いになると貢献する気なくなるんだよね
辞めるって決める頃には、なんでこんな会社に人生の一部を捧げないとならんのか?って思ってた
通えないから〜って濁して辞めた
せっかくの退職のチャンスを逃すもんかって感じだった
仕事はするし、辞める2週間前まで同僚とかには何の素振りも見せなかった
そしたらわーわー言われたよ
周りは周りで東証一部上場なのにもったいない!とか、福利厚生いい会社なのに!とかいうけどさ
じゃあ会社に残ったとしていろいろ言ってきた外野が面倒見てくれるかってなると、そんなことないんだよね
転職がんばってね
中途だと同期とかいないし大変なこともあるけど
私は今とても幸せです
入社初日から私のことが嫌いなんだろうなぁっていうのはわかってた。
初日から、私の前にいた人とすごく仲が良かったのに体調不良で辞めてしまって寂しい、戻ってきてほしいって言ってたしね。
気持ちはわかるが…それにしたって、私はもう入社して2年たつのにまだその態度続ける?
ロクに仕事は教えない、教えてもウソをつくのはだいぶマシになったけど
自分の仕事は押し付ける、しっかり報告したにも関わらず「え~?私聞きましたぁ??」としらばっくれるのは序の口。
周りに人がいるときは「増田ちゃ~ん♡」と猫なで声でぶりっこしてくるけど
営業社員が外回りに出た瞬間、別人かってぐらい声変わる。気持ち悪い。
「結婚したら辞める!寿退社する!私は専業主婦になるのっ」と言っていたから
それを信じて2年頑張ってきたんだけど、お前はいったいいつ辞めるの????
もう1年以上彼氏と同棲してるのにまだプロポーズされない~って言うけどな、
お前後輩イビリするような意地の悪さが透けて見えるからプロポーズされないんじゃないの?と思うわ
別にお前が結婚しようがしまいがどうでもいいが無駄にいびってくるのやめろ面倒くさい
嫌い嫌い嫌い本当に嫌い、明日もアイツの顔見るとぞっとする
明日はどんな嫌味を言われるのかな。
「子にはお母さんが一番」職場でも保育園でも…言われ続けた夫の苦悩
https://withnews.jp/article/f0191223003qq000000000000000W0cd10101qq000020265A
関連:フェミ「不審者と間違えて父親を通報した女は悪くない。顔馴染みになってない方が悪い」
https://togetter.com/li/1364492
「本当にあなたの子ども?」警察官から質問…手持ちのスマホで親子だと証明できる?
https://blogos.com/article/383320/
これに関しては逆にフェミの歪んだ女性の権利の主張が逆に父親を子育てから遠のけたとしか言い様がないけどね。
実際にまだ一昔前の方が子供の送り迎えやら遊びにつれて行ったりやら、父親も子供と一緒にいる機会も(仕事が忙しくなければ)できたけど、今では娘だったりしたら、一緒に遊びに行っただけで、職質される前例がある程度には社会が男性を排除する動きが起こってしまっているからな。
そりゃこう言う風な嫌な空気になるのは当たり前だよ。
そもそも子育て休暇と言うけど、企業からすれば、働かないなら辞めて頂いて良いよなんて言うのは昔からある事だしね。
それこそ奴等フェミが女性差別と言うであろう寿退社なんてそう言う類の性質の代物だよ?
特に今は経済もどうしようもない位に悪化しているのだから、そんな余裕のある会社の方が少ないだろうよ。
これもフェミ共が女性の社会進出を本来の意味で推進すべきだった時に歪んだ方向に権利を利用して、自身の有利な様にその女性の権利と言う棒を振り回し、悪用した結果が招いた出来事であると考えるよ。
フェミの今までの行動のせいで、この手の子育てにも悪影響が出ており、この手の父親などの男性や逆に多くのまともな女性等も余計に馬鹿を見る社会と化してきてしまっているのは事実であろう。
めっちゃ働きたい。
今いる業界が好きで、発展させたくて、貢献したい。
本当に好きだからもっともっと働いてスキルアップしたくて、忙しいけど確実に経験の積める部署に異動希望を出した。
今希望を出している部署は在籍していた女性達が全て退職したから、らしい。
曰くひたすら忙しくて地味なその部署の仕事が嫌になったり結婚したりで辞めていくことが多いので、お前も女だから同じだろうとのこと。
確かにとんでもなく地味だし時には土日も休まず働くようなえげつない部署だけど、欲しいスキルはそこで確実に積めるし、何より好きな事だから沢山働けることは願ったり叶ったりなのに。
もはや結婚とか二の次くらいにはこの業界がもーーー大好きなのに。
幸いにも今までの人生で男だから、とか、女だから、とか性差を意識せずに生きてきたけど、流石に理不尽で堪えた。
人生で初めてなんだよ、ここで凹ませてくれ。
正直どうしようもなく悔しい。
そこかしこで働き方改革なんて言葉を耳にする世の中ではあるし、キラキラしたところで働きたいとか寿退社したいとかって女友達も周りにはいる。
それでも、好きなことのためならもっと働きたいと思っている女もここにいるよ。圧倒的に超少数派かもしれないけど。
働きすぎは勿論良くないけど、色んな人の色んな働き方を許容できる社会になっていけるといいな。
というより悔しいからどうにか偉くなって許容する側になりたい。
今回異動は受領して貰えそうにないけど、他のスキルを磨きつつ希望は出し続けようと思う。
諦めないし、負けない。また頑張ろう。
寿退社という円満退社だし、引き継ぎの新人教育も手を抜かずしっかりやった。
だからそれくらいのご褒美をもらうにふさわしいだろうと考えていた。
ここからして間違っている
円満退社であろうが自己都合で退社するのは増田の勝手であり、引継ぎの新人教育を手を抜かずにやるのは最低限のことで当たり前
そのご褒美って何?
たいして役にも立ってねえくせに、だいたい自己評価の高い奴に仕事ができる奴なんて一人もいねえんだよクソ無能が。
社員は態度のデカいクソ無能が退職してくれてせいせいしているよクソ無能が。
寿退社で迷惑をかけやがってその上送別会やってもらうだけでもありがたいのに何文句言ってんだクソ無能が。
新人が参加できてないことがわかったら主賓の増田のほうから「店変えてもいいから全員が参加できる会場にしない?」って提案するのが仕事ができる人間の気配り力だ。それができないクソ無能が何を言ってんだクソが。
お店は予約三ヶ月待ちのお店で、界隈ではかなり有名な、プレイベートではなかなか手が出せない価格帯の高級店。
「和食と洋食どちらがいいですか?」みたいな軽いノリで主賓の退職者(以後Aさん)にざっくり希望聞いたつもりがまさかの店指名。こっちから聞いておいて無下に却下は出来ないので、参加者の負担は重くなるがこの店でいくことにした。
ちなみにAさんはいわゆる寿退社。別にトラブルがあって辞めるではない。とは言えキャリアもそこそこでそれなりに責任もある立場だったので、結婚しても仕事は続けるものだと皆思ってたので少し面喰らったのは否定できない。慌てて追加の社員を求人して、何とか周る体制を整えた。引き継ぎに割ける期間も短かったので、新人1人では無理があるだろうと2人の新人を迎え入れた。色々大変だったが、とは言え辞めるのはAさんの選択だから外野がとやかく言うべきではないだろう。引き継ぎの新人教育もしっかりやり一応の責任は果たしている。
Aさんが指定した三ヶ月待ちのお店は予約人数の変更を受け入れてくれないことが発覚した。
いつも飲み会で利用するお店は、店側も会社の飲み会用途を前提としているので、多少の人数の増減には柔軟に対応してくれる。しかし今回のお店はそういうお店ではなかった。
しかも追加のメンバーとなるのはAさんから仕事を引き継いだ新人2名。この2人は既に職場の一員として立派に働いてるし、直近ではAさんと一番一緒にいた時間が長い社員でもある。この2人を外すのは考えられない。それに、この2人にはAさんに餞別の花束と記念品を渡す役割を既に頼んでいる。見送られる主役はAさんで、見送る主役は新人2名だ。
予約したタイミングではまだ入社してない新人の人数を把握する事は困難だったとは言え、もう少し早く動いていればどうにかなったかも知れない。これは完全に自分の不手際なので、自分が欠席して別の人に当日の幹事を依頼しようとも思ったが、2名の枠を作るにはまだ足りない。
そこで、店を変えることにした。新しく選んだ店は、チェーン店とは言え元々のお店の2/3くらいのちょっとリッチな価格帯。少し落ちるが、飲み会利用を想定していないお店を選んでまた同じ失敗をする訳にはいかない。今度は人数調整に融通が効くかも確認した。普段の飲み屋と違い、キャンセル料も馬鹿にはならない。
何とか事なきを得たつもりだったが、ここで問題が発生する。
店の変更を主賓であるAさんに伝えたところ、突然泣き出してしまった。
自分が大切にされていないと考えてしまったのかも知れない。誤解を解くため「これは新人2名の参加を可能にするための店変更で、他意はない」という旨を必死に伝えようとしたが、なかなか分かってもらえなかった。
「右も左も分からない自分たちに仕事を教えてくれたAさんを傷付けることになってしまった」と新人達も居た堪れなくなりトイレで説明を試みたが梨の礫で、Aさんはトイレから出るとそのまま早退してしまった。
最初から予約変更が柔軟な店を選んでいれば、または新入社員が入ってきた段階ですぐ予約変更していれば、もしくはちゃんと丁寧に説明していれば...Aさんは自分を軽視されたと傷付かずに済んだかもしれない。いくつか分岐点があったにも関わらず、自分はそのすべてで間違ってしまった。いや、考えが浅かったというより、ちゃんと考えてなかった。頭を働かせていなかった。自分は無脳幹事だ。
予約3ヶ月待ちのお店でわたしの送別会を開いてもらえることになっていた。
プライベートではなかなか手が出ない価格帯だけど、界隈ではかなり有名だったので楽しみだった。
自分で言うのも何だが仕事は人並み以上にこなしていたしキャリアもそこそこで周囲からは信用されていた。
寿退社という円満退社だし、引き継ぎの新人教育も手を抜かずしっかりやった。
だからそれくらいのご褒美をもらうにふさわしいだろうと考えていた。
ところが、来週という段階になって突然幹事がわけのわからないことを言い始めた。
「新しく入った〇〇さんと〇〇さんも参加したいっていうんだけどいいかな?」
はぁ。別にそれは一向に構いませんけど、予約3ヶ月待ちの店でそんなことできると思ってます?
口には出さなかったが当然無理だろうと思っていた。
ところが、翌日幹事は信じられないことを口走った。
「やっぱり人気店だけあって人数の追加は無理だったよ。だから悪いけどお店を●●に変えさせてもらったよ」
え?いやだ、ちょっとまってよ。
さらっとなんて言った?
その名前、チェーンの中では悪くないけどいうてチェーンですよ?
価格帯も半額とは言わなくても2/3くらいだし、なんなら自分でも行けるし。
え?え?なんでひょっこり入った新人の参加を優先してわたしの最後の楽しみを潰した?
なんか状況がよくわからなくて自分でもわけのわからないまま無言で泣き出してしまった。
いや、そんなに泣くほど楽しみだったわけじゃないけど、でも、予定していたものが急に変わったり、新人の参加が優先されてたり、いままで自分がやってきたことって何だったんだろうって急に虚しくなった。
幹事が何か必死に言ってたけどこんな状態で事務所にいるわけにもいかないからとりあえずトイレに避難。
そしたら新人二人がものすごく申し訳無さそうに謝りに来るじゃないですか。
いや、お前らじゃねえよ。参加できるかもとかいりもしない期待をさせたクソ幹事連れてこいよ。
いきなり新人に個人的なことで謝らせて、表向きみんなに気を使って急な変更でも頑張ってお店を探した幹事を非難したみたいな感じになっててわたしだけ悪者になってない?
行きたかったお店楽しみにしてただけなのになんだよこの仕打ち。
いやー、なんだか全然そういうことじゃないけどうまく説明できないからってその日は早退しました。
次の日からもなんだか変にギクシャクしてしまってやりづらいし、どんな顔で送別会に座ってればいいのか全く見当がつかない。