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はてなキーワード: 図書館とは

2020-11-21

anond:20201121120430

横だけど絵本児童書だけなら公民館でも充分足りるような…。

図書館大事」と言ったところで利用者がいないんじゃ

それに見合った価値がないってことだから潰してもいいと思うよ。

ネットで取り寄せる図書館とかあれば利用者の少ない物理図書館はいらないな。

もうあるかな

anond:20201120212827

といっても、「我が市には美術館博物館もねぇし図書館公民館の一室だ! 地元を工員養成所のままにしていいと思ってんのか!?」と詰められた時に、そうです、なんて言えないやろ。

だいたい地方議員のじいちゃんがそういうこと言い出して出来たんだ。ああいうのは。活かせてないだけでな。

anond:20201121115022

から図書館は好きだけど、「よく借りられる本、大衆的な本」が増えてきたよね。

住民ニーズを満たさないと存在価値疑問視されるし難しいところ。

anond:20201121113133

収益目的としたら、よく借りられる本、大衆的な本しか揃えなくなるだろ

そうするとニッチ需要、調べ物のための本が揃わなくなる。

収入を問わず、学びや知識簡単アクセスできるってのが図書館の利点だと思っている。

anond:20201121104504

は?絶対やめてほしいんだが。

図書館利用してんのか?

利用してる側からすると図書館で借りて面白い本は買うし、ふだん触れない本にも触れられて、こんな本もあるんだと世界も広がる。

本屋で置いている本と、図書館でおいてる本はだいぶ違う。古い本を読んで「ほしい!」となるのは、図書館きっかけになるケースが多い。

そもそも読書が習慣づいている人じゃないと、本を買ってくれる人にはならない。その習慣づけをどうするのかって言ったら、手軽に図書館で本に触れられる環境を作るってことじゃないのか

作家が集まって抗議するならまだしも、図書館にはそういうことされてないんじゃないのか?古書店に対してどうのってのは聞いたことあるけど

2020-11-20

anond:20201120212500

実際全都道府県どころか市区長村にも大小美術館とか体育館とか図書館揃ってるのは無駄だと思うよ

維持してるだけみたいなのも多いし

anond:20201120002410

来春から社会人ですか、お若い

じゃお金自由効かないですね。家を出たらとかいってしまってごめんなさいね

どこか相談できると良いんだけどね、家を出るための費用とか。

家がダメ女子なんて私らの学生時代も実際いたし、図書館とか一人になれる処、変な人に干渉されない場所

兄弟がおありなら話してみては。いらっしゃらないなら、私も家を離れたけど家は出たほうが精神的に楽になります

私はすでに働いてたので、少しだけど貯金があったんで自腹で引っ越せたけど💦

それ目標引っ越し費だけでも貯めるのもいいですね。

2020-11-19

みかんコーヒーとオトンの初恋有村架純

「みさちゃんさ、みかん食べる?」

寒い寒いと言いながら、三時のおやつでも食べようかとリビングに降りてきた私に、キッチンから父がボソッと声をかけた。

「いや、みかんはいらん。寒い暖房つけよう」

エアコンなら、母さんが業者呼んで清掃してからじゃなきゃ使わん言ってたから、つけたら怒られるぞ」

はぁ?という顔をしている私に、いらんといったのが聞こえなかったのか、みかんを手渡しながら父が言う。

「なんで寒くなる前にやっとかんかったんだって話よな。そんなこと言ったら、怒られるから絶対言わんけど」

からからと笑う父。手に持つマグカップには湯気の立つコーヒーテーブルに目をやると、みかんの皮が散乱している。

(この人……コーヒー飲みながらみかん食ってるんか)

ソファの背もたれにかかっていたひざ掛けを腰に巻いて、リビングテーブルにつく。渡されたみかんを揉みながら、

わたしコーヒー

頼むより先に父はグラインダーに豆を入れていた。ブィーンという無機質な音が部屋に響く。

「みさちゃん、昨日の夜酔っぱらって、そこまで聞けんかったけど。この後どうすんの。そこらへん、母さんとは話したんか?」

「うーん」

どうしたものかと私は少し考えた。昨夜、久々に帰省した私のために、自宅ではささやか歓迎会が催された(とはいっても少し豪華な寿司の出前をとったくらいだが)。食事を終えて、家族三人テレビを見ながらダラダラとお酒を飲んでいたのだが、父は早々かつ静かにリビングソファに沈んだ。腹に猫を乗せて、スマホバイブほどの小さな音量でいびきをかきながら寝る父をそのままに、母とは今後の話をある程度した。正味時間ほどかかったその話を、今父にするにはまだ話をまとめ切れていない。母からは同姓として理解は得られても、父にはこの冗長な割に何も決まっていない私の現状を伝えても、ただ心配を駆り立てるだけではと不安になったのだ。

「まぁ暫くは休むよ。貯金もあるし。今はまだ動けん気がするし、何より少し疲れたわ」

みかんの皮をむきながら、はぐらかすようにそう答えると、コーヒーを入れる父の手に視線を移した。暫く見ない間にまた年季が入ったなぁと、ふとそんなことを考えた。


ここ数年、私(輝く三十代独身)はアメリカ西海岸の小さな広告代理店仕事をしていた。小資本飲食店小売店なんかがメイン顧客だったので、今回のコロナによる各種制限後はほどんと仕事がなく、一部制限解除後もほとんどの店はコマーシャルを打つ余力はなかった。片手間に作っていた無料情報誌なんかは、コロナ対策コラム等を差し込みつつほそぼそと発行を続けていたけれど、いつしかそれも限界に。結果、私はあえなく「状況が良くなったらまた声をかけるから、必ず戻ってきて」とお決まりコメントと共にレイオフの網にかかったのである。こんな状況ですら私を限界まで雇い続けてくれた会社には感謝しかないが。

解雇後「とりあえず一旦リセットだな」と考えた私は、実家に帰ることにした。異性関係は、現地で交際していた男性と二年ほど前に別れた後はパッタリだったし、行きつけのチャイニーズレストランコロナで潰れたので、かの地に私を繋ぎ止めるものはもう何もなかった。大卒から今までずっと海外でもがいてきたこともあり、このひっくり返った世界を口実に、このタイミング実家ゴロゴロしてやろうと、そういうことであるしかし状況が状況なので、帰国決断した後も、やれ渡航制限だ、やれチケットの予約だと色んなことがうまく繋がらず、なかなか出国することができなかった。ようやく帰国の日取りが決まったころ、

「帰るで」

ポッと送ったLINEに、

「車で迎え行く!楽しみ!おめかししてく!」

還暦も半分過ぎた母はノリノリで返信したにも関わらず、当日派手に寝坊した。私が期待していた、到着ロビーでの感動の再会(BGM青春の輝き/The carpenters)は叶わず。実に四年ぶりの帰国はなんとも味気のなく、一人公共交通機関でと相成ったのである


「あれな、『コロナだし、やっぱ行かん方がいいと思って』って言い訳しとった」

私の分のコーヒーを手渡しながら、けらけらと父は笑った。

「ほんと昔から適当な人。あんなんと結婚した意味分からん初恋の人とか言わんでよ?」

私が次のみかんに手を伸ばしながら言うと、

初恋かぁ……」

ギリギリ聞き取れるくらいの声でボソッと言った後、父は一人モジモジしながら下を向いた。思えば父と母がイギリス出会ったという話は聞いたことがあるが、初恋話となると聞いたことがない。恐らくこの人の初恋は母とは別の人と思うが、どうせ時間もあるし、掘れば面白い話が聞けるかも知れないと思った私は、

「そしたら、父さんの初恋っていつよ?」

別に話したくなければいいですよ、ええ。と二個目のみかんの皮をむきながら、興味なさげに聞いてみた。暫く返答がないので視線を上げると、相変わらずモジモジしながら、父は照れくさそうに顔を上げた。

「お墓に持っていくほどのものでもないし、話してもいいか。母さんには内緒だぞ?」

言うと父はテーブルの上のみかんの皮をまとめてゴミ箱に入れると、ゆっくりと向かいの席に着いた。

(結局話したいんでしょうに……)

いかけた一言を飲み込んで、コーヒーをすする。


「みさちゃん墓参りの時に行った叔父さんの家、まぁあれは父さんの実家でもあるわけだけど、裏手に階段あったやろ。急なやつ。あそこを登ると昔図書館があったんよ。市立だか県立だか忘れたけど、そこそこ立派なやつがね。父さんは大学受験勉強毎日そこでしてたんだ。家だと兄弟たちがうるさいから」

父の実家西日本の某所。坂の多い海辺の町だった。遠方であることもあり、私は小学校高学年の時に祖父母墓参りに行ったのが最後、以来そこには行っていない。

「そこの自習室がさ、海に向かって大きな窓があって。部屋にストーブがあったけど、やっぱり窓が大きかったせいかな。冬場はすごい寒かった。でもそのおかげで利用者が少なくてね。少し寒いくらいの方が頭も冴えるし、父さんはそこを好んで使ったんだ。あともう一つ、別の理由もあったんだけど」

父はそわそわと立ち上がると、コーヒーのおかわりだろうか、電気ケトルに水を入れて沸かし始めた。ケトルがお湯を沸かし始める音が、私の想像の中の自習室ストーブの音と重なる。父はそのままケトルのそばから離れず、窓の外に目をやりながら続けた。

「父さんともう一人、その自習室を使う女の子がいたんだ。とても綺麗な、束ねた長い髪が印象的な子だったよ」

突如文学的表現をし始めた父をみて(これはキモイな……)と思った。初恋話を聞くのにある程度の覚悟はしていたものの、父の口から語られるそれは、なんとも中途半端恋愛小説のようで、

(これは、脳内キレイどころの女優さんでもキャスティングして、程よく補完しながらでないと聞くに堪えないな)

そんなことを考えながら、みかんを口に放り込んで聞いた。

「それが初恋の人?思ったよりチープな感じ」

今にも鼻くそを掘り出さんばかりの口調で茶々を入れると、

最後まで聞けよ。みさちゃんが聞いたんだし、父さんにとっては大切な青春の1ページだぞっ!」

父はムッとした表情で言った。

(だぞっ!って……昭和アイドルかよ)

「隣の高校女の子だったんだ。同じく受験生だった。頭のいい子でね。その部屋で一緒になった最初の数回は会話がなかったんだけど、ある時勇気を出して話かけたんだ。『どこの大学を目指してるんですか』ってね」

「ほうほう。で?」

謎のドヤ顔スルーして相槌をうつ

「目指してる大学が一緒だったんだ。まぁ、彼女は余裕の合格圏内。父さんは相当な努力を要するくらいの差はあったけれどね。彼女英語系の学部に進みたいと言っていた。将来は海外に行きたいと。当時ボーっと生きていた父さんと違って、明確な夢を持っていた彼女はとても輝いていてね。ほら、男って単純だから、一発で惚れちゃったんだ。同じ大学を目指す二人。一緒に勉強する自習室。これは、もう、そういうことだろうってね」

馬鹿なのではなかろうか」

「いや、馬鹿でなくて!」

父は鼻息荒く私を遮り、

「たしか最初一方的ものだったさ。けれど、一緒に勉強……というかほぼ父さんが教わるだけだったけれど、毎日のように、約束して、同じ時間を過ごして、そういう感じになったんだ。『一緒に合格しようね』とか『一人暮らしする時は、近くに住もう』とか、これはっ!もうっ!そういうことでしょうがっ!」

若干の金八先生口調になりながらまくし立てた。

彼女の教え方が本当にうまいもんだからギリギリの成績だった父さんも合格圏内に入るくらいになったんだ。夢の大学生活は目の前だった。ある雪の積もった日、勉強を教えてくれたお礼に、図書館の近くでラーメンを奢ったんだ。温かいものでも食べようってね。その帰り道、初めて手を繋いだんだ。女の子と手を繋いだのは、その時が初めてだ。さっき食べたラーメンが胃から飛び出そうだった。家まで送ると言ったんだけど、ここまででいいと。途中で分かれたんだ。次の日も、いつも通り会えると思った。でもなぁ……」

突然、演技派女優のようにうなだれる父。いや、でもこれは結構シリアスな展開なのでは。私は我慢できず、恐らく一番ビンビンに立っていたフラグを掴むと、

「……し……死んだとか?その才色兼備さんは……事故に遭ったとかで……」

ゴクリと唾を飲みながら聞いた。少しの間、静寂がリビングを包む。父は顔を上げると、

「あっ、忘れてた」

と言って、電気ケトルスイッチを入れ直した。ズッコケる私を一瞥しながら続ける。

「いや、死んでない」

「おい」

「死んでないんだけど、消えた」

は?という私の顔に腕を組みながらうんうんと頷くと父。

「次の日から、もう試験も近いのにパッタリと来なくなった。いなくなって三日後くらいかな、その子高校に行ったんだ。名前は知っていたけれど、家は知らなかったし、当時は携帯なんてないからな。それしか方法がなかった。今ほど個人情報にうるさくないからな、聞いたらサラッと教えてくれたよ」

ケトルからサーっとお湯の沸く音がする。部屋が寒いからか、注ぎ口から湯気が濃く立ち上る。

夜逃げしたらしい。母親がいない家庭で、親父さんがあまり真面目な人じゃなかったようでな。突然いなくなったってことだった。仕事で失敗したんだか、博打なのか知らんが……。家の前にも行ったんだけどな。バラック小屋ってわかるかな?そこまで酷くはないけれども、それに近いような、貧相な家だった。当然、明かりもついてないし、扉を叩いても誰も出てこなかった。家の前には、彼女図書館まで来るのに使っていた、見覚えのある自転車がそのまま置き去りにされてたよ」

そこまで言い切ると、父は黙りこくった。そのまま暫く何も言わず、再び沸騰したケトルのお湯でコーヒーを入れ始める。

大学は……大学はどうなったん?」

私は恐る恐る聞いた。父はいつの間に私のコーヒーが空になっているのに気付いたのだろうか。二人分入れていたコーヒーの片方を私に差し出しながら、

「父さんは合格したよ?」

知ってるだろ?と言わんばかりのとぼけた顔で答えた。

「いや、父さんでなくて、才色兼備さんは?合格発表で奇跡の再会をしたとか」

興奮する私とは対照的に、父は再び、一人冷静にモノローグに入る。

あの日合格発表の日。始発で発表を見に行ったよ。大学は遠かったからな。張り出された番号より先にまず彼女を探した。どこにもいなかった。一通り探した後、掲示板を見た。自分受験番号があった。でも全く喜ぶことができず、父さん、そこでずっと立ってた」

ヤバイ、泣きそうだ)

目の前でセンチメンタルに語られるオジさんのモノローグに、不覚にも目頭が熱くなる。

「当然彼女の番号はおろか、受験たかどうかさえ知らないからね。その日は大学の門が閉まるまでそこにいたよ。掲示板は何日張り出されてたんだっけな、もう覚えてないけど、もしかしたら今日これなかっただけで、明日見に来るのかも知れない。そう思った父さんはなけなしの金をはたいて近くの民宿に泊まって、翌日も一日中待ってたんだ」

「……でも、来なかったんでしょ」

ティッシュで目頭を押さえながら私が聞く。指先についたみかんの酸が目に染みる。

「うん。来なかった。そして大学に入ってからも、彼女の姿を見ることはなかった」

自分の話なのに、ウルウルとなく娘にもらい泣きでもしたのだろうか。ズビッと鼻を一度ならすと、

「きっと、受験できなかったんだなぁ。だって受験してたら、彼女なら絶対受かってるものあんなに行きたがってた大学だったんだから

父はしみじみそういうとコーヒーをスッとすすり、一つ残ったみかんを、テーブルの上のカゴから取り出した。


(なんて切ない話だ……)

還暦もとうに過ぎたオジサンコイバナに、悔しいけれど胸を打たれた私は、鼻水をかみながら劇場を退席しようとした。脳内有村架純あたりを勝手キャスティングしていた才色兼備不憫さも去ることながら、そこにいない初恋の人を必死に探す父の哀れさを思うと、今はすっかり禿げ上がった父にも、そこそこかっこいい俳優キャスティングしてやらねば。そう思いながら、ソファ眠る猫を抱えて二階に上がろうとした。その時。

「でも、この話には続きがあってな」

ニヤニヤとしたり顔で笑いながら、父は私を引き止めるように言った。

「父さん結婚前にイギリス単身赴任したことあるって言ったろ。そこで彼女と再会したんだ」

「えぇ!?嘘!そんな偶然ってあるの!?

私は慌てて猫をソファに戻すと、前のめりになりながら席に戻った。と同時に私は焦った。父と母はイギリス出会ったという話を思い出したからだ。そうすると、有村架純キャスティングした才色兼備の役を再考しなければならない。あの母親は……明らかな才色不備だ。

「ま……まさか……よくある話で、その女性って……」

「あ、母さんじゃないぞ」

私の焦りを察したのか、落ち着かせるように父は釘をさした。

日本人駐在員が集まるパブがあってな。仕事終わりにそこで飲んでいたら、隣に二人組の日本人女性が来たんだ。その片方が彼女だった。一目でわかったよ。向こうもそうだったと思う。『もしかして、○○さん?』って聞かれた時、夢でも見てるんじゃないかと思ったよ」

「うわぁ、本当にそんなことってあるんだ。もうそから話が止まらなかったでしょ」

「いや、お互いとても驚きつつも、一言二言交わしてその日は別れたんだ。向こうは連れがいたしね。翌日は休みだったから、また明日改めて会いましょうと、向こうから番号を渡された。その番号を見て色々悟って、嬉しくなったね」

「なにを悟ったん?」

電話番号だけで、ホテル名前とか部屋番号とかは書いてなかった。つまり定住しているってこと。ちゃんと夢を叶えたんだと」

「なるほどねぇ」

そんなに長いこと話したつもりはなかったが、いつの間にか部屋は薄っすらと暗くなっていた。父がパチッと部屋の明かりをつけると、猫が呼応するように二階へ駆けていった。


「でもさ、そんな感動の再会したら、もうそれは運命の人じゃないの?どうしてその人と結婚しなかったのさ」

話が一周して戻ってきたが、単純にそう思ったので聞いてみた。そりゃあ、今の母と結婚たから私がいてとか、そういう御託はあれど、普通ならそこでくっつくだろうと、そう思ったからだ。

「いや、彼女はもう結婚して、子供もいたんだ」

「あら、そういうパターン

「あの後、働きながら勉強して、渡英して、仕事についたと言っていた。そこで出会った人と結婚したそうだ」

それを聞いて、世の中うまくはいかないのだなと思ったのはもちろんだけれど、ふとその時父は何を思ったのかが気になった。初恋の人との運命的な再会と同時に、自分の恋が終わった時、悲しかったのだろうか。悔しかったのだろうか。私だったらグシャグシャになってしまうかも知れない。しかし、そんな私の疑問は、次の父の言葉ですぐに解消した。

「心からしかった。父さん、みっともないけど、そこで泣いちゃったんだよ」

照れくさそうに笑いながら父は続けた。

「良かった。良かったってね。ずっと心につっかえていたものが取れたような気がした。『ありがとう』っていう父さんに、あの人は『なんで?』とは聞き返さなかった。わかってくれたんだろうね。『こちらこそありがとう』と」

「どういうこと?」

今までの話の中で、父がその人に感謝することはあっても、父が感謝されるようなことがあっただろうか。

「『君が海外に行ったら、そこに僕も必ず行くから、その時はバッチリ英語観光案内してほしい。約束しよう』父さん、そう言ったんだと。全く覚えてなかったけどね」

「そんな約束してたんだ」

「『私が海外に行くことに、きちんと意味を持たせてくれたのはあなただった。約束を守るために、頑張ったから今ここにいるの』と言われた。父さんも、彼女の役に立ててたんだ」

一昔前のトレンディ俳優のようにフッと小さく笑うと、そのまま父はトイレへと消えた。

(お前はすっかり忘れてたわけだけどな)

父の背中に心の中で柔らかく突っ込みながら、私もニッコリ笑った。


それから才色兼備さんとは会ってないの?」

トイレからいそいそと戻ってきた父にそう聞くと、

「ああ。会ってない。連絡先も特に交換しなかったんだ。まぁ色々あってね」

父はテーブルのカゴにみかんを補充しながらそう答えた。

「でもさ、初恋は思い出の中に。そういうものだろう」

キメ顔で答える父に、久方ぶりに(気持ち悪い)という素直な感情が戻ってくる。

「ただいまぁ」

玄関から気の抜けた、疲れた声が聞こえてくる。

「あら。何仲良く話てるの珍しい」

リビングに入ってきた母は、そう言いながら、みっちり膨らんだエコバックキッチンに置いた。それを見て、先ほどまでの話題のせいで居心地が悪いのか、父が二階へ避難しようとする。

「なになに?なんの話してたん?」

トイレに行こうとする有村架純とは程遠い母が、リビングの出口で父に聞く。

「いや?たわいもない話だよ」

父は道を譲りながら誤魔化した。訝しげな視線を投げながら、母がトイレに入ったのを見計らって、

「ちなみにな」

父は私の耳元に口を寄せると最後にコソッっと

彼女と再会したときパブ彼女と一緒に来てたのが母さんだ」

そう付け足して、ニヤニヤしながら駆け足でリビングを後にした。

「えぇー!?なにそれぇ!」

驚く私の声と重なって、リビングのドアがバタンと閉まる。

「ねぇー!何の話なのー?」

母の切ない声がトイレから響いた。


あの人との馴れ初め話は、また後日みかんコーヒーを飲みながらでも聞こうと思う。


暇つぶしにこの話をネットに放流する許可をくれた父に感謝

2020-11-18

図書館の本に書き込みする友達

本は線を引いたりメモしたり、書き込みながら読むものだって言ってた

図書館の本にも書き込んでいくんだって

図書館の本に落書きしちゃダメだよ」って言ったら「落書きじゃない」「普通のことだ」って返してきた

元気かなあ

色々合わなくてCOしちゃったけど

今でも図書館の本に書き込みしてしれっと返してるのかな

2020-11-16

ホームレスエリアっつーか台東区に住んでる俺が物申す

10年くらい前まではブルーホームレスハウスがクッソならんでた隅田川沿い。

図書館内での閲覧一切禁止石浜図書館ホームレスが夏冬にどちゃくそやってきて、苦情が多すぎでどうにもならず全員が閲覧禁止になった)、

中央図書館すら「女性専用席」という名前ホームレス禁止席がある台東区住みの俺

例の記事について言えることは、やらない偽善よりやる偽善ってことよ

どういう目で見てようとホームレス支援したこと事実だし

なにもやってない、口だけの人間がやってる人間批判する筋合いはない

まずビッグイシューを買え

ビッグイシューを知らない奴、売ってる人を見たことない奴は自分を恥じろ

ソシャゲ比較すると小説ノベルゲームって効率的すぎない?

ソシャゲは「育成:情報収集攻略ストーリー=4:3:2:1」だけど、小説ノベルゲームはほぼ「ストーリー:その他=10:0」だ。

すげえ……。

なんだこれ?

ストーリーを楽しみたいだけなら10倍は効率的じゃねえか。

神か?

しか小説は物によっては図書館WEBサイト普通にタダやし。

2,3年前の商品がタダで全部楽しめるってヤバイだろ……。

こんなチートくさい娯楽あり?

2020-11-11

朗報性的消費の判定ロジック確定

2020-11-10

小学生女児が抱えてた本

散歩してたら、向こうから小学生女児が歩いてくるんです。

ちょっと大きめの、黄緑色の本を抱えて。

あれは「若草物語」あたりかなあと目星を付けたんですね。

図書館で借りたんだなあ、と思って。

で、すれ違うときに目に入ったタイトルは「徒然草」だったのね。

草だけはあってたw

2020-11-09

anond:20201106235758

無料漫画じゃないけど、リアルな紙の本で、

月刊Moeって本は絵本作家さんがたくさん描いてて

もし図書館でも行かれることがありましたら

読んでみると良いかなのだ!心にうるおい。

http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/1

夜廻り猫とかはネコも人も性格の良いキャラばかりなのですごくほっとできます

2020-11-08

人肉はまずかった

子供の頃から、やや好奇心旺盛な方だった。

主に「○○したらどうなるんだろう?」という気持ちが強く、考え始めると実行したくてたまらなかった。

幸い体が医者太鼓判押すほど頑強な作りだったので、今まで大きな怪我はしていない。

以下一例。

料理中に指を切るって漫画でよく見るけどどういう感じなんだろう」(4歳)

きゅうりを切りながら包丁で指を切ってみた。

包丁持ち出したので親に死ぬほど怒られた。痛かった記憶

「この高さの崖から落ちるとどんな気分なんだろう」(9歳)

段ボールを置いて落ちてみた。内臓がふわっとなった。

頭は守ったので左半身の青あざだけで済んだ。

首吊りって苦しくないっていうけど本当なのかな」(11歳)

カーテンレールにメッシュベルトかけて首吊ってみた。

耳がボーっとなって、ふわふわして、視界がきゅーとなったので中断した。

首にめちゃくちゃメッシュベルトの跡が残って多方面への言い訳に苦労した。

人肉って美味しいのかな」(13歳)

図書館人肉を食べる少数民族の伝記を読んで興味が湧いた。

子供が美味しいらしいので、ぎりぎり自分は美味しいんじゃないかとおもって体の一部を削いで食べてみた。

硬いし血の味しかしないし全くもって不味かった上に、結構怪我をして痛い思いをした。久しぶりに泣いた。

とやはり書き出してみると痛みに対する興味が強いような気がしてきた。

やはり20歳あたりでマゾに目覚めて2−3年ほど怪我しまくってたが、

今は落ち着いて痛いことは何もせずに暮らしている。

でもいまだになんとなく人体(というか性?)に対する興味は強いので、

割と調整的な手法を取ることが多いかもしれない。

こういうのって何かきっかけとかがあるんだろうか。

記憶のある限りずっとこんな感じだったので、きっかけらしいきっかけが見つからない。

あと人肉はまじでまずいのでオススメしない。

2020-11-07

anond:20201107183817

元増田を含めアンチフェミニスト理解したいのではなく、コンプレックスから女を叩きたくて叩いているので、この手のまとめは取り上げられないし、これまでも取り上げられなかった。フェミ論理を知りたい知りたいという割には、図書館で本を読むこともしないし、こういうネット記事を読むこともしない。まったくバズらない。今日明日もあさっても一年後もずっと、女叩きを続ける。たまたま彼女ができたり、30歳過ぎて落ち着いてきて結婚したようなやつから順に、コンプレックスが解消されてアンチフェミをやめていく。パートナーを獲得できないやつはずっとアンチフェミのまま。何人も見てきた。

図書館

初めての作家に挑戦してみようと思うとき、どの本からが正解なのか悩む。

第一印象が悪くて、本当はもっといいところがあるのに、それに気づかないまま嫌いになってしまわないか心配になって、選べない時がある。

自分の好きな作家に関しては、こういう好みの人は最初にこれを読むといいと勧められるように、ある程度のガイドラインはあるのではないのかな

デビューからなら、失敗しないのだろうか

子供はうるさいものだけれど

黙ってじっとすることができないなら、図書館映画館など、静かにしなくてはいけないところへ、連れて行ってはダメだと思う

図書館で、奇声を上げてどたどた駆け回る女の子を見てそう思った

子供は悪くない、親が悪い

2020-11-06

みんな〜!

増田レスバするよりも図書館フェミニズム表現についての本でも借りに行ったほうがまだ1000倍は有意義だぞ!

図書館寒いけどハロワ暖かいから昼寝するならハロワ検索機だよなぁ(なお30分経つと声をかけられます

anond:20201106130540

図書館は誰にでも開かれていて本を読まないオッサンジジイが席を占領して昼寝してるよ

anond:20201106130540

図書館ではキチガイ以外は騒がないか判別やすいだけだぞ

他の空間ではキチガイ以外も騒ぐから判断が難しい

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