はてなキーワード: がっちりマンデーとは
この文章は2013年の自分に向けて書いている。リーマンショックにより続いた世界経済の混乱がようやく終息するかと思われた矢先に、あの東北での震災があり、
サプライチェーンが大混乱し輸出産業が大打撃を受けていたころである。
私が就職した年からアベノミクスが始まり、株価が上がり(少なくとも表面上は)景気が良くなり始めるその直前に当たる。
そのころ私は一浪、無資格、微妙な知名度の私大文系、友達ゼロ、ノンサーというスペックを抱えて就職活動をしていた。
ハナからまともな企業に受かる気はしなかった。半ば投げやりに、就職活動をしていた。
結果として、ある不人気業種の中小に拾われ、社会人生活をスタートさせることができた。
もちろん、「もし」「れば」を考えなくもない。もっとましな選択肢があったかもしれない。
ただ、新卒で入った会社で、組織で働くということや、社会人として最低限の常識は学ぶことができたと思う。結果として間違った判断ではなかったと思う。
なので、仮に今後コロナウイルスの影響で、就職氷河期の再来というようなことになったとき、当時の私と同じような境遇にいる人に参考になればいいと思っている。
を、よく考えてみてほしい。
私は経験がないが、世の中には社員をボロ雑巾のように使い使い捨てる会社はたくさんあるらしい。
そして会社の規模が小さい、中小企業ほどそのような会社である確率は高まる。
このコンプライアンスの時代に、大企業ほど監督官庁からとやかく言われるが、中小企業はそのあたりまだまだ甘い。
そもそも、どういう会社を受ければいいのかよくわからないという人もいると思う。なので何らかの会社選びの軸があったほうがいい。
私が判断の軸としてお勧めしたいのは、ニッチな市場を抑え、利益率の高い商売ができているか?という点だ。
利益率に関しては言うまでもないことなので、「ニッチな市場を抑え」という点について説明したい。
例えば近所でいろいろな会社のスーパーマーケットを回ってみると(できればその地域でしか見かけないスーパーがいい。近所に〇オンしかない?ご愁傷様)
その会社ごとに特色ある売り場づくり、立地、品ぞろえ、店員の配置、をしていることが多い。
そういうのはやはり運営している会社が何らかの意図を持ってやっているに違いない。
そしてそれはほとんどの場合、特定の属性を持った顧客(金持ち、貧乏人、男性、女性、近所に住んでいる人、遠方から車で来る人、ETC...)
向けに特に自社のサービスがより魅力的になるように意図をしてやっている。つまり万人向けでない限られた市場を抑えることを目的としていると言っていい。
業界の外から見たら、そんなところにニッチがあるの?と思えるような場所にニッチがある。がっちりマンデーで特集されるような会社もそうだが、
もっと微妙で味わい深いニッチを抑えた中小企業が日本にはたくさんある。
そういう小さな市場を抑え、曲がりなりにも継続して商売を成り立たせているような会社ならばおそら入社してからそれなりの経験ができ、入る価値がある会社といえるだろう。
ぶっちゃけ新卒学生の付け焼き刃の知識でどこにニッチがあるかなんて判断はできないと思う。
そもそも、なぜニッチ市場に「ニッチ」なんてかっこつけた名前を経済学者がつけたかというと、それは見つけるのが簡単ではないからだ。
ニッチ市場が素人にも簡単に理解できるくらいのものならば、すぐに他の会社が参入して来てしまう。
はた目からは簡単に見分けがつかないからニッチ市場はニッチ市場と言える。
どうしてその会社が長年ビジネスを続けている中で、つぶれもせず、さりとて大企業にも成りもしなかったのかというと、
おそらくその会社がシェアを抑えている市場の規模の限界がその会社の規模の限界となっているからだ。
あと、ホームページとかで「当社の強みはココです」みたいにかなりざっくりと表現してることが多い。
なので、面接や説明会で聞いてみてもいい、「御社の強みは~~とホームページで見ましたが、~~と理解しました。しかし~~~なのがわかりません、なぜでしょうか?」
みたいに。そしてその答えに納得できればその会社に入ればいいし、納得できなければ辞退すればいい。
今はインターンとかいうものがあるらしいがそれについてはよく知らないので割愛する。
もちろん、このやり方で優良企業を探すとなると、どうしても設立年数の長い、「古い」会社ばかり選ぶ確率が高まってしまうという難点もある。
また、このやり方だと、昔は成長していたが今は停滞もしくは衰退している会社に入る可能性もある。
世の中にはいわゆるベンチャーと呼ばれるような、今は規模が小さいが新しい市場を開拓して絶賛成長中の会社ももちろんたくさんある。
そういった会社のほうが才能や技術に秀でた人材にとっては働きやすく、より面白くて金になる経験ができるように思われる。
ただ私は新卒の時点ではそういうイケてる会社で働ける技術も才能もなく、あるいは新卒無業になるわけにもいかなかった。
結果として設立約80年の老舗の中小企業に入社することと相成った。
そういう会社に入ってみて、結果としてはまあ悪くなかったと思っている。
今では同じ業界の大手に転職できたし、大手は大手、中小は中小でいい面と悪い面があることも分かった。
今まで述べたのは会社の事業の安定性に関することだが、もう一方の重要な要素である、
社風、福利厚生、教育機会の充実などの「働きやすさ」に直結する部分はガチャとしか言いようがない。
獺祭を作っているメーカーは旭酒造という会社名で、山口県東部、岩国市にある。
地元が広島の私はUターン(Jターン?)就職も視野に入れて、旭酒造の会社説明会に行った。
内容は至って普通の会社説明会で、会社の事業内容やこれからの選考予定の説明を受けた。
桜井氏は社長にしてはかなり若々しかったので驚いた。スーツのよく似合う、カッコいいおじさまだ。
桜井社長は、売上げが伸びているので給料に反映していること、ニューヨークで酒蔵を作っている話などを語ってくれた。
事業説明を聞いているときはかなり魅力的に感じており、ぜひともこの会社で働きたいと思っていた。
ただ、旭酒造では10日間にわたるインターンに参加することが選考の条件らしい。
正直なところ、大学の近くの大阪に住んで他の会社の選考も受けている私にはかなりスケジュールが難しい。
その選考スケジュールを聞いた時点で、自分には無理かな、とは思っていた。
「毎年、女性の採用が1、2名ですが、女性は不利なんでしょうか」と彼女は質問した。
パンフレットを見ると、ここ数年は男性を10名以上雇っているにも関わらず、確かに女性は1人か2人だった。
「メーカーで力作業もありますので、男性が多くなる傾向はあります。ただ、私は女性の能力は男性と同等、特に差別することなく活躍できると考えております。」
どうせ女性を差別するなら、そんなタテマエを言わない方がよっぽどマシだと思った。
長時間の労働ができるか、という意味での体力ならば、性差よりよほど個人差の方が大きいだろう。
腕力で雇用を絞るのが合理的なら、東京医科大は数十キロのバーベルを持ち上げられることを入試基準に入れてしまえばよかったのだ。
「緊急時、患者を搬送する必要があるため」とでも理由をつけて。
全ての業務に腕力が必要なら、そういった能力主義も許容することができた。
しかし、旭酒造で女性が働いていないのかというと、決してそんなことはない。
私が工場を見学した際には、たくさんの女性が段ボールの箱組みやラベリングを行っていた。
昔、獺祭を特集したテレビ番組内(がっちりマンデーだったと思う。うろ覚え)では、品質管理を行う女性の姿を見た記憶がある。
杜氏のカンではなく、計測可能な数値で味を保っているとかで、そのデータ取りを行っていたのはパートの女性だった。
要するに、どうしても腕力の必要な力作業があることを理由に、正社員には男性を採る。たとえ、管理職になってからの仕事には腕力が必要でなかったとしても。
彼女たちは重要な業務を任されてはいても、それ以上のキャリアアップも給与のアップも望めない。
正社員の給与は引き上げたのかもしれないが、パートの給与は最低賃金に毛の生えたような、普通の時給だった。
もしかしたら、パートになるよりない当事者の主婦たちにとっては、旭酒造は働きやすい会社なのかもしれない。
でも、力の必要のない業務を全てパートの給料で済ませてしまえば、そこに正社員の女性が入社する余地はない。
この話は数年前のことなので、今は体制が変わってきたのかもしれない。
最近、世間で「女性が働きやすい会社」と呼ばれるものが、子育てに女性だけが時間を割くことを前提としていたり、時間の都合がつきやすい代わりに夫の収入無しではとても成立しないような薄給だったり。
そんなことが多くて絶望したので、今更のように思い出してこれを書いている。
獺祭を作っているメーカーは旭酒造という会社名で、山口県東部、岩国市にある。
地元が広島の私はUターン(Jターン?)就職も視野に入れて、旭酒造の会社説明会に行った。
内容は至って普通の会社説明会で、会社の事業内容やこれからの選考予定の説明を受けた。
桜井氏は社長にしてはかなり若々しかったので驚いた。スーツのよく似合う、カッコいいおじさまだ。
桜井社長は、売上げが伸びているので給料に反映していること、ニューヨークで酒蔵を作っている話などを語ってくれた。
事業説明を聞いているときはかなり魅力的に感じており、ぜひともこの会社で働きたいと思っていた。
ただ、旭酒造では10日間にわたるインターンに参加することが選考の条件らしい。
正直なところ、大学の近くの大阪に住んで他の会社の選考も受けている私にはかなりスケジュールが難しい。
その選考スケジュールを聞いた時点で、自分には無理かな、とは思っていた。
「毎年、女性の採用が1、2名ですが、女性は不利なんでしょうか」と彼女は質問した。
パンフレットを見ると、ここ数年は男性を10名以上雇っているにも関わらず、確かに女性は1人か2人だった。
「メーカーで力作業もありますので、男性が多くなる傾向はあります。ただ、私は女性の能力は男性と同等、特に差別することなく活躍できると考えております。」
どうせ女性を差別するなら、そんなタテマエを言わない方がよっぽどマシだと思った。
長時間の労働ができるか、という意味での体力ならば、性差よりよほど個人差の方が大きいだろう。
腕力で雇用を絞るのが合理的なら、東京医科大は数十キロのバーベルを持ち上げられることを入試基準に入れてしまえばよかったのだ。
「緊急時、患者を搬送する必要があるため」とでも理由をつけて。
全ての業務に腕力が必要なら、そういった能力主義も許容することができた。
しかし、旭酒造で女性が働いていないのかというと、決してそんなことはない。
私が工場を見学した際には、たくさんの女性が段ボールの箱組みやラベリングを行っていた。
昔、獺祭を特集したテレビ番組内(がっちりマンデーだったと思う。うろ覚え)では、品質管理を行う女性の姿を見た記憶がある。
杜氏のカンではなく、計測可能な数値で味を保っているとかで、そのデータ取りを行っていたのはパートの女性だった。
要するに、どうしても腕力の必要な力作業があることを理由に、正社員には男性を採る。たとえ、管理職になってからの仕事には腕力が必要でなかったとしても。
彼女たちは重要な業務を任されてはいても、それ以上のキャリアアップも給与のアップも望めない。
正社員の給与は引き上げたのかもしれないが、パートの給与は最低賃金に毛の生えたような、普通の時給だった。
もしかしたら、パートになるよりない当事者の主婦たちにとっては、旭酒造は働きやすい会社なのかもしれない。
でも、力の必要のない業務を全てパートの給料で済ませてしまえば、そこに正社員の女性が入社する余地はない。
この話は数年前のことなので、今は体制が変わってきたのかもしれない。
最近、世間で「女性が働きやすい会社」と呼ばれるものが、子育てに女性だけが時間を割くことを前提としていたり、時間の都合がつきやすい代わりに夫の収入無しではとても成立しないような薄給だったり。
そんなことが多くて絶望したので、今更のように思い出してこれを書いている。
アニメーターやイラストレーターに当たる方々の苦痛に満ちた生活についての書き込みは、ネットでよく見られる。
ただ、彼ら絵描きがしんどい日々を送るのは人間性、生活スタイルなどを考慮すると致し方ない部分が見られるのも事実だ。
自営業者の端くれとして、そんな彼らにアドバイスをしておきたい。
・コミュニケーションを円滑にする
著名人の逸話を例とすると、ピカソの話は人口に膾炙するものだろう。
「ピカソさん、私あなたの大ファンなんです。この紙に一つ絵を描いてくれませんか?」
ピカソは紙とペンを受け取ると30秒ほどで絵を描き、手渡しながらこう言ったそうです。
「1万ドルだ」
「この絵を描くのにたった'30秒'しかかかってないのですよ?高すぎます!」
「30秒ではない。40年と30秒だ」”
有名な話なので細かく解説はしないものの、この話を鵜呑みにする方は危なっかしい。
この発言が許されるのは、見知らぬご婦人からピカソに絵を描いてほしい、と頼まれるほどの画家だったからである。
勲章を賜るほどの評価をなされていない凡百の絵師がこんな発言をしたらどうなるか、考えるまでもない。
これはピカソだから許される考え方だ。サルバドール・ダリにも似通った逸話がある。
少なくとも、彼らは1万ドル払ってでも落書きや髭が欲しい、と思われているのだ。
また、ピカソの逸話らしいのだが(真偽不明)、ピカソは普段の支払いは小切手で済ましていたそうだ。
受け取った人はみんなあのピカソの名前が入った小切手だから、取っておけば価値がつくかもしれない、と思い引き落とさなかったそうだ。(生前ですらそう思われているのがピカソらしい)
奇天烈人ピカソは、こうも処世に長けていた。詰まる所、ピカソほど凄くもない絵描きが、ピカソレベルの処世術を身に着けているのだろうか。
人付き合いが不得手であっても、ご用命があればいつでもどうぞ、ぐらいのことはして欲しい。
アドバイスとして、あなたもおそらくそうであるように、人間はサービスは割安を好む。
絵が上手いだけでなく、納期変更に順応してくれる、だったり、酒の席での一発芸が上手い、ということでも付加価値となる。
・モノを知らない
微分積分はわかるだろうか。共産主義の成り立ちはわかるだろうか。海外に行ったことはあるだろうか。年金の手続きはわかるだろうか。恋はどんな味かご存知だろうか・・・。
全部修める必要はまあないだろう。しかし、もし一つもなんとなくすらわからないようであれば、社会情勢が不安定な往来で、そのアンテナの低さは致命的だ。
絵描き同士で「あの雇い主は金払いがいい」とか「あっこは仕様変更が多すぎる」とかの情報共有は積極的だろうか?
創作の参考になる経験を嬉々として語らいあったことはあるだろうか?
内省してみてほしい。
大事な一例として紹介しておく。がっちりマンデーという番組のコーナーの一つに、ニトリの社長の飲み会はどんなものか、という特集があった。
そこでは、小泉元首相のようなビッグネームが当たり前のように出席しており、商談の取り付けすら決まっていた。
このように世の中にはビジネスチャンスが広がっている。モノを知らないということは、それにすらアクセスできないことになってしまう。
(余談だが、財政緊縮を目的として郵政民営化を成し遂げた小泉元首相が、その席の中で金は使ってナンボ、という旨の発言をしていた。筆者に郵政民営化の真なる失敗を予感させることになった。)
値切られないようにするのは実はとても簡単で、引く手あまたになればいい。
逆に、あなたを引く手が少ないのは、あなたの怠惰に原因がある。(親が大体の家庭では勤め人であることにも遠因はあるだろうが)
2、新規で手に入れた顧客が、定期の顧客にするための営業活動はどれぐらいしているのか
3、見込み客はどう作っているのか、どう探しているのか
おおよそ上記の三点に尽きる。
自営業は勤め人とは違い、このような泥臭いことでも自力でやらなければならない。(勿論、経理や年金も)
これらの要素において楽をしたいなら、アンテナの広さやコミュニケーションが大事になってくる。
割りの良い外注先を常に知っておくべきだ。
とりあえず、今回はこれにて筆を置く。(基本的な話ばかりで申し訳ない・・・)
なお、雇われのアニメーターなどについては別の話なので、触れないでおく。
追記;
私のダイアリーにしてはご意見をいくつかいただけたので、返信しておきたい。
>>イラストレーターも要は自営業なんだよなあ 資本主義社会で生きていく以上は絵の能力だけってわけにはいかない
おっしゃる通りです。資本主義においては、絵の能力は換金手段の高々一要素でしかない、というのを念頭において行動するところからがスタートだと思います。
少々お頭が残念で世間知らずだが人柄は純粋な(普通に就活してもブラック企業を引き当てそうなタイプ)底辺で二極化してる感じ
後者のような、世間知らずに分類され悪用されやすい人こそこれらの事実を知るべきですし、もしそうなら今からでも公務員にでもなるべきなのです。
自身の身の丈すらわからない者は、悪辣な輩からひどい目に遭わされるのは仕方のないことなのです。
それでも専業の絵描きとして生きたい、という方に向けての初歩的な手引きなのです。
>>おおかた親から店を受け継いだだけのボンボンがビジネス書読んで適当フカしてるだけだろうと思う。
層があることも知らないんじゃね…
あくまでも端くれですので、ご容赦ください。
私の身の上の都合上、俗に下層と称されるべき方々とも面識があるつもりです。
そういう人々が周りにいる限り、成功するのは困難であろうことも実感済みです。(勿論、当人の人格にも言えます。)
それでも、誰かの成功のほんのきっかけになれば、という所存です。
>>この増田みたいにショボい自己啓発本の抜粋みたいなものでも ただで読めて少しの間でもみんなでコメントしあえれば たしかに割安の娯楽にはなるよな
あなたに申し上げるなら、ここに書いていることは商売における原則論です。
言ってしまえば、算数では足し算より掛け算を先に、だとか、水は100度で沸騰する、というようなことしか述べていないのです。
それを自己啓発と同等のもの、と感じてしまうのは大変危険です。
ピエロになること自体はやぶさかでないので、ご自由に取り扱ってやってください。
>>拙者ITドカタでござるが知り合いが登壇するというからクリエイター系のイベントに参加したところ名刺交換激しくその知り合いもクライアント候補に名刺凸しててOh~と思ったでござるね。。。
無能こそ公務員や自衛隊に所属すべき、というライフハックが広まっていないのは残念な話です・・・。(あまつさえそれを民衆自身が削減していること自体が無念極まりないです・・・。)
無理にとは言いませんが、あなたはそのご知り合いからだけでいいので、貢献できることがあれば引き受けてみてください。
>>言ってることはよく分かる
本来は自営業者であるのにネットでよく見る愚痴はサラリーマン労働者臭がする
自己責任とまでなじる気はありませんが、周りも自分のクソさを我慢している、という視点が欠落しているようでなりません。