はてなキーワード: 眼鏡とは
元増田の書き方が過激すぎる部分があるので一部の発達障害者が怒り狂ってるが、診断名を明かすことなく誰にも配慮を求めてないならこの話の対象者じゃないだろうよ。
診断名を出して配慮を求めるということは、その求める配慮の内容によっては社会生活上の責任の範囲を減らしてもらうことに他ならない。
例えば聴覚過敏がある人がイヤマフを使ったり、板書写すの苦手な人がタブレットで写真を撮ることを許可してもらったり、そのような配慮についてはよく言われるように目が悪い人が眼鏡を使うのと変わらないが、他人に忍耐を強いるようなものについてはその行為の責任を問わないようにお願いしてるのと同じだ。
タチが悪いことに自分たちは無遠慮な言葉で突発的な行動で他人を傷つけることには鈍感なくせに、自分が傷くようなことには人一倍敏感で大声で被害者の位置におさまろうとする。
自分の行為は障害だからで許してもらおうとするのに、自分が傷つけられたら障害に無理解だと騒ぎ立てる。
もちろんそういう発達障害者ばかりじゃないのは知ってるが、かといって当事者同士でその行為を非難することもない。
しまいには定型発達は健常者を意味しない、定型発達に押し付けられた世界だとか言い出す。
今やそれが成り立つだけの人数はいるだろう?
何も世の中のルールに従って完璧に振る舞えと言ってるんじゃない。
特性で苦手でどうしたって出来ないことをやれと言ってるんじゃない。
少しは歩みよってくれということだ。
レンズ込みで2万円ぐらいしたけど、受け取ったら裸眼より見えにくいので作り直し。
一応、1年以内なら2回までレンズ作り直してもらえるみたいだけど、そのうちの1回を1週間もせずに交換になるとは。
眼鏡屋も1個1万円くらいのメガネを売ってるところは、客の回転率の問題があるから、
10分も検査しないし、逆に1個5万とか10万の眼鏡をうれるなら、
多分、眼科で処方箋とか言ってる奴は、眼鏡屋でまともな検査受けたことがないんだと思う
眼鏡屋は眼鏡屋で客が処方箋もってきたら面倒事なんて起こしたくないから検査はせずにメガネつくるだろうし
恥ずかしながら田舎から出てきたもんでショッピングモールのJINSやZoffばかりだったんだよな
メガネスーパーは行動圏内にあってずっと気になってたから使ってみたらよかったって感じだから他の眼鏡屋のどこが大手なのかよく分かってない
JINS、Zoff、OWNDAYSはそういうのもらった記憶ないな
メガネスーパーは冊子みたいなの渡されてその中にレンズの情報とか書いてある
百貨店の眼鏡屋もレンズの情報書いてある紙はもらったが、先述した黒目の距離とかの情報まで書いてあるものは多分渡されてないから他で眼鏡作れるのかは謎だ
・弱めの乱視あり、矯正しなくてもギリ見えるが目が疲れてくると見え辛くなってくる
5000〜12000円くらい。
学生のうちはよかったが、就職して金に余裕が出てきてからは使うことはなくなった。
というのも、後述する店を使うようになってから、おそらく視力検査の雑さによって、ちゃんと度が合っていないことが分かった。
両目それぞれ若干見え方が違ったりするのを「メガネの見え方ってまあこんなもんだろ」と思い込んでいたがそんなことはなかった。
■メガネスーパー
検査料込みで50000円くらいだった。
「トータルアイ検査」という有料の検査をしてもらったんだが、暗所での光の見え方の確認とか、カラーレンズ越しに見た時に文字の読みやすさみたいな確認もした。
ここで初めて、疲れてくるとものが二重に見えるのが斜位のせいということを知った。
夕方になるとものが二重に見えるという話をしたら「片目で見たほうが楽ですか?」と言われ、まさにそうだったので答えると、それが斜位の特徴としてあるらしい。
作ってもらった眼鏡はかなり見やすいというか、とにかく疲れない。
これまで、眼鏡をしていると夕方くらいから乗り物酔いのようになってしまい苦手だったのだが、1日中つけていても大丈夫な眼鏡になった。
場所が特定されるのも何なので伏せるが、眼鏡士にメガネを作ってもらいたくなり、探して行ってみた。
百貨店内の眼鏡店とあって、事前に価格感を調べておいたのだが、15万円前後といったところだった。
ボーナスを握りしめ、はじめに「15万以内で作りたいんですが」と伝えたところ、快くフレームなど提案してもらえた。
(後で口コミなども確認したら〜10万くらいのものもあったらしい)
こちらも検査は先述したメガネスーパーの有料検査ばりの内容だった。
ここでも斜位の指摘はされたのと、メガネスーパーで作ったメガネを出したところ「かなり良く合わせられている」と言われた。
ここではPC作業用の眼鏡を作ったのだが、画面との距離や角度などを伝え、その距離で視力を確認したりなどした。
あと、黒目の位置を確認してフィルムに描いてレンズに貼っていたのが他店と違ったところか。
これもかなり良い眼鏡ができて、とにかく疲れない。
よく見えるというのは疲れないということなんだなと実感した。
行って良かったと思う。
□感想
・高いのは高いなりの意味があり、眼鏡にはそれなりに金を使ったほうがよいと実感した
・ただ、メガネスーパーのフレームは年配向けのデザインが多いように思う。百貨店内の眼鏡屋は鯖江のブランドものなど、かなり顔にフィットするにも関わらず硬くも重くもない良いものが多く、デザインも今風であったので、外出用ならこちらで作っても良いかもしれない
一部でカーボーイビバップとかビッグオーとか攻殻機動隊の再来という声も上がってる新作アニメのメタリックルージュ、1話を見てみたがこれが本当に酷い出来だった。いやマジで酷い
カーボーイビバップやビッグオーや攻殻機動隊の再来とか言ってるクソバカ共は本当にそれらの作品見たのか?1話の時点で天と地ぐらいの質の差があるだろうがどう考えてもよ
まず主人公は仮面ライダーみたいに変身できるロボット女とその相方の眼鏡女なんだが、こいつらがどっちもボケキャラでしっかりしたツッコミ役が不在なのでこの二人の会話の内容がもう薄っぺらい通りこして尺の無駄でしかない
そもそもストーリー展開の流れがクソでまともな起承転結にすらなってない
1話で倒される敵役(「煉獄のヴァイオラ」とかいうクソダサい謎の二つ名持ち)が居るんだがこいつが人間のフリしたロボット女で「私はロボットだけど幸せに生きていたいんだー!」みたいな事を戦闘中に喚き出す
だがこの敵の掘り下げがあまりにも足りて無さすぎてそのセリフに何の感情移入もできん、そしてその原因は尺が足りなかったからとかじゃなく単純にストーリー展開の見せ方が未熟だからってだけなのが酷い
無駄な街の外観や空、日常の風景、メインキャラに直接絡まないシーンばっかり見せててそれらで尺が削られまくってる
そのせいなのか敵との戦闘もやっつけ仕事なのか?ってぐらい強引な流れで唐突に始まる
更に1話の主人公の唯一の見せ場とも言えるこの戦闘シーンそのものの出来もこれまた酷い
主人公は戦闘時にバトルスーツ?的な状態に変身する訳だが、その変身物の醍醐味とも言える一番最初の変身シーンが何故か描写されない
生身の状態で敵に穴の中にふっとばされて、穴の中から飛び上がってきた時には既にバトルスーツ状態になってる、カタルシスもクソもない(何故か敵の変身シーンだけは描写される、なんで?)
そしてそういう事がどうでも良くなるぐらい戦闘時のアクションシーンが本当に酷い
カーボーイビバップにしてもビッグオーにしても攻殻機動隊にしても、アクションシーンはそれはもう力を入れて作られてた
カッコいいと思える動きや派手な演出がしっかりと描かれてた
それと比べてこのメタリックルージュの場合はテンポが悪くて見ていて気持ちよくない殺陣に
そしてラストは何の捻りもなく大技使って来た敵の背後にジャンプしてしょぼいパンチして終了
1話の戦闘シーンという見せ場中の見せ場なのにこの盛り上がりの無さ、意識してやってるんだとしたら完全に間違えてる
ちなみに相方の眼鏡女は敵の攻撃を分析して、その結果を基に主人公に最適な武器を用意するみたいな感じっぽいが
正直主人公だけでやろうと思えば出来そうだし、そもそも眼鏡女の見れば分かる様などうでもいい事を言うだけの無駄な解析でテンポが削がれるのでこれもよろしくない
兎に角わざと外しているのか技術が無いのか知らんが全体的に残念アニメっぽさが拭えない1話で酷かった
もっと言えば主人公が板チョコを食うのも昨今だと色々言われがちなタバコを板チョコへ置き換えただけみたいで浅慮に感じて気に入らない
ラストシーンの雨の中で傘もささずに板チョコ食うシーンはもう誰か絵コンテの段階で止めろよ明らかにおかしいだろこれ
そんな訳でひたすらやる気が無かったとしか言いようがないくらい出来が悪いのにいちいち気取ってるから全部滑っててダサいメタリックルージュが最期どうなんのか悪い意味で気になる
あとカーボーイビバップとかビッグオーとか攻殻機動隊の再来とか抜かしてたクソボケナス共は全員それぞれの作品の1話を見てそのクオリティの差を確認して二度とクソアニメを褒める際にこれらの作品を引き合いに出さないで欲しい
長時間着用できないデバイスとの食い合わせはかなり悪いような。
投資とかでズラッとディスプレイ並べる人いるけど、ああいう人らに訴求するものがあるだろうか?
裸眼(ここでいう裸眼は眼鏡着用も含む)であることのアドバンテージってすごいからね。
キーボードやマウスを違和感なく使えるし、手元のスマホもパッと使える。
でもゴーグル型のデバイスをつけていることで出来ないことが多すぎる。
それが問題なんだと思う。
パッとつけてパッと使えるデバイスならともかくバンドで細かく調整してとか必要なんでしょ?
もっともっと眼鏡とかそれが無理でもごく普通のゴーグル並みにならないと普及は無理だと思う。
Appleは極端にニッチな市場に対して製品を作る企業ではない。
これは雑に言うと現在のスマートフォンやタブレット端末の先祖にあたるような製品だ。
革新的でありガジェット好きの心を惹きつける魅力あふれる製品だったが普及することはなかった。
まもなく発売されるApple Vision Proも同じような運命をたどることになる。
先行レビューでは、他のVR機器と比較した場合に格段に優れているとの評価を得ている。
それでもこの機械を長時間装着していたいとは思わないというインプレが多数だ。
残念ながらそのような機械は普及しない。
もちろんApple Vision Proは先行試作機のような側面が強くこれから普及版にリファインされていくのだとは思う。
しかし、それでも一般化されることはなく数年以内に消える製品だろう。
とんでもない技術革新が急速に行われて普及すれば別だが。
現状のテクノロジーでは頭部に装着するゴーグル型のデバイスは普及しない。
ほんで「とか」てなんなん?虫歯もいれて歯科かかってる人数なら同数みたいだけど
装具(ブラケット)は歯科矯正のときに歯にずっとつけることになるよ
「アクセサリー(日本語だと装身具)」って華美なもんばっかじゃないよ、こういう日本語感覚をおもちのお方はイヤホンやモバイル充電器なんかのスマホアクセサリーも華美に違いないとおもうのかな
顔まわりにつける眼鏡にしてもあぶなくてつけてはいけない場合もあるから
たしかにメガネなんかも小学生だと女の子のほうが多いイメージあるからうなずけるわな
男児は三分で壊す(ツル逆ヒンジとかする)
まあ釣りなんやしn=1で好きにかいてる元増田のイメージの中での世界(とへんなおじさんのつっこみ)はどうゆがんでてもオレはかまわんのでこの話はこれでおわりね
それ単にエスニックマイノリティって属性で殴ってるだけであって、理屈の問題じゃないでしょ
そういうのがないただの男だったら雑に色眼鏡で見るのも専用車両みたいに排除するのも、全部仕方ない仕方ないって言うだけなんだし
空しくなんねえのかな
四十年勤め上げた會社を退職し、
何やら張り合いの無い日々を送る内、
大學生の孫に「退屈しのぎに遣って見たまへ」
當初は「こんな電腦掲示板、何たる幼稚加減」と
罫線と記号とを組み合わせて描出した
食ふや食はずやで慌しく過ぎ去つた學生時代が自ずと思ひ返され、
「戰爭さえ無ければ、小生もこのやうな青春が送れたやも知れぬ」
と獨りごちることも屡々。
すつかり虜となつた今では、孫の部屋から
その餘りに理不盡な經緯に憤慨し、
と熱辯を振るって呆れられる始末。
他方、商賣女の如き面相をした女學生ブログ主と
貪婪に肉欲を貪っていると覺しき
何やら「まだまだ死ぬには早いよ」と言われているようで愉快極まりない。
コテハンに出會える日を樂しみにしつつ、今日もデスプレヱに向かう。
弐ゲツト
M-1グランプリでの漫才の歴史は松本以前、以後に分かれるの惹句は盛りすぎ。ダウンタウンの漫才はさほど斬新でもそこまで面白くもなかった(勿論、新春ヒットパレードの外ロケで披露した2分間漫才を初見の所ジョージが絶賛するほどの力量はあった)。彼らの醍醐味はコントでより発揮される。「半笑い」という言葉に代表される日常のエアポケット、気まずい空気を言語化、表現(芝居)で笑いに昇華した。(ドリフやとんねるずのような)大掛かりな、特異な設定に頼らず飛翔と着地をやすやすと熟す。華丸大吉はごく初期の妖精コントに衝撃を受けて笑いを目指したという。斬新な世界観を伝えるためのメジャーリーガーのような細かな調整、テクニックを重視したコンビでもあった。中川家が一般人ものまね(新聞勧誘員の夫と行動を共にする妻)を初披露した時(明石家マンション物語)、その目新しさ、完成度に共演の有田上田、土田らは文字通り震え上がったのだが、さんまはこんなものは全国ネットで通用する芸ではないとクスリともしなかった(後にさんまが中川家に夢中になるのはご存知の通り)。ダウンタウンは修業時代にたまに花月の舞台に立ち、団体客のおっちゃんおばちゃんを爆笑させていたという。初見を独自世界に導く技術を備えていたのだ。さんま紳助巨人、上沼恵美子が初見で才能を見抜いたというが殊更自慢するような話ではないだろう。
ダウンタウンがいなくても(或いは当初の予定通り松竹入りしていたら)サンドウィッチマンや猿岩石、霜降り明星、トゥナイトは存在しても、バナナマンや日社など後続のNSC出身者は世に出れなかったかもしれない。「日本のお笑いの歴史は松本人志以前、以後に分かれる」は決して過言ではないのだ。
最近でも「キングオブコントの会」でオオボケ枠だった東京03豊本を進行役、ツッコミ役で機能させ、ライス関町の存在自体をフューチャーするといった見事な手腕を見せた。
増田が初めて彼らの才に舌を巻いたのはNHKが東西の若手を集め、お題で即興漫才をするコーナーで披露した漫才コント。浜田がトラックドライバー、松本は夜道に佇む怪しげな女という設定。僅か一分あまりの漫才が二本。その斬新さ、面白さ、完成度は同じ若手は勿論、ゲストの先輩芸人もおそらく、一手も間違いがない、将来は貴方のライバルとなると大山康晴が断言した羽生善治少年を見る谷川浩司の心境だったと思われる。
とりとめもなく長々と書いたが「一人ごっつ」まで視聴していた浅田彰(今年は眼鏡が流行る)あたりが解説、言語化してくれたらなあと思う。
唸り声をあげてる知的障害者のグループ(引率あり)とバスで一緒になって、後ろの席に座られてめちゃくちゃ怖い思いをしたことがあるので同意できん。
そうこうしてるうちに車内で事件発生。
バス後部にある2人掛けの席に障害者と隣り合わせになった高齢男性が、障害者から顔面パンチくらって眼鏡を破壊されケガをした。
大騒ぎになってバスは停まるわ男性の「何するんだ!」という抗議の声と、引率していた女性の悲痛な謝罪の声が響き渡って地獄だった。
一人で公共交通機関に乗ってる健常者の男性なんて警戒対象には入らないし、顔もいちいちジロジロ見ないしどうでもいい。唸ってたり変な挙動してたりヘルプマーク付けてたりしたら別だけど。
久しぶりに食事でも行かないか。そう提案してきたのは向こうからだった。
あまり乗り気ではなかったが、なんでもご馳走してくれるそうだ。
こちらとしても久しぶりに会って昔話に花を咲かせるのも悪くない。
そう思い、提案に乗ることにした。場所は麻布の高級レストラン。
入り口にはボーイが立ち、俺が話しかけるとギョッとした表情を見せたものの、増田のことを告げると笑みを戻して頷いた。
中へと通されると式場のようなテーブルが並び、蠟燭の柔らかい光が薄暗くぼんやりと輝いていた。
席まで案内される最中、数多の目が俺の方に向いているのを感じた。それでも出来るだけ気にしないようにした。
席に着くと既に増田は居て「よお、久しぶり」と声をかけてくる。
思わず俺も相好を崩して笑い、「ぼちぼちだよ」と答えながら席に着いた。
増田とは学生時代からの親友で、しかしこうして会うのは数年ぶりだった。
増田は今では家庭を築き、やり手のビジネスマンとしてそれなりの社会的地位があると人伝えに聞いていた。
彼はブランド物らしき紺のスーツに身を包み、縁の太い黒枠の眼鏡をかけていた。
昔はずっとコンタクトだったはずだ。
ボーイが俺に声をかけ、言われるがままにコートを脱ぐと乱雑に畳み、色褪せ玉虫色となったコートを手渡した。ボーイは終始、笑顔だった。
再び増田に目を向けると卓上で手を組み、重々しく口を開いた。
「お前、彼女は居るのか?」
いない、と俺は言った。
増田は深い嘆息を吐き、それから顔を上げると俺のことをじっと見つめてくる。
「俺たちもう四十だぞ?そろそろ落ち着いたっていい頃だろ?仕事だって、定職についてないっていうじゃないか」
「…そういうお前はどうなんだ」
「俺か?俺は今、妻も子供もいて、仕事だって順調で、身に余るくらいに幸せだよ」
「ああ。それで十分幸せだ」
学生の頃、共に理想を追い求めていたあの志の高い姿は何だったのか?
俺は文学で、増田は芸術で食って行こうと、そう約束したじゃないか。
そうした思いを、気付けば口にしていた。
増田は寂しそうな表情を見せた。目を逸らし、暗闇を眺めていた。
「いい加減大人になれよ」
声はエコーがかって聞こえた。
ああ、終わったんだ…そう思うと悲しみが…いや、怒りが勝っていた。
これは裏切りだ。憤慨して立ち上がる俺を増田は止めず、財布から札を取り出すと俺に差し出してくる。
見ると一万円だった。
馬鹿にするのも大概にしろよ。一万円をふんだくるとくしゃくしゃに握り潰し、投げ返した。
周りがざわつきはじめる。ボーイが寄って来る。落ち着けよ、と増田が声をかけてくる。
居た堪れなくなり、トイレへと向かった。
高級レストランはトイレも高級で、汚れ一つなく真っ白いタイルに囲まれCubeの世界観のようだった。
よく見るとシミが辺りにあり、頬は弛みかけ、ほうれい線が目立ち始めていた。
テーブルに戻ると席に着くことはなく、ボーイを呼びつけコートを返してもらった。
着ながら増田に「じゃあな、お幸せに」と声をかけると増田はじっとうつむき、何も言わなかった。
ただ最後に「おまえは馬鹿だよ」と小声でつぶやくのが聞こえた。
それから店を出て少し歩くと夜風が身に沁み、凍えてポケットに手を入れると違和感があった。
何だ?と違和感の正体を掴んで見ると、くしゃくしゃになった一万円だった。
あのときの一万だ。増田がコートのポケットにねじ込んだのだろう。
あいつは昔から優しい奴だった。だがその憐憫は、俺をより哀れにした。
こんなもの…!と俺は丸まった一万円を投げ捨てようとして、直前で留まった。
くしゃくしゃの一万円を広げ、皺だらけになった一万円を目にして、自然と涙が溜まった。
俺は間違っていないはずだ。それなのにこの気持ちは何だ?