「スカウト」を含む日記 RSS

はてなキーワード: スカウトとは

2024-01-19

勇者「……断る!」

今回の「ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 第38話」を見て思ったんだが、

ハドラー戦闘力という意味では並みの鬼面導師しかないブラスも育成力という能力で高く評価できてるし、

数だけは多い劣等種族という偏見に囚われずにアバンスカウトして

人間の半自治権のようなものを認める度量もある。

 

暴力こそが正義という世紀末思想バーン統治は論外だが、

ハドラー統治覚醒メルエムくらいには「平等」な世界を実現してくれそうな気がする。

 

あと勇者としてアバンは当然のようにハドラー提案を蹴ったが、

ハドラーの「世界の半分をやるから部下になれ」の内訳は「半分は人間、半分は魔族の世界としよう」なので、割とまともな提案なのではという気もする。

見方を変えればアバンの返答は「魔族にやる世界は無い。全部人間が貰う」というものなので、人類の醜い面が出ちゃってるとも言える。

2024-01-12

Vtuberってすごいね

年末からVtuber見始めちゃったって言ってた増田ですけど、年明けても相変わらずVtuber見続けてます

ブコメでも、「コラボ動画見たらだんだん見る対象が広がっていくよ」みたいなことが言われてたけど、予言通り見事にちらほら見始めちゃいました

お勧めされていた順当な後継者っぽい子は、なんか授業みたいでちょっと聴きにくかったけど、昨日ちょっと、昔から仲良さそうな関西女子高生とか、なんか国持ってる王女様っぽい子とか聴いたらけっこう楽しかったです

というかすごいね

企業Vtuber事務所って、こんなにしゃべりが達者で、キャラが立っている人が何十人どころか100人以上所属してるの?やばいじゃんまじで

多くの古参からしたら5年遅れの感想だろって感じなんでしょうけど、こんな上質な話芸のエンターテイメント無料で、無限youtube存在していたということに衝撃を受けている状態です

正直、他人が遊んでいるところ見るくらいなら自分が遊ぶわ!ってゲーム配信とか絶対に見なかったんですけど、これ、ゲームを見るっていうかお気に入りアイドルリアクションを見ている自分がいることに気付いてまたなんか価値観が揺らいでます

あとお気に入りの声をイヤホンで、ずっと聴いてるとね、なんか恋人、とは言わないまでも、すごく親しい友人みたいな気分がしてくるんだよね

語りかける口調も多いじゃん、ラジオDJとかテレビMCよりずっと個人に語り掛ける感じがあるじゃん

なんか毎日ずっと電話してる相手みたいな気持ちになってこない?

これはやばいわ、なんか距離感バグってくる

幸いまだコメントとか全然つけてないし、youtubeアカウントとかもないかチャンネル登録すらしてないけど、やりはじめたら厄介ファンになりそうな自分がすごく怖いね

こんなのがさ、事務所的には大手が2つもあるんでしょ?

もう片方の方にもいつか手を出す日が来るんだろうと思うと、なんというか、とても恐ろしいねこれ

マンガアニメキャラにすら熱烈なファンがついていることを思うとさ、Vtuberって将来性やばくないか

アニメキャラと違って自由度無限大だしさー

俳優とか芸人とかは本業があるからファン100%みたいな活動はまず無理なのに、Vtuberって存在のもの本業がそのままファンサじゃん

こんな業態他にある?

こう、誰しもお気に入り推しポケモンがいるように、推しVtuber普通にいるのが当たり前の時代がくるんじゃないのこれ

そしてガワを作ったり配信に関する技術開発は必要だろうけど、それ以上の元手ってほとんど必要ないことを思うと、営利企業としても将来性すごそう

Vtuberになりたい人は事務所看板と、すぐれたアバターが欲しいので、今の二大看板が有望な新人を集められる構造はすでにできているでしょう?

企業はもはや人選とスカウトに注力すればいい

すんごいね

と思って新NISAVtuber事務所の株買っちゃった

投げ銭するくらいなら株価買い支えたいと思いました

株価応援も、推し応援というか、ファングッズみたいに思えてきちゃった、重症だわ

2024-01-07

ヤベーやつが石川県知事やっているとき災害が起きたもの・・・

スピード感のかけらもない」能登地震5日たってようやく「非常事態宣言」発令で、馳浩知事にあふれる大ブーイング

https://news.yahoo.co.jp/articles/99052a95e9a17b7f8a010f88d69be1beaae1ad20

何この無能さ?

誰だよこいつ?って思って調べたらヤベーやつ出てきた

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%B3%E6%B5%A9

森のスカウト安倍派って生粋悪人やんけ・・・

こんなのを知事にする石川県民、日本人マインドすら持ってなかったんかよ・・・

おしえてブックマーカーさん!

実際のところ、ブクマカたちはこの増田をどういう気持ちで覗き込んでるの?玉石混淆から金剛石を見出だすスカウト気分?キタネーとかクセーとかギャーギャー騒ぎながらもわざわざ汚物を見に行く中学生までの男子?それとも血便やオリモノを気にして流す前に便器を振り返って見てしまう中高年?

2024-01-04

anond:20240104113617

80年代から90年代までにあった完全素人を発掘してテレビスターにするって時代が異質だっただけなんだろうな

大手芸能事務所もただ応募を待つだけでなく各地でスカウトしていた時代

家が貧乏芸能人なんてわんさかい

今はYouTuberがそのポジションなんだろうけどYouTuberも親の資本コネがないと難しくなってる

2023-12-23

なるたる」の古賀のり夫を救いたい

古賀のり夫

死亡時には15-16歳ぐらい

ロングヘアで容姿美少女しか見えないが、話せばすぐ男だとわかる声

フェミニンゲイ、あるいはトランスジェンダー女性、あるいはどちらとも言い難いグラデーション

恋愛対象男性であり、鶴丸丈夫に恋をしている

この世界には「竜の子」と呼ばれる存在がおり、人間契約を結び、人間の意のままに形を変えて食料でも核兵器でも生成する

その代わりに、契約から数年で人間の魂を食らい成竜となる

人間死ぬわけではなく、竜と一体化した「乙姫」と称される人ならざる「全体の一部」になる

契約といってもYES・NOの選択権はなく、勝手に心にアクセスされて名を呼ばれ、それに応えたらもう締結

のり夫も鶴丸も、竜の子契約していまい、大人にはなれない身

鶴丸契約者の中でも少し特別存在であり、彼は「混沌拡散する創造」を象徴するよう義務付けられている

竜さんたちは「人類史をこのまま続けるか、一旦リセットして作り直すか」を考えようモードになっており、鶴丸は前者側代表者の一人のような感じ

そうなってしまった日から普通ハイティーン青年だった鶴丸精神には変化が起こった

鶴丸は「混沌創造」使命のままに複数女性関係を結び、10代にして5人の子供ができ、女たちに養育費を送るため非合法の危ない仕事をしている

の子はあらゆる武器兵器を生み出せるのでそれは難しいことではなかった

混沌サイドの仲間を増やして人類史存続を図るため、鶴丸はのり夫をスカウトし、ジェンダー問題から場所のない家出少年のり夫と二人で暮らしている(女たちは通い婚)

よくわからんの子について先輩として教えてくれ、居場所もくれる鶴丸にのり夫が惚れるのは当然の流れである

だが鶴丸子供が5人もいるドノンケであり、そして役割のために更に子供を大量に作る予定で、ゲイののり夫に無駄撃ちなどする暇がない

鶴丸はのり夫の気持ちをわかっていながら、自分目的のためにのり夫を利用するだけで抱いてはやらない

のり夫は「だから他の女よりもそばにいれる」と自分を慰めながら、「僕には子供が産めないから」「鶴丸にとって僕は女の子じゃない」と苦悩もしていた

の子は「自分自身」「手足の延長」のような感覚使役できる存在であり、契約者らはそれぞれ自分の竜の子名前をつけている

のり夫が自分の竜の子に「ヴァギナデンタータ」と名付けたのにはどのような思いがあったのか

鶴丸は「混沌」の役割として、主人公である特別少女シイナを懸命に守っており、のり夫もそれは同じ

シイナ普通にいい子なのでのり夫はわりと打ち解けてはいくが、特別女の子として鶴丸に守られている彼女への嫉妬もあったり

ある時にシイナは遠方にいる竜の子とその契約者の騒動気づき普段の街から遠く離れた場所へ向かった

シイナ戦闘力はほぼないため、鶴丸は後を追い、のり夫もヴァギナデンタータを随行させる

一人で家に待機しているのり夫のところへ急に現れるヤクザおっさんたち

鶴丸は以前に、売春少女とつるんでいるチンピラ男たちをボコボコにして金稼ぎをしていたのだが、そのチンピラヤクザ構成員だったのだ

ヤクザ報復鶴丸を殺す気満々だったが、そこにはのり夫しかいない

のり夫を女性だと思い、憂さ晴らしに犯したれというムードになるも、脱がしてみればのり夫は男だった

女性であれば、のり夫は輪姦されるだけで終わったかもしれないが、そうはならなかった

現場にいたヤクザたちはノンケなのでそれ以上のやる気は失ってしまったが、身内に美少年好きのゲイがいるため、その男が呼び出されてしまうことになった

その男は「豚食い」の通称を持ち、美少年を犯しながらナイフ解体することに興奮するという性癖を持っていた

のり夫は恐らくは処女童貞であったが、スナッフビデオにするためにカメラが回される中で豚食いに犯され、指先など生命維持に不要な部位から切断されていく

他のヤクザ連中が現場を見て嘔吐するほどの凄惨な扱いをのり夫は受ける

遠い地にいるヴァギナデンタータは、在日米軍ドンパチする事態になっていた

のり夫が我が身だけを守りたければ、ヴァギナデンタータを即座に帰宅させヤクザたちを全員殺害することも、肉体修復することも可能だった

それでものり夫は愛する鶴丸を守ることを優先し、肉体を解体されながらも必死ヴァギナデンタータを操作して米軍を倒していく

ペニスを切断され大量出血意識を失ったのり夫に、豚食いは反応を楽しむために薬物を打ち覚醒させる

それは地獄の激痛へ引き戻されることであったが、意識がある限りヴァギナデンタータで鶴丸を守れるため、のり夫は豚食いに感謝すら覚える

やがてのり夫は正常な思考を失っていき、ただ彼の願望を反映して、ヴァギナデンタータは子宮胎児を象った姿に変化

最後に「言いたいこと言えなかったなあ」とつぶやき、のり夫絶命

遠い地にいるヴァギナデンタータに魂を明け渡すこともできず、ヴァギナデンタータは枯れ縮んだ

のり夫は男性的になっていくことを厭っているのだとしたら、大人おっさんにならずに変幻自在の成竜になるというのはいい進路だったかもしれない

でもそれも叶わなかった

の子とその契約者は多く登場するが、その中で成竜になれた者は数少なく、最終的には大体が死んでしま

のり夫に救われてほしかった

2023-12-18

弱者男性として成功したい

弱者男性バンドを組んでヒット曲を生み出す

これで強者バンドかと思いきや、バンドメンバーの中にサークルクラッシャーがいてバンド崩壊

路頭に迷っていたところをJAXAからスカウトされる

火星棄民団メンバーに抜擢される

火星地獄の門が開き、基地メンバーゾンビ化宇宙海兵隊員として悪魔と戦う

過酷火星環境適応するため遺伝子レベルの改造を受け、地球人にデザルグと呼ばれる弱者男性

弱者男性、外宇宙で異文明接触メガゾーン23より50年技術が先攻する

そんな夢を見た

2023-12-15

anond:20231215110740

完全に自分たち責任でやればええやん

連帯責任かわいそうって言ってる外部のアメフト部監督連中も当然試合組んでくれるんやろうし

そこで実力発揮してスカウトアピールしとけばええ

2023-12-14

教育委員会最後に取り組んだ課題 <其の三>


(前part)

https://anond.hatelabo.jp/20231213191557

3. 若手職員のB君

直情的なタイプだった。怒りだろうと悲しみだろうと、感情の振れ幅が大きいタイプである

最初の方で説明した場面で、職場コピー機が置いてある台を蹴っていたのが彼になる。傍目から見ても、「どうして採用されたのだろう……」と疑問が湧いてくるほどだった。

ストレスには耐えられないし、自分勝手スタンドプレーは多いし、立場が弱い人間には辛く当たるし、自分は凄いといった主張をしていた(「俺の親、若くして自治会長だから!!」など)。相手意見曲解することが多かった。

私も手痛い思いをしたことがある。私がいた指導課には住民基本台帳ネットワークシステム戸籍課や税務課の職員が使っているものと同じ)があったのだが、B君は特に許諾もなくそれを操作し、職務遂行必要個人情報を入手していた。本来であれば事前申請を要するし、厳しい自治体だと戸籍課以外の職員によるシステム操作を認めない。これが普通である

ただ、ほかの部署から個人情報取得の依頼があった場合でも、身内だからということで、口頭による承認で住基システムを使わせることはあった(課員への一言)。能率を考えてのことだ。が、B君の場合は明らかに一線を超えていた。職務遂行必要であることがわかるが……一度だけ、彼を思い切り叱り飛ばしたことがある。以降は、口頭で課員の承認を得てからシステムを使うよう徹底させた。

ところで、あなた職場にもいるのではないか仕事でも家庭でも趣味でも、何でもいい。ストレス精神的に潰れかけた人間の姿である。B君は、元々コミュニケーション能力に難があった。いわゆる話がわからないタイプだった。

残業も多かった。指導課や学事課の教員出身者と同程度と仮定すると、おそらく月60h~70h程度か。彼の上司は「仕事をたくさん振っていないのに……なぜ?」というスタンスだった。

市職員場合は、予算がある限り時間外勤務手当が支給されるという。私が若い頃だと、時間外勤務をしていないのに、予算消化のために闇残業を認めるという慣習があったほどだ。

教員出身者の場合は、月20hまで支給されていた。学校現場から教育事務職に移った者にとって、長時間労働サービス残業は避けて通れない。この試練があるからこそ、一定基準に達した教育人材を育成することができている。

人は光を求める。そして、その光の見える方向へ動いていく。教職員にとっては、教育に関する哲学、という光を見出すための修行の場こそが教育委員会である。量・質ともに圧倒的なレベルでの修行。厳しい体験を幾度となく積み重ねるから人格能力が磨かれ、玉になっていく。

さて、彼の上司はB君を徹底指導して残業縮減に務めた。だが結果は出ない。残業縮減の効果は僅かだった。ところで、B君の場合学校歴がよかった。地元の名門公立高校卒業して、大学も相応のところを出ていた。地元的には血筋もいい。それが採用に繋がったのだろう。

縁故が悪いか? といえば時と場合による。一概に悪いとは言えない(ex.公共学童クラブ指導員は、その多くがスカウトである特に男性場合はほぼ100%だ)。教職員採用試験においても、学科面接試験の点数以外で、非公式評価すべき点というのは確かにある。

行政一般事務職員のことはよく知らないが、彼らと仕事をしていると、確かに地元において血筋がいいとされる人に仕事のできる人が多かった。※主観的統計である

高等学校入学試験ですらそうだ。学科試験以外で評価される要素がある。内申点などは、その典型である。本人の人柄や人格学習態度や常識力、社会への順応性が点数化される。内申点以外にも、+-の評価がされる要素も一応はある。

プラス評価の例としては……今では絶滅した慣習であるが、昔は公立校でも縁故による入学があった。とある高等学校の名門運動部などが、どうしても○△中学校のあの子がほしいという場合、事前に保護者児童中学校側と話をつけておく。かくして3者が合意に至った場合入試前に合格が決まっていた。内申点中三期を満点にするなどして対応する。

マイナス評価の例としては……生活習慣だろうか。公立高校入学試験の基本は、学科試験内申点の合計で決まる。とはいえ、点数に関わりなく不合格になるケースもある。こちらは犯罪行為であるとか、補導されるのを繰り返したとか、入学試験の際に相当奇抜なことをしない限りは関係ない。

ただ、その子合格基準点に達していた場合でも、入学試験の要綱要領に定めのある範囲不合格になることはありうる。欠席数が極端に多かったり、在学中に異常な行動を繰り返したなどが内申書に書いてある場合だ。学校教育とはいえ高校側も不用リスクを取りたくない。名門とされる公立高校問題児が少ない理由ひとつである

B君の話に戻ろう。その年の夏頃に聞いたところだと、どうやら事件を起こしたらしい。

梅雨が明けた頃に、霞が関新卒キャリア官僚研修にやってきたという。T区の各部署を廻って地方行政の実務を学習するのだ。T区は、その年の中央省庁研修先のひとつに選ばれていた。

キャリア官僚達は、ごく普通にT区の歴史や成り立ちを勉強して、地方行政の実務を視察して、心ばかりの現場仕事をこなして、一週間ほどで霞が関に帰る――はずだった。

最後の日に行われた交流会(飲み会)で、B君はやってしまった。喫煙所よもやま話で聞いたところだと、以下の流れだ。

国土交通省官僚が酒を飲んで調子に乗る

 ex.研修部署部長肩に手を置く、女性職員の体に何度も触る、別省庁のキャリア官僚に「ぶっ殺す」と発言するなど

飲み会最中にB君が頭にきて、国交省キャリア口論になる

国交省キャリアが「お前の区の国庫補助金ゼロにするからな」と言ったところで、B君がキャリア官僚を蹴り飛ばし、馬乗りになる

④ほかのキャリア官僚とB君の部署係長が、彼を羽交い絞めにして止めた

……気持ちはわかる。侮辱されて悔しかったのだろう。だが、いくら何を言われようと、暴力だけは駄目だ。確かに、若手官僚場合調子に乗っている者は一定数いる。子どもの頃から勉強勉強を重ねてきた自負があるとともに、仕事では自分の親ほどの年代から神輿を担がれるような扱いを受けるのだから調子に乗るのも当然である(上に出てきた国交省キャリア東京大学卒だった)。

かくいう私自身も、文部科学省事業査定担当であるとか、会計検査院検査官から相当辛辣なことを言われたことがある。だが、怒りの感情に囚われてはいけない。駄目なのだ

人間はいかなる状況の下においても、自己衝動をそのまま表に出してはならないし、出すべきでもないし、さらに言えば、出したいとも思わない、という主張はまったくの真実であり、妥当見解であると私は考える。衝動制御することができるし、制御しなければならない。それは現実要請というだけでなく、一人の個人としてのまとまり一貫性および価値観要請でもある。突き詰めて考えるならば、人生には実存葛藤解決不能問題さらには、あることのためには別の何かを諦めなければならないというような状況が数多く存在しているのだ。こうした状況こそ、人間が生きる上での本質的条件となっているのである。何らかの葛藤が常につきまとい、ある方向へ進もうとすれば別の道を諦めざるをえない。人間はこうした状況に苦悶しつつ、自己制御しながら生きていかなければならないのだ。 完全なる経営(2001) A.H.マズロー (著), 大川 修二 (翻訳) P.295



私とB君が教委事務局で一緒だったのは一年だった。その年は、社会教育課にとって厳しい年だったらしく、彼は相当追い詰められていた。年度末の三月時点では、まるで50代のごとく自分が思ったことを脊髄反射で口に出すようになっていた。

声をかけようか、とも思った。あまりに辛そうだったからだ。係長課長も、彼を見放しているところがあった。どれだけ残業が積み重なろうと、仲間によるフォローを呼び掛けたりはしなかったし、むしろ失敗に対して反省文を書かせていた。

B君は、口に出すのが憚られるほど救いようがなかった。もし、上司や仲間にとって彼が『かわいい奴』だったら、こんな事態にはなっていない。彼は、実際に不良な人間だった。職場の仲間から非人格的な言動咎められるのはまだいい方で、はっきりいって見捨てられていた。自業自得だった。

しかし、やはり可哀想に感じることがあって、廊下をすれ違う時やトイレなどで「元気?」「今日は温かいね」「辛くないですか」など声をかけることがあった。

それから、彼がどうなったかというと、真相を確かめたわけではないのだが……私が定年になる前に退職したらしい。別の部署に異動しても活躍できず、しかしながら、何の因果だろうか――霞が関への出向を命じられたという。省庁までは不明

本来名誉であるはずだが、その出向期間中退職を申し出たということだ。もしや、生贄型の出向だったのだろうか?

現代社会において、感情が表に出るタイプ人間しんどいのだと思う。彼が今、どうしているかはわからない。ほどほど幸せにやっていることを祈っている。



4. サイコパスのC係長

先ほどの2.3.でいうところの係長にあたる人物だ。この人は、冷血漢と呼ぶにふさわしい人間だった。サイコパスとは書いたが、私は臨床心理学碩学ではない。仕事熱心で、結果を求めるタイプだったのかもしれない。目的のためであれば何でもする人だった。思い出してみる。

例としては、部下の叱責だ。普段は物静かで、部下の相談や報告を聞いている。が、一定レベルの何かに触れると怒号を発する。

係長「お前、こないだできるっていったよな!」

若手部下「すいません」

「なんでできねーんだよ」

「……なんとかします」

「言ったな? じゃあしろよ。今週末までだ」

はい。やってみます……」

※部下ができなかった場合は、定時を過ぎても何十分でも説教していた。そして、できるまで残業をさせる。

後は、イベントだろうか。市区町村においてイベント主催する部署はいくつかあるが、教委事務局もそのひとつである教育○○大会などの厳かな発表会もあれば、○○総合フェアなど若い人や家族連れが多く集まる文化的ものもある。

さて、そのT区にとっての○○総合フェアの時だった。毎年過ごしやすい季節に、とある大公園で実施されるのだが、50以上もの出店が立ち並ぶ大イベントだった。

その年のイベントは、残念ながら雨天だった。初日は少雨で済んだものの、翌日以降の天気は崩れる可能性が高い。社会教育課は、教育総務課・指導課と並んでイベント主管課のひとつだった。

その初日の、夕方~夜にかけてのことだった。教育長を始めとする幹部職員が現地に残って、明日以降の対応を話し合っていた(ほかの教委スタッフは全員帰っていた)。主な論点は次のとおりである

□ 雨天の場合の中止ラインは?

イベント会場は維持できるのか?

□ 中止の際の広報手段は?

上記3点のうち、2点目がなかなか結論に至らなかった。イベント会場には、テント備品も野外展示物も並んでいる。風雨によって損傷する可能性があった。そして、2点目の解決手段提示したのがC係長だった。

彼は、「業務委託している会場警備員がいるでしょう。数十人。彼らにやらせましょう。折り畳み式テント(※鉄パイプではない)の屋根を低くする作業や、野外展示物の収納もです」といったことを述べた。

私は「それは契約内容に入っているのですか?」とC係長に問うた。すると、彼は「緊急事態です。契約内容にあろうがなかろうが、現場の指示に従ってもらわないと」と言っていた。

教育局長は「後で問題にならないか?」と聞いたが、「私の責任で収めます」と彼は返した。教育長に「本当にできるんだな?」と聞かれると、「問題ありません。警備の発注は当課です」と返していた。ここから先はうろ覚えだが、C係長は警備会社現場責任者と交渉を始めた。

夜7時頃だったか。私がトイレに行く途中で、社会教育課長とC係長、警備会社ロビー交渉しているのを見た。当然ながら、相手方は渋い反応だった。

私はそのままトイレに行って、また帰り際にロビーを通りかかったところ、「契約切るぞ。ええんか!?」というC係長の声が聞こえた。この人は、気分が高まると大体こうなる。

以下、会話を手帳メモしているわけではない。思い返してはいるが、やはりうろ覚えである

「切るといっても来年からね。今年はもう契約してるし。来年は、こちらの権限でほかの警備会社契約します。それでいいなら、あなた判断で断ってください。テント作業OKなら、これから私の責任で指示しますが」

「いや、でも。ちょっとの量じゃないでしょ? テントの数は何十個もあります。それをひとつひとつ、高さを下げていくんでしょ? それはもう――」

あなたが決めるしかないでしょ。責任者なんだから。この時間あなた会社上司がいるんなら電話で伺ってください」※このあたりから方言になる

判断ができません」

「毎年、あんたの会社契約しとるんやぞ。しっかも言い値で。本来なら正式競争入札せんといか金額やのに。こういう時のために、うちは権限使っとるんやぞ。官製談合みたいなこと、してやっとるんやぞ。俺らとあんたの会社のためを思って。で、上の人間電話するか、あなた判断で決めるかのどっちかや。あなたが決める場合は、契約切られても全部責任とるんやぞ」

「……」

「俺が責任を持つ。あんたが上司に怒られんようにする。後で言っとく。知り合いだから。頼む!」

「わかりました。指示をお願いします」

係長のこの判断が正しかったのか、誤っていたのか。今でもわからない。

結果だけ見れば正しかった。その夜は雨も風も激しかった。(鉄パイプ式でない)テントを張ったままだと、風雨で確実に潰れていた。テントや野外展示物を片付けるといった作業絶対必要だった。それを怠って、一般スタッフを帰した私たち幹部の落ち度である

手続き的には違法である。正しくない。警備会社ロハで使ってしまっている。C係長のことだから、きっと事後処理はうまくやったのだろう。あの後、彼やその上司処分を受けたという話は聞いていない。

個人的には、C係長の行いは正しかったように思える。実際、あの場面だとああするしかなかった。組織のために泥を被ってくれたとも言える。ただ、それが未来に繋がる行為だったかというと怪しい。

例えば、テント崩壊する未来を選んでいれば――教委事務局が「組織として学習」することができていた。それがいい未来につながった可能性もある。

(次part)

https://anond.hatelabo.jp/20231216182406

2023-12-07

[] 2023-12-07

今日仕事をお休みしました。そう、私はすでに傷病手当生活を脱しているのです。

休んだ理由としては、腹痛なのですが、昨日何かを食べたときに急激に体調を崩し、顔が青ざめて、倒れそうになりました。

それで今は腹痛がだいぶ収まったのですが、まだ気持ち悪さが残っています

それはそうと、嫌な思い出がフラッシュバックしました。

転職ドラフトというサイトの話なのですが、私につけられた金額は0円でした。誰も私に興味がないようです。

最近、paizaで登録から1時間以内にSランクに昇格しましたが、スカウトメールがうざくて困っています

やはり能力を示す場合は実際にコードを書けるという証明必要ですね。統合失調症患者が「私はプログラミングができます」と言うだけでは人々は疑うのです。

しかし私は転職に興味がないのです。というか、趣味がほしいです。趣味自体にも興味はありますが、趣味を通じて仲間を作ることにより興味があります

私は両親と会話することはあっても、普段仕事ではテキストでのみ会話をしているし、張り合いのある相手というものが少ないです。

やはり結婚を考えるべきでしょうか。私の友人は結婚をしてから友人同士の遊びというのを減らしているようですし、それなりの充足感というものがあるのでしょう。

統合失調症遺伝子を残すことは罪でしょうか。統合失調症患者結婚はやはり不幸を有むだけでしょうか。

結局、今物事に楽しめないのは、精神病薬が効いている証拠なのです。

2023-12-04

ありがとう八掛うみさん

八掛うみさんが好きだ

初めは少し脂肪があったのに、その後ダイエットしてスレンダー

筋肉や骨が見えて、とても美しい

胸の大きさはAらしくて、それがなにより素晴らしい

顔は普通に芸能人としてやっていける綺麗さで、なんでこの業界に?と思ってしま

全体的にたどたどしいのも好き

元々YouTuberらしくて、そこからスカウトされたらしい

いつも思うのが、この業界に入った後、最後どうするのかということ

引退して普通仕事につく、芸能人になる、結婚する、風俗嬢になる、などあるけど

どうするつもりなんだろ

すでに風俗はやってるらしい

でも行ってみるつもりはない

距離が近づきすぎると冷めてしまうかもしれないか

この距離から見守っていたい

とりあえず今まで出たものは全て買っている

とにかく体がきれい(もちろん顔も最高だが)

ありがとう、八掛うみさん

みんなもTwitterフォローしよう!(70万人以上フォロワーいるよ)

2023-12-01

anond:20231201111352

高校時代、「イケる」と思ってた女の子に振られてイライラしている時にフラフラしていた繁華街男性とぶつかり、舌打ちして睨んだら意識が飛ぶまでコテンパンにされたことがあった。

その男性はスカウトで、俺があまりに弱いことに驚き「どうして高校生がこんなところふらついて、さら自分のような柄の悪い人間喧嘩を売ったのか」と聞いてきた。

わけを話した。

その男性は大人気ないことをしたとマクドナルドを奢ってくれた。そして女性に好きになってもらうにはどうすれば良いかを色々教えてくれた。

教わったこはいくつもあるが、その中で後に腑に落ちる場面が何回もあり、今でも印象に残っていることがある。

女性を惹きつけるにあたって、地位快感、夢の要素が重要なのだと言う。

女性好意を寄せてもらうにあたり「面白さ」は必要がないらしい。女性は「面白い男」を好きにはならないから。

人気のお笑い芸人モテるのは面白いからではなくスターとしての地位があるから。売れていないお笑い芸人モテるのは「これからスターになるかもしれない」という夢があるから

快感というのは「自分と一緒にいることによって女性が感じる快感」であり、他の男性が褒めてくれない所を褒めてくれた快感劣等感を感じていたもの承認してくれた快感自分好意を持ってくれているのかわからないドキドキとむず痒さ。この快感を与えることが出来るなら口下手でも構わずナンパ師や芸人のようなトークスキル不要

地位と夢の併存は難しいので、地位快感、夢か快感の二つの要素を併せ持つことが出来れば女性を射止めることが出来る。

夢を見せるのに安定や金は不要

2023-11-24

https://twitter.com/shiomura/status/1727561282495373616

 

日本人女性ホストの売掛や売上を支えるために、スカウトからエージェントを介して中国(香港)や豪州東南アジアを中心に売春出稼ぎに行っています

 

>そうした選択をせざるを得ないよう、対策警察庁政府と共に動いています

 

この書き方だと、この人が、警察庁政府と共に、日本人女性売春出稼ぎ以外の選択肢を取れないように追い込んでるように読めるね。

ツイートした本人の意図はおそらく違うのだろうけど

2023-11-23

インド旅行ヤバいネタ

定期的に上がってくるよねー ビジネスになるんだろうけど

個人的に、インドで3万のホテルを勧めてくる人のアドバイスはあまり参考にならないな

どんなレベル旅行するかで変わってくるけども

ドミに泊まるのは避けたけど、個室なら安宿でも別にって感じ

ただし、安宿から外出するときは外から南京錠はかけておいたほうがいい

基本的に、歌舞伎町にいる感じでいれば、そこまで警戒しなくてもいいと思うよ

あなたキャッチスカウトについていくの?って話

あと、インド人と交流したいなら子供安全

さすがに悪意はあんまりいか

せいぜい知り合いのホテルに案内してお小遣いをもらう程度

インド旅行するなら、突っ込みどころ満載なので漫才をやるつもりで行けば楽しめると思う

2023-11-21

ホストスカウトメンタリティって非モテに見習わせるべき

あいつらはいかに「このセックスをリシャールに変えられるか…」「自分に惚れさせて風俗に沈められるか…」とか考えながら女にアプローチして抱いてる

「付き合えたらいいな」とか「セックスできたらいいな」とはステージが違うんだよ

から非モテは「この女をいか風俗で働かせてその収入全部握ってやるか」くらいのこと考えながら女性アプローチすれば意識変わるんじゃね?

anond:20231121203643

スカウトやっていた地元の先輩に師事して大学時代に女抱きまくったけど「こんな可愛い子が俺のどこに魅力を感じてなんの得があって俺の陰茎しゃぶってんだろ…」みたいに思ったことが多々あったから、絶対に男の方が選り好みしてる

[]お腹触らせて(登別市鷲別町2丁目)

不審者の出没(登別市鷲別町2丁目)

11月19日午後7時25分頃、北海道登別市鷲別町2丁目先路上において、男が女性に対しスカウトなんだけど」「お腹触らせて」などと声をかける事案が発生しました。

男は、身長170センチメートルくらい、やせ型、頭髪は茶髪パーマ、黒色ジャンバー、黒色系ジーンズという特徴でした。

不審な人に声をかけられた場合はすぐにその場を離れ、安全場所避難してから警察への通報をお願いいたします。

https://www.gaccom.jp/safety/detail-1158534

2023-11-17

anond:20231117133108

本人が挑戦したいという願望が強いのは周知の事実だが、

球団側の事情もあり「いつ」になるのかは読めない。ポスティングシステムを利用して早いタイミングでの渡米は実現するのだろうか……。

  • 将来的に目玉になり得る岡本にも熱視線が送られている。

 現在27歳の岡本は押しも押されぬNPB屈指の強打者に成長した。2020年からは2年連続本塁打打点の二冠を獲得し、今季自身3度目となる本塁打王となった。

また、2021、22年には三塁手部門ゴールデングラブ賞に選出されるなど、攻守で高い能力を示しておりメジャー側の評価は高い。

「昨年までは村上宗隆(ヤクルト)への注目度が頭一つ抜けていた。しか今季パフォーマンス評価を大幅に落とした。

一方で攻守で計算できる岡本の株が右肩上がり、一刻も早く渡米して欲しいとの声が聞こえる」(MLBアジア地区担当スカウト

村上は(現在チームと結んでいる)3年契約が切れた25歳というタイミングメジャー移籍すると見られている。しかし打撃に波があり守備面の脆さも露呈してしまった。

一方岡本グラブ捌きが柔らかいことに加え体質改善スピードも増した。着々とレベルアップできている」(在京球団編成担当

。今年の3月に行われたWBCでは一流選手たちとプレーし、大きな刺激を受けたようで、さらに上のレベルで戦うための準備を進めている。

2023-11-14

NISAの予約が始まったとTwitterで見たので久々に楽天証券見たらすごい額になってた。

年収300万だから月3万で積み立ててたけど10万とか20万ならこの何倍もいくんだろうね。

金持ちはより金持ちになるわけだ。

最近転職サイトにも登録して希望年収を500万にしてもスカウトきた。

会社に居続けても年収上がらないのに一気に200もあがるのかよ。

やっぱり行動が大事だな。どうせ今も残業ばっかりだし少しは状況が良くなればいいな。

2023-11-03

すみっコぐらしの新作映画が、超絶がっかり作品だった

俺、昨晩仕事が終わってからマジでうっきうきだった。

今日公開される、すみっコの映画『ツギハギ工場のふしぎなコ』のチケットを予約してたからだ。

   

俺がすみっコの魅力にやられたのは、妻の影響。

1作目・2作目はアマプラで視聴し、その可愛さと感動のストーリーに悶絶した。

それなのに、妻からは「映画館で観るとまた格別やから」と聞かされた。

アマプラでさえこんなに可愛くて感動するんだから映画館で観ちゃったらもう幸せすぎて宇宙まで飛んでいっちゃうんじゃないかな、と心配してた。

   

でも、そんな心配無用だった。

公開初日今日映画を見終わった妻と俺は、2人とも言葉を失っていた。

感動のせいじゃない。あまりにも期待外れすぎたからだ。

せっかくのすみっコの映画なのに、しかも69分しかない短い映画なのに、途中で「はよ終わらんかな・・・」とすら思ってしまっている自分ドン引きした。

『ツギハギ工場のふしぎなコ』は、本当に残念な作品だった。

   

個人的に、なぜ今回の映画がこんなに残念だったのかを考えてみた。

もちろん、本作を観て心から満足した方もいるだろうから、以下はあくまでも俺の主観

Xの投稿を観る限りでは「感動した」「かわいかった」っていう声が大多数だから、俺の感覚が正しいとは思わない。

俺と同じように本作にモヤモヤしたっていう人にとっては、多少なりとも共感できる要素があるのではと思う。

  

【残念ポイント1】要所要所の必然性希薄である

まず、ストーリー必然性を感じられなかった。

すみっコに必然性を求めるなと思われるかもしれないが、そういうことじゃない。

1作目・2作目はファンタジー要素がありつつも、ストーリー全体として「なぜ物語が始まるのか」「なぜこんな展開になるのか」がはっきりしていた。

   

●1.ぺんぎん(本物)がぬいぐるみを持ってきた背景が謎

本作の主人公は、しろくまだ。

しろくまのもとに、ぺんぎん(本物)がぬいぐるみを持ってくるところから、話は始まる。

ぬいぐるみは、しろくま実家で大切にしていたという設定になっている。

   

俺が記憶している限り、ぺんぎん(本物)がしろくまのもとにぬいぐるみを持ってきた動機がはっきりしない。

いや、まぁ「しろくま大事にしていたぬいぐるみからしろくまの元に届けてあげよう」と考えたんだろうとは思う。

ぺんぎん(本物)としろくま親友のような関係であることは、にわかすみっコファンの俺にでもわかる。

   

けど、なんでぺんぎん(本物)がしろくま実家に行ったのか、なんでしろくまの親御さんや兄弟からぬいぐるみを預けられたのかが、全然からない。

このぬいぐるみは本作の中でけっこう大切なポジションなのに、そのへんの背景がわからいから、ストーリーにいまひとつ没入できなかった。

●2.すみっコたちが文句を言わず働き続ける理由が謎

それから工場おもちゃ作りに励むことになったすみっコたちが、なぜ文句を言わずに働き続けるのかもわからない。

最初のうちは、純粋おもちゃ作りが楽しかったんだと思う。

企画会議でも活発に意見を交換し、新商品の開発に積極的に取り組んでいた。

生産目標数を達成することに満足感を得ていたようにも思う。

でも、数日経った頃から、様子はまったく変わっていた。

くま工場から課せられるノルマは日々増え続けていき、持ち場を少しでも離れればロボットアームで定位置強制連行される様は、お世辞にも楽しそうには見えなかった。

   

すみっコたちがおもちゃ作りを頑張る明確な理由は、なにひとつなかった。

一応、食べ放題社員食堂があったり、豪華な寝室が用意されていたりと、福利厚生は充実していたように思う。

でも、別にすみっコたちって食いしん坊でもなければ、住処に困ってるわけでもないじゃないか

第一工場すみっこにあるソファでみんなで固まって寝てたから、寝室に関してはほぼ使ってないし)

   

たとえば、「すみっコらんどに帰れなくなっちゃった・・・!」的な理由があるなら、工場で頑張って働くのもまだわかる。

けど、そもそも徒歩でたどり着いた工場なんだから、帰りだって徒歩圏内のはずだ。

なんでくま工場長の言いなりになって働き続けているのか理解に苦しむ。

   

ひょっとしたら、「仕事が苦しくても辞められない日本人」的なところを投影しているのかもしれない。

でもそれなら、「苦しいけど、くま工場長に悪いから辞められないね・・・」的なすみっコたちの葛藤があってしかるべきだ。

そのへんが描かれていないので、すみっコたちがあたか自分意思なくただひたすら奴隷のように働いているように見えてしまった。

俺はすみっコの可愛い姿を見たいのであって、可哀想な姿を見たいわけではなかった。

   

【残念ポイント2】とってつけたような展開が続く

必然制の希薄さ、という点と少しかぶるが、とってつけたような展開が続いたことも、映画に没入できなかった理由ひとつだ。

   

●1.とってつけたようなアクシデント

途中、何度かアクシデントが発生した。

たとえば、とんかつ大量発生したり、おもちゃがすみっコらんどを席巻したり。

でも、各アクシデントが次の展開につながることはなかった。

アクシデント解決して、ホッと一息ついたら、また次のアクシデント・・・という感じで、脈絡のない小話が延々と続いているような印象だった。

とんかつの増殖については、ロゴマークを消すとおもちゃが命を失う・・・という設定が明らかになる伏線になってはいるが、このロゴマーク設定もけっこう雑だった。

   

●2.とってつけたようなロゴマーク

おもちゃ工場ロゴマークをつけると、おもちゃに命が吹き込まれ自分意思で動くようになる。

で、そのロゴマークをこすって消すと、動かなくなる。

この設定はけっこう大事な気がしたが、割とあっさり無視されていた。

   

たとえば、くま工場長が実はおもちゃだった・・・という衝撃の事実が判明するシーン。

くま工場長は動かなくなってしまっていたが、ロゴマークははっきりと印字されたままだった。

なんでロゴマークがあるのに、急に動かなくなったの・・・

   

かいところでは、しろくまが持っていたぬいぐるみにもロゴマークがはっきり印字されていたのに、なぜ動かなかったのかという謎も残る。

まぁしろくまぬいぐるみに関しては、経年劣化で動かなくなったという見方もできるけど。

でもそれなら、ロゴマークが薄れてしまってるなどの工夫は必要なのではと思う。

   

●3.とってつけたようなラストシーン

おもちゃ作りを放棄したすみっコたちに激おこになり、工場暴走する。

で、その暴走が実は苦い過去の思い出によるものだったと判明する。

そのとき、すみっコたちは「役に立たなくたって仲間だよ」と言い、工場笑顔にする。

なんつーか、唐突な流れすぎて感動が追いつかなかった。

ありがちな感動展開でうまくまとめようとした感じが拭えない。

てか工場に対して仲間意識を持つなら、くま工場長への心配があってしかるべきだろと思うが、すみっコたちは全然くま工場長のことは忘れているようだった。

そのあたりのアンバランスさも、すげー気になった。

   

【残念ポイント3】すみっコたちが楽しくなさそう

そして何より、すみっコたちが楽しくなさそうだった。

これは俺の主観かもしれないが、少なくとも俺はそう感じた。

本作のすみっコたちは、楽しそうじゃなかったのだ。

   

自分たちがやりたいから、これをやる」っていう、前向きな雰囲気が感じられなかった。

もしかして、くま工場から褒め言葉に縛られているのでは・・・?と心配にすらなった。

   

くま工場長は、すみっコたちを工場スカウトする際、みんなのことを一人ひとり褒めた。

だけど今思うと、すみっコたちを思い通りに働かせるために操作しようとしているようにしか思えない。

っていうネガティブ感情をもってるわけだが、映画館の来場者特典として「くま工場長のほめスクラッチカード」ってのがもらえる。

硬貨でこすると褒めのセリフが浮かび上がってくるという代物だ。

俺のカードは「だいじょうぶ!みんな、すごいから!」、妻のカードは「サクサク!」だった。

サクサク!がなぜ褒め言葉になるのかは、映画を観た方ならお分かりになると思う)

いや、この話の流れで、このカードもらって喜ぶお客さんっているんだろうか。

このあたりの細部の手抜き加減も、すげー残念だった。

   

2年後に4作目が出たら、また映画館に行くだろう

とまぁ、今回の映画は本当に心底残念だったわけだけど、俺がすみっコ好きなのは変わらない。

今のところ2年周期で映画が出ているから、また2年後、2025年に4作目のすみっコ映画が公開されたなら、俺は間違いなく公開初日に観に行くだろう。

そのときには、妻が言っていた「映画感で観ると格別やで」を実感できるとうれしいな。

2023-11-02

意外と自分市場価値が高いことに気づいた

今の年収プラス50万ぐらいの求人キャリアを磨こうと思ってあちこちに応募してたら

この2週間で7社ぐらい書類選考通過、4社は面接確約スカウトが来て予定が完全にパンクした

中には現在年収プラス100万ぐらいの求人もあって、「なんか俺って市場価値高いな?」って自己肯定感が高まってきた

上場企業からアプローチしてくるとかマジで三度見ぐらいした


実際に採用されたわけじゃないからアレだけど

100社応募して書類選考通過したのが3社とかそのぐらいだった時と比べるとマジで格段に価値が上がったと思う

そもそも面接確約スカウトで来る求人なんて、縁も所縁もない職種特に営業)ばっかりで、つかえねーとか思ってたけど今は希望職種面接確約スカウトが来る

結局はそういうことなんだなって今頃になって気づいた。でもフリーター時代の俺に言っても絶対信用しないだろうなって確信もある

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん