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はてなキーワード: 鈍感力とは

2020-09-22

anond:20200922183801

深く気にしないで好きなようにしなされよ

世は鈍感力

2020-09-04

anond:20200904094751

まぁ鈍感力の高い学生サンが親の脛かじって一時ひそむのには悪くないところですよ、関西特有の「変な人=キャラ立ってるオモロイ奴」な寛容性も大阪ほどじゃないがあるしダケドジモトミントケコーンハスルナヒトアタリキッツイカラナヨウシランケド

2020-08-28

毎度毎度病気で辞められるのは良い神経してるとおもう

anond:20200828183724

鈍感力というか、他に辞める理由思いつかないのかな?

ワンパターンで笑える。

2020-08-24

ハラスメントについて言いたいこと

ハラスメントって受け手側がハラスメントと感じたらハラスメントだって言うよね

まり受け手ダメージによってハラスメントかどうかが決まるという考え方なわけだけど、

何度考えても納得がいかない


だってその感じ方って言うのは個人差があるわけじゃん

他人言動に対する鈍感力というか、いわば精神的な防御力の差があるわけじゃん

防御力100の人と防御力0の人に対して、同じことをしたのに相手によってその行為ハラスメントかどうかが変わるってのはおかしいじゃん


物理的な行動に例えてみよう

俺が室伏広治相手ローキックするのと幼稚園児相手にローキックするのではダメージが段違いなわけだ

でも、ローキックした時点で暴力暴力から、アウトだってのはわかるよ

じゃあ鎖骨が折れている人の肩をポンって叩いたとしたら、めっちゃ痛かったとする

でもそれは包帯も何も巻いてなかったら、こっちのせいじゃないよな

そう、物理場合と違って、メンタルは防御力マイナスのやつが結構いるのが問題なんだ

また、肉体の傷は見た目でわかるけど、メンタルヘラってるかどうかは外見で識別できない


さらにいうと、メンタル場合当たり屋もいて、それを防ぐのも非常に難しい

物理的なダメージは、明らかな傷なり痣なり骨折なりで外側から診断が容易にできる

でもメンタルダメージは、ほぼ100%自己申告じゃん

ダメージ受けましたって、他人を陥れる目的で虚偽の申告されたら、それがそのまま通っちゃうんだよ

肩叩いたら骨折れましたーって、物理で言ったら荒唐無稽な話だけど、

メンタルの話だと被害者ダメージ検証されずに鵜呑みにされてしま


何が言いたいかっていうと、ダメージ理論ハラスメントかどうかを決めるのは危険ってこと

お前が「傷ついたかどうか」は知らん!!!

2020-08-03

anond:20200802202641

つづき。

子どもが何で悩んでいるのか。これを把握するのが一苦労だということがとりあえずわかった。

まず、自分説明などしてくれない。というか、まだできないのだ。

自分感情に向き合い、起こったことをできるだけ客観的にとらえ、筋道立てて説明するなど小学生に期待するほうが馬鹿げている。

大人でも難しいくらいの作業だ。

彼らは「眠い」を「あいつムカつく!なぜこんなにイラつかせてくるのか」と変換して伝えてくるような生き物だ(そこが可愛くもあり厄介でもある)。

どうなれば安定するのか、何を目指すのか、ということを親がああでもないこうでもないと探り続けていく。それしかない。


そういうわけで、各方面から色々探ってみて、今日ふと気づいた。

私が今まで一生懸命伝えてきた

あなたと私は同じ人間で、対等で、お互いに意見を言い合う権利がある」という考え方と、現実社会価値観乖離していることが問題なのかもしれない。

いや、私なりに現実との折り合いの付け方についても話してきたつもりだった。

でもそれは単に「仕方なく折り合いをつける方法」でしかなく、同じ人間として誰とでも対等に付き合うという前提を崩すことなど考えなかった。

私の言ってることはある種理想論で、実際の子供たちの社会では、仲間意識がやたら強い子、

大人理屈に対する言い訳をうまく用意できる子、年上・年下・男・女などの属性対応を変える子、

相手の力量を推し量るのが上手い子などいろんな子がいる(彼らの個性を責めているわけでは決してない。念のため)。

その中で関係を築いていくには、私の教えてきたことだけでは不十分、いやむしろ「お母さんの言ってたこ全然違うんだけど・・・」と混乱させていたとも考えられる。

私は親にされて嫌だったことは絶対子供にしたくなくて、そこから出発して「じゃあ親の価値観に代わるものは何だろう」とか「とはいえ同居家族とのバランスも考えなくては」とかいうことでやってきた。

ただ、「既存価値観を疑う」「新しい方法があればどんどんチャレンジする」が生きる理由タイプ暴走しがちな発達障害グレーゾーンなので、このへんのバランス感覚がうまくいってなかったのだと思う。

てか、理由、私やんけ!となって、親という役割の業の深さを噛み締めている。

尊敬できる親に育てられて、その価値観をすこし現代風にアレンジするだけで大体のことがうまくいっちゃう魔法のような育児環境が2万円くらいで手に入らねぇかな~!!!とか思ってしまう(しかしもはやその人は私ではないだろう)。

人権」とか「多様性」の概念の難しいところは、100%の正しさにたどり着くことが不可能なところだと常々思う。

より「正しい」と思える方を探して日々模索しているわけだけど、「誰の意見否定しない」を一切例外を作らず遂行すると「レイシストにはレイシストの言い分がある」となって矛盾してしまう。

それに自分のやり方を日々ブラッシュアップし続けていると、まわりが停滞しているように見えてしまう。何世紀前の価値観だよ…と(暴走気味に)見下して優位に立とうとしたりしてしまう。

差別の芽はそこここにある。相手より優位に立とうとする気持ちと戦いつづけるのは簡単ではない。

それでも諦めたら終わりだ。特に子供の前でそんなことは絶対にできない。

結局のところ大切なのは鈍感力とかテキトーさみたいなものなのだ。そのあたりで子供もつまづいている気がする。

いや、「気がする」とか言ってる場合じゃないな、私にできていないことを子供に求めてどうする。

私は頭の中が多動で注意欠陥なので鈍感力もテキトーさも掃いて捨てるほど持ち合わせているのだが、肝心なところでストイックさが顔を出してしまうのだ。

そしてたぶん、子供もその傾向がある。少なくともうちの兄弟の中で、あの子が一番その傾向が強い。


発達障害的な特性は、困ることであれば支援必要だ。

支援必要だけど、特性もつその人が「劣っている」ということでは決してない。

発達障害的な特性と向き合うとき、一番重要なのは二次障害に発展させないことだと思う。

から今回のことはどうしても踏ん張りたい。

自己肯定感だけは絶対にゆずれない。


ところで厚労省のページにいい記事を見つけた。

  思春期こころの発達と問題行動の理解

   » 思春期は周囲の影響を受けながら一人の大人として自分確立する時期です。仲間集団役割は大きく、この時期の仲間関係トラブルは大きな影響を及ぼします。思春期に見られる様々な問題行動に対応するには、子どもにとっての目標と背景要因を理解する必要があります。「両価性」は思春期理解するためのキーワードです。

  https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-002.html

このページで、不登校に関しては登校することというよりも、本人が何の問題に躓いているのか、どんな自分になりたいと思っているのかを把握し、それを実現できるように大人サポートするべきだと書かれていた。

「発達課題をやりなおす」というフレーズが腑に落ちた。

そうだ。うちの子は今、やり残していた宿題に取り組んでいるんだ、と思った。

どうも、今までわりとひとりで休み時間を過ごすタイプだったのが、最近になって友だちと一緒に球技に精を出すようになったようで、今回のことはどうもそれがきっかけであったようだ。

担任先生との話でも出たのだが、これは本人としては相当がんばっているんだと思う。

しか自分スルーしてきた問題なだけに、どう取り組んだらいいのか手探りだ。

しかしやるしかない。

まあ明日になったら「あ、やっぱ違うわ」とかいって方向転換してるかもしれないけど。

おわり

2020-07-16

anond:20200714235402

鈍感力有効期間は精神破綻するまで。

(老化による痴呆精神破綻に含まれる。アアオソロシイオソロシイ)

2020-05-13

ガッカリする昭和仕草ベスト10発表!

1位 タバコ・酒を有難がる

 毒を体に流し込むだけの自傷行為、そこに神聖さも無ければ高貴さもない。楽しい!までで終わらせる。

2位 趣味に優劣をつける

 アウトドアは立派で偉い。パソコンタカタ気持ち悪い。そう言っておいて仕事でわからないことはバカにしていたパソコンマニアに聞きに行く。マジダセエ

3位 差別をする

 女ごときがっていうぐらいならテメーはリリアンヌ・ベタンクールより金持ってんだろうな?女ってだけで下に見るってことはそういうことだぞ。ばーかばーか

4位 パチンコ競馬・賭け麻雀をする

 ギャンブルするならせめてFXにしとけ。胴元が勝つだけのコスパが悪い遊び、もしくは犯罪に関わるのはアホだろ。

5位 若者タメ口を使う

 相手大卒なら「さん付け」で高卒なら「くん付け」とかそういうのが結局差別しかないことに気づいてな~~い。鈍感力凄~~い。

6位 舐められたら負けの世界で生きている

 感情仕事に持ち込むな。邪魔だ。消えろ。

7位 サラリーマンの癖に忙しい自慢をする(自営業場合はセーフ)

 リスカの本数自慢してるのと何も変わらねえんで。残念!

8位 結婚至上主義

 良いかいかじゃなくて昭和なんだよね。時代も1つのTPOであるってことを理解してほしいんだよね。合わせる必要があるのよ社会人気取るなら。

9位 手書き手作り・顔を合わせるにこだわる

 手間暇はクオリティをあげるためにかけるのであって、目的手段を履き違えるのはどうしようもねえよ。

10位 誰もが同じ価値観を共有していると思っている

 結局昭和の間ですら狭い田舎社会の中で共通価値観あっただけで日本全体ですら統一されてなかったじゃね―か。幻想の中の昭和ぐらい捨てとけ。

2020-02-02

転職後のストレス

最近転職したのだがストレスが大きい。

会社環境役割も前職と異なりわからないことが多く、細かく質問しすぎてしまう。

それでもわからないことが多く、抱え込んでしまう。

その結果、「何もわかってない」「なんでも人に聞く」「前に聞いたことがわかっていない」状態になっているという罪悪感でいっぱいになる。

いたことはメモをとっているのだが、細かい設定が違っていて再現しない、ということが多く起こる。前提知識がないため、その細かい設定の差に思いが至らないことが多い。

そんな感じで後手に回ると、すべての仕事が回らない。大事なことがおろそかになっているというか、全部大事仕事なので、大事な何かがおろそかになり叱られる。

今回漏れ対応を先行させると、他の何かが漏れる。

コミュニケーションについてもうまく適応できない。手段相談をすると、「手段はどうでもいいから、目的の話をしてくれ」と言われる。

前提になっている目的記述を加えると相談をすると、「結局何をするか具体的な提案になっていない」「自明なところに時間を使わなくていい」と言われる。

まとめると、現職で期待されている動きを悉く間違ってしま状態だ。

その結果、ちょっと怖くて相談するのをためらってしまう。ただし相談をためらうとまた仕事が遅れてしまう。なので、ストレス抱えながら「すみません、」っていいながら確認させてもらっている。

助言を求めたいのは、以下の項目です。

1. 「あいダメだな」って思われているかも、と考えてしま状態で、質問相談をする上でストレスを軽減する意識転換方法。どうやったら鈍感力をもてるのか

2. 逃げる基準。心身がどのようになったら休むか転職あたりを考えるべきか。

同僚は基本良い人が多く、尊敬できる。関係は続けたいんだ。

でも苦しい。

(追記)

反応いただきありがとうございます

引用記法というのがあるようですが、うまく使えないのでざっくり追記してみます

いま自分分析してみたのですが、罪悪感でいっぱいになり萎縮している状態にあるようですね。休日も悩んでしまリフレッシュできない。

同僚にはたまに相談しているのですが、なかなか改善できず。呆れられそうで相談も怖くなっているという精神状態

まずはリフレッシュですかね。

2019-12-25

anond:20191225201149

三月リストラされ、2ヶ月軽く引き籠ってたけどプレッシャーに堪えかねて慌てて飛びついた転職先で自分無能さと職場でのパワハラ鈍感力が3ヶ月で磨り減って自己都合離脱して今度は半ばマジで病んで3ヶ月も三食昼寝付き洗濯&夕飯係&自宅警備やってた五十路男性です。

このクリスマスで、新しい転職先でやっと1ヶ月経ちました。

ここではなんとか平穏無事にやっていけそうです。

(こうなるまでは、今年は最悪の一年だ!と自信をもって死に焦がれていました)

2019-11-20

anond:20191120143025

世の中の多数派はい意味鈍感力が高い人だったり、実家がそこそこ太かったりする印象。

あとは幸せに育つとそれが当たり前になるというか...あまりうまく表現できない。

なんにせよ不思議だよね

2019-09-09

父親鈍感力の高さ

私の父親はもうすぐ還暦なのに冷凍ごはん解凍の仕方もわからないアホである

家事母親に丸投げしてきた結果がこれだ。

今日は娘の私が餃子を作ったのだが、父親餃子を先に食べたあとポン酢冷蔵庫に入れたらいいのかどうかを私に聞いてきた。

共働き母親仕事から帰って来て、熱々の餃子を食べるときに使うポン酢冷蔵庫キンキンに冷えてたらかわいそう。

から餃子を食べる人のために常温で置いとくのが正解

考えればわかることなのになんで父親はこんなにバカなんだろうって思う

今、57歳でこんなレベルでこのまま家のことを母親に頼り続けてさらに歳を取っていったらもっとバカになっていくんだろうなって想像できる。

私が子供ときからバカ父親だった。いわゆる食べつくし系の男で自分さえ満腹になれば他の家族ことなんかどうでもいいっていうヤツだった。

食べ物の恨みは根深いのだが、子供ながらに「父親母親よりも子供よりも自分のことが一番大事で、自分自身が一番かわいい」という事実にショックを受けた。

家族がいて、食べ物があって、自分がたくさん食べてしまったら他の人が同じ量を食べられないという簡単なことにも気づけない鈍感さ

そもそも家族を思いやるという気持ち薄っぺらい。表面上娘の私に気を使おうとしているのはわかるんだけど上滑りしているというか、上部だけの気遣い根本的に大バカ野郎ってわかってるので気持ちが覚めるんだ。結局は父親父親自身が一番大事

うちの父親よりクソな父親は世の中にたくさん溢れてるけど

結婚して、パートナーができても、子供ができても、自分を最優先にしたいという人間は一生独り身でいてくれよ。

2019-07-20

鈍感力羨ましい

いわゆる集中出来る努力型のマイペースというか鈍感力を持っている人が羨ましい。

長男大事に育てられた人に多い気がする。

気付かないで、損してるところも多くあるけど、ぶつぶつ言っても、受け入れられるマイペース鈍感力が羨ましいと思う。

男の人でも気付く人は気付くから、男女の差ではない。

人間個体の差。

そんな人への嫉妬を抑えるのは、気付かないで馬鹿だなぁ、損してるな、と遠くに思うだけで、実際自分世界で生きることの出来る鈍感力が高い人の方が幸せなのではないかと思う。例えば管理職で700万よりもプレーヤーで600万は、鈍感力高い人の方が、労働時間は同じもしくはもっと長いが、没頭してるし周りと比べてないから、600万で満足してる。

いいなぁ。

2019-07-18

鈍感力

マウント取られたとかって解らないんだが

みんなどう感じとるの?

2019-05-28

真面目で几帳面ではなくちょっと鈍感自己中くらいがちょうどいい

真面目で几帳面だと自分を取り巻くあらゆる事象が気になってしまい、不登校とかうつ病になりやすい。

それよりかはズルくて世渡りが上手い自己中の方がいい。

それから空気が読めない鈍感力人間にはある程度必要だなぁと思った。

幸せになるためには人の目ばっかり気にしてビクビクしているよりは、空気読まずに気遣いせずに自己中心的になったほうがいいな。

お仕事の面に関しては気遣い必要もですが、プライベートでも真面目で几帳面を発揮してしまうと疲れるよ。いい加減な方がいい。

というわけで、私は真面目で几帳面をやめる。自分を気遣わない人にまで気遣ってもしょうがねえわ

2019-02-28

anond:20190228022726

個人編集者ではどうにもならんよ~ってのは増田平林も言ってるけど、じゃあ業界全体を左右できるパワーのある人は何やってんの?ってのがこっちの疑問なのよ。

まとめサイトとかで吹き上がれば外圧になる?ならないよ、版元の偉いさんの鈍感力舐めんなよ

この辺、業界的になんとかならんかったんかと現場としては思うが、木っ端編集者としては何もできないので置かれた場所でやりくりするしかない。

問題意識はあるのだが、目の前の本を作って飯を喰うので精一杯、業界的に旗振れるような立場があるわけでなし、独創的なアイディアがあるわけでなし……

無力感を覚えるので、業界構造について考えるのはしばらく前にやめてしまった。

大手のやることはもうわからん

現場としては何言ってんだだが、音羽一橋飯田橋の偉いさんには届かない。

とか並べてるけど、偉い経営者別に天災でも自然現象でも神でもないんだから意図もあるし考える頭もあるでしょうよ。

それがどうなってるのかってのを誰も説明しないんだよなこの手の話題

から読者は全くすっきりしないし納得もしないでイライラを溜めるだけになり、我慢限界をこえて「じゃあ出版業界滅びれば?」みたいな極論を言い出すようになる。

出版業界最近について現役編集者より

平林氏のnoteを読んで、思うところあったので。

彼のような発信力のある人がそんなこと言ったら、批判されるだけで何にもならないじゃん、という愚痴である

著者が言うのは仕方ないかなとも思うけど、編集者立場で言うのはナシだ。

まとめサイトとかで吹き上がれば外圧になる?ならないよ、版元の偉いさんの鈍感力舐めんなよ!

当方30代の現役編集者

転職歴2回、過去営業雑誌編集文芸編集経験あり。

直近は男性向けラノベ。数年やって、最近現場を離れた。メディア化、中ヒットくらいまでは経験がある。

いまやっていることまでは黙っておく。

電子化について

電子売上を逐一見れないというのはウソである。いや、平林氏は見れなかったのが本当ならウソというと語弊があるが。

Amazonはじめ、情報は取ればいくらでも手に入る(買うことも多い)。自分は週ごとくらいには電子売上を見ていた。

ではなぜ売上が見れないなどと平林氏ほどの人が言うかというと、会社によっては買ってなかったり、営業しか見られなかったりするからだろう、という問題の他に、

電子売上が見られても大した働きかけができない、というのがある。

マンガ経験はないのでわからない(たぶんもっと多い)が、

ライトノベルで言えば、紙の書籍の売上数の1020%くらいが電子書籍で売れている(モノにもよるがだいたいそんなに変わらない。売れたものでも売れなかったものでも似たような数字になる)。

10000部売れている本なら、それプラス1000~2000部の電子売上がある、と考えてだいたいよい。

そしてその2000部があったとしても、続刊判断とか重版判断材料にはなかなかしにくい。というか、電子利益は加味した状態で採算をとっている続刊判断なのだ

この売上比率50%を超えるくらいの外れ値をだしたら流石に考慮するに値するだろう、営業バカじゃないので。だがそんな数字にお目にかかったことはない。

あと、紙の書籍は取次に納品すれば現金になるのでそこからイラストデザインDTP校正とかの固定費を払うのだが、電子書籍は売り上げるまで版元に金が入らないので、固定費を捻出する別の財源が必要になり、それが中小だとそれがなかなか苦しく、紙である程度刷れない作品を出すのは難しくなる。

※実際いちいち取次と現金のやり取りをしているわけではない。念のため。

この辺、業界的になんとかならんかったんかと現場としては思うが、木っ端編集者としては何もできないので置かれた場所でやりくりするしかない。

紙で委託販売を維持するなら、電子書籍の納品でミニマムギャランティーとるとか?市場が死にそう。

委託販売がもう無理なんだろうな、とは思っている。取次の流通能力もかなり落ちていて、システムが崩れていく最中だというのは感じる。書店も体力ないし、その書店ならでは施策が上がってくることがどんどん減っている。

電子を毛嫌いする編集者とかもまだまだいるけど、全体の流れとしては、現場では電子軽視の雰囲気はなくなってきている。確実に利益になるし、個人的には紙の客を奪っているとも思わない。

ただ、印刷費がないか利益が増えるんでしょ、というほど簡単な話でもない。AppleGoogleだと3割ぶっこ抜かれるし、Amazonも条件きついし。

電子書店用のプロモーション方法確立されていないのも難しい。やっぱり欲しいものピンポイント検索して買うことが多くて、書店店頭ざっと見るような買い方とは違ってしまう。でも頑張らねばならぬ。

平林氏は星海社から音羽基準の話かもしれない。音羽みたいにクソデカ規模になると、ランキングとかも追いきれないのかもしれないね普通に仕組みの開発を怠っていただけだと思うけど。

自分は、作った本のアマランくらいは追っていたし、会社でもデータとっていた。だいたい悲しくなるから見たくないけどね、仕事から

初速の話

初速が大事からすぐ買ってください、とか言いたくない。

お客さんに不便を押し付けいるから。下品だと思うし。

から平林氏もそういうこと言うのか……という(勝手な)失望があり、見る人がいるのかわからない無駄に長いこんな文を書いている。

ただ実際問題、初速が出なかった商品がその後売れるようになるかというと、少なくともライトノベルにおいてはほぼありえない。

いまの出版システムが、どんどん新刊をつくって納品して、書店の棚を回転させ続けるというかたちで成り立っているので、1ヶ月も新刊書店に置いてあることが稀なのだ

都心書店を見ていると棚が充実しているのでわからないが、地方の中規模郊外店なんかだと顕著だと思う。

特に回転が早いのがマンガライトノベルの棚で、もう新刊点数が多すぎる。一般文芸文庫なんかはもうしばらく残るので、それなりにジワ売れもしたりする。

ラノベで初速が出なかった場合、あとから売れる例外は「このラノ」1位をとるくらいだろう。そういう意味では『錆喰いビスコ』は羨ましい。売上ランキングからはわからない埋もれた面白い作品を取り上げるという、「このラノ」のもともとの趣旨にもあってるしね。俺の編集した作品のほうが面白いと思ってるけど!

あとはマツコ・デラックスが取り上げるとか?そういう外部要因がないと難しい。

アニメ化でもない限り、新刊タイミングが最も耳目を集めやすく、書店もそうでなければ置いてくれない。

紙で初動出なかったけど、電子書籍はめちゃめちゃ売れてます!というケースも寡聞にして聞いたことがない。少なくともライトノベルでは。

マンガは識者も多いし、映像化もじゃかすかあるから、埋もれた名作があとから売れることもあるかもしれない。ジワ売れもたぶんラノベよりはあるだろう。

初速が出なくても、そういうのを待って考えれば?と言いたくなることもあるかもしれない。ただかなりのレアケース、宝くじみたいなレベルだと思う。

版元に好意的解釈すると、作家人生を考えたときに、売れなかった作品を売れるまで待つくらいなら、次の作品で売れることに賭けた方がいいよね、という話だと言えると思う。

特にマンガ兼業でやるのが難しいし、並行連載ができる人も限られた一握りの筆の早い人だけだから、諦めて次にいく、という判断を早めにするべきだということなのではないか

会社員の編集者は既刊が売れるまで待ったりそればっかり宣伝していても上司に怒られるだけで給料はもらえるが、その間、作家にはお金をあげられないわけで。

版元の本音を言えば、売れない作品にかかずらってないで別のやればいいじゃん、ということになる。これはまあ商売からある程度仕方ないよな、と自分で納得するしかない。せめて続きが出ないときには、そう読者に言ってあげるのが誠実なんだろうな。

他の作品で売れたときに、過去作の続きを書かせてあげるご褒美システム的なもの電撃文庫などでやっていたけど、過去作の方の続きは結局売れないんだよね。

問題意識はあるのだが、目の前の本を作って飯を喰うので精一杯、業界的に旗振れるような立場があるわけでなし、独創的なアイディアがあるわけでなし……

無力感を覚えるので、業界構造について考えるのはしばらく前にやめてしまった。

一通り書いた結果、結局ユーザーに甘えていることを言い訳しているだけになってしまった気がする。

ただ初速で、というのを変えるのは難しいよなあ……。たとえば新発売のお菓子だって、初動の売上悪かったら生産量落とすと思うし。

ライトノベル市場は伸びている?

統計ではラノベ市場が伸びていると言われることがあるが、数字上の話であり、実感としては縮小している。

点数・金額が増えているのは、いわゆるなろうモノをやるレーベルが増えており、合算しているから。

文庫市場は小さくなっている。特に新作を伸ばすのがめちゃくちゃ難しい。

B6四六判市場も飽和しており、1作品あたりの売れ部数は少なくなっている。というか、読者の絶対数が少ないのに参入障壁が低いからってわらわらと各社レーベル作りすぎである

ここ2年で四六判に参入したレーベルでマトモに売っているところはないので、もしなろう作家がいたら、悪いこと言わないから新しいところはやめておけ。

eb、カドカワBOOKSGAHJ、MFBあたりを狙いたい。アーススターGCとOVLもそこそこ。レジェンドマッグガーデン、ツギクル、ドラゴンノベルス、サーガフォレスト、BK、プライムノベルス、Kラノベブックス、ガガガブックス、Dノベル宝島社、ディヴァースノベルには自分が著者だったら渡さない(個人見解です)。電撃の新文芸アカンっぽい。というか四六判レーベルいね……

他社のレーベルは早く潰れればいいと思っていたし、なんなら自分のいたレーベルラノベ市場のことを考えたらやめるべきであった。会社員だから無理だけど。低クオリティのものが量産され過ぎている。

なろうはクオリティを低く妥協しようと思えばいくらでも妥協できるので……

ダウンロード違法化とか

大手のやることはもうわからん

現場としては何言ってんだだが、音羽一橋飯田橋の偉いさんには届かない。

思えば漫画村からブロッキングの時点で現場は「はぁ……?(呆れ)」みたいな感じである

長くなったし疲れた

思いついたらまた書く。

結局何が書きたかたかというと愚痴なのだが、冒頭にも書いた通り、ネガティブ業界問題をお客さんに押し付け宣伝はしてほしくない。俺は怒っている。

みんなが不快気持ちになって、よく知らない人には「出版ってこんなに駄目なのね」って思われて、従来のファンは「業界進歩しないのね」って思われて、そのうち愛想つかされる。

もっとポジティブに、面白い!すごい!神!って言って楽しい気持ち作品をひろめていこうと思っているし、みんなそうあってほしいです。

追記

朝見たらなんか伸びてるやん!たくさん書いた甲斐があった。

通勤中にちょっと追記

>昔は電子0%だった~

一理ある。でも同時に各作品の刷り部数も売れ部数もどんどん下がっているから、そして全体のコストは下がらない(たぶんほぼ人件費なのでそこまで上がってないとは思うけど)から、そこの穴埋めに充てちゃってる現状だと思う。

特に一部大手編集者コストが高すぎるとは思っている。給料も高けりゃ経費も使いすぎ。まだ90年代の頭してる。

電子取次の契約をいじればどうとでもなる

ほんとうにござるか

ミニマムギャランティとかを仮に導入したとして、マンガラノベビジネス書ベストセラーエロ以外の電子書籍死ぬと思う。

マジで売れてないので、電子書店が入れたがらなくなってしまう。

返品同様、売れなかった電子書籍に対しては版元がお金返すとか?

リアル書店の仕組みとして良し悪し両面あるものの、返品できるから気楽に店頭に並べられるというのはあると思う。出版文化多様性寄与している。

電子営業やったことないし肌感覚が足りないので、あまりからないことにこれ以上言及するのはやめておく。

>小さな差違を分析するとかに期待

これも一理ある。俺も期待している(誰か、もしくは未来の俺に)。

データに強い人、分析ができる人というのを版元は重視してこなかったから、そういうプレイヤー業界にいない。

個人では皆ちょっと勉強してるけど、なかなかね…

たとえばそこの売上5%の差違を分析する間に、『SLAM DUNK』の復刻版がめちゃめちゃ売れるわけだから、そっちの仕事した方が儲かるし高い評価なっちゃう。

経営層にもうちょい踏み込ませないと、というのは内部的な話なのでもっと頑張りたいところですね。



追記(2/28 18:15)

バズった!初めて増田書いたし普段はてブホッテントリみるだけだったから、不思議な気分。仕事するふりして更新ちゃう

みんな出版業界の話好きね。こういう関心持ってもらえるうちが華だから……

レーベルの話とか筆が走ってぶっちゃけて書きすぎたし、違法ダウンロードの話は要らんね。いま編集者立場発言するなら触れとこうかと思ってしまったけど。

文庫四六判は別で考えてるし、人によって版元や編集者の良い悪いの条件は変わるから、話半分程度で。

基本的に、やったことのある範囲の話しか知らないし、大きくズレてはいないと思うけど他社の話はまた違うと思うので、絶対じゃないよ。

文章うまい、下手

読んでくれてありがとう

下手、読みにくいと思った人は、良かったら具体的にどこが読みにくいか教えてほしい。参考にする。

自分の書いた文章なので、読みにくさをなかなか感じにくいのです。

平林氏への言及について

平林氏は若くてめちゃくちゃすごい有能な編集者で、ベストセラーたくさん出してる。マジですごい人。担当作もだいたい買ってる。

でも電子売上が見れないとかの主語無駄にでかくて嫌で、初週売上とかでお客さんを脅迫するような言説も嫌で、星海社社長と直接話ができるような立場にいた人が、手詰まり必死作家と同じような宣伝をするのに勝手に悲しくなって、勢いで書いた文章なので、触れざるを得ない。

ここ読みにくいね

編集者ではなく作家に近い立場になったので、言いたくなる気持ちはわかるけど。

実名でやれって一蹴されたのも、そりゃそうだと思います。向こうは顔出してるんだから

でも実名でこれ書いたり議論したりして、俺の担当作品が売れるようにはならないからね。

>お前ら内輪の事情なんぞ知らん、的な

その通りだと思う!

からそういう暗くなること言って宣伝するのやめたいねっていうのが本義。余計なこと書きすぎた。

あと、電子でも紙でも好きな方で買ってください。売れればOKちゃん数字は見てる。

そして読んで、面白かったら「面白かった」ってツイートしたり知り合いに薦めたりしてほしい。

そういう正のスパイラルが好きだし、口コミも信じている。

KADOKAWAブックウォーカー優先も終わって、大手ラノベレーベルはどこも紙と電子同発になったんじゃないかな。そもそも配信してないところを除いて。

業界のことは俺たちプレイヤーが考える問題本来お客さんに押し付けものじゃない。

ももし外から新しいことを考えられる人が来てくれるのなら、歓迎したい。そういう意味で、いま感じている実状を書いたので、提言してくれるのはすごく嬉しい。

なんで諦めてるんだ、偉い人はなにやってるんだってトラバにあるけど、結局頭が切り替わらないと無理なんだと思う。

古い体制にしがみつく編集者にはなりなくないから、自社内でチマチマ動くことや、社外でも同世代意識を共有することは少しずつ。

自社だけ動いても意味がなく、せーのでみんなで変わらないといけないことだと思うので、大手を説得できるようになりたい。材料能力も足りない。

まあ全部愚痴から。でもまた頑張ろうって思った。気が向いたらラノベ買ってくれよな!

2019-02-05

anond:20190204005343

わかるわかる。オレ前はそうだったし。

HSP(Highly Sensitive Person)ってやつだから、ある程度は自分特性だと思って付き合ってくしかない。

鈍感力を磨くのにもそこそこ時間はかかるしね。

自分に合わない人に無理して混じらないで、相性のいい人だけ付き合ってけば、いずれHSPでよかったと思えるような人間関係ばかりになるから

大丈夫大丈夫

2019-01-21

失礼なこと言われても気づかないやつ

上司がそういうタイプで、無神経な先輩にめっちゃ失礼なこと言われてふざけてても、いじられて喜んでる。皮肉とか通じないんだよなあ。失礼なこと言われても気づかないから、ある意味おめでたいやつだなと思うし、これが鈍感力なのかなと思うけど、そういうやつは失礼な事言ってる事にも気づかないからまともな奴に引かれる。はー…疲れる…

2018-12-29

インターネット鈍感力

世界中、いつだって問題だらけ。その全てに意識を向けることはできない。

多くの問題があっても自分が関われるのはごく僅か。人権が!政府が!環境が!移民が!食糧が!経済が!貧困が!キリがない。

とても俺1人がどうこうできる問題ではない。ある程度鈍感にならないと無力感で死んでしまう。

結局、身の回りのことを一つ一つやっていくしかないという結論に至った。

2018-12-11

感受性高い人多すぎ

人と関わったりネット見たりしてると、良くも悪くも感受性高い人多すぎない??って思う

人に何か言われてもそこまで気にならない、というか気にできない

よく言えば鈍感力だけど、自分が鈍感なせいで他の人を傷つけてるみたい(他人から言われたこ複数あり)

自分がまじでなに言われてもそんなに傷つかないから、人の痛みが本当にわからない

「人を傷つけてしまった」っていうのはすごく気にしてしまうから、落ち込むんだけど

自分がされて嫌じゃないから、人がなにされたら傷つくかわかんなくてのスパイラルから抜け出せない

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