はてなキーワード: リンパとは
やっぱり「がん検診」を受けなくていい理由
http://bunshun.jp/articles/-/1712
何度読んでも納得がいかない。
がん治療には当たり前だけど放射線もあれば抗がん剤もある。乳がん切除のあとにリンパ浮腫になったりもする。リンパ浮腫に関しては早期発見だったら切らずに済んだ場所を遅れて発見したから切ることになり、それで併発する問題だ。当たり前だけど抗がん剤をやればハゲる。
社会全体でみたら死ぬ死なない、ほっといても死にはしない癌を切ってしまうという未発達の医療がもたらす過剰診断によりこの世からおっぱいが減ってしまうという弊害もあるかもしれないが、世の中には癌になる可能性が高い人は純然といるわけだ。両親、親戚を見れば、自分が死ぬ癌にかかりやすいかどうかなんて誰だって分かる。そんな人も一緒くたに乳がん検診で救える命はないって言うのはいささか無理がないか。
早期発見が出来れば半月の入院で一ヶ月後には職場復帰できる乳がん切除だけど、ステージが上がれば治療に半年・一年かかる。身体的な負担はもちろん増える。しかし、件の主張では胸がない女には髪もなくなってもかまわないだろうとでも言ってるようなものだ。どうせ死なないとか言われても、治療の影響は小さいほうがいいに決まっている。それが本人や旦那の気持ちだろう。
社会全体で見ての話と、各家庭で見た時に、検診を受けたほうがいいか否かはもちろん変わってくる。それは本文でも指摘はあったことだが、あまりにも主語を拡大しすぎている。
死なないからいいで判断してほしくない。俺は嫁が闘病するならできるだけ短い期間、美しい髪もそのまま残してほしい。抗がん剤を打ちすぎてボロボロになってる父をみると、嫁には一度でも抗がん剤を打って欲しくない。早期に発見し切れば完治する数少ない癌なんだから。
全く感じないので人それぞれじゃないだろうか。基本、亀頭と周辺リンパがうっすら感じるぐらい。それよりも周縁情報の方が遥かに興奮を煽る。
健康に良いとか聞いたんで、無農薬ゴボウ茶を取り寄せて飲んでみた。
飲み過ぎはまずいだろうと、一日につき湯飲み一杯だけ。
なぜか飲んだ翌日から体調が思わしくない。
妙に右肩が張る。
だんだん、右肩周りが異様に凝る感じがする。
さらに翌日。
左の奥歯に歯肉炎が出来た。
舌先には舌炎が出来た。
右肩周りの痛みはどんどん酷くなって、
脇の下が腫れているみたいだ。
そして、今日。
口の中は大変なことになっている。
舌全体が舌炎になり、左の奥歯の歯肉炎が拡大した。
何を食べてもしみて痛い。
右脇と左脇のリンパが腫れて痛い。
肩こりだと思っていたのは、リンパの腫れから来ていた違和感らしい。
そんなに疲れるようなことをした覚えもなく、
日々、体が壊れていくような危機を感じて調べてみると、
どうやらゴボウ茶が原因だったようだ。
幸いなことに、原因に早く気づけて良かったと思う。
どの人にも副作用が起きるとは思わないけれど、
これから試す人はこういうこともあると覚えておくと、
酷いことにならないかも知れない。
そういうのはないから。
気をつけた方がいいと思う。
このブログ書いてるやつみたいに堂々と隔離もワクチンもしてません、みたいなことを平気で世界中に発信するような輩がいなくなることを祈りつつ。
この子が寂しがりやで、私も仕事で家を空けがちだったので、お友達をと思いその1年後、もう1匹、今度は捨て猫をもらうことにした。
里親募集サイトで見つけたその子について、私は募集元の方に「エイズと白血病の検査はされましたか?」と聞いた。
すると「猫風邪をひいていたので病院にかかっていた。いまは治って問題ない。ワクチンは1回打った」との返答がきた。
譲ってもらってから数日、2回目のワクチンを打ちに行った際、なんとなく引っかかって血液検査をしてもらった。
結果はFeLV陽性。目の前が真っ暗になった。
幸いケージに入れていて、まだ先住猫とは少し匂いを嗅ぎあった程度だった。
念のために先住猫も検査をして陰性を確認し、5種混合ワクチンを打ってもらい、そのまま隔離して飼うことを続けていた。
ケージで新入りは夜な夜な哀しげに鳴いた。先住猫も気になって新入りの部屋の近くをうろうろ。
ネットで調べると、ワクチンをして隔離しないで問題なくやっているというようなことを知恵袋などに書いている人が何人かいた。
私はFeLVをナメた。先住猫に2回目のワクチンを打って1ヶ月、隔離をやめたのだ。
2匹は本当の兄妹のように仲良く暮らしていた。
先住猫は寂しがり、問題行動を起こすようになった。私も新入りがいなくなってとても寂しかった。
そのころ、かかりつけの獣医から「亡くなった子に似た生後2週間くらいの子が保護されている。白血病とエイズは陰性。見に来てみては?」との連絡があり、見に行って即決でその子を迎えることにした。
いままで飼ったどの子よりも元気いっぱいで、ご飯もよく食べ、風邪ひとつひかずにすくすく大きくなる3匹目。
先住猫はやや気圧され気味ながらもあたたかく迎えてくれた。
平和な時が1年半ほど流れた。
先住猫が急に痩せてご飯を食べなくなってきた。すぐに治るだろうと思い病院に連れて行った。
嘘でしょ、と思った。
すぐに3匹目も検査をしてもらった。
…陽性。これ以上最悪なことなんてあるだろうか。
気持ちを無理やり切り替えた。病気にしてしまったことはもう取り返しはつかない。
先住猫は苦しんで苦しんで、それでも1ヶ月近く頑張って亡くなっていった。
何度思い出してもつらい。なんであんな目に遭わせてしまったのだろう。
そしていま、3匹目がリンパ腫と闘っている。
赤ちゃんのうちに感染した分、覚悟はしていたものの早い発症だった。
毎日私のせいでごめんね、そう思いながらいっしょにいる。
新しく猫を迎えるときは白血病とエイズの検査をして、もし陽性であれば、かわいそうだと思っても完全隔離しなければいけません。
それが健康な子への責任です。猫は自分で自分の生活を選べません。
医学部6年生。医師国家試験&卒業試験のために、約半年間、週休0.5日でずーっと勉強し続けている。
で、気づいたこととか書いてみる。
①患者さんで覚える
「百日咳。グラム陰性杆菌。カタル→重い咳→回復。リンパ球と百日咳顔が特徴的。
診断は、ボルデジャング培地有名。抗体も診断できる。治療は~」
これはキツイ。絶対一発では覚えられないのは当たり前だけど、繰り返してもキツイ。
だから、症例問題(実際の患者さんのカルテっぽい問題)が必ずセットでついてくるんだけど。
「3歳の男児。咳がひどいとお母さんに連れてこられました。2週間前から風邪のような症状があり。血液検査の結果、リンパ球○%~」
って感じで。その後問題が続くんだけど。
俺、5年生まで。問題解ければもう解かなかったんだけど。
症状の中で覚えにくいものは、問題文のその症状の部分にマーカーを引く。
で、
症状を覚えるんじゃなく、「問題文の患者さんを覚えてしまう」ほうがいいと気づいた。
考えてみれば、当たり前っていうか。英語だって、単語帳ゴリゴリ暗記するのよりは、文章で覚えましょうってなっている。
これなら、無理が無い。繰り返す苦痛も減る。
できる奴なら常識なのかもしれないが。俺は6年生になるまで知らなかった。勉強法調べたこともあるが、こんないい方法見たことが無い。
②1週目やりながら、2週目をやる
ゴリゴリと一回話しを聞くのが1週目だけど。これはなかなか辛い。
2週目は、一回聞いた話で、大事なところにマーカー引いたり、もう覚えきった問題を二度と解かないマークつけたりっていう作業。
使う脳の部分が違うから、無理が無いしあきにくい。
③3週目、4週目で完全に終わらせる
3週目は、2週目で引いたマーカーをどうやったら覚えられるか、調べたりゴロ作ったり考えたり理屈調べたりする。
で、4回目は、3回目の次の日以降に、「覚えられなかったマーカー部分を書き出す」時間。書き出したものは隙間時間に何度も見直す。
原理的に言うと、4回目で覚えられないところはすべて書き出したわけだから、その教科書なり問題集は『完全に終わらせた』と言っていい。
もちろん、またテスト前に見直すのは当たり前だけどさ。たまたまその時出てきただけで、覚えられなかったことあるじゃん。そのリスクもあるから
でも、『とりあえず終わらせましたよ』って言い切れるのはいいこと。
④一日は4セットで、それぞれのセットごとに勉強内容は決める
9-12、13-15、15-18、18-21の4セット。
セットのはじめに、そのセット何するか決める。決して4セットまとめての計画とか作らない。
だって、ソレやっちゃうと遅れが出るとストレスだし、早くやると後半だらける。
目の前のセットで「課題、終わったときのご褒美」を作る。ご褒美だって、目の前の快楽の如何で何がモチベーションになるご褒美か変わるんだから、そのセット直前にならないと分からない。
そのセットにやりたいことも、その場にならないと分からない。モチベーションが低いなら、3週目や4週目から初めて、途中で1週目に乗り換えたり。1週目からはじめたり。柔軟に組む。モチベーションはその時にならないと分からないので、俺に合わせて計画を立てる。計画にあわせて俺を盛っていくのは無理っぽいと思った。
セット中にメンタルがブレタ時も、焦っていたらもっとメンタルぶれてしまう。いじめられた時の記憶が頻繁にフラッシュバックしたり、劣等感で悲しくなったりすることが多いので、その時の損失を減らす(損切りって感じかな)。ノルマにつぶされるとメンタルがずーっと押しつぶされてストレスで胃潰瘍などの病気になる確率も上がるように思うから、そういう感じにしている。
だが、1週間とか、3週間とか、ある程度先の目標は決めておく。その目標達成に必要な目算もある程度は立てる。風邪などのリスクもあるから、だいたい8割くらいの時間でノルマ達成できるとか、3割くらいの時間で半分終わらせるとか、目標の立て方も柔軟にしている。
⑤模試と本番の違いは考えない
もちろん、考えなきゃダメなんだけど。結局はどちらも相対評価。
だから、登山でクサビを打ってよじ登っていくみたいに、模試とかでクサビを打つような感じ。
⑥音楽聴きながら、テレビやラジオ聞きながらダラダラやるほうがいい。
結局、長丁場だから。
100メートル走とかで音楽聞くのは小数派だろうけど。マラソンで音楽聞くのは常識。
ただでさえ苦痛で、テスト終われば何も残らないことやってるんだから、虚無感湧くのは当たり前。
だったら。その時間で音楽聴いて、知ってる音楽を増やそう。作業用BGMで、知らない曲を聴きまくろう。
テレビで情報集めることだって人間性に悪いことじゃない。映画を見たっていい。
とにかく、目の前の無意味さに耐えるのは俺には無理。
だったら。「俺、音楽聞くためにこれやってんだ」くらいでいいじゃん。
⑦飯、水分、温度、湿度、を固める
するめ、ガム、プロテイン、ツナ缶、ゆで卵、キャベツ、海苔。炭酸水、コーヒーメーカー、お茶の急須。空気清浄機。
この安定感ね。
特に、ビデオを見る系の勉強は苦痛だから、どーしても食べてしまう。炭酸系の飲み物やカフェインがナイトイライラする。
炭水化物を取らなければ太らないらしいので、食っていいものを固めている。
ジム行って運動できれば最高だけど。毎日サンポでちょっとでも体動かさないと人間すぐ頭がおかしくなる。
「やることと報酬」をセットごとに決めれば、ソレを書き出すんだけど。
「3時間で、脳腫瘍の1週目と、胃潰瘍の2週目、甲状腺がんの4週目をやる」って決めたら、ヨーイスタート。その間何してもいいんだけど。
1時間集中できなかったら、「今、30%の時間を使って、残りタスクが80残ってる。これは評価は-100~+100で言うと、-30くらいだな」と。
あるいは、1時間sで半分終わったら「今、30%の時間経過で、タスク50終わってる。これは評価+30ですね」と。
つまり、時間とノルマと報酬を決めれば、「努力するゲーム」になる。ゲームってのは、「達成感」を出すために、分かりやすい評価が出るものが多い。
評価が低いと自分をコントロールすることにエネルギーを注ぐことが出来やすい。
これはまた、長期目標に対しても評価値を作ることができる。1週間後の目標に対して、今どのくらいの評価なのか、分かる。分かると毎日のセットの考え方が変わる。
⑩同じことの繰り返しでも、考える
スポーツの練習も、毎日同じことやるけど。毎回課題を持ってトレーニングして、反省することが上達の秘訣である。
セットを4回繰り返すだけの生活してるけど。毎日課題を持っている。
フラッシュバックしないとか。脳をクリアにする作業用BGMとか。コーヒーのマメの調整でもいい。
同じことの繰り返しと思った瞬間、腐る。
⑪先行超有利
50の量を30時間で終わらせれば、超高確率で勝てる。なんと、半分の量の努力で勝ちを確定できる。
同じ原理で。
30の量を10時間で終わらせると、「50の量を30時間で終わらせる確率」があがるので、たった30頑張るだけで勝ちを確定できる。
しかも、先制しているほうが風邪などのリスクが取れたり、直前のリスクやメンタル折れたりや、予想外へのリスクに対して強くなる。やれることが増える。
ようするに、100がんばらなくていい。30だけ頑張ればOK。
努力ってのは均質じゃない。
100の量を100時間で終わらせるのは厳しいが。
30の量に落とし込むのはできる。
①釣堀
テキトウなこと書いて、ブックマークっがどんくらいついたかなーっていうゲームやってる。
②新しいことを書く叩き台
とりあえず、人間同じことばかりに思考が固定されてしまう。アイディアが枯れるってやつだ。
なんらかの刺激を受けたら、じゃあそれを自分がどう変換できるかが大切である。
たとえば、外リンパロウって病気を勉強したんだが、それによって、(ttp://anond.hatelabo.jp/20151225115018)って文章書いた。
youtubeで原因不明の死亡事故として扱われているネタに、答えを提示したわけだ。
これまで、多分何人かも指摘したかもしれないが、日本語ベースでネット上ではこの病名込みで書き込んでいるのは見つからなかった。
つまり、俺のオリジナルだし。俺以外のソースからこの情報を得ることは多分なかった(もちろん、youtubeの動画か、外リンパロウ、どっちかの情報は持ってる人多数だけど)
あと、とりあえず、叩く。ハーフでも、ギャンブル中毒でも、プロテインでもいい。叩いたこと無いことを叩いてみることで、興味や自分の考えを確認する。
③ストレス解消
こちらはダメージを受けず、相手に一方的に不快感を与えられる快感がある。
④ステマ
たまーに500くらいブックマーク行くので。
その界隈に属している自分が、ニヤニヤしながら楽しめる。
例えば、抗生物質の開発というのは、細菌には毒性があって、ヒトや動物には毒性がない物質を探す作業。
細菌とヒトは、生物としての仕組みがかなり遠いので、そういう物質を開発することは楽ではないがけっこう見つかる。
種類によっては飲み続けるといろいろ副作用があるという程度。
でも、寄生虫と哺乳類の違いは、大腸菌と哺乳類の違いに比べるとすごくすごく近い。
ヒトと大腸菌に比べたら、ヒトと単細胞生物のアメーバでさえ、代謝の仕組みは相当似てると言っていい。
マラリアの薬がすごく副作用が大きいというのは、そういうこと。
まして、寄生虫に毒性がある物質は、まずまず間違いなくヒトや動物に毒性がある。
回虫とかぎょう虫とか、ああいう細い糸みたいな虫どもだけ皆殺し。
ウネウネ系の虫だけじゃなくて、ダニまで殺す。
でもヒトには安全。
奇跡だろ?俺もそう思う。
で、オンコセルカ症というのは、そういうウネウネ系の虫が目に入って失明させる病気。
ウネウネ系の虫の病気というのは、胃や腸だけじゃなくて、変なところに入り込む連中がいて、たとえばリンパ管をつまらせて強烈にむくむ、巨大なチンコになる病気なんてものもある。
うちの親父も七年前くらいに三年生存確率50%とかいわれてたうえにリンパに転移してたからほんと覚悟してたけど今も生きてるわ。
まぁ二年前に大腸に新しいガンが見つかったんだけどさっくり切って(本人曰く前にリンパまで転移した時より手術も手術後も楽だったらしい)まだ生きてる。転移してなけりゃ五年生存確率が20%くらいだったかな?
ただうちの家系は難病指定の病気があって、抗癌剤とか放射線治療がきっかけでそっちがでてきちゃって二年生存確率50%だってさ。治療法もないので今度は本気で覚悟しなきゃならんが、しかし二年後もうちの親父は生きている気がしなくもない。とりあえずガンは治療法もあるし着れば結構な確率で生存できるのでガンって言ってくれたほうが家族としては気が楽なのだが、ガンになった人が知り合いにいないと重く受け止めてしまうのかなーと思う。昔は家をうるくらい大変だったらしいからねぇ
享年は60歳です。
(北斗晶さんと同じ症状。頑張って欲しいです)
死にゆく人に生き残る人がしてあげられることは、
一体何がベストなのでしょうか。
二ヶ月ほど生きました。
一ヶ月を過ぎた辺りでも何とか元気だったので、
もしかしたら治るのかな?と思い始めました。
そんなある日、母が家に帰りたいと言いました。
久しぶりに家に帰って色々家のことをやりたいと。
私は言いました。体調は安定していないし、
無理したら治るものも治らないよ、と。
母は珍しく声を荒げ、どうしても帰りたいの!
と主張しました。ですが私も譲れません。
そんなのは嫌だと。
ただ、それに加えて、母が家に帰ることが、
まるで終わりに向かってしまうような気もして。
怖くて、
母の主張を聞き入れてあげられませんでした。
結局家に戻ることはありませんでした。
その次の日以降、
母の具合は徐々に悪くなりました。
喋ったり笑顔を見せてくれていたのに、
日に日に喋らず、顔色も悪くなり…。
悲しくて、
ただ泣きました。
何で帰らせてあげなかったんだ。
やり残したことがあったんじゃないか。
その結果、もしかしたら気力が戻って、
病状が良くなったんじゃないか。
私があそこで母の帰宅を認められなかったのは、
その時、
それ以外の選択肢が考えられなかったのです。
でも…。
私はあの時どうすれば良かったのか、
正解は今でも分かりません。
家族の、親の死なんてきっと、
余命宣告を受けたって、うまくいけば、
もしかしたら助かるんじゃないか、
と思いたいのです。
きっと母はもう長くないことを、
だから帰りたいと。
ただ身辺整理のために帰りたいとは言えず、
こんなことになってしまいました。
でも、そんなこと言えるはずがないことは、
子供の私が、
一番分かってあげなきゃならなかったんです。
分かってあげたかった。
やりたいことをやることの努力をされていました。
でも、その裏には家族の、
私が母に対してしてしまったことが、
間違っていたとは決して思っていません。
ただ、ただ悔いが残るだけです。
ですが、もし、次に同じような機会があるならば、
たとえ少し間違っていても、
私はDVを受けている。
始めはキスの時に耳や指を強くかじる程度であった。
それはやがてエスカレートして、暴力と呼べるものになっていった。
家に帰ってすぐに手を洗わなかったと殴られた。
苦手なブラックオリーブを残して蹴られた。
いつも体のどこかが痛む。
その痛みが私に生の実感を与えてくれる。
私達は同棲している。
抗えば折れてしまいそうな、細く白い腕で私の目を潰す。
そして私は一度死んで生き返る。
目が覚めると私はペンを取り詩を紡ぐ。
私は生きている。
生きているから何かを創れる。
創れるのは生きている間だけだ。
打撲痕の熱に突き動かされて、私は目の前の紙に心の蠢いた傷跡を残す。
今、この時だけ、きっと私はすごく美しい世界と繋がっている。
そこからこぼれ落ちてくる言葉が、虚空に溶けて消えてしまう前に。
私はやがて死ぬだろう。
誰もがいつか死ぬ。
私はもうすぐ死ぬ。
彼女が私を殺す。
お互いにそれは承知している。
彼女は私を愛してくれている。
私の言葉を、私の詩を、私の顔を、私の声を、私の涙を、私の血を、私のリンパを。
私が二度と書けなくなったとしても、私の遺したものを生涯愛してくれる。
今、創る。
計画も損得もない。
でなきゃ、何も書けやしないさ。
歪んでいる?
そうかもしれないね。
それを忘れて生きるくらいなら、死んだほうがいい。
三月××日、午後十一時十九分。
SHIT. なんてこった、トミーまで”やつら”にやられちまった。いや、”やつら”になってしまった、というべきか。さらに最悪なことには、俺が自分自身の手でトミーを始末しなきゃいけなかったってことだ。お互いに「そうなってしまったときは」と交わした約束とはいえ、後味の悪さったらない。もう二度とあんな想いをするのはごめんだ。クソ、喉の奥がまだ焼けるように熱い。エミーに……あいつの妻になんて伝えればいいんだ? そもそもエミーはまだ乗っ取られてないのか? わからない。クソ。おれにはファッキン百数十のファッキンフォローイングがいて、そのうちの何人が”やつら"なのか、ファッキン見当もつかない。
もしかしたら、この日記を読んでいるあんたらには”やつら”の存在を知らない人間もいるかもしれない。簡単にいえば、”やつら”はサングラスだ。もちろん、ただのサングラスじゃない。ただのサングラスで世界が滅ぶなら、『ターミネーター』の公開時に滅亡していないと計尺があわない。
“やつら”は人間に寄生する。今は亡き〈ドクター〉の説明によれば、”やつら”が人間の体内に侵入するとグラスの内部からアレルゲンとなるタンパク質が溶け出し、マクロファージに取り込まれて非自己的異物と認識される。この情報は胸腺由来のリンパ球であるヘルパーT細胞のうちのTh2を介し、骨髄由来のリンパ球であるB細胞に伝えられる。そして、B細胞はそのサングラスアレルゲンと特異的に反応する 抗体を作り出す。シュワルツェネッガー抗体と呼ばれるこの抗体は、血液や粘膜中に存在する肥満細胞や好塩基球に結合し、再びサングラスアレルゲンが侵入してシュワルツェネッガー抗体に結合すると、様々な化学伝達物質が遊離して大量ツイートなどの症状を引き起こすことになる、らしい。これを俺たちは簡単に「アカウントが乗っ取られた」と呼ぶ。デデンデンデデン、デデンデンデデン、I’|| Never be Back. ってわけだ。Fuck.
“やつら”がおそろしいのは、ある日突然、まえぶれもなくハックされちまう、って点だ。今までの”bot化ウィルス”どものように不注意なファッキン友達から伝染するわけじゃない。クソbot化したアホな友達を指さして笑って和める古き良きグレート・オールド・インターネットは二〇一五年の三月のうららかな午後に、いきなり終焉を迎えたんだ。新劇エヴァもこれくらい早く完結したらよかったのに。
しかし、どこに逃げればいい? Facebookか? アカハックされなくても元々botみたいな奴らでいっぱいのFacebookか? 全能力が35%ずつしかないファッキン幼稚園みたいなはてブか? 存在自体がゾンビと化しているmixiか? 2ch? なんだそれは?
そうなんだ。もう俺たちには逃げる場所なんて、どこにもない。繰りかえすようだが、どこもかしこもビットの果てまでも「終わって」いるんだよ、ファッキンインターネット。
このままだと俺も長いことはないだろう。これを読んでいるあんたが人間なのか、それとも”やつら”の仲間かはわからない。ともかくこの日記を読んで理解できるだけの理性を保っているペニスかヴァギナの生えた生物ならだれでもいい、頼みを聞いてくれ。
もしあんたが、twitter でレイバンのサングラスをかけて朦朧とうろつきながら政治ネタ・社会ネタをダシに見えない敵へ罵詈雑言を浴びせる痛ましい中年増田の姿をみかけたら、そのときは……ためらわないでくれ。
もう、俺には「友達」がいなくなってしまった。わかってたんだ。この「フォロワー」とやらはレイバンに乗っ取られようが乗っ取られまいが、俺の精神生活にいっさい関与しない「他人」だったっててことは。だが、あんたが――あんたが、もし古きよきインターネットを少しでも知っているなら、この言葉をちょっと思い出してみてくれ。
インターネットではみんな友達だ、って意味のジャパンの古い格言だ。
……どうやら、また”やつら”がシェルターに攻めてきたらしい。今度の攻撃はいっそう激しくなると予想される。耐えられるかどうかわからない。さよならだ。約束、守ってくれよな。あなたの踏むアドレスにテッド・ネルソンとバーナーズ=リーのご加護がありますよう、Alan。
【あの
愛用!?】
レイバンのサングラ