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2013-05-16

エヴァQ雑感(ネタバレあり)

エヴァQを見た。以下雑感。

なお前提として、下記のような人間が書いた感想であることをご理解されたし。

・オッサン。かつてのアニオタ現在アニメは基本的にガンダムUCエヴァしか見ていない。

エヴァテレビからシリーズ見ているが、アニメ誌などは一切見ていないので映像以外の知識はほぼゼロ

以降、ネタバレあり。未見の方はご注意。










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ヴンダー

なかなかいい!エヴァ世界を大空に広げた功績は大きい。

その存在がどうしてもかつてのアニメ作品を連想させてしまうのはいしかたないところ。

アスカ

何でシンジにそんなに怒っているのかまったくわからん

ミサ

同。シンジサードインパクト引き起こしたから?

あんた、「乗りなさい!」って言ってたじゃん。

・リツコ

空気。おそらく彼女の役目はマリに引き継がれたのでしょう。

マヤ

アラフォーからか扱い悪いよね。

・新キャラクター

序盤、時間を取って描写した割りには、後半空気

鈴原サクラ以外はいらんかったのでは。

大塚明夫存在ありす(笑)

エヴァ呪縛

「裏コード、ザ・ビースト!」並に笑った。

物語的・かつ商業的に主要キャラクタービジュアルを変えないための強引な解決法。

そら、絵的に28歳のアスカ14歳シンジが並んだら、話になりませんわな。

コードトリプルセブン

パチンコパチスロの大当たり確定演出。

カヲル

永遠かませ犬

アヤナミレイ

空気テレビ版6話で笑った以降並にどうでもいい。

まあ、前作とは別人物だから仕方ないのかも。

エヴァMark.09

羽?が変形してブースター?になるところはラピュタロボット彷彿とさせる。

宮崎駿は偉大だなぁ。

・ゲンドウ

よくわからん

・冬月

将棋を打ちながらいきなりシンジ(=視聴者)に状況説明をする、ただそれだけの人物。

世界観ビジュアル

素晴らしい。これを見るだけで本作の価値はある。

戦闘

エヴァ比較される構造物(ビルなど)が消滅したために、巨大感が無くなってしまった。

エヴァは巨大ロボットアニメから卒業してしまったのね…。(もともとロボットじゃないけど。)

シンジ

今作で唯一、視聴者感情移入できる人物。

最初から最後までポカーン

そらあ、浦島太郎状態でみんなに小突き回されたら、わけわからんわな。

マリ

今作で唯一、視聴者オタク的に好意を抱ける人物(笑)

本作を見た中高生の間で「がってんしょうち!」が流行ったであろうことは想像に難くない。

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感想まとめ

うん、まあ本作だけでなんとも言えんよね(オイオイ)。

グダグダ書いたけど、制作側はこんな反応はわかってて作ってるんでしょう。

テレビ~破までの世界観をとことんぶち壊したのはスゴイ。

「シン~」での完結に期待。

2012-12-01

http://anond.hatelabo.jp/20121201143835

 エヴァっていうのは、わけもわからパイロットにさせられて苦労するシンジ君が幸せになれるかという話なので、その結末ならシンジ君がヴンダーの一員としてほかのメンバーたちに受け入れられる必要があると思う。で、その中にはたぶんアスカも入ってるわけで……そんなことがあり得るなら確かにこれはトゥルーエンドだな。

http://anond.hatelabo.jp/20121201135408

ヴンダーが新たな地球探しの旅に出て「終」でいいと思う。

2012-11-28

エヴァQ、81の謎への回答

エヴァQ見てきた。めちゃくちゃ面白かった。

今なら http://blog.livedoor.jp/omaenoteki/archives/20313246.html にも全部回答できる気がするので回答してみる。

ネタバレありなので読みたくない人は読まないでおきましょう。

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はじめに断っておきますが、「アンパンマンはなぜ動力もなしに空を飛べるのか」という問に対し、「そういうものから」と返すような回答が多いです。

1. エヴァ2機を宇宙に打ち出した技術設備はどのようにもたらされた?

ジオフロント開発やエヴァシリーズ開発やMAGI開発なんかを手がけた科学力によってじゃないですかね。

2. 宇宙空間で2号機と戦った箱状の敵は?

使徒かそれに準ずるものでしょう。ニアサードインパクトによって変異した人類とか、エヴァの失敗作とか、ナンバリングされてない使徒とか。

3. 新プラグスーツではLCL内に大量の気泡が発生。その意味は?

アスカプラグスーツと同様に老朽化してるんでしょう。

4. 初号機はなぜ一瞬覚醒したのか?

アスカの呼びかけに応えた、としておくのが妥当な態度だと思いますTVゼルエル戦とかでもそんな感じだし。

5. 「検体番号」ということは、ヴィレは他にも検体をもっているのか?

ニアサードインパクトの爆心地近くに居た生き残りをミサトさんが「検体として」保護していたんでは。

アスカも早く目覚めただけで元検体だったのかもしれません。

6. 葛城大佐」ということは、ヴィレには上部組織存在するのか?

どっちでもいいんじゃないでしょうか。ヴィレ発足前の階級がそのまま呼称として定着してるだけかもしれませんし。

7. なぜヴィレメンバーは全員がサードインパクトシンジ関係を知っているのか?

14年の間に調査なり情報伝達なりが行われた結果でしょう。反ネルフ組織ですから構成員が知ってても不思議ではないです。

8. 戦艦AAAヴンダー」の補給は空路であるが、なぜこのような極地に大規模な空輸が可能なのか?

TV版でロンギヌスの槍を投げたら宇宙空間アラエルに当たって倒せたことに比べれば些細なことでは。

1と同様、科学力の賜物でしょう。

9. そもそもヴンダーのような超兵器を建造したのは誰?何処で?どのように?

技術面ではエヴァ開発者かつMAGI担当だったリツコじゃないですかね。資金面では加持さんかなんかが動いたとか。

10. なぜ宇宙からの降下ポイントとして氷の張った極地を選んだのか?

巡洋艦しか手配できなかったので海限定だけど他に着陸できそうなポイントがなかったとか。

11. シンジ君のシンクロ率ゼロ。なぜ?

ポカ波を取り込んで変質したとか、14年の間に初号機内部で変化があったとか、シンクロ率0%がそもそも嘘だとか。

12. DATはなぜ初号機の内部で再生されたのか?

本当に「再生」されたのか、たまたま現場で拾ったのをミサトの命令で修理したのをそういって渡したんじゃないのか、と思っています

13. ヴンダーが戦った敵の正体は?

2に同じ

14. ヴンダーと敵の交戦中、なぜ他の艦隊射撃しないのか?

A.T.フィールドを持ってるらしいので通常兵器では意味がないからでは。N2兵器も効かないのに巡洋艦程度の火力でどうにかできるとも思えません。

15. 「初号機を主機に」とはどういうことか?

文字通りというか、初号機を動力源あるいはメインモジュールとして、ということでしょう。

軍艦部分は乗員用の飾りなんでしょう。

16. 2号機が行った槍での点火活動は何を意味するのか?

使徒でいうところのコアへの攻撃じゃないでしょうか。

17. ヴンダーはなぜATフィールドを展開できるのか?

初号機の力を使ってるのでは。

18. N2爆雷でも破壊できないATフィールドを容易く粉砕するヴンダーの主砲とは?

17に同じ。あるいはA.T.フィールド中和したあとなら通常兵器でも攻撃が届く。

19. ヴンダーが浮遊すると周囲の艦隊まで浮遊するのはなぜ?

初号機のA.T.フィールドによるものか、科学力によるものじゃないでしょうか。

20. アスカの怒りの理由は?

14年間で色々あったのにそのあいだずっと寝てただけのシンジにムカついたとか、クライマックスでの「私は助けてくれないのね」に繋がるものなのか、幅のある解釈をできる場面ですね。殴ってスッキリした、とのことなので前者っぽいですけど。

21. 隔離室のガラスにヒビを入れるアスカパンチの異常な攻撃力は?(笑)

隔離室のガラスがそもそもそんなに強度がないんじゃないでしょうか。

22. アスカボロボロプラグスーツ(後半は新品同様)はなぜ?

3に同じく老朽化したんではないかと。後半で新品同様になるのは予備が届いたとか。

23. シンジは何故周囲のクルー現在の状況を尋ねないのか?

トウジの妹に何回かきいてませんでしたっけ。あと作戦行動中だったりして忙しく働いてるわけですから、その手を止めるのは気が引けて後でミサトさんに確認しようと考えてもおかしくはありません。

24. シンジにだけ聞こえてくるレイの声は?

黒波とのシンクロ率が高いとかでは、というかああいう演出はエヴァに限らずちょくちょくあります

25. なぜレイは巨大なヴンダーの中で、ピンポイントシンジのいる場所発見できたのか?

24と同じでお願いしま

26. なぜ零号機改は首をふっとばされても活動し続けられる?

そういう改造をされたからでは。というか元々エヴァは首が飛ぶと活動停止するっていう仕様特になかったような。

27. ヴンダーに張り付いた零号機を撃ちまくる戦艦たちは何故全く誤射を恐れないのか?(笑)

誤射より零号機破壊を優先したんでしょう。人命軽視がミサトの常らしいですし。

28. また先程とはうって変わった好戦性の理由は?

これが何を意味するのかちょっと前後を思い出せません。ミサトのシンジに対する態度でしょうか?

であれば、艦長として危険因子が敵に渡りそうな場面ですから凄まざるをえないところでしょう。

29. シンジはなぜ全く考えなしに、しか首輪爆弾を全く恐れず零号機に身を委ねたのか?

よくわからない、ちゃんと説明もしてくれないヴィラよりは慣れ親しんだポカ波のところに行ってみようと考えても特に不思議はないです。

首輪爆弾についても、「エヴァに乗ると死ぬ」とは理解していたようですが、まだあまり緊張感がない様子で、いきなりリモートで爆破されると理解してるようには見えませんでした。

30. ネルフ本部はほとんど完全に無人のようだが、エヴァの開発や整備は誰がしてるのか?

綾波クローンでも居るんじゃないですかね。それより電力源のほうが気になるところです。

31. なぜ渚カヲルネルフにいるのか?その目的は?

ゼーレから送り込まれたって言ってましたよ。

32. ゲンドウの異常なそっけなさはなんなの?

変に情が移るとめんどくさいからじゃないですかね。大事の前の小事だし。

33. あのライト、上で冬月副司令がつけたり消したりしてるの?(笑)

好意的に解釈するなら何かに反応して自動でついたり消えたりしてるのかも。

34. 綾波の異常な外界への無関心と無知の理由は?

まだ生成されたばっかりで自我も固まってないのでは。

35, レイは破以前の記憶がない様子。なぜ?

たぶん3人目だから

36. プラグスーツと裸との往復だろうに、なぜ学校制服が脱ぎ捨ててある?

常にプラグスーツを着て生活してますかね。カヲル君もシンジ君も制服生活してたし、黒波もそうだと考えるのが自然では。

37. シンジと相対するレイ、左目の焦点が明らかに狂っている。何故?

作画の荒れか、普通人間ではないよう意図的に「狂っている」ように描いたかでしょう。

38. レイ試験管っぽいのの中でゴボってた最中現れた制服を着たレイの正体は?

36のように制服を着て生活してる黒波が綾波シリーズの製造現場の近くに居たってだけでは。

39. ペースト食の正体は?というか誰が生産してるの?

30に同じで。

40. 配給される衣服鈴原トウジ名前。彼の生死は?つーか洗濯システムは?

30に同じで。

41. カヲルくんの異様なシンジへの思慕には何か理由があるのか?

送り込んだゼーレなら知ってるかもしれません。カヲル君の存在自体が謎なので、思慕だけ取り上げても仕方ないと思います

42. 赤い大地、アパートから腕を突き出す巨人、「人類の強制的な進化」、前作とは全く異なる人類補完計画とは?

次回作で冬月がこともなげに暴露するかもしれません。

43. リリン呪いとのことだが、命令されて世界を守るためにエヴァに乗り戦ったシンジ君が責められ、それを命令する立場にあったミサトやヴィレの面々が被害者面してるのは何か理由があるの?

破で世界がどうなってもいいか綾波を助ける、と息巻いていたシンジ君ですからその結果世界がどうにかなったことを責めても別におかしくはないのでは。ニアサードインパクトで様々な被害を被っただろうし、目の前にその張本人が居ればヴィレメンバーにもそういうこともあるでしょう。ミサトさんはそのヴィレの長ですから親しくするのもどうかと思いますし。

44. 外壁に降りる時は耐圧スーツを着るのに、吹き抜けのピアノスペースでは全く無事なシンジ君。何故?

風が強くて寒いから防寒用として着ていただけかもしれません。

45. カシウスの槍とは?

ロンギヌスの槍と同じく謎です。

46. ユイの旧姓が碇から綾波に。その理由は?

監督が設定忘れてたとか、冬月が耄碌したとか、旧版とは別の世界なんだよという観客へのメッセージとか、そのへんでしょう。

47. 電源が不安定なようだが、ほんとマジ、どういう理屈で動いてるんですかこの本部?

30で先送りにしてきましたが、描かれてない部分に発電設備があるとかじゃないですかね。14年の間にS2機関の開発or奪取に成功したのならエネルギー問題は解決です。

48. シンジを抱くユイの傍らに立つ マリによく似た人物の正体は?

よく似た無関係の人かもしれませんし、マリ本人かもしれませんし、マリの存在が謎なので写真の人物だけを気にしても仕方ないのでは。

49. カヲルはなぜ首輪爆弾を簡単に解除できたのか?

そもそも誰かが後ろから手をのばせば解錠する仕組みなのかもしれません。着けられた本人は外せないけど他の誰かなら誰でも外せるし、ヴィレに居る限りシンジ君の首輪を外そうとする人も居ないのでこの仕組みで充分かと。

50. 「2本の槍を抜けば全てが元に戻る」意味がわからないですが?どういう理屈

実際に抜かれていればわかることだったから説明を省略したんでしょう。

51. 「さすがカヲルくんだね」シンジくん、立場には同情するがもう少し脳みそを使わないか

見知った人間全員に冷たい態度を取られたあとのことなので依存するのもまあ仕方ないのでは。

52. ダブルエントリーシステムとのことだが、搭乗者とシンクロするエヴァの仕組み的に無理があるのでは?

デュアルコアエヴァの開発に成功したんじゃないですかね。

53. 槍を持ち帰るために魂が2つとのことだがどういう意味

言葉通りの意味でしょう。槍は魂とやらに共鳴して初めて意味をなす何かだとか。

54. というかシンジ君、さっきシンクロ率ゼロとか言われてましたが、あれは嘘だったんですか?

初号機とのシンクロ率と13号機とのシンクロ率は別計算でしょう。例えばアスカと初号機のシンクロ率は弐号機のそれとは別になります

55. かなりの時間が経っているのに零号機の頭部はなぜ修復されなかったのか?

予算がなかったとか、どうせもう用済みだから放置したとか、どうせ使徒に乗っ取らせる予定だし頭部はそれほど重要じゃないとか。

56. そもそもあの鎌みたいな実用性皆無っぽい武器はなんなの?理由があるの?

壊滅したネルフにはあれくらいしか武器がなかったとか。

57. 意気揚々と現れて速攻電池切れするアスカと2号機。やる気あるんですか?

あそこにたどり着くまでに結構時間食ったんじゃないですかね。旧型っぽいし、フル充電して作戦開始してもああなるけど電池切れても予備があるわけだし、他に手はないのでまあいいかみたいな。

58. アダムスの器ってなに?

ガフの扉とか死海文書とかと同じくペダントリーの一種でしょう。

59. 槍を目前にして13号機が暴走した理由は?

初号機がよく暴走したのと同じくシンジ君がやる気になったせいで13号機もテンション上がったとかでは。

60. 「とっておき」の虎の子弾。ダメージを与えるどころか腕が増えたんですけどなんで?

とっておきのあれはA.T.フィールド中和する作用がある弾だったかと思いますが、A.T.フィールドがなぜかなかったせいでそのまま着弾してしかもそれが13号機に取り込まれた結果とか。

61. 槍を2本抜くとサードインパクトが始まる?ナンデ?

フォースですね。リリスの骸が消滅したのと何か関係あるのかも。

62. カヲルくんはもう少し強くシンジを止めるべきでは?やる気がないの?ねえ?

シンジ君を止めたところでその先に何かあるわけでもなし、それなら罠と薄々気づきつつもシンジ君の好きなようにさせてあげるのもいいかもしれない。少なくとも自分がどうするか選択するのではなくシンジが選択すべきことだ、みたいな感じじゃないですかね。

63. 「命令」で使徒に身体を乗っ取らせた零号機。そして使徒覚醒間近の初号機には目もくれずヴンダーを攻撃。いつの間に飼い慣らしたの?使徒もまた自らが主導のサードインパクトを望んでいるんじゃなかったっけ?13号機止めなくていいの?

ゲンドウのみぞ知るでしょう。新劇使徒目的が旧劇と同じとは限りません。

64. つかあの大量の白骨とでっかいOTLはなんなんすか?リリスの死骸?あぁ?

白骨はエヴァの失敗作じゃないですかね。

65. セントラルドグマ戦闘と同期して巨大なリリス?の頭部が血を流す理由は?

ギリギリ生きてたリリスが完全に死んだっていう象徴的な描写でしょう。

66. ゼーレの望みはほとんど叶った?ではゼーレの望みとは?どのタイミングでそれが叶った?

ニアサードインパクトじゃないでしょうか。ニアからほとんど。

67. なぜゼーレの脳みそ?がネルフ本部に補完されている?

ネルフ本部が一番安全だったからでは。実際あれだけ世界が真っ赤になっても無事なわけだし。

68. そして何故ゼーレの面々をこのタイミングで殺す?無害なのでは?

計画上の都合というよりゲンドウのけじめ的なものでは。

69. 全身がコアの使徒ってなんだよ…

エヴァデュアルコア時代だしメニーコア使徒が居てもいいんじゃないでしょうか。それかTV版のイロウルに近いものかもしれません。

70. 2号機に、というかエヴァに自爆機能なんてあったっけ?(追記:TVシリーズ零号機にはありました。)

"改"弐号機らしいんで追加したんじゃないでしょうか。

71. あるなら「破」でレイが自爆ではなくミサイルを使った理由は?

70の理由で改弐号機にはあったけど破の零号機にはなかったんでは。

72. 自爆してもなぜ2号機は爆発四散せず原型を留めてるの?

S2機関を部分的に取り込んでいて自立再生できたりするんでは。

73. 簡単に外せるはずの首輪が原因で死ぬカヲルくん。自殺?理由は?

49の仕組みだと考えれば納得できるかと思います

74. 「これは君の幸せではなかった」ったりめーだろ気づけよアホか。

これでも綾波シリーズよりはひとの気持ちがわかる使徒なんでやさしくしてあげてください。

75. そもそもなぜ首輪は作動した?

そもそもエヴァに乗ると勝手に作動するっていう説明があったのに搭乗したときには作動しなかった。そして12号機にはA.T.フィールドがなかった。つまりA.T.フィールドがトリガーに関係してるんでは。

76. アスカはなぜ落下地点が全く違うはずなのにシンジを探し出せたの?

がんばって探したんでは。

77. 「私は助けてくれないのね」いや破じゃお前助けるために死にかけたし、さっきはお前からいかかったんだが?

そういう表面的な質問ではないと思います

78. 使徒と共に殲滅されたはずのレイはなぜシンジの落下ポイントにいるの?

エントリープラグは無事だったんでしょう。バルディエルに取り込まれたトウジも肉体は別に損傷してなかったし。

79. 「綾波タイプ初期ロットか」どういうことすか?

他のタイプクローンも居る、綾波タイプの他のロットもある、ということでしょう。わかってて書いてますよね。

80. 「ここじゃリリンは近寄れない」だから説明しろよ?

ガイガーカウンターみたいなものでなんかを測定してたんで、放射線か何かの影響では。

81. 歩み去る3人。なぜ足跡が2筋しかないのか?

黒波がどっちかの足あと(おそらくシンジのもの)を忠実に踏んでついていったという演出では。

2012-11-25

アンチエンターテイメントとしてのヱヴァQ

<はじめに>

ヱヴァQ面白く無かった人の中には、どうしてそれが面白く無かったのか、

どうしてあんなに面白く無かったものをありがたがる人がいるのか、を理解できない人もいるかと思います

(理解した上で嫌悪感を感じる人は本説明の対象外です)

そうした人達に向けてヱヴァQおよび旧作エヴァンゲリオン面白さと面白く無さを説明してみます

ただし、これは「説明」なのであって、ヱヴァQはだから面白いよねという「説得」ではありません。

理解できたからといってヱヴァQ面白くなるわけではありません。


<要約>

ヱヴァQアンチorメタエンターテイメント的な構造=「期待を裏切られる楽しみ」を持っている。

(ここでいう「期待」とは「謎の提示→解決」「話のフリ→オチ」「主人公の苦難→成長」という、従来のエンターテイメントが持つ構造である)

「期待を裏切られたこと」が受け入れられない人は当然つまらなく感じるし、裏切られる楽しみを感じた人は楽しめただけの話。


ヱヴァQ面白くなさのパターン

1.アニメの絵、動き、音楽が嫌い。

 これについては説明できません。「そう感じる」のだから仕方が無いありません。

 ただ、他アニメに比べて単純にクオリティが低かったかどうかで言えばそんなことは無かったのではないでしょうか。

 

2.ストーリーが嫌い、よく分からなかった。

 本説明は、こちらに関する説明になります


メタorアンチミステリとしてのエヴァ群>

 通常、お話には各文章毎に意味があり、お話世界の設定を示し、物語が流れ、オチがつきます

 これが普通の「エンターテイメント」です。たとえばミステリを例にとってみましょう。

 まず小説世界の設定が示されます。その示し方、というのは作者が見せたい示し方「ある視点からみた小説世界」です。

 その世界には「謎」がありますクライマックスで作者は別方向から視点を持ち込んだり、

 視点の位置を変更することによって「謎の解決」をはかります。これがミステリです。

 旧エヴァンゲリオンと新ヱヴァンゲリヲンには様々なエンターテイメント要素「純文学的」「SF的」「ミステリ的」な楽しみが入っています

 本論ではミステリとしての切り口からエヴァ群およびエヴァQを読み解きます

1.ミステリ歴史

  エヴァには謎がちりばめられています南極で4体いた巨人は何なのか、槍とは何なのか、人類保管計画とは・・・etc

  通常のミステリエンターテイメントではこれらの謎には一応の説明=オチがつきます

  謎と回答がセットで用意されていることがミステリエンターテイメントの条件なのです。

  謎に対する回答が論理的でないことはミステリエンターテイメントでは批判対象になります

  では、謎に対して論理的な回答が用意されていればいいのでしょうか。答えは否です。

  当たり前すぎる謎への回答は「つまらない、面白く無い、想定の範囲内」としてまた批判対象になるのです。

  ミステリエンターテイメント歴史はこの矛盾した期待「筋道が通っているのに予想を外す」に応えた歴史でした。

  エンターテイナーは密室を作り、アリバイをでっちあげ、人物を交換し、天狗の鼻の上でナイフを滑らせたのです。

  しかし、読者には読書体験が蓄積されます。「密室もの」「アリバイもの」「島田荘司のいつもの」などのように予想は外れにくくなります

  ミステリ系が広まることがミステリ系の楽しみを成り立ちにくくするのです。ここでエンターテイナーはさらに頑張りました。

  密室ものと見せかけかけた人物入れ替え(トリックトリックとして使う)や、

  文章を意図的に誤読させることで謎でないと感じていたもの最後に謎であったと提示する(叙述トリック)などです。

 「読者の読書体験込み」の謎(トリックを知っている読者への謎)を作ったのですね。

  しかしかし、それすらも読者の読書体験に織り込まれてしまます。「ああ、これは叙述トリックもの」だね、という風に。

  こうしてミステリエンターテイメントパターンは全て出尽くしたように見えました。あとは各作家文章力/味付けだけの世界になったように思えました。

  しかしかし、そうではありませんでした。ミステリエンターテイナー原理主義者が考えた最後兵器最後の謎、それがアンチorメタミステリです。

  アンチミステリメタミステリとは何か?それはミステリエンターテイメントの条件「謎には回答がセットで用意されている」という想定、

  「これはミステリだろ、という読者の読書体験を裏切る」ミステリのことです。(読者体験を念頭に=メタ、解決の放棄アンチ)

  ミステリ的に提示された謎は解決、されません。貼られた伏線には何らかの意図があり、背景には脈絡が流れているにも関わらず永遠にそれが明かさないのです。

  読者は怒りました。怒り狂いました。こんな本は狂っていると騒ぎ、壁に本を投げつけ壁に穴をあけ、火を付けてさつまいもを焼いたのです。

  ただ、一部の読者は壁にめり込んだ本を再度開き、焦げた本を再度繋ぎ合わせ始めました。

  何故か?永遠に解決されない謎がとても魅力的に思えてきたのです。

  アンチorメタミステリがただの問答無用の「裏切り」だったとしたら、それはミステリでもなんでもありませんでした。

  しかしかしかし!アンチorメタミステリはきちんと「ミステリ」でした。何故か?提示されない、収束しないだけで、回答らしきものは「読めた」からです。

  作者はデタラメに謎を配置したわけではなかったのです。

  謎の配置には意味がありました。完全に繋がっていない謎同士、明かされずぶち切れた伏線から、かすかな破線のような真実の輪郭はかろうじて読めたのです。

  一部の読者たちは途切れた伏線をつなぎ、明かされない謎を照らし合わせました。そうしてできた回答は一つではありません。

  読者の数だけ答えがありました。いや、読者が考える度に回答が産まれました。

  作者の意図は完全にトレースあるいはサルベージできない(ようにつくられている)ため、当然のことでした。

  本を拾いあげた読者たちは各々、自分の回答について話合いを始めました。そうしてまた、新しい回答群が産まれたのです。


2.旧エヴァ歴史メタorアンチミステリ

  エヴァにはたくさんの「読みかた(視聴の視点)」があります

  それは他のアニメにも言えることかもしれません。ですがエヴァは思いつく限り全部入り、ぐらいの要素が入っているのです。

  SFとしてのエヴァ純文学としてのエヴァミステリとしてのエヴァキャラ萌えとしてのエヴァ

  それぞれが本格的に作られており、それらが複合的に絡み合うことで色々な読みを許す懐の深いアニメです。

  当時、それら本格的な要素を持つアニメとしてエヴァはそれなりに期待されました。

  TV放映の途中まで庵野監督は概ねそれに応えていたといっていいでしょう。

  しかし、最終的には庵野監督視聴者の期待をことごとく裏切ります

  TVエヴァでは最終二話にはエヴァほとんど登場せず、伏線は回収されず、ただ主人公が救われたという心象風景けが提示されます

  旧映画版。今度こそ、と期待されたものを再び庵野監督裏切りました。

  復活したヒロインは次の瞬間無惨に食われ、主人公最後最後まで成長らしきものをせず、謎らしきもの回答は完全には示されませんでした。

  たくさんの視聴者失望・・・しませんでした。これこそがエヴァだと叫び、糞だ糞だと拍手喝采褒め讃えたのです。

  エヴァいかに糞でその糞が何を描いていたのかについて各々語り始めました。

  何故か?視聴者は「裏切られることを予期していた」からなのです。

  TV版最終二話でなされた裏切り庵野監督が持つオタクへの自己嫌悪から発生したと言われるファーストインパクト

  これはうんこでした。ただただ庵野監督うんこをしたかった。とてもうんこがしたかったことが原因で産まれた巨大なうんこでした。

  しかし、これが偶然にもアンチエンターテイメントアンチミステリの形式を踏んでしまうことになります

  「開示される予定だった真実が巨大な庵野うんこによって適度に隠される」ことで良質なアンチミステリとなってしまったのです。

  デリヘル・ガイナックス♪で嬢呼んだらいきなり罵られた挙げ句勝手に帰ってしまったんだけど、そういうプレイだと思えば良質だったみたいな感じです。

  この放置プレイが評判を呼び、放置プレイマニアがこぞって映画館に行ったのですから、文句の出ようがありません。

  いや、息子のわがまま映画館に連れてこられた私の家族など、一部、可哀想な人たちがいたことは事実です。歴史の裏にはいつも悲しみがあります


3.新劇場版ヱヴァメタorアンチミステリ

  作家は挑戦をせずにはいられない生き物です。

  庵野監督10年くらいたったから、そろそろうんこ溜まってきたし、うんこしよう。するなら、前回よりもおっきいのを、だ。と考えました。

  巨大うんこのために作られたより巨大な謎、セカンドインパクト、それが新劇場版ヱヴァQでした。

  序、破は伏線でした。庵野監督は旧エヴァ制作/公開体験を、そして視聴者の視聴体験を利用します。

  つまりメタミステリとしてのヱヴァ「第一の裏切り=お、これ、前と違ってまっとうなアニメじゃん!」です。

  旧劇では糞が半分読まれていました。

  旧劇を超えるためには、序、破、でエヴァが糞で謎を隠す形式のミステリである視聴体験を払拭する必要があったのです。

  普通の糞好きに普通に映画館にきてもらっても、もう、庵野監督は満足できない。

  訓練された糞好きでも楽しめる、よりアクロバティクなうんこを魅せるとともに、

  中年男性うんこを放り出したとこをみたこともない女子高生うんこの素晴らしさを伝える、という庵野監督の願い–––––––人類補完計画

  この発動を目的として作られたため、序、破は精巧に綿密にまっとうなエンターテイメントをしていました。

  そして、ヱヴァQ。やってしまいました。満を持して登場した監督ヴンダー希望に糞を放り出す12使途(ネタばれ)として登場。

  観客を糞塗れにします。

  君の言っていることはほとんど意味が分からないよカヲル君、それどころか肝心なことは何一つ言わないよシンジ君以外のみんな。

  これが第二の裏切り

  一人じゃないんだ、と思ってたら「孤独でしたー」

  前に進めたんだ、と思っていたら「進めてませんでしたー」

  槍でやり直せると思ったら「やり直せませんでしたー」

  です。

  この、完全なる王道エンターテイメント期待への「裏切り」。

  救われるべきものが救われないアンチエンターテイメント、開示されるべき謎がほったらかしのアンチミステリこそがヱヴァQなのです。

  つまらないのは当然なのです。まっとうな反応なのです。面白いとみせかけて面白く無く作ったのですから面白いけが無い。当然のことです。

  ただ、「期待を裏切るという形式のエンターテイメント面白さを期待されたら、最終的には<面白いことを裏切る>しかない」んです。

  一度は必ず「面白く無いという面白さ」へ行き着いてしまものなんです。これはもう、ある程度しょうがない。

  問題は次回作シン・エヴァンゲリオン劇場版に持ち越されました。

  ここできちんと伏線が回収される!と見せかけて回収されない!謎が開示される!と見せかけて開示されない!のか、どうかは分かりません。

  アンチ構造最終回だったとしても、ある程度、おぼろげながら真実が見える形には仕上げてくるのではないでしょうか、というのが僕の予想です。



4.インターネット世代メタorアンチミステリ

  最後に、ミステリの形式とネット社会について述べておきます

  ある一つの解を持つミステリは、ネット社会においては瞬時に消費されます

  AはBだったんだ!以上!という情報は急速に読者や読者ですらない人間に行き渡ります

  「なあんだ、Aは結局Bだったのね。あーあれね。昔あったA=B型カテゴリのやつね」というふうに。

  物語の延命をはかろうと思うとメタorアンチミステリの形式をとらざるをえないのです。

  読者が謎と真実について語り合うことで新たな謎が生まれ、語りが語りを呼ぶことで物語はかろうじて生きながらえるのです。

  だから、今は普通エンターテイメントにもアンチ的要素は含まれます

  ある物語できちんとオチがつくものの、別の読者を引きつける開示されない大きな謎がシリーズを繋ぐとみえる、などベタな展開ですね。

  ちょうど、TVゲームネットゲームになったことにそれは少し似ているかもしれません。

  ゲーム攻略のものではなく、攻略について語り合い、次アップデートへの期待について語り合うメタな楽しみ。

  ラスボスを倒しても終わらないその営みこそがネットゲーム醍醐味です。

  エヴァンゲリオン、一体、どうなってしまうんでしょうね、楽しみですね。

  こちらからは以上です。

エヴァQのまともな見方

ネットサーフィンしてるといやでもエヴァQの感想がめにつく。

やれループだやれ巨神兵だやれミサトさんひどいだ……。

どうしてそんな穿った見方しかできないんだろう?

とりあえずどうしてもエヴァループものにしたいやつはまどマギを楽しみにしたほうがその人のためだし、

巨神兵までエヴァの一部みたいに思っているやつは風の谷のナウシカという漫画を一度は読むべきだし、

ミサトさんひどいとかいってるやつはもうちょっと人の意図というものを読み取る訓練をしたほうがいい。

しかエヴァというのは穿った見方をさせようとするような磁場がある。

とくにテレビ版と旧劇はそういう性格が色強くでていたと思う。


けれど、新劇はまったく違うストーリーの描かれ方をしている。

新劇は、ヱヴァンゲリヲンといったっていいけれど、これは前と違って至極真っ当な物語なのだ


それは序、破ではみんなわかっていたはずで、

かつてのエヴァにくらべると真っ当だ、ということを強く認識していたはずで。

でもQの極端な急展開にめくらましを食らっている。

繰り返しになるが、僕が強く主張したいのは、新劇は、とても真っ当な物語である、ということ。

そしてどこまでも観客のために作られている作品だということ。

前置きが長くなったけれど、タイトルどおり、まともな見方を提示したいと思う。

エヴァQという作品の肝心な部分は、

碇シンジを観客のラインまで下ろしてきて、感情移入できるキャラにする、というところだ。


直行って第壱話からぼくはなんでシンジエヴァに乗ったのかわからなかった。

そりゃ綾波だとか親父だとか、そういった要素で乗ったという論理は捉えられたけれど、

その気持ちを理解できるかといえば完ぺきにノーだ。

時はたち、彼は序、破とどんどん成長していって、シンジさんなーんて呼ばれるような大人びた存在になってしまう。

そこにいるのは僕ら――この二十年近く前のアニメリメイクをよろこんでみている僕らとは、まったくかけ離れた存在だ。

あのシンジさんに感情移入できるという無自覚なリア充

どうぞエヴァQをクソつまらんといって月9ビブリア古書堂でもみてください。

もともとエヴァの、シンジの魅力というのは、どこか僕ら側にいる主人公だ、という点だったはずなんだ。

それがTV版では話が進むうちによくわからなくなっていって、

旧劇の完全に狂った彼の姿は僕らとはまったく関係ないところにあった。

それとベクトル真逆の方向を向いているけれど、破でもシンジも僕らとは関係ない存在だったわけだ。

綾波を、返せ!」というセリフをはじめて耳にしたときの印象を思い出してほしい。

僕はまったくしっくりこなかった。どこかそれは英雄じみていたから。

こんなクソみたいな生活を相変わらず続けているる僕とは似ても似つかないキャラクターだった。

でも僕は破に夢中になった。爽快だったし、ポジティブ綾波アスカ快楽主義的な立場で可愛さを感じたから。

そしてQだ。はじめて見たときは面食らった。

14年後って設定もヴンダーデザインもゲンドウのサングラスもなにもかもに。

面食らっているうちに『つづく』の文字が黒背景に浮かんでいた。

見終わったあともしばらくポカーン状態がつづいていたけれど、一日くらい経つと、何か残るものがあった。

見事なまでに、僕とシンジの心象が重なり合っていたのだ。

というより、自分映画を見ながら思ったことを、シンジが感じていたことだと考えてみると、

とてもしっくりいくことに気付いた。

起きたら14年経っていたときの驚きがまずそうだろう。

あのヴンダーだとかサングラスだとか新キャラだとかの強烈な違和感

冗談だろと思いながらも、でも14年は立ったんだ、それはまるで旧劇から今までの時間のように、という曖昧な実感。

崩壊したネルフ本部、アヤナミレイに覚えてしま嫌悪感

24話んときはどうもキモかったカヲルくんにも、妙な親近感がある。こいついいやつだな、という。

そしてサードインパクトの結果も、『急にこんなこと言われたってなあ……』という、

自分関係ないといったような無責任感情

そして、『この世界をやり直したい』という強い気持ちと、2本の槍にすがってしまう気持ち。

なにもかもが手に取るようにわかったのだ。

いままでのシンジの行動は、観客が責めることができるか、褒めることができるか、そのどちらかだった。

でもQでの彼の行動は、どこまでも理解できるものだった。

そしてシンジの行動を観客に理解できるようにするには、この構成とストーリーは、必要不可欠であるように思うのだ。

ミサトさんだって『行きなさいシンジくん、とか言ってたくせして、あなたは何もしないで、といってひどいやつ』

みたいなコメントをいくつか見かけたけれど、ちゃんと映画全部見たのか疑うレベル

もしくは親から先生からもしつけられたことのないゆとりか。14歳の感想だったらゆるせるけれど。

エヴァQをつまんなかったというひとは、ハリウッド映画みたいなのを期待しているならもう見ない方がいい。

逆に、謎の考察ばっかしてる加持リョウジじみた人は、もうちょっと主人公たる碇シンジ視点によってあげてほしい。

いまさら人類補完計画の全貌がなんだろうが、どうでもいいでしょう? ゼーレの正体とか気になる? 

いまだに本気でTV版の伏線まで回収してくれるなんて思っちゃいないよね? 先はどんなに予測しようが何の意味もないし。

伏線の回収なんかより、胸踊るサスペンスなんかより、キャラクター同士の馴れ合いなんかより、

描くべきものというのがあるはずなのだ

これは厄介なことに巻き込まれた14歳の少年ドラマだ。

そして14年前、旧劇で『現実に戻れ』とバケツ一杯の冷水を浴びせられながらも、

学びもせずまたアニメらしいアニメを期待していた僕らへの、再びのメッセージなのだ

しかし旧劇のように、庵野さんは水を浴びせるだけで済ますのではない。

観ることで自分現実にまで意識がいくように、丁寧に構成を組んだのだ。

そして、僕たちにはまだシン・エヴェンゲリオンが用意されているというではないか

なんてサービス精神の旺盛な人なんだろうか、庵野秀明という人は。

僕は、エヴァQは一つアニメ新天地を切り開いたと思っている。

あのテレビのエセ心理描写なんかじゃないほんものドラマを、

少なくとも碇シンジに関しては成立させているように感じた。

冒頭の宇宙描写の精緻さが話題になっていたけれど、それと同じように、

キャラクターの気持ちを精緻に描いてみせたのが、エヴァQなんじゃないかね。

2012-11-20

俺の東浩紀がこんなにヱヴァンゲリヲンQを否定するわけがない

ヱヴァンゲリヲンのQをみた。東信者である俺は村上裕一×坂上秋成×さやわかによるQ最速座談会ももちろん聞いたし、風花でのあずまんと坂上村ustも見たし、はるしにゃんとあずまんtwitterでの絡みもチェックしたし、文学フリマでのQの感想を言いたくて仕方ない空気もしっかり感じた。相変わらず、文学フリマは「東浩紀不在の存在感」しかなかった。

さてQの感想はというと最初は「あれ?もう終わりか」というあっさり感。やけにシンジカヲルいちゃついてんな、くらいが印象的だったのと、短いのもあってまるでTV版を見ているような感覚だった。劇場は満員で、上映が終わった後の観客の態度もなんだかしっくりきてなく見える。ロフトイベントに出る直前のQを見たあずまん感想が「僕には退屈だった」というのもあり、まあこんなものなのかと大して感動もないまま家に帰る。

避けていたネット上の色んなネタバレ感想をチェックしているうちに、Qは旧エヴァを見ている人間ほど思う所が強く、新劇場版から入った人間ほど低評価、という傾向にあるようだ。低評価の人間に多く共通しているのは「ミサトさん達ひどい」だ。シンジ共感している人が多い。確かにミサトはレイを助けるシンジ背中を押したくせにあれだけシンジ嫌悪感を見せるのはひどい。他のヴンダーメンバーも気持ち悪いくらいシンジを否定している。そりゃサードインパクト引き起こした張本人を前に友好的になれってのは無理な話かもしれないが、シンジだって使徒止めたしニアサード引き起こしたのはマークシックスなんちゃうん…あとシンジエヴァにさえ乗らなければフォースインパクト起きないんだからちょっとは優しくしとけよ。自分だけ14年置き去りにされて(28)や(43)にあんだけきつくあたられたらそりゃネルフ側に行くわ…と突っ込み出したら切りがないが、14年という年月の間に明かされてない事が多いのでどうとでも解釈できる。ミサトさんヴンダー立ち上げるまでに色々あったんだろうし43なら更年期障害とかあるかもしれんし、部下の前で弱い所も見せれんかったのかもしれん。

ひと通りネット上の感想を見た後で坂上村さやわかQ座談会も聞く。三人とも旧エヴァからのファンで、Qにかなりの衝撃を受けた直後から感想が生々しくて実に良かった。彼ら的にはQは決して高評価でなく、エヴァを見続けている人間として胸をえぐられた気持ちになり、傷つきつつも、座談会を通して次作のシンエヴァを待つ気持ちにようやくなれたということらしい。しかし他の低評価の人たちに比べたら随分高評価だと言える。聞いていて庵野信者とはこういうものか、と納得できた。

その後続けて風花のあずまん上村ustをみる。こちらはゼロ年代風景が再びといった面子で東クラスタ的には涎が止まらない。重要なのは坂上がtwitter上で思想地図β2の震災特集号の巻頭言に大して上から目線感想をし、あずまんがカジュアル破門をし、その後坂上が宇野常寛陣営に下った後の初の二人の対面という構図だろう。

http://togetter.com/li/183399

人間関係においても時間という薬は効き目が抜群で、あずまんと坂上もあのカジュアル破門の一件から一転して普通に話している。しかしどこかギスギスしている所は否めない。坂上の立場としてはとても難しい。宇野との関係がある以上あずまん必要以上に交流したら立場として面倒くさくなるのは明白だ。それでもこのustで坂上が冗舌なのはだって信者からであるあずまん尊敬して、でもあずまんの強烈すぎる人格性に耐えられなくて逃げて、それでもあずまんが諦めきれないのだ。俺がustの一連の坂上の発言から読み取ったのは「俺を認めてくれあずまん!」というメッセージに尽きる。でもあずまんはもう坂上に大して興味がないしQにも興味がないのだ。坂上が言うQの解釈というのはあずまんにとって遊びでしかない。ゼロ年代的な言葉遊び辟易した彼からしたら坂上の仕事は頑張っているとは言えても世界を変えるまでには至らない、とるにたらないものだろう。それでも坂上の仕事あずまんの影響下にあるもので、「よく出来た劣化コピー」のような、あずまんから見たら愛憎交じるアンビバレントな思いもあるだろう。だから彼はゲンロンカフェの話を持ちかけた。これは坂上にとって良い話なので、当然受けるだろう。これは同時にあずまんから宇野に対する牽制でもある。仮面ライダーの話をした点からも明らかだ。坂上の「仮面ライダーなら村上さんも語れますしね…」と力なく呟いたのが印象的だ。そこは明らかに宇野名前が出るはずなのに、出なかった。出せなかったのだ。まったくもってめんどうくさい話である

あずまんはなぜQに感動しなかったのか。彼と坂上および村上の間で共通している見解としては「庵野が旧エヴァのような事を再びQでやった」である。破で宮崎駿押井守に負けるとも劣らぬクオリティの高いエンターテイメント提供した庵野が、敢えてそれをぶち壊すような所にシビれ、憧れたのが坂上であるが、あずまんはそこに反応しなかった。いや、一定の評価はした。そんなことをしてしま庵野さんは誠実な作家だし、評価されるべきではある、と。しかし、旧エヴァのようなことをして、それで出てきたものがこれだった、それだけの話だと。つまりあずまん庵野が破で得た物を失う覚悟で旧エヴァ的な事を再びやろうとしたQを理解している。坂上と見解は一緒なのだ。その上で退屈だったと評しているのだ。ここでのあずまんのQに対する低評価は謎だ。新規のエヴァファンが破のようなエンタメを期待してQでがっかりするのとはわけが違う。旧エヴァからのファンが庵野の再暴走困惑されながらもさながら90年代の頃のように「それも庵野の手の平の上で踊っているにすぎない」と自覚しながらも難解な解釈を並べ悦に浸る様子とも違う。旧エヴァからのファンでもあるあずまんはすべてをわかっている上でQを評価していないのだ。そこには坂上と同等かそれ以上のエヴァに対する愛がある。愛がある上での諦め。庵野さんはこの程度だった、という残念感。それはなんなのか。あずまん純粋に作品から狂気が感じられなかったとも言っている。一方で坂上は破を見せつけた上でこんなことをしてしまう(旧エヴァからのファンに大して14年時間を飛ばすという暴挙を突きつけてしまう等)庵野さんからはやっぱり狂気を感じた、と村上さやわか座談会で述べている。坂上が感じたこの狂気ゼロ年代である。あの作品があったから感じられる庵野さんの狂気、という文脈ありきの話である。これは言ってしまえば島宇宙内での狂気カタルシスだ。座談会でも述べられていたが、Qは海外で評価される可能性は限りなく低いだろう。ガラパゴス化したエヴァファンの間で熱狂的に批判され、評価され、むさぼられるのは目に見えている。あずまんが興味があるのは世界を変えるレベルのことなのだ。Qによってその可能性を落とされたエヴァに対して興味が薄くなっているのも無理はない。彼がエヴァで興味のあることとしたらそれによって動員できる人員、客および金と若い芽くらいだろう。シンエヴァによって変わる可能性も否めないが、現時点ではわからない。

大量に書いてしまったが、この二つの座談会ustを見ることで俺個人では感じれなかった旧エヴァ時代からの熱いファンの解釈を知ることができた。それが何よりの収穫だ。みんなも罵倒ながら見るといいんじゃないかな。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19379597

http://www.ustream.tv/recorded/27145006

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