はてなキーワード: リアル彼女とは
当方、三低(高卒、身長150cm台、収入は350~400万くらい)そろったガチ非モテ男性だがレンタル彼女に嵌まってる。
以前はリアル恋愛や結婚にも興味はあってマッチングアプリもやってみたけど全然いいね貰えないし、なんとかマッチしてもコミュ障故かなんかだんだん会話が面倒臭くなってくるし頑張ってデートにこぎ着けてもお祈りされる。ドタキャンされることもしばしばあった。おかげさまで最近は結婚願望もさっぱり無くなってきたし(SNSにしばしば上がる男叩き夫叩きを見たせいなのもあるかも)、そもそも子供もそんな欲しいとは思えず、面倒なリアル恋愛とは縁を切ってレンタル彼女や風俗に行き始めた。
レンタル彼女はまずLINEかメールで打ち合わせして雑談もしながらデート当日を迎えるんだが、会うまでがドキドキする。サイトによってはそこそこカワイイ子や美人も居て選べるので良い。ただプロフィール写真は多少は盛ってる事が多いが顔が全然違う!なんてことは今のところ無い。ドタキャンされることもないし、サイゼリヤみたいなお店行っても喜んでくれるし、手を繋いでも嫌なそぶりを見せず(本人は仕事だから仕方なくやってるんだろうが)気を遣わなくていいし、本当の恋人のように接してくれるから楽しくてしょうがない。たまにすれ違った人が羨望の眼差しを向けてくるのもまた良い。
あまりによくデートするので資金が少し心配だが、リアル恋愛・結婚だってお金はかかるし自分で好きなようには使えない事に比べればずっとコスパがいい。ただ手を繋ぐ以上のことは出来ないので、セックスなどは風俗で発散している。
唯一ヘコむことがあるとすれば、「このカワイイ子がリアル彼女だったら良いのに…」と思ってしまうことがある事だ。あと最近はコロナで手繋ぎが禁止されているサイトもある事。
おまえリアル彼女いないだろ?w
何年か前に女体型の大型オナホを買った俺だが、今日ついに中華製リアルドールに手を出すことにした。
手を出すことを決意した理由だが、元々以下のような理由でずっと悩んでいた。
一方で流石に視姦用に6万円近い出費は厳しいし保管場所だの万が一必要なくなった場合の始末だので困るのは目に見えていたため購入を躊躇っていた。
俺22歳(もうすぐ23歳)童貞なんだけどなんとかした方がいいと思う?
したくない訳じゃないししたいけど怖いんだよ。プライドとかはもう無い。
いやね、俺趣味で小説書いてるんだけど中身が薄っすいねん。カッコいいグラサンのおっさんの行動があっさいねん。テンプレなしのなろうレベル。
理由はそれだけじゃないし彼女と甘々ベタベタ生活とかもしたいんよ。ただ他人から見ると俺ってどう見ても孤独に生きるタイプらしくて、みんな親切にそっとしといてくれるんだよ。
いや静かすぎる俺も悪いしここで失敗して職場の空気悪くするのも嫌だし、なんか動機が不純だからそんなんで何かするのも申し訳ないかなって。
いやでもセックス未経験で出会い系ってなんか失礼?意外と需要あったりするのか?
TLのおばさまは男でも初体験はそんな簡単に捨てるなんてダメだとか言ってたけどリアル彼女は無理な気しかしない。というか彼氏彼女の概念がどんなもんか全く想像もつかないからそういう意味でのきっかけも欲しい。
おまえらは天然オナホの色やサイズを観察したくてエロ動画見てるわけじゃないだろ?
女優さんがストーリーに乗ってくれてうまくあえぐ様子とかが見てて楽しいんだろ。
ストーリーにリアリティを増すからって女優さんの免許証とかまで撮影しておおっぴらに広めるわけねえじゃん。
それと同じで、あまりに出演者側のリスクが大きすぎてあとからプライバシー侵害とかで訴えられかねない。
そんな部分まで見たくてしょうがないんだろうけど、一度リアル彼女つくっておねがいして見せてもらってくださいとしか言えない。
見たところでたいしたことねえよ・・エロマンガで誇張されてるほどのことはない。
どうせヤってるときはもじゃもじゃしててほとんど何も見えない。
汁気がはみだしてるハズとかきれいなピンクのちっちゃめがいいとかは自分で想像して補ってくれ。
どうせ出産済みだったり色がアレだったらなえる~ってなるのおまえらなんだから
モザイクがあったほうが恩恵あるだろが(顔モザイクの話が他のトラバにあったとおり)。
想像の余地だよ。提供側と受益側の追求の妥協点で表現の枠ができてるんだよ。
体の一部だけ愛称にしておいて「愛してるからこそだ」とかひでえなーっていつも見てる。
まあ一事が万事それで、ファンってのは気がくるってるんだから熱が冷めるまで放置してやんなよそんなの。
リアル彼女とも授かり婚で子供が生まれたら子供になんかそういう名前つけてよそ見は収まるんだろうよ。
いよいよ突き止められたらはいすいませんネタでしたなんてつまらない展開なんじゃねーのって
実は弟じゃなくて妹であちらが不倫報道になるから合わせられませんとかさ
2chにでも書いてればまだ目に触れないのになー・・・
わきまえない若い人多いよなー
追記:ブクマで釣れてくれるのはいいんだけど「それ蔑称や」って例示にほんとの蔑称あげてたけど
声優さんから訴えられても仕方ないことしてると認識したうえではやく消してくださいid:mouseion。
僕は昔、AV女優になりかけた人とちょっとした非日常な出会いをした事がある。
といっても実際には会った事はなくて、ボイチャで何度か話した以外はチャットかメールでのやり取りだけなんだけどね。
さっき仕事から帰って嫁の飯食ってタバコ吸ってたら急に思い出したから、なんかモヤモヤしたので文字におこしたくなった。
実際に運営しているブログに書いたら色々とアレなんでココに書いておこうかなと思って書いてみた。
暇なひとは適当に読み流してくれ。
話だいたい7か8年前くらいになる。昔、大学生だった僕はとあるネトゲのファンサイトを運営していてちょっとした人気があった。
運営している中で色々な人に出会ったんだけど、その中でもAV女優になりかけた女性との出会いは衝撃的で忘れられない。
最初は「ホームページ見てます!」みたいな感じでメールをくれた彼女。仮にA子とでもしておこうか。
当時この手のメールがわんさか来てたからぶっちゃけ辟易してたのだけど、彼女が本当に女性で、しかもHが出来る年頃とわかるや否や下心全開でメールやらチャットやら色々とアクションをかけていた。
僕の残念さはおいておいて。そんな感じでチンコおったててチャットやらボイチャしているある日、なぜか話は人生相談へ。
「おいおいこれは僕に慰めて欲しいって事なのかな!? ktkr!!」
それを聞いているうちに僕のチンコはおっ立つどころか、しおしおと萎れていった。
A子は幼い頃、頻繁に性的虐待を受けていて、もう子供を生めない程に子宮がボロボロになっているということ。
暴走族とつるみ、そこでも散々レイプされてボロボロにされてしまった事。
その後はなんとか立ち直り、改心して容姿を生かしてモデル業を目指すも売れず、会社でもいじめにあっていること。
挙げ句の果てには勝手にAVの企画ものに組み込まれそうになり、監督をひっぱたいて事務所を飛び出した事。
その他いろいろエグい事満載。
かいつまんだだけでもこの有様。
普通の家庭に生まれて普通に育った僕には、とても同じ日本にいるとは思えない凄惨な過去を彼女は話してくれた。
もちろん嘘かもしれない。
でも僕には嘘には聞こえなかった。
まぁそれでも半信半疑だったんだけど、A子の友達だというAV女優とWebカメラ越しにボイチャをしてしまった時、真実だということを確信してしまった。
情けない話だが真偽なんて一目でわかる。
このときばかりは幸運と思うどころかリアルに「神よ……」とか嘆いた事を覚えている。
チャットが終わったとき、自分のアホさにとことん嫌になって、壁に床に頭をぶつけまくって部屋で一人で泣いてた。
子供の頃から男の欲望に身も心もボロボロにされて、それでも頑張って立ち直っていじめにも負けず夢を追うA子。
男性不信になるどころか、見ず知らずの男の僕にサイト運営を頑張って下さいとエールをくれたわけだ。
そんなA子に僕は出会ってから数ヶ月間、彼女にチンコを突き立てる事しか考えていなかったのだ。
知らなかった事とはいえ、僕はなんて愚かなんだろう。
……と何日か断食まがいな事をして大学もサークルも行かずリアル彼女とも連絡を取らず部屋に籠った事がある。
流石にこの時は心配されて友人達に部屋凸された末、救出された。
A子がなんで身の上話をしてくれたかというと、どうも重い病気を患っているようで、手術をするか迷っているそうだ。
現代医学では何とかなるようなものらしいけど、放っておけば手に負えなくなり死に至るものらしい。
「いやいやいや! さっさと手術しろよ!」と言ったんだけど、A子は「もう生きるのに疲れちゃったからこのまま死のうかな」と笑っていた。
僕はここで迷った。
簡単に「生きろ!」とは言えるかもしれないけれども、果たしてそれがA子にとって本当に良い事なのだろうかって。
無責任に言っても彼女を苦しめるだけなんじゃないかなって思った。
でもA子は僕にコンタクトを取った時点で、本当は生きたいと思っていたんだとも思えた。
「子供もできないし、女としての意味も無い。男に汚されてボロ雑巾みたいな女」と笑って言うけど、誰かに生きていて良いと救いを求めたんだと思う。
数日間考えて考えて考えて、うーんと考えて、やっぱり生きてた方がいいと思ったので僕はなんとか手術するように説得をし始めた。
この頃は情けないことにボイチャする事が怖くて全部文字のみのチャットだったんだけど、一言一句全てに魂を込めた。
僕は文字を打ち続けた。
何ヶ月かの闘病生活を乗り越えて、彼女はなんとか病気を克服した。
その間、彼女は僕と同じく相談に乗っていた職場の男性と恋に落ちたらしく、数ヶ月後に結婚。
その後はメールのやりとりもチャットのやりとりも自然に少なくなった。
そりゃあ新婚さんだもの。別の男とチャットしていれば夫の方に迷惑がかかる。
そのくらいはアホの僕だってわかる。
少なくなった事に一抹の寂しさも感じたけれど、同時に僕は彼女が着実に幸せを掴んでいる事に満足だった。
土下座スタイルの僕の顔面をサッカーボールキックが襲ったけど、なんとか許してもらえた。
そんなリアル彼女は数年前僕の嫁になり、今は横で漫画を読んで爆笑している。
今振り返るとあれは何だったんだろうと思う。
僕がしたことは見知らぬ女性に勃起して、ドン引きして、ただ励ましただけだ。
話も未だに信じられない部分があるし、正直嘘であってほしい。
話を盛っているとしてもだ。
もし真実だとしたら今の日本は薄氷の上に皆が生きていて、その下には悪鬼羅刹が跋扈する地獄なんだなと思える事がある。
エロ同人の過激な陵辱ものも、ウシジマ君のような世界も、もしかしたら日本の至る所で起こる不幸を蒸留したものなのかもしれない。
考えただけで恐ろしい。
だからこそ僕は頑張って、一人前に仕事をしてちょっとくらい残業でキツくても嫁を守らなければならない。
悲惨な目にあっても立ち直り、夢を追って幸せを掴んだA子を思えば僕はなんでもできる。
だから頑張る。
書いているうちにタバコが終わった。
ここらへんで終わりにする。
雑に書いてごめんなさい。
もちろんこれは本当の話。
ホラ話と思われても仕方が無いけど、俺も未だに信じられない。
ほんと、色々あるなぁ。人生って。
元増田です。一晩明けでここを読む人もいないかもですが、来ました。記法を始めて使ってみます。使い方が正しくなかったらごめんなさい。
http://anond.hatelabo.jp/20130909155117
そうですねw。
今は楽しめています。彼とやっていた頃ほど長いログイン時間はとっていませんが、ぽちぽち入ってゆっくり楽しんでいます。
http://anond.hatelabo.jp/20130909224308
そうかもしれません。
はてぶでコメントがたくさん付いていて驚きました。ゲームを続けていてごめんなさいw
そんなつまんないゲームの仕方、と思わそうですが、最初は一緒にいて楽しかったんです。彼と同じ話題ができることが楽しかった。だからその頃の楽しさに戻れるように、努力して努力して努力して、なにかが砕けた。ゲームに限らず、よくある話だと思います。
コメントで「社会人でトップ5に入れるぬるいゲームなんてあるの」とあったので、読んでいただけないかもしれませんがお返事を書いておきます。
私がそのゲームに行く直前までは彼も廃人でした。彼はゲーム初期トップギルドに入っていました。そこでボス討伐もダンジョンクリアも常にサーバで最初という集団でした。でも彼は会社に入って、それまでどおりゲームを続けられなくなりました。だからトップギルドから「社会人ギルドとしては一番優秀」といわれているギルドに移りました。その週に私をゲームに誘いました。だから、出会った頃は上位5でしたが、その後は10、15・・・と落ちていっていたでしょう。私と付き合う出す前の彼の有給休暇は、すべて「ゲームのアップデート直後のため」だったようです。そういう生活をやめようと思っていたんだといっていました。
社会人ギルドなので、以前のギルドに比べればボス討伐も完璧ではありませんでした。夜中にあとちょっとでできそうとなっても、「明日があるから解散」という常識的な活動でした。クリアのために参考にしている動画が彼が元いたギルドのものだったこともあります。あと、今思い出したのですが、ギルドのゲーム初期からのメンバーの中で彼だけが2chに何かを書かれることを常に気にしていました。
それから「ネトゲで3週間が3ヶ月に相当」と書いたのは、レベル差装備差ではなく、パーティーができない状態が3週間くらい続くと、他のギルドに移るメンバーが出始めるのでそう書きました。
リアルの趣味、たとえば草野球やバスケやバンドなどで、メンバーの関係で試合や練習ができなくてもチームを移る人が出るまでの期間として3週間はありえないと思います。そもそもゲームや練習ができるのは毎日ではないのが普通です。でもネトゲは毎日接続できるだけに、3週間は長く感じられることもあるのでしょう。それだけ長い間ギルドの中核の人が来ないと、メンバーがぽろぽろと抜けてしまいます。
ここに書き込んだことで、かなり冷静に彼と自分を見直せるようになったと思います。読むと動揺するので封印していた、彼とのゲームのことでのやりとりのメールを昨晩見直してみました。
一緒にゲームをするようになって最初の頃はともかく、ある時期から彼の中で「リアルで会ってデートする私」と「ゲームの上の私」は切り離された存在だったのかもしれないません。
メールでもskypeでも「パーティーを組むときに○○は下手だから呼ぶな」など、ゲーム内で他のメンバーには決して言わないことを私に言っていた事を思い出しました。私はそれを聞くたびに毎回、傷ついていたのですが、彼はそのことが理解できなかったんじゃないかなとも考え始めました。以前は、「彼が下手だから排除したい人を私も排除したいと思わないことを、彼に理解してもらえない」と思っていました。でもそうではなくて、「リアル彼女が、ゲームの中でのことで傷ついてリアルでも悩む」ことを想像できなかったんじゃないかなって。
他の人はともかく、自分の彼女のキャラだけは「中の人なぞいない!」。って、なんじゃそれw
はてぶコメントで「彼とまだ続いているようだ」と心配してくださった方もいらっしゃいました。もう1年近くデート(笑)をしていません。メールも途絶えています。別れましょうと私から切り出したら、病気が悪くなるのではないかと思って言えません。でも、もう彼女じゃないと思ってもいいよですよね。もう、許してもらいたいです。何を許してもらいたいか分からないですが、許してもらいたいのです。
彼に健康になってほしいという気持ちは変わりはありません。でも、積極的に会いたいとは思えません。
彼はゲームで上位を狙うのをやめた分、彼女と仕事でリア充になるはずだったんじゃないでしょうか。それがどこかで路線がくるってしまった。彼の彼女はゲームする彼を理解してくれる必要があったけれど、ゲームをする彼女ではだめだったのかもしれません。
こんな心のヘドロみたいなものを読んでくださった方、本当にありがとうございます。早く、skypeの着信音を聞いても全身が震えることがなくなるようになりたいです。じゃなくて、「ならないように明るいことだけ見て毎日を過ごします」ですね。
【サブタイトル】たかがゲーム、されどゲームw 数年前の話です。
私は誰かのサポートをするのが好きで、会社でもそういった仕事を求めていました。
あんなサポートこんなサポートをしているうちに、構築をやっている彼と知り合いました。いいカップルだったと思います。
彼の趣味であるMMORPGを一緒にやるようになりました。私自身別のMMORPGは経験者でしたが、このゲームでは初心者です。彼はサーバーでもトップ5に入るプレイヤーで、初心者の私は彼からいろいろ教わりました。
彼と同じギルドというかリンクシェルというか血盟というかいわゆるそういうものに入りました(分かりにくくなるのでギルドということにさせてください)。彼とはレベルが離れていたので、最初期は一緒にも遊べませんでした。リアル彼女というのが知られると人間関係が面倒になりそうなので、私はネカマということにしました。彼からはアイテムやゲームの中のお金も貰わないでゲームを進めました。
サポートが好きなので最初はサポート職に就きましたが、同じ頃ゲームをスタートしたメンバーの中ではアタッカーが足りなかったのでアタッカーに転職しました。
この頃彼はゲーム初期からのメンバーで、私たち後発メンバーの目標であり憧れでもありました。
二人のデートは普通にデートすることもあれば、ネカフェのペアシートで同じゲームにログインし、別々のパーティーで別のダンジョン攻略をしたりしていました。他人の画面って意外とおもしろいので、これは私は好きでした。彼がよいアイテムをばっしばっし引き当てるのも面白かったです。
彼と付き合い始めて1年半(ゲームを始めて1年半でもある)経ったころ、会社で「お客様を支える仕事を直接しないか」と言われて、私は構築に回りました。構築だと手元を離れてからお客様に密着していなくなるのがさびしいですが、それでもこの仕事も楽しいと思っていました。
ゲームでは後発組の私たちもがんばって先発組に近づいていっていました。やったことがある人は分かると思いますがMMORPGの進捗は情報量に左右されます。先発である彼からゲーム内の相場のノウハウと効率のよい狩場を教えられた私、そして私のはいっている後発グループは、他の後発グループに比べて成長の著しかったと思います。ようやく彼と一緒に遊べるレベルになってきたのです。
同じ頃、彼とゲーム初期から遊んでいたメンバーがぽろぽろとゲームを引退し始めました。理由はリアルだったり、別ゲーが面白くなってだったり、ゲーム内で知り合って付き合いだした子と別れたからだったり、よくある話ばかりだと思います。ギルドの中で後発組が後発だといわなくなり始めた時期でもあります。
その頃から彼がギルドでのパーティーは彼が仕切るようになっていました。タンカーは彼で、アタッカーは私でしたが、回復が足りないときは私にその役割が振られました。パーティーの今のメンバーで足りないところを穴埋めする役割ができる=真の意味でのサポートなので私としてはうれしい限りでした。
ところが、彼が出張で3週間、ゲームにつなげない状態になりました。ゲームの中での3週間はリアルの3ヶ月以上に値します。ギルド唯一のタンカーの不在で、毎日の狩りに支障がでました。そこで穴埋めとして私がへたくそながらタンカーをすることになりました。彼が帰ってくるまでの仮のタンカーなので装備もいまいち、腕もいまいち、行かれる狩場も限られていましたが、なんとかギルドでの生活をまわしていました。回復が足りないときは他のギルドの友達を応援に呼んでいました。
彼が戻ってからは即、彼にタンカー職をお願いし、これまでどおり、難易度の高い狩場に行かれるようになり、私としてもほっとしていました。
そこでギルドのみんなから、彼から私にタンカーとしてのスキルを伝授させてほしいという話になりました。
ギルドチャットで彼は快諾し、私をタンカーとしていつ狩りに行くかの相談となりました。
そこに携帯にメールが来ました。彼から「SKYPE起動して」と一言。ゲームの最中は二人でSKYPEすることがほとんどないので、なんだろうと思って起動しました。
彼「無理だから」
私「え?」
彼「君にタンカーなんかできるわけないじゃない。向いてないよ。」
私「そりゃあなたほどうまくないから、不在の間だけレベルを下げた狩場でやるつもりなんだけど。」
彼「俺がいない間、どうやってたの?」
私「私がタンクで、回復足りないときはAさんやBさんにお願いしてきていただいていました」
彼「・・・後発組中心で?」
私「はい」
彼「下手なメンバー見せると、他のギルドから『あそこのギルドは効率の悪い狩場に人を借りて行かれる、儲からないし経験値もよくないし、迷惑なギルド』って思われるよ。そういううわさが立つと、ボス攻略のために人を借りるとかできなくなるから、下手なやつ等と行くときは外部呼ぶのやめて」
私「でもそれだと、ハントに行かれなくて、みんなギルドやめちゃうかも」
彼「(長い無言)とにかく、君はさ、回復でさえあの程度なんだから、もっと回復うまくなってからアタッカーだのタンカーだの考えたほうがいいよ。
タンカーがいなくて困らないように、俺が毎日タンカーやるから」
その日は一応私がタンカーの練習をさせてもらいました。それまで回復職でしか行った事のない一番難易度の高いダンジョンに行くことになり、どういうわけかクリアできてしまいました。
が、それ以降は私の練習話になっても、「練習より短時間で何度もクリアしてアイテムを取るほうに力を入れよう」と彼が方針を決め、私の練習はなされることがありませんでした。
そしてその日、ギルド内のダンジョンアイテムの配分ルールが変わりました。それまでダンジョンで出たアイテムは職業に関わらず欲しい人がくじ引きをして勝った人が受け取っていました。それを「現在の職業に適したものを渡す」ことになったのです。
私には回復用の装備だけがまわされ、アタッカー用タンカー用の装備は回ってこなくなりました。ルール変更に際し、彼は自分がそうした装備がほしかったらお金をためて買えばいい、本気でやりたいならそのくらいするだろう、と言っていました。
彼は他のギルドからアタッカーを引き抜くようになりました。私のアタッカーでの参加はどんどん減っていきました。もう回復ばかり。装備も回復用としては最高位になって、他のメンバーに譲るばかりに。けれどもアタッカーは新しく入るのであまることがありません。またタンカー装備はアタッカーの中で有望な人に渡され、私にはやはり回ってきませんでした。
付き合い始めて2年が過ぎる頃、彼が構築からはずされました。何があったかは同じ社内ですので知ろうと思えば知ることはできました。でも、私はそれをしませんでした。私は彼が異動したということしか知らない、そういうことに私たちの間ではなっていました。
ゲームの中では、他のギルドから回復のうまさで有名な人が入ってきました。
ある日のこと。パーティーを組み始めて、いつもどおり、一番最後に私の役割が割り振られます。今回は何ヶ月ぶりかのアタッカーでした。
がんばって買いためてきた装備を身に着けたキャラで戦って、1戦終わったところで、彼からSKYPEに呼び出されました。
「あのさ、火力たりなくない? そもそもなんでそんな動きなの? ソロじゃないんだから。パーティーでのアタッカーの動き、覚えてないの? それにその装備、なに? 前のダンジョンで装備とっきてないの? その装備じゃこれ以上の狩場無理じゃないかな。なんでそんな装備なのかなぁ」
私はPCの前で凍りつきました。
何ヶ月ぶりのアタッカーで、動きが悪かったとは思うのです。装備も悪かったとは思います。でも、でも・・・装備がない理由って、それは・・・
涙が出そうになったのですが、ゲームごときで泣くのも悔しいと思い直し、冷静に返答しました。
「そうですね、火力も足りないし役割も担えないのでギルドを抜けますw」すると、いきなり抜けたらみんなが動揺するのでそれは困るといわれました。
何を言われているのか分からない。
その日そのあとどうしたか、ショックが大きくて一切覚えていませんが、彼に言わせると「いきなり落ちるといってゲームを落ちてギルドのみんなに迷惑をかけていたよ」だそうです。
職場で会っても、私は彼に話しかけることができませんでした。もっとも構築の私は会社に戻る頻度がすくなくて、社内で彼と会うことも少なくなっていたのですが。
ゲームでは、帰宅してから彼がパーティーを組み終わる頃にわざとログインするようになりました。もしくはログインしても放置のふりをしてみんなとは別の場所でひっそりと遊び、ギルドの主だったメンバーがパーティーを組んで出かけてから、人手の足りない他のギルドのパーティーに加えてもらって狩りに出かけるようになりました。
その後、よくパーティーに加えてくれるギルドから来ないかと誘いが来たので、そちらに移りました。
彼は会社を病気で退職しました。私も友達が設立したITとはまったく関係のない会社に誘われて、そこで総務から経理からPC関連から、とにかく穴埋めとなるべき場所全般を担当して働いています。仕事が本当に楽しい状態です。
ゲーム内では2年以上前に彼とは無関係になりました。リアルでも、もう彼とは何ヶ月会ってないでしょう。
私は、移り住んだ新しいギルドで楽しくやっています。ミスや装備の関係で効率が悪くなっても、今のギルドマスターはおおらかで、長い目で見てくれています。それでも時々、装備の悪さや不慣れな動きでパーティーの効率を悪くすると精神的にぐちゃぐちゃになりそうになります。今ここで見ているわけのない彼からSKYPEで何か言われるのではないかと思ってしまうのです。突然、精神的に萎縮して、ごめんなさいを連発し始める私に、ギルドマスターたちは困っていると思うのです。なのでなるべく冷静になるように努めています。が、それでも突然、SKYPEで装備のこと立ち位置のことDPSの値のことを言われたらどうしようと思ってしまうのです。
今年になって、モラハラについて詳しく知る機会がありました。
私がやられていたのは、モラハラだったんですね。
やることなすことすべてに、上から正しくない正しくないといい続けて心を折り続ける。
彼はそれがわかってやっていたのでしょうか。そうではないことを信じたいです。
彼には、早く完治していい仕事を見つけて、そしてできることならばモラハラしないで付き合える彼女を見つけてくれることを心から祈っています。