2013-10-05

僕とAV女優になりかけた人のちょっと奇妙な思い出話

僕は昔、AV女優になりかけた人とちょっとした非日常出会いをした事がある。

といっても実際には会った事はなくて、ボイチャで何度か話した以外はチャットメールでのやり取りだけなんだけどね。

さっき仕事から帰って嫁の飯食ってタバコ吸ってたら急に思い出したから、なんかモヤモヤしたので文字におこしたくなった。

実際に運営しているブログに書いたら色々とアレなんでココに書いておこうかなと思って書いてみた。

暇なひとは適当に読み流してくれ。

話だいたい7か8年前くらいになる。昔、大学生だった僕はとあるネトゲファンサイトを運営していてちょっとした人気があった。

運営している中で色々な人に出会ったんだけど、その中でもAV女優になりかけた女性との出会いは衝撃的で忘れられない。

最初は「ホームページ見てます!」みたいな感じでメールをくれた彼女。仮にA子とでもしておこうか。

当時この手のメールがわんさか来てたかぶっちゃけ辟易してたのだけど、彼女が本当に女性で、しかもHが出来る年頃とわかるや否や下心全開でメールやらチャットやら色々とアクションをかけていた。

因みにこの時、僕にはリアル彼女がいました。

アホ過ぎる僕。反省しろ僕。反省してます

僕の残念さはおいおいて。そんな感じでチンコおったててチャットやらボイチャしているある日、なぜか話は人生相談へ。

おいおいこれは僕に慰めて欲しいって事なのかな!? ktkr!!」

とアホが有頂天に達したとき、A子の身の上話が始まった。

それを聞いているうちに僕のチンコはおっ立つどころか、しおしおと萎れていった。

A子は幼い頃、頻繁に性的虐待を受けていて、もう子供を生めない程に子宮ボロボロになっているということ。

そんな事があってか、中学高校は荒れに荒れた事。

暴走族とつるみ、そこでも散々レイプされてボロボロにされてしまった事。

その後はなんとか立ち直り、改心して容姿を生かしてモデル業を目指すも売れず、会社でもいじめにあっていること。

挙げ句の果てには勝手AVの企画ものに組み込まれそうになり、監督をひっぱたいて事務所を飛び出した事。

その他いろいろエグい事満載。

かいつまんだだけでもこの有様。

普通の家庭に生まれて普通に育った僕には、とても同じ日本にいるとは思えない凄惨過去彼女は話してくれた。

もちろん嘘かもしれない。

今なら「釣られクマーwww」とか笑われるかもしれない。

でも僕には嘘には聞こえなかった。

彼女の悲痛な叫びに聞こえた。

まぁそれでも半信半疑だったんだけど、A子の友達だというAV女優Webカメラ越しにボイチャをしてしまった時、真実だということを確信してしまった。

いやだって日頃お世話になってる方だもの

情けない話だが真偽なんて一目でわかる。

いやマジでビビった。

このときばかりは幸運と思うどころかリアルに「神よ……」とか嘆いた事を覚えている。

チャットが終わったとき自分のアホさにとことん嫌になって、壁に床に頭をぶつけまくって部屋で一人で泣いてた。

子供の頃から男の欲望に身も心もボロボロにされて、それでも頑張って立ち直っていじめにも負けず夢を追うA子。

男性不信になるどころか、見ず知らずの男の僕にサイト運営を頑張って下さいとエールをくれたわけだ。

そんなA子に僕は出会ってから数ヶ月間、彼女チンコを突き立てる事しか考えていなかったのだ。

知らなかった事とはいえ、僕はなんて愚かなんだろう。

「こんなゴミクズ野郎はさっさと死んじまえ!」

……と何日か断食まがいな事をして大学サークルも行かずリアル彼女とも連絡を取らず部屋に籠った事がある。

流石にこの時は心配されて友人達に部屋凸された末、救出された。

A子がなんで身の上話をしてくれたかというと、どうも重い病気を患っているようで、手術をするか迷っているそうだ。

現代医学では何とかなるようなものらしいけど、放っておけば手に負えなくなり死に至るものらしい。

「いやいやいや! さっさと手術しろよ!」と言ったんだけど、A子は「もう生きるのに疲れちゃったからこのまま死のうかな」と笑っていた。

僕はここで迷った。

簡単に「生きろ!」とは言えるかもしれないけれども、果たしてそれがA子にとって本当に良い事なのだろうかって。

無責任に言っても彼女を苦しめるだけなんじゃないかなって思った。

でもA子は僕にコンタクトを取った時点で、本当は生きたいと思っていたんだとも思えた。

子供もできないし、女としての意味も無い。男に汚されてボロ雑巾みたいな女」と笑って言うけど、誰かに生きていて良いと救いを求めたんだと思う。

数日間考えて考えて考えて、うーんと考えて、やっぱり生きてた方がいいと思ったので僕はなんとか手術するように説得をし始めた。

この頃は情けないことにボイチャする事が怖くて全部文字のみのチャットだったんだけど、一言一句全てに魂を込めた。

彼女に生きて欲しいという一心で。

僕は文字を打ち続けた。

結果、彼女は手術を決断した。

何ヶ月かの闘病生活を乗り越えて、彼女はなんとか病気を克服した。

その間、彼女は僕と同じく相談に乗っていた職場男性と恋に落ちたらしく、数ヶ月後に結婚

今は幸せ生活を贈っているらしい。

その後はメールのやりとりもチャットのやりとりも自然に少なくなった。

そりゃあ新婚さんだもの。別の男とチャットしていれば夫の方に迷惑がかかる。

そのくらいはアホの僕だってわかる。

少なくなった事に一抹の寂しさも感じたけれど、同時に僕は彼女が着実に幸せを掴んでいる事に満足だった。

因みにこの顛末を僕は全てリアル彼女に話した。

土下座スタイルの僕の顔面をサッカーボールキックが襲ったけど、なんとか許してもらえた。

そんなリアル彼女は数年前僕の嫁になり、今は横で漫画を読んで爆笑している。

今振り返るとあれは何だったんだろうと思う。

僕がしたことは見知らぬ女性勃起して、ドン引きして、ただ励ましただけだ。

話も未だに信じられない部分があるし、正直嘘であってほしい。

話を盛っているとしてもだ。

もし真実だとしたら今の日本薄氷の上に皆が生きていて、その下には悪鬼羅刹が跋扈する地獄なんだなと思える事がある。

エロ同人の過激な陵辱ものも、ウシジマ君のような世界も、もしかしたら日本の至る所で起こる不幸を蒸留したものなのかもしれない。

考えただけで恐ろしい。

からこそ僕は頑張って、一人前に仕事をしてちょっとくらい残業でキツくても嫁を守らなければならない。

悲惨な目にあっても立ち直り、夢を追って幸せを掴んだA子を思えば僕はなんでもできる。

から頑張る。

書いているうちにタバコが終わった。

ここらへんで終わりにする。

雑に書いてごめんなさい。

最後まで読んでくれてありがとう

もちろんこれは本当の話。

ホラ話と思われても仕方が無いけど、俺も未だに信じられない。

ほんと、色々あるなぁ。人生って。

  • 「こんなゴミクズ野郎はさっさと死んじまえ!」 これをそのまま今のお前に捧げるから、そんな妄想で釣ることばっか考えてないで はたらけ。

  • 例え釣りだろうが文章ってのは「書いてる人間」に最も影響を及ぼす そこんとこ自己責任でよろしく

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