「新郎新婦」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 新郎新婦とは

2022-03-23

そんな絡みのない新郎新婦に壇上でメッセージを送るひとみたいな当たり障りのなさだった

2022-03-19

結婚式披露宴なんてどうせ『マスク着用必須感染症対策バッチリです!』とかほざきながら、

飯食い始めたらマスクなしでぺちゃくちゃ向かい合ってお喋り、新郎新婦ケーキ食わせ合う写真撮るためにゲストが前に詰め寄って密、祝の席だから無礼講からっつってマスクしてないことを誰も注意なんてしないんだから

バッチリなんて嘘、バカ感染症対策してますって言ってる奴ほとんど嘘つき

気持ち悪い

マスク飲食実施店』と同じぐらい嘘つき、気持ち悪い

2022-02-14

anond:20220214195025

乞食料理を1500円までケチってご祝儀で儲けようって新郎新婦

祝儀受け取って料理1500円のサイゼでええやろとかしたら普通に総スカン

この広いネットの海でサイゼリヤ披露宴検索しても、やってる人が1件もヒットしない時点で凄まじいヤバさだと気付け。

サイゼ接待程度すらもやばいのに、招待客から何万も受け取って披露宴て。

2022-01-09

結婚式、それ自体否定しない、社会生活継続するために必要祭りの一つだとは思う

結婚したと周囲に知らせ、親や親戚との顔合わせを一度に終わらせ、相手と将来を誓うことで自分たち気持ち鼓舞する、どれも大事なことでそれを結婚式というイベントでこなせるのなら良いと思う

けど600万って、、多くの人の年収を超える額かけてやることか?とは思ってしま

平均だと350万ほどだとか、それでも若く結婚する世代年収程度だ、その半分はご祝儀でまかなわれるとか その結婚式に呼ばれた人のどれほどが義理以外の気持ちで参加するんだろう

個人的には年収の1〜2割が許容できる費用

賃貸を借りるなら月収の3分の1、家を買うなら年収の4〜5倍程度 みたいな目安があるのに、結婚式には年収ベースの目安・基準ってないのだろうか

たとえば年収500万だったとして結婚式費用基準年収の2割だったとして100万

公民館などを借りて、5000円程度の食事を頼んで、司会業の人とカメラスタッフくらいでいいんでは

宴会形式最初中間最後に出し物的に挨拶イベント、それ以外は新郎新婦が各席を回って挨拶

服装規程は式服ではなく平服普段着で、ご祝儀しかせいぜい1万円程度

これなら100万で十分に収められるだろうし、呼ぶ側にしても呼ばれる側にしても負担がなくて良いと思うんだが

まあコロナ下でそもそも結婚式形態自体変わっていっているだろうけど

2022-01-08

anond:20220108091227

こういう頭の悪いくせに見栄を張るのが好きな馬鹿世間に多いせいで、いまだに冠婚葬祭業界のボッタクリとか宝石業界のボッタクリとか旅行業界・観光地のボッタクリとかetc.が無くならないんだよ。

他人勝手に決めた「幸せ」にがんじがらめになり、それを達成することが「漢気」とか言っちゃってる。

奴隷の鎖自慢と本質的には同じ。

この増田も、連絡してきた新郎新婦も、みんな自分奴隷であることに全く気が付いてないのが怖い。

そしてそれがまた次の世代にも連鎖していくのかと思うと怖いよ。

冷静に考えろ。

一人当たり10万円ものコストがかかる宴会ってなんだよ。

新郎新婦大金持ちか? 芸能人か?

「分相応」という言葉を知ったほうがいい。

2021-12-15

anond:20211215140817

間寛平の主な持ちネタギャグ

「ア〜〜〜メマ!!」(困った時や追いつめられた時にとっさに放つ一言)※ 「アメマ〜」とは、本人いわく幼児母親に対して言う「あ〜ママぁ…」が転じたもの、とのことである。『明日があるさ』で稲森いずみが8回連続NGを出した時にこのギャグを放ってハマりのループから救った。

「頑張っとるか〜?」(舞台に現れる時に使用、またVHSの『吉本新喜劇ギャグ100連発2〜野望編〜』のパッケージにもなっている)

「おっさ〜ん、おっさんアホか、アホかおっさんおっさん、アホかぁ。」

「こら、犬どけ! コン キャンキャンキャン…」 舞台からハケとき使用される

「誰が付けたかインベーダー ビッビビッビ」

「パパパパッ、パ〜ンプキ〜ン」(アースマラソン北米大陸を横断中に開発したと言う)

かい〜の」(大道具の角・自分の持っている杖などに尻の割れ目をこすりつけて上下運動

アヘアヘアヘアヘ…」「アヘアヘウヒハアヘウヒハ…」(アへ語)マネージャーの妻から5000円で購入

「なめなめくじくじなめくじくじ」(なめくじ運動で地面を這う)→「塩かけないでね、粗塩はいやよ」と付け加える。

「血ぃ吸うたろか!」

息子(間慎太郎)が中学生の頃寝ている時、なぜか自分の首ばかりをめがけて刺してくる蚊に憤慨して言い放った一言を、横で寝ていた寛平に伝えたところ、翌日にはそこそこいい感じのフリまで付けてテレビで使っていた(2013/11/10放送関西テレビお笑いワイドショー マルコポロリ!』より)

「止まると死ぬんじゃ」(おじいちゃん役の時)

「だ〜れ〜が〜じゃ」「ど〜〜してじゃ」「な〜ぜじゃ」(おじいちゃん役のとき

「お礼のプ〜」(「俺のプ〜」のバージョンあり)

(掴み合いになって、すぐにフラフラと倒れる)(共演者)「おっさん、骨ないんか!?」(寛平)「カルシウム足らんねん」その後、相手股間を「ピッ、ピッ」とつつく。

「いくつになっても、甘えん坊〜」

脳みそパ〜ン!」(アメリカでは「ブレインパ〜ン!」として使用した)

「じゅとじゅでにじゅ、あとじゅでさんじゅ」(101020、あと10で30)

猿の形態模写と、池乃めだかの猫の形態模写との掛け合い。めだか猫と一緒にボールにじゃれついたりするが、そのうちにらみ合い、大喧嘩を始める。しかしいつの間にか寛平猿がめだか猫を押さえ込み、交尾を始めてしまう。

暴れているうちにめだか猫と向き合う形となり、2人ともビックリして腰を抜かすパターンもある。

二人のモノマネエスカレートし、特にめだかの猫マネが最高潮に達しているにも関わらず寛平の方は素に戻ってしまい、一人梯子を外された形になっためだかが恥ずかしさの余り突っ込むというパターン存在する。

池乃めだかとの掛け合いで、果てしなく池乃めだか言動を真似し、そのまま以下のやりとりに流れ込むパターンがある。

めだか)「ちょっと話がある」(寛平)「誰が放し飼いやねん!」

めだか)「重大な話やねん」(寛平)「誰が10代じゃ!わしゃ60代じゃ!」

めだか)「えもんかけ(ハンガー)取って」(寛平)「誰が猿公(エテコウ)やねん!」(orモンキー

めだか)「本気で言うてるんですか?」(寛平)「誰がモンキーやねん!」

めだか)「またそんな得手勝手言うて…」(寛平)「誰が猿公(エテコウ)飼ってるねん!」

めだか)「折り入って相談がありまして…」(寛平)「誰が檻に入って相談せなあかんねん!」

めだか)「本当はええとこの子なんですやろ?」(寛平)「誰が猿公(エテコウ)の子やねん!」

めだか)「ええとこ連れて行ったる言うねん」(寛平)「誰がエテ公やねん!」

めだか)「ほんま、品のない顔して。」(寛平)「誰の顔にフンがついとるんじゃ!」

めだか)「もっと情け深い人やと思うとったで!」(寛平)「誰が毛深いんじゃ!お前、わしの見たんか!」

めだか)「わけわからへんがな!!」(寛平)「誰がワカメスープじゃ!」

めだか)「キリがないやろ!!」(寛平)「誰がキリンじゃ!」

めだか)「いいかげんにせえ!!」(寛平)「誰が胃が痛いねん!!」

「月は雲間に隠れたし、雨戸も閉めたしガキも寝た」→「おまいさん今夜もかい?」→「あったぼうよ!」(以上、一人芝居)※本人曰く、中学生の頃に考えたネタ

「かかかか堪忍な〜」

「チャッチャマンボ チャチャマンボ ヘイ パキューン・パキューン・パキュンパキュンパキュン」(パキューンに合わせて腰を前後運動)(『ファンキーモンキー寛平先生がゆく!』での定番ギャグ

「しっかりできたらぼさっとするかいな!」(後輩芸人などから「しっかりして下さいよ〜」と言われた時)

井上竜夫も「しっかりできたらうっかりせんわい!」というギャグを使う。

アメママン(アメマバッジモデル)通常バージョンロックバージョンがある。

先っちょマン

ホレホレレンジャー「ホーレホレ掘れ」「おったまげったんよー」

引きずり女

十二単姿、白塗りで額に「引」の文字、髪の毛にいろんな物をヒモで結びつけて引きずっている姫。「引きずり女は福を呼ぶ」と書かれた扇子を常に持っている。娘の結婚式の余興で、娘の友人(素人)が引きずり女をやろうと用意していたのだが、寛平本家本元の引きずり女をお色直し後の新郎新婦入場時に娘の友人より先にやってしまい、娘の友人の演し物台無しに。本人曰く、「娘に頼まれた」とのことだが、真相不明

まいど〜!」(鼻声で)

「フェー」(鼻声

「ふひは!」(鼻声

ちょっとしたミスさ」

(突然怒り出した後に)「きつく言ってごめんね」

「○○って言った」「○○って言った、言った」→「結構言うのね」

「じいさん、ばあさん、山のぼろ〜」

オレたちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」に近藤真彦として主演した際、これを叫びながら脚立を登り、足を踏み外して股間を強打したことがある。

「うんばらばー」

イカルピーサンシン」(呪文のように唐突に唱える。一瞬で空気を変える力を持つ、不思議ギャグ大阪ほんわかテレビで登場)

ギャグではないが、『痛快!明石家電視台』での発言より)「私は今、耳クソが不足している」「うめだ花月から宝塚の自宅まで車で帰ったが、その間ブレーキを一度も踏まなかった」「私は県庁所在地について語れる」、など。いずれの発言さんまからツッコミが入り(特に耳クソでは大説教された)、エンディングコーナーの投げ手・すくい手に採用された。

(両乳首を両手で引っ張って)「乳離れしたくなーい」

(両手を肘から前に出し、機関車のように前後して)「ぐぐかか、ぐぐかか、ぽっぽ〜」

セリフはないが、右手を頭の上に持ち上げた状態で手先だけを前に倒し、手に不規則な動きを加える。

本人曰く、アルバイトパワーショベルを操縦していたことがあり、その動きからヒントを得たとのこと(『痛快!明石家電視台』での発言より)。

アレンジとして、ダチョウのような動きになることもある。

(手のひらを下にし、顎に当てがって開いたり閉じたりしながら)「ワオ、ワオ!」

吉本興業名古屋事務所社員の嫁から5,000円で購入したネタ2013/11/10放送関西テレビお笑いワイドショー マルコポロリ!』より)

2021-11-26

anond:20211126164218

結婚式とか葬式ってのは、つまるところ自分以外の誰かの為の場なんだよ。

そこに正装して参加するってのも、自分の為じゃなくて誰かの為なんだな。

もちろん「正装で行かないと恥をかく」っていう側面もあるけども、

そもそもが「誰かの為に設けられた場に行くのだから、正装して行くのが礼儀」という物だと思う。

ようするに、結婚式なら新郎新婦告別式なら故人の為に設定された場に行くというのは、

その誰かに敬意を払うという意味であり、それを理解しているなら当然服装も改まった物になるわけですよ。

2021-11-12

牛すき定食

 夫がすき家に行きたいと言い出した。話を聞くと、牛すき定食を食べたいらしい。

ワンオペ話題になったやつ?」

 あれは何年前のニュースだったか

「一緒に行こうよ」

 すき家牛すき定食には、生卵が2つ付き、220円で肉が増量できると言う。肉増量、肉増量と繰り返す夫を横目に、夕食作りのめんどくささと外食費を家計から出すことへの抵抗とを天秤にかけた。

「金曜の夜なら」

 金曜日はまだ献立が決まっていなかった。夫はその日は残業しないようにする、と言った。

 金曜日

 お互い残業はせずにそれぞれの仕事から帰り、一緒にすき屋に向かった。私にとっては10年ぶりくらいの、久しぶりのすき家だった。結婚3年目の夫と行くのは初めてである

 夜7時、店は空いていた。一人客が疎らにテーブルカウンターに座っている。今のご時世からか、テイクアウトの客の方が多いようだった。

 席につくと早速、夫が注文した。

牛すき定食、肉2倍盛り、ご飯大盛りで」

 淀みのない注文に思わず夫の顔を見た。最近、夫は昼食のご飯を大盛りにしては夜に後悔している。そのたびに、もう30代なのだからと言うのだけれど、彼は後悔を繰り返している。だから大丈夫かなと小さく思った。

 私は鍋単品にするか、ご飯を付けるか迷った末、ご飯ミニで注文した。

 注文してから定食が来るまでの間、なんとなく二人でメニューを眺めた。

大学の頃はよくすき家行った気がする」

「うん、私も」

 私たちは同じ大学同級生だ。しか学科が別だったこともあり、在学時には一度も話したことがなかった。大学時代の友人がサークルの先輩と結婚し、その式で新郎新婦それぞれの友人として招かれたのが、私たち出会ったきっかけだ。

 通った大学地方にあり、車のない学生が行く飲食店は限られていた。だから夫が言う学生時代によく行ったすき家というのは、私がよく行ったすき家と同じ店舗であるはずだ。当時は互いに知らなかったはずなのに、同じすき家に通っていたのかと思うと不思議気持ちがした。

ネギ牛丼とかよく食べた」

「とん汁のセットとかにしてた気がする」

 ふいに、夫はどんな学生だったのかなと思った。どうせ結婚するのだから、当時から知り合っていれば良かった。

 牛すき定食がやってきた。玉子を器に割り入れてからは無言だった。食事の中盤、夫が「ライスマネジメントミスたかも」と言うので彼の茶碗を覗くと、ご飯は茶碗の三分の一程しか残っていなかった。肉はまだ半分近く残っていた。思わず笑ってしまった。頑張って、と伝える。

 食べ終わるのはほとんど同時だった。

「あー満足。これ、結構砂糖入ってるんだろうな。甘いもん」

結構、塩っけも利いてると思う。醤油味。でもすごくご飯に合う。ご飯頼んで良かった。美味しかった」

 感想を言うと、夫も頷きながら「美味しかった、満腹」と言った。後悔はしていないようだ。

 店を出て、夫が呟いた。

「たまにはすき家もいいな」

「たまには、ね」

 

2021-11-01

やっぱり喪中結婚式に行くべきじゃなかったかもしれないというお話

2021年7月母親がガンで亡くなった。

ガン告知を受けて2ヶ月で亡くなった。

そして、10月に友人の結婚式があった。

喪中ではあるが結婚式に出席した感想を書いていく。

(※最初に断っておきますが、非常に自己中心的な考えなので不快に思う方がいらっしゃったら大変申し訳ございません。)

 

喪中結婚式に呼ばれたら

自分喪中で、人の結婚式にお呼ばれした場合マナー的には

喪中明けるまでは絶対行くな!

②忌中はNG喪中相手に出席して良いかどうか聞く。

のどっちかかと思われる。

新郎新婦やそのご家族がしきたりに厳しいようなら、喪中の出席はやめておいた方が良いかなと勝手に思う。

私の場合大親友だったので、相手は私の母親が亡くなったことも知っているし、私も「喪中だけど出席して問題いか」と聞いてOKをもらったから参列することにした。

さすがに忌中だったら友人の許可云々以前に辞退してたけど。

 

■「心に刺さる」結婚式演出

中座エスコートを頼まれていたくらい、とても仲の良い友人なので私も結婚式にはなるべく参加したかったしとても楽しみにしていた。

母親が死んでからずっと抱いてきた鬱々とした気分も、お祝い事を目の前にすれば吹き飛ぶかもしれないという考えもあった。

結果、「親友花嫁姿を見られて良かった、でも結婚式演出がしんどくて出席を後悔した」というのが感想

自分で出席すること選んでおいて後悔とか言い出すの常識ねーわ」ってのはわかっている。

ももちろん親友本人にはそんなこと言ってないから見逃してほしい。

挙式、披露宴で随所に差しまれる、「父親母親・娘(花嫁)」の3人が揃っていることを大前提とした演出がしんどかった。

調べたらいろんな事情で親が結婚式に参列できない場合演出方法もあるらしい。

もし親を亡くして数年経っていたなら落ち着いて見ていられたのだろうが、両親がいることを「完璧」として、どちらか一人でもいなかったら「欠陥」とみなされているようでとてもつらかった。

また、母親が生きているうちに結婚できなかった自分も責められているような気になってしまった。

完璧」な演出ナイフのように刺さってきた。

披露宴で泣いたが、感動して泣いたわけではない。

自分母親は亡くなったということを改めて突きつけられているようでつらくて泣いたのだ。

中座エスコート役をやると、カメラマン花嫁とのツーショットを撮ってくれる。

カメラマンに「笑って〜!」と何度も言われた。

笑えたら笑ってるし、笑ってないってことは笑えないということだからなにも言わないでくれと思った。

ただまぁ人の結婚式出て写真撮ってもらうのに笑わない人間常識がない。

あくまでも結婚式は「新郎新婦」のためのもの

あり出席者側が「今日ちょっと嫌悪いからムスッとしてる」とかはダメだと思う。(当たり前)

 

結婚式後も引きずる痛み

披露宴が終わって家に帰る途中でも泣いてしまった。

結婚式最中に感じた悲しみのせいでもあるし、大親友結婚式に出てもネガティブ感情しか抱けなかった自分への嫌悪のせいでもあった。

家に着いたら、花嫁から結婚式来てくれて本当にありがとう!!」「大好き!!!!」といったLINEが届いていた。

また悲しくなった。

これに対して私は「めちゃくちゃ良い式だったね!!」とかなんとか、素敵な言葉で返答しなければならない。

今は微塵もそんなこと思えないのに。

何度も言うように、完全に私のエゴである

喪中なのに参加すると言ったのは私自身だし私がどうしようもないくらい悲しみを感じてしまうのはすべて私に責任がある。

 

結論:新婦側の友人の場合、親が死んだばかりなら欠席した方が良い

結婚式からもうしばらく経つが、未だに花嫁である友人とは距離を置こうとしている。

「この友人と会って、結婚式の話になるたびに私はこのとき感じた痛みを思い起こしてしまうのか。」

「そして私はその痛みを隠して友人に当たり障りのないことを言い続けなければならないのか。」

そう思うと会いたくもなくなってくる。

中学生の時からの友人だし、社会人になってからも月1で会っているし、(コロナ前は)年に一回は一緒に海外旅行していた仲なのに、私はもう会いたくない。

結論としては、親が死んで喪中ならやっぱり結婚式への出席は考えた方が良いかもしれない。

自分メンタルの強さ/弱さを考えるべきだ。

特に新婦は両親絡みの演出が多い。

(ベールダウンとか両親への手紙とか。)

新婦側の友人ならば、余計心に刺さってしまうかもしれない。

また、結婚式を行う側の方々も、もしどうしても出席してほしい大親友が親御さんを亡くされたばかりなら、どうか気を配ってあげて出席辞退しやすいようにしてあげてください。

私は断るべきだったと思うし、もしかたらこのままこの親友とは交流を断つかもしれない。

この心のズレは一生埋まらないと思うから

 

以上、とても偏った感想ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

2021-10-31

結婚式

二週間後に結婚式を控えている。

家族だけの数人の小さな式を予定していたが、コロナで2回延期をした。

遠方から来る家族不安を訴えていたし、みんなが少しでも安心して出席してもらえるように考えての延期だった。

コロナ感染人数も減ってきて、少しは安心して結婚式ができるだろうと思っていたら、コロナの出ている都内に行くことはできないから出席できないと親や兄弟から連絡が来た。結果新郎新婦新郎母の三人だけの式になってしまう。

みんなが喜んでくれるように考え準備してきた結婚式だったが、お金がかかるだけで披露宴までする意味もなくなってしまった。

来れないと伝えてきた家族に嫌な気持ちを抱いている自分が嫌だ。

親すら来れない寂しい式を挙げる自分が恥ずかしい気持ちもある。

誰にも祝われない自分が情けない。

もう式自体辞めてしまった方がいいのかもしれない。

コロナが憎い。

2021-09-06

原始人がネックレスをつけた理由 パート4

墓場を超えた親族利他主義

交易需要供給時間的にも場所的にも一致することは稀であり、現在当たり前のように行われている交易交易に基づく経済制度ほとんどが存在し得ないほどであった。さらに、新しい家族形成、死、犯罪戦争勝敗など、親族集団にとっての重大な出来事需要供給が3回も重なることは、もっとあり得ないことであった。後述するように、一族個人は、これらのイベントの際にタイムリーに富を移転することで大きな利益を得ていた。このような富の移動は、消耗品や他の目的のために作られた道具よりも、より耐久性のある一般的な富の貯蔵庫の移動であれば、より無駄のないものであった。したがって、これらの制度使用するための耐久性のある一般的な富の貯蔵に対する需要は、貿易のものよりもさらに切実なものであった。さらに、結婚相続紛争解決、貢ぎ物などの制度は、部族間の交易よりも先に行われていた可能性があり、ほとんどの部族では交易よりも大きな富の移動が行われていた。このように、貿易よりもこれらの制度の方が、初期の原始的貨幣動機付けと育成に役立ったのである

ほとんどの狩猟採集民の部族では、この富は、とんでもなく裕福な現代人には些細なものしか思えないような形でもたらされていた。たとえば、木の道具、火打ち石や骨の道具や武器、紐につけられた貝殻、おそらく小屋寒い地域では汚れた毛皮などのコレクションである。時にはそれらをすべて身につけていたこともあった。とはいえ、これらの雑多な品々は、我々にとっての不動産株式債券と同様に、狩猟採集民にとっての富であった。狩猟採集民にとって、生きていくためには道具や、時には防寒着も必要であった。その中には、飢えに備えたり、仲間を買ったり、戦争敗戦の際に虐殺や飢えの代わりになるような、価値の高い収集品も多くあった。生き残るための資本を子孫に移すことができるのも、ホモ・サピエンスサピエンスがそれまでの動物に対して持っていた利点であるさらに、熟練した部族一族は、余った消耗品耐久性のある財産特に収集品)と交換することで、時折ではあるが生涯にわたって累積的に余剰の富を蓄積することができた。一時的な体力の優位性は、子孫のためのより永続的な体力の優位性に変換することができる。

考古学からは見えない別の富の形として、役職名があった。多くの狩猟採集民の文化では、このような社会的地位は、有形の富よりも価値があった。例えば、一族リーダー戦争部隊リーダー狩猟部隊リーダー、(近隣の一族部族特定人物との)長期的な交易パートナーシップメンバー助産師宗教的なヒーラーなどが挙げられる。収集品は富の象徴であるだけでなく、一族責任ある特権的地位称号を表すニーモニック役割果たしていた。死後、秩序を維持するためには、そのような地位継承者を迅速かつ明確に決定する必要があった。それが遅れれば悪質な争いを生むことになる。そのため、一般的行事として、安置の宴が行われた。この宴では、故人を歓待するとともに、慣習や一族の決定権者、あるいは故人の遺言によって決定された有形・無形の財産が子孫に分配された。

マルセル・モースをはじめとする人類学者が指摘しているように、近代以前の文化では他の種類の無料贈与は非常に稀であった。一見すると無償の贈り物は、実は受け取る側に暗黙の義務を課していたのである契約法が制定される以前は、この「贈り物」の暗黙の義務と、暗黙の義務が果たされなかった場合に続くコミュニティ不名誉や罰が、おそらく遅延交換における最も一般的互恵動機であり、今でも我々がお互いに行う様々な非公式好意共通している。相続やその他の親族利他主義は、現代人が「適切な贈与」と呼ぶもの、つまり受取人に義務を課さない贈与の唯一の形として広く行われていた。

初期の西洋商人宣教師は、原住民子供のような原始人と見なし、貢ぎ物の支払いを「ギフト」、取引を「ギフト交換」と呼ぶことがあった。これは、大人契約納税の義務というよりも、西洋の子供たちのクリスマス誕生日プレゼント交換に似ているかのようである。これは、偏見によるものもあるが、当時の西洋では、義務原住民が持っていない文字によって形式化されるのが普通だったという事実もある。そのため西洋人は、先住民が交換制度権利義務を表す豊富言葉を「ギフト」と訳していたのである17世紀アメリカに入植したフランス人は、より多くのインディアン部族の中に薄く散らばっていたため、これらの部族に貢ぎ物をしていたことがよくあった。それを「贈与」と呼ぶことで、そのような必要性に迫られていない他のヨーロッパ人との面目を保ち、それを臆病だと感じていたのである

モースや現代人類学者は、残念ながらこの用語を使い続けている。未開の人間子供のようなものだが、今では子供のように無邪気で、我々のような卑劣で冷酷な経済取引に身を投じることのない、道徳的に優れた生き物であるしかし、西洋では、特に取引に関する法律で使われる公式用語では、「贈与」とは義務を負わない譲渡のことを指す。現代人類学者は、我々が現代的に使っている「ギフト」という言葉の中で一般的言及している無料または非公式ギフトを全く意味していない。現代人類学者は、現代の我々がよく使う「贈り物」という言葉の中で、自由非公式な贈り物を指しているのではなく、むしろ、富の移転に関わる多種多様権利義務システムを指しているのである先史時代文化において、現代の「贈与」に似た唯一の主要な取引は、それ自体が広く認識された義務ではなく、受取人に何の義務も課されていないという点で、親や母方の親族子供の世話をしたり、相続をしたりすることであった。(例外として、地位相続すると、その地位責任特権相続人に課せられることがあった。)

ある種の家宝相続は、何世代にもわたって途切れることなく続くかもしれないが、それだけでは収集品の移動の閉ざされたループ形成することはできない。家宝は最終的に何かに使われて初めて価値を持つ。家宝は、しばしば一族間の結婚取引に使われ、収集品の閉ループサイクルを形成していた。

家庭内取引

収集品によって可能になった小さなループ取引ネットワークの初期の重要な例は、霊長類に比べて人間が子孫を育てるために行う投資はるかに大きいことと、それに関連する人間結婚制度に関するものである一族の間で取り決められた交配と子育てのための長期的な組み合わせと、富の移転を組み合わせた結婚は、人類普遍的ものであり、おそらく最初ホモ・サピエンスサピエンスにまでさかのぼることができる。

親の投資は長期的で、ほとんど一回限りのものであり、繰り返し交流する時間はない。怠慢な父親浮気をした妻との離婚は、浮気をされた側にとっては、遺伝的適性の観点から、数年分の時間無駄にすることになるのが普通である子供への忠誠と献身は、主に義理家族、つまり一族によって強制された。結婚一族間の契約であり、その中には通常、このような貞節献身約束に加えて、富の移転も含まれていた。

男性女性結婚生活にもたらす貢献度が同じであることはほとんどない。結婚相手選択氏族によって大きく左右され、氏族リーダーが選ぶことのできる人口が非常に少なかった時代には、なおさらそうであった。最も一般的には、女性の方が価値があると考えられ、花婿の一族花嫁一族花嫁代金を支払いた。それに比べて非常に珍しいのが、花嫁一族が新しいカップルに支払う「持参金」である。これは主に中世ヨーロッパインド一夫一婦制でありながら格差の大きい社会上流階級で行われていたもので、最終的には上流階級の娘よりも上流階級の息子の方が繁殖能力はるかに高いことが動機となっていた。文学は主に上流階級について書かれていたので、ヨーロッパ伝統的な物語では持参金がよく登場する。これは、人類文化圏における持参金の実際の頻度を反映したものではなく、非常に稀なものであった。

一族間の結婚は、収集品の閉ざされたサイクルを形成する可能性がある。実際、2つの氏族パートナーを交換しても、花嫁が交互に来る傾向がある限り、閉ループを維持するのに十分である。一方の氏族が他の種類の譲渡によって収集品がより豊かになった場合、その氏族はより多くの息子をより良い花嫁結婚させるか(一夫一婦制社会場合)、より多くの花嫁結婚させるか(多夫一婦制社会場合)する。結婚だけのループでは、原始的貨幣は、生殖資源の偏った移転の間に長い期間にわたって一族間の記憶と信頼を必要とすることを置き換える役割を果たすだけである

相続訴訟、貢ぎ物のように、結婚にはイベント(この場合結婚)と需要供給の3つの一致が必要である譲渡可能耐久性のある価値の蓄えがなければ、新郎一族新婦一族現在欲求を、新郎新婦間の価値ミスマッチを埋め合わせるのに十分な大きさで、しか政治的恋愛的な制約を満足させることができるかどうかは、かなり微妙なところであった。一つの解決策は、新郎またはその一族から新婦一族への継続的奉仕義務を課すことである。これは既知の文化の約15%で行われている。それよりもはるかに多い67%の文化では、新郎または新郎一族新婦一族にかなりの額の富を支払う。この花嫁代金の一部は、結婚の祝宴のために収穫された植物屠殺された動物など、すぐに使える消費物で支払われる。牧畜社会農業社会では、花嫁の対価の多くは長期的な富である家畜で支払われる。残りの部分、つまり家畜を持たない文化では通常、最も価値のある部分は、最も希少で高価で耐久性のあるペンダント指輪などの家宝で支払われる。花婿が花嫁指輪を贈り、求婚者が乙女に他の種類の宝石を贈るという西洋の習慣は、かつては実質的な富の移転であり、他の多くの文化一般的であった。約23%の文化(主に現代文化)では、実質的な富の交換はない。約6%の文化では、新郎新婦一族間で実質的な富の相互交換が行われている。花嫁一族が新婚カップルに持参金を支払う文化は約2%しかない。

残念なことに、一部の富の移転は、相続財産の贈与のような利他主義結婚の喜びとは程遠いものであった。貢ぎ物の場合は全く逆である

2021-08-26

コロナ結婚式キャンセル、式場から訴えられた新郎新婦反訴「全額209万請求は許せない

式場ビジネスもまあ水物っちゃあ水物だったからなあ

こんなんで泥沼法廷とかしょうもないなあと思う

新型コロナウイルス感染拡大による結婚式の中止をめぐり、式場を運営する企業東京都から費用全額にあたる約209万円のキャンセル料金の支払いをもとめる訴えを起こされていた新郎新婦8月26日、支払い済の申込金20万円の返却をもとめて東京地裁反訴した。

不可抗力による契約解消で、キャンセル料金は生じないと主張

反訴したのは、関東在住の新郎新婦代理人をつとめる金田万作弁護士によれば、2人は同20202月、同年6月6日を予定日とする結婚式について、都内にある式場側と合意をかわし、申込金20万円を支払った。

しかし、新型コロナ緊急事態宣言が出された4月7日、式場は営業自粛し、新郎新婦キャンセルを打診したという。親族医療従事者がいるほか、ゲスト地方在住者がいたため、予定日での実施はできないと判断たからだ。

5月8日に式場は段階的に再開したが、新郎新婦は遅くとも5月11日に確定的なキャンセル電話で告げたという(式場側は「確定的ではない」として争いあり)。

式場側からは、延期と中止について(1)延期費用支払いのうえで延期、(2)解約料支払いのうえで解約の選択肢を示された。

しかし、新郎新婦は、新型コロナの影響により、結婚式実施できなくなったとして、規約記載の「不可抗力」による契約解消でキャンセル料を負担しないことを主張していたとする。

予定日に現れなかった新郎新婦は今年5月25日、当日キャンセルとして、申込金をのぞく全額キャンセル料金209万円をもとめる訴えを東京地裁に起こされた。

●準備もしていないはずの式で全額キャンセルは許せない

金田弁護士は、仮に予定日に新郎新婦が式場を訪れても、料理メニューも決められていなかったため、会場では何も準備がなされていなかったのではないかと話す。

新郎新婦としては、「支払った20万円については、法律上請求できるとしても、痛み分けとして諦めるつもりだったが、実際には準備もしてないであろう結婚式の全額を請求する式場を許せないという思いで反訴に至った」(金田弁護士)との考えだ。

コロナの影響による結婚式キャンセル場合不可抗力にあたらないとする式場側との間で、主張は対立している。

コロナ不可抗力であることに争いはないと思うが、実施できたかできないか問題コロナ禍前の通常の結婚式を予定していたが、それはできなくなった」

裁判新郎新婦側の主張が通った場合、ほかの式場に影響が生じる可能性も考えられるという。

「式場は苦しいことになるかもしれない。業者側が苦しいのであれば、国に対応していただくしかないと思う」

新郎新婦側は、和解視野に入れている。

2021-08-06

anond:20210806172729

会社の同僚の結婚式インフルエンザで参加して翌日大量欠勤で散々言われてたの見た。

まー叩かれてたのはインフルエンザなのに参加したバカなので挙式した方が叩かれたりはしなかっただろうけど、コロナ場合感染源提供した新郎新婦に恨みがいく可能性はあると思う。

そういう思い出にしていいのかなー、とは心配

なお私は行きたくないから延期して欲しい派です。

2021-07-15

コロナ結婚式キャンセル、式場が新郎新婦を訴える 解約料209万円を請求|弁護士ドットコムニュース https://www.bengo4.com/c_18/n_13287/

「延期の場合2020年9月末までなら、見積金額の全額を延期費用として支払う。この費用は、延期日程の挙式・披露宴にあてられるため、追加負担はない。」

後出しジャンケンだけど、式場側が「解約料金とらないのでキャンセルしてください」と言い出すまで延期しまくるのが、新婚側としては正しかった、と言う事か…

2021-07-12

メロス激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿はなむことして迎える事になっていた。結婚式も間近かなのであるメロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈はずだが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺ろうやに逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「王様は、人を殺します。」「なぜ殺すのだ。」「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」「たくさんの人を殺したのか。」「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣よつぎを。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」「おどろいた。国王は乱心か。」「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」 聞いて、メロス激怒した。「呆あきれた王だ。生かして置けぬ。」 メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城はいって行った。たちまち彼は、巡邏じゅんらの警吏捕縛された。調べられて、メロスの懐中から短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。メロスは、王の前に引き出された。「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を以もって問いつめた。その王の顔は蒼白そうはくで、眉間みけんの皺しわは、刻み込まれたように深かった。「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。「おまえがか?」王は、憫笑びんしょうした。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁はんばくした。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟つぶやき、ほっと溜息ためいきをついた。「わしだって平和を望んでいるのだが。」「なんの為の平和だ。自分地位を守る為か。」こんどはメロス嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」「だまれ、下賤げせんの者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔はりつけになってから、泣いて詫わびたって聞かぬぞ。」「ああ、王は悧巧りこうだ。自惚うぬぼれているがよい。私は、ちゃん死ぬ覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」「ばかな。」と暴君は、嗄しわがれた声で低く笑った。「とんでもない嘘うそを言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」「そうです。帰って来るのです。」メロス必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑ほくそえんだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙だまされた振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかい奴輩やつばらにうんと見せつけてやりたいものさ。「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」「なに、何をおっしゃる。」「はは。いのち大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」 メロスは口惜しく、地団駄じだんだ踏んだ。ものも言いたくなくなった。 竹馬の友セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディオニス面前で、佳よき友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首肯うなずき、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。 メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌あくる日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊こんぱいの姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」 妹は頬をあからめた。「うれしいか。綺麗きれいな衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」 メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。 眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから結婚式明日にしてくれ、と頼んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、葡萄ぶどうの季節まで待ってくれ、と答えた。メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺こらえ、陽気に歌をうたい、手を拍うった。メロスも、満面に喜色を湛たたえ、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分からだで、自分のものでは無い。ままならぬ事であるメロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、「おめでとう。私は疲れてしまたから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」 花嫁は、夢見心地で首肯うなずいた。メロスは、それから花婿の肩をたたいて、「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってくれ。」 花婿は揉もみ手して、てれていた。メロスは笑って村人たちにも会釈えしゃくして、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃であるメロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞かんねい邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若いから名誉を守れ。さらば、ふるさと若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。メロスは額ひたいの汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧わいた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫はんらんし、濁流滔々とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵こっぱみじんに橋桁はしげたを跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟けいしゅうは残らず浪に浚さらわれて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロス川岸うずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮しずめたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロス叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽あおり立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロス覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、必死闘争を開始した。満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻かきわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍れんびんを垂れてくれた。押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼりのぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊山賊が躍り出た。「待て。」「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに王城へ行かなければならぬ。放せ。」「どっこい放さぬ。持ちもの全部を置いて行け。」「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ。」「その、いのちが欲しいのだ。」「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」 山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒こんぼうを振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙すきに、さっさと走って峠を下った。一気に峠を駈け降りたが、流石さすがに疲労し、折から午後の灼熱しゃくねつの太陽がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく眩暈めまいを感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し韋駄天いだてん、ここまで突破して来たメロスよ。真の勇者メロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。おまえは、稀代きたいの不信の人間、まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎なえて、もはや芋虫いもむしほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐ふてくされた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら私の胸を截たち割って、真紅心臓をお目に掛けたい。愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な男だ。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺あざむいた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとうセリヌンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濁流を突破した。山賊の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駈け降りて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。私は、おくれて行くだろう。王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉人種だ。セリヌンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。村には私の家が在る。羊も居る。妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉かな。――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。 ふと耳に、潺々せんせん、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足もとで、水が流れているらしい。よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から滾々こんこんと、何か小さく囁ささやきながら清水が湧き出ているのである。その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。水を両手で掬すくって、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復かいふくと共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。 路行く人を押しのけ、跳はねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。一団の旅人と颯さっとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」ああ、その男その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。見える。はるか向うに小さく、シラクスの市の塔楼が見える。塔楼は、夕陽を受けてきらきら光っている。「ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。「フィロストラトスでございます貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方かたをお助けになることは出来ません。」「いや、まだ陽は沈まぬ。」「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、メロスは走った。メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、メロス疾風の如く刑場に突入した。間に合った。「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉のどがつぶれて嗄しわがれた声が幽かすかに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたセリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。メロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧かじりついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」 セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯うなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑ほほえみ、「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」 メロスは腕に唸うなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。 群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」 どっと群衆の間に、歓声が起った。「

anond:20210712125327

2021-06-19

鳥羽国際ホテルでやってる真珠婚式とやらが気持ち悪い

 結婚30年目を迎えることを真珠婚という。それだけの期間円満でいられたのはめでたいことだ。だが、三重県鳥羽市では真珠婚式という気持ち悪いイベントがある。真珠婚を迎えた熟年夫婦新郎新婦みたいな服装結婚式のまねごとをする。正直5、60代のおばんがウェディングドレス着るとか見苦しすぎる。その年になっても許されるのは美人女優ぐらいだぞ。元の顔が美人でもない、年相応に老けたばあさんが若い子のまねごとしても無惨なだけだからやめてください。あんイベント地元民は参加しない。身の程知らないバカ夫婦が遠くからやって来るだけだ。

2021-05-04

娘に絶縁された

先日、甥(実妹長男)の結婚式に出ました。

親族と、新郎新婦親友のみの、小規模でしたが良い式だと思っていたところ、

一緒に参列した娘が、激怒して電話してきました。

箇条書きにすると

親族紹介のときに、娘のことを(言う必要もない学歴を)院卒と紹介した。

・式、披露宴中に私語が多すぎる。

・「娘の初恋は、甥(新郎)なんですよ」と言った。

・孫(娘の子)に関わりすぎる。

・人のスピーチ中に、いちいちツっこみを入れる。

他にも私だけでなく、新郎親族(娘にとっても親族ですが)の発言はどれも

無神経極まりない、恥を知れと。

一方的にまくしたてられ頭に来たので、こちらも言い返し怒鳴りあいに。

そんなことを言う娘ではないので、おそらく婿(娘の夫)の差し金だと思います

そこまで言うなら絶縁だと返すと、「あっそう、もう会わないから」と娘から

絶縁宣言がありました。

理不尽言いがかりをつけられ、一方的悪者にされた挙句、もう会わない

(孫にも会わせない)と暴言を吐かれたことが許せません。

主人にも話しましたが、婿の差し金だろうと同じ意見です。

どうにかして婿に頭を下げさせ、また娘と孫に会えるようにできないでしょうか?

文章上婿と言っているだけで、婿養子ではありません。

2021-03-14

結婚したら第三の姓にすればよくね?

すげーいいアイデアじゃね?中村田辺結婚したら田村とかでもいいし、全然別のつけてもよい。

正直小さい子供と両親どっちかの苗字が違うって違和感あると思うのよね。「そんなことないでしょ」とか言う向きも多いけど、そこについて考えておくのはやっぱり大人責任じゃね?と思うわけ。

でもどっちかの『家に入る』ってのは抵抗あるとかそういうのは分かるから、じゃあ全然別の第三の姓にして、どうせ核家族なんだし、それで夫婦子供ですよと。家督とかはもうオワコンの古い価値観から家督とか言い出した奴はSNSで徹底的に言葉の私罰を与えればよい。

改姓の手続きが面倒だとかそういうのは、それはこれまで女性がメインで受けてきた面倒ごとだし、男がやりたくないってのは筋が通らないと思うんだよ。結婚ってのはそういう手続きがありますよ、面倒ですね、でもまあ生活基盤が変わるんだからそこは全員頑張りましょうと。

この前結婚した友達新郎新婦どちらの姓でもない姓にしてたので、そんなことを思った。だから俺のアイデアではないんだけど、そこにすごい良いな、って感じを見出したから。(ちなみにその友達は↑で述べたような理由で姓を決めたのではないです。もっと別の理由。ただその枠組みだけ聞いて俺なりの理由をここで述べた。)自分の子供に家を継いでもらうみたいな概念は削除削除!家業継ぐにしても中村工務店田村が引き継いだっておかしなことじゃないわけで!

2021-02-11

anond:20210211155151

葬式はともかく、めでたい儀式の場でクラスター感染から参加者死亡 では、

まりに不幸過ぎるからなぁ・・・

亡くなった参加者からずっと、新郎新婦への恨み節が続く可能性を考えると、

限られた親族のみで顔合わせ食事会が限界じゃないかなとおもう。

2021-01-16

リモート結婚式もありかもしれない

新郎新婦を映しながら

リモートワークの司会者が馴れ初めから解説

社長zoom会議の合間で祝辞

友人一同の出し物動画を流して

新郎新婦ナイフ形のリングフィットアドベンチャーみたいなデバイスを動かし、オンラインクレーンゲームの要領で会場のケーキカット

最後新婦手紙を読み上げ、新婦両親の家に設置した3Dプリンターで凝ったデザインのお手紙印刷し受け渡し

食事はウーバーイーツで届ける

2020-11-30

結婚式新婦

https://anond.hatelabo.jp/20201129032737

数年前新婦やったけど披露宴当日なんてヘロヘロで友人とかぶっちゃけ何も気遣う暇無い。

席次なんて食事するんだから仲良いグループでちょうどになるように席割り考えなきゃいけないし、親戚の赤子連れとかアレルギー持ちはいいかとかこの人とこの人は同じテーブルにしないほうがいいとか考えて考えてファイナルアンサーして、席の花はどうするとか余興はどうするとかBGMはどうするとか招待状の発想に引き出物ウェルカムボードに直前は自分エステやお車代の準備とか超忙しい。遠方から来る親戚の宿とか手配するのもまた大変。

当日は朝早くからすっぴんで会館入りして、和装だったかガチンコ着込んでガチンコメイクして「腹減ったー」とか思っても飯も喉を通らないくらい緊張して式をやって、式やってる間も「親族や友人は滞りなく参列できているか」とか「この後押してないか」とか式の進行ばかり気になって誓いの言葉とか三三九度とか正直意識の外。あと猛烈な写真ラッシュに「和装暑い!」とも言えず「おめでとうおめでとう」「ハハハはい」みたいなテンションでついでに観光地で挙式したか旅行中のアフリカ団体旅行から「おうびゅーてぃふる!」「こんぐらっじえーしょん!」みたいにやんややんやされても頭の中は「この後披露宴頑張るぞこんちくしょう」がぐるぐるしてて、なんか親泣いてたけど感謝とか当時はそんな暇なかった。

披露宴始まっても無事に終わるかどうかだけ心配でというか飯を食う暇がない。試飲してめちゃくちゃ美味しかったウェルカムドリンクも半分くらい残して後はカメラタイム。出来上がった向こうの親戚のおじさんが半泣きで壇上にやってくる。赤ちゃん連れがちょっと気になる。余興などを削った代わりに飯をいいモノにしたのでみんな美味しく食べて欲しい。というか自分も食べたいけど無限に酒が注がれて飯を食う暇がない。

そうこうしているうちにお色直しで離席。和装から洋装になるのでスタッフ一丸で着替え&メイク直し。和装よりヒールが高いしドレス歩きにくい。会場暗くして登場なのでマジで足元見えなくて怖い。エスコートというか、マジで新郎に捕まってヨタヨタ歩く。各所からなんか聞こえるけど機械的に手を振ってるだけで何とか歩くことで精一杯。この辺で脳みそが擦り切れる。その後もカメラタイム。飯が食えない。気がついたら両親の手紙。一応読んだけど頭の中は「やっとここまで来た」一色。エンドロールで「やり切ったぞ!!!俺はやりきったぞおおおおお!!!」と泣く。めっちゃ泣く。気がついたら会場の出口でみんなを見送ってる。誰に挨拶したとか覚えてない。でもなんか「いい式でした」とか言われたのでよかった。

終わってから新郎新婦用の食事があったのマジで救い。泣きながら食べる。めちゃくちゃうまい。うまい飯にしてよかった。同窓会的なノリで二次会作ってもらったけど、せっかくの友人に囲まれたのにほぼ喋れずバイバイしてしまった。

あと残務処理とか諸々あるので当日塩対応だとしても新郎新婦あんまり責めないであげて欲しい。スピーチ共通の友人のほうが何かといいし、そこで執着するなら彼女のためにもよくないので増田から離れていった方がいい。大人になれば未婚既婚で関係性なんていくらでも変わるし。まぁ増田は1回自分結婚式やってから新婦のこと考えたらどうかな。結婚式の主役は新郎新婦であって増田じゃないよ。

鴻紙さんのほがらか人生相談親友結婚式

https://anond.hatelabo.jp/20201129032737

増田さんこんにちは投稿ありがとうございます

親友結婚式にご列席されたものの、その親友から裏切られた気持ちになっているんですね。

その辛い胸の内をお伝えくださってありがとうございます

投稿されてからしばらく経ちますが、そんなに簡単に整理なんてできるもんじゃないですよね?

信じてきたものがそうではなかった時のショックとはそういうものなんです。

私も人生のいろんなフェイズ尊敬する人、信頼する人、色んな人と出会ってきました。

その中で増田さんと同じく”裏切られた”と感じるような出来事経験してきました。

そのたびに何が自分を苦しめているのだろうかということを考えてきました。

前置きが長くなってしまいました。

増田さん。増田さんはご親友結婚の知らせを一番最初に受け取ったことを嬉しく感じていましたね?

私も数多くの結婚式に参列してきましたが、結婚式に呼ばれる人に”特別ではない人”はおそらくいません。

新郎新婦にとって縁があり、人生におけるあらゆる出会いの中で厳選された人だけが呼ばれます

そして増田さんはその中で”新婦が誰よりも早く招待した人”なのは間違いない事実です。

親友増田さんのことをとても大切にしていますよ。

私も過去に後輩から結婚の知らせを受けた際、その初めての人だと聞かされたときには嬉しさと共に緊張のようなキリッとした気分になりました。

でね、増田さん。ご親友からすると増田さんのことをとても大切にしているように私には見えます

でも増田さんはそうではないと感じている。

ここがポイントです。

お互いに”大切にしている”もの価値が異なっているのです。

増田さんの”親友”は結婚式に招待してくれたお友達が唯一かもしれません。

親友の”親友”はもしかすると30人いるかもしれません。

数多くの親友の中でひとりひとりに対して気持ちを伝えるためには役割を誰かに独り占めさせてはいけないとおもったのかもしれません。

これは私の想像しかないので、もしかしたら違うかもしれません。

こういった価値観の違いは増田さんもご経験されてきたのではないですか?

でね、増田さん。大事なのはここからです。

増田さんはまたすぐにご親友とあう予定があるとのことでした。

この価値観の違いを消化できないまま、ご親友に会ってしまうと

整理できない感情から予期せぬ事態に発展してしまうことがよくあります

カッとなってつい・・・とか、勢いに任せて・・・・とか聞いたことありませんか?

そこでひとつ試してほしいことがあります

感情というのは波があるんです。この波が増田さんはショッキング出来事で一番最高潮にきていると思うんです。

これは人生における緊急事態です。決して小さな出来事ではありません。

ただし、感情というのは時間をもって徐々に整理ができてくるものなのです。

この性質はどんな人でももっている特性です。

から、まずは会う予定についてご親友にお詫びを入れて一旦スキップしましょう。

嘘をつかなくても大丈夫です。

体調が優れなくて難しいことを伝えればよいのです。実際、増田さんは緊急事態に陥っています

そして時間をおいてから、ご親友に対してどんな交友感をもっているのか、ご親友の考えている”親友”とはどういうものなのか。

落ち着いて聞けるタイミング話題にだしてみましょう。

おそらく増田さんの感覚と違う答えが出てきますよ。

その時、お二人の間で改めて”親友”がどういうものとして捉えられているのか、すり合わせができるはずです。

他者価値観を確認し、自分価値観がみなおされていく。またはその逆で自分価値観に影響を受けて他者価値観をみなおしていく。

世の中はお互いに影響しあいながら社会がつくられています

増田さんもまずは少し休憩してからゆっくりと進み始めましょう。

鴻紙さんのほがらか人生相談親友結婚式

https://anond.hatelabo.jp/20201129032737

増田さんこんにちは投稿ありがとうございます

親友結婚式にご列席されたものの、その親友から裏切られた気持ちになっているんですね。

その辛い胸の内をお伝えくださってありがとうございます

投稿されてからしばらく経ちますが、そんなに簡単に整理なんてできるもんじゃないですよね?

信じてきたものがそうではなかった時のショックとはそういうものなんです。

私も人生のいろんなフェイズ尊敬する人、信頼する人、色んな人と出会ってきました。

その中で増田さんと同じく”裏切られた”と感じるような出来事経験してきました。

そのたびに何が自分を苦しめているのだろうかということを考えてきました。

前置きが長くなってしまいました。

増田さん。増田さんはご親友結婚の知らせを一番最初に受け取ったことを嬉しく感じていましたね?

私も数多くの結婚式に参列してきましたが、結婚式に呼ばれる人に”特別ではない人”はおそらくいません。

新郎新婦にとって縁があり、人生におけるあらゆる出会いの中で厳選された人だけが呼ばれます

そして増田さんはその中で”新婦が誰よりも早く招待した人”なのは間違いない事実です。

親友増田さんのことをとても大切にしていますよ。

私も過去に後輩から結婚の知らせを受けた際、その初めての人だと聞かされたときには嬉しさと共に緊張のようなキリッとした気分になりました。

でね、増田さん。ご親友からすると増田さんのことをとても大切にしているように私には見えます

でも増田さんはそうではないと感じている。

ここがポイントです。

お互いに”大切にしている”もの価値が異なっているのです。

増田さんの”親友”は結婚式に招待してくれたお友達が唯一かもしれません。

親友の”親友”はもしかすると30人いるかもしれません。

数多くの親友の中でひとりひとりに対して気持ちを伝えるためには役割を誰かに独り占めさせてはいけないとおもったのかもしれません。

これは私の想像しかないので、もしかしたら違うかもしれません。

こういった価値観の違いは増田さんもご経験されてきたのではないですか?

でね、増田さん。大事なのはここからです。

増田さんはまたすぐにご親友とあう予定があるとのことでした。

この価値観の違いを消化できないまま、ご親友に会ってしまうと

整理できない感情から予期せぬ事態に発展してしまうことがよくあります

カッとなってつい・・・とか、勢いに任せて・・・・とか聞いたことありませんか?

そこでひとつ試してほしいことがあります

感情というのは波があるんです。この波が増田さんはショッキング出来事で一番最高潮にきていると思うんです。

これは人生における緊急事態です。決して小さな出来事ではありません。

ただし、感情というのは時間をもって徐々に整理ができてくるものなのです。

この性質はどんな人でももっている特性です。

から、まずは会う予定についてご親友にお詫びを入れて一旦スキップしましょう。

嘘をつかなくても大丈夫です。

体調が優れなくて難しいことを伝えればよいのです。実際、増田さんは緊急事態に陥っています

そして時間をおいてから、ご親友に対してどんな交友感をもっているのか、ご親友の考えている”親友”とはどういうものなのか。

落ち着いて聞けるタイミング話題にだしてみましょう。

おそらく増田さんの感覚と違う答えが出てきますよ。

その時、お二人の間で改めて”親友”がどういうものとして捉えられているのか、すり合わせができるはずです。

他者価値観を確認し、自分価値観がみなおされていく。またはその逆で自分価値観に影響を受けて他者価値観をみなおしていく。

世の中はお互いに影響しあいながら社会がつくられています

増田さんもまずは少し休憩してからゆっくりと進み始めましょう。

2020-11-22

anond:20201122203437

結婚式クラスターになって新郎新婦親族友人みんなネットで晒されて世間が気を引き締めるための見せしめになって欲しい

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん