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はてなキーワード: 五臓とは

2021-07-12

メロス激怒した。必ず、かの邪智暴虐じゃちぼうぎゃくの王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿はなむことして迎える事になっていた。結婚式も間近かなのであるメロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈はずだが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺ろうやに逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「王様は、人を殺します。」「なぜ殺すのだ。」「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」「たくさんの人を殺したのか。」「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣よつぎを。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」「おどろいた。国王は乱心か。」「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」 聞いて、メロス激怒した。「呆あきれた王だ。生かして置けぬ。」 メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城はいって行った。たちまち彼は、巡邏じゅんらの警吏捕縛された。調べられて、メロスの懐中から短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。メロスは、王の前に引き出された。「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を以もって問いつめた。その王の顔は蒼白そうはくで、眉間みけんの皺しわは、刻み込まれたように深かった。「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。「おまえがか?」王は、憫笑びんしょうした。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁はんばくした。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟つぶやき、ほっと溜息ためいきをついた。「わしだって平和を望んでいるのだが。」「なんの為の平和だ。自分地位を守る為か。」こんどはメロス嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」「だまれ、下賤げせんの者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔はりつけになってから、泣いて詫わびたって聞かぬぞ。」「ああ、王は悧巧りこうだ。自惚うぬぼれているがよい。私は、ちゃん死ぬ覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」「ばかな。」と暴君は、嗄しわがれた声で低く笑った。「とんでもない嘘うそを言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」「そうです。帰って来るのです。」メロス必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑ほくそえんだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙だまされた振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかい奴輩やつばらにうんと見せつけてやりたいものさ。「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」「なに、何をおっしゃる。」「はは。いのち大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」 メロスは口惜しく、地団駄じだんだ踏んだ。ものも言いたくなくなった。 竹馬の友セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディオニス面前で、佳よき友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首肯うなずき、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。 メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌あくる日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊こんぱいの姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」 妹は頬をあからめた。「うれしいか。綺麗きれいな衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」 メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。 眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから結婚式明日にしてくれ、と頼んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、葡萄ぶどうの季節まで待ってくれ、と答えた。メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺こらえ、陽気に歌をうたい、手を拍うった。メロスも、満面に喜色を湛たたえ、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分からだで、自分のものでは無い。ままならぬ事であるメロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、「おめでとう。私は疲れてしまたから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」 花嫁は、夢見心地で首肯うなずいた。メロスは、それから花婿の肩をたたいて、「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってくれ。」 花婿は揉もみ手して、てれていた。メロスは笑って村人たちにも会釈えしゃくして、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃であるメロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞かんねい邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若いから名誉を守れ。さらば、ふるさと若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。メロスは額ひたいの汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧わいた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫はんらんし、濁流滔々とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵こっぱみじんに橋桁はしげたを跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟けいしゅうは残らず浪に浚さらわれて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロス川岸うずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮しずめたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」 濁流は、メロス叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽あおり立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロス覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、必死闘争を開始した。満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻かきわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍れんびんを垂れてくれた。押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼりのぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊山賊が躍り出た。「待て。」「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに王城へ行かなければならぬ。放せ。」「どっこい放さぬ。持ちもの全部を置いて行け。」「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ。」「その、いのちが欲しいのだ。」「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」 山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒こんぼうを振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙すきに、さっさと走って峠を下った。一気に峠を駈け降りたが、流石さすがに疲労し、折から午後の灼熱しゃくねつの太陽がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく眩暈めまいを感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し韋駄天いだてん、ここまで突破して来たメロスよ。真の勇者メロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。おまえは、稀代きたいの不信の人間、まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎なえて、もはや芋虫いもむしほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐ふてくされた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら私の胸を截たち割って、真紅心臓をお目に掛けたい。愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な男だ。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺あざむいた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとうセリヌンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濁流を突破した。山賊の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駈け降りて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。私は、おくれて行くだろう。王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉人種だ。セリヌンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。村には私の家が在る。羊も居る。妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉かな。――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。 ふと耳に、潺々せんせん、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足もとで、水が流れているらしい。よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から滾々こんこんと、何か小さく囁ささやきながら清水が湧き出ているのである。その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。水を両手で掬すくって、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復かいふくと共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。 路行く人を押しのけ、跳はねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。一団の旅人と颯さっとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」ああ、その男その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。見える。はるか向うに小さく、シラクスの市の塔楼が見える。塔楼は、夕陽を受けてきらきら光っている。「ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。「フィロストラトスでございます貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方かたをお助けになることは出来ません。」「いや、まだ陽は沈まぬ。」「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、メロスは走った。メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、メロス疾風の如く刑場に突入した。間に合った。「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉のどがつぶれて嗄しわがれた声が幽かすかに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたセリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。メロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧かじりついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」 セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯うなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑ほほえみ、「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」 メロスは腕に唸うなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。「ありがとう友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。 群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」 どっと群衆の間に、歓声が起った。「

anond:20210712125327

2020-09-11

セックスしながら走れドスケベメロス 第五話

前回までのセックスしながら走れドスケベメロスは……

「私にはいのちんぽの他には何も無い。その、たった一つの命んぽも、これから王にくれてやるのだ。」

「その、いのちんぽが欲しいのだ♡はやくよこせなのだ♡おぽぉ♡」

「ボーボーの陰毛の一本一本が……それぞれ《個》《意思》を持っているッッッ♡♡♡」

 性義だの、スケベ信実だの、スケベ愛だの、考えてみれば、くだらない。スケベ人をアクメ殺して自分がアクメ生きる。それがスケベ人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。

アクメ死んでお詫びアクメ、などと気の卑猥(い)い事はエロ言ってスケベ居られぬ。私は、えちえち信頼にむちむち報いなければならぬ。いまはただその一事セックスだ。陰毛ジャングル発情奴隷セックスしながら走れ! ドスケベメロス

 

 

 私はえちえち信頼されている。私はえちえち信頼されている。先セックス刻の、あのえろえろ悪魔男子でも妊娠するレベルえっちな囁きは、あれは淫夢だ。えろ悪い淫夢だ。アクメ忘れてしまえ。性感帯五臓がスケベ疲れているときは、ふいとあんな悪い淫夢を視姦(み)るものだ。ドスケベメロス、おまえのむちむち恥ではない。やはり、おまえは真のドスケベ勇者だ。再び勃起(た)って妖怪モジャモジャ娘としか形容出来ない毛むくじゃら発情奴隷セックスしながら走れるようになったではないか卑猥(ありがたい)! 私は、性義のエロ士としてアクメ死ぬ事が出来るぞ。ああ、セクシー陽(サン)が沈む。ずっこんばっこんずっこんばっこん沈む。待ってくれ、スーパースケベゼウスよ。私は生れた時からエロスに正直なスケベ男であった。エロスに正直なスケベ男のままにしてアクメ死なせて下さい。

 路行くスケベ人を押し倒して、棒があればケツ穴にいれ、穴があるならクンニし、《クンニ国記》にある『セックスしながらセックスした』と言われる古のスケベ勇者オーマンコナメルク2世のようにクンニ跳ねのけ、クンニ跳ねとばし、ドスケベメロスはドス黒いスケベ風のようにドス黒いスケベジャングルセックスしながら走った。セクシー野原で媚薬清水酒宴の、その破廉恥淫乱猥褻宴席のまっただ中をセックスしながら駈け抜け、淫乱媚薬酒宴のスケベ人たちを仰天デスアクメさせ、発情雌犬の卑猥な穴を蹴とばしてデスアクメさせ、感度3000倍の媚薬が溶け込む小川、即ち感度3000倍媚薬小川を飛び越え、少しずつアクメ沈んでゆく変態太陽の、十倍も早く走った。一団のスケベ旅人と颯っとすれちがった瞬間、エロ不吉なスケベ会話をセクシー小耳にはさんだ。「いまごろは、あのスケベ男も、エロ磔にかかってセックスしているよ。」ああ、そのスケベ男、そのスケベ男のために私は、いまこんなにセックスしながら走っているのだ。そのスケベ男をアクメ死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。スケベ愛とスケベ誠のスケベ力を、スケベいまこそスケベ知らせてスケベやるがよい。ふしだらな風態なんかは、どうでもいい。ドスケベメロスは、いまは、ほとんど全裸体であったし、毛むくじゃらの淫乱剛毛発情奴隷セックスもしていた。スケベな呼吸も出来ず、二度、三度、えちえちな口からアクメ血がえっちに噴き出た。視姦(み)える。スケベはるかエロ向うにクリトリスのように小さく、ドエロシラセックスセックス市のラブラブおちんぽ塔楼が視姦(み)える。ラブラブおちんぽ塔楼は、セクシー夕陽を受けていやらしくドチャクソスケベにきらきらまらまらドス黒光ってドス硬くドス勃起している。

「ああっー♡ドスケベメロス様♡」うめくようなアクメ声が、スケベ風とエロ共に耳姦(きこ)えた。

「誰だ。イグゥ♡」メロスは走りながら尋ねた。セックスもしていたし、びっくりアクメして10射精した。

「フィロスケベトラトセックスでございます貴方のお穴お友達セックスリヌンティウス様のおケツマン弟子でございます♡」そのエロ若い石クス工も、ドスケベメロスの後についてオナニーしながら走り、走りながらオナニーしてアヘ叫んだ。「もうっ♡駄目(らめ)でございますぅんぅおっ♡むだでございますっ♡セックスしながら走るのは、やめて下さいひっぴひぃ♡もう、あの方をおスケベお助けになることは出お来ませんぐほぉおっ♡」

「いや、まだセクシー陽は沈まぬ。」

「ちょうど今、あの方がアクメ死刑になるところです♡イグッ♡ああ、あなたは遅かったほあっー♡おうらみ申しますぶぴゅう♡ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら♡♡」

「いや、まだセクシー陽は沈まぬ。」ドスケベメロスはえっちな胸の張り裂けるエロ思いで、えちえちに赤くぽよぽよに大きいセクシー夕陽(サンセット)ばかりを視姦(み)つめていた。セックスしながら走るより他は無い。

「やめて下さい♡セックスしながら走るのは、やめて下さい♡いまはご自分のお命んぽが大事です♡あの方は、あなたエロ信じて居りました♡淫乱刑場に引き出されても、助平気でいました。えちえち王様が、さんざんあの方をえっちからかっても、雄も雌も簡単にデスアクメアクメさせる長い舌で前立腺を激犯してもほぉっ♡ドスケベメロスはアクメ来ます、とだけ答え、強いエロ信念を持ちつづけているエロ様子でございましたっ♡まだ一度も射精してませんっっ♡」

「それだからセックスしながら走るのだ。エロ信じられているかセックスしながら走るのだ。アクメ間に合う、アクメ間に合わぬはスケベ問題でないのだ。人の命んぽもスケベ問題でないのだ。私は、なんだか、もっとスケベ恐ろしくエロ大きいものの為にセックスしながら走っているのだ。ついて来い! フィロスケベトラトセックス。」

「ああ、あなたは色気が狂ったか♡それでは、うんとセックスしながら走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない♡そのくっさぁいモジャマンセックスしながら走るがいい♡♡」

 言うにや及ぶ。まだセクシー陽は沈まぬ。最後のアクメ死力を尽して、ドスケベメロスセックスしながら走った。ドスケベメロスの頭は、えっちな事以外はからっぽだ。えっちな事以外は何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きなスケベ力にひきずられてセックスしながら走った。セクシー陽は、ゆらゆら"えっ地助平線"にアクメ没し、まさに最後の一セックス片の残スケベ光も、アクメ消えようとした時、ドスケベメロススカートめくり疾風の如く淫乱刑場にスケベ突入した。エロ間に合った。

「待て。そのスケベ人をアクメ殺してはならぬ。ドスケベメロスエロ帰ってアクメ来た♡何かきちゃった♡白いおしっこびゅーびゅーしゆ♡約束のとおり、いま、エロ帰ってアクメ来たあ゛っ゛~~~♡♡」と大アヘ声で淫乱刑場のスケベ群衆にむかってエロ叫んだつもりであったが、喉がつぶれて嗄(しわが)れたアクメ声が卑猥(かす)かに出たばかり、スケベ群衆は、ひとりとして彼の受精(とうちゃく)に気がつかない。すでにえちえち磔のえっち柱が高々とエロ立てられ、ドエロ縄を卑猥に打たれたセックスリヌンティウスは、徐々にエロエロしく情欲を掻き乱すようなセクシーさで釣り上げられてゆく。ドスケベメロスはそれを視姦(もくげき)して最後のスケベ勇、先刻、媚薬濁流を泳いだように群衆セックスしながらいやらしく掻きわけ、はしたなく掻きわけ、

「私だ、ドス刑ベ吏〜♡ アクメ殺されるのは、私だ♡ドスケベメロスだ♡彼をスケベ人質にした私は、ここにセックスしながらいるっ♡イグッ♡イッデルッッッ♡」と、かすれたエロ声で精子一ぱいにアクメ叫びながら、ついにえちえち磔台にスケベ昇り、釣り上げられてゆく穴友のえっちな両足に、セクシーに齧りついた。本気アクメ射精発情奴隷バイオ玩具にするには十分だった。セックスリヌンティウスも発情奴隷卑猥な膣内に今まで溜めていたザーメンを50㍑ほど勢いよく射精し一撃でバイオ玩具化させた。二つのバイオ玩具はもはやスケベ人の形も保てず、ずるずるびゅーっとちんぽからエロ零れ落ちた。スケベ群衆は、アクメどよめいた。あっぱこれ。ゆるせっくす、と口々にいやらしくわめいた。セックスリヌンティウスのえっちな縄は、だらしなくほどかれたのである

セックスリヌンティウス♡」ドスケベメロスは眼にえっちな涙を浮べて言った。「私を殴れ♡ちから一ぱいに頬を殴れ♡私は、途中で一度、悪い淫夢を見た。君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁セックスする資格さえ無いのだ♡殴れ♡」

 セックスリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯き、淫乱刑場一ぱいにスケベ鳴りエロ響くほど音高くドスケベメロスの右頬をちんぽで殴った。殴ってからエロ優しく微笑み、

「ドスケベメロス、私を殴れ♡同じくらい音高く私の頬を殴れ♡私はこの三セックス日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った♡生れて、はじめて君を疑った♡君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁セックスできない♡」

 ドスケベメロスセクシーな腕に唸りをつけてセックスリヌンティウスのエロい頬をちんぽで殴った。

ありがとう、穴友よ♡」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉しアクメ泣きにおいおい声を放って泣いてそのままバイオ玩具も交えてセックスのようでセックスでない少しセックスな度し難いクソエロ性行為をとっぷしした。

 スケベ群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が耳姦(きこ)えた。えちえち暴君ディオセックスは、スケベ群衆の背後から二人のエロ様を、まじまじと視姦(み)つめていたが、やがて静かに二人に近づき、セクシー過ぎてただただエロい顔をあからめて、セクシーにこう言った。

おまえらのスケベ望みはエロ叶ったぞ。おまえらは、わしのスケベ心にアクメ勝ったのだ。スケベ信実とは、決して空虚なえちえち妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいかっ♡どうか、わしのえっちな願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい♡バイオ玩具になるまでぐっちゃぐちゃに激犯してほしいのっ♡犯して♡犯せ♡」

 どすけべっとスケベ群衆の間に、アクメ歓声が起った。

万歳、えちえち王様万歳♡」

 ひとりの超スーパーウルトラ究極デカマラふたなり少女が、バッキンバッキンに勃起しながら卑猥な緋(ひ)の触手でこしらえたマントをドスケベメロスに捧げた。ドスケベメロスは、えっちにまごついた。佳き穴友は、気をきかせてセクシーに教えてやった。

「ドスケベメロス、君は、まっぱだかじゃないか♡早くそ触手マントを着るがいい。この可愛い娘さんは、ドスケベメロスの裸体のままアクメするのを、皆に視姦(み)られるのが、たまらなく口惜しいのだ♡触手に犯されろ♡卑猥(きれい)になりなさい♡」

 ドスケベ勇者は、卑猥(ひど)くアクメし、その場でえちえち王とドスケベ勇者とその穴友は、一個の肉塊になるまで交尾し、各々の精子一つ一つがはっきりと「個」を自覚するまで超進化ザーメンエボリューションアクメした。数十億の精子がそれぞれ交尾をする事で発生したスケベエナジーエロ輝きがあまりにも扇情的で、ドスケベメロス達だったスケベな肉塊は卑猥(ひど)く赤面したように見えた。

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2019-06-18

腹痛だと思っていたら胆石があって検査の結果は胆のう癌だった

胆のうの摘出手術を行った。

深夜3時くらいになるとみぞおち右手側の痛みで目が覚めて痛みに苦しんでた。

タイミングよく人間ドックを受けたら、大きめの胆石ポリープが見つかったため精密検査送りとなった。

面倒なので放置していたら、ある日、今までより強く、長い痛みがきた。

そして、今まではなかった吐き気がでたのですぐに病院に行って受診した。

MRICT超音波レントゲン採血胃カメラなどいろいろな検査を受けたが「胆石発作」と言うことになり胆のうを取ることになった。

心配なのでセカンドオピニオン会社お抱えの産業医などに相談したが、全員一致で「胆のうを取った方がいい」と言うことになり観念した。

手術自体は、2時間程度で終わった。単孔式腹腔鏡下手術と言う手術法で手術されたようで、本当におへその中にしか傷口がないのは驚いた。

3cm弱の楕円形の胆石きれいな小瓶に入れられて渡された、この胆石のためにここ数カ月苦しんでいたんだな、と思うと変な感じだった。

術後の経過は順調で、さすがに手術当日は痛みがあったが、鎮痛剤がよく効いてくれたのでよく眠ることができた。

寝返りが打てないのは辛かったが、睡眠薬も飲んでしまえばあっという間に寝てたので、きっと楽な方だったのだろう。

手術3日後に退院退院後は腹筋を使う動作は凄くゆっくりだが、何もかもが元通りの生活だった。医療技術進歩感謝感激した。

だが、1週間後にちょっと嫌なことがあった。

摘出された胆のうに、病理検査実施してもらったところ、癌だったと言うのだ・・・

「上皮内癌」だから転移などはなく胆のう摘出で、治療終了と言われたがちょっと信用できない。そういうものなのだろうか。

そもそも担当医もセカンドオピニオン医も画像を見て「良性のポリープ」と言ってたじゃないか

と思ったが、確認したところ「実際問題、胆のうを取ってみないとわからない」と言うことらしい。

単純な腹痛だと思っていたら、胆石があって、その先は胆のう癌だったってお話し。

あ~あ、この先長生きできるのだろうか。。。と思ったが、別に長生きしても楽しくなかったりして・・・

2019/06/19追記

はてなブックマークコメントや、Twitterの反応も見ました。

みんな優しいですね、ありがとう。30代で癌になった方も居るようです、戦友として一緒に頑張っていきましょう!

とにかくラッキーだったと言ってもらって、運がよかったと感じています

で、お役に立てればと思って、追加の情報を書きます

胆石発作対策

「とにかく脂質を取らない」を徹底しました。草食動物のように野菜と、ご飯うどん炭水化物、そしてほんの少量の鳥のササミだけを摂取していました。

胆石発作とわかってから摘出手術するまでのおよそ2か月間、上記食事をすることで発作は起こりませんでした。

(このことで、自分の中でも原因がすんなり飲み込めて、「胆のう取るしかないのね・・・」と覚悟を決めました。)

病気の経緯
ポリープ

大きさは、1.3 x 1.2 x 0.8cm らしい。乳頭状ポリープとの記載がある。

8年前の人間ドックから詳細な結果が手元にあるので確認したところ、ポリープは7年前からあった。ただし、とても小さいので経過観察とのメモ。なお、この時は結石は見つかっていない。

その後、毎年受けている人間ドックでは、ポリープについてのコメント特にない(見つからなかった?見落とした?)。今年になって急に再度ポリープがあるとの診断になっていた。

この1年で成長したのか、数年間見落としていたのかは不明

胆石

3年前から人間ドック結石が見つかっている、一度発見されてからは2年前、1年前、今年と毎年見つかっていて順調に成長していた模様。

今年は、「かなり大きくなったんで、ポリープの件と合わせて、そのままでいか精密検査をうけて」と言われている。

超音波検査見立てでは3cm弱。摘出後確認したところ、同じサイズだった。超音波検査のあの分かりにくい画面からよくわかるな。と感心した。

手術後

手術後、翌日から1人で歩ける。ただし、振動が来ると痛いのでおなかを抱えてゆっくり歩くことになった。

手術後、3日で退院。相変わらず歩くのは遅いがゆっくりであれば、長い距離歩ける。1kmくらい歩いて家まで帰った。

退院翌日から会社に出社。事務職なので椅子に座ってしまえばOKなので業務に特段支障なし。

 

コメントの中で、特に気になった・・・

> えっ昨日夜中の3時に覚えのない腹痛で目が覚めて小一時間うなされてたんだけどもしかして

すぐに検査を受けてください!

MRICT超音波検査を全部受けても1万円ちょっとだとおもいます。早めに対応できれば何度も苦しまなくて良いと思います

(一方で、「わからないまま」って事もあるのが、モヤモヤしますが)

 

セカンドオピニオンの助言などは、なるほどねーと思いましたので受けてみようと思う。病理検査に回された胆のうは残されているのだろうか。

今回の件は本当にラッキーでした、胆石からいただいたこの命、大切にしたいと思います

あ、そうだ、病院食はあまり堪能できませんでした。ちょっと好みじゃなかったです☺

最後に、五臓五腑仲間のコメント笑いました☺

2021/06/24追記

無事に生きています。胆嚢をとった影響も特になく元気です。

半年ごとにCTMRI検査をやりましたが、問題ありませんでした。

2022/11/15追記

無事に生きています。胆嚢をとった影響も特になく元気です。

5年間経過するまでは、生命保険かに入れないんですね。別に入らないけど。

2019-06-17

anond:20190617160814

かん

〖肝〗 カン・きも

1.

五臓の一つ。きも。 「肝油肝臓

2.

心。まごころ。 「肝胆・心肝・肺肝」

論ぱっぱ

2019-05-18

ヘソの下

ヘソの下がチクチク痛い。

4月に胆石粉砕と胆嚢&胆管のペアを摘出手術。

ピアスも開けていないのに三ヵ所の内視鏡穴により、腹に三つの傷を持つババアになりました。

まだ、真ん中の傷口は完全に埋まってはおらず、腹肉が盛り上がってかさぶたを剥がしたら傷口が半分コンニチワしとる。

変な汁が出できよるババア肉汁

誰も興味ない。

ヘソのヒダなのかと思っていたら胆嚢を取り出す穴になってた模様で一番傷口が大きい。

しかも縦!横じゃなくてよかったわぃ。(意味不明)

ヘソが臭いのは嫌なので、ヒダに沿って綿棒でゴシゴシやってたら傷口が開き気味になってビリビリ来た。

綿棒でヘソの中をグリグリと、縦・タテ・横・ヨコ・ナナメ~~とヒダをなぞるように掃除した。

ハァハァ。Sですか?Mですか?

いいえ、3Lです。

五臓六腑から五臓五腑になっちまった

まれからずっと一緒だった胆嚢&胆管ちゃん、不摂生ばかりして一人っ子だった胆石を五つ子に増やして痛めつけてごめんよ。

砂でパンパンになっても一生懸命頑張ってくれてありがとう

それでも胆石の痛みが無くなって気持ちが軽くなってる。

さよならババアの胆嚢。

こんにちはババア健康

あぁぁ( ̄▽ ̄;)少し痩せるように頑張ります

2018-12-17

盛岡八幡宮境内にある IngressMission盛岡八幡宮クイズ

盛岡八幡宮境内にある IngressMission盛岡八幡宮クイズ」(初級、中級、上級)は境内にあったクイズの答えが書いてあった由来書きがなくなっていたりネット検索しても出てこなくて答えが分からなくなっているのでメモとしてここに残しておきます

盛岡八幡宮クイズ 初級

https://intel.ingress.com/mission/4886164f3a5d45f5b24029ed8d21b4f9.1c

盛岡八幡宮大鳥居

 Q、盛岡の総鎮守とされるこの盛岡八幡宮ですが、この盛岡八幡宮シンボルともなっている社号標にはなんと記されているでしょうか?

 A、盛岡鎮守

健康神社

 Q、五臓の神、癌神、中風神、健康神、生命神、薬神など、健康にまつわる神々が祀られている健康神社ですが、神社横にある案内に記されている人生において「悪であるもの

 A、病気

高倍神社・庖丁塚

 Q、この高部神社包丁塚ですが、高倍神社に祀られているのは何の守り神?(二文字

 A、料理

盛岡八幡宮

 Q、この八幡宮例大祭は毎年9月に何日間開催されるでしょうか?(数字文字

 A、4

盛岡八幡宮クイズ 中級

https://intel.ingress.com/mission/26bab5647322429aac96812e08b96b57.1c

盛岡八幡宮大鳥居

 Q、この大鳥居の横にある八幡宮社号標ですが、この社号標を書いたのは誰?

 A、山屋他人やまやたにん)

健康神社

 Q、この健康神社に足腰の健康を願って奉納されるものとは?

 A、わらじ

高倍神社・庖丁塚

 Q、この高部神社例大祭が行われるのは何月の何日?

 A、6月15日

盛岡八幡宮

 Q、この八幡宮前の広場ですが、流鏑馬奉納の為北側大鳥居から大鳥居までかなり長く広い敷地が用意されています。さてこの長辺の長さはおよそ何間

 A、220

盛岡八幡宮クイズ 上級

https://intel.ingress.com/mission/26bab5647322429aac96812e08b96b57.1c

盛岡八幡宮大鳥居

 Q、この大鳥居の横にある社号標ですが、書いたの方は、皇太子妃雅子さまのどの続柄にあたる方でしょうか?

 A、曽祖父(そうそふ)

健康神社

 Q、この健康神社には様々なけんこうにまつわる神々が祀られていますが、五臓の神、肺神、肝神、腎神、心神あと一柱は?

 A、脾神(ひしん ひぞう)

高倍神社・庖丁塚

 Q、毎年開催される例大祭奉納される包丁式では、調理人は、魚に手を直接触れず、何をかけない?

 A、息

盛岡八幡宮

 Q、盛岡八幡宮に祀られているのは?

 A、品陀和気命(ほんだわけのみこと)

2017-01-26

西野さんを批判する人に欠けているたった1つの視点

お笑い芸人絵本作家西野さんについて、「無料公開はクリエイターの首を絞める」「いや、無料公開はいいけど、あの態度が問題だ」とか色々な論争が起きてるじゃないですか。でも、ぶっちゃけ全部ずれてると思います。彼はクリエイターなんだから、彼の作品のみによって批判されるべきだと思うんです。

この論争で誰も触れないですけど、あの絵本面白いですか?絵本として面白いですか?

絵は凄い。でも、絵本面白さってそこですかね。大事ですよ、絵は。でも、もっと大事なのは、そこから広がるセンス・オブ・ワンダーだと思うんですよ。『かいじゅうたちのいるところ』みたいな名作には、それがあるじゃないですか。

絵本の楽しさって、枚数・文字ともに制限された世界から読み手が思い思いに広げる、広がる世界、そこにこそ絵本の豊かさがあると思うんです。要するに、ヤバイ世界をどれだけ見せてくれて、どれだけ僕らの心を刺激してくれるかじゃないですか。

僕の好きな絵本に「ガガガガ」っていうインディアン神話をもとにした絵本があるんですけど、これは凄いですよ。主人公は石と鳥がまぐわって生まれ子供で、物凄く長いへそと尻の穴を持っていて、邪魔な奴は尻の穴を首に巻きつけて、絞め殺しまからね。何を言っているかからないと思うんですけど、そういう話だから仕方ない。

ヤバイ世界をどれだけ見せて、僕らの心をどれだけ刺激してくれるか、絵本の魅力ってそういう所だと思うんです。

えんとつ町のプペル」はその点が極めて、極めて凡庸じゃないですか。何ですか、「風船をたくさんつけて空を飛ぶ」って、その児童作品で7兆回くらい繰り返されてきたモチーフは。何ですか、「ゴミに人の魂が…」って。その何度も繰り返されてきた展開は。登場人物目的が「世界のはての綺麗なものを見に行く」っていうさ…イオン行け、イオン。何でもあるぞ、あそこには。

「絵がすごいなー」ってだけで、一回も「ヤバイものを見た感」が味わえない。「はらぺこあおむし」とか、絵からして強い(確信)ですからね。そういう驚きが一個もない。

さらに、質が悪いのが「あとがき」ですよ。「夢を語れば嗤われる世界(えんとつ町)で、それでも夢を見るからいじめられる」「捨てろといわれる夢を捨てられない象徴が、ゴミ人間」みたいに、一個一個メタファー解説ちゃうわけですわ。これ最悪でしょ。「糞だせー」でしょ。読み手の中には、それぞれの世界が広がってたんですよ。きっと。このあとがきを読むまでは。

でも、このあとがきを読んだ瞬間に、読み手世界の広がりは雲散霧消して、「西野のお説教」に矮小化されてしまう。もう、この「あとがき」の時点で、西野さんはどこまでいっても西野さんだし、西野さんは既に凄い人なんだけど、たぶん、ずっと西野さん以上にはなれないんだろうな、という次第。

西野さんはどこまでも絶え間なく広がっていて、もがけばもがくほど、きっと西野さんは西野さんの五臓六腑に染み込んで、また西野さんが再生産されていくんだろうな。きっと。

2015-02-25

anond:20150224174630

この症状を克服できるかは分かりませんが、記憶に付いている負の感情クリアにする方法はいくつかあります

EFT(Emotional Freedom Techniques)&TFT(Thought Field Therapy)

顔や体の経絡を指で軽くたたく「タッピング」という手法です。EFTTFTを簡略化したものです。簡単なEFTから先に入るのもいいかもしれません。

ネガティブ感情解放や心理的問題改善集中力を高めたり、感情コントロールにも役立ちます。詳細はEFTTFT日本支部のサイトをご覧ください。

以下のサイトからEFT無料マニュアルダウンロードできます

http://www.eft-japan.com/free.html

TFTの手順

http://www.jatft.org/stress-caring.html

バッチフラワーエッセンス

花や草木などのエッセンス感情を癒す自然療法です。あまり日本での知名度は高くありませんが、本場・イギリスでは歴史が古く、メジャー製品です。「怒り」や「恐怖」「不安」などなど、それぞれの感情対応する植物エッセンスがありますエッセンス保存料グリセリンブランデーなど、メーカーごとに製法に違いがありますが、個人的にはブランデーお勧めです。

飲み方や使い方等の詳細は下記サイトご参照ください。

http://www.pass-thyme.com/guide/info.asp

http://www.healingherb.jp/index-34.html

ホメオパシー

植物鉱物昆虫の成分を希釈振盪して砂糖玉に染み込ませたもの(レメディ)を摂取する療法です。イギリスチャールズ皇太子ホメオパシーバッチフラワーエッセンスの愛用者として有名です。

http://jphma.org/About_homoe/about_homoeopathy.html

日本では「ニセ医学」として非常に悪名高いですが、自分性質に合ったレメディ摂取した場合ネガティブ感情解放効果があると個人的には実感しています(ただし、病気治療には勧めません)。難点としては、レメディの種類が多いので、自分に合ったものを探すのは一人では難しく、専門家相談する必要があることでしょうか。あと、ホメオパシーに対する不信感が強い人はしないほうがいいと思います個人的には、日本会社が作っているものよりも、イギリス製ドイツ製のレメディお勧めです。

些細なことがトリガーとなり昔の記憶が蘇ってきて、それに付随しているネガティブ感情によって軽くパニック状態になる――これは精神科の薬を服用したら治るというようなものではありません。

ユング心理学では、人間意識は「潜在意識無意識)」と「顕在意識」の2種類に分けられ、それは氷山にたとえられると言います

詳しくは以下のサイトをご覧いただければと思いますが、

http://matome.naver.jp/odai/2140833864910053701

私たちが普段意識することのできる意識顕在意識」は、意識10%程度しか占めていないそうです。感情というのは、私たち意識の90%以上を占める潜在意識無意識)の領域からもたらされます。蘇ってきたネガティブ感情一時的に抑圧しても、またふとした時に顕在意識に浮上してしまます。なので、抑圧するのではなく、徹底的にそのフラッシュバックしてくる記憶感情と向き合って、その記憶に対する自分認識を変えるのです。その感情をよく感じてみるのです。

感情を観察しているうちに、特定感情が出てきた時には、体の特定の部位に違和感があることに気づくようになります

体には「チャクラ」というエネルギーセンターがありますが、たとえば、悲しみの感情を感じる時は第4チャクラハート)に、恐れの感情が出てきた時は第3チャクラ太陽神経叢)に違和感がある……ということが徐々に分かってくるようになると思います

主要チャクラの身体的・心理的な関係について

http://www.sky.sannet.ne.jp/lily/kanjyo3.htm

東洋医学の陰陽五行の考え方でも、五臓のそれぞれに対応する感情がありますね。

自分への気づきを深めるためには、体の動きを観察するヴィパッサナー瞑想が大いに役立ちます

http://www.j-theravada.net/4-vipassa.html

体の感覚に敏感になり、感情対話するように心がけるのです。そうしているうちに、嫌な記憶に付随した感情への対処が少しずつできるようになっていくのではないかと思います。また、その感情(どう感じているか)をノートメモすることで、自己気づきが深まります

私もずっと増田さんと同じような症状に悩まされ、ネガティブ感情への対処試行錯誤してきました。私自身、完全に感情問題を克服したわけではありませんが、ネガティブ感情意識的になることで、以前よりもはるか改善されたと感じています。今回ご紹介した私の対処法はほんの一例であり、他に増田さんに向いている方法がきっとあると思います。何かの参考になれば幸いです。

増田さんの症状が改善されるといいですね。

2014-10-12

[]

○針生雄吉君 ぜひともそれは強調していただきたいわけでありますエイズに対してはコンドームです。それから避妊効果についてはビルないしは低用量ビル、そういうふうにはっきり教えてあげなければわからないわけです。コーラで洗浄すれば妊娠しないなどという、それぐらいの程度の知識しか持っていないというのがティーンエージャー一般的な誤った不正確な情報であるとも言われているわけでございますので、そういうことに関しましてはエイズの予防教育と同じぐらいの重要性を持って文部省対処すべきであろうと思います

 最後に、質問ではなくて私の主張の一つとして申し述べたいことがあるわけであります。それは性教育への東洋医学思想の応用ということであります

 御存じのように、青春の悩みのテレホン相談なんかでも常に二〇から三〇%でトップを占めております中学生高校生の性に関する悩みのベストワンは、男子場合射精に関するものであります性教育射精教育なりとまで言われておるわけであります特に、これは特別な例でありますけれども、教育ママが我が子のそういった射精自慰というような、そういう我が子の悩みを見かねて母子相姦にまで至ったなどというおぞましい事態も発生しておるわけであります

 マスターべーション、オナニー自慰について文部省のこの手引の中にも、「仲間から教えられたり、マスコミ等で知ったり、自ら発見するなどして、多くの男子自慰マスターべーション、オナニー)を経験するようになり、それに対する不安や悩みを克服しなければならない。最近女子もかなりの者が自慰経験するようになっているといわれる。」と、その重要性は指摘しておりますけれども、この手引書の「性に関する指導事例とその考察」の中では、ケーススタディーの中ではマイナス面への配慮を求めつつも、「男子自慰マスターべーション、オナニー)は一般的な性行動で、多少の不安葛藤を持ちながらもほとんどの男子は、自分なりの判断意志力でコントロールし克服していく。」であるとか、あるいは総理府アンケート調査の答えでは、自慰については当然だと思う、やむを得ない行為と答えている者が男子高校生の七〇・九%を占め、罪悪感を持っている者、よくない行為だと思う者は一・一%にすぎないという、そういう総理府アンケート結果を引用しているなど、射精あるいは自慰というものがその個人にとって将来悪い影響を与える可能性が強いという立場はとっていないんです。むしろ、「自慰は無害だという表層的な指導に終わらず」云々という表現などに見られるように、自慰は無害であるというそういう考え方の傾向がにじみ出ているように感ずるのであります

 それに対する、自慰というもの有害である、無害である有害論、無害論というものはいろいろな場面で言われておりますけれども、一つの東洋医学的な思想の考え方としては、必ずしもこれは東洋医学代表的ものではございませんけれども、有名だという点で、皆さんがよく御存じだという点で引用したいと思うのであります

 江戸時代の儒医学者であります貝原益軒のあちわした「養生訓」というものの中に、東洋医学の一つの考え方としてこんなものがございます。私の主張を申し上げる上で参考までに申し上げたいと思うのであります

  腎は五臓の本、碑は滋養の源也。ここを以て、

 人身は脾腎を本源とす。草木根本あるが如

 し。保ち養って堅固にすべし、本固ければ身安

 し。という、一回お聞きになっただけではわからないと思います

  年若き時より、男女の欲ふかくして、精気を

 多くへらしたる人は、土付きさかんなれ共、下

 部の元気すくなくなり、五臓根本よはくし

 て、必短命なり。つつしむべし。と、こうあります

  二十歳以前をいはざるは、意あるべし。二十

 歳以前、血気生発して、いまだ堅固ならず。此

 持しばしばもらせば、発生の気を損じて、一生

 の根本よはくなる。と、こうあります

 いずれにしても、この東洋医学的な考え方からいうと、非常にあり余って困る人は時々ガス抜きをするのは結構であるけれども、要するに生命根本としてのそういった腎、東洋医学では泌尿生殖器の働きを腎という言葉表現するわけでありますけれども、それを大切にしていけば長生きもできるし、健康にもなるし、寝たきりにもならないんだと、こういう教えがあるわけなんです。そういった物の見方に対しても目を向けていくということが非常に大切だと思います

 最後に、大臣、もしよろしければそういった東洋医学的な考え方に対する大臣としての個人的御所見をお聞きして終わりたいと思います

国務大臣鳩山邦夫君) 先生から質問の通告がありまして、先生からいただいたものでありましょうか、貝原益軒の「養生訓」の一部を先ほど読んでおりましたが、正直言ってまだ理解できない部分もあります東洋医学という考え方は私も非常に興味がありますし、東洋医学先生に何度もお会いをしたこともあります西洋医学と全く物の見方が違いますから東洋医学場合科学的というよりも、何か生命とか、あるいは人間のあるべき姿のようなもの健康というものを結びつけて理解しようとする傾向があるように私は理解をしておるわけでございます

 ただいまの貝原益軒の「養生訓」につきましても、単に科学的に物を言ったというよりも、人生かくあるべしという貝原益軒人生観、あるいは人生訓のようなものと彼流の性についての考え方が結びついたものと思いますので、大変興味を持って読ませていただいたところでございます


第123回国会 文教委員会 第2号

平成四年三月十日(火曜日

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/123/1170/12303101170002c.html

2013-06-12

公式サイトからではないです

下痢漢方関係はいかに。

下痢は、基本的に胃腸が弱い人に起こる症候です。胃腸が丈夫な人は、ちょっとくらい暴飲暴食しても、下痢にはなりません。漢方でも、まずは消化吸収機能をつかさどる五臓の脾を強化することが、下痢治療の基本となります。ただし、いくら胃腸が丈夫な人でも、冷たい物を飲食しすぎたり、不潔な物を食べたり、あるいは強いストレスが持続的に掛かったりすると、下痢になります。こういう場合漢方でも、それら下痢の原因となる物を体内から除去して下痢を治していきます

下痢の考え方と漢方処方

 
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