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はてなキーワード: 富士電機とは

2024-06-19

anond:20240619094723

同意したら、共有される。共有されたデータお墨付き。ってだけ。

いままで役所で全部事項証明書をもらって独身証明必要だったのがマイナカード認証ネット経由で連携される。

嫌なら使わなくていいよ。富士電機みたいな特急バカキュー管理住民票漏らすガバが怖いっていうのはわかるけど、あれは機密データキュー管理するなって話だし

2022-12-15

「小さくて多い」が日本問題

コングマリット→コングロマリット修正


会社が「小さくて多い」

CPUだったらintelAMDGPUだったらnvidiaAMDアメリカ企業業界基本的に2,3社、多くても4,5社に集約している

ルーターシスコシステムズとジュニパーネットワークスとか、映像編集Adobe3D/CADオートデスクDBオラクル,MSクラウドAWS,Azure,Google

寡占で儲けるのがアメリカ


それを頭に入れたうえでこれ見てほしい


自動車(トヨタホンダ日産スズキマツダダイハツスバル三菱日野いすゞ)

鉄道(日立川崎近畿車輛総合車両製作所日本車輌製造)

造船(今治ジャパンマリンユナイテッド大島三菱、名村、川崎三井、定石)

複写機プリンター(フジリコーコニカミノルタキヤノンエプソンブラザー京セラシャープ東芝富士通NEC)

デジカメキヤノンニコンソニーフジパナソニックオリンパスリコー(ペンタックス)、シグマ

ミシン(ブラザージャガージャノメJUKIベビーロックアックスヤマザキ)

化学(三菱ケミカル、住友化学旭化成信越化学工業三井化学昭和電工東ソー日東電工三菱ガス化学)


どうですかこれ

どう思います

同じ業界にいくつあるんだよって思いません?

日本企業だけでこれ。これに加えて海外企業もあって競争してるわけだからそりゃ儲からない

まぁ化学に関しては一言化学というのはかなり乱暴なんだけど、材料でみても結局同じことなのでわかりやす化学にした

リストに載ってないけど、化学に関しては数千億円レベルに限っても、この倍くらい会社があって、再編が進んでない業界としてよく化学業界が挙げられる

https://gyokai-search.com/4-chem-uriage.htm


新しい産業ベンチャー企業でごった返してるっていうならアメリカでもあることだけど

成熟した業界でいつまでたっても再編が起きずに無駄競争をしてるのが日本なんだよね

から欧米企業利益10%~20%なのに、日本企業はいつも5%あたりでうろうろする

それが次の投資余力の差につながって成長に差が出てくる


半導体製造装置メーカーでもそうで

2021年の半導体製造装置メーカー売上高トップ15、日本企業は7社がランクイン

https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220328-2305876/

何も知らない人が見たら7社もランクインはすごい!とか喜びそうなニュースだけど、

記事でも触れられているように、大手のほうが伸びが大きくて5位以下は伸びが小さい。

装置に関しては東京エレクトロンが大きいか例外ではあるけど、その他は「小さくて多い」だよね

から日本装置シェアは低下してるという指摘がある

日本半導体製造装置世界シェア低下に次世代技術で立ち向かえ

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00138/071501087


事業が「小さくて多い」

日本代表する企業を見てもわかるけど

パナソニック東芝三菱日立なんでも屋総合電機メーカーなんだよね

いわゆる複合型、コングロマリットってやつ


トヨタ冷蔵庫洗濯機を作りだしたら、車の開発がおろそかになるだろってのは想像できると思う

無茶なたとえって思うかもだけど、今の日本にはそれくらい無茶がはびこってる

何でも屋は今の成熟した時代ではかなり無理があるんだよね

から俺はソニーホンダといっしょに車を作るって話を聞いたとき、まずいなぁって思ったよねw

ソニーって白物家電やらないからほかの電機メーカーみたいに事業が「小さくて多い」問題がましだったんだけど、EVをやるのはどうだろうね

まぁ肝心の部分はホンダがやるからそこまでコングロマリット病を発症しないかもしれないけどね


何でも屋っていってみればイオンとかファミレスみたいなもんで

何でもあるようにみえて、特定の層に刺さるものは置いていない

文化成熟し細分化された時代に、総合スーパーや百貨店ファミレスでは限界がある

服にこだわる人は原宿渋谷の店で買うし、そうでない人もユニクロみたいな専門店で買う時代

靴はABCマート家電ヨドバシAppleにこだわる人はAppleストアみたいにね

家電量販店にしても郊外に店がぽつぽつある「小さくて多い」型のヤマダ電機より、駅前にでかい店たてて大量の客をさばく「大きくて少ない」型のヨドバシのほうが利益率がいい

ヤマダ電機 675店 売上 1兆6,005億8,300万円 経常利益 368億8,900万円

ヨドバシ  24店 売上 6,931億円 経常利益573億円


日本家電競争力がなくなったけど自動車はある程度競争力あるのは「小さくて多い」が発生してないからだよね

トヨタ冷蔵庫洗濯機作ってたら、自動車で負けていたよね

そしてホンダは2輪や船とか飛行機とかやってるからから4輪が不調なんだと思ってる

日本の電機業界は不調だけど、例外的にダイキン好調なのは空調専業メーカーからだよね

空調機器だけで3兆円という「大きくて少ない」をすれば十分戦えることがわかる


それに気づいて復活したのが日立

2012年

HGSTハードディスク)をウェスタンデジタルに売却

2014年

日立マクセル(電池光学部品、理美容磁気テープCDDVD)をマクセルホールディングスに売却

日立機材をセンクシアに売却

2016年

日立物流(流通)を佐川急便に29.0%売却(追加売却の予定)

日立キャピタル(保険リース)を三菱UFJに売却

2017

日立国際電気通信機器放送機器監視カメラ)を米KKRに売却

日立工機(電動工具)を KKRに売却→工機ホールディングス

2018年

クラリオンカーオーディオカーナビ)を仏エナップ シス エスエーエスに売却

2020

日立メディコ(MRICT超音波診断装置画像診断機器事業)を富士フイルムに売却

日立化成(化学)を昭和電工に売却

火力発電事業三菱重工に100%売却

こんだけ売って業績回復した日立を、はてブは叩いている

日立日立物流を売却 KKRが6000億円超で買収へ - 日本経済新聞

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nikkei.com/article/DGXZQOUC199XJ0Z10C22A4000000/

だけど俺はいい方向だと思っているんだよね。

ちなみに富士通PFU売ったし、新光電気工業富士通ゼネラルも売却するって言ってるから

次の日立富士通だなと思って俺はひそかに株を買ってるw


日本半導体産業は元気がないって言われるけど、元気な分野があって、それがパワー半導体なんだけど

2021年のパワー半導体メーカーランキングだけど

1位 infineon(独) 48億ル

2位 onsemi(米) 20ドル

3位 STMicro(伊仏) 17ドル

4位 三菱 14億ドル

5位 富士電機 11ドル

6位 東芝 9.9億ドル

7位 vishay(米) 9.9億ドル

8位 nexperia(蘭)6.7億ドル

9位 ルネサス 6.4億ドル

10ローム 6.3億ドル

やっぱりここでも会社が「小さくて多い」のが日本企業

そして総合電機メーカー事業が「小さくて多い」もあるので、二重の「小さくて多い」問題が発生している

日本のパワー半導体に迫る危機事業統合など一刻も早く対策

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00065/00521/

にも書かれているけど、総合電機メーカーの一事業にすぎない半導体投資額が大きくなると

事業バランスを気にして思い切った判断ができなくなり投資負けして撤退するというパターンを繰り返している。

早く三菱富士東芝総合電機は半導体事業ルネサスロームみたいな専業メーカーに売却するか、事業統合して別会社として切り出すべき


今絶好調といわれてるのが京都企業で、「京都企業はなぜ強いのか」なんて特集がされたりするんだけど

任天堂村田製作所日本電産、ローム共通してるのは複合メーカーではないってことね

「この分野ではだれにも負けません」みたいな専業型が京都企業の特徴

だけど、問題企業もあってそれが京セラ

かつては京都といったら京セラみたいな時代があって、一時期アメーバ経営が注目されたけどこの10年くらい停滞している

せっかくセラミックじゃ負けませんな専業の強みがあったのに、なぜかスマホとか電動工具とかプリンターとか始めて複合化してしまって(あの悪名高きバルミューダぼったくりスマホ京セラ製)

そんなことやってるから案の定村田製作所においつかれ、そして離され始めている

から京セラアメーバ経営見直しを迫られてるんだよね

京セラ谷本秀夫社長半導体需要の崖なくなった」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF205NV0Q2A620C2000000/

"谷本社長10人程度の小集団業務改善を競う「アメーバ経営」の見直しや、16に分かれた事業の再編などの改革を進めてきた。"


オタク産業にもある「小さくて多い」問題

任天堂は亡くなった山内社長が他分野に手を出すなっていってたらしいけど、最近アニメとかテーマパークかに手を出し始めてて、ゲーム事業がどうなるか心配ではある

でも岩田社長が素晴らしいのは、家庭用と携帯機の開発を統合しして「小さくて多い」問題を解消したこと

2つしかないものを「多い」っていうのも変な話だけど、作る側も買う側も一つに絞ったほうが助かるよね

スイッチ成功に間違いなく影響したと思う


フロムソフトウェア2005年~2010年ごろは社員数250人で年に5~10本のペースでリリースする「小さくて多い」状態だったんだけど

今は社員数350人で1、2年に1本のペースになって大成功

フロム・ソフトウェア#ゲームソフトウェア

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2#%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2


逆に今不調なのがスクエニ

スクエニ社員数3000人で年30~40本もリリースする「小さくて多い」路線で失敗している

社員数が同じくらいで業績好調カプコンが年に5~6本だからスクエニは7倍ゲームを出している計算になる

任天堂社員数7000人で年10本程度なので、スクエニは異常すぎる

スクエニリリースから推測すると、毎週ゲーム出してることになる。スクエニ社内で自社のゲームを把握できてる人いないのでは?w


アニメ業界といえば、アニメーターの薄給問題が有名だけど、それも会社が600社もある「小さくて多い」問題からだよね。

そういう構造問題無視して、オタクたちはアニメ日本文化だ!国が補助金出して支えろ!とか言ってるからホラーだなって思う。

アニメの話になるとはてブ集団催眠錯乱状態になるよね

製作会社自体が「小さくて多い」し、製作委員会方式のせいでアニメ権利者が「小さくて多い」からヒットしても利益分散してしまうし

見る側にしても年200本もアニメ製作されたら可処分時間分散する「小さくて多い」だし

鬼滅の刃委員会方式やめたかリスクは大きいけど利益も大きいだろうから、いい見本にしてほしいよね


まとめ

今回は特定業界に絞って言ったけど、農業病院も「小さくて多い」で、根本的な問題解決せずに補助金で何とかしてる状態なのがアニメ業界と似てるよね

地方自治体行政システム問題1700もあるからだし、知床遊覧船のKAZU1の問題も結局のところ、日本に950社以上あって過当競争からだし

銀行オーバーバンキング問題とかもそうだけど、とにかくこの国は小さいものが多すぎる


「小さくて多い」が日本問題

「大きくて少ない」が日本の目指す方向


参考記事

なぜ「ゾンビ企業」は宮崎に多くて、沖縄は少ないのか

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2208/23/news061.html

米巨大IT、複合企業化のツケ(The Economist)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB060OR0W2A101C2000000/

2020-08-13

日本半導体産業についての話_その2

https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

上記記事を書いた増田です。外出して戻ってきたらまさか100ブクマ越えだったんで、調子に乗って続きを書きます

イメージセンサー

ソニーセミコンダクタソリューションズグループ

要するにソニー半導体事業部。金額ベースイメージセンサー世界シェア50%を超える王者

裏面照射型や積層型といった新技術世界に先駆けて開発しており、技術・規模両面において市場リードしている。

ただし、スマートフォンデジカメハイエンド品がメインなので、数量シェアでは過半数を下回る。

また車載向けではシェトップではなく絶対的王者といえるほどその地位は安泰ではない。


熊本テクノロジーセンター

ソニーイメージセンサーの基幹工場。初めからイメージセンサー向けで建てられたという特徴がある。

イメージセンサーの主流がCCDからCMOSに切り替わるタイミングでの大規模投資が功を奏し、近年では珍しい日本企業電子デバイス分野での覇権獲得につながった。

長崎テクノロジーセンター

みんな大好き、SCE久夛良木さんがPS3で夢を見てCell Processor量産のために大規模投資をした工場

もともとハイエンドプロセッサ向けの工場だったのだが、PS3爆死のあおりを受けて設備投資が中断。

ソニー本体が65nmまででプロセス投資凍結 → 東芝へ売却 → ソニーによる買戻し → イメージセンサー工場に転換という数奇な運命をたどる。

大分テクノロジーセンター

もともとは東芝の先端ロジック半導体製造の主力拠点

これまたPS3GPUであるRSXの製造担当していた。ソニーイメージセンサーの規模拡大のために東芝から買収。

山形テクノロジーセンター

もともとはNECの先端ロジック半導体製造拠点製造品目としてはWii / Wii UのCPUが有名。

NECロジック半導体部門分社化したNECエレクトロニクスが旧ルネサス合併後、日立系との勢力争いで非主流派となり、工場閉鎖が検討されていたところをイメージセンサー製造能力拡大を図りたいソニーが買収することになった。

こうしてみると、ソニーイメージセンサーシェア拡大には競争力のなくなった各社のロジック半導体工場の買収が大きく寄与していることがわかる。

最も、製造品目の転換にはデメリットもあって、最初から専用工場として建てられた場合に比べて効率が劣る部分があるのだ。

例えば、半導体の配線材としては銅が使われているのだが、金属汚染を避ける必要があるため工場内のレイアウトはそれを考慮されている。

ところが先端ロジック半導体では10層以上使っており配線工程が多いのに対して、イメージセンサーでは3層程度だったりするので、工場をそのまま流用すると製造装置の配置で効率が悪くなる部分が出てきたりするのだ。

パワー半導体

ごめん、ぶっちゃけパワー半導体は詳しくない。三菱電機東芝富士電機あたりが主なプレーヤー

現状では売り上げ、技術ともに世界上位だとは聞いているが、懸念点はある。

彼らは国内自動車メーカー重電家電メーカーに納めるモジュール向けに生産しているのがメインで、半導体メーカーとして世界顧客積極的に売るという感じではないようなのだ

かつての総合電機本体が自社の家電向けに半導体生産していたのが、国内メーカーデジタル家電のシェダウンで売り上げを落とし衰退したのを見ているだけに将来が恐ろしい。

ドイツInfineonアメリカON semiconductorのようにウェハを300㎜化して外販増やす戦略もとっていないようだし、どうなることか…

非先端ロジック / マイコン / ディスクリート / アナログ

ルネサスエレクトロニクス

かつてはマイコン世界一。旧ルネサス時代日立系・三菱系の製品ラインナップを統合できない間に、NEC系の製品も入ってきて大混乱。

顧客が1社購買を避けるため、一時的には1+1+1=3になっていたが、現在はいいとこ1+1+1=1.5程度ではないだろうか。

民生機器向けのローエンドマイコンではPICAVRを有するMicrochipの攻勢を浴び、ハイエンド品ではArmベースで開発しやすさをうたうST Microの攻勢を受けて苦しい状態が続く。

ちなみにアナログ半導体でも日本最大、世界シェアでTop10位置する。さすがは日本代表する半導体メーカー

とはいえアナログ半導体については国内工場ガンガン閉鎖したため、ぶっちゃけ国内製造している割合は大きくなく、買収した米国の旧Intersilの寄与分が大きい。

東芝

電子工作雑誌トランジスタ技術に乗っているような個別半導体を今でも作っている貴重な日系メーカールネサスが古い工場ガンガン閉鎖してほとんど個別半導体から手を引いたため、

ちょっとした単機能部品を使おうと思うと日系メーカーでは東芝がほぼ唯一の選択肢となることも多い。

アナログディスクリート部門の売上自体NANDを作っているキオクシアに比べて規模が小さく地味な存在ではあるが、個人的には頑張って製造を続けてほしいと思っている。

ローム

何かと癖のある京都メーカー。かつてはデジタル家電向けにカスタムICを作り高収益企業として知られていたが、最近ではそうでもない。

とはいえ車載向けの比率を増やしたり、沖電気半導体事業買収 / ヤマハから工場買収といったように経営的にはいろいろ模索している。

総合電機系の半導体メーカーが軒並み没落する中で、大崩れせずに生き残っているあたりはさすが京都系というところか。

なお、独自の社風は業界内でも有名。技術を身に着けた男性社員転職して出ていかないように、地元京都女子社員顔採用してお嫁さん候補としている等の都市伝説あり。

ちなみに筆者は就活生であったこローム選考書類を送ったのだが、他社では聞かれたことがない出身中学校を教えてくれと追加連絡があり、返信後にお祈りされるという謎の経験をしている。

■ TI

アメリカ代表する世界最大のアナログ半導体メーカー。半世紀くらい前から日本拠点を構えている。外資系のためドライな部分があるようで、工場老朽化すれば容赦なく閉鎖している感がある。

主力工場は旧Spansion (AMD富士通が合弁で作ったNORFlash memoryの会社)から買収した会津若松工場

小規模な工場が使われることの多いアナログ半導体では珍しく先端品同様300㎜ウェハを使った大規模工場だぞ。さすがはアナログ王者といったところか。

ON semiconductor

アメリカの電機メーカーMotorola半導体部門のうち、アナログ / ディスクリート部門分社化三洋電機半導体部門を買収。

日本にもそこそこの規模の工場や開発拠点を有しているが、気がかりなのは将来性。リクナビを見る限り、あまり積極的人材採用してる感じじゃないんだよな。

定年等の自然退職分の補充だけというか。日本進出している外資でも、Western DigitalMicronは割と積極的採用投資している感じなのだが、同じ外資でも方針が分かれるのだろうな。

デンソー

トヨタが日系半導体メーカーの衰退に危機感を覚え、自前の開発リソース強化を決断グループ半導体開発のリソースデンソーに集約。

富士通から工場を買収したり、東京設計拠点を開設してルネサス等の大規模リストラ失業したエンジニアを引き抜きしたりしている模様。

筆者の同僚も1人ここへ転職していった。

ファブレス半導体

■ ソシオネクスト

富士通Panasonicの先端ロジック半導体設計部門統合してできた日本最大のファブレス半導体メーカー

デジタル家電画像処理に強みを持つのだが、台湾勢とのガチ競合を避けるために若干ニッチシフトしている感がある。

富士通と旧Panasonic拠点が併存しており、社内文化の融合はあまり進んでいないとの噂。

メガチップス

任天堂関連銘柄最初からファブレス創業した日本では珍しい企業大阪地盤だが、旧川崎製鉄半導体部門を買収して関東にも拠点を確保した。

ソシオネクスト誕生するまで日本最大のファブレス半導体メーカーだった。

ザインエレクトロニクス

日本ファブレス半導体メーカーといえばかつてはここが一番有名だった。カリスマ社長創業して、講演会や本の出版も盛んにやっていた。

デジタル家電で急成長してリーマンショック前には200億くらい売り上げがあったのだが、今では30億くらいに落ち込んでいる模様。

ある程度年齢を重ねて思うのだが、経営者がメディア積極的露出する会社経営に割くべきリソースを浪費しているような気がする。

筆者も大学生のころは意識高い系だったので就活の時にはこの会社を志望していたのだが、今思えば採用されなくてよかったと思っている。

その他

日亜化学

LED大手。売り上げでは日系半導体メーカー上位だが残念ながら筆者は詳しくない。

シャープ

10年ほど前までは世界ランキング20位くらいに位置していたが、

最近はあまり開発リソース設備投資がされていないようで存在感があまりない。

EPSON

まりよく知らない。そこそこ(数百億)事業規模ある模様。

日清紡

本業は繊維メーカーなのだが、最近はなぜか半導体メーカー出資をしている。

オーディオファン知名度の高いオペアンプで有名な新日本無線や、電源ICを作っているリコー半導体部門を買収している。

ミネベアミツミ

アナログ半導体一定リソースを割いている模様。10年ほど前に元になった会社のミツミルネサス工場を買収 / SII半導体部門独立したエイブリックを買収など動きあり

それにしても、エイブリックはあの事業規模でガンガン広告出しているが、費用対効果めちゃくちゃ悪くないだろうか。渋谷看板を見たが主要顧客へのアピールエンジニア採用には役に立たない気が…

トレックセミコンダクター

岡山県アナログ半導体メーカーちょっと前に上場した。

2018-11-04

anond:20181104001813

ただ、あのマシンって、コカコーラ自販機も作っている富士電機との共同開発なんですよね。かなりのノウハウがあるところではないかと。

それだって、上から命令で逆らえなかったという話かもしれないんですが・・

2018-06-05

anond:20180605140325

ちなみにこれは『東京人権啓発企業連絡会』という任意団体資料な。

参加企業はコチラ

IHI

あいおいニッセイ同和損害保険

あおぞら銀行

朝日生命保険

味の素

味の素AGF

アメリカンホーム医療損害保険

安藤ハザマ

MAGICA

エーザイ

NECソリューションイノベータ

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ

エヌ・ティ・ティ・コムウェア

エヌ・ティ・ティ・データ

エヌ・ティ・ティ都市開発

NTTドコモ

NTTファシリティーズ

荏原製作所

大内新興化学工業

大林組

小野田化学工業

オリエントコーポレーション

学研ホールディングス

関西ペイント

関電

かんぽ生命保険

共栄火災海上保険

キリン

KNT-CTホールディングス

栗田工業

京成電鉄

京浜急行電鉄

コスモエネルギーホールディングス

小林製薬

五洋建設

佐川急便

佐藤工業

産業振興

資生堂

清水建設

JXTGエネルギー

JFEスチール

蛇の目ミシン工業

商工組合中央金庫

商船三井

城北信用金庫

昭和興産

昭和大学

信越化学工業

新生銀行

セブン&アイ・ホールディングス

ソニー

ソフトバンク

損害保険ジャパン日本興亜

第一生命保険

大京

大成建設

太平洋セメント

大和証券グループ本社

中外製薬

帝国ホテル

電通

東海カーボン

東京海上日動火災保険

東京ガス

東京電力ホールディングス

東芝

ピー工業

飛島建設

ドン・キホーテ

日新火災海上保険

日新製糖

日清製粉グループ本社

日清紡ホールディングス

日本コロムビア

日本電気

日本電信電話

日本航空電子工業

日本たばこ産業

日本電気協会

日本山村硝子

ニュー・オータニ

ノザワ

野村證券

パレスホテル

東日本電信電話

東日本旅客鉄道

日立キャピタル

日立金属

日立製作所

富士火災海上保険

富士ゼロックス

富士通

富士電機

不動テトラ

丸ノ内ホテル

マルハニチロ

丸紅

みずほ証券

みずほ信託銀行

みずほフィナンシャルグループ

三井住友海上火災保険

三井住友フィナンシャルグループ

三井住友信託銀行

三井E&Sホールディングス

三越伊勢丹ホールディングス

三菱ケミカル

三菱地所

三菱自動車工業

三菱製紙販売

三菱倉庫

三菱UFJ銀行

三菱マテリアル

三菱UFJ信託銀行

三菱UFJニコス

明治安田生命保険

持田製薬

山崎製パン

ゆうちょ銀行

雪印メグミルク

吉本興業

ライジングプロ・ホールディングス

ラサ商事

りそな銀行

以上124社

2018年4月現在

2010-01-26

就職活動を巡る言説に対する違和感

http://d.hatena.ne.jp/nagano_haru/20100124/1264349181

 全体の論旨の言わんとしていることは、とても痛いほど分かります。昨年、自分就職活動を実際にやってみて体験して同様のことを感じました。また文脈的には、「心理学化する社会」であったり、本田由紀さんが提唱する「ハイパーメリトクラシー」と同一線上に位置づけられると思います。

 しかし、就職活動に限って言うならば、それが現代的にアクチュアルな問題なのか、と問われるといまいちピンとこないところがあるわけです。なぜならば、「就活」に対する多くの論旨は、過去現在就職活動には明らかな断絶があると強調する一方で、現在にばかり着目し、過去には一切目を向けていないからです。

 上のid:nagano_haruさんの論考も例に漏れず、過去就職活動現在就職活動の違いをまるで自明のように取り扱っています。

企業労働者採用するときの「自己PR」をどんどん先鋭化させていくところだ。

……(引用者略)

以前のエントリーシート以前の就活とは決定的に違う。

企業に入って、企業価値観内面化してくのではなく、

企業に入る前から、企業の好む価値観役割期待適応するように、「自己改革」を迫られる。

 id:nagano_haruさんは、エントリーシート発明によって、就職活動自己に与える影響が変化したと主張しています。しかし、この根拠となる部分が明らかにされていないため、果たして本当にそうなのか、という疑問がどうしても残ってしまいます。つまり、歴史がない、通時的な視点の欠如が論旨の前提を脆弱なものにしています。このような歴史の欠如は、議論を極めて内輪的なものにしてしまう恐れがあるのではないでしょうか。

 別にこれはnagano_haruさんに限ったことではなく、就職活動に言及する学者評論家全てに言えることだと思います。彼らがなぜ具体的な資料も根拠もなく、現代的な就活に特有の問題である、といえるのか。そこが全く分かりません。

 私見では、メディアの形式が変化しただけで、恐らく、三菱財閥住友財閥富士電機といった明治大正にかけて一世を風靡した大企業たちは、面接段階で、現代以上に自己の刷り合わせを求めてきたのではないか、と思われます。当時の産業はまだまだ発展途中であり、その成員に家族的な同質性を求めていたこと、当時の大学生は全人口の数パーセントに過ぎないエリートであったことから、横の学歴よりも個人の思想、忠誠心が問題とされたこと、などが考えられます。またこの時期に就職活動本の原点とも言えるハウツー本が発売されたのは、決して偶然ではないでしょう。

 つまり、現代的な問題というよりむしろ、近代以降、職業選択の自由によって開放された労働市場が、開放された個人を取り込むために始まった就職活動に内在している問題系なのではないか、ということです。

 こんなこと書くと、お前が調べて根拠出せよ、と言われてしまいそうなので、時間があるときに昔の就職活動について調べてみます。ただ、個人的に一番問題だと思うのが、現時点で体験している人以外あまり問題として感じられない点があると思います。自分もそうですが、就職活動やっているときは、そのシステムの不条理さに怒りを露にするのですが、いざ内定をもらってしまうと、それまでの苦労は笑い話となり、理不尽さは隠蔽されてしまう。誰しも経験しているにもかかわらず、喉元過ぎると熱さを忘れてしまうところに、この問題の難しさが潜んでいるのではないかと思います。

 
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