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はてなキーワード: 「擬態」とは

2023-12-14

服のダサさの壁

壁その1.自分センスを疑えるか

ダサさというのは自分センス相手世間)のセンスの差で起こる

自分の思い通りの服を着れる場合

自分センス世間センスが一致している場合

この条件下ではダサさは生じない

 

ダサいというのは思い通りの服を着れないか、思い通りに着たのに世間からダサい認定された時に生じる

前者は一旦置いておいて、ダサいやつがハマるのは大抵後者

このとき、「自分では良いと思っているのに世間ではダサいと思われている」ことに気づき、それを認めなきゃならない

これにはコミュ力空気を読む力が要るので、陰キャはこの壁が苦手である

あと謙虚さがない人もこの壁が苦手、周りにイエスマンが固まってるとか

 

壁その1の内側に居る状態を「無垢幸せ者」と呼ぼう

できれば中学生でここは卒業しておきたい

(私は大学生だった、中学生はそれ以前「お母さんセレクト」だった、お母さんセレクトセンスが前時代でありダサさの象徴である

 

壁その2.市場調査の壁、個人差の壁

自分はどうやらダサいらしいと気づいてから地獄が始まる

ここで自他のセンスの差をすぐ理解できる人は良い

あるいはマネキン買いとか、ファッション雑誌パクリのような、何かしら解決策を見つけられた人も良い

それ以外のセンスのない人は苦しむことになる

 

ファッションは非常に難しい、言語化されていないし、個人差もあるし、時代によっても違う、足し算すればいいわけでもない

おまけにほとんどの人はスタイルが良いとか美形であるというポテンシャルもないか有名人の真似をしてもダサいままだ

(服がなんでも合いやすい人、服がなんでも合いにくい人がいる。後者地獄だ)

これはダイエット情報美容情報にも似てる

調べるのがとても難しい

 

とにかく勉強し、色んな人の意見を聞いて試行錯誤していくしかない

この時調べるべきは一般的知識もそうだけど、自分にそれがあってるかどうかも調べなければならないから難しい

まりセンスの良い友達家族と服の話をするとか、複数店員にひたすら聞いて深掘りして聞いていく必要がある

(私はぼっちだったので後者選択した、店員は嘘もつから複数店員意見総合する必要がある)

 

別解

壁1,2をすっ飛ばしてなかったことにする人らが居る

自分スタイルを崩さず、オリジナリティを突っ走り、かつスタイルが良く美形な人、あるいはキャラクターである

こういう人は無垢幸せ者の状態にも関わらず全てを解決する

なんならフォローされ真似されたりもする

彼らは天然であり天才である

服に悩んでる人は究極彼らに成りたいのだが、成れないため悩む

ただ、戦略的に天然を装ってる人もいる

これは物差しで測れない領域に行くと人のセンスセンサーバグるので、それを狙ってる人だ

毎日同じ服を着るのもこれに該当すると思う

「◯◯さんはそれでいいと思う、むしろそれでいてほしい」と言われたら勝ちだ

養殖と呼ぼう

 

壁その3 オリジナリティの壁

市場調査をし、自分にとってそれなりに最適解である服を選べるようになったとする

ここまで到れる人は6割は居ると思う(苦手な人にはこの割合が信じられない)

当然都会の方が多い、都内大学生あたりは若いうちにここまで来ている

田舎者は人から見られる機会が少ないので一歩二歩出遅れ

 

ただ、ここまで来れた者たちはほとんど同じ格好になる

無難選択」というやつだ

すると残酷なことに、いつしかダサい認定されていることに気づいてしまうんだ

真似する人・空気読む人という姿勢がまずダサいとまで言われてしま

キョロ充とか呼ばれることがあるが、天然との対極にいる存在だ)

 

ここから無難からの脱却」をする必要が出てくるが、下手にやると壁2に逆戻りする

この先は本当にセンスが要る

 

壁その4 結局相手次第の壁

無難から脱却した人たちというのは、ある程度センスが有る人たちばかりだ

そこには個性があり、界隈の色があり、ポリシーや好みがある

センスよく見られたい」などという邪なモチベーションで来た者には出せないものをもっている

センスない者は結局その「どれをパクるか」を選択しなきゃならないわけだが

そのファッションというのは結局その人やその人の属するコミュニティTOPにとっての正解であって

その条件を間違い、安易パクると途端にダサいゾーンに入ってしま

「どうしたのその服(笑)」となってしまうわけだ

 

センスを一回パクってみるとわかるが、見る人次第で「いいね」という人と「ないね」という人が出てきてしま

ある場面ではおしゃれな人達からおしゃれ認定されるし、他の場面では直接ではなくとも間接的に「アレはないよね」と言われてしま

当然人によって良いと思うものは違うので当たり前なのだ

人の顔色ばかり伺って最適解を探そうとしてきた人はここで壊れる

 

結局自己満足で服を着ていたセンスある人が正しいんだと気づいて、じゃあ今までの苦労はなんだったんだと思い、でも自分自己満足で着ると酷いことになるんだよなー、などとぐるぐるし始める

 

この壁を突破して、「無難自分ポリシーTPO」という自分なりに答えを出せる人はそう多くないと思う

究極言えば服は「どう見られたいか」「どうありたいか」という哲学的な話になってくる

 

3〜4の間 最適無難ゾーン

多くの「外出するタイプ東京人」あたりがやっているのは

「界隈の無難」を使い分ける手だと思う

界隈のユニフォームみたいなのあるだろ?あれをその場に応じて使い分ける

化粧もそれに応じて使い分ける、キャラクターも使い分ける

ここらへんが凡人の限界であり、ここでいいんだと思う

特に日本人は目立たないことを優先するから

これを「擬態」と呼んでいる

(私はここの割り切りがどうしてもできず、ちょっとオリジナリティを出そうとして浮いて羞恥するザコである羞恥するのはポリシーがないからだ)

 

別解:着れりゃなんでもいいよ

完全に諦めたらここになる

田舎おっさんの7割が至る境地がここである

ある意味ここは一番楽な領域である

息子のお古のジャージだって着れる

最強である

解脱者」と呼ぼう

 

おまけ:センスあるものの苦しみ

ダサさとはある意味古臭さ、飽きであり、情弱検出装置である

まりセンスが有り感度が高い人ほど服がどんどん着れなくなる

ひどいと「新しい服を3回着たらもう着れない」みたいな人もいる

女子に多い、友達にいるがバカジャネーノと思いつつちょっと可哀想でもある

 

おまけ:「相手」が無垢幸せ者だった場合

無垢幸せ者がカッコいいと言う服、それはつまりダサいである

その人に好かれる最高の服はダサい服であり、無難な服ではない、そこが面白いと思う

そういう人だとか、天然に向けたブランド服というのも結構ある

 

おまけ:最低限のルールは調べれば出てくる

足しすぎないとか、色を合わせるとか、Aラインだの、骨格だの

それらは一見虎の巻に見えるが、これを覚えても実践との差がある

それに、これらを超越してるセンスの人たちも当然いる(例えば大阪のおばちゃんとか)

厄介なことに、これらを超越してるセンスの人の中にもセンスが良い人がいる

 

おまけ:ファッション凝るよりまずは体型

これまじ

良いスタイルシンプルは最適解の一つである

ただし体型をよくするとそれをアピールしたくなる病気にかかるから注意でもある

筋トレしてみるとわかる、私はダイエット成功した時細くてピッチリした服を求めてしまった)

 

おまけ:母の「ダサい発言

散々頑張った結果、母から出てくる感想は「ダサいである

次に出てくるのは「こうしたほうが良いよ」である

心を強く持たなきゃならない

極稀に「母がセンス良い」という家庭があるがただのラッキーな者なので妬んでやろう

 

おまけ:流行レイヤー、父母をダサい認定してしま弊害

多くの若者は父母世代センス否定することから入る

しかし父母世代センスの中にも光るものが必ず有り、それはやがて復刻する

復刻した時、ダサい認定していた世代は着れないが、その下の世代は着るので、そうやって流行レイヤーができる

しろ子供世代が「父母世代センス否定呪い」にかかってるからこそ、更にその下の孫世代安心してそれが着れるわけだ

父母世代センス否定呪いを克服できる人はかなり稀だ

それは下の世代のウケはいいけど、同年代からのウケが最悪になるから

 

参考:https://anond.hatelabo.jp/20231212220116

2023-12-01

まだ5歳かそこらの小さい女の子が周りに合わせようと一生懸命努力している姿を「擬態」表現ちゃうのって

何とも言い難いミソジニーを感じる

多分男児が同じ事をやったら単純に「優秀」とか「努力家」って表現しそう

何なんだこれ……「擬態」呼ばわりって。

一旦ASDと診断されてしまうと、頑張って周囲に適応しようと努力したとしてもこういうふうにモンスター扱いされてしまうらしい

本当に人権がない

しかもこれを言ってるのってその女の子の親なんでしょ?あまりにも酷すぎる

まだ5歳かそこらの小さい女の子が周りに合わせようと一生懸命努力している姿を「擬態」表現ちゃうのって

何とも言い難いミソジニーを感じる

多分男児が同じ事をやったら単純に「優秀」とか「努力家」って表現しそう

👻

@chi_mama__

IQ×ASD×女児「擬態」のおそろしいところ、「幼稚園児の振る舞い」が出来る。具体的には、周りの子の振る舞いを真似てるから、喋り方まで調整が出来るっていうか、相手によって喋る量もスピードも調整してる。してた。こないだ、うちの大人相手だと機関銃のように喋る娘が。二度見した。

https://twitter.com/chi_mama__/status/1729876482250719467

2023-11-29

医学部なんて入るんじゃなかった」の続き

はじめに軽く自己紹介地方M6医学部6年)の24歳。

3年と少し前「医学部なんて入るんじゃなかった」という文章漠然とここに投稿した。進級がかかった試験の直前だった。涙をぽろぽろ流しながら、カフェの端の方の席で書いたのを覚えている。

まだエントリは消していない。事前にそちらを一読してから読んでもらえるとよいかもしれない。

医学部なんて入るんじゃなかった」は、バズるというほどではないけれど、ネットの隅で少しだけ話題になった。あたたか意見も厳しい意見もたくさんいただいた。あれからいろいろなことがあった。もし自分と同じように苦しんでいる人がいるとするならば、後日談まで書かないと誠実じゃないじゃないか、と思った。マッチングや卒試にも目処がついたので、国家試験勉強息抜きも兼ねて、自分現在地を記しておく。

どこから書くべきか迷っているが、過去記事と照らし合わせて丁寧に近況を綴っていこうと思う。

まず「医学部なんて入るんじゃなかった」とかつての自分は息巻いていたが、結果的には、心境に変化が生じたというか、医学部別に悪くないと思うようになった。医学教育の賜物かもしれないし、苦楽を共にした学友のおかげかもしれない。かつての自分の状況を考えれば、驚くべきことだと思う。

思うに当時の自分は、人間というものに対してずいぶんと悲観的になってしまっていた。コロナ期間が長かったことも大きい。けれどもあの記事でいただいた意見を参考にして、人間絶望せず向き合うというか、積極的交流を図ってみたら、自分と同じ痛みを抱いていたり、同じでなくとも大変な状況をくぐり抜けたりしている子が意外に多いことを思い知った。ノートを見せてくれたり、塞ぎ込んでいる時に一緒にスタバを買いに行ってくれたり、何だかとても優しい子が身近にたくさんいて、シンプルに驚いた。自分は一人ではなかったし、今となっては勉強部屋で毎日楽しくやっている。

受験の同期たちの存在も大きかったかもしれない。彼らは大人視点から自分の悩みに向き合ってくれたし、家庭環境に引くこともなかった。

振り返ってみれば「人に恵まれた」に帰着するのだけれど(友人たち、先生方、本当にありがとうございました)、歯車ひとつでもずれていたら、どうなっていたかからない。人生は意外に上手くいくし、意外に上手くいかないこともあるし、そのハンドルを握り続けることは容易でないという気づきが、唯一の学び。

続いて、家庭について。家庭は、残念ながら崩壊した。おいおい、と思う人もいるかもしれない。熟年離婚というやつだ。ただ、養育費卒業まで出してくれることになり、母方の家庭も長年の苦労を見透かしてか、支援をしてくれている状況だ。臨床実習が始まるころに手続きがだいたい終わった。

あれだけ絶対的ものだと信じていた権力機構が、いとも簡単バラバラと崩れていくさまに、気持ちよさを覚えなかったかといえば嘘になる。清々したし、寂しさはない。薄情かもしれないが、しょうがない。

趣味は相変わらず楽しくやっている。とても上手くいっており、その道の友人もたくさん増えたし、努力すればするほど報われる辺り、今までの人生の苦労のお返しを、急いでもらっているようにも思われる。就職関東なので、今よりずっといろいろなことがやりやすくなるだろう。

もう「欠陥品」と呼ばれることもない。勉強趣味はそれなりに頑張っているし、プライベートもそこそこ楽しくやっている。健常な人間「擬態」しているというと穿ち過ぎだろうか。

残念なことに、自己肯定感の低さは治っていない。褒められたら社交辞令と反射的に判断してしまう。けれども今の私には、それを笑顔で受け止める分別がある。

こと異性関係においては、どうも以前の良くない自分……過剰に怯えがちで人間を信頼しきれない自分がほの見えるようで、現在お付き合いさせていただいている人に、それを茶化されることもある。根本問題は治ることはないと思う。全てのこころ問題離婚程度で治るなら、私は今こんな文章を書いていない。離婚事実自体に苦しめられることもある(自分も原因の一端を担っているはずなので)。

うそう、以前のエントリをあげた時、「あなたはどこに行っても上手く行かない。あなた自身問題がある」といった内容の言及をいただいた。それは本当にその通りだと思う。私は人より落ち込む頻度が多いし、落ち込み具合もひどいものがある。特性は一生十字架として背負っていくほかないのだ。一方で、当事者ダイレクト当事者たる要素をぶつけることの暴力性に関しては、少しばかりの思慮が必要だと考える。

どれだけ歪んだ形でも「大学に通えたこと」には感謝している。卒業を目前にして、特にそう思う。世の中には寝食さえままならない被虐待児が多い。辛さは比較するものではないけれど。

というか、過去自分、かなり荒んでいて驚いた。もし私と同じような子がいたら、大丈夫だよ、と肩を叩いてあげたい。世の中は思ったより悪いところじゃないし、どんなコミュニティにも気の合う人は存在する。視野を広く持って、絶望しすぎないで、どうか、家庭以外の安心できる居場所を見つけてほしい。

将来何になりたいかは、まだあまり決めていない。志望科は内科だが、精神科にも興味がある。かつての自分みたいな子供の、絶対的な味方でありたい。

何だかふわふわとした文章になってしまいましたが、以前私にいろいろと言葉をかけてくださった方々、どうもありがとうございました。

職種の人でしたら、いつかどこかでお会いできるかもしれません。

その時を待ち望み、まずは国家試験を頑張ります

本当に、ありがとうございました。

2023-10-13

anond:20231013201747

女性コミュニケーションが得意だから「擬態」してやり過ごしてきただけだよ

で、何のデータもないのに

「擬態」してやり過ごしてきただけ

と断言してるのがお前なわけだ

報告数の件も遺伝性の話も全部無視して、単なる経験則(笑)で、男女差は存在せずただ擬態しただけだ、と断言しているのが

anond:20231013194816

女性コミュニケーションが得意だから「擬態」してやり過ごしてきただけだよ

こういうのが発達障害女性を苦しめてるんだよな

女性コミュニケーションが得意」って、対偶取ると「コミュニケーションが得意でない者は女性でない」だから

女の敵は女事案のひとつ

「女はこういうもの」「女ならみんなそう」っていう女自身が女の枠を狭める女社会の悪習のひとつ

anond:20231013193842

ASD理系女子が別物として扱われてるけど、女子ASDがいないというのは、とんだ偏見だよ…

医者が見過ごしてきただけで、実はASD女性も多い

女性コミュニケーションが得意だから「擬態」してやり過ごしてきただけだよ

その層の女性たちが理系に進めば、似た特性を持つ学友の中で「擬態」しなくても過ごせるし、力を伸ばせる

2023-06-01

オタク女へ お前らもキモイ

ドーム配信者のライブ?やるみたい(後から調べた)でオタク女さんがいっぱいいたんだけど異様な光景ドン引きしたので書いておく。

一人だけに注目するとヤバいはいない

個人レベルで注目したら不審な人はほとんどいない。ジロジロ見たらセクハラだだし注視してるわけじゃないが

電車に乗ってても特に気にしない位に周囲に溶け込んでいると思う。

オタク君は社会人として大丈夫かよ…みたいなのがわんさか居ることを考えれば比べ物にならない。

…のだが

黒い 黒すぎる

葬式でもあるのかな?は言い過ぎだがマジで白黒コーデ率が半端ない。50%以上は白黒だった。

4人組がいたら3人が白黒で1人だけ普通カラーだった。

黒単色もマジで多い。葬式連想したのはこのせいだな。

そのせいでドーム付近が異常な空気になっていた。

ライブの時ってそれぞれのファン層の特徴が出てて面白くはあるんだけど

この間見かけた乃木坂46とかマジで普通だったよ。

ああ、分かった。

普通ファンはグッズ広げてライブの準備してるんだ。ライブの変なグッズも会場では微笑ましい光景なんだよね。

でもオタク女さんたちってグッズも身に着けず白黒の暗すぎる格好で待機してるヤツが多すぎるんだ。

推し結婚発表でもあったのか?って思うような雰囲気マジで終わっててキモかった。

オタク女って普段「擬態」とか言って隠れてるアピールしてるけどさ、

あれって単独では個性区別がつかない程度に陰キャ恰好して紛れるのが簡単なだけで

集団になった途端個性の方向が集中してヤバい雰囲気が出てくるんだな。

安心してくれ。お前らもそれなりにキモいぞ。

2022-10-17

当事者から見た発達障害への誤解

追記:言いたいことがふわっとしてしまたかもだけど、ASDカミングアウトしたりプロフに書いてる人はここで書いてるような「擬態」をやって来てる可能性が極めて高いので、概して普通にコミュニケーションは取れるし、妙な垣根は設けて欲しくないかなとは思う。

 最近は、一般書はもちろんのこと色々なWebページ発達障害について書かれるようになってきたので、これを見てる人のほとんどが発達障害については聞いたことがあるだろうし、なんなら身近にそういう人もいると思う。ただ、当事者としては発達障害特にASD旧称アスペルガー)については発達障害専門でもない医師などによる誤解が蔓延してて、ひどくめんどくさい。てわけで、当事者目線から見たASDへの誤解について書いとこうと思う。一応、正式な診断はないけどWAIS-IV知能検査は受けてて、ADHDよりはASDの方が傾向強めという感じで言われたくらいだとは書いておく。



 幼い頃って意味ではかなり正しいんだけど、結構多くのASD思春期辺りで「あれ?俺ってなんか浮いてる?」てことに気づいて「擬態」という形で定型発達の模倣をするようになる。成人して社会に溶け込めてる発達当事者擬態をかなりの精度でやってのけるから字面のまま受け取るタイプASDは存外少ない。むしろ擬態うまいタイプ相手言葉をかなり疑り深く分析してることも多い。発達当事者の多くは擬態をやってることに自覚的「擬態」の他にも「ASD修正パッチ」、「模倣」とか色々な言葉表現するのだけど、近年の発達障害研究でようやくこの模倣行動が知られるようになったみたい。参考: https://www.city.himeji.lg.jp/bousai/cmsfiles/contents/0000020/20708/zidou3.pdf ここで「カモフラージュ」て書かれてるやつのことね。カモフラージュ行動が記されるようになったのは発達研究でもかなり新しいらしく、まだまだ当事者にとっては当然のことでも知られてないことが多いと感じる。


 性質が悪いのは「ASDへの配慮として」字面通りに受け取ってあげましょうとか、率直に言ってあげましょうみたいなマニュアルが一部で出来上がってることで、思春期から訓練してむしろ字面通りに受け取らないように」してるタイプにしてみればそういうマニュアルで行動されるのはたまったものじゃない。TwitterプロフASDと書いてる人に「字面通りに」伝えたり、相手言葉を受け取ったりして当事者の神経を逆撫でするなんてのも見たことがある。



 前述の擬態を過剰にやるタイプだとむしろ、(たぶん)定型だと普通やらんだろってくらい相手意図深読みしたりもする。人間って案外その時点での感情意識してないことが多いのだけど、このタイプの人は滅茶苦茶深い精度で理屈で考えて他者感情を読み取るから、すっごい気遣いさんになることも多いし、頭いいタイプASDだとこの予測精度は定型より高いことも多い。



 知る限りでは、これは全く事実に反しているのだけど何故かそう思ってる人は多い。もちろん、共感能力が低いASDも少なくないけど、むしろ極めて高いタイプもいて、弱者に対して普通以上に思いやれる人も多い。それゆえに普通そこまでやる?くらいの自己犠牲型になることもあったり。この辺は今だ未解明ではあるけど、ASDであるかどうかと共感能力については直交概念じゃないかなあ。

 もちろん、「傾向としては」そういうのが見られる人も多いんだけど、それはASDの症状というより成長過程社会不適応に気づけなかった結果として現れる感じ。

 じゃあ、ASD本質とは何よって言われるとこれはまだ研究途上で色々難しいんだけど、「物事パターンで把握したがる」傾向じゃないかなあってのが個人的な仮説。ゆえに、



 みたいなのが表面上現れる感じ。ただ、これも擬態してる人は元来の傾向を理性で巧妙にセーブしてたりするからそもそも発達当事者と気づかれないことも多い。周囲から見た時に、「なんかこの人、毎日同じような行動をしてるなあ」とか、多人数での飲み会なんかだと無口になってたり消極的になってたりして「ちょっと人付き合いが苦手なのかな」程度に見えることも多いってのが実感。

 他の問題として、知的障害発達障害がしばしば混同されるというのがある。知能が一定水準を切るといずれにせよ「空気が読めない」ので外から見ると発達障害区別がつかないのだろうけど、とある発達当事者精神科医ツイートを見る限り、このケースは結構多いらしい。実際、巷で「発達」「アスペ」と呼ばれてるタイプの人(こういう蔑称は好きじゃないけど)は知的能力が低いというか境界知能じゃないかレベルのケースが散見されてて、それが発達障害特にASDへの偏見を増す結果になってるなあと思う。

 さらには、精神疾患発達障害混同パーソナリティ障害発達障害混同なんてケースもある。これは発達障害のせいでイジメや親から虐待を食らってその結果精神疾患を患ったみたいなケースもあるので、あながち無関係とも言えないのだけど、二次的な障害と元来の傾向による苦労が混同されるのもややこしいことだなあと。

2020-08-28

anond:20200731034501

ADHD診断済み、ASD傾向ありの30代です。

発達障害と言っても各人症状も状況も違うし、元増田のお子さんと私は全然違う可能性もあるけれど、少しでも元増田の慰めになればと思い書いた。

私が子供の頃、私の母親もきっと、増田のような状態だったんだと思う。

私が物心ついた頃、母は毎日沢山の薬を飲んでいた。(大人になってから、いくつかは精神科の薬だったと聞いた)

母は怒りっぽい性格なのだと思っていた。いつもイライラしていて、私が何をしても叱責されるので。

それが、いつのまにか、私が成長するにつれ穏やかになり、私が中学に上がる頃にはすっかり、穏やかで、上品で、論理的で、利発な人物になっていた。まるで別人のようだったが、こちらが母の本来性格だったのだと思う。

60代になった今現在も、母は穏やかで利発な人物のままだ。(祖父母介護をしていたときストレスがありそうだったが、昔ほどではなかった)

私との関係も良好で、年一度の帰省にも喜んでくれ、好物を作って待っていてくれる。また、LINEなどでの連絡は頻繁にしており、楽しく雑談もできている。

おそらく、というか十中八九、母が不安定になっていた原因は私の発達障害のせいだった。

昔は発達障害という概念も知られておらず、私は「知能には問題がないのにどこかおかしい子」だった。普通学級に通っていたが、担任教師や友人たちにもどこか持て余されていたと思う。

そんな訳がわからない中で私のフォローをしたり、癇癪の相手をしたり、頻繁に体調を崩すのに合わせて病院に連れて行かなければならないのはとてつもない負担ストレスだったと思う。

いつだったか、母は「本当は仕事を続けたかった」と言っていた。私のせいでキャリアを諦めざるを得なかったのだと思う。本当に申し訳なく、謝っても謝り切れない。

それが寛解したのは、おそらくだが、私の成長に伴い手がかかりづらくなったこと、また部活動や塾通い等で家を開けることが多くなり、私と過ごさざるを得ない時間が少なくなったことが理由なのではないかと思う。

私は、幼児の頃は自分を抑えることができず癇癪を起こしたり、周りの子供と同じ行動をとることができなかったが、成長するにつれ「擬態」を身につけ、一見普通の人のように振る舞うことができるようになった。(実態精神科で診断されているとおりASD傾向ありのADHDで、あくまでも振る舞いを覚えただけ)

それにつれ親への関わり方、迷惑や心労をなるべくかけない方法も覚えた。また、体調もなるべく崩さないようにする方法経験的に体得した。

その後私は大学進学に伴い実家を離れ、一人暮らしを始めた。それから10年以上、実家には年に1回〜数回帰省するのみである。母との関係は上述のとおり良好。適切な距離感を保てている。

長々と自分語りをしてしまい恐縮だが、このようなケースもある。

母とこの件を詳しく話したことはない(心労になりそうなので)ため母側から見たらどうかはわからない。あくまでも外側から観測した、子供視点の話である。だが、兄弟に聞いても少なくとも昔のようには薬を飲んでいないそうだし、母は穏やかに、楽しそうに過ごせているようだ。

最初に述べたとおり、私と元増田のお子さんは全然違う可能性も多分にある。

ただ、このようなケースもあることを知って欲しかった。

元増田が少しでも早く、少しでも楽になるよう願っています

2020-07-26

オタクのオシャレは特殊

男性オタクのことはよく知らんので割愛する。

オシャレというのは定義が難しいが、高い服や流行の服が必ずしも自分に似合うわけじゃないというのが大前提としてある。

女性オタクの中にはオシャレ=「一般人擬態する」みたいなイメージが未だにあり、その場合手っ取り早く「擬態」するのに無難なのはコンサバ系、つまり綺麗めお姉さん系統である通勤にも流用できるし。

しかしこれが全く似合わない人間というのは割と多く存在する。意外と体型や髪型を選ぶし、顔の派手さ・地味さっていうのも影響してくる。(無難ではあるし他のジャンルに比べたらたくさんの人に似合うようになってるとは思う)

どうしてもコンサバ系の服が好きなんだ!と思って着るなら問題ないが、コンサバ着ておけばオシャレなんだよね、私はセーフ…と思って着ていてはなんの意味もない。なんか値段帯も比較的高いし。

自分が気に入ってる服着てて、自分の気分でオシャレしてるとき他人が何着てるかなんて本当に気になるか!?自分はならない。心底どうでもいい。不潔だとかはまた別の話だろうが、化粧をしないとかは本当にどうでもいい。

オタクの集まり服装バラバラからすぐわかる」という話がひと昔前に流行った。大変結構だと思う。ゴスロリだろうがパンクスだろうがハイブランドだろうが古着だろうがヒッピーだろうが、当人が満足して買ったんだろうなと思える服の人と会っている方がずっといい。

オシャレなんて、しなきゃとおもってするもんじゃない。興味がない人が手近にあるもの適当に着てくる、大変結構である

2020-05-29

愚痴です(発達障害グレーゾーンの人の適職って?)。

リモートに入って3ヶ月近く。

 

ここにきて「逐一指示しても、単純作業しかできない人(もしくは単純作業も難しい人)」が炙り出されて、全社で問題になってきたらしい。

 

発達障害グレーゾーンには適職って言われているプログラマーデザイナー会社なんだけど、あれは嘘だなあって思うよ。

プログラマーデザイナーも、ひとりで黙々と仕事をするわけじゃない。

物事を調べたり考えたり、説明することも必要だし、経験が浅い時期は「教えられたことをそのままやってみる」っていうのが大事になる。

 

過去の部下にも「発達障害かも?」っていうのがいた。

明らかに同期入社スタッフと違って指示が伝わらないし、出し方を工夫しても成果が上がらない。

けれど、当時の上司から障害が分かったとしても、状況変わらないよ」っていう一言で、産業医相談できずに終わった。

おかげで、すごい精神削がれたけど、わかったこともいくつかある。

 

1. 音声指示が苦手

当人が書いたメモ確認したら、ひとことも言ってない単語が書いてあった。

こんなこと言ってないよね?って質問したら、「ど忘れして、似た言葉で書いた」と返答された。…それじゃ、指示通りに仕事できないよな(汗)

こういうことが続くので、指示は全部ドキュメントや図解にした。タスクも小分けにした。この準備がすごく大変で死にそうだった。

それでも、指示が通らない場合が多かった…。

 

2. 教えた通りの手順を無視する

間違いが少なくなる手順を教えてるんだけど、無視して大惨事

「ここでフローを変更したのはなぜ?」って聞いたら明確な返答できずにモゴモゴしてる。

確たる理由はなくて「何となく」変更しちゃう思考のクセっぽい)。

何となく」変更しちゃうから、「次からは教えられた通りにしよう」とは思わないし、当人は「なぜ失敗したのだろう?このフローでもできるはずなのに」と思っている節がある。

結局、指示者に確認せず、再び黙ってフローを変更し、大惨事を引き起こす…

 

3. 何度同じことを教えても、毎回「初めて聞きました」という顔と反応をする。

1年以上、繰り返し教えてもダメ

ドキュメントだけではダメだったので、当人PCを使って操作最後まで見せた。

同じことをやってもらおうとして横で確認していたら、速攻「やっちゃダメ」って教えたことをやりだす。

つい数秒前言った話(再三)だぜ。まじかよ…。

これが続くと指導役の精神が削がれる。

 

4. 息を吐くように嘘をつく。ただし、本人に自覚がない。

問題が起きた時に聞き取った話と、1時間後に別のメンバー交えて報告したこととの内容が違う。

「さっき〇〇って言ってたよね?」と尋ねたら「言ってません」と言われた。

最初は本当に聞き間違いかと思っていたけど、途中で「自覚なく嘘をついている」ことに気づいた。

その場を切り抜けるために、思いつきで言っちゃうっぽい。勿論、思いつきなので、周囲にすぐにバレる。

嘘をつくなら死ぬまでバレない嘘をついて欲しい… 。

(客との約束すっぽかした時も相手にソレをやって、それを目撃した部長ブチギレ、一発始末書になった。)

 

5. テンパると何も考えられない。

普通にテンパる新人は多い。

ゆっくりめに話すと落ち着いてくるし、そのうち自分の心の鎮め方を編み出すようになるので、なんら心配はない。気長に待とう。

だがしかし

テンパったらもうだめ。何も考えられない。頭の中はテンパってる記号でいっぱい!

目もキョロキョロし出して、落ち着きを失っているのが明らかにわかる。

こうなると、時間をかけても、正しい成果物は、まず上がってこない。

仕方なく仕事を引き揚げて対応するので、指導役の負担さらに倍!どーん!

 

6. 外見が若いというか幼い。それに比例してか、中身もやや幼い。

ひとまわり以上年下のスタッフが「同い年かと思っていました!」と驚くほど若々しいこともある。若干童顔で、かわいらしい雰囲気を醸し出している。

若々しいのはいいことだが、それに比例して中身もやや幼い。

TPOをわきまえた発言ができなかったり、テンプレートを渡しても日報を書けなかったりする。

 

…結局、色々手を打ってみたが、部下のやらかしカバーするため、長時間労働待ったなしの生活を数年続けることになった(こちらが産業医面談強制で送り込まれた)。

だいぶ経った頃、社内から「あの部下たちがぶら下がっていたのに、よく仕事を回していたね」と気の毒そうに言われた。

当時、この部下だけでなく、ややグレーなスタッフ配下にいて、複数ぶら下がられた状態孤軍奮闘していたからだ(手がかかるため、他に異動させることも拒否され、かなりの忍耐を強いられた)。

だけどさ、気の毒に思ってるなら、その時助けろよw

 

最近はそういう部下がいなくて、楽させてもらっていたんだけど、忘れた頃にまたきちゃった。

今度は中途採用で。

面接の時に気づかなかったのは落ち度だけど、先の部下と同じで、「面接の時は受け答え」できるんだよね。

多分、きちんとできる人の「擬態」をしてるんだと思う。

 

けれど、業務に入ると、信じられないくらい「発達障害疑惑のあった部下」とそっくり

まりにも成果が出ないので、指示の出し方がよくなかったのかと思い、当人に尋ねたら「指示はわかりやすかった」という返事。

でも、成果は出ていない。完全マイナスに振り切っている。

当人は「指示を十分理解している」と思ってるんだけど、成果が出てないので「理解していると勘違いしている」可能性が高い。

これって、認知の歪みてやつなのかも… 。

 

その上、なによりも最悪なのが、先の部下と違って「テンパる善悪判断をぶっ飛ばし、その場を切り抜けるために、ものすごく致命的にダメなことを平気でやっちゃう。」ところ。

本当にタチが悪くて、「ちょっとダメ」とかのレベルじゃない。訴えられちゃうようなことを平気でやる。

問題が発覚した時、「やってはダメだと知っていたが、その時は思い至らなかった。今ならわかる」と自供しやがった…。

ただし、本当に悪いとは思っていないようで、迷惑をかけた人たちに、ひとことの謝罪もない。

 

でもさ。

正社員採用してるから能力不足なんかで速攻クビとかにはできないわけ。

どうなったかというと、本来業務全部はずして、それまでアルバイトにお願いしていた軽度の作業担当させることにした。

結果として、玉突きでアルバイト契約を終了することになったので、アルバイトの人には申し訳ないことになったんだけど。

 

それで思うんだよ。

発達障害グレーゾーンの人たちの適職って一体なんだろう?って。

私もたくさんの事例を知っているわけじゃないけど、経験してきた感じでは

 

  • できる人の「擬態」をしているし、当人も「できる」と思い込んでいるので、他人からはそれなりに見える。
  • 実務に入ると指示を理解し実行できないことが続き、あっという間に周囲から不興を買う。
  • 周囲の冷たさを恐れて、うわべだけすり抜けようと、嘘をついたり(当人自覚なし)、分かった振りをし続けるので、さらに不興を買う。
  • どうしようもなくなり職場を変える。

 

特に私が経験した人たちは「前職でコテンパンにやられた」「指導されず、放置されていた」感が見て取れる。

気持ちは、ものすごーーーくわかりますよ。

手がかかった分、フィードバックわずかでもあればいいけれど、なければ徒労感が大きすぎて精神的な負担が重くなる。

「次は注意してね」と軽く言っても、飛び上がるようにびくびくして、自分は悪くないと取り繕おうとする言動を見せる相手に、正直いい気持ちはしない…。会社の規模によっては、ぎりぎりの人数で仕事回してるから、面倒見切れないっていうのを「冷たい」とは批判できないんだよね。

 

うちは人材を育てるのがうまい会社というわけではない。合わない人には地獄にもなり得る会社だと思う。

ただ、失敗したとしても、上司が声を荒げて叱責することはないし、何度質問しても「前に言ったでしょ」とは言わない。きちんと仕事を教える。

元々体育会系会社だったけど、時代に合わせて対応方法を変化させているんだよね。

 

そんなわけなので、すぐに見限ることはなく、問題が起こるたびに、当人面談するんだけど、改善策を押しつけても解決しないので、方法当人に決めさせる。

ただ、こういう人は、やり抜くことができない、見た目だけ立派な目標を立てる傾向があるので、当人との会話の中から習慣化しやす方法を見つけて、改善策を作り上げるようにしている。

でも、自ら決めたルールさえも速攻ぶち破るんだよねー…正直お手上げ状態

今回は、ちょっと問題が大きくなってきたので、議題に上がったスタッフは、これから診断受けることになると思うんだけど、判定が出た場合、どういう対応すればいいのかなって考えるんだよ。

 

うちの会社場合職種限定で入ってきて、その職種仕事ができないから、他の職種鞍替えするっていうのは不可能

事務系のアシスタントには空きがないし、他は技術職だから

からって、日がな一日、YouTube見せてるわけにもいかない。

人手は足りていないんだけど、この人がいる限り、予算関係で新しい人を雇うこともできない。

また、今やっている仕事も、正社員がする内容じゃない。

アルバイトを雇う場合、お願いするのは簡単で短時間仕事。その仕事正社員給料待遇を渡しているのも、なんだかなって思う。

 

最近は、入社してから発達障害が発覚することが増えていると人事から聞いている。

個人名が出ることはないけど、幾人か「もしかして…」と思うスタッフはいる。

ただ、その中には一緒に仕事したことがある者もいて、精神削られるほどひどい目にあった記憶はない。

 

指示方法を工夫すればできる人もいると思うけど、中には自覚なく拗らせすぎちゃってる人もいる。

はっきり言って、この「自覚なく拗らせすぎちゃってる人」がやっかい。周囲の方が疲弊ちゃうんだよね。

 

どうすりゃいいんだろうねえ…

 

6/4追記

これは適職を問うているのではない。お前の愚痴だ。

 

…と、至極ごもっともなコメントが入っていたので変更してみた。

ただ、元のタイトルが消えてしまうのも良くないので、カッコ書きで残しもした。

 

当事者からコメントもあったので、色々考えることはたくさんあった。ありがとう

大項目で指示された方が良いという話もあって、本当にそれぞれだなと思った。

 

自分経験したのは、大項目指示はダメ、手順を細かく分解し、番号を振らなければ理由なく作業スキップしてしまう感じだった。

現在は、チケットSlackなどで指示を出している。

何度か指示が通らないことが続き、本人に尋ねてもはっきりしなかったので、試しにテキストや図版指示にしたところ、まあまあうまくいった。

本人も指示方法が変更になって、はじめて「音声指示が苦手」と認識したらしい。

 

自分自身も完全な定型発達者ではないという認識はある。

診断を受けた人や診断に至らなかった人よりは「ストッパー」が効いているだけだ。

 

自分は繰り返しの単純作業が苦手。

とは言え、若手の頃はそういうタスクが多いので、下記の2点に留意するようにしたところ、精度は格段に上がった。

 

 

特に2つ目は重要で、経験上、タスク遂行する際、ミスを犯す分岐点がなんとなくわかる。

易きに流れると抜け漏れなどが多くなるので、あえて「面倒くさい」方を選ぶ。

 

自分は、この心の動きを「ストッパー」と考えている。

本人も自覚できないまま「不可解な人」という烙印を押されるのは、このストッパーが弱いか、まったく存在しないためではないかと思ってる。

 

件のスタッフは何らかの障害を持ってるのかもしれないし、転職したこと二次障害を負ったのかもしれない。

今後の結果を待つしかないが、今までの経緯が不可解すぎるので、なんとも言えないというのが本音

現場では以前から問題になっていて、多大な負担現場特に担当者)だけに押しつけたままになっていた。

騙し騙しやっていたが、慢性的な人不足やコロナ禍による急激な変化によって、ようやく全社的な問題認識され、遅ればせながら対応を始めた感じだ。

ただ、どのような診断が降りても、その特性に合う仕事を用意できるかと言えば、かなり難しい。

単純作業を作り出すことが容易ではなくなっているからだ。

 

 

気になったのは「子ども発達障害です。将来が不安です」という親御さんのコメント

自分がここに書いたのは、主に「自覚がなさそうな人」の対応で困っているという話で、療育等をされている人を対象にしているわけではない。

 

現状、多くの中小企業には余裕がない。

社会状況に応じて仕事難易度も変わってくるので、社員も余裕を持って仕事をしているとは言い難い。

ただ、子どもたちが大人になる頃は、社会の有り様も変わっているだろうし、適性に合わせた教育を受けることができたなら、無理のない社会参加も可能になると思っている。

2019-09-18

なぜSFは衰退したのか、あるいは、SF警察はなんでSF警察行為をやめられ

SFマニア流行ってるオタクコンテンツ特攻して噛みつくたびに炎上するネット世界。僕ら世代には「またかよ!」って感じなんですが、世代交代による認識の変化で、SF警察がなにに怒ってるのか? とか、あれもこれもSFなのに、なんでSF衰退とか言っちゃってんのか?

とか理解不能に陥ってる方も続出している模様。

そんなわけで、過去を知る者として、ちょっとまとめてみました。

おおむね私怨たっぷり回顧録みたいなもんです。

ただ、だいぶ背景をさっぴいてます

受験戦争の加熱とから、今よりさらにひどい男性中心主義社会である昭和日本での負け組男子化への怯えとか。

今でもその名残はありますが、かつて、オタクというものヒエラルキーによる特権意識を良しとする人の集まりでした。

全員ではないとは思うけど、なんかそう言う感じのが台頭してました。

オタク教養』をたっぷり学んだオタクエリートがクールで良しとされたのですが、これもまた、今でもその名残はあります

クールジャパンとかが、その流れですね。

オタクエリート』というものは、どういうものか?

どこの誰とは言わねぇでおいてやりますが、京アニ事件の時に、どっかの大学教授が書いた懐古エッセイみたいな記事

今時の人たちからは謎扱いされてましたが、あれが、あの世代の『オタクエリート』意識のあらわれです。

彼だけの特殊思想ではないことは「記事の内容には賛同できる」とか言ってる人が、ちらほらいたこから分かりますね?

では、彼らが『オタク教養』とはなにか?

まあ、かいつまんで言うとウンチクです。

今でも名残はありますね?

ところで

オタクエリート』

この定義には、ちょっと複雑な背景があります

政治家ですらオタクに媚びる今では、下手したら生死に関わることだとまでは信じられないかもしれませんが、昔は、オタクであること自体が恥でした。

今でも自嘲ネタではあるし、からかわれることもあるとは思いますが、かつて、「オタク」と呼ばれることは、社会的死や、学校や家庭でイジメ対象になることを意味したのです。

ググれば怨嗟の声で溢れているとは思うので割愛しますが、オウム事件宮崎事件は「オタク」を犯罪者予備軍として世間認知させる結果を生みました。

当時のオタク趣味を持つ人たちは、自分オタクではないことを証明するのに躍起になっていました。

あるいはオタクではない人のフリをして、その行為を自嘲気味に「擬態」などと呼んでおりました。

今でも名残はありますが、生活や生死が関わってるので真剣度が段違いです。

だってキモがられたくはありません。

あいつはダメだと笑われたくもありません。

そこで『教養』の出番です。

オタクにとっての『教養』とは、自分が頭のいい人間であること、社会にとって有益な優れた人間であること、犯罪者予備軍=オタク以外のなにかであること、それを証明するためのものでした。

ですが、オタクはやはりオタクです。

一般人やご家族の皆様から見れば

「いやお前どう見てもオタクっしょー(ワラ)」

と言う事にしかなりえず、オタクであることを認めるか、認めなくても勝手レッテル貼りさせられました。

オタク」はレッテルだったのです。

しかしながら、そうすると犯罪者予備軍の一員にさせられてしまます

自分オタクであることを認めながら、『ただのオタク』以上の上位の存在である事を示す概念必要しました。

それが、『オタクエリート』です。

上位の階層と言うのは、下位の階層がないと存在しえません。

世間はいっしょくたにされる『オタクカテゴリー内での優位的立場を築きたいオタクエリートにとって、自分相対的に上位に位置付けてくれる下位の『オタク』たち、それは「フィギュア萌え族」とすら揶揄された二次元美少女オタクでした。

……今でも名残はありますね?

誰とは言わないが…と言うよりも、京アニ事件記事でアニを持ち上げる時に使うのは

萌え』ではないこと。

公開されるアニメ映画が、より格上なものである条件は

萌え』でないこと。

上にいると自認する人たちの標的はいつでも『萌え』ですよね。

そして、そんな知能の少なそうな動物オタクたちを堂々と見下し、自分あいつらとは違うと胸を張りたいオタクエリートのための教養ひとつ

正確な科学知識に基づく

ハードSF小説知識

だったのです。

なにしろ動機がそれですから、あちこち弱そうな敵を見つけては出張って「批評」したりweb日記に書いたり、得意げにウンチクを吹聴しまくり、相手相手趣味を貶して、論破論破サディスティック優越感に浸る日々を送ることになります

やがてハードSFは衰退し、論拠としているもの権威が失墜してしまますが、それでもやることは同じでした。

そうでしょう、そうでしょう。

だって、それしかやったことないんですから

いい迷惑なのが、ただのSF小説好きや、そんな歪んだ時代を知らない新しい読者です。

彼らは

「今でもSFはたくさんあるじゃないか

あれもあれもSFだ。

日本SFであふれていて、SFは衰退なんかしていない」

と言います

残念。

彼らのような、いわゆるSF警察の人にとって

あなたの言ってるそれらはSFではありません。

なにしろハードSF信者にとっては

フィリップ・K・デイックはSFではない』

のですよ。創元やハヤカワから出ていて、各種映画化されている大家ディックSFには入らないのです。

彼らの概念では、SFにはなんか厳格な作法があり、その作法を守るものけがSFなのです。

どんな作法かって?

……知るか!

ひとつは『科学知識が正しいこと』ってのは分かるんだけど。

彼らSF警察が、ことあるごとにグチグチと高圧的かつ上から目線ウンチクを語っては、嫌われまくってるのは見ての通りです。

SF衰退はSF警察のせいじゃない」、それは、あるいはその通りかもしれません。

しかしまあ、そのSF警察が、現在進行形で「彼らが信奉するSF」の衰退や、「正しい科学知識」への嫌悪を植えつける大きな要因になっているのは、その嫌われっぷりを見れば一目瞭然です。

……とは言え、です。

こうした傾向はSFに限ったことではないし、僕も似たようなことを、やっちゃうことがある気もしなくもなくなくない。

やはり、言動や態度には気をつけたいものですね。

2014-11-29

直撃世代からの疑問

http://ta-nishi.hatenablog.com/entry/2014/11/26/182651

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20141127/p1


先日語られていた、90年代に起きていたオタへの迫害というネタ、かくいう自分70年代後半生まれの直撃世代で、実際学生時代からアニメラノベは切っても切り離せないものだった(「電車男」「ハルヒ」が丁度アラサーくらい)。

正直あの頃はアニメイト等のオタショップに入店するのは一種の背徳感を抱くものだったし、同時に「変な奴」なりに一般人への「擬態」は当たり前、その流れで脱オタサイトにもハマり、大いに参考にした。

今となっては全て懐かしい。


それで疑問なんだけど、当時「非オタ」の一般人として生きていた同年代の人たちは、今現在余暇をどのように過ごしているのだろう?

我々の年代はオタ迫害の直撃世代であると同時に「J-POP」「トレンディドラマ」「少年ジャンプ」「カラオケ」「ボウリング」「スノボ」「セレクトショップ」「お笑いバラエティ(おかげです、スーパージョッキー元気が出るテレビ)」等の直撃世代あるいは全盛期にも重なり、当時はみんな多かれ少なかれ、これらのコンテンツのお世話になった(というかある程度こなせないとヤバいという「踏み絵」としての機能もあった)が、今となってはどれもこれも程度の差こそあれ、かなり微妙な傾向にあるし。

「お前の周りのやつに訊けよ」と言われても、彼らとは学生時代から殆ど交流がなかったし、就職氷河期の直撃世代にもなってしまった結果、今接点がある周囲の非オタ年代は数えるほどしかいない。

なので、ブコメにあった

これ、30代半ばの人にアニメ漫画の話を振ってみると実感できると思う。非オタだった人はたいていオタク文化にすごい嫌悪感持ってるから

というのが本当なのか、非常に気になるのだ。

それこそ当時でいうところのオタ向けアニメ(今の深夜アニメ全般とか)や女児向けアニメ(プリキュアとかアイカツとか)を熱心に視聴する様は、依然「全く理解できない=得体の知れない不気味さを感じる」ものなのだろうか。

まあ深夜アニメと平日夕方・土日朝アニメでは、捉え方は違うのかもしれないけど。

これまたブコメにあった

今はオタクリア充普通に仲良くやってるから、随分変わったよね。

というのは実際アキバに来る人らの言動や、ネットオフ会とかでそういうのを割と目撃しているので、多分そうなのだろう。

からこそ、若い頃そのように友人として付き合ったこともないまま、もしこれからも同世代の中である種の断絶が続くのだとしたらとても残念というか、「そういうのもアリだったのか、だけど俺達にはなかったし多分これからもないよなあ・・・」という古傷に近い疼きを覚えてしまう。

やはり、未だ会話を通じて分かり合えるみたいな感覚を抱きにくそう(同年代なのに)という事実は、結構重く感じるものがある。

2010-09-08

http://anond.hatelabo.jp/20100908180100

いや、リアルでは「女の子」として過ごしていても、ネット上では2chはてなもやるし、性別のわからない書き方をする女はいるだろ…腐女子「擬態」みたいに。

それは分かるが、それを元増田が分かるとでもおっしゃりたいのか。

リアルで「女の子」は「女の子」らしくネットでもふるまい、

リアルで「チビ男」は「気弱」なのが元増田ワールドだと思うんだが。

http://anond.hatelabo.jp/20100908114810

いや、リアルでは「女の子」として過ごしていても、ネット上では2chはてなもやるし、性別のわからない書き方をする女はいるだろ…腐女子「擬態」みたいに。

そこからしてもうね。

 
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