「冤罪」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 冤罪とは

2021-04-09

anond:20210409144224

冤罪で苦しむ人がいるのも、本物の痴漢のせいなんだから人類痴漢を恨んだほうが良い。というか擁護してるやつは痴漢だろ。

いいこと言うな~

anond:20210408230226

から思えば痴漢冤罪が声高に叫ばれてたときって本当の痴漢にとってはボーナスタイムだったんだろうな。

映画のそれでも僕はやってないとかが流行ってたときとかさ。

冤罪で苦しむ人がいるのも、本物の痴漢のせいなんだから人類痴漢を恨んだほうが良い。というか擁護してるやつは痴漢だろ。

マリエの件、片方の話だけだとわからないとか、冤罪かもしれないって言ってる人って、あれで紳助無罪っていったいどういうストーリーを想定してるのか興味ある

マリエ邪悪で全くありもしない話をゼロからでっち上げたとかそういう話なのかな。

anond:20210409134440

ベッキー痴漢を捕まえた話をしてただけで冤罪の自慢など一度もしていないが

anond:20210408230226

痴漢記事を見るたびに冤罪冤罪と声高に言う人は、この類の輩を後押ししているのだと気づいてほしい。

こういう悪質なコメントはどんどん通報して行きたい。

痴漢冤罪危険性を訴える者が、まるで痴漢犯罪のもの否定していると言わんばかりの、根拠のない中傷だ。

犯罪悪質性と、冤罪危険性とは全く無関係だ。

実際の痴漢が悪質だからこそ、万が一でも痴漢冤罪はあってはならないという、幼児でも分かる理屈を歪めるのはやめてほしい。

スターを付けてるブクマカたちも同罪だ。

anond:20210408230226

男だけど、まじで痴漢殲滅してほしい。

でも俺は何もしないです。

鉄道会社警察で頑張ってください。

あと冤罪絶対に許しません。

2021-04-05

痴漢冤罪存在しません。

男は生きているだけで、痴漢であり、セクハラであり、性犯罪者です。

まり私達が声を上げればすぐ逮捕出来るのが当たり前なのです。

冤罪などありません、生きているだけで罪。

それが女性の総意。No more Men. Kill them All.

2021-04-03

anond:20210403025039

それ本当に上の階の人か確認した?

マンション 騒音 意外 とかで検索すれば出てくると思うけど

配管伝ったりして

ぜんぜん違うフロアの部屋の音が自分の部屋で聞こえてること多いよ

冤罪で人を傷つける前に証拠おさえちゃんとしよう

2021-03-30

anond:20210330144038

そういや証拠映像バッチリ残ってたのは逮捕にこぎつけたんだよな。

アレって結局有罪になってたんだろうか。

ホームはいっぱいカメラ用意してほしいね冤罪もきっと減るし。

2021-03-29

anond:20210329172442

三点リーダ―が...に勝手に変えられる

これは冤罪じゃね?

「…」←ちゃん三点リーダになってると思うが

・空行を入れたい時に、他のサイトだと一行開ければいいだけなのに、ここだけは行の最初に "_"を入れないと、空白の行がキャンセルされる

三行空ければいいぞ。

画像を張ったりツイッターを埋め込めたり、色々スクリプトが反映されるらしいけど、一字一句わず解説通りにやっても半分くらいはうまくいかない

はてな記法は「一部使える」だけだからな。ちゃんと書いてあるだろ。

2021-03-21

フェミチェックシートーーあなたフェミはどこから

あなたあなた家族やお友達フェミをチェックしよう!

A女性社会進出

日本に男女労働格差があるので、是正(アファーマティブアクションを含む)すべきだ

日本に男女労働格差があるので是正(アファーマティブアクションを除く)すべきだ

日本に男女労働格差は無いので是正不要だが、もし格差があるのなら是正すべきだ

日本に男女労働格差は無いとし、たとえあったとしても是正不要

B性犯罪厳罰化

現在の罰は軽すぎるので、性犯罪厳罰化すべきだ

現在の罰は軽すぎるが、冤罪被害や口封じのための殺害を防ぐためにはやむを得ない

現在の罰は適正である

現在の罰は重すぎるので、もっと軽くすべきだ

C性的合意の有無に関する理念

性的合意の無い性交強制は悪であり罰を受けるべきだ

性的合意が無い性交強制は悪とは言えない

D性的合意の有無と法改正

被害者が性的合意が無かったと主張すれば、レイプとし法で裁けるように法改正すべきだ

性的合意が無かったことを証明できれば、レイプとし法で裁けるように法改正すべきだ

性的合意の有無の証明不可能なので法改正不要

性的合意の有無の証明可能でも法改正不要

Eヒール(パンプス)の強制

仕事において女性だけにヒールの着用を義務付ける規定

性差別であり、廃止すべきだ

性差別でないが、(労働者の身体健康のために)廃止すべきだ

性差別だが、廃止すべきとは言えない

性差別ではないし、廃止すべきとは言えない

F現代日本男尊女卑女尊男卑

男尊女卑であり、是正すべきだ

女尊男卑であり、是正すべきだ

③どちらでもあるので、男女平等になるよう是正していくべきである

④どちらでもないので、いかなる是正不要

G非モテ男性問題

男性にとって女性と付き合えないことは多大な苦痛であり、女性非モテ男性苦痛理解し、モテない男性と付き合う努力をすべきである

男性にとって女性と付き合えないことは多大な苦痛であり、女性非モテ男性苦痛理解すべきであるが、モテない男性と付き合う努力必要ない

男性にとって女性と付き合えないことは多大な苦痛とは言えない

E性的表現への寛容性

いかなる性的表現にも、ゾーニング不要であり、社会はより寛容になるべきだ

性的表現にはゾーニング必要だが、社会はより寛容になるべきだ

性的表現にはゾーニング必要だが、表現者の自主性に任せるべきであり、批判など不寛容な態度を取るのはよくない

性的表現にはゾーニング必要であり、TPOをわきまえない性的表現には批判など不寛容な態度を取るべきだ

F少子化解消

少子化解消のためには出産必要であるので、社会は全体の利益を考え女性子供を産みやす環境を整備すべきであるが、女性子供を産むか産まないか自由であるべきだ

少子化解消のためには出産必要であるので、女性は全体の利益を考え子供を産むべきであり、不妊など特別理由もないのに子供を産まないのは我儘であるが、それを理由に進学や社会進出において制限を受ける必要はない

少子化解消のためには出産必要であるので、全体の利益のためには、女性の進学や社会進出制限必要である

少子化解消は必要ない

 

 

いかがでしたでしょうか?

あなたフェミ、みんなのフェミはチェックできましたか

さいごに・・・

あなたフェミあなた次第。あなたが思えば全ての人はフェミなんです!フェミ認定一人一派。女を見たらフェミだと思え、男を見たらトランス女性だと思えってことですね。

それでは、人権の罪深さを噛み締めながら、良い月曜日を!

2021-03-19

anond:20210319231206

詳しく聞いていないが、多分そう。兄は30代まで塾の講師をしていたが、未成年の教え子へのセクハラ疑惑問題になったことがある。

当人冤罪を主張しているが、自分は怪しいと思っている。

2021-03-15

安原健太くんはグッドコップ

バッドコップ・グッドコップ、という超基本的尋問手法がある。

警察に捕まった犯人増田に対して、刑事Aが「マスダ!テメェ吐けネタは上がってるんだ!バシーン!」ってさんざイジメる。その後、別の刑事Bが出てきて「A!やりすぎだろう!君は下がっていたまえ!増田くん、すまなかったねェ、Aはきつく叱っておくよ。ところで腹減ってないかカツ丼喰う?チミもいろいろ苦労してるんだって?」とやると刑事Bがまるで善人で信頼でき、やってない犯行もしゃべる気になってしまうというアレだ。

しかし、忘れてはならぬ。刑事Aにせよ刑事Bにせよ、連中は国家の手先で増田冤罪に陥れようと蠢動している暴力機関の一部という意味では全く同じだ。


で、安原君ってば、合コンナンパで「グッドコップ役に回れば喰い放題っすよ」と言ってるだけなんすよ。理屈は後付け。天然でやってりゃまあパーソナリティだけど、

養殖でやってるとなれば明らかにただの手管っすよね? どっちにしろ、食うことしか考えていないこと、オマワリが結局は権力の狗な事と一緒っすよね?

ってか、そもそも本当に女性尊重してご生活なさってるなら、合コンなんか行かねーんすけど。

2021-03-10

anond:20210310090643

そりゃ履歴書どころの話じゃないだろうし冤罪ならユニオン弁護士にでもいけ

2021-03-07

痴漢死刑にしたらどうなるんだろう

通報ハードルが激上がりする

俺も痴漢死ね!とは思ってるが、実際に痴漢死刑になる世界線痴漢を目撃し、「自分通報することで人間が一人死ぬ」って状況になったとき、迷わず通報できるか?というとちょっと微妙かもしれない

いまくらいの刑罰なら、冤罪じゃないんだったら通報することに迷いはない

でも死刑となるとちょっとビビってしまいそう

男が電車に乗らなくなる

電車乗っててうっかり痴漢扱いされたら死刑、となると、電車に乗るという行為の命懸け度が急上昇する

人間いつ死ぬかわかんねえし、なんなら外歩くのも車乗るのも常に命懸けではあるんだけど、それはそれとしてやはり即・死刑が隣にある場に行くのは怖すぎる

 

この二つはわりとあると思う

で、肝心の痴漢は減るのかなあ

普通人間告発したら相手死刑になる犯罪スパッと告発する胆力を持ってない気がするんだよな

逆に通報される率が下がって痴漢地獄みたいになる可能性もそこそこある気がする

2021-03-06

anond:20210306125438

Kindle本とか電子書籍ならポップアップ辞書とかWikipediaとかすぐ引けるからストレスあんまないよ。

ただどうしても気になるとかじゃなければ放置して先に読み進めてもいいんじゃない

知らん言葉だなと思っても無量空処みたいな作者の造語だったりするし、

話の展開に大きく影響しない言葉ならべつにスルーいいんじゃないかと。

推理小説なんかで「冤罪」とか「縊死」とかよく出てる言葉が読めないし意味もわからないとかならすぐ引けいま引けとは思うけどな。

5歳児餓死の件で浮気冤罪離婚させられた夫にコメントしないはてな民

普段性犯罪での冤罪心配するなんておかしい、と言ってたはてな民どこいったんだ。

赤堀容疑者の行動はお前らじゃん。

2021-03-01

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(3)

戻る→anond:20210301080139

E・M・フォースター「ハワーズ・エンド

「人をたくさん知れば知るほど、代わりを見つけるのがやさしくなって、それがロンドンのような所に住んでいることの不幸なんじゃないかと思う。わたししまいには、どこかの場所わたしにとって一番大事になって死ぬんじゃないかという気がする」

つの家族の間を行き来しながら、人間記憶や、場所への執着を捉えた文章。それはまるで、漱石のいいところだけ抜き出したような文章だった。

ところで、同じ著者の「インドへの道」もいい。これは大英帝国支配下インドで、未婚女性が現地の男性暴行されたという疑惑を巡る話だ。女性を守ろうとする騎士道精神排外主義が結びつき、支配者と被支配者の亀裂が広がる様を描く、不幸にして極めて現代的な作品である冤罪をかけられたインド人が、「誰があんな不美人な年増を」と心の中で毒づくの、とても嫌なリアリティがある。たぶん、帯を工夫したら売れるし、どっちの「弱者」がより保護されるべきか的な話題で定期的に盛り上がる増田住民にも刺さるんじゃないかな。

ニコルソン・ベイカー中二階

切れた靴紐を昼休みに買うだけの、注釈だらけの何だかよく分からない小説。細やかな観察眼と都市生活者が思わず共感してしまう日々の経験で、要するにあるあるネタで延々と読ませる。すごい。こういうのが現代文学なのね、みたいに一席ぶつのにも使えるかもしれない。

真面目な話をすると、文学はいろいろな機能があって、それは作者の意図とはかけ離れているかもしれないのだけれども、その結果的機能の一つとして、その時代言語化されていないもの文字化するというのがある。だから文学賞を受賞した作品からと言って、実は今の自分が読んでも面白いかどうかは全くの別問題なのだ文章が巧みで、いかにも知的主人公知的な悩みを描いた文学けが主流な時代は終わっているのかもしれない。そういうのが好きな人古典で充分であるし、逆に言えばいろんな立場の人のきれいごとではないこじれた気持ちが知りたければ現代文学面白い

ヘルマン・ヘッセ車輪の下

理由は書かないが、自分は周囲の期待を一身に背負っていたエリート挫折する話が好きだ。前途有望な若者が、将来を棒に振ったり挫折したりする筋書きに対するこの偏愛ゆえに、自分は「ゲド戦記第一部の前半部分や「スターウォーズ」のエピソード3に対する執着がある。

生きていくとは何らかの失望を味わうことであり、時間をかけてそれらを味わいつつ咀嚼していく過程であるのだけれど、こうした自分のどうにもならない感情言語化した先行作品があることで、自分孤独ではないとわずかな慰めが得られる。

ホルヘ・ルイス・ボルヘス伝奇集」

「鏡の中の鏡」「魔術」「薔薇の名前」などの元ネタとなる作品を書いた人。「バベル図書館」は聞いたことがある人もいるかもしれない。

非常に濃密な短編を書く人で、このネタで長篇普通に書けちゃうだろ、みたいなネタをそのまま短篇調理する。どの作品も非常に濃密で、読み解くのにエネルギーがいる。文体は簡潔で、物語必要最小限の描写できびきびと進む。ただ、具体的に何が起きているのか、そしてなぜそうなったのか、その設定の意味は何か、を追うには読者に教養要求される。読破すると、それ以上のものが得られる。読み終わったらカルヴィーノだとかスタニスワフ・レムの「虚数」だとかミロラド・パヴィチ「ハザール事典」だとかそういう沼にようこそ。

ジョン・ミルトン失楽園

キリスト教文学の癖にルシファーがめちゃくちゃかっこいい。地獄に落ちても神への反逆を続けよとアジる場面は音読したくなる。そのくせ、彼の弱く情けない姿もまた魅力的だ。アダムエヴァ楽園で楽しげにしているところを見て、自分には愛する伴侶もなく、人類に与えられている神から恩寵も既に失われたことを嘆く場面もまた、声に出して読みたい。そして、彼は人類への憎悪嫉妬のゆえに、アダムエヴァ堕落させる。この叙事詩の主役はルシファーだ!

紫式部源氏物語

好きなヒロイン六条御息所自分の意に反して生霊飛ばし他人を苦しめてしまうことに悩むのがかわいそうでならない。今でいうなら、好きという感情コントロールできなくて、それでも好きな人が振り向いてくれなくて苦しんでいるタイプで、感情エネルギーが強い自分としては大いに共感する。

他に好きなキャラクターというか、嫌なリアリティがあっていいと思うのは薫で、その優柔不断さがいい。「この子とつきあいたいけど、でもこの子そっくりな別の子はい雰囲気だしなあ」みたいな優柔不断というか欲深さは、男性心理をよく観察していないと書けない。そういう意味で、自分の中では紫式部評価がすごく高い。

アルベルト・モラヴィア軽蔑

情けない夫が不機嫌な妻に、お前それだけはやっちゃダメだろ的な行為を延々続け、妻から完全に軽蔑され、とうとう上司に妻を寝取られしまうだけの話で、一人称視点から延々と繰り返される言い訳はひたすらに情けない。ねえ、僕のこと愛してる? 嫌いになっちゃった? と尋ねまくって、わかっているくせにとぼけないで! 今忙しいから後にして! うるさいからほっといて! もう愛してないったら! あなた軽蔑するわ! と怒らせるのは、完璧反面教師であり、ギャグすれすれだ。

しかし、作者は妻のことを相当恨んでたんだなあ。

サマセット・モーム人間の絆」

身体劣等感を持つ主人公が、付き合うだけで不幸をもたらす浮気性の彼女を振り切って、幸せにしてくれる女性を見つける話。多くの人が何かしらのコンプレックスを持っているし、何であん自分に敬意を払ってくれない人を好きになったんだろうって記憶を持っていることだろう。王道過ぎるといえばそうかもしれないが、結婚してハッピーになる王道何が悪い

マルグリット・ユルスナールハドリアヌス帝の回想」

ローマ皇帝自分の治世を振り返る体裁でありながら、欺瞞自己満足をさほど感じないのは文体のせいなのか。時代性別文化言語も超えて、別の個人に憑依しながらも、己を見失うことなく語る著者の声は、他人視点に立って(歴史小説を書くとはどういうことなのかを、これからも厳しく問い続けることだろう。

中年や老人にならないと書けない小説がある。そして何年もかけて書かれる小説があり、構想から数十年が過ぎて着手される作品もある。そうした重みを持つ文学作品がどれほどあることか。

技巧も素晴らしく、文体も素晴らしい。こうした作品に出合えるのは、年に一度か二度だ。

吉田兼好徒然草

説教臭い頑固おやじブログ基本的には仏教説話が多いが、それらに交じって挿入される、「〇〇という迷信には典拠がない」だの「〇〇という習慣は最近のもので、本来のありようや精神とはかけ離れている」だの「〇〇という言葉語源を考えれば正しくは〇〇と言うべきだ」だのが、まさにその辺のおじさんがいかにも言いそうなことで面白い

ただ、それだけじゃなくて、第三十九段の「或人、法然上人に、……」のエピソードは、「とりあえずできるところから頑張ればいいじゃん?」的な内容で励まされるし、十八段の「人は己れをつづまやかにし、……」は身軽に生きていくことの幸せさを教えてくれる。

ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」

最高だった。ラヒリ大好き。体調崩すレベルで刺さった。アイデンティティの混乱という古典テーマもさることながら、ラストシーン過去と不在の人物記憶が、そして小説の全体が何気ないものによって濃密によみがえってくる様子がすばらしい。そのイメージプルースト以上に強度があるかもわからない。

これは、インテリインド系(ベンガル人移民第一第二世代の話なんだけれど、読んでいるうちに海外赴任者の寄る辺なさを思い、つまりイギリス暮らしていた自分の両親の境遇勝手連想させられ、ついつい感傷的になってしまった。随分と勝手な読み方だが、小説の読み方はいつも私的ものから構わないだろう。

外国では気候も習慣も何もかもが違う。両親の教えることと学校でやることが矛盾していて、両親が里帰りしても子供たちは故郷のノリについていけない、ってのが、すごくパーソナルなツボをついてくる。こういう経験がなくても、地方と都会として読み替えると、増田でいつも議論されている話にも近づくんじゃないかな。

H・P・ラブクラフト時間からの影」

正直なんでこの時代ラブクラフトを読むのか、というのはある。人種差別主義者だし、排外主義者だし、クトゥルフ物はパターンが決まっているコントみたいだし(人類理解できない名状しがたいものに触れて発狂するのが基本的オチ)。でも、彼の持っていた宇宙の巨大さと人類の取るに足らなさという感覚は、まさにセンス・オブ・ワンダーだ。そして、「人間感情の中で最も古くて強いのが恐怖であり、その中で最も強いのが未知のものへの恐怖である」という言葉の通り、究極的には理解できない「他者」という存在の恐怖にまっすぐに向き合おうとしたことを何よりも評価したい。

この作品が好きな理由もまた、不気味なクリーチャーが非常に知的であり、かつ知識欲が旺盛だということによっている。

U・K・ル・グインゲド戦記

一巻から三巻までは、ゲドという人物自我確立に始まり他者を助けることや世界を救う英雄行為が扱われる。しかし、実はゲド戦記は第四部からが本番なのだ。あらゆる魔法の力を失い無力な存在となった彼が、魔法のある世界いかに生きていくか。これは、老いに直面する男性物語だ。

そして第五巻! ゲドの生涯で一番の功績が、実は重大な誤り、人類傲慢に過ぎなかったのではないか、という仕事に生きてきた男性には非常に厳しい可能性が示される。

しかし、ル・グインはゲドにとてもいい歳の取らせ方をしている。果てしなく努力をすれば、男性女性を、女性男性理解できるのだと作者はどこかで述べていたが、その希望を見せてくれるし、そこに女性作家を読む喜びの一つがある。

男性気持ちがよくわからない女性にもオススメしたい。

ジュール・ルナールにんじん

いわゆる毒親について書かれた小説なんだけど、ねちねちしていなくていい。文体は軽く、描写も簡潔。だからこそ、彼の育った環境の異常さが際立ってくる。なんでこんな親子関係なっちゃったかについて掘り下げられることもほとんどない。

そして、暗鬱なだけの作品にならないのは、にんじん少年の異常なたくましさだ。ひどい目に合っても受け流し、冷淡な母から何とか愛されようともがいている。読んだときの年齢によって、感想は大きく変わるだろう。

以上。五十音順計算を間違って40冊の予定が1冊増えた。書いていて非常に楽しかった。

2021-02-27

フェミ子供に近づく男は不審者」←冤罪だろ

まだ手を出してないのに

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん