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はてなキーワード: モラトリアムとは

2022-11-09

アイカツ黒歴史として葬られる前に「硝子ドール」について話しておきたい

アイカツは恐らくもう死ぬだろう。

10周年記念のタイミングで起きた事件が大きすぎる。

いつか無かったことにされる。

その前に、「硝子ドールだけは人類史に残すべき」と伝えるために俺はここにやってきた。

俺は音楽のことはあまりからないのでメタルだとかディストーションだとかの話は誰かがやってくれると信じてひたすら歌詞解説をする。

「硝子ドール」とはなにか

硝子とは鏡であり、ドールとはそこに映る人影である

まり、それは鏡に映った自分自身

硝子ドールは、鏡に映した自分に問いかけるようにして紡がれる詩である

その本質は「変革を望む気持ちと拒む気持ち、変革への確信普遍への確信矛盾自己憐憫自己批判、そんな自分客観的に見ているつもりで、自分思い込みに縛られる様子。モラトリアムの中で戸惑いながら、終わらない日常を願いながら、昨日までと違う明日も同時に願う少女の姿」である

アイカツ対象年齢を幼児向けとしながらも、音楽テーマは若干背伸びさせてジュブナイルに仕上げているが、その中で最も痛烈に「青臭さゆえの痛々しさ」を描き出しながらも、それを「永遠時間を生きる設定の吸血鬼美少女」に重ねることで「耽美的」とも言える絶妙な痛快感に仕立て上げているのがこの硝子ドールである

幼少期の知りうる世界の狭さをもってしか生み出すことの出来ない1人セカイ系とも言える感覚原体験がここに詰まっている。

紛れもない名歌である

乱反射する眼差し 鏡越しに誰かが見てるの?

鏡越しに見ている人とは誰か。自分で鏡の前に立ってみると分かる。自分である。ではなぜ眼差しが乱反射するのだろうか?それは自分自分に対して焦点を合わせることを躊躇っているかである。人は元来、自分の姿に気恥ずかしさを感じるものだ。自分を鏡に写したとき自分直視するのは難しい。まして、自分に自信がなければ。

ビロードの重い空

ビロードと聞いて最初に浮かぶのは「手触りのイメージ」。これによって聞くものは空に手を触れる感覚を持つ。手を触れられるほどに低い空は陰鬱イメージを。それと同時に、もっと強く手を伸ばせば突き破れるほどの低さを感じさせる。心の中に浮かぶ自分だけの夜の世界ガラス天井は突き破ろうとすればいつでも破れる。その空の低さが「なぜここにいつまでも留まるのか?」を問いかける。もちろん、自分の心に広がるセカイの狭さも。

ざわめく風が昨日までと違うのよ

今日こそは変化が起きる。モラトリアムに揺れ動いた日々、いつもどこかでそう思っていた。それは夜になるほどに強くなり、「今、もしも布団に潜らなければ、今日こそはセカイは変わるのに」と強く思い込みながらも、社会迎合することを選んで眠りについた日が誰にでもあるだろう。

声を聞かせて 姿を見せて わたしを逃して

誰かが連れ出してくれると信じている。自分が踏み出すのを助けてくれる誰かを待っている。自分だけでは不可能だと。ここは自分だけの世界。それならば本当に待っているのは、自分を助けることが出来る強さを持った自分自身。今ココにいる自分では駄目だと感じ。それでも、どこかに強い自分がいてきっと自分を助けられると信じたい。

鍵が壊れた鳥籠の中

鍵が壊れているからそっと押すだけで開くのか。壊れた鍵が噛み込んでもう開くことは出来ないのか。重ね合わった2つの可能性。果たして実際に試したのか。それとも、ただ心のなかで思うだけで扉に触れてもいないのか。

永い物語

昨日と同じ明日永遠と繰り返されているような感覚無限大過去を遡ってもずっとそうだったような気がする。無限大未来を見ても、ずっと変わることはない気さえする。長いのではなく、永い。命が尽きるまで終わることがないのなら、我が身が吸血鬼ならばそれは永遠意味している。

自分だけに見える鎖に繋がれたまま 夢を彷徨っている

かに尋ねても貴方はもう自由だと返ってくる。それでも自分はここから動けない。自分を縛っているものが確かにある。他人にはそれがわからない。もしもこれが自分の心にしか無いのなら、自分はずっと夢の中にいるのと変わらない。夢の外にたどり着くことその日が来るまで、自分で生み出した鎖から逃げられない

待ちくたびれた顔の 硝子の瞳がふたつ

硝子=鏡。硝子の瞳=硝子に映った自分の瞳。自分自身自分に対していい加減に終わりにすることを望んでいる。夢から醒めることを待っている。終わりのないこの夢に退屈している。それでも辞めることが出来ない。鏡を覗けば自分でさえも呆れ果ているのは明白なのに。

もうやめにしたいのに 終わりが怖くて またくりかえすの

そうしてもまたモラトリアムは繰り返される。


感情アラーム 引き裂いて欲しいこの世界ごと

現実容赦なくやってくる。心は夢に閉じ込められたままでも、体は現実を生きなければならない。自分の夢にだけ引きこもれる夜が終われば、夢と現実が重なりあった時間が始まる。

窓を打つ雨音に 耳をすまして 朝の気配を探してる

ゆっくり時間をかけて現実へとチャンネルをあわせていく。夢の世界が閉じていく。今日もまた夢の中の自分は鳥籠から出れないままに、現実自分を布団からゆっくりと起き上がらせていく。醒めない夢は、心の奥でまだ続いている。それでも現実に向けて歩みだしていかなければいけない。

錆びた扉が光を連れて来るわ

誰かが扉を開けている。終わらないはずの夜が外の世界の向こうへと誰かがそっと抜け出ていく。扉を開けているのは自分自身。扉を締めてまた暗闇の世界に戻っているのもまた自分自分の中でとっくに夢を抜け出ている自分がいる。夜の世界に居続けることを選んでいる自分はそれを見送っている。本当は今ここで鎖に繋がれている自分も抜け出せるのだろうか。

守られていることも 守られていないことも 全部わかっているけれど 本当はどこか 安心している

こうして私が夢の中に閉じこもり続けることを選び続けることを世界もまた望んでいる。同時に夢の外に出て生きることもまた望まれている。重なり合って矛盾にまみれている。だけどその矛盾の重なり合いに身を委ねるなら、どちらでもないままで居続けることが許されている。それに苦しみながらも、それに助けられながら、それを恨みながら、それを望んでいる。

このままここで朽ちてしまえたなら

終わることのない矛盾を終わらせることを投げ出してただこのまま全てを終わりにしたい。変わることを願いたいと思う自分に満足したまま、変わらないで居続けられるままで。永遠にただ今のままであれば、選択する必要もなく、選択しようとしたことだけを残し、何者でもありえるままにいられる。

消せない予感旅立つ私がいる いつか

それでも、いつか変わる日が来るのだろう。変わろうと思わずとも変わることになる。きっといつかその日が来る。でもそれは今日じゃない。明日かも知れないけど今日ではない。確信けがそこにある。まだ何も始まらないままに、何かがいつか起きることだけを知っている。鏡の中の私は硝子の瞳でそれを待ちわびている。待ちわびたままでじっと動かない。硝子で作られた動くことのないお人形。硝子ドール

2022-10-30

シン・エヴァンゲリオンのシンは新卒一括採用のシンなんだそうな

すべて碇シンジモラトリアムということにされてるんだそうな

プロレタリア諸君、本当にそれでいいのか?

今こそ、愛国騎士は立ち上がるときではないのか?

2022-10-27

anond:20221027164805

いい年こいて大学に残り続けてる人間学歴厨でもNo Thanks

とくに文系院はモラトリアムだしロンダの温床だし内部生でもビミョ

学歴界では文系修士は逆に高卒

博士まで行っちゃったら中卒扱いでもおかしくないよ

せっかく東大行ったんなら学部卒でしっかり卒業しなよ

在学中に国試合格で中退しろとまでは言わんから

2022-10-24

anond:20221024161710

「働くの向いてない」って考えられるって事は親は結構金あるな

頑張らずゆっくりモラトリアム継続で良し

2022-10-16

anond:20221016150148

ふむふむ


まあ、これは釣りなんだろうけども氷河期世代って

努力方向性徹頭徹尾で間違ってる奴ホント多い。

こんだけ頑張れば異例の正社員登用されるはず!とか

難関資格人生一発逆転!みたいなこと夢想したり。

既に努力するタイミングが周りの奴より20年遅い。

新卒大敗した時点で即座に方向性変えないと遅いよ。

モラトリアム延長してやり過ごすとか、思い切って海外行くとか。

いっそのこと起業でもしちまえば良かったじゃんか。

そこまでする金も勇気もないなら、ブルーカラー路線

切り替えて地道に実務経験積んで手に職をつけるとかしなきゃ。

まあ鶏が先か卵が先かみたいな話になっちゃうけど、

思慮が浅くてマヌケで、かつその自覚もないという、

救いようのない奴だからそういう状況に陥るんだろうな。

そんな奴、何歳だろうと何処からもお呼びがかかるわけない。

てか中高生の時点で分かってたっしょ。

現代日本で30代以上、かつマトモな職歴なし、

なんて奴は産業廃棄物以下の扱いされるって。

自分経営者ならそんな奴は絶対に採らないでしょ。

起業狙ってそのまま最底辺を歩むことになったやつもそれなりにいるだろうね。

だって絶望的に弱い立場から。売れない苦しみと足元を見てくる重みで奈落に沈むのが起業だ。

にも関わらず起業が増えれば日本が復活だというバカと、弱くて食える餌がほしいという獣の狂想曲が起業煽りだ。

労働者は景気が良くて労働需要が強いときに嫌なら転職すると強い立場になれるんだ。ついでにいうとひよっこ起業家が悪いやつの食い物にされずに軌道に乗るにも景気が良い必要がある。

からマクロ経済の失敗が氷河期世代を産んでいる。

まあマクロ経済はどうにもならんし、ベスト立ち位置は狙うべきだし方向転換は必要だろう。

しかし、デフレでも緊縮財政を狙ったり、資金循環を悪くする新自由主義熱狂的に指示したのも氷河期世代から小泉とか竹中を信奉してアイツラの代弁者となってたアホは反省する必要があるな。

anond:20221015190038

まあ、これは釣りなんだろうけども氷河期世代って

努力方向性徹頭徹尾で間違ってる奴ホント多い。

こんだけ頑張れば異例の正社員登用されるはず!とか

難関資格人生一発逆転!みたいなこと夢想したり。

既に努力するタイミングが周りの奴より20年遅い。

新卒大敗した時点で即座に方向性変えないと遅いよ。

モラトリアム延長してやり過ごすとか、思い切って海外行くとか。

いっそのこと起業でもしちまえば良かったじゃんか。

そこまでする金も勇気もないなら、ブルーカラー路線

切り替えて地道に実務経験積んで手に職をつけるとかしなきゃ。

まあ鶏が先か卵が先かみたいな話になっちゃうけど、

思慮が浅くてマヌケで、かつその自覚もないという、

救いようのない奴だからそういう状況に陥るんだろうな。

そんな奴、何歳だろうと何処からもお呼びがかかるわけない。

てか中高生の時点で分かってたっしょ。

現代日本で30代以上、かつマトモな職歴なし、

なんて奴は産業廃棄物以下の扱いされるって。

自分経営者ならそんな奴は絶対に採らないでしょ。

2022-09-17

anond:20220917144913

事実突きつけられただけで「マウント取られた」は笑う。生物学科と地学科は文系より大変だとしても所詮モラトリアムからしゃーないやろ。工学部とは土俵が違うわ

2022-09-02

先生

僕がまだ大学生だった頃に先生出会った。先生と言っても大学学校教師ではない。私がそう呼んでるだけだ。ど田舎の裕福な家に生まれた僕は故郷の親や教師同級生たちの俗物さに呆れ、期待を抱いて大学に進んだ。父は「息子が大学に進んだ」という誇らしさと「学問やらせると小難しくなってろくなことがない」という相反する思いを抱えていたようだ。期待して進んだ大学でもまた学生教師たちの俗物さに呆れていた。夏休み、やることもなくて鎌倉でぶらぶらしていた時に先生出会い、そこから交流が始まった。

先生は私と同じ大学卒業生だった。生まれ資産家の家らしく、30代前半だったが仕事はせずに洋書論文を読んでブラブラしていた。先生の家には奥さんお手伝いさんがいた。奥さん先生よりもかなり年下で、裕福ではないものの、しっかりと躾られてきたお嬢様だった。2人に子供はいなかった。先生学問に造詣が深く、俗っぽさもなく、僕は先生と共に人生最後モラトリアムを過ごした。

大学卒業が決まる頃に先生が若くして亡くなり、故郷の父も病気で亡くなった。

僕は父の財産と、遺言により先生財産相続した。大学教授と友人の伝手で官吏の職に就き、若くして未亡人となった先生奥さん結婚俗物役人として暮らしている。

2022-08-21

anond:20220820221916

最近非モテだとか、喪女コミュ障といった属性タイトルにいれる文章が多いとふと思った(最近といってもここ10年くらいのスパン

これって、物語にスッと入ってもらうにはとてもいいキーワードではあるんだけど、

読み手に対する予防線でもあるんだよね。「不器用人間ですから。そっから先は聞かないでください(高倉健)」みたいな。

自虐的自称は、80年代の「オタク」、90年代の「ニート」が最初ではなくて、もっと遡れば1960-70年代ノンポリ

そのほか、もっと広くとらえれば、モラトリアム世代フーテンヤクザ浪人渡世人と、江戸時代までさかのぼる。

とりあえず非モテで考える。

タイトル自称するということは、非モテイデオロギー的な主体読み手に受け入れさせ、非モテイメージコーティングされた主体だけを提示し、物語を展開する、ということ。

非モテという言葉違和感なく入り込める、まず読者の選別をする。

そこに読者を誘導する意味は、結局のところ、選別した読者に、見せたい自分をみてもらいたいということなんだろう。

そうすると、必然的に、主題は、「自分に対する評価」になる。

自分の話がいかに読者の心に響いたか、あるいは、いか自分評価されたか、されなかったか

2022-08-16

anond:20220816132458

学生時代って、頭の切れも体力も申し分なく、無いのは金くらい。

日本では学生でもなく定職もついてないと、途端に社会不適合者扱いなんで、公的モラトリアム期間が得られるのは嬉しい人が多いんじゃないかな。

サークル/運動部

ゼミ

海外放浪/ワーホリ/留学

インターン

起業

20歳そこそこの学生からこそしておきたい、一見無駄が多いとも思えることや、時間リスクのかかることって色々あると思うんだ。

anond:20220816132355

モラトリアム期間いらないだろう。普通に1年で学士取れるようにせーや

anond:20220816131515

卒論廃止卒業単位は半減させて2年間で実質的学士課程は終了。残りの2年間はモラトリアム期間。

モラトリアム期間は何をしていても良いし学費もかからないが学生としての身分は維持される。

モラトリアム期間が要らない人は即卒業も可、即修士課程への移行も可。

そんなシステムが良いのではないだろうか。

2022-07-31

さて、先の6月23日より、「AV出演被害防止・救済法」、いわゆるAV新法が試行された。法の骨子としては、AV出演契約の際に契約関係を明文化し、その内容を出演者説明すること、撮影における同意のない行為禁止契約から撮影撮影から販売までの間に一定モラトリアムを設けること、出演者契約から1年間は無条件に契約を解除できる権利を持つこと、などというものであり、成人年齢の引き下げに伴って、責任能力不安のある新成人を中心とした、女性AVにまつわる被害を防止することを目的としている。

私の考えるこの法制問題点は、法が実際のAV業界実態に即しておらず、法の施行に伴ってAV業界で働くセックスワーカー雇用を奪うだけにとどまらず、「AV被害者」を増加させかねないというところである

第一に、AV業界セックスワーカー雇用が奪われる問題についてであるAVに出演する女性は、非常に流動的であり、この法で定める1年間の契約解除期間を必ず守るであろう女性を見極めるのは、当然メーカーにとっては困難である。そして、実際にAV販売前に契約が解除されてしまった場合メーカー撮影コストをはじめ広告宣伝費プロダクトの製造費用等を回収することはできず、丸損となる。また、AV女優の中で、ひとりで作品に出演することができるほど人気のある女優は全体の20%に満たないとされ、その他の女優は、複数女優が出演する作品女優の一人としてAVに出演する。このうち後者場合、新法適用後、メーカーにとっては、ひとつ作品に出演する女優が多ければ多いほどその作品が「だめになる」可能性は上昇するため、必然的にそうした作品撮影を避けることになり、先に挙げた残り約80%のAV女優雇用を失う可能性がある。すでにそうした動きはメーカーにみられ、撮影の中止が相次ぐなど、先行きは芳しくない。法案を提議した政治家やそれを支援した人権団体は、本当にAV業界クリーン化を目指しているのか、あるいは実際にはAV業の排除を目指しているのか、定かではないが、少なくとも前者をスローガンとして掲げている以上は、現場AV女優ベネフィットがある形での法制化を検討することはできなかったのだろうか。法制化という実績にかられて、セックスワーカー権利を置き去りにした、政治家人権団体の身勝手体現した法であるというように思えてならない。

第二に、新たな「AV被害者」を増やしかねないという点についてである。近年、にわかに数を増やしつつある「似非AVとして、アンダーグラウンドでペイ・パー・ビュー方式により販売されているものがある。これは、国内法の規制の届かない海外本拠を置く日本語プラットフォームにおいて、素性のわからない個人法人独自撮影したAV等を出品するというもので、当然風営法違反するものであり、同プラットフォームにおける出品者から逮捕者複数出ていながらも、依然として出品数は増え続けている。このようなAVが増えている原因としては、法制施行から煩雑契約手続きをすっ飛ばし撮影販売可能であることからAV撮影者・出演者の双方に一定需要があったことや、国内法規制では不可能映像表現可能であることなどがある。そして、AV新法の施行により、先に挙げた「雇用を奪われた」AV女優がこうした危険AVに流れ、新たな被害を生むのではないかという指摘がなされている。政策立案に携わった人々にAV業界への十分な理解があれば、あるいは現場への十分なヒアリングなどが行われていれば、こうしたアンダーグラウンドAVに対する規制を強化していく案を盛り込むなど、実際にAV女優被害から防ぐ法整備につなげることができたはずだが、そうしたヒアリングなどはほとんど行われることはなかったという。

近しい知人に複数セックスワーカーを持つ身として、こうした性産業に関する政治動向には強い関心を持っていたのだが、今回のAV新法についてはただただ残念である。この法案の成立の背景には人権団体による強い後押しがあったといい、私なりにそうした団体について調べることもしたのだが、その関係者には元セックスワーカーもおり、それではどうしてこのような現場の実情を無視した法案が提出されることとなってしまったのか、理解に苦しむ。そうした人権団体が掲げる「女性権利向上」というスローガンには、もちろん私は賛成なのだが、AV新法から見て取れるように、一部の人意見のみを取り上げることによって、男女間の分断どころか、女性間での分断も招きかねないということを、法整備に携わる方々には十分に考慮していただきたい。

2022-07-24

29歳居ない暦年齢のKKOだけど俺はこの先一生彼女ができないと思う

周りの友人に「なんで彼女作らないの?」「いない暦年齢もあれだし一度作っとけよ」と言われるも、出会いが無い。

これは、言い訳だ。マッチングアプリ恋人を作る男だって今は沢山居る。

彼女が欲しいか欲しくないかでいえば、欲しい。しかし俺は金が無い上に、出不精で、かといって金がなくても一人で静かにそこそこの幸福感を味わいながら一人で過ごせる術を身に着けてしまった。

高校生の頃、自宅に直帰マン同級生から放課後の遊びに誘われても断って家に帰っいた。固定の友達グループに属さなかったが、誰かに固執することもなく、誰にでも愛想が良かったせいか、多からずとも異性から告白されることが多かった。

当時から俺は本当に働きたくなくて、このモラトリアムが終わったら社会に出るという現実抑うつ気味になっていて、家に帰っては寝てるだけの、本当に夢も希望ない、活力の欠如した日々を送っていた。その為、告白されても断り続けていたので、同級生女の子たちからホモ説を流された事があった。その当時は彼女が欲しいと思えなかった。学校で誰かと他愛もない話をする。それだけで満足だった。

高校生の頃は勝手に誰かに好意を寄せられ、彼女を作るチャンスはいくらでもあったが、社会に出るとそんな機会が全く無くなった。正直なんとも思わなかった。

遊びに出かけた先で仲良くなった子とセフレ化するも、出不精で、恋愛感情に乏しくて、日々の生活を静かに送ってるだけの俺は「おじいちゃんみたいだよね」と揶揄されて、飽きられるようになった。セフレ行為中に「好き」と言われた。「ありがとう」と返した。それから連絡が来なくなった。

恋人を維持するには、相手を飽きさせず、楽しませ、一緒にいて楽しいと思わせる技量必要だ。俺にはそれがない。そして、それを身に着けようと思える意欲もない。

朝に10kmランニングして、シャワーで汗を流して、美味しい和食を食べて、部屋の掃除をして、観葉植物を日当たりの良いところにうつし、温水で選択をし、シャツアイロンをかけ、近所の特売をやってるスーパーを何軒か把握し、とりわけ安い日に洗剤などの日用品を買いだめ、和室を改造した倉庫ストックし、窓際で資格参考書や、kindleで買った本を読み、昼寝したり、ドルコスト平均法で購入した海外株の推移を確認したり、書類整理をしたり、不要になったものを捨てたり、ストレッチをしたり、瞑想したり、こんなことしていると、あっという間に一日が終わる。

じゃあ、俺が恋人に求めるものってなんだろう。きっと、日々の他愛もない話ができるコミュニケーション相手が欲しいんだと思う。友人らはみんな結婚していって、家庭を持ち、忙しい日常に溶けていった。頻繁に連絡が飛んできた友人からの連絡も途絶えるようになって、時々飛んでくる友人からの連絡と、友人の子供の写真。俺は、友人達幸せな家庭を築けているのを見ると、心の底から嬉しく、幸せ気持ちなれる。俺の周りの人たちがうまくうまく、全てが続いて行ってほしいと思う。

異性が恋人に求めるものに、きっと俺の要素は含まれていない。と少なくとも俺は思う。

俺はこれからも「彼女作らないの?」「結婚願望ないの?」と聞かれ、作る意欲もないくせに「出会いがない」という聞き苦しい言い訳を並べて、一人で生きていくんだろう。

2022-07-20

anond:20220719173639

モラトリアムに逃避してもよしよししてもらえる方の性別人生楽でいいね

男が仕事辞めて大学行きたいなんて言いだしたら即刻離婚届を叩きつけられるのに

2022-07-12

病んでいた日の日記晒す

7/1

夏になると思い出す。

多分この頃の私はまだ頑張って学校に行こうと必死になっていて、起きた時の良くわからない感覚を引きずったまま制服を着ていたと思う。

授業の内容も友達との会話も何一つ覚えていないけど、その感覚だけ異常に頭にこびりついていて、寝たのに寝ていないような、夜明かしして正常に働かない時の頭でずっと生きていたから、自分自分じゃないような、いつでも陣がどこにいるのか何をしているのか何を話しているのかわからなかった。

夏服を着て身軽になったけど学校の前の横断歩道、あそこに立っていると木の葉の影のはずなのにじめじめと暑くて、ベストを着るのはやめればよかったと毎日思っていた気がする。

入学して3か月ほど、学校に行けることが普通になっていて、私もようやくまともになれたと思っていた。勉強人間関係も何も困っていなかった。行きたくないとも思わなかったのに、夏休みが明けた日から私はまた家を出られなくなった。

今となればあの時の私が何を考えて生きていたのか知りたくなるほどに記憶がなくて、ただ死んだように生きていたことだけがわかる。

すべてが憎しみの対象で、理解を示してくる人間の浅さとわかっていることばかり教えを説いてくる人間の多さに常に気が経っていると同時に、悪意のないそれを素直に受け入れることの出来ない自分にも絶望していた。

終わりが見えず、気づけば朝、お母さんが先生と話す電話の声から逃げるように眠って、気持ちばかりの明日の準備を起き抜けの夜にしていたけど、結局は行きたいのに行けないというポーズのための安易な行動でしかなくて、本当は何の気休めにもならず、制服ほとんど新品のようにきれいなことが私を責めるための存在に見えて、わざとしわをつけたり、リボンパッチン留めを壊したりと、ささやか犯行自我を保つことが精一杯の日々を、結論2年半送ったが、今の私はその時の私と変わった気がしなくて、なぜかというと厳密にいえば多少はましになったけれども、時折あの頃の私が顔を出して、お前の本質こちらだと言い聞かせてくるので、そのたび私は引っ張られて、こんな文を書きなぐる羽目になるのだから救えない。

恋も友情も私にとっては取るに足らないことで、別にそれ自体に何かを左右されたりはしない。ただもっと奥深くの人間としての在り方が根本的に違うことを感じるたびに、絶望するあの瞬間をこれまで何度も繰り返してきて、人と関わることそれはすなわち私にとって絶望だと思わされて、そうなると私は他者存在がすべて私を苦しめるためだけのものに思うから、となると誰の言葉も、声も、姿も、感情も、どれにも触れたくなくて、行きつくところは持って生まれ破壊衝動に従うしかなくなってしまう。

けれどもそんな自分をこんな言葉表現できる時点で私も結局その程度の人間しかなくて、要するに私はずっと自分という人間のくだらなさ、つまらなさに振り回されているだけの生き物で、私以上に面白みのない人間存在しないだろうと思いいたるのが常である

しまないと何も生み出せない私のような凡人は、自分から傷付きにいかなければ何一つとして形に残すことも出来ず、その割に心を削って書く、描くことは自分空っぽにすることと同義であるから、私は何も埋まらない、満たされないまま生きていくだけだとわかりきっていて、底の見えた入れ物に価値はないのに、私自身が一番そうだなんて、どれだけ皮肉は私を好くのだろうかと思う。

私以外の誰かと共有した歌を、絵を、作品を、私に語るな。

私だけで完結する世界を求める無謀さ、無知さ、その点に関してだけは私はいつも人一倍底が知れない。

醜くても、目も当てられなくても、恥でも、形にすれば芸術になることが唯一救いだった。自分に酔っていると言われても、肯定出来た。自分を表す、曝け出すなんて正気では出来ないから、それなら私は自分に酔っているだけの馬鹿者でよかった。

から私は早く私を完成させたくて、こんな言葉ではなく、もっと頭以外に響くものを作りたくて生きてきたのに、私という人間は生きれば生きるほどつまらなくなっていて、思春期特有モラトリアムというような、あの頃が私の人生の、まさしく春だったのだと気付いて、それはまた青春なんて輝かしいものではなくとも、私もそんな時期を過ごしていたのだと、呪いだらけの日々が少しだけいとおしく思える一瞬が、時たま訪れたりする。

学校までの各駅電車、3駅分も乗っていられなくて、泣きながら電車を降りる惨めさ、どうしても「普通」をこなせない焦り、しかし同時にそれがアイデンティティとなっていく歪み、どこにも当てはまらないのに形だけ集めたパズルピースの群れ。

あの時の私も今の私も、ただ気持ちが追い付かず、心だけがずっと学校教室の一番後ろに取り残されたまま、大音量で流したロックギターの音や、行き場のなかった寂しさだけがいまだに私を縛り付けている。

かに理解されたら、私は私の苦しみの価値がなくなると信じて生きてきたから、一人でいい。孤独こそが私の救済だと思っていたのに、今私は人を理解しようとももがいたり、人と向き合うことを選んでいて、それは私の今までの生き方人生否定することになるのではないのかと思う気持ちより、人と触れ合うことのうれしさ、喜び、たとえ傷付いてもそれさえも大切なことだと認識し始めていて、

悔しい。プライドの高さも、見合わない才能も、すべてが。それだけだった。

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7/2

いつも最後に行きつくのは悔しいという感情一つなのに、それに気づくまで時間がかかりすぎるのはいだって自分分析に夢中で主観的なその時抱いた気持ち無視してしまうから自分理解しようとするあまり結果的にいつも遠いところに答えを探そうとしてしまう。

他人のことで悩めるうちはまだ余裕があるけれども、自分の持っている内面的な孤独や自他との境界線曖昧さ、他者に対する意識について考え始めると、私は家族友達恋人すべての関わりを持つ人たちを無視して全くの一人になりたくなる。

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7/3

器用だねと言われることもあれば、不器用だねと言われることもある。

冷静だねと言われることもあれば、落ち着きがないと言われることもある。

堂々としていると言われることもあれば、おどおどしていると言われることもある。

行く先々や関りの人々の中で、自分の印象や性格がことごとく極端に言い表されることの多さに私は悩んでいて、これはつまり、どちらにも属していると同時にどちらにも属していないと言うことが出来、また人と関わるうえで、その人に都合のいい人間を演じているから、こうして私という人間イメージが極端になるのだと思うと、それは私のいじめを受けた過去が大きく影響していると思われて、私は今でもまだあの時期に取り残されているようで、そのたび、本当に心に影が落ちる感覚を味わう。

私の存在一貫性のなさ、本質、どこにでもありそうでどこにもなく、見つけようとすればするほど何かを演じてしまい、結局のところ私はそういう生き方しか出来ない、芯もなく、他者という存在を常に意識しながら、囚われもがくことを背負って生まれてきたような、そんな果てのない人格を求めるだけの生き物に思われて仕方がなく、苦しみ、最後自分を傷付けるのは誰でもなく私自身だと気が付き腹が立ち、また同時にむなしさ、やるせなさ、悲しみが襲ってくる。

誰にでも優しいようで優しくない自分がまとわりついてくる。

救急車サイレンに、道のホームレスに、汚れたペットボトルに、路地裏の殴り書きに、胸を痛められない人間がなぜ博愛主義を気取って生きられるのか。

シャットアウトすることを覚えなければ生きていけないと、その夜の苦しみや怨念を線引きして根拠のない基準で優劣をつけて身を守るそのずるさ、汚さ、私には何一つ許せない。

そしてこれを無駄正義感だと笑う人間へ、私はそれでいい。

私はすべての苦しみに、怨念に敏感でありたく、また鈍っていく感受性をそのたび研いで、心の中に隠し持ち、いつか尖らせてナイフのようになったそれで誰かを刺したい。

意味のないことに、意味を見出そうともがく人生は嫌いではなく、すれ違った学生、隣の席のサラリーマン、もう二度と会うことのない人間たちの生活に思いを馳せて、そこに私という人間が溶け込み交わって生きることの出来る隙間を探して、その繰り返しで私は明日も生きていく。

2022-06-19

ガチャ失敗⇒芸術系大学進学という貧困連鎖

「なんで貧乏から抜け出したい子が実家が太くて真剣に金稼ぐこと考えなくてもいいボンボンモラトリアムしにいく芸術系に行くんじゃアホ」

ブクマカからボコボコにされてるが、自分はこういう子あまり責める気になれないのよね。

の子が育った環境には

「お前が親から配られた不利な手札でも勝利(人並みの経済状態・平凡で幸福な家庭)を手に入れられる最適戦略はこれだ!」

と正しい人生戦略を教えてくれるまともな大人なんて誰もいなかったことが簡単想像できるから

思うに、親ガチャ外れの辛さって、

1. 引いた手札が外れだらけ

という一般的に言われる不利よりも、

2. 外れの手札で固めたデッキでも勝率が高い戦略を知らない

という不利の方が大きいのではないかな?

の子が挑んで挫折した「芸術系ダンジョン」は「太い実家★4」と「親から受け継いだ文化資本★4」の持ち物検査を通れない人間にとっては報酬ゼロどころかマイナスになりかねない糞コンテンツだよ。

★1だらけの自分の手札の中では輝いて見えた「芸術センス★2」に人生を賭けたのだろうけど、経済力と文化資本の★4無しに芸術系で勝ちたいなら「芸術センス★4」以上と「幸運★4」以上を神から配られてないと無理。

必死勉強して高校特待生大学給付型奨学金というのは立派。この「勤勉さ★3」こそがこの子の最強の手札だ。

その手札を活かして貧困から抜け出したいなら挑戦すべきは「看護ダンジョン」あたりではないかな?

勤勉さデッキで十分進める難易度で、報酬は女一人が生きていくには十分過ぎる収入子供産んでも楽に復帰できる需要の高さと、コモンだがSR相当の性能の手札だ。

生涯年収期待値を考えれば、「勤勉さ★4」と「実家の太さ★3」を持ってるからと下手に「文系大卒総合職ダンジョン」で戦うことを選んだ女よりも賢明であろう。総合職ダンジョンは女デッキで挑むとバッドステータス「子持ち」を食らった後の対策が極端に難しいクソゲーと化して生涯年収が激減するんだよね……

高校で「看護系の大学専門学校に行け」と進路指導してくれる先生はいなかったのかな? いなかったのだろうね……

とりあえず、ブクマカみんなアドバイスしてるように、デッキに入れてるだけで毎ターンHPが減るバッドステータス毒になる親を切るところから人生の立て直しを始めるのが良いと思う。

頑張ってください。

2022-06-09

anond:20220608134410

友達がいてもいなくても大丈夫、一人でいる時もそれなりに自分を満たせる。

みたいな精神的に自立した人間にならなかった時点で積み。

幼少期から青年時代がそのモラトリアム期間なんだよ。

 

年取ると友達付き合い減ったり、友達作るのが難しくなるのは

みんなある程度成熟して大人になってしまうからでは。

2022-06-07

人として

人として落ちるところまで落ちている。

人間関係の全てが億劫になり疎かになった。余裕がなくなったのもあるが、そもそもLINEを返すのが面倒くさい。かと言って日中会ってもうまく話せなかったり…。

今まで出来ていたのかもわからないが、人に優しくしたり、人のためを想ったり、そんなようなことがここ最近でまるで出来なくなった。

仕事課題が何も手につかない。

毎日毎日進んでは退いて、停滞して、同じところをぐるぐる回っている気がする。教授相談してもうまく話せないので会話が滑る。八方塞がり。

人生設計なんて建てられたもんじゃ無いし、モラトリアムの中で死にそう。

辛い。

何も考えなすぎてペラ絶望ごっこしかできん。

2022-06-06

1行の小説も書かないうちに脳内で星雲王(星雲賞殿堂入り)になってしまった

大学卒業して就職したのが15年前、同じ頃にデビューした作家がまあ当然いるわけだがソイツらへの嫉妬が止まらない。

とにかく就活成功させて、生活を安定させることを求めながら俺が就活をして、卒論を書いて、ストレスはマスかきで解消していた頃に奴らは代わりにシコシコ作品をしたためて応募していたのだ。

酷い裏切りだ。

だって作家になりたかった。

だけど実家が細いから、頭もよくないしコミュ障から、とにかく社会から一度ドロップアウトしたら再合流できる自信がなくてひたすら就活を目指して生きていた。

就活を目指してバイトをし、就活を目指してサークルに入り、バイト勉強バランスを待ちがえて単位が不足してバイトを辞め、サークル人間関係を築けなくてサークルを辞め、最後に残ったのはボロボロギリギリ単位ゴミのような卒論、それにふさわしい就職先。

そして今日までその中で生きていくために足掻き続けた。

いつだって脳内では「いつか作家になって辞めてやる」と思っていた。

でも俺の職場副業禁止だし監視も厳しかった。

一発勝負で一気に突き抜けるしかないと思い込んだ俺のペンは強張り何も作れなくなっていた。

小説の代わりにゴミのような増田を量産する日々。

心のなかではいだって自分就活で苦しんでいた頃に実家の太さに甘えて小説を書いては応募して「◯歳の天才!新たなる才能!平成の!令和の!新時代の!」と褒め称えられた同級生作家達への憎しみばかりが渦巻いていた。

そんな中で彼らに負けずに活躍している自分妄想し続けるうちに、俺は遂に星雲賞 長編短編同時受賞を3年連続で果たすのだった。

このままでは来年も俺が星雲賞を取ってしまい他のSF作家が腐ると危惧し私は星雲賞震災委員会競技して自分星雲賞殿堂入り作家として受賞対象から除外するように決めた。

星雲賞殿堂入りとは、つまり星雲の王、星雲王なのである

何を言っているだ俺は……。

ちなみに俺の作家としての必殺スタイルは「序盤必殺<ブリーチング・ロケッティア>」「終盤滅殺<クロスファイアチェーホフ>」「竜頭龍尾(ダブルドラグーン)」だ。

中学生妄想だろ……。

恐ろしいだろ……俺はもう社会人15年目だ。

何をしてきたんだろうか俺は……。

俺はこの人生を一体どうしたいんだ。

もう若くもない。

青春を歩めず、朱夏もあらず、白秋も望めず、黒冬にたどり着くこともなく死ぬ

無限に続く土用狭間人生の季節は唯一つ永遠モラトリアム

助けてくれ……

2022-05-29

そこそこ顔がいい人の方が醜形恐怖になりやすいのと同じで、まあまあ恵まれてる人が陥りやすい何かがあるのかな

モラトリアムこじらせ的な。。まあ本人の辛さは本物なんだろうけど外に出せば色々言われるよね

上も無限だけど下も無限から

2022-05-19

じゃあ俺がオチとしてオタク気持ち悪い平成ベスト音楽語りでもするか

最初に言っておくけど俺は音楽センス0で音楽は完全に「情報を食う派」だからな。

以下目次。順番は思いついた順なので特に意味はない。食える情報系統が違いすぎて順位はつけられねえや。

・硝子ドール

アカシア

eternal reality

Love Destiny

きれいな旋律

バンバード

・Constan Moderato

In the Blue Sky

・群青

・CROSSING

・夏の記憶

Gの閃光

Kiss the Future

・硝子ドール

作詞こだまさおり

作曲編曲帆足圭吾MONACA

歌:もえ・すなお from STAR☆ANIS

データカードダスアニメアイカツ!』より藤堂ユリカ様(ヴァンパイア設定アイドル)の持ち歌。女児向けでまさかプログレッシブメタルを!更にはピロピロギターソロを完備。個人的特筆すべきは「永遠の時を生きる吸血鬼少女」という設定からまれた『超・少女趣味耽美的・モラトリアム語り』な歌詞である。「ビロードの重い空」、「鍵が壊れた鳥籠」、「自分だけに見える鎖」などなどの歌詞によって浮かび上がる永遠の暗闇の中に自ら引き籠もりその悲観的な世界に酔いしれる姿。それを「いつまでも少年時代トラウマに引き込もったまま人間関係を構築しなくて良い趣味フィクション世界に籠もり続ける」オタク勝手自分に重ねてガン刺さりである。人目を恐れて締め切った暗い部屋の中で人生絶望しながら聴きたい曲。

アカシア

作詞作曲藤原基央

歌・編曲BUMP OF CHICKEN

ポケモンMV『GOTCHA!テーマソングMVを見ればそこにはポケモンの20年分の歩みが。目を閉じればBUMP OF CHICKENの25年の歩みが。

バンドってのはときに「メンバーAがメンバーBに音楽やらせ続けるために存在し続けている」なんて表現されることがあるが、BUMPもそういうタイプバンドだと思ってる。最高の仲間と出会い仲間を輝かせる中で自分も輝く道がある。ウッチャンとナッチャン、ピカチュウサトシオタクオタク趣味。まあ俺みたいな消費オンリーオタク一方的に貰うだけでは誰かに何かを与えたことはないが、心の中で出しもしないラブレターはいくらでも綴ってきたから輝きを見出してきた回数じゃ負けてねえぜって気持ちで聞いてるぜ。

eternal reality

作詞編曲八木沼悟志

作曲小室哲哉八木沼悟志

歌:fripSide

TVアニメとある科学の超電磁砲S』の後期OP。でももっとずっと重要なのはfripSide小室哲哉作曲した歌を歌ってるってこと!オタクソングの中には一定割合でコレもろに小室の影響を受けているなって曲が存在する。I'Veが一時期量産したエロゲソング代表されるように!それが、今、遂に、交差する!伝説との共闘。始祖との共演。夢のクロスオーバー。内容それ自体よりなんかもうそこが凄い!fripsideクロスオーバーだと『escape -crossroads version-』という白詰草話大槍葦人ガンスリンガーガールっぽいやつ)のOP(元はresetの曲)をfripsideが歌ったバージョン個人的には激推しなんだが、だが、eternal realityは……小室とのクロスオーバーは圧倒的すぎる……俺たちがずっと心のなかで思ったことが具現化してんだぞ……。

Love Destiny

作詞作曲伊藤千夏

編曲小林信吾

歌:堀江由衣

アニメ版『シスター・プリンセス』のOP。ある日突然12人の妹ができることで知られるあのシスプリ代表する曲。「lovelovelove」に「アイアイアイ」とルビをふる歌詞は一度見聞きすれば忘れられない。内容自体は「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」で長年愛される堀江由衣が歌うバリバリ純愛ソング。とにかくシスプリは凄かった。いま流行りのラブライブと設定を考えたのが同じ人(公野櫻子)だと言えば、その凄さの片鱗が少しは想像できるかも?一時期インターネット個人日記でどこもROラグナロクオンライン)とシスプリの話をしてる時代が確かにあったんだ。KANONROシスプリの話を皆してたんだ。最近だとシスプリキャラが20周年を記念してVtuberをやっていてまたちょっと話題になった。そのVのバーチャルライブ最中でこの曲のイントロが流れた時、どこからか「きょええ~~~~~~」という叫びが聞こえた。その時「わかる。」と思ったもんよ。だって本当に心拍数が凄い上がって、まるで初恋の人に夢で再開したみたいになって、さすがは運命の恋を歌う超名曲だなって。美化された思い出の完成形なんだよ。


きれいな旋律

作詞今野緒雪

作曲マーティ・フリードマン

編曲中沢伴行井内舞子

歌:KOTOKO

OVAマリア様がみてるEDオタク的にマーティと言えばももクロかコレ!本当にきれいな旋律なんだなコレが。その綺麗さがマリみてイメージと最高に噛み合って神々しい清涼感がある。聞いている間だけはどんな汚いオタク静謐気持ちになってしまうのだ。この曲を聞いてるとき必要な語彙力は「きれい」の3文字だけで十分だ。

oblivious

作詞作曲編曲梶浦由記

歌:Kalafina

劇場版空の境界』第1章OP。あの頃の日本に漂ういよいよ駄目なのではという閉塞感、自分価値を高めて生き残るしか無いという焦燥感、そうはいっても俺には無理だろという絶望感、そこから逃げるために広がる妄想膨らむ悲観の非現実感。そういったロクでもないものが心のなかで混ざり合ううちに、都会の暗黒へと魂が霧散していくような浮遊感。青く光る闇が広がりがちなビジュアルイメージとの噛み合いが最高だぜ。梶浦由記名曲まみれな中でコゼットの肖像からまり.hackまどマギやら脳内で次々トーナメントで戦わせていった結果最後にはコレが残った。研ぎ澄ましてもしょうがないオタクペラペラ感受性が尖らされた挙げ句センサー無限の虚無の中に落ちていく感じが好き。

バンバード

作曲:mozell

フリーゲーム遺跡島と7つのまほう』等で使われているフリー楽曲。数多くのアレンジ存在し、その中でも『バンバードPiano Version~』が特に有名。ノリノリでテンポのいい民族風の音が非常に軽快で楽しい。とにかく「音」が「楽」しい。うわーい「音楽」だ―。鼓膜に気持ちの良い周波数が次々叩き込まれて脳が快感に揺られる気持ちを味わいたい欲求を満たす能力が非常に高い。

Constan Moderato

作曲:ミツキヨ

スマホゲームブルーアーカイブタイトルBGMタイトル画面にふさわしい柔らかさをベースとして軽快にピッコピッコと音を叩いていくエレクトロな曲調に妙な安心感がある。これは……GBCとかGBAゲームでありがちだったアノ感じや……なんちゅうもんを食わせてくれたんや……。強めの味付けでスパイス聴かせて音を立たせていくレトロさは健在。そこにGB時代と比べ物にならないスマホゲーの豊富な容量が実現する当時にはなかった柔らかさを追加。古臭さは感じさせずに圧倒的に懐かしい全方面にあったっけえ音。これぞまさに実家のような安心感デジタル羊水よ。

In the Blue Sky

作曲小山健太郎

アーケードゲーム(家庭用もあるけど)『電脳戦機バーチャロン』の主人公ステージBGM。知ってる人なら一発で分るレベル自己主張抜群のイントロを聞けば魂が当時のゲーセンへと帰っていく。対人ゲーというストレス憎しみ発生装置からまれたとは思えない爽やかさと前向きさ。それでいてピリピリきてる神経とのくっつきの良さ。いつしか意識は画面の中へとシンクロし機体と痛覚がリンクするのだ「痛っ」「食らったのお前じゃないだろ」

群青

作詞作曲編曲:Ayase

歌:YOASOBI

ブルボンアルフォート』のCMソングらしいが、オタクからすると漫画ブルーピリオドイメージソング。八虎の「好き」が受け入れられた感覚手拍子コーラス表現する発想が天才すぎる。コーラスパートの明るさによって今度は1人で歌っている時の孤独さが加速する。芸術というコミュニケーションを通して不安を抱えながら恐る恐る胸襟を開く怖さ、伝わることの喜び、ブルーピリオド世界観がよく表現されてるぜ。そんな姿に漫画家と音楽家の間でもグッドコミュニケーション成立してるなと俯瞰視点古参面だ。ブルーピリオドが本当に面白いって皆が知ってくれて俺も鼻が高いよ。

CROSSING

作詞田中ロミオ

作曲:Funczion

歌:Marica

18禁ノベルゲームCROSS†CHANNELED。「絶望でよかった」から始まる歌詞自己社会への失望感を語りながらも、それでも結局は人と関わる道を選ぶことを歌う。聞き手社会不適合度が高いほどに何度も何度も頷いてしまう。同じように社会への不適合を嘆く歌詞の歌は世の中に数あれど多くはメタルオッサンヘドバンしながら聞き手を責めるがこちらはゆったりとその懺悔を復唱するかのように歌ってくれるので非常にメンタルにいい。社会が怖くて仕方ない夜でも何度も聞いているうちになんとか社会に戻ろうと思わせてくれるので助かっている。このゲームインスパイアされたらしい岸田教団の『84』もオススメ

夏の記憶

作曲前口渉

編曲鈴木Daichi秀行

作詞・歌: 清浦夏実

TVアニメスケッチブック』の最終話前回の限定OP。どこまでも広がる夏草の真横でママチャリ漕いでるような光景が浮かぶ曲。シットリとしていながらも爽やかな夏限定の青いノスタルジーまったりしたいときに聞くとちょうどいい。

Gの閃光

作詞井荻麟富野由悠季

作曲編曲菅野祐悟

歌:ハセガワダイスケ

TVアニメガンダム GのレコンギスタED。散々鬱っぽいことを繰り返してきたガンダムシリーズながらもまさかの超前向きソング。と思わせて2番では「リアル地獄」と言い出し、3番にいたっては「出来ると思ってない」なんて語ってしまう躁鬱の激しさ。富野監督が今までの人生の中から『やらないと始まらいからやるしかない』という答えを導きそれを若者へと伝えようとするある種の説教ソング。でも富野がそこまでいうならまあ地獄の中であがくしかねえなって気持ちになれる。


Kiss the Future

作詞元長柾木

作曲高瀬一矢

編曲C.G mix

歌:SHIHO

18禁ノベルゲーム未来にキスを-Kiss the Future-』テーマソング歌詞叙述トリックかけてくる歌でこれ超えてるの俺はまだ知らない。OPネタバレしてたアニメゲームは知ってる。叙述トリック仕込んでる恋愛ソングも知ってる。でも曲単体で叙述トリック成立させつつゲームの設定とも絡めてきててやってることのスケール作品世界根底全部ひっくり返してくるようなのは自分が知る限りこれだけ。それ以上にやってることのテーマが好き。気持ちのいいリリックで気の狂ったトリックしかけてくるし作曲高瀬一矢全部好き。なにより今の世界だと「まあ人類って結局何度もピンチを乗り越えられてるからうそう滅びなくね?」が蔓延してるけど、その直前の「本当にピンチになったとき人類は遂に滅びるのでは?」に神経をとがらせることがまだ出来た時代の名残とかデジタル技術指数関数進歩への盲信とかが加わってこの曲の展開に対してコレマジであり得るんじゃねみたいなノリがまだ可能でさ……つまりは失われた技術オーパーツだよ。

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