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2017-03-29

大学時代親友から連絡があった

大学時代親友S子から連絡があった。

共通友達を通して私のケータイ電話を知ったらしい。

久しぶりのS子との会話に私は嬉しくてこころが躍った。

でも、それは最初の5分だけ。

彼女が徐々に不機嫌になって行ったから。

S子は大学卒業した後は某財閥商社就職した。

でも最近社内恋愛だった彼氏との仲が壊れて、それがキッカケで体調を壊して休職している。おそらく復職は叶わないだろう。(間の共通の友人から聞いた)

私は大学卒後は派遣社員を3年ほどやって知り合った人と結婚して専業主婦となって子供が1人いる。

男性には分からいかも知れないけど、たぶんS子は自分より格下の人生を送っているはずの私が女性として順調な人生を歩んでいるのを知って不機嫌になったんだと思う。

S子からはそれっきり何の連絡もない。

女同士の友情なんてこんなもの

大して頭も良くなくて外見もS子に劣る私は、彼女精神安定剤みたいなものだったのかも知れない。

本音を言うと、私はS子に結婚したことや子供が居ること、そして何よりも今が幸せであることを見せつけたかった。

学生時代、ずっと彼女の引立て役だった私からささやか復讐かも知れない。

こんな自分が、つくづく女なんだなって嫌になる。

2017-03-24

多分わからないけど今の世の中って東京大阪の大都市だけの売り上げで日本は保ってる気がする。

おれの住む町なんかもう何もないもん。

チェーン店しかないもん。

そのチェーン店だって土曜日曜はまあまあ多いけど平日はほとんど客いないもん。

日本全土を制覇するには東京での莫大な売上がない限り地方でお店を維持できない気がする。

おれは地方地方相手に細々と死なない程度の売上でささやか生活をしてるけど、他は死にかけのやつも多い。

対面じゃ全然ダメからネットで全国相手にしてようやくってパティーンも多い。

どのみち地方は完全に終わってる感じがする。

2017-03-21

俺、田舎地方公務員休日手当て欲しいの。

俺、田舎地方公務員

これから春になると、雪が降るまで人がたいして集まらない役所主催イベントで土日の片方がつぶれる。手当てなんか貰えない。代休(笑)がもらえる。ちなみに日常的な事務処理の残業だと手当てはもちろん、代休すらもらえない。

労働組合は当然のように御用組合ゆるキャラの中身として活躍して、団体交渉では何も活躍してくれない。

イベント仕事はそれなりに楽しんでるけど、分かりやすやりがい搾取は本当に辛いよ。

県の人事委員会労基署よりもっと心許ないよ。若手で発言力ない俺はどうするのが正解なの?

ていうか、人が集まらないイベントなんかより、ささやか住民サービスにこそ金使えよー。町民気づいてくれよー。安くない税金あなたが参加してないイベントに使われてるんだよー。町長とワーカーホリック上司は本当にそれで良いのかよー。

幸せなっちゃいけないみたいな空気ない?

これが自分の身の周りだけなのか、日本特有事情なのか、世界的になのか

はたまた単なる私だけの思い込みなのか分からないけど

世の中には不幸や苦労が満ち満ちているから、自分だけ幸せになるのは罪というような圧力

(必ずしも人からのものだけでなく、お天道様が許さない…のような宗教的存在からのものも含め)を感じる

苦労が少ない人間は人としてレベルが低く、発言権はないような空気も感じている

それだけ苦痛を感じている人が多いということでもあるだろうけど、何となく

そもそも苦労や不幸を十分味わったうえでのささやか幸福以外は、不道徳ものだという観念がある気がする

ある程度以上の幸福を目指すこと自体悪いように感じ、「このくらいが自分に相応しい」と苦痛の中に安住しているようなところがある

幸福度調査みたいなので高位をキープする北欧などでは、こういう点でどんな空気なのか気になる

2017-03-14

誰かと一緒に何かをシェアして食べることが異常に不快

長子育ちで、わりとなんでもトップバッターで独り占めしながら生きてきたので(これを言うと皆に長男長女ってそういうもんじゃないと言われるのですが)、

とにかく他人料理シェアすることが苦手です。

焼肉や鍋ならいいんですけど、4人ぐらいのランチなんかで

「みんなで別の種類頼んで、シェアしよう〜」

的なあさってなこと提案されると、心の底からゲンナリします。

自分で選んだ好きなもんを、ひとりで全部食べたいんで。

大人からそういう場で反論はしないのですが、何かの会合でない限り、極力ランチは一人で行きます

ちょっとずつ味わいたいって、ホントに味がわかりますか?

わっかんねーよ。

わたしは、味わいたいものは一人でガッツリ食べたいのです。



ただ、「おひとりさま」という、女性誌が喜びそうな耳障りの良いつまんないくくりで括られるのもツラい。

なぜなら、ひとりで全てを独占したい、意地汚い根性欲求を満たすために行ってるだけなのに

おひとりさま人種最近料理写メ撮りながら悦に入って幅きかせてるの見るとちょっとあれって思います



結婚して何がツラいって、一人で好きなだけ好きな物を、夕飯に食べられなくなってしまったことでしょうか。

焼肉寿司しゃぶしゃぶ定食屋ラーメン・煮込み屋・居酒屋立ち食いそば…気の向くまま、その日食べたいものを味わってきました。

本当にやりたいことと、本当に食べたいものは、自分ひとりでやった方が圧倒的に楽しい人種はある一定存在します。

結婚とは、規則正しく安定した生活と引き換えに、欲望に赴くまま自由に行動する享楽を捨て去ることでした。

本当にしたいこと行きたいところには、ひとりで行った方がいい…という渇望は極力捨て去り生きています

誰の影響も受けずに自分一人で、まずは判断してみたい欲望は、人間として未成熟ということなのか。

ささやかな夢は、一人で焼肉屋に行き、〆のスープとかクッパを、独り占めできる喜び。

ショボいちっちゃい皿にちんまり盛られてんじゃなくて、器ごとガバッと食べる快感

誰かと一緒に食べる喜びなんかより、圧倒的に勝ります



今日は連れが友人と飲みに行くということで、ひとり行きつけの焼肉屋にやってきました。

ビールを頼んで、ロースハラミコブクロを頼み、コムタンスープを頼む。

ひとりで食べる〆のコムタンスープが最高に美味しい。

もう15年以上ひとり通いつめていますが、

肉がそこそこ美味くて、配膳以外は客を徹底的に放っておいてくれる愛想のなさが、最高に素敵な焼肉屋です。

痒いところに手が届くホスピタリティとか笑顔接客とか、逆にひとりメシする側にとってはとてもウザいものなのです。

店員の愛想がない」「店が古くて汚い」とか言って、小さい街の昔ながらの焼肉屋に低評価つけてる食べログのクソレビュアー、早く絶滅しないかな。

スキャンダルささやかれる学園

3大学、3専門学校中学高校幼稚園

安倍理事長が何かやらかしたか合法なのか知らないけど、これら教育機関で働く教員事務職員の1000人から2000人は、何も知らない善良な社会人です

2017-03-11

http://anond.hatelabo.jp/20170310223924

んー、結構こういう話初めて言うかもしれない

本気で言うのは多分初めて



上も下も見たらキリがない

私も似たような境遇(親は健在なのでピンピンコロリを神々に祈る日々)




一番大きいのは友人

この人がいてくれるから何とか生きてける

妻子持ちのナイスガイだが、

つらい時に相談に乗ってくれる

たまの遊びに付き合ってくれる



カネはほしいが、

上を見たらキリがない

からすれば、

私よりたくさんカネを稼いでいるであろう人間の大多数が、

まあそんなくだらないばかみたいなゴミみたいなものによくもカネを落とすものだというものに散財している

英会話教室に90万カネを払ったとにいまだろくすっぽ英語が話せないという男もいた

お金がなくても、楽しく過ごせる人がいる私は、90万ごときゴミみたいなはした金では決して手に入らない素晴らしい友人がいることを神様感謝している



東京に出ていってる連中はカネに目がくらんでいるとおもっている

カネがなくても何とか生きていけるという私を、

負け惜しみだとか、

金持ち連中に飼いならされた負け犬だと言うゾンビが居る

別に負け惜しみじゃなくて、

幸せを見失ってカネばかりを追い求めて鬱や自殺の恐怖に脅かされる日々を過ごすくらいだったら、

貧乏でもささやか幸せを探す方がよっぽど良いと思っている

正直、ラグジュアリーな富を見せびらかされると、羨みやいらだちを感じることは確かにある

でも、

私のことなんか誰も分かってくれないという苦しみを抱えてまでカネを稼ごうとは思えない

張り詰めた空気の中で生き続けながら帰郷を拒み続けて心を深刻に病んだ人を見て、私はその思いに拍車を得た




都会できらびやか生活一見送っていそうに見える人でも、

一皮剥けば、

自我が8割9割毀損しているようなゾンビのようなひとびとを、私はたくさん見てきた

貧乏が良いとは言わない

田舎ギリギリ生活をすることが良いとは言わない

ってかカネは欲しい

カネはめっちゃ欲しい

狂おしいほど、小腸大腸盲腸ねじれきれるほど、カネは欲しい

だが、





心がゾンビになるくらいだったら、

貧乏のほうがほんのすこしだけ僅かにマシだと思う

2017-02-28

日直当番に相合傘かけるようなささやかな抵抗を2017

割る柿ですから

2017-02-27

http://anond.hatelabo.jp/20170226160647

そんだけヒガミにまみれた人生が、

本当に「ささやかに暮らせる安心」なのかどうか。

2017-02-26

http://anond.hatelabo.jp/20170226155538

はいはいステキアーバンライフをお過ごしの天上人なんでしょうよ、結構なことで

俺みたいな学もなく手を動かすことしかできない底辺が少なくとも数年先の仕事が見られる状態

ささやかに暮らせる状況がどれほど安心できるかわかりゃしないんだろうね

俺もお前みたいなのが何考えてるのかさっぱりわかんないか別にいいけどよ

まぁ俺が地方からささやかな一票をこれから自民に投げる理由にはなるわ、ありがとな

2017-02-21

http://anond.hatelabo.jp/20170221112040

横だけど、俺はアニメキャラ癒してもらう路線で良いと思うぞ。

捕虜勇気付けた架空少女の話もあるし、等身大抱き枕は最強の癒しとだけ…





捕虜勇気付けた架空少女

359: 03/31 17:52

大戦中にドイツ軍捕虜収容所に居たフランス兵たちのあるグループが、長引く捕虜生活の苛立ちから来る仲間内喧嘩や悲嘆を紛らわすために、皆で脳内共同ガールフレンド(?)を作った話を思い出した。

・・・そのグループ収容されてた雑居房バラック、その隅に置かれた一つの席は、13歳の可愛らしい少女がいつも座っている指定席だった。(という、皆のイメージ

彼らグループの中で、喧嘩口論など紳士しからぬ振る舞いに及んだ者は誰であろうと、その席にいる少女に頭を下げ、皆に聞こえる声で非礼を詫びなければならない。

着替えの時は、見苦しい姿を彼女に見せぬように、その席の前に目隠しの布を吊り、食事の時は、皆の分を分け合って彼女の為に一膳をこしらえ、予め決められた彼女の「誕生日」やクリスマスには、各自ささやか手作りプレゼントを用意し、歌でお祝いをする。

・・・最初は慰みのゲームのようなものだったのが、皆があまり熱心になると、監視ドイツ軍までもが、彼らが本当に少女を一人かくまっているもの勘違いして、彼らの雑居房天井裏まで家捜しするという珍事まで起こった。

だが、厳しい捕虜生活の中で、他の捕虜たちが衰弱して病死したり発狂自殺したりする中、そのグループは全員が正気を保って生き延び、戦後に揃って故国の土を踏んだという。

2017-02-16

僕のささやかな夢はリクルートマイナビ入社して卒業まで幾ばくもない大学4年生向けの就活セミナーを開き、そこで「あなた達は劣っています」と言い放つことです。

2017-02-15

ささやかに声を出して祝う

どこでもないここで空を見上げてるこの瞬間を

これからどこへ行こうともくじけず前を向ける希望

たくさん抱いて歩みだせる気がしてる

ここがどこなのかもうわからなくなってしまったけれど

辺りを漂うまばゆいばかりの人魂行燈過ぎ去りし虚空の商店街

買い忘れたものはもうないよ

出かける前にはいってきますをもう一度言っておくよ

から心配しないで

2017-02-13

村上春樹桃太郎

(1)

 昔、とは言ってもだいぶ昔のことなのだけれど、僕はある町(名前もない小さい町だ)に妻と二人で暮らしていた。

 多くの夫婦がそうであるように、僕たちの間にもいささかの問題があった。

 他人からしてみれば些細な問題かもしれないのだけれど、妻はよくそのことで自分自身を責め、彼女本来持つ良さを損なっていたと思う。それは2月に突然降る冷たい雨のように僕たちを苦しめた。

あなたはどう思うの?私たち子供がいないことについて」と妻が言った。そのとき僕たちはボンゴレビアンコといんげんのサラダを食べ終え向かい合って座っていた。テーブル越しの妻はなんだかいつもより疲れているように見えた。

「ねぇ、最初に言っておきたいんだけど」と僕は言った。

「僕は特に子供が好きじゃない。それに子供がいないことは夫婦自由選択の結果であって、君が苦しむべき問題じゃないと思う」

 妻は頬杖をついて僕の方をじっと見つめ、(あるいは僕の後ろにある流氷写真を見ていたのかも知れない)静かに微笑んだ。まるで、そんなことを聞いたんじゃないという風に。

明日、川に行こうと思うの」と妻はそっと言った。

「悪くない。いつ出発する?」と僕は言った。

「ごめんなさい、私、一人で行きたいの。あなたは山に行って」

オーケー」僕は早朝のマクドナルド店員のように努めて明るく答えた。

(2)

​ 目が覚めると僕は洗面所に行き、顔を洗った後によく研いだ剃刀で髭を剃った。髭を剃りながら僕は晩秋の山肌を想像した。夏の頃は繁茂した樹々で彩られ緑の色深かった山肌も今ではすっかりその色を失い、淡く茶色がかった枯れ草やくすんだ赤や黄土色の落ち葉で覆われているはずだ。やれやれ、なんで山になんか行くことになったんだろうと僕は思った。

 しかし、妻の言うことにはひとまず従うというのが僕のささやかな行動規範なので(僕は平穏毎日というものを愛している)それ以上は考えないことにした。望むと望まずにかかわらず、僕はいずれは山に行くことになるのだ。

 妻と初めて会ったのは、5,6年前の知り合いの結婚パーティだった。彼女は体にすっきりと馴染む黒のドレスに身を包み受付をを担当していた。僕が自分名前を告げると彼女は手元にあるリストを丁寧に確認し、まるで5月小川に小石を投げ込んだようににっこりと微笑んでメッセージカードを手渡してくれた。

 僕がウエイティングスペースでメッセージカードを書いていると、彼女が隣に来てそっとシャンパンのグラスを置いてくれた。

ありがとう。ちょうど喉が渇いていたんだ」と僕は言った。

新婦とお知り合いなんですか。新婦側の男性って珍しくて」と彼女は言った。

「森で白い貝殻のイヤリングを拾ったんだ」と僕が言うと、彼女はくすくす笑った。それは控えめに言ってかなり魅力的な笑い方だった。

「いつか私ともダンスを踊ってくださいね」と彼女は言った。

「喜んで」と僕は言った。

 台所で焼きあがったばかりのマフィン蜂蜜を塗りながら、そういえばまだダンスを踊っていなかったなと僕は思った。やれやれ、なんで今になってこんなことを思い出すんだろう。僕は不思議な気分になって壁の写真を眺めた。流氷は昨日と変わらず藍色の暗い北極海に浮かんでいた。しろくまの親子でもいるとさらに良いかもしれない。

 僕がマフィンを食べ終え食後のコーヒーを飲み終わっても妻は起きてこなかった。どうも変だなと僕は思った。妻が(例え遅れることはあっても)食事の席につかないことは今までになかったからだ。

 少し迷ったのだけれど、僕は先に山に行くことにした。きっと妻には食事をしたくない理由があるのだろうし、僕には夫としてそれを尊重することができる。

 夫婦とは互いの自由選択の結果によって成り立つのだ。

村上春樹「桃を巡る冒険」)

イケメンになってわかったこと

むかし、ぼくはブサイクだった



ブサイクだった」と言っても、実は今とさほど変わっていない。昔、ぼくは今のようにオシャレにこだわっていなかった。

少なくとも「ブサイク!」と面と向かって言われるレベルブサイクではなかったが、ともかくお世辞にもカッコイイとはいえない類の人だ。

ひげは伸ばし放題、眉毛もボーボー、そういう感じの生き物だった。

小学校中学校と、運動もできずコミュニケーション能力も高くもないような、目立った能力と言えば勉学程度のぼくが全くモテるということがなかった。

そもそも「モテたい」とは思いつつも、「モテよう」とは思っていなかった。

田舎の小中学校では、本当に一部の人しかオシャレみたいなことはしていなかったと思う。

東京とか、名古屋とか、大阪とかによく行く家庭の子たちが、なんとなくオシャレ最先端みたいになっていた。



高校に入って、ぼくはワックスなる存在を知って、それをつけるようになった。

年代のオシャレな人たちは、雑誌を読んでいろいろと頑張っていたようだ(当時はようやくFOMAシェアmovaを抜いたような時代

高校は、割と偏差値が高い高校だったので、ぼくは友達を作ることはできなかったが、いじめらることもなく、基本的に1人で行動し、たまにクラスメートと話すような存在だった。

学校モテることはなかったが、なんだかんだあって、高校3年生までに2人と経験した。デート自体は5人ほどだったと思う。告白された回数?そんなものゼロだ。



大学関東の方に進学して、ぼくは「大学デビューのようなもの」を果たした。

髪の毛も一通り染め、一通りデートし、一通りセックスし、確か1年で20人近くとセックスしたと思う。

当時はぼくは自分のことを「そこそこイケメン」だと考えていたが、今思えばくそったれである。そもそも1年で20人はかなり少ない方の部類だ。

オシャレも疎く、単純に「周りのゴミ男子よりもマシ」なだけで、「レベルの高い女」が周りに寄ってくることはなかった。

当時はモバゲー出会い系化が問題となり、GREEがその代替として登場していて、GREEが狩場のようだった。



大学はその後いろいろあって中退した。

ぼくは地元に帰りニートを続けた。地元でも相変わらず女を食い漁って、いろいろとめちゃくちゃしていた気がする。

顔面レベルは相変わらず変化なし。

JKJDOL主婦、狭い範囲でやっていたせいか噂になっていたようで、ニートバイトを数年交互に繰り返したあと、いたたまれなくって僕は地元から東京へと出た。

何人かの主婦セックスをしたが、何もバレなかったのは本当に僥倖だった。今考えるととんでもないことだ。



そして、僕は東京ホストをやろうと思った。自分顔面レベルにある程度自信を得ていたので、いけるんじゃないかと思って突撃した。

結果は惨敗だった。美容レベルが違った。男でも化粧はする。化粧水乳液は当然。アイロンもする。シャンプーは女物。眉毛を整えてないやつは死刑。そういう世界だった。

女は引っかかりはする。ホストクラブに連れてきさえもできる。

ただそれは、ライバルがいない中で引っ張ってこれるだけで、ライバルがいる場合は無惨だった。

コミュ障だし顔面も良くはない。人生で一番ブサイクと言われまくった時期がここだった。

顔面グロい」「頭が臭い」「鼻がくさい」「耳裏がジジイ臭い」「なんかザコそう」「鼻でかすぎじゃね」と、不備やコンプレックスを的確につつく、酷い言われようだった。

そのおかげでマシになったものもあるが。



ぼくはホストをやめた。当時は新宿キャッチ全面禁止になった時期でもあって、キャッチで客を引っ張らなければお茶を引くレベル自分にはかなりのダメージだった。

金も稼げない。『ホストが月30万を稼ぐ』というのは、『女に60万を貢がせる』のと同義だ。大多数のホストは、現役の寿命が短い割に、平均年収程度も稼ぐことができない。

キャッチ禁止に関しては、「なんで禁止なんだ!」とは思っていなくて「禁止になるのは妥当」だと思っていて、そもそも生涯夜で生きていこうだなんてこれっぽっちも考えていなかったので、やる気もなくなっていた。

この時点で経験人数は100から200ぐらいだと思う。もう正確に数えてない。性病も2回かかった。

「まず顔、その後は勢いと雰囲気、そしてコミュニケーションだ」みたいになっていたと思う。ぼくはコミュ障なので、枕営業しかできなかった。



ホストをやめたあとは、今の職種についていて、誰にもこのことは話してない。女に関しては、ホストをやめたあと彼女やらセフレやらを何人か作って、そういう状態で今のままだ。

美容に関する情報を絶えず集めて実践しているので、日に日にイケメンになっていくのがわかる。

そして僕は、だんだん「イージーな女」「ブサイクな女」への興味を失っていった。



昔は誰でもよかったのに、今はもう誰でもいいなんてあり得ない。

何せ、向こうから寄ってくるので、いちいちセックスしていたらキリがないのだ。ちんこも疲れるし、割り勘でも金は使う。

そしてつけあがる女たち。連絡はくどい。おちおち自分時間も取れない。

だんだんめんどくさくなってくる。1日デートして1万のものを貢がれるより、1日働いて2万稼いだ方が楽だし、そもそも僕は「払わせるの悪いな」と思う程度の良心はあるので、貢がせることに向いていない。



セックスも、オナニーの方が気持ち良いぐらいになってきた。もはや基本的に、セックスとは向こう側がやりたがるものだ。

セックスで向こうが興奮するから、演技をする。そうするとまた向こうは興奮する。もう、どっちが女かわかったもんじゃない。

ニコッと笑う・手が触れる、そういったレベルでさえ女の人が惚れてくる場合があって、そういうのを目の当たりにすると、ぼくはそれにささやかな喜びを感じるとともに、なんだかとてつもなく虚しくなる。

彼氏がいようがおかまいなし。「彼氏いないの?」と聞けば、いようがいまいが「いません」の一択

ナン都市伝説だと思っていたが、伝説でもなんでもない。ありふれたことだ。とりわけ、居酒屋では。



「男が動物だったように、女も動物だったのだ」と思うといたたまれない気持ちになる。

ただ僕は、もう『あのブサイクだった頃』に戻りたくはない。はっきり言って待遇が違う。

女性から冷たい対応をされることは皆無だからだ。圧倒的に敵対者が少ない。

そして、実は女性からだけでなく、男性からも当たりがいいのだ。初対面の人に嫌われることはない。

そしてぼくは、ぼくがブサイクだった頃より、格段に性格がよくなってきていると思う。



世界が変わった」とまでは言わないが、ともかく、たか顔面の違いでここまで如実な違いが表れた。

得たものも大きかったけれど、何か大事ものも、同時に失ってしまった気がしている。

2017-02-12

増田を書いていて手応えを感じる時

1.十数件のブクマが付き、思い思いのコメントを述べたり大喜利をしたりと、ブコメささやかな盛り上がりを見せている時

2.一つの単語はてなキーワードに引っかからない本文を達成できた時(今回は失敗)

2017-02-08

http://anond.hatelabo.jp/20170130213724

税務署が来たときささやかな抵抗感を示すためじゃないかな。

レジ会社が昔税務署いじめられて絶対復讐してやるって決めてたんだと思う。

さな嫌がらせだね。

2017-02-05

ツイッター炎上した人はどうなってしまうのか


去年炎上した、元カレお金を返してもらおうと人間違いで請求してしまい、とっさに相手のせいにしてしまい、そのせいでウソがばれて彼氏と別れてしまったあの子

何万もリツイートされ、アルファツイッタラーアフィブログがこぞって広め、名前トレンド入りしてしまった。

「こいつの人生終わったなwww」と皆が嘲笑った。同情する人は少なかった。

私は泣きそうだった。お金を返してもらえなくて辛かっただろうに、人間違いも、とっさに人のせいにしてしまうことも、嘘をつくことも、確かに良くない。けど、だからといって何故ここまで罰を受けなくてはならない?誰にだって間違いはある。もっと罰されるべき人間はいくらでもいるのに。レイシストもセクシストも盗撮魔もネット中野しなのに。

どうしてここまで、笑いながら何万人もの人間が一人の高校生をけ飛ばすことができる?人生が終わったことを嘲笑える?

彼女人生は本当に終わってしまったのだろうか。

就職も、結婚もできず、日本にいる限り暗い未来しかないのだろうか。

たとえそれが杞憂で、誰もが彼女を忘れてしまうとして――日本中名前が広まってしまった、特定されてしまった恐怖、人生が終わるとささやかれる恐怖は高校生一人が抱えきれるものではないだろう。自殺してもおかしくない

男子トイレに入った女子高生炎上もっとひどかった。

「男女逆だったら許されないのに」

それを大義名分に引き起こされた炎上は男女逆よりはるかに大きかった。

女子トイレ盗撮をしたアカウントはいくつもあるのに。みんな炎上してないのに。第一あの男子トイレには誰もいない様子だったのに。

私がこうして書くことがなおさら人々に思い出させ、傷をえぐるだろう。

だが、本当に彼女たちに救いはないのだろうか。

犯罪者支援する団体センターみたいなものがあるのだからネット炎上した人を支援するものがあってもいいと思う。

2017-01-29

結局、価値観多様化なんてムリなのかもしれない

男が働き、女が家事をする

そんな時代を脱却してどうなったかと言えば

共働き家事分担が当たり前の世界

それ以外が難しい世の中

 

異なった価値観を維持しようとすると、そうとうな負荷がかかる

 

性的マイノリティだってそう

彼らを否定するのはもう難しい

 

価値観多様化しているのではなく、変化しているだけだ

変化するように社会押し付けている

時流に合わせなければ生きづらくなる

 

思えば大昔から社会はそうやって変化してきた

価値観を変えている立場人達には、まるで最近の流れがこれまでにない素晴らしいことだと思っているのだろうが

昔とやってることは変わらない

 

この流れは個人が変えようもない大きなものだが

個人としては、どれだけ否定されようが毅然として主張し、しか相手押し付けず、相手の考えを尊重できる人間でありたいと願う

別に高尚なことではなく、これはささやかな抵抗なのだ

2017-01-24

​ 生まれてはじめて葬式にいってきた

この間、生まれて初めて葬式に行ってきたのだけど色々初めての新鮮な経験をしたので、思ったところをなんのとりとめもなくつらつらと書き連ねてみたいと思う。

初めての葬式は母方の祖父葬式だった。まあ葬式といってもそんな盛大なものではなくて、近い者たちだけで行う火葬式だった。祖父半年前ほどに末期ガン寿命宣告を受けていて、その死自体には何の驚きもなく、正直「やっとか……」という感じだった。というのも、祖父は数年前からいわゆるボケが始まっていて、祖母やたまに家を訪ねた母ともケンカばかりしていた。そして更にガンを患って入退院を繰り返し、同居して介護していた祖母疲弊しきっていた。素直に死を嘆き悲しむ事ができるような祖父は、はるか記憶の彼方に埋もれていた。そんな状況だったから、なんだかとても薄情に聞こえるかもしれないが、自分にとってはその死の報せで特に悲しむということもなく、「これでやっとみんな楽になるんだな」という感想が一番だった。

そんなわけで、大した感慨とある種の現実味もないまま葬儀当日を迎えた。車で数十分の距離にある市営の小奇麗な火葬場は小高い丘の上にあった。火葬場に着くと早々に祖父の棺が運ばれてきた。自分達は炉の前で「最期のお別れ」をすることとなった。母が用意した白い薔薇と今朝書いたばかりの祖父への手紙を棺に入れた。狭い棺のなかで花に囲まれ祖父はまるでただ眠っているだけで、今にも起き出しそうに見えた。いよいよ炉の扉が開かれ祖父の棺がほの暗いその中へと消えていった。炉の扉が閉ざされて火が入ると付き添っていた僧侶木魚を叩きながら経を唱え始めた。その瞬間、いきなり涙が溢れそうになり必死でこらえた。自分でも何故こうなったかからなかった。ただその場の雰囲気に飲まれたのか、何か自分の奥底に眠っていた感情とやらが溢れたのかもしれない。その後、亡骸を焼ききるには一時間ほどかかるらしく、待合室で数少ない親戚との久々のささやかな会話をしながらその終わりを待っていた。

その間に先程の経を唱えた僧侶が来て祖父戒名説明をしていた。ちなみにこの僧侶へは、式全体のパック料金には含まれないお布施を直接渡すことになっていた。そのお布施の額も決まっていて、値段によって僧侶の人数だのが明確に決められていた。旧来の檀家制度に比べてみればある意味良心的なのかもしれないが、「ビジネスだなぁ……」としみじみ感じてしまった。しか僧侶というのは大したもので、丁寧に戒名の由来を説明する姿や祖母や母の質問相談真摯に答える姿は、金銭の授受によって成立し提供されている一種の「サービスであることを一切感じさせず、その清い心の底から自分達に同情と共感を向けてくれているように思えた。自分はここで初めて本当の意味での宗教存在意義見出したのかもしれない。ミッション系の大学に通っているので、講義宗教必要性重要さ(キリスト教に関わらず)は訥々と説かれていたはずなのだが、懐疑的なところもあった。しかし、渡された戒名を眺めながら言った「これでじいちゃんもきっと向こうで喜んでるね」という祖母のありきたりのようにも思える台詞は、その疑念を実感を伴って払拭するような体験としては十分だった。

そして放送祖父名前が呼ばれ時が来たことを知らせた。その時自分は緊張していた。それはある叔父言葉きっかけだった。「じゃあお前たち、骨を拾うのも初めてってことだな」。それは自分達姉弟が葬儀に出席するのが初めてという話題に端を発し知らせられた衝撃の事実自分にとっては)だった。その時は、骨は焼かれた後は影も形もないほど粉々になり、そのまま骨壷へ収められていくものだと勝手勘違いしていていたので、まさか形が残っている骨を自らの手で拾わなくてはいけないとは夢にも思っていなかった。「あんまり形が残ってたらやだなあ……」などと考えながらいよいよ先程の炉の前に着いた。炉が開き、台車ゆっくりとこちらに向かってくる。その台車の上には軽石のような、なにか鉱石のようにも見える白い物体が載っていた。半ば逸らしていた目を向けよく見てみると、たしかに人の骨格をうっすらと思い起こさせる形をしていた。初めて人骨を目にしたが思ったより衝撃はなかった。二人一組になっていよいよ骨を拾い骨壷に入れる。自分の番になり、姉と一緒に恐る恐る遺骨を長い鉄製の箸でつかみ骨壷に入れた。一斉に骨を離した瞬間、骨壷のなかから乾いた音がした。もちろん骨はいくつもあるので、残りは火葬場の職員が手慣れた手つきで骨壷に収めていく。その時に「こちらは大腿骨です」とか骨の部位をいちいち説明してくるのだが、「そんなん言われても『へえ、これが大腿骨なんだ! 』以外どう思えっちゅうねん」と心のなかでツッコミを入れていたところ、母が「こんなに丈夫そうで、骨格は立派だったんだね」などと言い出し祖母もそれに同調し、「まさかこんな形で故人を偲ぶイベント葬式にあるとは……」と少し興味深く感じてしまった。その後も骨は骨壷に収められ着々と骨壷の中身はかさを増していくのだが、途中で「どう考えても骨が骨壷に収まりきらないぞ……」とその場に居た皆が感づき始めた頃、不意に、「このままでは収まりきらないのでお骨を少し砕きますね」という声がかかった。その刹那、その職員は箸でバリバリと骨を砕き始めた。それはもう容赦なくだった。粉になった遺骨をさらさらと骨壷に収めていくぐらいだろうと考えていた自分にとっては、かなり印象的な光景になった。一緒に骨を入れた姉と終わった後に「あんなにバリバリ砕くとはねえ~」と少し笑いあった。式を終えた帰りの車内で骨壷を抱えながら「お父さんもこんな中に収まっちゃった」という祖母の気が抜けたような言葉には、何とも言えない寂寥の念を感じさせた。

なんだかんだ書いてきたけど、結局人が身近な人の死をどう認識して受け入れていくのか、そのプロセスのために何が必要なのか、とかそういったことが伝統的な儀式の中には組み込まれてるんだな、という当たり前のことを認識させられた。戒名とかそのために何万も金払うのとか無駄だろwとか思ってなくもなかったけど、単なる損得勘定では考えられないこともあるということも分かった。そして終わってみるといろんなことを学んだ気がした。どうでもいいけど遺骨はさらさらの粉になって出てくるって勘違い、小さい子供が魚は切り身で海を泳いでると思う勘違いと似てるなって思った。ほんとにどうでもいいな。おわり。

2017-01-11

若手俳優(既婚者)のリア恋おたくであることに疲れた

推しが結婚をして数年経った。

私は相変わらずリア恋おたくを続けている。

既婚者への恋は不毛と聞くが、相手鳴かず飛ばず舞台俳優ともなると、不毛どころか地獄である

私は推しのおたく歴6年ほどで、出演舞台に全通したり、毎公演長ったらしい手紙を持っていったり、プレゼントボックスしょうもないプレを投げ込むだけのささやかおたくだ。

推しの奥様は女優で、かつかなりの頻度で推しと共演するため、推しの舞台に全通するということは、それだけ奥様を見るということでもある。

推しがツイッターに上げる◯◯が見に来てくれました!という写真にはその◯◯君を挟んで推しの反対側に奥様がおり、奥様のツイッターには後輩と戯れる推しが写った写真が投下される。

ささやかなりにリア恋おたくであるので、推しが別の女性にデレデレな様を見るくらいなら死んだほうがマシなのだが、死にたくないという気持ちよりも推しの姿見たさが勝り、推しと奥様のツイッターをチェックし、予想通り死ぬだけである

薄目を開けるなどしてなんとか推しの姿だけを見ようとしても、写真と同時に呟かれる非リア恋おたくな友人たちの「夫婦かわいい!」「□□と▲▲尊い;;(□□、▲▲には共演した舞台の役名が入る)」というツイートまでは避け切ることはできず、おめーらはりあこじゃねーからいいけどよ!!!と声にだけ出して(ツイートはせず)そっと画面を閉じる日々である



推しに認知されており(ひとえに多いとは言えない推しのファン人口のおかげではある)何十回も接触しているにも関わらず、私は巷で見かける #推しに言われたこと タグのような気の利いたことが一つも言えない。

忘れもしない数年前の初春、その日の接触も推しを前にろくろく舌も回らずどもり続けていると、推しが「そうだ!」と言って裏へ行ってしまった。

生粋ネガティブなのでプレでも突き返されるのか(推しは善良な人間なのでそんなことはしない)と最悪の想像をしていると、


推しが奥様の腕を引いて戻って来て、

「この人が☆☆さん!」と、推し。

「✖✖がお世話になっております!」と奥様。

「ともどもよろしくお願いします!」と、推し。


世間広しといえども推しに配偶者を紹介されるリア恋おたくは珍しいと思う。

動揺しておりその後の記憶は無い。



私は推しが結婚してもリア恋を続け、推しに奥様を紹介されてもリア恋を続けている。

リア恋と自称するからにはできれば推しと付き合いたいのだが、万一願いがかなってしまうとそれは不倫であり、リア恋とは別種の地獄へお引っ越し、というだけのことである


それでも私は引っ越しがしたい。

20歳の俺に伝えたいこと

・お前の抱えている悩みの大半は親への負い目に起因する。さっさと大学行ってバイトでいいか自分の力で金を稼げ。そうすれば解決する。

大人っていうのは大人という役割を演じている人たちのことだ。薄々勘づいてはいるだろうが一皮むけば今のお前と殆ど変わりはない。まぁ、その一皮が大事だったりするんだが。とにかくお前が考えてるよりかは遥かに簡単に成れる。心配するな。

・お前の眼には周囲の人間が立派に、さも世の全てを達観しているかのように映るだろうし、実際そういう風に振る舞う人もいる。だがそいつらも一皮むけば大してお前と変わらん。等身大の悩みを抱え、日常ささやかなことで一喜一憂する、お前と同じ人間だ。お前の言う通り世の中は分からないことだらけだ。だが分からないことをさも分かっているかのように振る舞うことで世の中は回っている。分からないことが分からないのは、みんな一緒だ。

・数年後には良いパートナーに恵まれるぞ。これはお前の努力の成果だ。良かったな。

2017-01-03

家族映画を見る正月

アラサー近い一人息子にできるささやか親孝行として、正月家族揃って3人で映画を見に行くことにした。


普段仕事が忙しく、映画を見る暇がないので何を見たらよいかと考えた。最近宣伝で見る『ポッピンQ』を見たいなあと思っていたが、よく考えるとこれは家族で見るもんじゃない。正月に親戚にあって戦争体験を聞いたので『この世界の片隅に』がみたいなとも思ったがこれは上映されていないことがわかった。


結局、父の一存で『海賊と呼ばれた男』を見ることにした。母は途中で寝てた。感想としてはやっすい邦画だなあと思ったが、2時間以上の映画でも飽きさせない映像作りに感嘆した。


やっぱポッピンQが見たかったんなあー。

2017-01-02

2016紅白の敗北をチーム論で考える

典型的な「世代交代の失敗」

大前提として、2016年紅白は近年まれに見る失敗回であり、大敗北だった。「いやいつもつまんないでしょ。今回だけとか騒ぐのセンス悪すぎ」というあなた正論だがフシ穴だ。

ここ数年、マンネリ紅白は、それでもなにがしかの爪痕を残していた。「千の風」など販売面での掘り起こし、サザン、長渕などのサプライズPerfume金爆ももクロ代表される抜擢人事、あまちゃんオールスターズなどNHKならではの組閣などなど。

で、2016のこの無風具合はなんだ。


なんだといえばこれは、会社組織でもストーブリーグでもなんでもいいんだけど、典型的な「世代交代の失敗」である

報酬の高年齢層をリストラし、未知数の若年層登用を止め、見た目の効率のいい中年層とコネ人事で固めた結果、全員が自分数字派閥力学しか見ない「無責任モード」になってしかもそれが悪い方向にしか働かなかった。

よく見すぎる失敗。

ハイレイヤー切り捨ての失敗

北島三郎鳥羽一郎和田アキ子小林幸子美輪明宏そしてSMAP! こういったハイレイヤーのいわゆる「精神的支柱機能を甘く見積もりすぎ。

サブちゃん祭りしかり、ジャニだって最後SMAPさんが」という心づもりがあってこその馴れ合い可能だった。

高年齢層のリストラ必然だし粛々と進めるべきなのは確かだが、それにしたって0にするのは急すぎた。

五木AKB喜び組で満足しちゃってるし、美輪明宏代役の大竹しのぶにしても、幸子代役の三森にしてもアッコ2.0AIにしてもまだカリスマにはほど遠かった。

若年層登用の失敗

そして「新しい血」登用の停止だ。

気づきだろうか。今年アニソン/声優枠は0、ネット枠も0、V系枠も0、アイドル新規も0だ(RADとXは勘定に入れづらい)。

近年の紅白の下がり続ける価値を、辛うじて上げ方向に下支えしてきたのが彼らだ。「他人が憧れるものに人は憧れる」。「紅白」を「オーヴァーグラウンド」の象徴としてとらえ、いまどき珍奇なことに「紅白に対する憧れ」を冗談でも口にし、紅白出場をフリでも盛り上げてきた彼らの功績を全切り捨てした罪は、単純に「驚きと喜びの低下」として番組に表れた。

中年層のパフォーマンス低下

後に個別に触れるので、軽くにとどめるが高中堅層のプロモっぷりはひどかった。低中堅層のフレッシュ冒険の少なさっぷりも。

巷間ささやかれる「リハ不足」はいものことだ。これはさら大元の、個別企画力の低さが原因だ。

個人戦

MVP

ここから各論MVP文句なくピコ太郎

前半出番のぶった切り編集演出大成功だった。新曲披露というフリを経ての「期待の裏切り」「紅白という『枠』のメタ視」「フレッシュさ」で群を抜いており、TVギャグとしても定番が故の爆笑があった。

そして圧巻は後半のPPAPロイremixだ。前半の原曲で「いかんせん大舞台には音薄すぎで向かないよね」との印象をすべて覆す音圧。

そして前半のアッちゃん絡み、タモリ絡み、ゴジラ絡みと、2016紅白演出ストーリー全てを引き受けたカタルシス(大したものでなかったとしてもストーリーは必ずカタルシスを生む)。

フレッシュさ、裏切り時代感、引き受け具合、芸としての確かさ、音楽の喜び、笑い、めでたさ、我々がNHK紅白に求めるすべてがそこにあった。

文句なしの「今年の顔」。

ワンショットMVPを取ってしまうのは、チームとしての紅白にとってもちろん悲劇しかない。

合格ライン
星野源

音楽の喜び、時代感という面では文句なく。

紅白の、というか会場の盛り上げという面でも責任感を見せた。

サプライズという意味ではあれだけガッキーに振っておいてあの体たらくは、座組み側の失策。きっちりガッキーキャスティングできていればMVPだった(あの恥じらいながらしょうがなくやらされるのがタマラン!というご意見共感するが、マニア見立てだ)

土屋太鳳

芸の確かさを見せた。

AKB五木以来、近年紅白演出が気に入り始めている「ソロ+応援出演」とかいうクソ手法を、本物の芸と華で打ち返し、格の違いを見せた。

子役とかソロダンサーの人は残念な見栄えだったが演出側が悪い。

イエモン

ギリギリ合格ライン。出番が良かった。

周りが凹みまくる中、アンセムを堂々とやりきった。

高橋真梨子

This is 歌番組というセット、演出選曲で、この中では逆にフレッシュだった。

商売成功して良かったですね枠
福山雅治

ライブパフォーマンス単体として見れば2016紅白高水準。でもそれ紅白ちゃうよね。

椎名林檎

歌舞伎町の女王西新宿政治家になりました、という何の面白みもない追認劇。

かろうじて演出フレッシュさがあったが、楽曲パワーなし。そして演出も結果TOKIOと二回まわしするという貧乏くささで台なし。

東宝

いやこれは東宝も新海も悪くないし、庵野組に至っては大変仕事したと思う。NHKなに考えてんの感。

ポールM

「歌合戦」にワンフレーズもなし、来日ツアー告知だけのケータイ動画とかなめてんのマジで

ジャニAKSLDH

毎年なので言うに及ばず。とくに嵐の「政治だねえ」感は周囲の状況もあっての結果だがひどかった。新王誕生の祝賀とは到底見えない。

残念でした寸評
PUFFY

よりによって「メドレー」と称してデビュー2曲だけかよ。hi hiとかサンライズかいくらでもあったろ若番なのに引き受け過ぎ。その後も何もないし。

E-girls

手持ちLED看板演出フレッシュでした。

三代目

LEDダンサー自体もう数年前の技術だし、「人数ふやしました!」と言われても…

キメの2階席同期ロトスコープ演出カメラが追えてないという体たらく

ゆず

「唄の力」とか言っといて遺影用意するなよ。下品

あと満島出すとこまでがんばれよNHK

RADWIMPS

映像出しそんなにもったいつけてひっぱらなくてもよくね。新海がサボったのか、バンドが嫌がったのか、いずれにしろエゴ匂い

AKB

無料投票で40万とかヤバくない? 票の実数を出したことで凋落見える化された。

X-JAPAN

天人五衰。圧のなさがすごかった。

Perfume

魔法も何度も見せられれば慣れる、とはいえ今回は福山林檎にすらアイディアで負けててライゾマ何やってんの弾幕薄いよ!ってなった。

石川さゆり

いわゆる松田聖子現象が発生。アンセムでそれやるのは。

AI水森かおり大竹しのぶ氷川きよし有村架純

「代役は代役でしかいね」という結果に。

そして有村架純は今さらあまちゃん演出のん(能年玲奈)代役だったことが判明。地獄

宇多田ヒカル

秋にNHKであれだけ圧巻のステージ見せたのにまさか中森明菜枠。地獄

コメント切りのタイミングで「マジか」顔してたのがさらにつらみ。

総評

完全にフロント無能組閣の失敗でした。

もちろんSMAPという政治劇に巻き込まれた結果、目論見が外れたというのもあるでしょう。2016紅白は新帝王SMAP戴冠式になるはずだったのは明白でした。それにしたってリカバリの仕方は他にあったし、それ以外の面でも粗だらけ。

結果、ゆく年くる年後に東京国際フォーラムから放送した生さだのほうが生放送音楽ショーとして5万倍良かったというすばらしい皮肉さだまさし×岩崎宏美、生バンドバックの「夢で逢いましょう」の多幸感スペシャル感、客席との一体感たるや、「ああ、年初から思いがけずいいもん見たな」と思えました。

本年もよい音楽出会える年でありますように。

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